JPS60228211A - 梱包機におけるバンド案内装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は梱包機におけるバンド案内装置に関する。

自動梱包機のバンド案内装置として、従来より提案され
ているのは、下向Ｃ字形状に成型して、アーチ枠壁内に
固定したバンド走行板と、乙のバンド走行板にバンド通
過間隙を隔てて平行状に枢着された複数の開閉片を発条
によってバンド走行板方向に付勢してバンド供給路を構
成し、バンド先端を把持固定した後、バンド引戻しの際
に引張されたバンドが発条に抗して自ら開閉片を回動し
て押し開き、脱出するよう構成したものである。

この種のバンド案内装置は、開閉片を一体に成型するこ
とができず、アーチに沿って複数に切断された開閉片が
必要不可欠であるため、開閉片の製造コストが嵩むとい
う欠点があった。

また、複数の開閉片がバンド走行板に平行な位置から、
バンド走行板に直角な位置に向かって回動して開きバン
ドを脱出させる構造なので、例えば高速度梱包に際し、
前記バンド走行板及び開閉片で形成するバンド供給路内
への供給が極めて高速となる場合、このバンド供給路を
一周したバンド先端がスライドテーブル下方に到達した
後、この到達を検知したスイッチ手段又は正転時間を制
御するタイマが作動してバンドの供給を停止するまでの
信号伝達時間バンドは供給路内へ供給され続けるので、
供給路内でバンドが撓み、撓んだバンドが、バンド供給
路を構成する開閉片を部分的に回動し押し開き、バンド
引戻しに入る前にバンドの一部が開閉片から脱出してし
まうという欠点があった。

またバンド引戻時に不連続的にアーチより引張り出され
ることによりバンドの反転、蛇行状態でのアーチからの
落下を招来し、被梱包物の所定位置へのバンド掛けがで
きず、又梱包後にバンドの緩みが生ずることもあった。

これらの欠点を解消するため過去提案されたものとして
は、第７図〜第８図に示すようにバンド溶着機構両側に
臨む、可撓性材で成型した断面コ字形状のアーチガイド
２の側部開口面を複数の発条３によってアーチ枠壁１の
内壁方向に付勢させつつアーチ枠壁１内でアーチガイド
２を懸吊してバンド供給路を形成し、バンド引戻しに際
して、引張されたバンド４が発条３の付勢に抗してアー
チガイド２を水平方向に移動させつつ順次脱出するよう
構成したものである。

乙の種のバンド案内装置によれば、アーチガイドを合成
樹脂等の可撓性材によって一連、一体に成型することが
可能であるため、バンド供給路全体が低コストにて製造
できると共に、その製造工程の短縮が可能となるもので
あるが、アーチガイドが水平位置で左右に撓むごとく移
動してアーチガイドからバンドを順次脱出させる必要上
、アーチガイドの素材が合成樹脂等の可撓性材に限られ
る。これら−可撓性材は金属等の硬質材に比べ衝撃や熱
によって比較的容易に変形するため、アーチ内寸を大き
くできず、また、長期に渡る頻繁な使用により、アーチ
ガイド内の、バンド端面との接触面が摩耗して櫛歯状と
なり、また、高温時や高温場所での使用や、バンドとの
摩擦熱によって、アーチガイド全体又はバンドとの摩擦
面が変形し、ついには亀裂が生じるという欠点を有して
いる。

また、このバンド案内装置においては、アーチガイド全
体を、発条のみによって、アーチ枠壁内に懸吊し且つ、
アーチガイドの側部開口面をアーチ枠壁の内壁方向に付
勢しているので、長期に渡る使用によって発条の弾性力
が低下すると共に、アーチガイド全体が下降し、また、
アーチガイド側部開口面のアーチ枠壁内壁方向への付勢
が弱まることになる。このため、アーチガイド内へバン
ドを供給する際に、バンドがアーチガイドの先端開口部
へ進入できずにこの先端開口部の上方に衝突してしまい
、よって適確なバンド供給が不可能となったり、また、
バンド供給時に、バンドの端面がアーチガイド内壁に接
触した衝撃でアーチガイドが発条の付勢に抗して水平移
動し、バンドが飛び出してしまうことがある。

また、バンド引戻しに際してアーチガイドのバンド供給
端側に位置する水平部を強制的に水平移動させた時にバ
ンドがアーチガイド内壁との静止摩擦によってアーチガ
イドと共に水平移動してしまい、バンドの引き戻しが不
可能となるという事態が頻繁に発生するものであった。

