JPS60239658A - 電気泳動用媒体材料 - Google Patents

電気泳動用媒体材料

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JPS60239658A
JPS60239658A JP59096152A JP9615284A JPS60239658A JP S60239658 A JPS60239658 A JP S60239658A JP 59096152 A JP59096152 A JP 59096152A JP 9615284 A JP9615284 A JP 9615284A JP S60239658 A JPS60239658 A JP S60239658A
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雅司 小川
Masafumi Fukukawa
福川 将文
Teppei Ikeda
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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、電気泳動用媒体材料に関するものであり、さ
らに詳しくは、特にDNAの塩基配列決定操作に用いる
のに適した電気泳動用媒体材料に関するものである。
[発明の背景] ボストラベル法に基づ<DNAやRNAの塩基配列決定
法においては、ポリアクリルアミドゲルII!J4用い
たスラブ電気泳動操作が必須の操作となっている。特に
近年において遺伝子関連の研究が進むにつれて、DNA
塩基配列決定の操作の迅速化が急務となっている。
ポリアクリルアミドゲル膜は、アクリルアミドのような
単量体を触媒の存在下にてN、N“−メチレンビスアク
リルアミドのような二官能性の架橋剤を用い架橋重合さ
せることにより得られる。
なお、このポリアクリルアミドゲル膜の形成に際して通
常は、尿素あるいはホルムアミドのような変性剤を含有
させる。
上記の重合反応はラジカル架橋重合であり、酸素の影響
により反応が阻害されるため、ポリアクリルアミドゲル
膜は酸素を遮断した状態で作成する必要がある。この理
由から、現在では一般に、ポリアクリルアミドゲル膜は
2枚のガラス板で形成されたセル(一定の空間、たとえ
ば約0.3〜1mmを有する)の中にゲル形成液を注入
させ、酸素を遮断した状態で架橋重合させてゲル膜を形
成させている。
この方法は二枚のガラス板の間でゲル膜を形成するため
に、取り扱い性が悪く、かつゲAt膜の量産化が困難で
あるといった大きな欠点を有している。
以上のようにして形成したポリアクリルアミドゲル膜を
用いる電気泳動操作は、たとえば、次のようにして実施
される。
ポリアクリルアミドゲル膜はガラス板に挟んだままの状
態で垂直に立てられ、前電気泳動を行なったのち、ゲル
膜上端部に設けられたサンプルスロットに試料(たとえ
ば、マキサム・ギルバート分解した32Fラベル化DN
A)を一定量注入し、次いで電気泳動を行なう。そして
一定時間(例、約6時間゛〜12時間)の電気泳動を行
なった後、片面のガラス板を注意深く除去し、その露出
面をポリ塩化ビニリデンフィルムなどの合成樹脂製フィ
ルムでゲル膜を覆い、これを用いてオートラジオグラフ
ィー処理を行なう。
すなわち、ポリアクリルアミドゲル膜を被覆しているフ
ィルムの上にX線フィルム、増感スクリーンを順次のせ
て、低温(たとえば、−80°C)で一定時間(たとえ
ば、約10〜20時間)露光を行なう。そして露光終了
後、X線フィルムを現像し、DNAの分離泳動パターン
を読みとることからなるオートラジオグラフィー処理に
より、DNA(7)塩基配列を決定することができる。
オートラジオグラフィー処理は以上のように長時間を必
要とするため、その迅速化が望まれ、更に読みとりの高
分解能化も望まれている。
従来のアクリルアミドゲル膜を用いた電気泳動媒体材料
は上記のようにガラス板を用いるために取り扱い性に問
題があり、しばしばガラスを割ったりして実験を失敗す
ることがある。更に、オートラジオグラフィーに際し、
上記のように片面のガラスを除く必要があり、この時に
ゲル膜を破損したりする事もあり、この操作は非常に熟
練を必要とする。したがって、この様な欠点を改良した
取り扱い性の良好なポリアクリルアミドゲル膜の開発が
熱望されている。
[発明の要旨] 本発明の目的は、ガラス板の代りにプラスチックフィル
