JPS631964A - 電気泳動用媒体材料 - Google Patents

電気泳動用媒体材料

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JPS631964A
JPS631964A JP61145480A JP14548086A JPS631964A JP S631964 A JPS631964 A JP S631964A JP 61145480 A JP61145480 A JP 61145480A JP 14548086 A JP14548086 A JP 14548086A JP S631964 A JPS631964 A JP S631964A
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JP
Japan
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gel
electrophoresis
surfactant
acrylamide
medium layer
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JP61145480A
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Naohiko Sugimoto
杉本 直彦
Masashi Ogawa
雅司 小川
Takeshi Kato
武史 加藤
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、電気泳動用媒体材ネ1に関するものてあり、
さらに詳しくは特に蛋白質等の生体高分子成分の電気泳
動分析に使用するのに適した電気泳動用媒体材ネ1に関
するものである。
[発明の前足] 電気泳動分析の代表的な態様としては、ガラス板支持体
に寒天、セルロース、セルロースアセテート、デンプン
、シリカゲル、ポリアクリルアミド等の膜形成材料を塗
布またはtk延して製造した電気泳動膜に緩衝液をしみ
こませ、この−Lに分析対象の物質を付着させ、電気泳
動膜の両端に電圧をかけ、電気泳動膜にまたは内部で展
開(移動)させたのち、染色し、この染色した試料の光
学濃度を測定して物質の各成分の定量分析を行なう態様
を挙げることができる。
このような電気泳動分析および電気泳動膜の詳細につい
ては、電気泳動実験法「電気泳動実験法(改訂第51置
)」(文光堂、1975年発行)、古木、水弁編著「最
新電気泳動性」(広角書店、1973年発行)等に記載
されている。
近年において、電気泳動法は生体成分の分析に多用され
ており、特に蛋白分析は病気診断のための生化学検査に
おいて頻繁に用いられている。
電気泳動用膜またはシートとしては古くから濾紙か用い
られていたか、上述のように性能」−の面から最近はア
ガロース膜やポリアクリルアミドゲル膜か用いられるよ
うになり、特に分子ふるい効果を有するポリアクリルア
ミドゲル膜は現在酸も多く利用されている。
ポリアクリルアミドゲル膜は、アクリルアミドのような
単量体を、重合触媒の存在下、N、N’−メチレンビス
アクリルアミドのような二官能性の架橋剤で酸素不存在
条件下で重合架橋させることによって得られる。
上記のようにポリアクリルアミド形成の重合反応はラジ
カル架橋重合であるため、酸素の影響により架橋重合が
阻害される。従って、ポリアクリルアミドゲル膜は酸素
を遮断した状態で作成する必要がある。このため、−般
にポリアクリルアミドゲル膜は、二枚のガラス板から構
成されたセル(−定の空間、たとえば0 、3 m m
 −1m m )の中にゲル形成液を注入したのち酸素
を遮断し架橋重合させてゲル化させることにより形成さ
れている。しかしながら、二枚のガラス板の間でゲル膜
を形成する作業は、ガラスが割れやすく、かつ重い等の
欠点かあり、またガラスに挟まれたゲル膜は持ち運びに
不便で取扱い性か悪いため、ゲル膜を量産するには多大
の困難を伴う。
更に従来では、ガラス板に挟まれたポリアクリルアミド
ゲル膜を用いて、所定条件で一定時間水平あるいは垂直
スラブ電気泳動を行なったのち。
ガラス板の一方を除去し、ゲル膜をもう一方のガラス板
に載せた状態で染色(例えば、ボンソ3R染色、クマシ
ーブリリアントフルー〇−250染色、銀染色等)処理
し、生体成分の分析を行なうような操作が行なわれてい
るか、ガラス板と湿潤状態のゲル膜との接着性が悪いた
めこの染色工程においてゲル膜かガラス板より剥離しや
すく、その作業には高度の熟練した技術が必要となる。
上記のような電気泳動媒体材料におけるガラス板支持体
に起因する問題を解決するために、既にポリエチレンテ
レフタレートなどのプラスチックからなるシートをガラ
ス板の代りに用いるとの提案がなされている。
しかしながら本発明者の検討によると、これまでに提案
されているプラスチック製支持体、ポリアクリルアミド
ゲル膜そしてプラスチック製カバーフィルム層からなる
電気泳動用媒体材料では、ポリアクリルアミドゲル膜の
支持体への親和性が余り高くないため、支持体の表面状