尚、この欠点を解消する手段として、実公昭５５−４３
０４３号公報には、アーチガイドの第１コーナ一部もし
くはこの付近に切欠案内溝を設けて、これに案内される
押出ピンをバンド供給路を妨げない位置に待機させるこ
とによって、バンドが、強制的に水平移動させたアーチ
ガイドと共に水平移動するのを防止せんとする装置が開
示されているが、乙の装置は、アーチガイドに押出ピン
径より黴かに幅広の切欠案内溝を設けるという極めて複
雑な構成が必須不可欠であると共に、乙の装置を可撓性
材より成るアーチガイドに実施した場合、切欠案内溝の
内壁が押出ピンとの摩擦によって摩耗し、幅広となった
り、櫛歯状となったりすれば、乙の切欠案内溝に沿って
押出ピンがバンド側縁に対して直角に当接せずに、平行
に近い状態で当接することになり、よって充分なバンド
の押出しができず、また、押出ピンが、櫛歯状となった
切欠案内溝内壁に係止されてしまい、バンドの押出しそ
のものが不可能となる。

さらに、アーチガイドに保持されたバンドがその引締方
向、すなわちバンド供給側から順次開放されるので、バ
ンド引締時該バンドと被梱包物とが摩擦を起こして被梱
包物の特にバンド先端側上方の角部が損傷するような不
都合が頻繁に発生していた。

本発明は、斜上の従来技術の欠点を解消すべく開発され
たもので、第一の目的は高速度梱包に際して、バンド供
給路内へ過剰に供給されたバンドの撓ん７２部分がアー
チガイドを押し開けて、バンド引戻し開始前にバンド供
給路から脱出するのを防止すると共に、バンド引戻し時
に、バンドをアーチ状のバンド供給路内から順次脱出さ
せて、脱出時のバンドの反転、蛇行を防ぎバンドが捩し
れたり撓んだりしたまま被梱包物に巻回することのない
適確な引締めを可能にすることにある。

又、本発明の第２の目的は、上述第一目的と相俟ってバ
ンド引戻しに際してアーチガイドの両端に位置する水平
部を強制的に水平移動させた時にバンドがアーチガイド
内壁との静止摩擦によってアーチガイドと共に水平移動
してしまい、バンドの引き戻しが不可能となるという事
態を防止し迅速、的確なバンド引き戻しを可能にするこ
とにある。

さらに、第３の目的は、アーチガイドに保持されたバン
ドがその引締方向、すなわちバンド供給側から順次脱出
させられるので、バンド引締時引き締められるバンドと
、（とくに摩擦の大きい材質の）被梱包物とが摩擦を起
こして被梱包物のとくにバンド先端側上方の角部が頻繁
に損傷する不都合を解消することにある。

また、供給されるバンドとの摩擦によってバンド供給路
内が摩耗変形することなく、且つ高温時の使用において
も加熱変形することのない製造コストが低置で簡単に製
造できるアーチガイドを提供することを目的とする。

本発明においては、上記目的を達成するために、本体上
に被梱包物周囲にループ状に梱包用バンドを配置するバ
ンド供給路を備え、本体内にバンド供給機構と、バンド
先端把持機構と、前記バンド供給路内のバンドを引戻し
、引締める機構と、バンド供給端側把持機構と、バンド
重合部溶着機構と、バンド供給端の切断機構を備えて成
る梱包機において 第１に、前記梱包機本体上に梱包用バンドより幾分幅広
の細長の板体を下向Ｃ字状に一連に成型して、その幅方
向−側縁をアーチ枠壁の内壁に固定して形成したバンド
走行板と、該バンド走行板にバンド通過間隙を介して被
蓋状に設けた断面り字形状のアーチガイドと、該アーチ
ガイドの両温曲部中央に、自在継手を有するリッドの一
端を取付は他端をアーチ枠壁の内壁上方の左右両端にそ
れぞれ取付け、且つ、発条を介して前記アーチガイドを
アーチ枠壁内壁方向に付勢したことを特徴とし、また加
えて 第２に、前記バンド走行板のコーナ一部に核部のアーチ
ガイドに接触しない幅から成る案内板をバンド走行板側
縁に直角に取付けると共に前記バンド供給路を成すアー
チガイドを強制的に押拡することを特徴とするものであ
り、さらに第３に、前記アーチガイドのバンド先端把持
機構側を水平に強制的に押拡することを特徴とする。

