JPS6024197B2 - 電気メツキ用Ｐｂ合金製不溶性陽極 - Google Patents
電気メツキ用Ｐｂ合金製不溶性陽極Info
- Publication number
- JPS6024197B2 JPS6024197B2 JP13662182A JP13662182A JPS6024197B2 JP S6024197 B2 JPS6024197 B2 JP S6024197B2 JP 13662182 A JP13662182 A JP 13662182A JP 13662182 A JP13662182 A JP 13662182A JP S6024197 B2 JPS6024197 B2 JP S6024197B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- insoluble anode
- electroplating
- anode
- test piece
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- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、特に硫酸系メッキ格を使用して電気メッキ
を行なうに際して、不溶性陽極として使用した場合にす
ぐれた耐久性を示すＰｂ合金製不溶性陽極に関するもの
である。
を行なうに際して、不溶性陽極として使用した場合にす
ぐれた耐久性を示すＰｂ合金製不溶性陽極に関するもの
である。
一般に、電気メッキ浴中にて、不港性陽極を使用し、陰
極たる被メッキ材の表面に、Ｚｎ，Ｓｎ，Ｎｉ、および
Ｃｕ、さらにはこれらの合金などを電気メッキすること
が行なわれており、前記不溶性陽極としては、例えばＰ
ｂ製のものが使用されている。
極たる被メッキ材の表面に、Ｚｎ，Ｓｎ，Ｎｉ、および
Ｃｕ、さらにはこれらの合金などを電気メッキすること
が行なわれており、前記不溶性陽極としては、例えばＰ
ｂ製のものが使用されている。
これはＰｂが電気〆ッキ浴に対して耐食性があり、かつ
メッキ通電によって、その表面に酸化鉛（以下Ｐｂ０２
で示す）が形成し、このＰｂ０２が不溶性陽極としての
機能を発揮するからである。しかしながら、上許Ｐｂ製
不溶性陽極においては、表面に形成したＰｂ０２のＰｂ
基体に対する付着力が弱いために必ずしも満足する耐久
性（使用寿命）を示さないものである。そこで、近年、
ＴｉやＮｂなどの耐食性にすぐれた基体の表面にＰｂ０
２を被覆したＰｂ０２被覆不溶‘性陽極や、Ｐ巧基体に
対するＰｂ０２の付着力を高める目的で、種々の合金成
分を含有させた各種成分組成のＰｄ合金製不落性陽極が
提案されたが、前者の不溶性陽極においては、主に内部
歪が原因でＰの２被覆層が剥離しやすいという問題があ
り、また後者の不溶性陽極においては、いずれも特に硫
酸系電気メッキ格を使用した場合、必ずしもすぐれた耐
久性を示さないのが現状である。
メッキ通電によって、その表面に酸化鉛（以下Ｐｂ０２
で示す）が形成し、このＰｂ０２が不溶性陽極としての
機能を発揮するからである。しかしながら、上許Ｐｂ製
不溶性陽極においては、表面に形成したＰｂ０２のＰｂ
基体に対する付着力が弱いために必ずしも満足する耐久
性（使用寿命）を示さないものである。そこで、近年、
ＴｉやＮｂなどの耐食性にすぐれた基体の表面にＰｂ０
２を被覆したＰｂ０２被覆不溶‘性陽極や、Ｐ巧基体に
対するＰｂ０２の付着力を高める目的で、種々の合金成
分を含有させた各種成分組成のＰｄ合金製不落性陽極が
提案されたが、前者の不溶性陽極においては、主に内部
歪が原因でＰの２被覆層が剥離しやすいという問題があ
り、また後者の不溶性陽極においては、いずれも特に硫
酸系電気メッキ格を使用した場合、必ずしもすぐれた耐
久性を示さないのが現状である。
しかして、本発明者等は、上述のような観点から、特に
硫酸系電気〆ッキ浴中で、被メッキ材表面に金属の電気
メッキを形成するのに使用した場合にすぐれた耐久性を
示す不溶性陽極を得べ〈、特に材料面から研究を行なっ
た結果、不溶性陽極を、重量％で、ｌｎ：０．５〜１０
％を含有し、さらに必要に応じてＡタ：０．５〜１０％
を含有し、残りがＰｂと不可避不純物からなる組成を有