態にむらなどかある場合には、ポリアクリルアミドゲル
膜か支持体表面に均質に密着せず、このため、ゲル膜と
支持体との分離の発生、あるいはゲル膜の解像力か低下
するなどの問題があった。
[発明の要旨] 本発明は、支持体上に形成されたポリアクリルアミドゲ
ル膜と、そのゲル膜表面を被覆するカバーシート層から
なる電気泳動用媒体材料で、解像力および実用■;の取
り扱い性か改良されたものな提供することを目的とする
本発明は、 [I]支持体層: [II ]アクリルアミド系化合物と架橋剤が水の存在
下で架橋重合してなるポリアクリルアミド系水性ゲルで
、アルキル硫酸塩および他の界面活性剤を含む電気泳動
用媒体層;および [mlカバーシート層 の各層が順次積層されてなる積層体を含む電気泳動用媒
体材料にある。
本発明の電気泳動用媒体材料では、ポリアクリルアミド
ゲル膜と支持体との間の密着、およびポリアクリルアミ
ドゲル膜とカバーシートとの間の密着が、それぞれ高度
に均一になるため、ゲル膜の表面が高度に均質になり、
高い解像力および優れた実用上の取り扱い性を示す。
[発明の詳細な記述] 本発明の電気泳動用媒体材料は、−般にプラスチックシ
ート(あるいはフィルム)を支持体として用いる。この
プラスチック製シートとしては、任意のプラスチック材
料から形成したものを用いることかてきる。k了ましい
プラスチ・ンクシートの例としては1親水性ポリマーま
たは公知の表面処理により表面を親木化したポリマー(
例、ポリエチレンテレフタレート、ビスフェノールAの
ポリカルボネート、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン・
塩化ビニルコポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポ
リエチレン、ボリプL1ピレン、セルロースアセテート
類、セル【1−スアセデートブロピオネート等)のフィ
ルム5板またはシート等の成形物をあげることかてきる
。特にポリエチレンテレフタフタレートから形成された
シートを用いることか好ましい。あるいは、ガラス製支
持体でもよい。
ポリマー成形物の表面を親水化するだめの処理のために
は、紫外線照射、グロー放電処理、コロナ放電処理、火
焔処理、電f線照射、ケミカルエツチング、電解エツチ
ング等の公知の方法を適用するととかてきる。
支持体は一般に厚さか、約50gm〜約500pm、好
ましくは約70pm〜約300pLmのものか用いられ
る。
次に電気泳動用媒体層(以下において、ゲル媒体層、ポ
リアクリルアミドゲル膜あるいは巾にゲル膜ともいう)
について説明する。
ポリアクリルアミドゲル膜は、アクリルアミド系化合物
と架橋剤とを、水溶液または水分散液として水中に溶解
または分散させてゲル形成液を調製したのち、液中て両
者を架橋重合させて架橋重合した水性ゲル膜として形成
することにより得ることができる。本明細書においては
、特にことわらない限り、(水中に)溶解とく水中に)
分散の両者を含めて単に(水中に)溶解といい、水溶液
と水分散液の両者を含めて単に水溶液という。また、溶
媒または分散媒として、所望により加えられる有機溶媒
と水の混合物をも包含する。
ポリアクリルアミドゲル膜の形成に用いることかてきる
アクリルアミド系化合物としては、アクリルアミ1〜、
N−メチルアクリルアミド、N、N−シメチルアクリル
アミト、N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド等のアクリルアミド系化合物や
メタクリルアミドの様なメタクリルアミド系化合物か挙
げられ、これらの化合物は単独で、あるいは二種以上を
併用して用いることかできる。これらのアクリルアミド
系化合物のうちではアクリルアミl〜か最も好ましく、
またアクリルアミドと他のアクリルアミド系化合物ある
いはメタクリルアミド系化合物の一種以−トの併用も好
ましい。
架橋剤としてはr ElectrophoresisJ
 198]、 2゜220−228等に記載の公知の化
合物(−種または二種以上の組合せ)を用いることかで
きる。架橋剤の例としては、二官能性化合物および二官
能性化合物を開けることかできる。二官能性化合物の例
としては、N、N’ −メチレンビスアクリルアミド(
BIS);N、N’ −プロピレンビスアクリルアミド
(PBA);シ(アクリルアミドジメチル)エーテル(
DAE): l、2−ジアクリルアミドエチレングリコ
ール(DEG);エチレンウレアビスアクリルアミド(
EUB);エチレンジアクリレート(EDA);N、N
”−シアリルタータルジアミド(N、N’−diall
yltartardiamide  :DATD);お
よびN、N’ −ヒスアクリリルシスタミン(N、N’
−bisacrylylcyst、aIline、 B
 A C)等を挙げることかできる。二官能性化合物の
例としては、1,3.5−1−リアクリLフィルへキサ
ヒトローs−トリアジン、1〜リアリルシアヌレート、
トリアリルイソシアヌレ−I−等を挙げることかできる
架橋剤の量は、単量体と架橋剤の組型ωに対して約0.
