JPS644647Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、荷物にバンドを掛けてバンド結束を
するバンド式梱包機において、荷物を載置するテ
ーブル上に立設したアーチのバンドガイドの支承
装置に関するものである。

「従来の技術」 従来バンド式梱包機においては、荷物を載置す
るテーブル上にアーチを立設しておいて、バンド
送りローラーで送り出されてくるバンドを、アー
チの中に設けたバンドガイドで案内し、そしてこ
のバンドを引き戻すことによりバンドをこのバン
ドガイドから引き出して荷物の囲りにバンドを周
回させた上バンドガイド結束をすることはよく知
られている。

そしてバンドガイドは、通常、アーチに対し
て、下側はヒンジで支えられ、上側は機枠にコイ
ルバネで吊つた構造となつている。これはバンド
を引き戻す時バンドがバンドガイドから自動的に
外れて引き出すことができるように、アーチに対
してバンドガイドを接離可能にするためである。

「考案が解決しようとする問題点」 従来のバンドガイドは、前記せるように構成さ
れているので、バンドを引き戻す時、バンドガイ
ドには、バンドを引き戻す方向に力が働き、この
ため、とくに上側において、バンドガイドには、
横振れの運動が発生し、このためスプリングが伸
びて破損したり、またバンドがバンドガイドから
不規則に外れて、荷物にバンドを周回させる操作
が円滑に行われない、という欠点があつた。

本考案はこのような問題を解決せんとするもの
である。

「問題点を解決するための手段」 テーブル上にアーチを立設する。

このアーチには、その立面に対してバンドガイ
ドをスプリングをもつて接離可能に設ける。

アーチの上側には、両側端よりワイヤーを水平
状に張設し、そしてワイヤーの中央部はバンドガ
イドの上側辺の略中央部に固定したものである。

「作用」 荷物をテーブル上に載置し、バンドをテーブル
下よりアーチのバンドガイドに沿つて送り込み、
その端部が反対側のバンドガイド端から出てテー
ブル下のマイクロスイツチに当たると、マイクロ
スイツチの検知で、カム軸を作動させカムの動き
でバンドの一端を固定し、バンドが引締められ
る。そしてバンドはバンドガイドの下側から外れ
順次上側辺に至る。

バンドはスプリングに抗してバンドガイドから
外れるが、バンドガイドの上側辺においては、ア
ーチの上側の両側より張つたワイヤーの中央部が
これに固着されているので、バンドガイドはアー
チに対して接離することはできるが、その左右方
向の力はこれで止められる。したがつてバンドが
バンドガイドから外れる時、バンドガイドが横振
れを起こすことが防止される。

「実施例」 本考案の１実施例を示す図面について説明す
る。

１はアーチ、２はバンドガイドであつてバンド
をガイドするＵ字状のガイド溝２′を有する、３
はアーチ１に対してバンドガイド２を接離可能に
するためのスプリング、４はバンドガイド２の下
側末端部をアーチ１に対して支えるためのヒンジ
部、５はバンドガイド２の下側部をアーチ１に対
して開閉させるための開閉装置であつて、６はそ
の枢軸、７は回動レバーであつて、カムフオロワ
ー１６を有し、これに接するカム８の回転で、枢
軸６を中心として、図面において、手前に回動す
る。１７はカム軸である。回動レバー７の上端
は、バンドガイド２の下側部に沿つて設けられて
いる取り付け杆９の略中部に固定されている。す
なわちカム８が回転し、回動レバー７が枢軸６を
中心として回動すると、取り付け杆９は、図面に
おいて手前の方に移行し、バンドガイド２の下側
部はアーチ１と一体のガイドプレート１′より離
れ、バンドガイド２のＵ字状のガイド溝２′の中
で案内されているバンドをガイド溝２′より抜け
出れるようになる。

１０はワイヤーであつて、アーチ１の上側の左
右端において固定する。１１はその右端の固定
部、１２は左端の固定部であるが、ここにはワイ
ヤー１０の張度調節金具１２′を有する。１３は
ワイヤー１０の中部を、バンドガイド２の上側中
部に固定するための固着具である。

１４はシールアンビルであつて、スライド可能
であり、その上に荷物を載置するテーブル１８が
ある。１５はシールアンビル１４の下部に設けた
マイクロスイツチで、バンドガイド２の下側端部
２″よりガイド溝２′内に送り込まれたバンド端
が、バンドガイド２の末端部２より出て、この
マイクロスイツチ１５を押圧することにより、バ
ンドが、バンドガイド２を周回したことが検知さ
れる。送り込まれたバンドが前記のように、バン
ドガイド２を周回し終ると、バンドは引き戻され
るが、その引き戻しに先立つてバンドガイド２の
開閉装置５が働いて、バンドガイド２の下側部を
ガイドプレート１′より開いて、ここよりバンド
を開き抜け出る。バンドは下側始端部より、順次
下側末端部へと取り出される。その状態は点線Ａ
あるいは、点線Ｂで示されている。すなわち、バ
ンドは、その開く力でバンドガイド２をスプリン
グ３に抗してアーチ１より押し開くが、バンドガ
イド２の上側の水平部分には、前記点線Ａ、点線
Ｂなどで示されるバンドによる開く力の反力とし
て左右水平方向の力が働くことになる。

しかしこの力に対してはワイヤー１０が対抗し
て、その左右の振れは防止される。

このワイヤー１０は、その両端がアーチ１に固
定され、その中央部がバンドガイド２に固着され
ているが、バンドガイドを開く方向には小さな力
の抗力しか発生しない方向に張つてあるので、バ
ンドガイド２をアーチ１に対してよく接触せし
め、そしてガンドガイドの引き戻しに際してはそ
の引き戻しの力でバンドガイド２がアーチ１より
開かれるのに支障が無く横振れのみを防止するこ
とが出来る。

「考案の効果」 本考案においてはバンドガイドの水平状の上側
辺は、その中央部において、ワイヤーをもつて、
アーチの左右両端より水平状に吊られているの
で、バンドをバンドガイドより取り出す際に、バ
ンドガイドの横振れが、よく防止され、したがつ
てこの横振れによつてスプリングとかバンドガイ
ド自身が破損したり歪曲したりするようなことを
事前に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の正面図、第２図はその平面
図、第３図はアーチの一部の縦断面図、第４図は
開閉装置の側面図である。 １……アーチ、２……バンドガイド、３……ス
プリング、１０……ワイヤー、１３……固着具、
１８……テーブル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブル上にアーチを立設し、アーチにはその
   立面に対してバンドガイドをスプリングをもつて
   接離可能に設け、アーチの上側には両側端よりワ
   イヤーを水平状に張設し、ワイヤーの中央部はバ
   ンドガイドの上側辺の略中央部に固着したバンド
   式梱包機のバンドガイド支承装置。