するＰｂ合金で構成すると、この結果のＰｂ合金製不落
性陽極は、通常の電気メッキ格は勿論のこと、特に硫酸
系電気メッキ俗においてすぐれた耐久性を示すという知
見を得たのである。
硫酸系電気〆ッキ浴中で、被メッキ材表面に金属の電気
メッキを形成するのに使用した場合にすぐれた耐久性を
示す不溶性陽極を得べ〈、特に材料面から研究を行なっ
た結果、不溶性陽極を、重量％で、ｌｎ：０．５〜１０
％を含有し、さらに必要に応じてＡタ：０．５〜１０％
を含有し、残りがＰｂと不可避不純物からなる組成を有
するＰｂ合金で構成すると、この結果のＰｂ合金製不落
性陽極は、通常の電気メッキ格は勿論のこと、特に硫酸
系電気メッキ俗においてすぐれた耐久性を示すという知
見を得たのである。
また、上記のように構成された電極は、電気メッキに限
らず、陰極における反応が電気メッキの場合と同機な用
途（例えば亜鉛等の電解製錬など）に用いられる陽極と
しても、やはり優れた耐久性を示すと言うことも確認さ
れた。この発明は、上記知見にもとづいてなされたもの
であって、以下に成分組成を上記の通りに限定した理由
を具体例にもとづいて説明する。
らず、陰極における反応が電気メッキの場合と同機な用
途（例えば亜鉛等の電解製錬など）に用いられる陽極と
しても、やはり優れた耐久性を示すと言うことも確認さ
れた。この発明は、上記知見にもとづいてなされたもの
であって、以下に成分組成を上記の通りに限定した理由
を具体例にもとづいて説明する。
すなわち、通常の熔解法にて、それぞれ第１表に示され
る成分組成をもつたＰｄ合金済湯を調製し、鋳造し、圧
延にて厚さ：１肋の板材とし、この板材より厚さ：１側
×中：３仇舷×長さ：１００腿の寸法をもった試験片を
切出し、この試験片を陽極とし、一方陰極には同寸法の
Ｐｔ板材を用い、これら両板材を、Ｎａ２Ｓ０４を１０
０夕／その割合で溶解した硫酸酸性三硝溶液（ｐＨ：２
）中に浸潰し、格溢：７０ｑｏ、印加電流：直流１帆（
電流密度：８Ｍ／ｄ〆）、通電時間：５０ｑ時間の条件
で試験を行ない、試験後、試験片の電解面の酸化皮膜を
、ＮａＯＨ：１６０夕／そおよびグリコース：２００夕
／その割合で溶解した水溶液中に浸燈して除去した後の
前記試験片の単位電気量当りの重量減を測定した。
る成分組成をもつたＰｄ合金済湯を調製し、鋳造し、圧
延にて厚さ：１肋の板材とし、この板材より厚さ：１側
×中：３仇舷×長さ：１００腿の寸法をもった試験片を
切出し、この試験片を陽極とし、一方陰極には同寸法の
Ｐｔ板材を用い、これら両板材を、Ｎａ２Ｓ０４を１０
０夕／その割合で溶解した硫酸酸性三硝溶液（ｐＨ：２
）中に浸潰し、格溢：７０ｑｏ、印加電流：直流１帆（
電流密度：８Ｍ／ｄ〆）、通電時間：５０ｑ時間の条件
で試験を行ない、試験後、試験片の電解面の酸化皮膜を
、ＮａＯＨ：１６０夕／そおよびグリコース：２００夕
／その割合で溶解した水溶液中に浸燈して除去した後の
前記試験片の単位電気量当りの重量減を測定した。
これらの測定結果を第１表に示した。また、第１表に示
される測定結果にもとづいて、第１図にはｌｎ含有量と
試験片の重量減との関係を、また第２図にはｌｎおよび
Ａｇの含有量と試験片の重量減との関係をそれぞれ示し
た。
される測定結果にもとづいて、第１図にはｌｎ含有量と
試験片の重量減との関係を、また第２図にはｌｎおよび
Ａｇの含有量と試験片の重量減との関係をそれぞれ示し
た。
第１表
第１表、並びに第１図および第２図に示されるように、
ｌｎについては０．５〜１０％を含有した場合に試験片
はきわめて少ない重量減を示し、またＡｇについては、
０．５〜１０％のｌｎとの共存において、同じく０．５
〜１０％を含有する場合に試験片はさらに一段と少ない
重量減しか示さないことが明らかである。
ｌｎについては０．５〜１０％を含有した場合に試験片
はきわめて少ない重量減を示し、またＡｇについては、
０．５〜１０％のｌｎとの共存において、同じく０．５
〜１０％を含有する場合に試験片はさらに一段と少ない
重量減しか示さないことが明らかである。
これに対して、ｌｎについては、その含有量が０．２％
未満の場合や、１０％を越えた場合には、試験片の重量
減が増大するようになり、さらにＡｇについては、その
含有量が０．５％未満では所望の改善効果が得られない
