JPS60239659A - 電気泳動用媒体材料 - Google Patents

電気泳動用媒体材料

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JPS60239659A
JPS60239659A JP59096153A JP9615384A JPS60239659A JP S60239659 A JPS60239659 A JP S60239659A JP 59096153 A JP59096153 A JP 59096153A JP 9615384 A JP9615384 A JP 9615384A JP S60239659 A JPS60239659 A JP S60239659A
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雅司 小川
Masafumi Fukukawa
福川 将文
Teppei Ikeda
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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、電気泳動用媒体材料に関するものであり、さ
らに詳しくは特に蛋白質等の生体高分子成分の電気泳動
分析に使用するのに適した電気泳動用媒体材料に関する
ものである。
[発明の背景1 電気泳動分析の代表的な態様としては、ガラス板支持体
に寒天、セルロース、セルロースアセテート、デンプン
、シリカゲル、ポリアクリルアミド等の膜形成材料を塗
布または流延して製造した電気泳動膜に緩衝液をしみこ
ませ、この上に分析対象の物質を付着させ、支持体の両
端に電圧をかけ、支持体の上または内部で展開(移動)
させたのち、染色し、この染色した試料の光学濃度を測
定して物質の各成分の定量分析を行なう態様を挙げるこ
とができる。
このような電気泳動分析および電気泳動膜の詳細につい
ては、電気泳動実験法「電気泳動実験法(改訂第5版)
」(文光堂、1975年発行)、青水、水弁1a著「最
新電気泳動法」 (床用書店、1973年発行)等に記
載されている。
近年において、電気泳動法は生体成分の分析に多用され
ており、特に蛋白分析は病気診断のための生化学検査に
おいて頻繁に用いられている。
電気泳動用膜またはシートとしては古くから濾紙が用い
られていたが、上述のように性能上の面から最近はアガ
ロース膜やポリアクリルアミドゲル膜が用いられるよう
になり、特に分子ふるい効果を有するポリアクリルアミ
ドゲルH々は現在数も多く利用されている。
ポリアクリルアミドゲル膜は、アクリルアミドのような
単量体を、重合触媒の存在下、N、N’−メチレンビス
アクリルアミドのような二官能性の架橋剤で酸素不存在
条件下で重合架橋させることによって得られている。
なお、ポリアクリルアミドゲル膜の製造に際しては変性
剤として陰イオン界面活性剤が添加されることが多いが
、蛋白質分析用ゲル膜の製造においては、変性剤の必要
量が少ないため、湿潤ゲル膜に変性剤水溶液を塗布する
方法、ゲル膜を変性剤水溶液に浸漬する方法等によりゲ
ル膜内に変性剤を含浸させることができる。
上記のようにポリアクリルアミド形成の重合反応はラジ
カル架橋重合であるため、酸素の影響により架橋重合が
阻害される。従って、ポリアクリルアミドゲル膜は酸素
を遮断した状態で作成する必要がある。このため、一般
にポリアクリルアミドゲル膜は、二枚のガラス板から構
成されたセル(一定の空間、たとえば0.3mm−1n
m)の中にゲル形成液を注入したのち酸素を遮断し架橋
重合させてゲル化させることにより形成されている。し
かしながら、二枚のガラス板の間でゲル膜を形成する作
業は、ガラスが割れやすく、かっ亜い等の欠点があり、
またガラスに挟まれたゲル膜は持ち運びに不便で取扱い
性が悪いため、ゲル膜を量産するには多大の困難を伴う
更に従来では、ガラス板に挟まれたポリアクリルアミド
ゲル膜を用いて、所定条件で一定時間水平あるいは垂直
スラブ電気泳動を行なったのち、ゲル膜を染色(例えば
、デンソ3R染色、クマシーブリリアントブルーG−2
50染色、銀染色等がある)処理し、生体成分の分析を
行なうような操作が行なわれているが、ガラス板と湿潤
状態のゲル膜との接着性が悪いためこの染色工程におい
てゲル膜がガラス板より剥離しやすく、その作業には高
度の熟練した技術が必要となる。
前記の取り扱い性の難点を解決するためにガラス支持体
の代りに、軽いプラスチック支持体に設けたポリアクリ
