JPS582597B2 - すずめつき鋼板の製造方法 - Google Patents
すずめつき鋼板の製造方法Info
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- JPS582597B2 JPS582597B2 JP15368178A JP15368178A JPS582597B2 JP S582597 B2 JPS582597 B2 JP S582597B2 JP 15368178 A JP15368178 A JP 15368178A JP 15368178 A JP15368178 A JP 15368178A JP S582597 B2 JPS582597 B2 JP S582597B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、すずめつき鋼板の製造方法に関するものであ
り、すずめつき鋼板の耐食性および塗膜密着性の改善を
目的としたものである。
り、すずめつき鋼板の耐食性および塗膜密着性の改善を
目的としたものである。
一般に食缶および飲料缶は、すずめつき鋼板が多く用い
られ、缶内面を塗装した内面塗装缶および塗装を行なわ
ないプレイン缶の2種がある。
られ、缶内面を塗装した内面塗装缶および塗装を行なわ
ないプレイン缶の2種がある。
内面塗装缶に対しては、内容品を充填した後に、高温、
高圧下のレトルト中で、数十分あるいは数時間の加熱、
あるいはその後の貯蔵において塗膜はく離を起こさない
ことが必要であり、プレイン缶に対しても、内容品充填
後の高い内面耐食性が要求される。
高圧下のレトルト中で、数十分あるいは数時間の加熱、
あるいはその後の貯蔵において塗膜はく離を起こさない
ことが必要であり、プレイン缶に対しても、内容品充填
後の高い内面耐食性が要求される。
ところで、通常のすずめつき鋼板は、リフロ一工程です
ずを溶融した後、不動態化処理がなされ、一般的には6
価クロムインを含む溶液中で、浸漬または電解処理によ
るものが多い。
ずを溶融した後、不動態化処理がなされ、一般的には6
価クロムインを含む溶液中で、浸漬または電解処理によ
るものが多い。
この不動態化処理は、すず層表面のすず酸化膜の成長を
抑制し、耐食性を改善するものであるが、耐食性と塗膜
密着性の二つの特性が互に反比例する関係にある。
抑制し、耐食性を改善するものであるが、耐食性と塗膜
密着性の二つの特性が互に反比例する関係にある。
すなわち、析出した不動態化皮膜が多ければ多い程耐食
性は高くなるが、塗膜密着性は逆に低下する。
性は高くなるが、塗膜密着性は逆に低下する。
このため、通常のすずめつき鋼板の製造においては、前
記両特性が実用上許される範囲内の妥協点において、適
当な不動態化処理条件が設定され、したがって、耐食性
に優れ、かつ、塗膜密着性に優れたすずめつき鋼板は望
み得ないのが現状である。
記両特性が実用上許される範囲内の妥協点において、適
当な不動態化処理条件が設定され、したがって、耐食性
に優れ、かつ、塗膜密着性に優れたすずめつき鋼板は望
み得ないのが現状である。
ここで、すずめつき鋼板の塗膜密着性は、すず層表面に
存在するすず酸化膜の質と量によって左右されることが
知られている(特公昭49−48339号)。
存在するすず酸化膜の質と量によって左右されることが
知られている(特公昭49−48339号)。
すなわち、すず酸化膜が適正量存在しないと、塗膜密着
性は満足するものとはならない。
性は満足するものとはならない。
前述のごとく、リフロ一工程後の6価クロムイオンを含
む溶液中での陰極電解処理により、すす層表面の酸化膜
を還元するが、この陰極電解処理量(不動態化処理量)
が多過ぎると、すず酸化膜の塗膜密着性に及ぼす効果が
働かず、塗膜密着性が極度に低下する。
む溶液中での陰極電解処理により、すす層表面の酸化膜
を還元するが、この陰極電解処理量(不動態化処理量)
が多過ぎると、すず酸化膜の塗膜密着性に及ぼす効果が
働かず、塗膜密着性が極度に低下する。
一方、最近の製缶法は、従来の半田付けによる製缶法に
加えて、テインフリースチール(以下TFSという)の
出現と相俟って、接着剤による缶胴接合法が採用され、
多様化してきた。
加えて、テインフリースチール(以下TFSという)の
出現と相俟って、接着剤による缶胴接合法が採用され、
多様化してきた。
この接着剤接合法における接着は、すずめつき鋼板又は
TFSの表面に塗料を塗布した接合面の間に接着剤が介
在して接着力をもつものであり、その接着力は結局は塗
膜密着性に依存するところが極めて大きいものである。
TFSの表面に塗料を塗布した接合面の間に接着剤が介
在して接着力をもつものであり、その接着力は結局は塗
膜密着性に依存するところが極めて大きいものである。