ム(あるいはシート)を支持体として用い、かつ支持体
と電気泳動用媒体層(ポリアクリルアミドゲル膜)との
間の接着性が向上した電気泳動媒体材料を提供すること
にある。
本発明は、下記の各層が順次積層されてなる三層構造を
含む電気泳動用媒体材料からなるものである: [I] プラスチック支持体層: [I[]セルロース誘導体を含有する接着層;および、 [111]アクリルアミド系化合物と架橋剤が水の存在
下で架橋重合してなるポリアクリルアミド系水性ゲルで
、変性剤として少なくとも1個のカルバモイル基をもつ
化合物を含む電気泳動用媒体層。
本発明の電気泳動用媒体材料は、上記のように支持体層
と電気泳動用媒体層(ポリアクリルアミドゲル膜)とを
セルロース誘導体を含む接着層により接合してなる三層
構造を含むものであり、前述の電気泳動後の電気泳動用
媒体層の乾燥工程における各種の操作によってもその三
層構造が分離しにくいため、電気泳動用媒体層の破損が
発生することは殆どなく、従って癌紙などの補助支持具
を使用する必要がないとの利点がある。
さらに、本発明の電気泳動用媒体材料は、水平に置いた
支持体の」二にセルロース誘導体を含む接“着層を形成
し、次いで電気泳動用媒体層をその上に形成する方法に
よっても製造することが可能であるため、電気泳動用媒
体材料の量産化にも大きく寄与するものである。
[発明の詳細な記述] 本発明の電気泳動用媒体材料の支持体は、プラスチック
シート(あ、るいはフィルム)を用いることが好ましい
。このプラスチック製シートとしては、任意のプラスチ
ックから形成したものを用いることができる。好ましい
プラスチックシートの例としては、親水性ポリマーまた
は公知の表面処理により表面を親水化したポリマー(例
、ポリエチレンテレフタレート、ビスフェノールAのポ
リカルボネート、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン・塩
化ビニルコポリマー、ポリメチルメタアクリレート、ホ
リエチレン、ポリプロピレン、セルロースアセテート類
、セルロースアセテートプロピオネート等)のフィルム
、板またはシート等の成形物をあげることができる。特
にポリエチレンテレフタフタレートから形成されたシー
トを用いることが好ましい。
これらのポリマー成形物の表面を親水化するための処理
のためには、紫外線照射、グロー放電処理1.コロナ放
電処理、火焔処理、電子線照射、ケミカルエツチング、
電解工・ンチング等の公知の方法を適用することができ
る。
支持体は一般に厚さが、約50JLm〜約500gm、
好ましくは約70gm〜約300pLmのものが用いら
れる。
本発明において支持体の上にはセルロース誘導体を含有
する接着層が設けられる。セルロース誘導体としては、
ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース、ニト
ロセルロースなどが好ましいが、他のセルロース誘導体
も膜形成性である限り用いることが可能である。これら
のセルロース誘導体は単独で使用しても、併用してもよ
い。また、層形成成分の50重量%以内である限り他の
高分子物質や添加剤を含むことができる。このような高
分子物質および添加剤の例としては、ゼラチン、デキス
トラン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミ
ド、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、p−クロ
ロフェノール、シソ/l/シン、グリセリン、エチレン
グリコール等を挙げることができる。
セルロース誘導体を含有する接着層はセルロース誘導体
を80重量%以上含むことが望ましく。
特に実質的にセルロース誘導体のみからなる層であるこ
とが望ましい。また、この接着層は単一層であっても複
合層であってもよく、複合層の場合には、そのセルロー
ス誘導体を含む層重外は他の重合体層であってもよい。
そのような他の重合体層の例としては、ゼラチン、ポリ
メチルメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルアルコール、ポリ塩化ビニリデンなどからなる層を挙
げることができ、これらの重合体層はセルロース誘導体
を含む層の下側に設けることができる。
次に電気泳動用媒体層(以下において、ケル媒体層、ポ