ルアミドゲル膜の開発が望まれている。この・ような目
的に用いられるプラスチック支持体の好ましい材料とし
ては、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)
のように、取扱い性がよく、かつ各種性能の優れたプラ
スチックが想定されるが、これらのプラスチックは一般
に疎水性であり、このためゲル膜と支持体との間の接着
性が乏しいとの問題がある。また疎水性プラスチックシ
ートの表面を親水性にしたとしても、あるいは親水性の
プラスチックシートを用いたとしても、ゲル膜と支持体
との接着性は必ずしも満足できるレベルには達しない。
[発明の要旨] 従って、本発明は、プラスチック支持体層と電気泳動用
媒体層(ポリアクリルアミドゲル膜)とからなる電気泳
動用媒体材料であって、取り扱い性、および湿潤状態で
の電気泳動用媒体層と支持体との間の接着性が優れた電
気泳動用媒体材料を提供することを目的とするものであ
る。
本発明はまた、電気泳動後の染色工程ないし染色処理後
の乾燥工程などにおいても電気泳動用媒体層(ポリアク
リルアミドゲル膜)が支持体から剥離することのない電
気泳動用媒体材料を提供することもその目的とするもの
である。
本発明は、下記の各層が順次積層されてなる三層構造を
含む電気泳動用媒体材料からなるものである: [I] プラスチック支持体層; [11セルロ一ス誘導体を含有する接着層;および、 [1]アクリルアミド系化合物と架橋剤が水の存在下で
架橋重合してなるポリアクリルアミド系水性ゲル電気泳
動用媒体層。
本発明の電気泳動用媒体材料は、上記のように支持体層
と電気泳動用媒体層とをセルロース誘導体を含有する接
着層により接合してなる三層構造を含むものであり、前
述の電気泳動用媒体層(ポリアクリルアミドゲル膜)の
染色工程における各種の操作によっても、その三層構造
が分離しにくいため、作業上非常に有利となる。さらに
、本発明の電気泳動用媒体材料は、水平に置いた支持体
の上にセルロース誘導体を含有する接着層を形成し、次
いで電気泳動用媒体層をその上に形成する方法によって
も製造することが可能であるため、電気泳動用媒体材料
の量産化にも大きく寄与するものである。
[発明の詳細な記述] 本発明の電気泳動用媒体材料の支持体としては各種のプ
ラスチックシートを用いることができる。このプラスチ
ックシートとしては、任意のプラスチ・ンクから形成し
たものを用いることができる。好ましいプラスチックシ
ートの例としては、親水性ポリマーまたは公知の表面処
理により表面を親水化したポリマー(例、ポリエチレン
テレフタレート、ビスフェノールAのポリカルボネート
、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン拳塩化ビニルコポリ
マー、ポリメチルメタアクリレート、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、セルロースアセテート類、セルロースア
セテートプロピオネート等)のシート(フィルム、板状
物も含む)等を挙げることができる。なおプラスチック
シートの表面を親水化するための処理としては、紫外線
照射、グロー放電処理、コロナ放電処理、火焔処理、電
子線照射、ケミカルエツチング、電解エツチング等の公
知の方法を適用することができる。
ただし、支持体表面の親木化は必須ではなく。
前述のプラスチックンートをそのまま支持体として用い
ることができる。
本発明において支持体の上にはセルロース誘導体を含有
する接着層が設けられる。セルロース誘導体としては、
ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース、ニト
ロセルロースなどが好ましいが、他のセルロース誘導体
も膜形成性である限り用いることが可能である。これら
のセルロース誘導体は単独で使用しても、併用してもよ
い。また、層形成成分の50重量%以内である限り他の
高分子物質や添加剤を含むことができる。このような高
分子物質および添加剤の例としては、ゼラチン、デキス
トラン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミ
ド、ポリアクリル酩、ポリビニルアルコール、p−クロ
ロフェノール、レゾルシン、グリセリン、エチレングリ
コール等を挙げることができる。
セルロース誘導体を含有する接着層はセルロース誘導体
を80重量%以上含むことが望ましく、特に実質的にセ
ルロース誘導体のみからなる層であることが望ましい。
