JPS631963A - 電気泳動用媒体材料 - Google Patents

電気泳動用媒体材料

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JPS631963A
JPS631963A JP61145479A JP14547986A JPS631963A JP S631963 A JPS631963 A JP S631963A JP 61145479 A JP61145479 A JP 61145479A JP 14547986 A JP14547986 A JP 14547986A JP S631963 A JPS631963 A JP S631963A
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JP
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gel
film
electrophoresis
surfactant
membrane
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JP61145479A
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Inventor
Naohiko Sugimoto
杉本 直彦
Masashi Ogawa
雅司 小川
Takeshi Kato
武史 加藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、電気泳動用媒体材1に関するものであり、さ
らに詳しくは、特にDNA、RNAなとの核酸の塩基配
列決定操作に用いるのに適した′電気泳動用媒体材料に
関するものである。
し発明の背景] 近年のDNAやRNAの塩基配列の決定法においては、
ポリアクリルアミドゲル膜を用いたスラブ電気泳動操作
が必須の操作となっている。特に近年において遺伝子関
連の研究が進むにつれて、DNA塩基配列決定の操作の
迅速化が急務となっている。
ポリアクリルアミドゲル膜は、アクリルアミドのような
単量体を、触媒の存在下にてN、N’−メチレンビスア
クリルアミドのような二官能性の架橋剤を用いて架橋重
合させることにより得られる。なお、このポリアクリル
アミドゲル膜の形成に際して通常は、尿素あるいはホル
ムアミドのような変性剤を含有させる。
に記の重合反応はラジカル架橋重合であり、酸素の影響
により反応が阻害されるため、ポリアクリルアミドゲル
膜は酸素を遮断した状態で作成する必要がある。この、
理由から、現在では一般に、ポリアクリルアミドゲル膜
は2枚のガラス板〒形成されたセル(−定の空間、たと
えば約0.3〜1mmを有する)の中にゲル形成液を注
入し、酸素を遮断した状態で架橋重合させてゲル膜を形
成させている。
この方法は二枚のガラス板の間でゲル膜を形成するため
に、取り扱い性が悪く、かつゲル膜の量産化が困難であ
るといった大きな欠点を有している。従って、ガラス板
の代りにポリエチレンテレフタレートなどのプラスチッ
クからなるシートあるいはフィルムを用いることが既に
提案されている。
以上のようにして形成したポリアクリルアミドゲル膜を
用いる電気泳動操作は、たとえば、次のようにして実施
される。
ポリアクリルアミドゲル膜はガラス板に挟んだままの状
態で垂直に立てられ、泳動溶媒(#副液)の存在下に前
電気泳動を行なったのち、ゲル膜上端部に設けられたサ
ンプルスロットに試料(たとえば、マキサム・ギルバー
ト分解した32 pラベル化DNA分解物、サンガー法
により合成した32 pラベル化DNA断片)を−定量
注入し、次いで電気泳動を行なう。そして−定時間(例
、約6時間〜12時間)の電気泳動を行なった後1片面
のガラス板を注意深く除去して、露出したゲル膜表面を
濾紙に載せ、次いでもう一方のガラス板を除去すること
によりゲル膜を濾紙上に移す。次に濾紙上に移されたゲ
ル膜の露出面をポリ塩化ビニリデンフィルムなどのプラ
スチックフィルムで覆い、この状態にてゲル膜を乾燥さ
せたのち、被覆フィルム面に写真フィルムなどの感光材
料を一定時間接触させることによりオートラジオグラフ
ィー処理を行なう。
なお、電気泳動終了後にゲル膜を酢酸水溶液に浸漬して
、尿素などの変性剤を溶出除去させたのち、ゲル膜を濾
紙に写し、これをプラスチックフィルムで覆い、減圧下