このような観点から、すずめつき鋼板のすず層表面の不
動態化処理について若干の改善がなされ、塗膜密着性を
損なわない程度の6価クロムイオン溶液での処理として
、20〜30g/lの重クロム酸溶液中で、3.2〜4
.3C/dm2の電気量で陰極電解処理を施す方法が試
みられたが、これによって製造されたすずめつき鋼板の
接着性は、通常のTFSを用いた場合の接着性に劣り、
すずめつき鋼板の接着剤による缶胴接合法適用は困難と
されてきた。
動態化処理について若干の改善がなされ、塗膜密着性を
損なわない程度の6価クロムイオン溶液での処理として
、20〜30g/lの重クロム酸溶液中で、3.2〜4
.3C/dm2の電気量で陰極電解処理を施す方法が試
みられたが、これによって製造されたすずめつき鋼板の
接着性は、通常のTFSを用いた場合の接着性に劣り、
すずめつき鋼板の接着剤による缶胴接合法適用は困難と
されてきた。
本発明は、このような問題点を解消し、食缶および飲料
缶の耐食性、塗膜密着性に優れ、缶胴接合法に適用でき
る接着強度を有するすずめつき鋼板を提供するものであ
り、その特徴は、リフロ一工程ですすを溶融した後、溶
融されたすず層表面のすず酸化膜の還元、あるいは鉄一
すず合金層表面の鉄すず合金酸化膜の還元と同時に、ニ
ッケル、すず、鉄、モリブデン、タングステン、コバル
ト、またはクロムの1種以上を析出させることにより、
前記表面を改善し、前記金属の析出した表面に、6価ク
ロムイオンを含む溶液中で陰極電解処理する方法であっ
て、この方法により、耐食性と塗膜密着性の両者に優れ
、接着剤による缶胴接着法に耐え得る接着力をもつすず
めつき鋼板を得ることができる。
缶の耐食性、塗膜密着性に優れ、缶胴接合法に適用でき
る接着強度を有するすずめつき鋼板を提供するものであ
り、その特徴は、リフロ一工程ですすを溶融した後、溶
融されたすず層表面のすず酸化膜の還元、あるいは鉄一
すず合金層表面の鉄すず合金酸化膜の還元と同時に、ニ
ッケル、すず、鉄、モリブデン、タングステン、コバル
ト、またはクロムの1種以上を析出させることにより、
前記表面を改善し、前記金属の析出した表面に、6価ク
ロムイオンを含む溶液中で陰極電解処理する方法であっ
て、この方法により、耐食性と塗膜密着性の両者に優れ
、接着剤による缶胴接着法に耐え得る接着力をもつすず
めつき鋼板を得ることができる。
以下、本発明の方法について詳しく説明する。
脱脂、酸洗された鋼板にすずめつきを施し、リフローエ
程ですすを溶融した後、ニッケル、すず、鉄、モリブデ
ン、タングステン、コバルト、または3価のクロムの金
属イオン、あるいはこれらの金属化合物のイオンの1種
又は2種以上を含む溶液中で、前記すずめつき鋼板(鉄
一すす合金被覆鋼板を含む)を陰極として電解処理する
ものであるが、リフロ一工程後クエンチタンクで直ちに
冷却した後に行なうことが実用上好ましい。
程ですすを溶融した後、ニッケル、すず、鉄、モリブデ
ン、タングステン、コバルト、または3価のクロムの金
属イオン、あるいはこれらの金属化合物のイオンの1種
又は2種以上を含む溶液中で、前記すずめつき鋼板(鉄
一すす合金被覆鋼板を含む)を陰極として電解処理する
ものであるが、リフロ一工程後クエンチタンクで直ちに
冷却した後に行なうことが実用上好ましい。
また、リフロ一工程で光沢化されたすす層のその光沢を
保持するためには、析出量を0.2g/m2以下とする
ことが望ましい。
保持するためには、析出量を0.2g/m2以下とする
ことが望ましい。
さらに、陰極電解処理は、すず酸化膜の還元と同時に、
すず表面にニッケル、すず、鉄、モリブデン、タングス
テン、コバルトまたはクロムの金属、あるいはこれらの
金属化合物の1種または2種以上を析出させることが好
ましく、そのために水素発生をともなうように、これら
の金属イオンまたは金属化合物イオンの濃度は、通常用
いられるこれら金属の電気めっきの金行なうことが望ま
しい。
すず表面にニッケル、すず、鉄、モリブデン、タングス
テン、コバルトまたはクロムの金属、あるいはこれらの
金属化合物の1種または2種以上を析出させることが好
ましく、そのために水素発生をともなうように、これら
の金属イオンまたは金属化合物イオンの濃度は、通常用
いられるこれら金属の電気めっきの金行なうことが望ま
しい。
通常、食缶および飲料缶用のすずめつき鋼板は、すずめ
つき量として2.8g/m2、5.6g/m2、8.4
g/m2および11.2g/m2があり、表裏の同一め
っき鋼板および差厚めつき鋼板が採用されている。
つき量として2.8g/m2、5.6g/m2、8.4
g/m2および11.2g/m2があり、表裏の同一め
っき鋼板および差厚めつき鋼板が採用されている。
最近、すず資源の枯渇によるすず資源の節約から、2.