ことがわかる。
未満の場合や、１０％を越えた場合には、試験片の重量
減が増大するようになり、さらにＡｇについては、その
含有量が０．５％未満では所望の改善効果が得られない
ことがわかる。
なお、Ａｇについては、１０％を越えた含有量にしても
より一層の向上効果は現われないことから、Ａｇが１０
％を越える組成のものについては示さなかった。上記の
結果から、ｌｎ：０．５〜１０％を含有し、さらに０．
５〜１０％のｌｎとの共存において、Ａｇ：０．５〜１
０％を含有した場合に、試験片は一段とすぐれた耐久性
を示すようになることがわかる。つぎに、本発明Ｐｂ合
金の代表的成分組成である試験Ｍ．５のｌｎ：５．０３
％を含有する本発明Ｐｑ合金５、および同じく試験Ｍ．
２６のｌｎ：５．０６％、Ａｇ：２．０６％を含有する
本発明Ｐｂ合金２０ さらに比較の目的で、試験蛇．１
６のＡｇ：２．０４％を含有する比較Ｐｂ合金１６を用
い、これらのＰｂ合金を、炭素鋼板の表面に約１仇肋の
厚さにホモゲン加工により肉盛することにより不溶性陽
極を製造し、ついでこれら不落性陽極を、裕組成：Ｆｅ
Ｓ０４：２５０夕／そ、ＺｎＳ０４：１２５夕／そ、Ｎ
ａぶ０４：７５夕／そ、浴ｐＨ：２、浴温：６ぴ０、電
流密度：３０〜４私／ｄ〆、被メッキ材：軟鋼板、操業
期間：６ケ月の条件で、Ｆｅ−Ｚｎ合金（Ｚｎ：５０％
含有）の電気メッキに用い、６ケ月経過後における前記
不溶性陽極の平均消耗深さを測定した。
より一層の向上効果は現われないことから、Ａｇが１０
％を越える組成のものについては示さなかった。上記の
結果から、ｌｎ：０．５〜１０％を含有し、さらに０．
５〜１０％のｌｎとの共存において、Ａｇ：０．５〜１
０％を含有した場合に、試験片は一段とすぐれた耐久性
を示すようになることがわかる。つぎに、本発明Ｐｂ合
金の代表的成分組成である試験Ｍ．５のｌｎ：５．０３
％を含有する本発明Ｐｑ合金５、および同じく試験Ｍ．
２６のｌｎ：５．０６％、Ａｇ：２．０６％を含有する
本発明Ｐｂ合金２０ さらに比較の目的で、試験蛇．１
６のＡｇ：２．０４％を含有する比較Ｐｂ合金１６を用
い、これらのＰｂ合金を、炭素鋼板の表面に約１仇肋の
厚さにホモゲン加工により肉盛することにより不溶性陽
極を製造し、ついでこれら不落性陽極を、裕組成：Ｆｅ
Ｓ０４：２５０夕／そ、ＺｎＳ０４：１２５夕／そ、Ｎ
ａぶ０４：７５夕／そ、浴ｐＨ：２、浴温：６ぴ０、電
流密度：３０〜４私／ｄ〆、被メッキ材：軟鋼板、操業
期間：６ケ月の条件で、Ｆｅ−Ｚｎ合金（Ｚｎ：５０％
含有）の電気メッキに用い、６ケ月経過後における前記
不溶性陽極の平均消耗深さを測定した。
この結果、前記本発明Ｐｂ合金５製のもの：平均１．５
肋、前記本発明Ｐｂ合金２鹿製のもの：平均０．３肋、
および前記比較Ｐｂ合金製のもの：平均４．７職を示し
、前記本発明Ｐｂ合金製不溶性陽極は、前記比較Ｐｂ合
金製不溶性陽極に比してすぐれた耐久性を示すことが明
らかである。また、本発明Ｐｂ合金製不溶性陽極の使用
期間中、通常のＰｂ電極を用いた場合に良く見られると
ころの“欠落したＰの２が鋼板表面に付着し、ロール等
によって押し込まれる”と言う現象が皆無となり、メッ
キ製品の押し込み現象が有効に防止されるとの効果が見
出され、更には、メッキ液中へのＰＫ十の溶出が防止さ
れるため、メッキ製品の外観並びに耐食性が共に向上す
ると言う本発明Ｐｂ合金製不溶性陽極の別の効果も確認
された。上述のように、この発明の不溶性陽極は、電気
メッキ用、特に硫酸系〆ッキ浴を使用する電気メッキ用
として、さらにその他の電解（特に、亜鉛の電解製錬等
）用として用いた場合にきわめてすぐれた耐久性を示す
のである。
肋、前記本発明Ｐｂ合金２鹿製のもの：平均０．３肋、
および前記比較Ｐｂ合金製のもの：平均４．７職を示し
、前記本発明Ｐｂ合金製不溶性陽極は、前記比較Ｐｂ合
金製不溶性陽極に比してすぐれた耐久性を示すことが明
らかである。また、本発明Ｐｂ合金製不溶性陽極の使用
期間中、通常のＰｂ電極を用いた場合に良く見られると
ころの“欠落したＰの２が鋼板表面に付着し、ロール等
によって押し込まれる”と言う現象が皆無となり、メッ
キ製品の押し込み現象が有効に防止されるとの効果が見
出され、更には、メッキ液中へのＰＫ十の溶出が防止さ