にゲル膜を乾燥させて乾燥膜とし、この乾燥膜について
オートラジオグラフィー処理を行なうこともある。
前記のオートラジオグラフィー処理は、たとえば、ゲル
膜を被覆しているフィルムの上にX線フィルム、増感ス
クリーンを順次のせて、室温あるいは低温で一定時間(
たとえば、約10〜20時間)露光を行ない、露光終了
後にX線フィルムを現像し、DNAの分離泳動パターン
を可視画像として得る方法により行なわれる。そして、
この可視化された分離泳動パターンに基づいてDNAの
塩基配列を決定することができる。
前述のようにガラス板をゲル膜の支持体とじて用いるこ
とに起因する不都合を解決するために。
支持体としてプラスチックフィルム(シート)を用いる
ことは既に提案されている。特に、プラスチック製支持
体]二に形成されたポリアクリルアミドゲル膜と、その
ゲル膜表面を被覆するプラスチック製カバーフィルム層
からなる電気泳動用媒体材料は、そのカバーフィルム層
を薄くすることによって、カバーフィルム層をゲル膜か
ら除去することなく、その上にX線フィルムなどの感光
材料を載せてオートラジオグラフィー処理できるとの利
点がある。すなわち、従来のオートラジオグラフィー処
理では、前記のように電気泳動操作終了後に、ゲル膜を
覆っていたガラス板を薄いプラスチックフィルム(カバ
ーフィルム)に置き換える、必要があったが、上記の・
電気泳動用媒体材料を用い゛ることにより、カバーフィ
ルムの置き換え操作が不要になるとの利点がある。
しかしながら本発明者の検討によると、これまでに提案
されているプラスチック製支持体、ポリアクリルアミド
ゲル膜そしてプラスチック製カバ−フィルム層からなる
電気泳動用媒体材料では、ポリアクリルアミドゲル膜の
支持体への親和性が余り高くないため、支持体の表面状
態にむらなどがある場合には、ポリアクリルアミドゲル
膜が支持体表面に均質に密着せず、このため、ゲル膜と
支持体との分離の発生、あるいはゲル膜の解像力が低下
するなどの問題があった。
[発明の要旨] 本発明は、支持体1−に形成された尿素などの変性剤を
含有するポリアクリルアミドゲル膜と、そのゲル膜表面
を被覆するカバーシート層からなる′電気泳動用媒体材
料で、解像力および実用りの取り扱い性が改良されたも
のを提供することを目的とする。
本発明は、 [I]支持体層; [nlアクリルアミド系化合物と架橋剤が木の存在下で
架橋重合してなるポリアクリルアミド系水性ゲルで、界
面活性剤および変性剤として少なくとも1個のカルバモ
イル基をもつ化合物を含む電気泳動用媒体層;および [m1力バーシート層 の各層が順次積層されてなる積層体を含む電気泳動用媒
体材料にある。
本発明の電気泳動用媒体材料では、ポリアクリルアミド
ゲル膜と支持体との間の密着、およびポリアクリルアミ
ドゲル膜とカバーシートとの間の密着が、それぞれ高度
に均一になるため、ゲル膜の表面が高度に均質になり、
高い解像力および優れた実用」−の取り扱い性を示す。
[発明の詳細な記述] 本発明の電気泳動用媒体材料は、−般にプラスチックシ
ート(あるいはフィルム)を支持体として用いる。この
プラスチック製シートとしては、任意のプラスチック材
料から形成したものを用いることができる。好ましいプ
ラスチックシートの例としては、親木性ポリマーまたは
公知の表面処理により表面を親水化したポリマー(例、
ポリエチレンテレフタレート、ビスフェノールAのポリ
カルボネート、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン・塩化
ビニルコポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、セルロースアセテート類、セ
ルロースアセテートプロピオネート等)のフィルム、板
またはシート等の成形物をあげることができる。特にポ
リエチレンテレフタフタレートから形成されたシートを
用いることが好ましい、あるいは、ガラス製支持体でも
よい。
ポリマー成形物の表面を親水化するための処理のために
は、紫外線照射、グロー放電処理、コロナ放電処理、火
焔処理、電子線照射、ケミカルエツチング、電解エツチ
ング等の公知の方法を適用することができる。
支持体は一般に厚さが、約50#Lm〜約500pm、
好ましくは約70#Lm〜約300 #Lmのものが用
いられる。
次に電気泳動用媒体層(以fにおいて、ゲル媒体層、ポ
リアクリルアミドゲル膜あるいは単にゲル膜ともいう)