8g/m2以下のすす量をもつすずめつき鋼板が食缶お
よび飲料缶等の缶詰容器に使用される傾向がみられる。
8g/m2以下のすす量をもつすずめつき鋼板が食缶お
よび飲料缶等の缶詰容器に使用される傾向がみられる。
本発明は、このような極薄のすずめつき鋼板の製造にお
いても効果を示す。
いても効果を示す。
極薄のすずめつき鋼板においては、特に耐食性の面から
、すす層またはりフロ一工程で生成される鉄一すす合金
層の面は防食することが必要となってくる。
、すす層またはりフロ一工程で生成される鉄一すす合金
層の面は防食することが必要となってくる。
本発明は、すずめつき鋼板の製造における後処理として
の6価クロムイオンを含む溶液での処理の総合効率を高
め、耐食性のすぐれたすずめつき鋼板を得るとともに、
すすと、6価クロムイオンを含む溶液での処理で生成さ
れた不動態化皮膜の弱い接着性を、溶融されたすす表面
と不動態皮膜との界面に金属層を作り、改善し、極薄の
すす層を有するすずめつき鋼板の食缶および飲料缶等の
缶詰容器への適用を容易にするものである。
の6価クロムイオンを含む溶液での処理の総合効率を高
め、耐食性のすぐれたすずめつき鋼板を得るとともに、
すすと、6価クロムイオンを含む溶液での処理で生成さ
れた不動態化皮膜の弱い接着性を、溶融されたすす表面
と不動態皮膜との界面に金属層を作り、改善し、極薄の
すす層を有するすずめつき鋼板の食缶および飲料缶等の
缶詰容器への適用を容易にするものである。
本発明のうち、クロムにおいて、3価クロムに限定した
理由は、6価クロムイオンによって処理されたすずめつ
き鋼板では耐食性および塗膜密着性を改善できないこと
と、3価クロムイオンを含む溶液中で陰極電解処理をす
れば、溶融したすす表面に金属クロムの析出が容易とな
り、耐食性および塗膜密着性を改善することができるた
めである。
理由は、6価クロムイオンによって処理されたすずめつ
き鋼板では耐食性および塗膜密着性を改善できないこと
と、3価クロムイオンを含む溶液中で陰極電解処理をす
れば、溶融したすす表面に金属クロムの析出が容易とな
り、耐食性および塗膜密着性を改善することができるた
めである。
以下、本発明の効果を実施例によって説明する。
実施例 1
冷延鋼板を7%のか性ソーダ溶液中で電解脱脂し、水洗
し、3%の硫酸溶液中で酸洗し、水洗して前処理を施し
、公知の硫酸すずめつき浴中で5.6g/m2のすずめ
つきを施し、リフロ一工程ですすを溶融した後、次に示
す組成および処理条件で陰極電解処理を行ない、綿実油
を塗油した。
し、3%の硫酸溶液中で酸洗し、水洗して前処理を施し
、公知の硫酸すずめつき浴中で5.6g/m2のすずめ
つきを施し、リフロ一工程ですすを溶融した後、次に示
す組成および処理条件で陰極電解処理を行ない、綿実油
を塗油した。
浴組成 塩化ニッケル 5g/l
電流密度 11A/dm2処理電気
量 2C/dm2温度
30℃ 実施例 2 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様のりフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解し、綿実油を塗油
した。
量 2C/dm2温度
30℃ 実施例 2 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様のりフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解し、綿実油を塗油
した。
浴組成 すず酸ソーダ 20g/l電流密度
1A/dm2処理電気量
15C/dm2温度 3
5℃ 実施例 3 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解し、ジ・オクチル
・セバケート(以下DOSという。
1A/dm2処理電気量
15C/dm2温度 3
5℃ 実施例 3 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解し、ジ・オクチル
・セバケート(以下DOSという。
)を塗油した。浴組成 硫酸コバルト 2g/
l硫酸 2g/l電流密度
1A/dm2処理電気量
2C/dm2温度
25℃ 実施例 4 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
l硫酸 2g/l電流密度
1A/dm2処理電気量
2C/dm2温度
25℃ 実施例 4 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
浴組成 硫酸第1鉄 5g/l
弗化ソーダ 1g/l
電流密度 1.5A/dm2処理電
気量 2C/dm2温度
30℃ 実施例 5 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、綿実油を塗
油した。
気量 2C/dm2温度
30℃ 実施例 5 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、綿実油を塗
油した。
浴組成 硫酸クロム 20g/l電流密度
1A/dm2処理電気量
2C/dm2温度 40