リアクリルアミドゲル膜あるいは弔にケル膜ともいう)
について説明する。
ポリアクリルアミドゲル膜は、アクリルアミド系化合物
と架橋剤とを、水溶液または水分散液として水中に溶解
または分散させてゲル形成液を調製したのち、液中で両
者を架橋重合させて架橋重合した水性ゲル膜として形成
することにより得ることができる。本明細書においては
、特にことわらない限り、(水中に)溶解と(水中に)
分散の両者を含めて単に(水中に)溶解といい、水溶液
と水分散液の両者を含めて単に水溶液という。また、溶
媒または分散媒として、所望により加えられる有機溶媒
と水の混合物をも包含する。
ポリアクリルアミドゲル膜の形成に用いることができる
アクリルアミド系化合物として・は、アクリルアミド、
N−メチルアクリルアミド、N、N−ジメチルアクリル
アミド、N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド等のアクリルアミド系化合物や
メタクリルアミドの様なメタクリルアミド系化合物が挙
げられ。
これらの化合物は単独で、あるいは二種以上を併用して
用いることができる。これらのアクリルアミド系化合物
のうちではアクリルアミドが最も好ましく、またアクリ
ルアミドと他のアクリルアミド系化合物、メタクリルア
ミド系化合物の一種以上の併用も好ましい。
架橋剤としてはr ElectrophoresisJ
 1981.’2L220−228等に記載の公知の化
合物(一種または二種以上の組合せ)を用いることがで
きる。架橋剤の具体例としては、N、N”−メチレンビ
スアクリルアミド(BIS);N、N″−プロピレンビ
スアクリルアミド(PBA);ジ(アクリルアミドジメ
チル)エーテル(DAE)、1.2−ジアクリルアミド
エチレングリコール(DEC)、エチレンウレアビスア
クリルアミド(EUB);エチレンジアクリレート(E
DA);N、N’−ジアリルタータルジアミド(N、N
’−diallyltartardiamide : 
DATD) ;およびN、N’−ビスアクリリルシスタ
ミン(N、N’−bisacrylylcystami
ne。
BAC)等の二官能性化合物が挙げられる。
架橋剤の量は、単量体と架橋剤の総重量に対して約2w
t%から約30wt%、好ましくは約3wt%から約1
0wt%の範囲で用いることができる。
ゲル濃度としては、S、 Hjerten: r Ar
ch。
Biochem、 Biophys、 J 1 (5u
pp1. )、 147(1962)に記載の定義に従
って表示して、中量体、架橋剤および水からなるゲル膜
の容積に対して、単量体と架橋剤の量が約3 w / 
v%から約30 w / v%の範囲で好ましく用いら
れる。
ポリアクリルアミドゲル膜に含有させる変性剤としては
、少なくとも1個のカルバモイル基を持つ化合物を挙げ
ることができ、その具体例としては、尿素、ホルムアミ
ド等が挙げられる。これらのうちで尿素が特に好ましく
用いられる。変性剤の量は単量体と架橋剤とを含む水性
ゲルの容積に対し、約40 w t / v%から約6
0 w t / v%の範囲で用いられる。尿素を用い
る場合には、単量体と架橋剤とを含む水性ゲル1見に対
し約6モル(約360 g)から飽和溶解量まで、好ま
しくは約7モル(約420g)から飽和溶解量までの範
囲で用いることができる。
ポリアクリルアミドゲル膜には水溶性ポリマーを含有さ
せることができる。
水溶性ポリマーとしては、付加重合型または縮重合型の
水溶性ポリマーを用いることができる。
付加重合型ポリマーの具体例としては、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等
の非イオン性水溶性ポリマーが挙げられる。縮重合型ポ
リマーの具体例としてポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール等の非イオン性水溶性ポリアルキレ
ンゲリコールが挙げられる。水溶性ポリマーの分子量は
、約1万から約100万の範囲のものが好ましい、これ
らの水溶性ポリマーのうちでは、ポリエチレングリコー
ル、ポリアクリルアミドが特に好ましい。
水溶性ポリマーは、単量体と架橋剤の合計重量に対して
約2wt%から約100wt%の範囲、好ましくは約5
wt%から約50wt%の範囲で用いられる。水溶性ポ
リマーを添加することにより、ポリアクリルアミドゲル
膜は可塑性を有するようになるため、裁断加工時に壊れ