について説明する。
ポリアクリルアミドゲル膜は、アクリルアミド系化合物
と架橋剤とを、水溶液または水分散液として水中に溶解
または分散させてゲル形成液を調製したのち、液中で両
者を架橋重合させて架橋重合した水性ゲル膜として形成
することにより得ることができる。本明細書においては
、特にことわらない限り、(水中に)溶解と(水中に)
分散の両者を含めて単に(水中に)溶解といい、水溶液
と水分散液の両者を含めて単に水溶液という。また、溶
媒または分散媒として、所望により加えられる有機溶媒
と水の混合物をも包含する。
ポリアクリルアミドゲル膜の形成に用いることができる
アクリルアミド系化合物としては、アクリルアミド、N
−メチルアクリルアミド、N、N−ジメチルアクリルア
ミド、N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド、ジメ
チルアクリルアミド等のアクリルアミド系化合物やメタ
クリルアミドの様なメタクリルアミド系化合物が挙げら
れ、これらの化合物は単独で、あるいは二種具1−を併
用して用いることができる。これらのアクリルアミド系
化合物のうちではアクリルアミドが最も好ましく、また
アクリルアミドと他のアクリルアミド系化合物あるいは
メタクリルアミド系化合物の一種以上の併用も好ましい
架橋剤としてはr ElectrophoresisJ
 1981.2゜220−228等に記載の公知の化合
物(−種または二種以上の組合せ)を用いることができ
る。架橋剤の例としては、二官能性化合物および三官能
性化合物を開けることができる。二官能性化合物の例と
しては、N、N’−メチレンビスアクリルアミド(BI
S):N、N’−プロピレンビスアクリルアミド(PB
A);ジ(アクリルアミドジメチル)エーテル(DAE
); 1.2−ジアクリルアミドエチレングリコール(
DEG);エチレンウレアビスアクリルアミド(EUB
)  ;エチレンジアクリレ−) (EDA);N、N
’−ジアリルタータルジアミド(N、N’−diall
yltartardiamide :DATD);およ
びN、N”−ビスアクリリルシスタミ7 (N、N’−
bisacrylylcystasine、 B A 
C)等を挙げることができる。三官能性化合物の例とし
ては、1,3.5−1リアクリロイルへキサヒドロ−s
−トリアジン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイ
ソシアヌレート等を挙げることができる。
架橋剤の量は、単量体と架橋剤の総重量に対して約0.
1〜30wt%、好ましくは約0.5〜10wt%の範
囲で用いることができる。
ゲル濃度としては、S、 Hjerten:  r A
rch。
Bioche+w、  Biophys、  J  l
  (5upp1.  )、  147(1962)に
記載の定義に従って表示して、単量体、架橋剤および水
からなるゲル膜の容積に対して、単量体と架橋剤の量が
約3 w / v%から約30 W / V%の範囲で
好ましく用いられる。
ポリアクリルアミドゲル膜に含有させる変性剤としては
、少なくとも1個のカルバモイル基を持つ化合物を挙げ
ることができ、その具体例としては、尿素、ホルムアミ
ド等が挙げられる。これらのうちで尿素が特に好ましく
用いられる。変性剤の量は単量体と架橋剤とを含む水性
ゲルの容積に対し、約40 W t / V%から約6
0 w t / v%の範囲で用いられる。尿素を用い
る場合には、単量体と架橋剤とを含む水性ゲル1見に対
し約6モル(約360 g)から飽和溶解量まで、好ま
しくは約7モル(約a20g)から飽和溶解量までの範
囲で用いることができる。
本発明の電気泳動媒体材料では、その電気泳動用媒体層
(ポリアクリルアミドゲル膜)に界面活性剤が含まれて
いることを特徴とする。
界面活性剤としては特に限定はないが、たとえば下記の
ような、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤およ
び両性界面活性剤を使用することができる。
非イオン界面活性剤 A、アルキレンオキサイド誘導体 (1) Ca F17S02 N−+CH、CH2oi
n! t (3) CtsH,O+CH2CH20?−rii’H
(4)Cs Fs7S02 NゴCH2CH20hHt B、グリシドール誘導体 C0スルホン酸塩誘導体 (9) Ca F 1? S Os KD、カルボン酸