1〜30 w t%、好ましくは約0.5〜10 w 
t%の範囲で用いることかできる。
ゲル濃度としては、S、 l−1jerten:  r
  Arch。
口iochem、  uiophys、  J  1 
 (5upp1.  )、  147(1962)に記
載の定義に従って表示して、単量体、架橋剤および水か
らなるゲル膜の容積に対して、中量体と架橋剤の量か約
3 w / v%から約30 w / v%の範囲で好
ましく用いられる。
本発明の電気泳動媒体材料では、その電気泳動用媒体層
(ポリアクリルアミドゲル膜)にアルキル硫酸塩および
他の界面活性剤が含まれていることを特徴とする。他の
界面活性剤としては、特に限定はないが、たとえば下記
のような界面活性剤を挙げることができる。
非イオン界面活性剤 A0アルキレンオキサイド誘導体 (1)C8F  □フ S 02 N fCH2CH2
0う−−11HEt (4) C8F□7 S O2N −f−CH2CH2
0□HEt B0クリシドール誘導体 アニオン界面活性剤 C,スルホン酸塩誘導体 (9) Ca F1?SOs K D、カルボン酸塩系 (10)   Ca  F  tフ S  O2N  
CH2COOKPr 両性界面活性剤 Me Me なお、Meはメチル基を、Etはエチル基を、Prはプ
ロピル基を、Buはブチル基を、Peはペンチル基を表
す。
他の界面活性剤の量は電気泳動媒体層の体積当りの量で
lXl0−’〜5XIO−”W/V%、好ましくはlX
l0−’〜5X10−2w/v%である。
本発明の電気泳動用媒体材料は、主として蛋白質または
複合蛋白質(たとえば、リボプロティン、糖プロティン
など)の分析に有利に用いられるものであり、電気泳動
用媒体層には、変性剤としてアルキル硫酸塩陰イオン性
界面活性剤を含有させることができる。分析試料が蛋白
質または複合蛋白質(例えばリボ蛋白質、糖蛋白質など
)の場合にはこの界面活性剤を含ませることは好ましい
か、または必須であることが多い。
アルキル硫酸塩陰イオン界面活性剤を電気泳動用媒体層
に含有させることにより、蛋白質または複合蛋白質の効
率的な分離、それらの分子量測定が可能となる。
アルキル硫酸塩としては、特に炭素原子数10以t=の
長鎖アルキル基を有するアルキル硫酸塩が好ましく用い
られる。塩を形成する陽イオンとしては、ナトリウムイ
オン、カリウムイオン、リチウムイオン等のアルカリ金
属イオンが一般的であり、これらのうちではナトリウム
イオンが用いやすい。アルキル硫酸塩のうちてはドデシ
ル硫酸塩(ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等)
が好ましく、なかでもドデシル硫酸ナトリウム(SDS
)が最も好ましい。SDSを本発明のゲル媒体層に含有
させることにより蛋白質または複合蛋白質の効率的な分
離およびそれらの分子量測定か可能となる。
変性剤としてのアルキル硫酸塩陰イオン界面活性剤の含
有量はゲル形成液に対して約0.05w/V%から約2
.0w/v%、好ましくは約0゜1 w / v%から
約1.5w/v%の範囲である。
ポリアクリルアミドゲル膜には水溶性ポリマーを含有さ
せることができる。
水溶性ポリマーとしては、付加重合型または縮重合型の
水溶性ポリマーを用いることができる。
付加重合型ポリマーの具体例としては、ポリビニルアル
コール、ポリビニルビ[1リドン、ポリアクリルアミド
等の非イオン性水溶性ポリマーか挙げられる。縮重合型
ポリマーの具体例としてポリエチレンクリコール、ポリ
プロピレングリコール等の非イオン性水溶性ポリアルキ
レングリコールか挙げられる。水溶性ポリマーの分子量
は、約1万から約100万の範囲のものが好ましい。こ
れらの水溶性ポリマーのうちでは、ポリエチレンクリコ
ール、ポリアクリルアミドが特に好ましい。
水溶性ポリマーは、単量体と架橋剤の合31重量に対し
“C約2 w t%から約100wt%の範囲、好まし
くは約5 w t%から約50wt%の範囲で用いられ
る。水溶性ポリマーを添加することにより、ポリアクリ
ルアミドゲル膜は可塑性を有するようになるため、裁断