以下、本発明の詳細を図示の実施例に基づき説明する。

第１図及び第２図において、アーチ枠壁３１は全体が下
向きコ字形状で、アーチの中心に臨む面が開口しており
、このアーチ枠壁３１の下端は梱包機本体１１に固定さ
れている。

アーチ枠壁３１内部にはバンド供給路を構成するバンド
走行板３２とアーチガイド３３とが設けられている。

すなわちバンド走行板３２は一連の金属等より成る梱包
用バンド３０の幅よす幾分大きい幅の細長の板片を下向
きＣ字形状に成型して成るもので、幅方向の一側縁が全
長に渡りアーチ枠壁３１の内壁に固定され一端がスライ
ドテーブル２１下のバンド先端把持機構に臨み、他端が
、バンド供給端把持機構近傍に臨み設けられている。な
お、本体上面に開口するバンド走行板はアーチ枠壁３１
内のバンド走行板３２とバンド走行を妨げないよう連通
する５字状を呈する板片を本体内の機枠に支持して設け
られている。

またアーチガイド３３は、断面がＬ字形状の金属製等の
板片から成り、全体としてバンド走行板３２同様下向き
Ｃ字形状で一端がスライドテーブル２１のバンド先端把
持機構に臨み、他端が、バンド供給端把持機構近傍に臨
み設けられ、バンド走行板３２に対して、アーチガイド
３３の一側がバンド通過間隙を介して平行、また他側が
直角に設けられ、バンド走行板３２を被蓋する。バンド
走行板３２の左端すなわちバンド供給端把持機構側とス
ライドテーブル２１の左端すなわち、バンド供給端把持
機構の間には、バンド走行板３２にバンド走行を妨げな
いよう連続する断面り字状の水平バンド走行板３４が設
けられており、且つ、この水平バンド走行板３４を被蓋
するよう断面り字形状の水平ガイド３６が設けられこの
水平ガイド３６の一端がアーチガイド３３の一端にＭｕ
されている。この連結は例えばアーチガイド３３の端縁
と水平ガイド３６の一方端縁とを微かな間隙を介して重
合し、該重合部に孔を形成し、乙の孔に遊嵌状態で押通
しｔこネジにナツトを螺合し前記間隙を介して両者を連
結してもよい。

又、アーチガイド３３と分離した水平ガイド３６留設け
ず、両者を一連に設けてアーチガイド３３の両端縁をそ
れぞれバンド溶着機構下に臨ませるよう構成しても良い
。その他バンド溶着機構下に臨むバンド供給路の構成に
おいて本体上面のバンド走行板およびアーチガイドの構
造は種々に変更することができる。

第１図及び第２図において、３８．３８はロッドで、ア
ーチガイド３３をアーチ枠壁３１内で懸吊する。乙のロ
ッド３８．３８は両端に自在継手５１．５１．５２．５
２を有し該ロッドを回転させることにより自在継手間の
長さをある程度自由に調整することができる。乙のロッ
ド３８．３８のそれぞれ一方の自在継手５１．５１は、
アーチ枠壁３１の内壁上方両端付近に突設した支持具５
３．５３に固定されこの支持具５３．５３はアーチガイ
ド３３の輻及び乙のアーチガイド３３が水平移動しバン
ド走行板３２を開放したときアーチ−ガイド３３がアー
チ枠壁３１内側壁に衝突しない長さを有しており、他方
の自在継手５２．５２は、アーチガイド３３の左右湾曲
部の中央に固定されている。前記アーチ枠壁３１に突設
した支持具５３．５３の近傍には、発条３９．３９の一
端が固定され、この発条３９．３９の他端はロッド３８
．３８の自在継手５１，５１の下方に固定されている。

すなわち、第２図より明らかなように、発条３９．３９
はロッド３８．３８をアーチ枠壁３１内側壁方向へ付勢
する。よって、アーチガイド３３は、発条３９．３９の
付勢を受けるロッド３８．３８との連結部においてアー
チ枠壁３１内壁方向へ付勢され、アーチガイド３３全体
がアーチ枠壁３１内壁に当接した状態でロッド３８．３
８によって懸吊される。これによってアーチガイド３３
が幅方向で水平に移動して、バンドが順次アーチガイド
を押拡げて脱出することを可能としている。