また、この接着層は単一層であっても複合層であっても
よく、複合層の場合には、そのセルロース誘導体を含む
層重外は他の重合体層であってもよい。そのような他の
重合体層の例としては、ゼラチン、ポリメチルメタアク
リレート、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール
、ポリ塩化ビニリデンなどからなる層を挙げることがで
き、これらの重合体層はセルロース誘導体を含む層の下
側に設けることができる。
次に電気泳動用媒体層(以下においてゲル媒体層、ポリ
アクリルアミドゲル膜あるいは単にゲル膜ともいう)に
ついて説明する。
ポリアクリルアミドゲル膜は、アクリルアミド系化合物
と架橋剤とを、水溶液または水分散液として水中に溶解
または分散させてゲル形成液を調製したのち、液中で両
者を架橋重合させて架橋重合した水性ゲル膜として形成
することにより得ることができる。本明細書においては
、特にことわらない限り、(水中に)溶解と(水中に)
分散の両者を含めて単に(水中に)溶解といい、水溶液
と水分散液の両者を含めて単に水溶液という。また溶媒
または分散媒としては、所望により加えられる有機溶媒
と水の混合物をも包含する。
ポリアクリルアミドゲル膜の製造に用いることができる
アクリルアミド系化合物としては、アクリルアミド、N
−メチルアクリルアミド、N、N−ジメチルアクリルア
ミド、N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド、ジア
セトンアクリルアミド等のアクリルアミドホモログやメ
クリルアミドのようなメクリルアミド系化合物があげら
れ、これらの化合物は単独で、あるいは二種以上を併用
して用いることができる。これらのアクリルアミド系化
合物のうちではアクリルアミドが最も好ましく、またア
クリルアミドと他のアクリルアミド系化合物の一種以上
の併用も好ましい。
架橋剤としてはr EIectrophoresis」
IHI、 2゜220−228等に記載の公知の化合物
(一種または二種以上の組合せ)を用いることができる
。架橋剤の具体例としては、N、N’−メチレンビスア
クリルアミド(BIS)、N、N’−プロピレンビスア
クリルアミド(PBA)、ジ(アクリルアミドメチル)
エーテル(またはN、N’−オギシジメチレンアクリル
アミド);1,2−ジアクリルアミドエチレングリコー
ル;1,3−ジアクリロイルエチレンウレア;エチレン
ジアクリレート(EDA)、N、N’−ジアリルタータ
ルジアミド (N、N’−diallyltartar
diamide、 D A T D ) ;N、N’−
ビスアクリリルシスタミン(N、N’−bisacry
lylcysta+5ine、 B A C)等の二官
能性化合物があげられる。
架橋剤は、単量体と架橋剤の総重量に対して約2重量%
から約30重量%、好ましくは約3重量%から約10重
量%の範囲の量で用いることができる。
ゲル濃度としては、S、 Hjerten: r Ar
ch、 Bi。
chew、 Biophys、J 1 (5upp1.
)、 14? (1982)に記載の定義に従って表示
して、単量体、架橋剤および水からなるゲル媒体の容積
に対して、単量体と架橋剤の量が約3 w / v%か
ら約30 w / v%の範囲で好ましく用いられる。
本発明の電気泳動用媒体材料は、主として蛋白質または
複合蛋白質(たとえば、リボプロティン、糖プロティン
など)の分析に有利に用いられるものであり、電気泳動
用媒体層には、変性剤として陰イオン性界面活性剤を含
有させることができる0分析試料が蛋白質または複合蛋
白質(例えばリポ蛋白質、糖蛋白質など)の場合には陰
イオン界面活性剤を含ませることは好ましいか、または
必須であることが多い。陰イオン界面活性剤をゲル媒体
層に含有させないことがあることは勿論である。たとえ
ば陰イオン界面活性剤を含有しないゲル媒体層は、DN
Aフラグメント分析に基づく遺伝病診断あるいは制限酵
素分解を利用したDNA構造解析などの目的に用いるこ
とができる。
陰イオン界面活性剤を電気泳動用媒体層に含有させるこ
とにより、蛋白質または複合蛋白質の効率的な分離およ
びそれらの分子量測定が可能となる。
陰イオン性界面活性剤の例としてはアルキル硫酸塩が挙
げることができ、特に炭素原子数10以上の長鎖アルキ
ル基を有するアルキル硫酸塩が好ましく用いられる。塩
を形成する陽イオンとしては、ナトリウムイオン、カリ
ウムイオン、リチウムイオン等のアルカリ金属イオンが