℃ 実施例 6 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
1A/dm2処理電気量
2C/dm2温度 40
℃ 実施例 6 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
浴組成 塩化第1すず 3g/l塩化ニッケル
2g/l電流密度
1A/dm2処理電気量 1
C/dm2温度 35℃ 実施例 7 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
2g/l電流密度
1A/dm2処理電気量 1
C/dm2温度 35℃ 実施例 7 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
浴組成 硫酸第1すず 2g/l
硫酸コバルト 2g/l
硫酸 1g/l
電流密度 1A/dm2処理電気量
1.5C/dm温度
35℃ 実施例 8 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
1.5C/dm温度
35℃ 実施例 8 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
浴組成 硫酸第1すず 2g/l
硫酸第1鉄 1g/l
硫酸 2g/l
電流密度 1A/dm2処理電気量
1.5C/dm2温度
30℃ 実施例 9 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
1.5C/dm2温度
30℃ 実施例 9 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
浴組成 塩化ニッケル 1g/l塩化コバルト
1g/l電流密度
1A/dm2処理電気量 1
C/dm2温度 30℃ 実施例 10 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程をすすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
1g/l電流密度
1A/dm2処理電気量 1
C/dm2温度 30℃ 実施例 10 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程をすすを溶融した後、次に示す組
成および処理条件で陰極電解処理を行ない、30g/l
の重クロム酸ソーダ溶液中で陰極電解して、DOSを塗
油した。
浴組成 硫酸第1すず 1g/l
硫酸第1鉄 1g/l
硫酸ニッケル 1g/l
電流密度 1A/dm2処理電気量
1.5C/dm2温度
30℃ なお、実施例2〜10の重クロム酸ソーダ溶液中での陰
極電解処理の条件は次の通りである。
1.5C/dm2温度
30℃ なお、実施例2〜10の重クロム酸ソーダ溶液中での陰
極電解処理の条件は次の通りである。
処理電気量 3.5C/dm2温度
50℃ 比較例 1 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですずを溶融した後、引き続き3
0g/lの重クロム酸ソーダ溶液中で3.5C/dm2
の陰極電解処理を行ない、DOSを塗油した。
50℃ 比較例 1 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですずを溶融した後、引き続き3
0g/lの重クロム酸ソーダ溶液中で3.5C/dm2
の陰極電解処理を行ない、DOSを塗油した。
比較例 2
実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、引き続き3
0g/lの重クロム酸ソーダ溶液中で8.0C/dm2
の陰極電解処理を行ない、DOSを塗油した。
き浴中で5.6g/m2のすずめつきを施し、実施例1
と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、引き続き3
0g/lの重クロム酸ソーダ溶液中で8.0C/dm2
の陰極電解処理を行ない、DOSを塗油した。
実施例1〜10、比較例1〜2で得られたすずめつき鋼
板について、次に示す塗膜密着性、接着性および耐食性
を評価し、その結果を第1表に示した。
板について、次に示す塗膜密着性、接着性および耐食性
を評価し、その結果を第1表に示した。
(1)塗膜密着性試験
試料表面にフェノールエポキシ系塗料を50mg/dm
2塗布し、210℃、10分間加熱焼付した。
2塗布し、210℃、10分間加熱焼付した。
この試料の塗膜面に1.0mm間隙のゴバン目状にクロ
スカットを100個作り、テープはく離を行ないはく離
した面積(%)で評価した。
スカットを100個作り、テープはく離を行ないはく離
した面積(%)で評価した。
(2)接着性試験
一つの試料表面にフェノールエポキシ系塗料を60mg
/dm2塗布し、210℃で12分間焼き付けた。
/dm2塗布し、210℃で12分間焼き付けた。
もう一つの試料表面に同じ塗料を25mg/dm2塗布
し、同様な条件で焼き付けた。
し、同様な条件で焼き付けた。
この二つの試料を各々巾5mm、長さ100mmに切断
した。
した。
前記塗膜厚の異なる2枚の試片を重ねて、この間に10
0μmのナイロンフイルムをはさみ、ホットプレスを用