塩系 8すし界」酊活オし削 14e Me なお、Meはメチル基を、Etはエチル基を、Prはプ
ロピル基を、Buはブチル基を、reはペンチル基を表
す。
界面活性剤の量は電気泳動媒体層の体積当りのFJ+−
−c、I X 10−’ 〜5X I O−’w/ v
%、好ましくはlXl0−3〜5X10−2w/v%で
ある。なお、アニオン界面活性剤の場合には、I X 
i O−4〜5X10−2w/v%、好ましくは1xl
O−3〜5Xl(1”w/v%である。
ポリアクリルアミドゲル膜には水溶性ポリマーを含有さ
せることができる。
水溶性ポリマーとしては、付加重合型または縮重合型の
水溶性ポリマーを用いることができる。
付加重合型ポリマーの具体例としては、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等
の非イオン性水溶性ポリマーが挙げられる。縮重合型ポ
リマーの具体例としてポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール等の非イオン性水溶性ポリアルキレ
ングリコールが挙げられる。水溶性ポリマーの分子−量
は、約1万から約100万の範囲のものが好ましい。こ
れらの水溶性ポリマーのうちでは、ポリエチレングリコ
ール、ポリアクリルアミドが特にに了ましし)。
水溶性ポリマーは、単量体と架橋剤の合訂重量に対して
約2wt%から約100wt%の範囲、好ましくは約5
wt%から約50wt%の範囲で用いられる。水溶性ポ
リマーを添加することにより、ポリアクリルアミドゲル
膜は可塑性を有するようになるため、裁断加に時に壊れ
ることがなくなり、またゲル膜は乾燥時にも可塑性を有
するようになり、もろさが改良され壊れにくくなるとの
利点がある。また、水溶性ポリマーの分子h1および添
加量を選釈することにより、ゲル膜の粘度をコントロー
ルすることもできる。
ポリアクリルアミドゲル膜にはアガロースを含有させる
ことができる。アガロースは公知のアガ0−スであれば
特に制限はなく、低電気浸透性、中電気浸透性、高電気
浸透性アガロースのいずれをも用いることができる。用
いることのできるアガロースの例としては特開昭55−
5730号、特開昭55−110948号、特表昭57
−502098号等の公報に開示されているアガロース
等がある。
アガロースの添加量は、単量体と架橋剤とを含むゲル組
成液の容積に対して約0.1w/v%から約2 w /
 v%、好ましくは約0.3w/v%から約1.2w/
v%の割合で用いられる。ゲル膜にアガロースを添加す
ることにより、ゲル形成用溶液温度を変化させることに
より、適当な溶液粘度にコントロールすることが可能と
なり、その流動性を1■二めることができ、またゲル膜
を成形する時には成形しやすくなるとの利点がある。
ポリアクリルアミドゲル膜にはpH緩衝剤を含有させる
ことができる。緩衝剤としては、PH8,0から10.
0、好ましくはPH8,0から9.0の範囲内のpH値
に緩衝できる緩衝剤であれば、いずれをも用いることが
できる。用いうる緩衝剤としては、■本化学会−r化学
便覧 基礎編1 (東京、九善■1966年発行) 1
312−1320頁;rData for Bioch
emical Re5earch J (R,M、C。
Dawson  et a1編 第2版、 0xfor
d at the C1arendon Press、
1969年発行) 476−508ページ;r  Bi
ochei+1stry  J  、  5,467(
1966)  ;rAnalytical  Bioc
hemistry  J  H鼾4.3(10−310
(1980)等の刊行物に記載の緩衝剤があげられる。
そして、その具体例としてはトリス(ヒドロキシメチル
)アミンメタン(Tris)  [CAS Regis
try N。
7?−86−11、N 、 N−ビス(2−ヒドロキシ
エチル)グリシ7 (Bicine) 、 N −2−
ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−ヒドロキシプ
ロパン−3−スルホン酸のNatiiまたはKt1!等
、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N′−3−プ
ロパンスルホン酸のNa1iiまたはに1′!!等、N
−[トリス(ヒドロキシメチル)メチルコー3−アミノ
プロパンスルホン酸のNa塩またはに塩および、これら