一般的であり、これらのうちではナトリウムイオンが用
いやすい。アルキル硫酸塩のうちではドデシル硫酸塩(
ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等)が好ましく
、なかでもドデシル硫酸ナトリウム(SDS)が最も好
ましい。SOSを本発明のゲル媒体層に含有させること
により蛋白質または複合蛋白質の効率的な分離およびそ
れらの分子量測定が可能となる。
変性剤としての陰イオン界面活性剤の含有量はゲル形成
液に対して約0.05w/v%から約2、Ow/v%、
好ましくは約0.1w/v%から約1.5w/v%の範
囲である。
ポリアクリルアミドゲル膜には、必要に応じて抗酸化剤
を含有させることができる。抗酸化剤としては、ポリア
クリルアミドゲル膜に配合しうろことが知られている種
々の化合物を用いることができる。抗酸化剤の具体例と
しては、ジチオスレイトール、2−メルカプトエタノー
ルを挙げることができる。
またポリアクリルアミドゲル膜には、場合によって水溶
性ポリマーが添加される。水溶性ポリマーとしては、付
加重合型または縮重合型の水溶性ポリマーを用いること
ができる。付加重合型ポリマーの具体例としては、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ルアミド等の非イオン性水溶性ポリマーが挙げられる。
また縮重合型ポリマーの具体例としては、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等の非イオン性
水溶性ポリアルキレンゲリコールが挙げられる。これら
の水溶性ポリマーのうちでは、ポリアクリルアミドとポ
リエチレングリコールが好ましい。
水溶性ポリマーの分子量は約1万から約100万の範囲
のものが好ましい。水溶性ポリマーは単量体と架橋剤の
合計重量に対して、約2重量%から約100重量%の範
囲、そして好ましくは約5重量%から約50重量%の範
囲で用いられる。
水溶性ボリア−の添加によりポリアクリルアミドゲル膜
が可塑性を有するようになり、裁断加工時に壊れること
が−なくなり、またゲル膜は乾燥時にも可塑性を有する
ようになり、もろさが改良され壊れにくくなるとの利点
がある。また、水溶性ポリマーの分子量および添加量を
選択することにより、ゲル膜の粘度をコントロールする
こともできる。ポリアクリルアミドゲル膜は、さらにア
ガロースを含有することが好ましい、アガロースとして
は任意のものを使用することができ、低電気浸透性、中
電気浸透性、高電気浸透性アガロースのいずれをも用い
ることができる。用いることができるアガロースの例と
しては、特開昭55−5730号、特開昭55−110
946号、特表昭’57−502098号等の各公報に
開示のアガロース等がある。アガロースは、単量体と架
橋剤を含む水性ゲルの容積に対して約0 、2 w /
 v%から約2 W / V%、好ましくは約0.3w
/v%から約1−2w/v%の割合で用いられる。
ポリアクリルアミドゲル膜が7ガロースを含有する場合
には、ゲル形成用溶液の温度を変化させることにより適
当な液粘度にコントロールすることが可能となるため、
その流動性を止めることができ、またゲル膜を成形する
操作において成形しやすくなるとの利点がある。
ゲル媒体層にはpH緩衝剤を含有させるこ−ともできる
。Il衝剤としては、電気泳動分析される試料に応じて
、pH2,5から10.Oの範囲内のpH値に緩衝でき
る公知の緩衝剤から適宜選択して用いることができる。
用いうる緩衝剤としては、日本化学全編「化学便覧 基
礎編」(東京、丸首■1θ88年発行)1312−13
20ページ;青水、水弁編「最新電気泳動法」 (東京
、床用書店1.1973年発行32G−322ページ;
 r Data for Bioche+5ical 
Re5earchJ (R,M。
C0ロawson et al、ii、 第 2 版、
 0!デord at theClarendan P
ress、 11189年発行) 47B−508ペー
ジ; r Bioche+wistry J 5.48
? (In2)、r Analytical Bioc
hemistryJ 104.300−310(198
0)等に記載の緩衝剤が挙げられる。
緩衝剤の例としては、バルビタールを含む緩衝剤、トリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TriS)を含
む一緩衝剤、燐酸塩を含む緩衝剤、ホウ酸塩を含む緩衝
剤、酢酸または酢酸塩を含む緩衝剤、クエン酸またはク