ることがなくなり、またゲル膜は乾燥時にも可塑性を有
するようになり、もろさが改良され壊れにくくなるとの
利点がある。また、水溶性ポリマーの分子量および添加
量を選択することにより、ゲル膜の粘度をコントロール
することもできる。
ポリアクリルアミドゲル膜にはアガロースを含有させる
ことができる。アガロースは公知のアガロースであれば
特に制限はなく、低電気浸透性。
中電気浸透性、高電気浸透性アガロースのいずれをも用
いることができる。用いることのできるアガロースの例
としては特開昭55−5730号、特開昭55−110
946号、特表昭57−502098号等の公報に開示
されているアガロース等がある。
アガロースの添加量は、単量体と架橋剤とを含むゲル組
成液の容積に対して約0.2#/v%から約2 w /
 v%、好ましくは約0 、3 w / v%から約1
.2w/v%の割合で用いられる。ゲル膜に7ガロース
を添加することにより、ゲル形成用溶液温度を変化させ
ることにより、適当な溶液粘度にコントロールすること
が可能となり、その流動性を止めることができ、またゲ
ル膜を成形する時には成形しやすくなるとの利点がある
ポリアクリルアミドゲル膜にはpH緩衝剤を含有させる
ことができる。緩衝剤としては、pH8,0から10.
0、好ましくはPH8,0から9.0の範囲内のpH値
に緩衝できる緩衝剤であれば、いずれをも用いることが
できる。用いうる緩衝剤としては1日本化学会!af化
学便覧 基礎編」 (東京、丸蓋■1866年発行) 
1312−1320頁;ffData for Bio
cheiical Re5earch j (R,M、
C。
Dawson et a1編、第2版、 0xford
 at the C1arendon Press、1
969年発行) 47B−508ページ;W Bioc
hemistry j 、5487(198B) ;1
rAnalytical Biochemistry 
j 104300−310(1980)等の刊行物に記
載の緩衝剤があげられる。そして、その具体例としては
トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris)
 [CAS Registry N。
7?−88−1] 、 N 、 N−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)グリシン(Bicine) 、 N −2
−ヒドロキシエチルピペラジン−N′−2−ヒドロキシ
プロパン−3−スルホン酸のNa塩またはに塩等、N−
2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−3−プロパン
スルホン酸のNa塩またはに塩等、N−[トリス(ヒド
ロキシメチル)メチル]−3−7ミノプロパンスルホン
酸のNa塩またはに塩および、これらのいずれかと必要
により組合せられる酸、アルカリまたは塩等をあげるこ
とができる。
特に好ましい緩衝剤の例としてはTris、ホウ酸およ
びEDTA−2Na塩の組合せ(pH8,3)がある。
本発明においてポリアクリルアミドゲル膜はアクリルア
ミドに代表される単量体、二官能性のアリル(ally
l )化合物またはアクリル化合物(架橋剤)、水溶性
ポリマー、およびアガロースを実質的に均一に溶解させ
た水溶液中で単量体と架橋剤とをラジカル架橋重合させ
て得られるものであり、単量体と架橋剤から形成された
三次元架橋重合体に水溶性ポリマーとアガロースが実質
的に分散されて、後二者のポリマー鎖が三次元架橋重合
体とからみあっている構造を有すると推定され、この構
造が特徴をなすゲル媒体である。
上記のラジカル架橋重合反応は、分子状酸素の不存在下
で過酸化物の存在および/または紫外線照射等の公知の
方法により発生させることができる。この反応を加熱お
よび紫外線照射により加速することもできる。
ラジカル架橋重合用触媒としては、r Electr。
phoresis J 19B1.2L213−219
.同1981.2.220−228 、青米、永井編「
最新電気泳動法J (1873年発行)等に記載の公知
の低温ラジカル重合開始剤のうちから適宜選択して用い
ることができる。
好ましいラジカル重合開始剤の具体例としては、β−ジ
メチルアミノプロピオニトリル(DMAPN)−ペルオ
クソニ硫酸アンモニウム混合物、N、N、N’ 、N’
−テトラメチルエチレンジアミン(TEMED)−ペル