かようにして、５字状のアーチガイドとバンド走行板間
のバンド通過許容間隙の精度を出してＬ字状アーチガイ
ドの長所を発揮させる構成を採用している。尚前述のア
ーチガイドは必ずしもアーチ枠壁内壁に当接している必
要は無く設計上可能な範囲でバンドがアーチガイドより
飛び出さない限りアーチガイドの幅を狭くすれば、該ア
ーチガイドの開放時間を短縮することができる。

バンド走行板３２の左右湾曲部の上端コーナ一部５４，
５５には、案内板４０．４０が取り付けられている。こ
の案内板４０．４０は第１図、第５図及び第６図より明
らかなように、アーチガイド３３内側でアーチガイドに
接触しない幅で、アーチ枠壁３１内壁に平行、且つバン
ド３０面に直角となるようバンド走行板３２側縁に固着
され、バンド走行板３２及びアーチガイド３３の湾曲状
に対応して湾曲しており、またその先端縁すなわち、バ
ンド供給側の端縁はバンド走行板方向に円弧状に切り欠
かれている。尚この案内板４０は、第１図においてはバ
ンド走行板３２の両コーナ一部５４，５５に設けられて
いるが、これに限定されるものでなく、バンド引き戻し
時に、先にバンドが開放されるコーナ一部（本発明の第
３目的ではコーナー５５）にのみ設ければ目的を達成す
ることができる。

第３図及び第４図において、水平ガイド３６側壁には振
動杆４１の上端が固定され該水平ガイド３６を支持して
おり、この振動杆４１の下端は連動杆４４の一端に回動
自在に嵌着されている。また、連動杆４４の他端は振動
杆４２の下端に固着され、との振動杆４４の上端が連結
杆４５を介してアーチガイド３３外側壁のスライドテー
ブル２１寄りの位置に固定されている。

振動杆４１の側面には発条３５の一端が当接されている
。この発条３５は連動杆４４に取り付けられ、振動杆４
２と同期して振動する屈曲杆３７に固着されている。　
振動杆４２の中央部には転子４３を装着したシャフト４
７が取付られており、転子４３は機枠２５に取り付けた
発条４８を介して後述のテンシリンカム１５方向へ付勢
される。

１５はテンシランカムで、カム軸１４の先端に設けられ
、このテンシランカム１５の外周表面には前記転子４３
が圧接する縦長のカム溝４６が穿設されている。

１６は、バンド引締めを行なう公知のテンションアーム
で、このテンションアーム１６はテンションカム１５に
摺接して回転するカムフォロア１８を有する。また、１
７はジョーで、テンシロンアーム１６先端に軸承され、
バンド引締め時にバンドを把持する。

１９はフィードローラ、また２０はアッパーローラで、
フィードローラ１９は図示せざるモータに連結され、バ
ンド供給時正転し、アッパーローラ２０と共にバンド３
０を挾持して回転しバンド供給路内へ供給する一方、バ
ンド引戻し時逆転し、アッパーローラ２０と共にバンド
供給路内のバンドを引戻す。　また２３はバンド先端の
ストッパー、２４はバンド先端把持機構を成すプレス部
材で、スライドテーブル２１との間でバンド３０先端側
を把持固定する。

尚上述の実施例においては、水平ガイド３６側壁に振動
杆４１の上端が固定され下端は連動杆４４の一端に回動
自在に嵌着し、連動杆４４の他端は振動杆４２の下端に
固着され、乙の振動杆４４の上端が連結杆４５を介して
アーチガイド３３のバンド先端側近傍の外側壁に固定さ
れると共に、振動杆４１の側面に発条３５の一端を当接
しこの発条３５の他端を連動杆４４に取り付けられ、振
動杆４２と同期して振動する屈曲杆３７に固着したもの
に、ついて説明したが、水平ガイド３６およびアーチガ
イド３３の水平部５６に対する振動杆４１．４２の関係
を全く逆にすることも可能である。すなわち、図示は省
略するが、水平ガイド３６側壁に振動杆４１の上端が固
定され下端は連動杆４４に連動するよう連動杆４４の一
端に嵌着し、連動杆４４の他端を振動杆４２の下端に回
動自在に嵌着し、との振動杆４４の上端が連結杆４５を
介してアーチガイド３３のバンド先端側近傍の外側壁に
固定すると共に、振動杆４２の側面に発条３５の一端を
当接し乙の発条３５の他端を連動杆４４に取り付けた屈
曲杆３７に固着するよう設ける乙とも可能である。