エン酸塩を含む緩衝剤、乳酸または乳酸塩を含む緩衝剤
、グリシンを含む緩衝剤、N、N−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)グリシン(Bicine)、N−2−ヒドロ
キシエチルピペラジン−N゛−2−ヒドロキシプロパン
−3−スルホン酸(HEPPSO)またはその塩、N−
2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−3−プロパン
スルホン酸(EPPS)またはその塩、N−[トリス(
ヒドロキシメチル)]−]3−アミノプロパンスルホン
酸TAPS)またはその塩等をおよび、これらのいずれ
かと必要により組合せられる酸、アルカリ、または塩等
を挙げることができる。好ましい緩衝剤の具体例として
は、燐酸二水素カリウム−燐酸水素二ナトリウム、Tr
is・ホウ酸ナトリウム、Tris・ホウ酸ナトリウム
・EDTA2N a塩、Trts・クエン酸、パルビタ
ールナトリウム等酢酸ナトリウム、パルビタールナトリ
ウム・塩酸、バルビタール・パルビタールナトリウム、
酢酸・酢酸ナトリウム、乳酸Φ乳酸ナトリウム、クエン
酸−燐酸水素二ナトリウム、ビシン(Bicine)、
HEPPSO,HEPPSOナトリウム塩、EPPS、
EPPSナトリウム塩、TAPS、TAPSナトリウム
塩等を挙げることができる。
本発明の電気泳動用媒体材料における電気泳動用媒体層
(ポリアクリルアミドゲルM)は、上記のようにアクリ
ルアミドに代表される単量体、二官能性のアリル(al
lyl )化合物またはアクリル化合物(架橋剤)、水
溶性ポリマー、およびアガロースを、実質的に均一な水
溶液中で単量体と架橋剤とをラジカル架橋重合させて得
られるものであり、単量体と架橋剤から形成された三次
元架橋重合体に水溶性ポリで−とアガロースが実質的に
分散されて、後二者のポリマー鎖が三次元架橋重合体と
からみあっている構造を有すると推定される。
上記のラジカル架橋重合反応は分子状酸素の不存在下で
過酸化物の存在および/または紫外線照射等公知の方法
により発生させることができる。
さらに、この架橋重合反応は加熱または紫外線照射によ
り加薫することもできる。
ラジカル架橋重合用触媒としては、r Electr。
phoresisJ 1881.2.213−218.
同111B1.2.220−228;青水、水弁編「最
新電気泳動法J、(1973年発行)等に記載の公知の
低温ラジカル重合開始剤のうちから適宜選択して用いる
ことができる。好ましいラジカル重合開始剤の具体例と
しては、β−ジメチルアミノプロピオニトリル(DMA
 PN)・ペルオクソニ硫酸アンモニウム混合物、N、
N、N’ 、N’−テトラメチルエチレンジアミン(T
EMED) ・ペルオクソニ硫酸アンモニウム混合物、
TEMED・リボフラビン混合物、TEMED・リボフ
ラビン・過酸化水素混合物と紫外線照射の組合せ等が挙
げられる。ラジカル重合開始剤の含有量は、単量体と架
橋剤の合計重量に対して約0.3重量%から約5重量%
、そして好ましくは約0.5重量%から約3重量%の範
囲である。
ゲル媒体層は、平滑表面を有する支持体の上に設けられ
た前述の接着層の上にゲル形成液を公知の方法により塗
布して設けたのち、ゲル形成液を架橋重合させることに
より、層状に成形することができる。
ゲル形成液を支持体の表面で架橋重合させる場合には、
ゲル形成液の上を更にカバーフィルム、シートまたは厳
などの被覆材料でおおうことができる。この目的に使用
されるカバーフィルム、シート、または板としては前記
支持体と同様な素材からなるものを用いることができる
。この被覆材料の厚さは300pm以下であり、実用的
に好ましい範囲としては約47zm〜約200gm、特
に好ましい範囲としては約4pm〜約100gmである
なお、ポリアクリルアミドゲル膜には、湿潤剤としてグ
リセリン、エチレングリコール等のポリオール化合物を
含有させることもできる。ポリオール化合物の含有量は
、ゲル膜の容積に対して約5 w / v%から約40
 w / v%の範囲から選ばれる。これらのうちでは
グリセリンが特に好ましい。湿潤剤を配合することによ
りゲル膜の保存時の極端な水分の蒸発による乾燥を防ぐ
ことが可能となり、また極端な乾燥に起因するもろさの
発生を防ぎ、ひびわれを防ぐ等のゲルnりの物・性が改
善されるとの利点がある。
本発明の電気泳動用媒体材料における電気泳動用媒体層
(ポリアクリルアミドゲル膜)は支持体との接着性が高
い(接着力が大きい)ため、通常の工程においては電気