オクンニ硫酸アンモニウム混合物、TEMED−リボフ
ラビン混合物、TEMED−リボフラビン−過酸化水素
混合物と紫外線照射の組合せ等が挙げられる。ラジカル
重合開始剤の含有量は、単量体と架橋剤の合計重量に対
して約0.3重量%から約5重量%、そして好ましくは
約0.5重量%から約3重量%の範囲である。
ゲル媒体層は、平滑表面を有する支持体の上に設けられ
た前述の接着層の上にゲル形成液を公知の方法により塗
布して設けたのち、ゲル形成液を架橋重合させることに
より、層状に成形することができる。
ゲル形成液を支持体の表面で架橋重合させる場合には、
ゲル形成液の上をさらにカバーフィルム、シートまたは
板などの被覆材料でおおうことができる。この目的に使
用されるカバーフィルム、シート、または板とじては前
記支持体と同様な素材からなるものを用いることができ
る。この被覆材料の厚さは300pm以下であり、実用
的に好ましい範囲としては約471m〜約200pm、
特に好ましい範囲としては約4JLm〜約100gmで
ある。
ポリアクリルアミドゲル膜には、必要に応じて抗酸化剤
などの他の添加剤を含有させることができる6抗酩化剤
としては、ゲル膜に配合しうることが知られている種々
の化合物を用いることができる。抗酸化剤の具体例とし
てはジチオスレイトール、2−メルカプトエタノールを
挙げることができる。
その他の添加剤としては湿潤剤があり、ポリアクリルア
ミドゲル膜にはグリセリン、エチレングリコール等のポ
リオール化合物を含有させることもできる。ポリオール
化合物の含有量は、ゲル膜の容積に対して約5 w /
 v%から約40 w / v%の範囲から選ばれる。
ポリオール化合物のうちではグリセリンが特に好ましい
。湿潤剤を配合することによりゲル膜の保存時の極端な
水分の蒸発による乾燥を防ぐことが可能となり、また極
端な乾燥に起因するもろさを防ぎ、ひびわれを防ぐ等の
ゲル膜の物性が改善されるとの利点がある。
本発明の電気泳動用媒体材料は、前述の諸文献等に記載
の公知の方法に従って、水平型および垂直型平板電気泳
動法、ディスク電気泳動泳動法等のいずれにも用いるこ
とができる。
以下に本発明の実施例を記載するが、これらは本発明の
範囲を限定するものではない。
[実施例1] 紫外線照射処理により表面を親水性にした厚ざ180 
gmのポリエチレンテレフタレート (PET)シート
(支持体)上に約0.5pmの厚み(固形分)になるよ
うに第1表記載のセルロース誘導体をアセトンに溶解し
て得た塗布液を塗布し、約110℃で乾燥してセルロー
ス誘導体接着層を形成した。
第1表 接着層形成用塗布液の組成 試料 セルロース誘導体 塗布液濃度 番号 (、g/10hl溶剤) l ニトロセルロース 5g 2 ジアセチルセルロース 5g 3 ニトロセルロース 2.5g ジアセチルセルロース 2.5g まず、PETシート(支持体)と接着層との間の接着性
をクロスカット法により評価した。その結果、試料1〜
3(本発明に従う試料)は接着性が良好であった。
支持体上に設けられた各接着層の上に、アクリルアミド
l l 、87g、BI3630mg、尿素42g、ト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン[CA S R
egistry No 7?−88−1] 1 、08
g、ホウ酸0.55g−1およびEDTA−2Na塩9
3mgを含有する100m文の溶液に重合開始剤として
ベルオクソニ硫酸アンモニウム(5重量%)1.3mi
、TEMED33.iを加えたものをO,,5mmの厚
みで成形し、ポリアクリルアミドゲル膜を形成させた。
なお、別にセルロース誘導体接着層を設けなかった以外
は同様にしてPETシート上にポリアクリルアミドゲル
膜を形成させて比較試料を調製した。
得られたゲル膜を指でおさえ、ゲル膜と支持体間の接着
性を評価した。その結果、試料1〜3(本発明に従う試
料)を接着層としたものは接着性が優れていたが、比較
試料は接着性が劣っていた。
[実施例2] 実施例1の第1表と同じセルロース誘導体接着層がγ滅
されたPETシートを作成し、この接着層の上にアクリ
ルアミド11.87g、BIS630mg、アガロース
1600 (和光紬薬■製)0.3g、ポリアクリルア
ミド2,5g、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン1.08g、ホウ酸0.55gおよびEDTA−2N