加工時に壊れることがなくなり、またゲル膜は乾燥時に
もl■塑性を有するようになり、もろさか改良され壊れ
にくくなるとの利点かある。また、水溶性ポリマーの分
子量および添加量を選択することにより、ゲル膜の粘度
をコントロールすることもできる。
ポリアクリルアミドゲル膜にはアガロースを含有さヒる
ことかてきる。アガロースは公知のアガロースであれば
特に制限はなく、低電気侵透性、中電気浸透性、高電気
浸透性アガロースのいずれをも用いることができる。用
いることのてきるアガロースの例としては特開昭55−
5730号、特開昭55−110946号、特表昭57
−502098号等の公報に開示されているアガロース
等がある。
アガロースの添加量は、単量体と架橋剤とを含むゲル組
成液の容積に対して約0.1w/v%から約2 w /
 v%、好ましくは約0 、3 w / v%から約1
.2w/v%の割合で用いられる。ゲル膜にアガロース
を添加することにより、ゲル形成用溶液温度を変化させ
ることにより、適当な溶液粘度にコントロールすること
か可能となり、その流動性を止めることかでき、またゲ
ル膜を成形する時には成形しやすくなるとの利点がある
ゲル媒体層にはpH緩衝剤を含有させることもできる。
緩衝剤としては、電気泳動分析される試ネ′1に応して
、pH2,5から10.0の範囲内のpH値に緩衝でき
る公知の緩衝剤から適宜選択して用いることかできる。
用いうる緩衝剤としては、l(本化学会編「化学便覧 
基礎編」(東京、丸善■1966’「発行)+312−
1320ベージ:青米、水弁編「最新電気泳動状」 (
東京、広角書店、1973年発行320−322ベージ
; r Data for Riochemical 
Re5earclIJ (R,14゜C,Dawson
 et al、編、第2版、0xford at th
eClarendon Press、 1959年発行
)  476−508ベージ; r Bioches+
1stry J  5.467 (1966)、r A
nalytical BiochemistryJ 1
04.300−3]D(1980)等に記載の緩衝剤か
挙げられる。
緩衝剤の例としては、バルビツールを含む緩衝剤、トリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris)を含
む緩衝剤、燐酸用を含む緩衝剤、ホウ酸塩を含む緩衝剤
、酢酸または酢酸塩を含む緩衝剤、クエン酸またはクエ
ン酸塩を含む緩衝剤、乳酸または乳酸塩を含む緩衝剤、
クリシンを含むM衝剤、N、N−ビス(2−ヒトロキシ
エチル)クリシン(Bicine)、N−2−ヒトロキ
シエチルピベラシン−N′−2−ヒドロキシプロパン−
3−スルホン酸(HEPPSO)またはその塩、N−2
−ヒトロキシエチルビベラシン−N’−3−プロパンス
ルホン酸(EPPS)またはその塩、N−[トリス(ヒ
ドロキシメチル)]−]3−アミノプロパンスルホン酸
TAPS)またはそのIM等をおよび、これらのいずれ
かと必要により組合せられる酸、アルカリ、または塩等
を挙げることができる。好ましい緩衝剤の具体例として
は、燐酸二水素カリウム−燐酸水素二ナトリウム、Tr
is・ホウ醜ナトリウム、Tris−ホウ酸ナトリウム
・EDTA2Na塩、Tris・クエン酸、ハルビター
ルナトリウム・酢酸ナトリウム、ハルビタールナ1ヘリ
ウム・塩酸、バルビツール・ハルビタールナ1−リウム
、酢触・酢酸ナトリウム、乳酸・乳酸ナトリウム、クエ
ン酸−燐酸水素二ナトリウム、ビシン(Bicine)
 、 HE P P S O、HE P P S Oナ
トリウム塩、EPPS、EPPSナトIJ ’7 ムI
、TAPS、TAPSナトリウム塩等を挙げることかて
きる。
本発明における代表的なポリアクリルアミドゲル膜は、
アクリルアミドに代表される単量体、二官能性のアリル
(ally+ )化合物またはアクリル化合物(lJ橋
剤)、水溶性ポリマー、およびアガロースを実質的に均
一に溶解させた水溶液中で単量体と架橋剤とをラジカル
架橋重合させて得られるものであり、単量体と架橋剤か
ら形成された三次元架橋重合体に水溶性ポリマーとアガ