泳動用媒体層と支持体とは常に一体として処理すること
ができる。従って、本発明の電気泳動用媒体材料を用い
ることによって、特に蛋白質または複合蛋白質の電気泳
動操作において従来必要とされていた複雑な操作工程の
省略が可能になり、また支持体−Fに電気泳動用媒体層
(ポリアクリルアミドゲル膜)をのせたままで、電気泳
動操作および染色操作を実施することが可能となる。
次に本発明の実施例を示す。
[実施例1] 紫外線照射処理により表面を親水性にした厚さ180 
p−mのホリエチレンテレフタレート(PET)シート
(支持体)上に約0.51Lmの厚み(固形分)になる
ように第1表記載のセルロース誘導体をア七トンに溶解
して得た塗布液を塗布し、約110℃で乾燥してセルロ
ース誘導体接着層を形成した。
第1表 接着層形成用塗布液の組成 試料 セルロース誘導体 塗布液濃度 番号 (g/100m1溶剤) l ニトロセルロース 5g 2 ジアセチルセルロース 5g 3゛ ニトロセルロース 2.5g ジアセチルセルロース 2.5g まず、PETシート(支持体)と接着層との間の接着性
をクロスカット法により評価した。その結果、試料1〜
3(本発明に従う試料)は接着性が良好であった。
支持体上に設けられた各接着層の上に、アクリルアミド
9,5g、BISo、5g、リン酸水素二ナトリウム・
十二水場3.58g、リン酸二水素ナトリウム9二水塩
0.33g、および5O30,10gを含有する100
mMの溶液に重合開始剤としてベルオクソニ硫醜アンモ
ニウム(5重量%)1.3m文、TEMED33p文を
加えたものを0.5mmの厚みで成形し、ポリアクリル
アミドゲル膜を形成させた。
また別にセルロース誘導体接着層を設けなかった以外は
同様にしてPETシート上にポリアクリルアミドゲル膜
を形成させ比較試料を調製した。
得られたゲル膜を指で押さえ、ゲル膜と支持体間の接着
性を評価した。その結果、試料1〜3(本発明に従う試
料)を接着層としたものは接着性が優れていたが、比較
試料は接着性が劣っていた。
[実施例2] 実施例1の第1表と同じセルロース誘導体接着層が形成
されたPETシートを作成し、この接着層の上にアクリ
ルアミド9.5g、BIS<)、5g、アガロース16
00 (和光紬薬■製)0.3g、ポリアクリルアミド
2,5g、リン酸水素二ナトリウム・−二本塩3.58
g、リン酸二水素ナトリウム・二本塩0.33g、およ
び5DSO,10gからなる100mMの溶液に重合開
始剤として過硫酸アンモニウム(5重量%)1.3mj
L、TEMED33alを加えたものを0.5mmの厚
みで成形しポリアクリルアミドゲル膜を形成させて三種
類の試料(試料1〜3)を得た。パまた、PETシート
の上に直接上記のポリアクリルアミドゲル膜を形成させ
ることにより比較試料も調製した。
このゲル膜を使用して、標準蛋白質を電気泳動にかけた
。次いで、ゲル膜を、0.1%コーマシーブルー(Co
omassie Blue) R−250(Golor
Index Con5titution Number
 42G60)に浸漬し、染色を行ない、この染色工程
における支持体とゲル膜との接着状態を観察した。
比較試料では、ゲル膜は染色液につけると同時に支持体
から完全に剥離した。
一方、試料1〜3(本発明に従うもの)においては、ゲ
ル膜はいずれも染色工程において終始支持体上に完全に
接着していた。しかも電気泳動特性にはいずれについて
も問題はなかった。
[実施例3] 実施例1の第1表と同じセルロース誘導体接着層が形成
されたPETシート上に実施例2と同様にしてポリアク
リルアミドゲル膜を形成させて三種類の試料(試料1〜
3)を調製した。また、実施例2と同様にして比較試料
も調製した。
このゲル膜を支持体ごと裁断加工したのち、ゲル膜の切
口を観察したところ、比較試料についてはゲル膜の剥離
が一部観察されたのに対して、試料1〜3(本発明)に
ついてはいずれも裁断口の接着性は良好で、支持体ごと
裁断加工できることがわかった。
[実施例4] 実施−例1の第1表と同じセルロース誘導体接着層が形
成されたPETシートの上にアクリルアミド4.56g
、BISo、24g、ポリアクリルアミド1.2g、ア
ガロース0.3g、トリス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタン[CASRegistry 11b7?−86−
1] 1 、08 g、ホウ酸0.55gおよびEDT
A・2Na塩93mg、グリセリン20gを含有する1