本発明の構成は以上の実施例について説明した通すであ
り、以下その作用について述べる。

正転スイッチＯＮにより、合図示せざるモータが正転を
始め、乙のモータに連動するフィードローラ１９及びア
ッパーローラ２０によってバンド３０が、水平バンド走
行板３４とこれを被蓋する水平ガイド３６、バンド走行
板３２とこれを被蓋するアーチガイド３３によって構成
されるバンド供給路内へ供給される。このとき、バンド
先端がコーナ一部５５の案内板４０に衝突することもあ
り得るが、バンド先端は第６図に示すようにＳ〜Ｖへと
移動しバンド先端の走行を妨げることはない。アーチ内
を一周したバンド３０の先端がストッパー２３に到達す
ると、この到達を検知したスイッチ又は正転時間を制御
するタイマカ下作動して前記モータの回転を停止させ、
バンドの供給が終了することになるが、バンド３０先端
がスライドテーブル２１下面に到達した後、スイッチ手
段の作動によってモータが回転を停止しブレーキが作動
してバンド供給が終了するまでの極めて微かな信号伝達
時間バンド３０はフィードローラ１９及びアッパーロー
ラ２０により供給路内へ供給され続けようとすることに
なるが、この時バンド３０が過剰に供給されたとしても
バンド３０が撓むだけで、その撓んだ部分が水平ガイド
３６またはアーチガイド３３を強引に押し開くことはな
い。なぜなら、バンド３０の撓みはバンド面に垂直な上
下方向への力となるだけで、アーチガイド３３は発条３
９，３９を有するロッド３８，３８でその湾曲部中央が
支持され、且つバンド走行板３２方向へ付勢されており
、アーチガイド３３を水平方向へ移動させ、バンド走行
板３２を開放する力とはならないからである。又水平ガ
イド３６は、連動杆４４に固設された屈曲杆３７に取り
付けた発条３７により押圧されているため、水平バンド
走行板３４が開放されることはない。

ついで起動スイッチをＯＮにすると、カム軸１４の回転
によってバンド先端把持機構を成すプレス部材２４が上
昇し、バンド３０先端をスライドテーブル２１との間に
把持固定する。プレス部材２４によるバンド先端の固定
と同時に、転子４３がテンションカム１５のカム溝４６
から出てテンションカム１５の局面に乗りあげ、振動杆
４２に直接固定されたアーチガイド３３の水平部５６す
なわちバンド先端把持機構側は振動杆４２の回動と同時
に水平移動を開始し、これに伴ってアーチガイド３３の
前記水平部５６近傍の発条３９の付勢に抗して第１図中
紙面後方より紙面前方へ水平移動することになる。

また振動杆４２、及び、乙の振動杆４２に連動杆４４を
介して連結された屈曲杆３７が回動を始め該屈曲杆３７
に取り付けた発条３５の先端−が振動杆４１より離れる
。

尚、振動杆４１は、連結杆４５に回動自在に支持されて
いるため、前記振動杆４２の回動と同時に回動すること
はない。従って、ガイド開放時水平ガイド３６がアーチ
ガイド３３の前記水平部５６と同期して水平移動する乙
とはない。

また、前述のプレス部材２４によるバンド３０先端の固
定、およびアーチガイド３３の前記水平部５６の開放に
伴い、この開放をカム軸の回転で検知したスイッチ手段
によって、フィードローラ１９及びアッパーローラ２０
が逆転されバンド供給路内のバンド３０は引戻され、バ
ンドは第１図中Ｊ−Ｍの順番でバンド供給路から脱出し
被梱包物に掛は渡される（水平ガイド３６を採用せずア
ーチガイドを一連に形成し前記水平ガイド３６の側壁に
相当する位置に前述の振動杆４１を取り付けた場合も同
様である）。