ロースか実質的に分散されて、後二者のポリマー鎖か三
次元架橋重合体とからみあっている構造を有すると推定
され、この構造か特徴をなすゲル奴体であるということ
ができる。
−1−記のラジカル架橋重合反応は、分子状酸素の不存
在下で過酸化物の存在および/または紫外線照射等の公
知の方法により発生させることかできる。この反応を加
熱および紫外線照射により加速することもできる。
ラジカル架橋重合用触媒としては、r Electr。
phoresis J +981.2.213−219
.同198+、 2.220−228 、古木、水弁編
「最新電気泳動状J(1973年発行)等に記載の公知
の低温ラジカル重合開始剤のうちから適宜選択して用い
ることかできる。
好ましいラジカル重合開始剤の例としては、β−ジメチ
ルアミノプロピオニトリル(DMAPN)−ベルオクソ
ニ硫酸アンモニウム混合物、N。
N、N’ 、N”−テトラメチルエチレンジアミン(T
EMED)−ベルオクソ二硫酸アンモニウム混合物、T
EMED−リボフラビン(リボフラビンリン酸エステル
ナトリウムIM)混合物、TEMED−リボフラビン−
過酸化水素混合物と紫外線照射の組合せ等が挙げられる
。ラジカル重合開始剤の使用量は1通常中門体と架橋剤
の合計重量に対して約0.3重量%から約5重量%てあ
り、好ましくは約0.5重量%から約3重量%の範囲で
ある。
ラジカル重合の励起光としては光増感剤の励起に有効な
波長的200〜900nm (近紫外線から可視光の範
囲)を含む光が一般に利用される。
励起光の光源の具体例としては、高圧水銀灯、超高圧水
銀灯、へロゲンランプ、メタルハライドランプ、タング
ステンランプ、重水素ランプ、キセノン放電灯などが利
用できる。
ポリアクリルアミドゲル膜には、必要に応じて抗酸化剤
などの他の添加剤を含有させることができる。抗酸化剤
としては、ゲル膜に配合しうることか知られている種々
の化合物を用いることができる。抗酸化剤の具体例とし
てはジチオスレイトール、2−メルカプトエタノールを
挙げることができる。
その他の添加剤としては湿潤剤かあり、ポリアクリルア
ミドゲル膜にはグリセリン、エチレングリコール等のポ
リオール化合物を含有させることもできる。ポリオール
化合物の含有量は、ゲル膜の容積に対して約5 w /
 v%から約40 w / v%の範囲から選ばれる。
ポリオール化合物のうちではグリセリンが特に好ましい
。湿潤剤を配合することによりゲル膜の保存時の極端な
水分の蒸発による乾燥を防ぐことが可能となり、また極
端な乾鰻に起因するもろさを防ぎ、ひびわれを防ぐ等の
ゲル膜の物性が改善されるとの利点がある。
ゲル媒体層は、平滑表面を有する支持体の上にゲル形成
液を公知の方法により塗布して設けたのち、ゲル形成液
を架橋重合させることにより、層状に成形することがで
きる。
ゲル形成液を支持体の表面で架橋重合させる場合には、
酸素を除去した不活性ガス(窒素ガスなど)の雰囲気下
で、あるいはゲル形成液の上をカバーシート、シートま
たは板などの被覆材料で覆った状態にて架橋重合を実施
する。
プラスチック製カバーシートは、前記のプラスチック製
支持体の記述において説明した各種の材料から製造する
ことができる。プラスチック製カバーシートとプラスチ
ック製支持体とは同一の材料からなっていてもよく、あ
るいは互いに異なった材料からなっていてもよい。
プラスチック製カバーシートの厚さは300ルm以下で
あり、実用的に好ましい範囲としては約4pm〜約20
0 gm、特に好ましい範囲とじては約4gm〜約10
0gmである。カバーシートは支持体よりも薄いことか
望ましい。
カバーシートはガラス製であってもよい。
なおL記では支持体ににゲル膜を形成し、その1−にカ
バーシー1へな付設する方法を例にして本発明の電気泳
動用媒体材料の製造性を説明したか、前述のようにカバ
ーシート[−にゲル膜を形成し、そのにに支持体を付設
するような方法を利用して本発明の電気泳動用媒体材料
1を製造することかてきることは勿論である。
また、支持体、電気泳動媒体層およびカバーシートのそ
れぞれの間には所望によりF塗り層を設けてもよい。
