JPS599358B2 - リボンカ−トリツジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高速度印字機、券売機等に使用するリボンカー
トリッジに関するものである。

従来、高速度印字機、券売機等に使用するリボンカート
リッジとしては、エンドレスのリボンを使用し、そのリ
ボンの大部分を不規則な形で収容する収容部を設けた本
体と、その本体の外部で支持されていないある長さのリ
ボンの部分を形成すす離間した１組の案内部を前記本体
に設けたものが種々あるが、これらは、リボンが収容部
より本体の外部に出ていく出口と、前記出口より本体の
外部に移動したリボンを案内する案内部の先端部におい
て、リボンを押圧するためのばねをそれぞれ取付け、リ
ボンが重なつた状態、すなわち、ある長さのループ状態
で本体より外部に出るのを防止したり、リボンの移動を
前記ばねの摩擦により遅らせることにより、印字のさい
のリボンのたるみを防止するようにしているためリボン
は２箇所のばねの摩擦により損耗し易く、また、比較的
コンパクトなこの種のリボンカートリッジにおいては小
さな引張力でリボンを移動できることが要求されるため
、リボンを前記出口の壁面方向に圧迫しすぎずに、重な
つたある長さのループ状態のまま出ようとするリボンを
１枚の状態となすようにばねを取付けなければならずそ
のためのばねの設計、取付けは非常に困難さを併う欠点
があつた。

さらに、案内部は本体と一体となした剛直な材料で形成
してあるため、リボンを案内部の先端部でばねにより案
内部に押圧してリボンの移動を摩擦により遅らせても印
字のさい、ハンマーにより引出したリボンのたるみが生
じる欠点は完全に解消することはできなかつた。本発明
は、従来のリボンカートリッジの前述の欠点を改良する
ものであつて、離間して設けた第１の案内部と第２の案
内部のうちの少くとも一方の案内部を他方の案内部方向
とは反対方向への復帰力を付与して、双方の案内部にか
け渡した部分のリボンを常時緊張状態にして印字ができ
るようにしたものである。

以下、図面において本発明の実施例を説明する。リボン
カートリッジ１は、本体２に、エンドレスに形成したリ
ボン３を収容する収容部４をリボン３の幅と略等しい深
さに形成して設け、リボン３は収容部４内に不規則な形
で収容される。

本体２には、収容したリボン３が外部へ出るための出口
５と、リボン３が外部より収容部４内に入るための入口
６を備えている。出口５は開口部７を形成した壁８に移
動可能に取付けたゲート部９の端面１０と、壁１１の内
面１２との間隙である。その間隙はゲート部９を軸方向
に移動することにより調節可能であり、使用するリボン
３の厚みよりわずかに広くしてある。ゲート部９の端面
１０の収容部４側の角１３は直角または鋭角に形成して
ある。入口６には、出口５より外部に移動したリボン３
を再び収容部４内に引入れるための引入手段としての一
組のピンチローラ１４，１５を設け、一方のピンチロー
ラ１４はリボンカートリツジ１を取付ける高速度印字機
、券売機等の駆動装置（図示せず）と連動するものであ
り、他方のピンチローラ１５はばね１６により常時弾発
されたアーム１７の端部に回転可能に取付けてあり、円
周溝１８を設けた円周面１９はピンチローラ１４の円周
溝２０を設けた円周面２１を常時圧接するようにし、ピ
ンチローラ１４の回転にともない回転し、ピンチローラ
１４，１５間に挿入したリボン３を収容部４内に引入れ
るが、収容部４側の位置で本体２に取付けた爪２２，２
３を円周溝２０，１８に挿入し、リボン３をピンチロー
ラ１４，１５に巻き付かないようにしてある。本体２に
は、出口５より外部に移動したリボン３を案内する第１
の案内部２４と、リボン３を外部より収容部４内に案内
する第２の案内部２５とを、同一平面上で対向する位置
に離間して設け、リボン３は案内部２４，２５にかけ渡
されている。第１の案内部２４はばね体で形成して本体
２に取付け、リボン３の移送時、第２の案内部２５方向
の引張力により傾倒しても、元の位置方向へ復帰する復
帰力を付与してある。第１の案内部２４の先端部には、
第２の案内部２５方向へのリボン３の移動を遅らせるた
めのばね２６を取付け、第１の案内部２４とばね２６と
の間をリボン３が移動するさい、リボン３を第１の案内
部２４に押圧する押圧力をばね２６に付与してある。第
２の案内部２５は本体２と一体に形成し、第１の案内部
２４の先端部より支持されない箇所を移動してきたリボ
ン３を引き受けて支持する先端部２７と、リボン３を、
一組のピンチローラ１４，１５間に案内する案内板２８
とを設けてある。第２の案内部２５はばね体で形成し、
第１の案内部２４方向に傾倒しても元の位置方向へ復帰
する復帰力を付与してもよい。