すなわち、引戻されたバンド３０は、まず、振動杆４２
の回動により強制的に開けられたアーチガイド３３の前
記水平部５６及びアーチガイド３３のバンド先端把持機
構側上方コーナ一部５５側のアーチガイド３３を水平方
向に押し開き開放さしｔ−、核部のバンド走行板から脱
出していく。この時、バンド３０は、発条３９．３９に
よってアーチ枠壁３１方向に付勢されるアーチガイド３
３に押圧されながら引戻されているので、反転、蛇行や
捩じれまたは撓みを生ずることなく滑らかに脱出するこ
とができる。尚、振動杆４２の回動によって、アーチガ
イド３３が水平移動する際に、アーチガイド３３内面と
の静止摩擦によってバンド３０もアーチガイド３３と共
に水平移動しようとするが、第５図より明らかなように
アーチガイド３３の特にバンド先端把持機構側上方コー
ナ一部５４のバンド走行板に設けられた案内板４０が、
アーチガイド３３と共に水平移動しようとするバンド３
０の側縁に当接してバンド３０を係止するので、よって
バンド３０は水平移動することなく適確にアーチガイド
３３から脱出する。

バンド３０がアーチガイド３３のバンド先端把持機構側
から脱出している間、アーチガイド３３のバンド供給側
及び水平ガイド３６は振動杆４１に対する発条３５先端
による係止が屈曲杆３７が回動することによって解かれ
るため、引き戻されるバンドの力で順次水平移動し、バ
ンド３０はアーチガイド３３そして水平ガイド３６から
順次脱出し完全に被梱包物の所定位置へ巻き付く。

バンド３０がアーチ内から脱出し、完全に被梱包物の所
定位置へ巻き付いたことを検知するスイッチ手段または
前記ローラの逆転時間を制御するタイマからの信号でカ
ム軸が回転しテンションカム１５に摺接、回転するカム
フォロア１８がテンションカム１５の山を昇ると、テン
ションカム１６がバンド供給端方向に振動して、このテ
ンションアーム１６先端に軸承されたジーＢ−１７がバ
ンドＢを把持してバンドの最終引締めを行なう。

引締が完了すると同時に、カム軸１４の回転で図示せざ
る左プレスが上昇し、スライドテーブル２１との間でバ
ンド供給端を固定して引締状態を維持する一方、転子４
３がテンションカム１５のカム溝４６内に再び入ること
により振動杆４２は回動して旧位に復帰しアーチガイド
３３のバンド先端把持機構側水平部５６が旧位に復帰し
、振動杆４２に連動杆４４を介して連動する屈曲杆３７
の発条３５が振動杆４１に当接しこれを押圧して、水平
ガイド３６も旧位に復帰する。この間、重合状態にある
バンド先端とバンド供給端との間にと−タが挿入され、
バンド重合面の溶着が行なわれ、バンド供給端が切断さ
れ、この切断溶着完了をカム軸の回転により検出したス
イッチ手段の信号により、再び前記フィードローラ１９
及びアッパー四−ラ２０が高速で回転して前述のように
アーチ内へバンドが供給される。

以上で梱包の一工程が終了する。

尚、アーチガイド３３の開口端と水平ガイド３６一端と
の接続は、既述したように、例えばアーチガイド３３の
端縁と水平ガイド３６−万端縁とを微かな間隙を介して
重合し、この重合部に孔を　゛形成し、この孔の中に遊
嵌状態で挿通したネジ及びナツトによって両者を接続す
れば、振動杆４１゜４２の回動により水平移動する水平
ガイドとこれに従って水平移動するアーチガイドとの間
に幾分余裕ができるため、水平ガイドの移動がそのまま
全てアーチガイドに伝わることなく、よって、アーチガ
イドが過剰に開くことなく、第１図Ｊ　−Ｍの順序にお
けるより滑かなバンドの脱出を可能にする。

尚、前述した水平ガイド３６側壁に振動杆４１の上端が
固定され下端は連動杆４４に連動するよう連動杆４４の
一端に嵌着し、連動杆４４の他端を振動杆４２の下端に
回動自在に嵌着し、この振動杆４４の上端が連結杆４５
を介してアーチガイド３３のバンド先端側近傍の外側壁
に固定すると共に、振動杆４２の側面に発条３５の一端
を当接しこの発条３５の他端を連動杆４４と同期して振
動する屈曲杆３７に固着するよう設けた実施例の場合に
は、（水平ガイド３６を採用せずアーチガイドを一連に
形成し前記水平ガイド３６の側壁に相当する位置に前述
の振動杆４１を取り付けた場合も同様に、）バンドは引
き戻し時第１図においてスライドテーブル２１を中心に
左右を入れ替えたことくバンド供給端側から順次バンド
先端側へとアーチガイドを開放しバンド供給路から脱出
し被梱包物の所定位置へ巻き付けられる。