のいずれかと必要により組合せられる酸、アルカリまた
は塩等をあげることができる。
特に好ましい緩衝剤の例はTris、ホウ酸とEDTA
−2Natiic7)組合せ(pH8,3)がある。
本発明における代表的なポリアクリルアミドゲル膜は、
アクリルアミドに代表される単量体、二官能性のアリル
(allyl )化合物またはアクリル化合物(架橋剤
)、水溶性ポリマー、およびアガロースを実質的に均一
に溶解yせた水溶液中で単量体と架橋剤とをラジカル架
橋重合させて得られるもの〒あり、単量体と架橋剤から
形成された三次元架橋重合体に水溶性ポリマーとアガロ
ースが実質的に分散されて、後二者のポリマー鎖が三次
元架橋重合体とからみあっている構造を有すると推定さ
れ、この構造が特徴をなすゲル媒体であるということが
できる。
上記のラジカル架橋重合反応は1分子状酸素の不存在下
で過酸化物の存在および/または紫外線照射等の公知の
方法により発生させることができる。この反応を加熱お
よび紫外線照射により加速することもできる。
ラジカル架橋重合用触媒としては、r Electr。
phoreais J 19B1.2.213−219
.同19B+、 2.220−228 ;青水、永井編
「最新電気泳動法J  (1973年発行)等に記載の
公知の低温ラジカル重合開始剤のうちから適宜選択して
用いることができる。
好ましいラジカル重合開始剤の例としては、β−ジメチ
ルアミノプロピオニトリル(DMAPN)−ペルオクソ
ニ硫酸アンモニウム程合物、N。
N、N’ 、N”−テトラメチルエチレンジアミン(T
EMED)−ベルオクソニ硫酸アンモニウム混合物、T
EMED−リボフラビン(リボフラビンリン酸エステル
ナトリウム塩)混合物、TEMED−リボフラビン−過
酸化水素混合物と紫外線照射の組合せ等が挙げられる。
ラジカル重合開始剤の使用量は1通常単量体と架橋剤の
合計重量に対して約0.3重量%から約5重量%であり
、好ましくは約0,5重量%から約3重量%の範囲であ
る。
ラジカル重合の励起光としては光増感剤の励起に有効な
波長的200〜900nm(近紫外線から可視光の@I
I)を含む光が一般に利用される。
励起光の光源の具体例としては、高圧水銀灯、超高圧水
銀灯、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、タング
ステンランプ、重水素ランプ、キセノン放電灯などが利
用できる。
ポリアクリルアミドゲル膜には、必要に応じて抗酸化剤
などの他の添加剤を含有させることができる。抗酸化剤
としては、ゲル膜に配合しうることか知られている種々
の化合物を用いることができる。抗酸化剤の具体例とし
てはジテオスレイトール、2−メルカプトエタノールを
挙げることができる。
その他の添加剤としては湿潤剤があり、ポリアクリルア
ミドゲル膜にはグリセリン、エチレングリコール等のポ
リオール化合物を含有させることもできる。ポリオール
化合物の含有量は、ゲル膜の容積に対して約5w/y%
から約40w/y%の範囲から選ばれる。ポリオール化
合物のうちではグリセリンが特に好ましい、湿潤剤を配
合することによりゲル膜の保存時の極端な水分の蒸発に
よる乾燥を防ぐことが可能となり、また極端な乾燥に起
因するもろさを防ぎ、ひびわれを防ぐ等のゲル膜の物性
が改善されるとの利点がある。
ゲル媒体層は、平滑表面を有する支持体の上にゲル形成
液を公知の方法により塗布して設けたのち、ゲル形成液
を架橋重合させることにより、層状に成形することがで
きる。
ゲル形成液を支持体の表面で架橋重合させる場合には、
酸素を除去した不活性ガス(窒素ガスなど)の雰囲気下
で、あるいはゲル形成液の上をカバーシート、シートま
たは板などの被覆材料で覆った状態にて架橋重合を実施
する。
プラスチック製カバーシートは、前記のプラスチック製
支持体の記述において説明した各種の材料から製造する
ことができる。プラスチック製カバーシートとプラスチ
ック製支持体とは同一の材料からなっていてもよく、あ
るいは互いに異なった材料からなっていてもよい。
プラスチック製カバーシートの厚さは300JLm以下
であり、実用的に好ましい範囲としては約4gm〜約2
001Lm、特に好ましい範囲としては約41Lm〜約
100gmである。カバーシートは支持体よりもカいこ
とが望ましい。
カバーシートはガラス製であってもよい。
なおl−、記では支持体−[−にゲル膜を形1j2. 