本体２および第２の案内部２５には、収容部４に収容し
たリボン３の移動に何ら支障のないように形成した蓋２
９を取付けてある。

（第１の案内部２４には必要に応じカバーをしてもよい
。）本発明のリボンカートリツジは、第１の案内部゛お
よび第２の案内部間にかけ渡した部分のリボンを介して
印字ハンマーを本体側より本体と反対方向に打ち出し、
リボンの外側に位置した被印字面に打刻するさい、リボ
ンはリボンの通常の位置と被印字面との距離だけ被印字
面方向に移動するが、このときリボンは進行方行、すな
わち第２の案内部方向への移動を停止しているので、ば
ね体で形成した第１の案内部は先端部に取付けたばねで
リボンを押圧し５たまま印字ハンマー方向、すなわち入
口側の第２の案内部方向に傾倒し、印字ハンマーが元の
位置に復帰するにともない第１の案内部もリボンをばね
で押圧したまま元の位置に復帰するので、リボンは両案
内部間にかけ渡した部分において常時緊張状態に保たれ
、正確で鮮明な印字が得られ、かつ、収容部の出口にお
いてはリボンは、ゲート部の端面または本体の壁面方向
への圧迫を受けることなく、ゲート部の端面の収容部側
の角により不規則な状態で収納されているにもかかわら
ず、リボンが重なることなく規則的な移動が可能となり
、リボンは過大な摩擦による損耗はしないし、小さな引
張力により収容部内より円滑に引出すことができる。さ
らに、出口はリボンが抵抗なく円滑に引出される形状で
あるので、打刻のさい、ばね材で形成し出口側に設けた
第１の案内部の傾倒にともない、第１の案内部に取付け
たばね体によるリボンの押圧力以下の力でリボンは出口
より外部方向に移動することができるので、第１の案内
部の傾倒または復帰運動は円滑に行なわせられるので、
入口側に設けた第２の案内部との間で緊張し５たリボン
を緩弛することはない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示す一部を切除した正面図であ
る。 １・・・・・・リボンカートリツジ、２・・・・・・本
体、３・・・・・・リボン、４・・・・・・収容部、５
・・・・・・出口、６・・・・・・入口、２４・・・・
・・第１の案内部、２５・・・・・・第２の案内部、２
６・・・・・・ばね材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ エンドレスのリボンをリボンの幅と略等しい高さの
   収容部に不規則な形で収容し、前記収容部に、前記リボ
   ンの入口および出口を設け、前記入口に、前記リボンを
   前記収容部内に引入れるための引入れ手段を設け、前記
   出口の幅を前記リボンの厚みよりやや広く形成した本体
   に、前記出口より前記収容部外に取出した前記リボンを
   案内する第１の案内部と、前記入口より前記収容部内に
   引入れられる前記リボンを案内する第２の案内部を離間
   して設け、前記案内部のうち少なくとも一方の案内部を
   他方の案内部方向とは反対方向への復帰力を付与し、前
   記第１の案内部に前記リボンを押圧するばね材を取付け
   たリボンカートリッジ。