以上のように、本発明は、本体上に被梱包物周囲にルー
プ状に梱包用バンドを配置するバンド供給路を備え、本
体内にバンド供給機構と、バンド先端把持機構と、前記
バンド供給路内のバンドを引戻し、引締める機構と、バ
ンド供給端側把持機構と、バンド重合部溶着機構と、バ
ンド供給端の切断機構を備えて成る梱包機において 第１に、前記梱包機本体上に梱包用バンドより幾分幅広
の細長の板体を下向Ｃ字状に一連に成型して、その幅方
向−側縁をアーチ枠壁の内壁に固定して形成したバンド
走行板と、該バンド走行板にバンド通過間隙を介して被
蓋状に設けた断面り字形状のアーチガイドと、該アーチ
ガイドの両湾曲部中央に、自在継手を有するロッドの一
端を取付は他端をアーチ枠壁の内壁上方の左右両端にそ
れぞれ取付け、且つ、発条を介して前記アーチガイドを
アーチ枠壁内壁方向に付勢したことにより、バンド走行
板とアーチガイド間のバンド通過許容間隙を簡単に高精
度に製作することがで、き、高速度梱包に際して、バン
ド供給路内へ過剰に供給されたバンドの撓んだ部分がア
ーチガイドを押し開けて、バンド引戻し開始前にバンド
供給路から脱出するのを防止すると共に、バンド引戻し
時に、バンドをアーチ状のバンド供給路内から順次脱出
させて、脱出時のバンドの反転、蛇行を防ぎ被梱包物の
所定位置にバンド掛けの行える適確な引き戻しを可能に
しｔこものである。加えて、第２に、前記バンド走行板
のコーナ一部に核部のアーチガイドに接触しない幅から
成る案内板をバンド走行板側縁に直角に取付けると共に
前記バンド供給路を成すガイドを強制的に押拡する乙と
により、バンド引戻しに際してアーチガイドの両端に位
置する水平部を強制的に水平移動させた時にバンドがア
ーチガイド内壁との静止摩擦によってアーチガイドと共
に水平移動してしまい、バンドの引き戻しが不可能とな
るという事態を防止し迅速、的確なバンド引き戻しを可
能にしたものであり、 第３に、前記アーチガイドのバンド先端把持機構側を水
平に強制的に押拡することにより、アーチガイドに保持
されたバンドがその引締方向、すなわちバンド供給側か
ら順次脱出させられるので、バンド引締時該バンドと被
梱包物とが摩擦を起こして被梱包物のとくにバンド先端
側Ｆ方の角部が頻繁に損傷する不都合を解消することを
可能としたものである。とくに近年包装材料として多用
される発泡スチロール製の箱を梱包するに際してもバン
ドと被梱包物とが引締時に摩擦することがないため箱を
損傷したりする乙とがなく、充分な引締を行い確実に梱
包することを可能としたものである。

また、本発明においては、発条を有するロッドがアーチ
ガイドをアーチ枠壁内壁に当接させつつ、懸吊している
ので、従来のように発条のみによってアーチガイドを支
持するものに比べ、アーチガイドが幅方向で水平位置に
おいてバンド引き出し端から順次開かれ、また閉じてい
くことを可能とし、いかなる大径のアーチガイドをも製
作することができ、多様なニーズに対応することができ
ると共に大きな耐久性を有するものである。

そして、本発明によれば、アーチガイドを下向きＣ字形
状に一体成型できるので、連続する複数のガイドを必要
としていｔこ従来のものに比べ製造コストの低下及び製
造工程の簡素化が可能となる。