a塩93mgからなる100mJ1の溶液に重合開始剤
として過硫酸アンモニウム(5重量%)1.3ml、T
EMED33ILiを加えたものを0.5mmの、厚み
で成形し、ポリアクリルアミドゲル膜を形成させて三種
類の試料(試料1〜3)を得た。
また、PETシートの上に直接上記のポリアクリルアミ
ドゲル膜を形成させることにより比較試料も調製した。
このゲル膜を使用して、32P−DNAをマキサム・ギ
ルパート分解した試料について電気泳動にかけ、DNA
塩基配列決定の実験を行なった。電気泳動後にゲル膜を
、脱尿素とDNA固定のために、10%酢酸水溶液中に
1時間浸漬した。このゲル膜を乾燥し、次いでオートラ
ジオグラフィー処理を常法にしたがって行なった。
10%酢酸水溶液中にゲル膜を浸漬した時の支持体とゲ
ル膜の接着状態を観察した。
比較試料のゲル膜は支持体から完全に剥離した。
一方、試料1〜3(本発明に従う試料)のセルロース誘
導体を含む接着層の上に形成されたゲル膜は、いずれも
支持体上に完全に接着していた。
更にゲル膜を乾燥させた後、それと支持体との間の接着
状態を観察したところ、これらの試料のゲル膜はいずれ
も支持体によく接着していた。またオートラジオグラフ
ィー処理した後も、接着性に問題はなく良好な結果を示
した。
[実施例3] 実施例1の第1表と同じセルロース誘導体接着層が形成
されたPETシートを作成し、この接着層の上に実施例
2と同様にしてポリアクリルアミドゲル膜を形成させて
三種類の試料(試料1〜3)を得た。
またPETシートの上に直接上記のポリアクリルアミド
ゲル膜を形成させることにより比較試料も調製した。
このゲル膜を支持体ごと裁断加工したのち、ゲル膜の切
口を観察したところ、比較試料の接着層の上に形成され
たゲル膜についてはゲル膜の剥離が一部観察されたのに
対して、試料1〜3(本発明に従う試料)についてはい
ずれも裁断口の接着性は良好で、支持体ごと裁断加工で
きることがわかった。
特許出願人 富士写真フィルム株式会社代理人 弁理士
 柳川泰男

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 l。下記の各層が順次積層されてなる三層構造を含む電
    気泳動用媒体材料: [I] プラスチック支持体層; [I[]セルロース誘導体を含有する接着層;および、 [I[[] アクリルアミド系化合物と架橋剤が水の存
    在下で架橋重合してなるポリアクリルアミド系水性ゲル
    で、変性剤として少なくとも1個のカルバモイル基をも
    つ化合物を含む電気泳動用媒体層。 2゜上記媒体層がさらに水溶性ポリマーおよびアガロー
    スを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    電気泳動用媒体材料。 3゜上記変性剤が尿素またはホルムアミドである特許請
    求の範囲第1項または第2項記載の電気泳動用媒体材料
    。 4゜支持体層がプラスチックシートからなることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の電気
    泳動用媒体材料。 5゜プラスチックシートがポリエチレンテレフタレート
    からなることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の
    電気泳動用媒体材料。 6゜セルロース誘導体を含有する接着層が、実質的にセ
    ルロース誘導体のみからなる層であること特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の電気泳動用媒体材料。 7゜セルロース誘導体が、ジアセチルセルロース、トリ
    アセチルセルロースおよびニトロセルロースからなる群
    より選ばれたものであることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項もしくは第6項記載の電気泳動用媒体材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5996153A (ja) * 1982-11-25 1984-06-02 Ube Ind Ltd 塩化ビニル系樹脂成形材料

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