いて、200℃で120秒の予熱を行なった後、3kg
/cm2の加圧下で200℃、30秒間圧着を行なった
。
0μmのナイロンフイルムをはさみ、ホットプレスを用
いて、200℃で120秒の予熱を行なった後、3kg
/cm2の加圧下で200℃、30秒間圧着を行なった
。
この接着試片を引張り試験機で剥離し、その接着強度を
kg/5mmで表わした。
kg/5mmで表わした。
(3)耐食性試験
試料を15mm×100mmの短冊に切り、試料面がl
cm2となるようにして、190mlの脱気したトマト
ジュース中に試片2個を入れ、20時間貯蔵したのちに
、腐食速度に示す腐食電流(I corr)を測定し、
すすの溶解の抑制力を評価した。
cm2となるようにして、190mlの脱気したトマト
ジュース中に試片2個を入れ、20時間貯蔵したのちに
、腐食速度に示す腐食電流(I corr)を測定し、
すすの溶解の抑制力を評価した。
この腐食電流の値の低いもの程、すすの溶解速度が小さ
いことを示し、耐食性がすぐれていることを示すもので
ある。
いことを示し、耐食性がすぐれていることを示すもので
ある。
第1表に示すように、本発明によるすずめつき鋼板は、
すぐれた塗膜密着性と耐食性を有することが認められ、
接着による缶胴接合法を適用することができるものであ
る。
すぐれた塗膜密着性と耐食性を有することが認められ、
接着による缶胴接合法を適用することができるものであ
る。
(注)総合評価の格付けは、優一良一可の3段階とした
。
。
なお、本実施例においては、便宜上一様にすずめつき量
を5.6g/m2としたが、すずめつき量は特に限定は
なく、極薄鉄すず合金被覆鋼板から14g/m2の厚す
ずめつき鋼仮に亘って適用できることはいうまでもない
。
を5.6g/m2としたが、すずめつき量は特に限定は
なく、極薄鉄すず合金被覆鋼板から14g/m2の厚す
ずめつき鋼仮に亘って適用できることはいうまでもない
。
Claims (1)
- 1 すずめつき鋼板の製造方法において、鋼板表面にす
ずめつきし、リフロ一工程ですすを溶融した後、ニッケ
ル、すず、鉄、モリブデン、タングステン、コバルトま
たは3価のクロムの金属イオンあるいはこれらの金属化
合物のイオンの1種または2種以上を含む溶液中で陰極
電解処理することを特徴とするすずめつき鋼板の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15368178A JPS582597B2 (ja) | 1978-12-14 | 1978-12-14 | すずめつき鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15368178A JPS582597B2 (ja) | 1978-12-14 | 1978-12-14 | すずめつき鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5579891A JPS5579891A (en) | 1980-06-16 |
JPS582597B2 true JPS582597B2 (ja) | 1983-01-17 |
Family
ID=15567828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15368178A Expired JPS582597B2 (ja) | 1978-12-14 | 1978-12-14 | すずめつき鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS582597B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62123286A (ja) * | 1985-08-06 | 1987-06-04 | 山口共英工業株式会社 | 装入用可搬バケツト |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6034637B2 (ja) * | 1981-12-07 | 1985-08-09 | 東洋鋼鈑株式会社 | 塗料密着性に優れた光沢錫めつき鋼板 |
JP2646542B2 (ja) * | 1987-02-16 | 1997-08-27 | 日本鋼管株式会社 | 耐赤錆性に優れた錫めつき鋼板およびその製造法 |
CN111485265A (zh) * | 2020-04-20 | 2020-08-04 | 常州新纪元材料科技有限公司 | 一种高耐蚀蓝色锌镍合金钝化剂的成分组成 |
-
1978
- 1978-12-14 JP JP15368178A patent/JPS582597B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62123286A (ja) * | 1985-08-06 | 1987-06-04 | 山口共英工業株式会社 | 装入用可搬バケツト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5579891A (en) | 1980-06-16 |
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