また、本発明によれば、バンド走行板及びガイドの材質
は、従来のもののように可撓性材に限定されないので、
長期間に渡る頻繁な使用の結果、バンド端縁との接触部
分が摩耗したり、高温時の使用により、変形することの
ないバンド案内装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本発明の実施例を示す図で、第１図は
本発明のバンド案内装置の全体を示す図、第２図は第１
図Ｃ−Ｃ線断部断面図、第３図は要部正面図、第４図は
要部側面図、第５図（’Ａ　）〜（Ｃ）及び第６図はコ
ーナ一部でのバンド脱出および通過の状態を示すもので
、第５図（Ａ）〜（Ｃ）は第１図Ｃ−Ｃ線断面図、第６
図はバンド走行板のコーナ一部の部分拡大断面図である
。第７図及び第８図は、過去提案されたバンド案内装置
を示す図で、第７図は装置全体を示し、第８図は第７図
のＡ−Ａ線断面図である。 ２１；スライドテーブル　２４；プレス部材３１；アー
チ枠壁、　３２；バンド走行板、３３；アーチガイド、
　３５；発条、３７；屈曲杆、３８．３８；　ロッド、
　３９，３９．　発条、４０．４０ｉ案内板　４１．４
２；振動杆、４４；連動杆、　５−１．５２；自在継手
、５４　ｐ　ｓ　５　；　コーナ一部、５６；水平部第
１図 第５図（Ａ） 第５図（Ｂ） 第５図（Ｃ） 第６図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）本体上に被梱包物周囲にループ状に梱包用バンド
   を配置するバンド供給路を備え、本体内にバンド供給機
   構と、バンド先端把持機構と、前記バンド供給路内のバ
   ンドを引戻し、引締める機構と、バンド供給端側把持機
   構と、バンド重合部溶着機構と、バンド供給端の切断機
   構を備えて成る梱包機において 前記梱包機本体上に梱包用バンドより幾分幅広の細長の
   板体を下向Ｃ字状に一連に成型して、その幅方向−側縁
   をアーチ枠壁の内壁に固定して形成したバンド走行板と
   、該バンド走行板にバンド通過間隙を介して被蓋状に設
   けた断面り字形状のアーチガイドと、該アーチガイドの
   両湾曲部中央に、自在継手を有するロッドの一端を取付
   は他端をアーチ枠壁の内壁上方の左右両端にそれぞれ取
   付け、且つ、発条を介して前記アーチガイドをアーチ枠
   壁内壁方向に付勢したことを特徴とする梱包機における
   バンド案内装置。
2. （２）本体上に被梱包物周囲にループ状に梱包用バンド
   を配置するバンド供給路を備え、本体内にバンド供給機
   構と、バンド先端把持機構と、前記バンド供給路内のバ
   ンドを引戻し、引締める機構と、バンド供給端側把持機
   構と、バンド重合部溶着機構と、バンド供給端の切断機
   構を備えて成る梱包機において 前記梱包機本体上に梱包用バンドよりｍ分幅広の細長の
   板体を下向Ｃ字状に一連に成型して、その幅方向−側縁
   をアーチ枠壁の内壁に固定して形成し先端を前記バンド
   先端把持機構に臨ませたバンド走行板と、該ノ蘂ンド走
   行板にバンド通過間隙を介して被蓋状に設けた断面り字
   形状のアーチガイドと、該アーチガイドの両湾曲部中央
   に、自在継手を有するロッドの一端を取付は他端をアー
   チ枠壁の内壁上方の左右両端にそれぞれ取付け、且つ、
   発条を介して前記アーチガイドをアーチ枠壁内壁方向に
   付勢すると共に前記バンド走行板のコーナ一部に核部の
   アーチガイドに接触しない幅から成る案内板をバンド走
   行板側縁に直角に取付け、前記バンド供給路を成すアー
   チガイドを強制的に押拡することを特徴とする梱包機に
   おけるバンド案内装置。
3. （３）本体上に被梱包物周囲にループ状に梱包用バンド
   を配置するバンド供給路を備え、本体内にバンド供給機
   構と、バンド先端把持機構と、前記バンド供給路内のバ
   ンドを引戻し、引締める機構と、バンド供給端側把持機
   構と、バンド重合部溶着機構と、バンド供給端の切断機
   構を備えて成る梱包機において 前記梱包機本体上に梱包用バンドより幾分幅広の細長の
   板体を下向Ｃ字状に一連に成型して、その幅方向−側縁
   をアーチ枠壁の内壁に固定して形成したバンド走行板と
   、該バンド走行板にバンド通過間隙を介して被蓋状に設
   けた断面り字形状のアーチガイドと、該アーチガイドの
   両湾曲部中央に、自在継手を有するロッドの一端を取付
   は他端をアーチ枠壁の内壁上方の左右両端にそれぞれ取
   付け、且つ、発条を介して前記アーチガイドをアーチ枠
   壁内壁方向に付勢すると共に前記バンド走行板のコーナ
   一部に核部のアーチガイドに接触しない幅から成る案内
   板をバンド走行板側縁に直角に取付け、且つ、前記アー
   チガイドのバンド先端把持機構側を水平に強制的に押拡
   することを特徴とする梱包機におけるバンド案内装置。