れるため、メッキ製品の外観並びに耐食性が共に向上す
ると言う本発明Ｐｂ合金製不溶性陽極の別の効果も確認
された。上述のように、この発明の不溶性陽極は、電気
メッキ用、特に硫酸系〆ッキ浴を使用する電気メッキ用
として、さらにその他の電解（特に、亜鉛の電解製錬等
）用として用いた場合にきわめてすぐれた耐久性を示す
のである。
第１図はｌｎ含有量と重量減との関係を示した曲線図、
第２図はｌｎおよびＡｇ含有量と重量減との関係を示し
た曲線図である。 発′図 髪２図
第２図はｌｎおよびＡｇ含有量と重量減との関係を示し
た曲線図である。 発′図 髪２図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 電気メツキ用不溶性陽極を、重量％で、Ｉｎ：０．
５〜１０％を含有し、残りがＰｂと不可避不純物からな
る組成を有するＰｂ合金で構成したことを特徴とする電
気メツキ用Ｐｂ合金製不溶性陽極。 ２ 電気メツキ用不溶性陽極を、重量％で、Ｉｎ：０．
５〜１０％を含有し、さらにＡｇ：０．５〜１０％を含
有し、残りがＰｂと不可避不純物からなる組成を有する
Ｐｂ合金で構成したことを特徴とする電気メツキ用Ｐｂ
合金製不溶性陽極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13662182A JPS6024197B2 (ja) | 1982-08-05 | 1982-08-05 | 電気メツキ用Ｐｂ合金製不溶性陽極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13662182A JPS6024197B2 (ja) | 1982-08-05 | 1982-08-05 | 電気メツキ用Ｐｂ合金製不溶性陽極 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5928598A JPS5928598A (ja) | 1984-02-15 |
| JPS6024197B2 true JPS6024197B2 (ja) | 1985-06-11 |
Family
ID=15179580
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13662182A Expired JPS6024197B2 (ja) | 1982-08-05 | 1982-08-05 | 電気メツキ用Ｐｂ合金製不溶性陽極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6024197B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6396299A (ja) * | 1986-10-13 | 1988-04-27 | Yoshizawa Kiko Toubu Kk | 鉛合金製不溶性陽極 |
| JPH0718035B2 (ja) * | 1987-06-24 | 1995-03-01 | 住友金属工業株式会社 | 連続電気亜鉛メッキ方法 |
| JPS6425998A (en) * | 1987-07-20 | 1989-01-27 | Sumitomo Metal Ind | Insoluble pb alloy anode |
| JPH0277599A (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-16 | Nippon Steel Corp | 金属ストリップ連続式電気亜鉛メッキ用不溶解電極及びその製造方法 |
| JPH02310330A (ja) * | 1989-05-25 | 1990-12-26 | Taiho Kogyo Co Ltd | すべり軸受用オーバレイ合金 |
-
1982
- 1982-08-05 JP JP13662182A patent/JPS6024197B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5928598A (ja) | 1984-02-15 |
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