00mM溶液に重合開始剤として過硫酸アンモニウム(
5wt%)1.3m文、TEMED33pJlを加えた
ものを1mmの厚みで塗布し、窒素雰囲気下で重合させ
ポリアクリルアミドゲル膜を形成させた。
大腸菌のプラスミドpBR−322を制限酵素AsuI
で処理し、上述のゲル膜にて電気泳動操作を行ない、エ
チジウム染色によりDNAの分解パターンを調べたとこ
ろ正常な染色パターンを示した。
ゲル膜をカッターナイフを用いて裁断し、サンプル注入
口を形成させた、切口は鋭くカットできた。更に分離さ
れたDNAバンドを高い精度で分取することが出来るこ
ともわかった。
特許出願人 富士写真フィルム株式会社代理人 弁理士
 柳 川 泰 男

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の各層が順次積層されてなる三層構造を含む電
    気泳動用媒体材料: [I] プラスチック支持体層; [I[]セルロース誘導体を含有する接着層:および、 [■]アクリルアミド系化合物と架橋剤が水の存在下で
    架橋重合してなるポリアクリルアミド系水性ゲル電気泳
    動用媒体層。 2゜上記媒体層がさらに水溶性ポリマーおよびアガロー
    スを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    電気泳動用媒体材料。 3゜上記媒体層がさらに陰イオン界面活性剤からなる変
    性剤を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項また
    は第2項記載の電気泳動用媒体材料。 4、上記陰イオン界面活性剤がアルキル硫酸塩であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の電気泳動用
    媒体材料。 5゜上記陰イオン界面活性剤がドデシル硫酸ナトリウム
    であることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の電
    気泳動用媒体材料。 6゜上記プラスチック支持体層がポリエチレンテレフタ
    レートからなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の電気泳動用媒体材料。 7゜セルロース誘導体を含有する接着層が、実質的にセ
    ルロース誘導体のみからなる層であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の電気泳動用媒体材料。 8゜セルロース誘導体が、ジアセチルセルロース、トリ
    アセチルセルロースおよび、ニトロセルロースからなる
    群より選ばれたものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項もしくは第7項記載の電気泳動用媒体材料。
JP59096153A 1984-05-14 1984-05-14 電気泳動用媒体材料 Granted JPS60239659A (ja)

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US06/734,036 US4737258A (en) 1984-05-14 1985-05-14 Element for electrophoresis containing polyacrylamide gel membrane
DE8585303398T DE3581657D1 (de) 1984-05-14 1985-05-14 Elektrophoretischer bestandteil.
EP19850303398 EP0162657B1 (en) 1984-05-14 1985-05-14 Element for electrophoresis

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5996152A (ja) * 1982-11-25 1984-06-02 Tokuyama Soda Co Ltd ポリ塩化ビニル組成物の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5996152A (ja) * 1982-11-25 1984-06-02 Tokuyama Soda Co Ltd ポリ塩化ビニル組成物の製造方法

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