L、そのl−にカバーシートを付設する方法を例にして
本発明の電気泳動用媒体材料の製造υ:を説明したが、
前述のようにカバーシート1−にゲル膜を形成し、その
l−に支持体を付設するような方法を利用して本発明の
電気泳動用媒体材料を製造することができることは勿論
である。
また、支持体、電気泳動操作層およびカバーシートのそ
れぞれの間には所望により下塗り層を設けてもよい。
本発明の電気泳動用媒体材料は、前述の諸文献等に記載
の公知の方法に従って、水f型および垂直型平板電気泳
動法、ディスク電気泳動泳動法等のいずれにも用いるこ
とができる。
以下に本発明の実施例を記載するが、これらは本発明の
範囲を限定するものではない。
[実施例1に暮] 特開昭60−203847号公報記載のタイプの連続塗
布装置を用いて、厚さl 807gmの長尺ポリエチレ
ンテレフタレートシート(支持体)1−に、アクリルア
ミド118.7g、N’、N’−メチレンビスアクリル
アミド6.3g、尿素420g、トリス(ヒドロキシメ
チル)アミノメタン10゜8g、アガロース3.0g、
ホウ酸5.5g、EDTA−ZNa塩930 m gお
よび前記(8)の7ニオン界面活性剤の2wt%水溶液
10mMを含有する1000mMの溶液にt合間始剤と
してベルオクソニ硫酸アンモニウム(5wt%)13m
lとTEMED(25wt%)330gMおよびリボフ
ラビン(0,25wt%)10mfLを加えたものを0
.2mmの厚みで成形し、窒素雰囲気ドでキセノン放電
灯(500W)を利用して照射し架橋重合させ、ポリア
クリルアミドゲル膜を1!Iた。
上記のゲル膜の表面を観察したところ、その表面は高度
に均一で、かつ非常に平滑であることが確認された。
さらに、電気泳動操作における解像力を調べたところ満
足できるレベルにあった。
し比較例1] ゲル膜形成液に界面活性剤を入れなかった以外は実施例
1と同様にして、ポリアクリルアミドゲル膜を得た。
l−記のゲル膜の表面を観察したところ、その表面の均
一性および平滑性は実施例1で得たものに劣り、ハジキ
などが発生していた。
さらに、電気泳動操作における解像力が実施例1で得た
ものに劣っていた。
[実施例?] ゲル膜形成液に入れる界面活性剤を前記(1)の非イオ
ン界面活性剤に変えた以外は実施例1と同様にして、ポ
リアクリルアミドゲル膜を得た。
41記のゲル膜の表面を観察したところ、その表面は高
度に均一で、かつ非常に平滑であることが確認された。
さらに、電気泳動操作における解像力を調べたところ満
足できるレベルにあった。
[実施例31 支持体としてガラス板を用い、ゲル形成液にアガロース
を入れるなかった以外は実施例1と同様にして、ポリア
クリルアミドゲル膜を得た。
上記のゲル膜の表面を観察したところ、その表面は高度
に均一で、かつ非常に平滑であることが確認された。
さらに、電気泳動操作における解像力を調べたところ満
足できるレベルにあった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、[ I ]支持体層; [II]アクリルアミド系化合物と架橋剤が氷の存在下で
    架橋重合してなるポリアクリルアミド系水性ゲルで、界
    面活性剤および変性剤として少なくとも1個のカルバモ
    イル基をもつ化合物を含む電気泳動用媒体層; および [III]カバーシート層 の各層が順次積層されてなる積層体を含む電気泳動用媒
    体材料。 2、電気泳動用媒体層がさらにアガロースを含むことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電気泳動用媒体
    材料。 3、電気泳動用媒体層がさらに水溶性ポリマーおよびア
    ガロースを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の電気泳動用媒体材料。 4、変性剤が尿素またはホルムアミドであることを特許
    請求の範囲第1項記載の電気泳動用媒体材料。 5、界面活性剤が、非イオン界面活性剤および/または
    アニオン界面活性剤であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の電気泳動用媒体材料。
JP61145479A 1986-06-20 1986-06-20 電気泳動用媒体材料 Pending JPS631963A (ja)

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