本発明の電気泳動用媒体材料は、前述の諸文献等に記載
の公知の方法に従って、水乎型および垂直型平板電気泳
動法、ディスク電気泳動泳動法等のいずれにも用いるこ
とかできる。
以下に本発明の実施例を記載するか、これらは本発明の
範囲を限定するものではない。
[実施例11 特開昭60−203847壮公報記載のタイプの連続塗
布装置を用いて、厚さ180pLmの長尺ポリエチレン
テレフタレートシート(支持体)1−に、アクリルアミ
ド118.7g、N’、N’−メチレンビスアクリルア
ミl〜6.3g、リン酸木素二ナトリウム・−トー水f
j、i35.8g、リン酸く水素す1〜リウム・十三水
用3.3g、ドデシル硫酸ナトリウム1.0g、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタンIO,8g、アガロ
ース3.0g、および前記(8)のアニオン界面活性剤
の2 w t、%水溶液10 m lを含有するl O
OOm lの溶液に重合開始剤としてベルオクソ二硫M
アンモニウム(5wt%)13m文とTEMED(25
wt%)330g見、およびリボフラビン(0,25w
t%)10m文を加えたものを0.2mmの厚みで成形
し、窒素雰囲気下でキセノン放電灯(500W)を利用
して照射し架橋重合させ、ポリアクリルアミl−ゲル膜
を得た。
L記のゲル膜の表面を観察したところ、その表面は高度
に均一て、かつ非常に平滑であることか確認された。
この電気泳動用媒体材料を使用して、標準蛋白質を電気
泳動にかけた。ゲル膜I−に現われた泳動パターンは正
常であった。さらに、電気泳動操作における解像力を調
べたところ満足できるレベルにあった。
[比較例1] ゲル膜形成液に前記(8)のアニオン界面活性剤を入れ
なかった以外は実施例1と同様にして、ポリアクリルア
ミドゲル膜を得た。
L記のゲル膜の表面を観察したところ、その表面の均一
性およびW滑性は実施例1てt!Iたものに劣り、ハジ
キなどか発生していた。
さらに、電気泳動操作における解像力か実施例1て得た
ものに劣っていた。
[実施例2] ゲル膜形成液に入れる界面活性剤を前記(1)の非イオ
ン界面活性剤に変えた以外は実施例1と同様にして、ポ
リアクリルアミドゲル膜を得た。
I−記のゲル膜の表面を観察したところ、その表面は高
度に均・て、かつ非常に平滑であることか確認された。
この電気泳動用媒体材料を使用1ノで、標準蛋白質を電
気泳動にかけた。ゲル膜上に現われた泳動パターンは正
常であった。さらに、電気泳動操作における解像力を調
べたところ満足できるレベルにあった。
[実施例31 支持体としてガラス板を用い、ケル形成液にアガロース
を入れるなかった以外は実施例1と同様にして、ポリア
クリルアミ1ヘゲル膜をVIIだ。
L記のゲル膜の表面を観察したところ、その表面は高度
に均一て、かつ非常にモ滑であることか確認された。
この電気泳動用媒体材料を使用して、標準蛋白質を電気
泳動にかけた。ゲル膜1−に現われた泳動パターンは正
常であった。さらに、電気泳動操作における解像力を調
べたところ満足できるレベルにあった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、[ I ]支持体層; [II]アクリルアミド系化合物と架橋剤が水の存在下で
    架橋重合してなるポリアクリルアミド系水性ゲルで、ア
    ルキル硫酸塩および 他の界面活性剤を含む電気泳動用媒体層; および [III]カバーシート層 の各層が順次積層されてなる積層体を含む電気泳動用媒
    体材料。 2,電気泳動用媒体層がさらにアガロースを含むことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電気泳動用媒体
    材料。l電気泳動用媒体層がさらに水溶性ポリマーおよ
    びアガロースを含むことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の電気泳動用媒体材料。
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