JP2002347707A - 自動梱包機のアーチ構造 - Google Patents

自動梱包機のアーチ構造

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JP2002347707A JP2001156891A JP2001156891A JP2002347707A JP 2002347707 A JP2002347707 A JP 2002347707A JP 2001156891 A JP2001156891 A JP 2001156891A JP 2001156891 A JP2001156891 A JP 2001156891A JP 2002347707 A JP2002347707 A JP 2002347707A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンド誘導溝の全長に対するバンドの充填
が、バンドの先端にねじれや蛇行があっても確実に行
え、しかもアーチの横移動を与えるための機構に剛性を
必要としな自動梱包機のアーチ構造を提供する。 【解決手段】 アーチ2に一方の側面で開口するバンド
誘導溝5を形成し、アーチ2のバンド誘導溝5が開口す
る面と対面するアーチカバー8を起立固定し、上記アー
チ2の外側に一体動するよう固定したアーチフレーム6
の両側下部を、アーチ2の横移動を誘導するためのガイ
ド機構7で支持し、上記バンド誘導溝5からバンドAを
離脱させるアーチピン23をアーチカバー8に対して移
動可能とし、アーチ2が一本物でもアーチピン23とピ
ン取り付け孔の間の摩擦抵抗の発生を少なくし、アーチ
2の横移動付与機構14を簡素化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、梱包物を熱可塑
性のバンドで巻締め、このバンドの両端を溶着するよう
にした自動梱包機において、梱包物の周囲にバンドを配
置するためのアーチ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】梱包物を熱可塑性のバンドで巻締めて梱
包するための自動梱包機は、梱包作業に広く汎用されて
おり、例えば、テーブルの上に下部で切り離し状となる
バンド誘導用のアーチを起立状に設け、テーブル上でア
ーチの両端間の位置に、バンドの切断溶着機構と、そり
側方にバンドの送り出し兼引き戻し機構を設け、この送
り出し兼引き戻し機構で上記アーチの入側端部から誘導
溝内にバンドを供給し、テーブル上に梱包物を載置した
状態で、入側端部から出たバンドの先端側を切断溶着機
構でクランプし、アーチのバンド誘導溝からバンドを離
脱させ、このバンドを送り出し兼引き戻し機構で引き戻
すことで梱包物を巻締め、この後に切断溶着機構でバン
ドの切断と両端の溶着を行うようになっている。
【0003】従来の自動梱包機において、上記アーチの
バンド誘導溝内からバンドを離脱させるための機構は、
テーブルの上に固定配置したアーチにバンド誘導溝をア
ーチの内周面で開口するように設け、この開口を開閉蓋
で開閉自在となるよう弾力的に閉鎖し、送り出し兼引き
戻し機構で引き戻されたバンドがこの開閉蓋を押し開く
ことで離脱するようにした構造になっている。
【0004】ところで、上記のような自動梱包機におい
て、最近のバンドは幅寸法が5mmとなるような幅の狭
いものを使用するのが主流になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のようなアーチのバンド誘導構造で、幅の狭いバンドを
誘導した場合には、以下に示すような問題点がある。
【0006】a、バンド誘導溝をバンドの幅に合わせて
狭くすると、開閉蓋の幅も狭くなり、バンド誘導溝を開
閉するための取り付け構造が複雑になる。
【0007】b、バンド誘導溝からバンドを離脱させる
とき、バンドで開閉蓋を押し開くことになるが、バンド
は幅が狭いため、このバンドで直接開閉蓋を押し開くこ
とは、バンドに横移動が生じてバンド誘導溝と干渉し、
該誘導溝からのバンドの離脱に支障が生じる。
【0008】c、バンド誘導溝からバンドを離脱させる
手段として、アーチをバンドの幅以上に横移動させて離
脱させることが考えられるが、この場合、アーチの全長
を一本物で製作すると、その材質にかかわらず、コーナ
の曲げ加工を行うとスプリングバック、加熱する成形に
おいては冷却後の残留応力、経年変化等により、四隅の
位置寸法関係に変動が生じることがあり、バンド誘導溝
の四隅でバンドを離脱させるような手段を採用した場
合、アーチとバンドを離脱させる部分との間に摩擦抵抗
の発生が大きくなり、アーチの横移動を与えるために強
力な機構が必要になる。
【0009】d、バンド誘導溝の開口とこれを閉鎖する
開閉蓋の間に隙間があると、バンドの先端のねじれや蛇
行により、送り込んだバンドが隙間から抜け出ることが
あり、バンド誘導溝の全長にバンドを供給することがで
きない事態が発生する。
【0010】そこで、この発明の課題は、バンド誘導溝
をアーチの側面で開口するように設け、バンドを離脱さ
せるときアーチをバンド幅以上に横移動させることで行
うようにし、バンド誘導溝の全長に対するバンドの充填
が、バンドの先端にねじれや蛇行があっても確実に行
え、しかもアーチの横移動を与えるための機構に剛性を
必要としな自動梱包機のアーチ構造を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、テーブルの上に、下部で切り離
し上となるバンド誘導用のアーチを横移動を誘導するた
めのガイド機構で支持して起立上に設け、上記アーチの
入側端部から誘導溝内にバンドを供給し、入側端部から
出たバンドの先端側をクランプした後、アーチを横移動
させて誘導溝からバンドを離脱させ、このバンドを引き
戻すことで梱包物を巻締め、この後にバンドの切断と両
端の溶着を行うようにした自動梱包機のアーチ構造にお
いて、上記テーブル上にアーチの誘導溝が開口する面と
対面するアーチカバーを起立固定し、上記アーチの各コ
ーナ部分に、このアーチの幅方向に貫通するピン取り付
け孔を設け、このピン取り付け孔に誘導溝からバンドを
離脱させるためのアーチピンを、誘導溝の開口面と反対
側から移動可能に挿入し、上記アーチピンとアーチの間
に、このアーチピンをアーチカバーに当接させた反力
で、アーチに誘導溝の開口面がアーチカバーで閉鎖され
る位置へ常時移動する方向の弾性を付勢するスプリング
を縮設し、上記アーチピンの長さを、アーチの位相が誘
導溝の開口面がアーチカバーで閉鎖された状態で、誘導
溝に突出しない長さに設定し、上記ピン取り付け孔の誘
導溝と重なる側の部分を、座ぐりによって大径にした構
成を採用したものである。
【0012】ここで、上記アーチが、継ぎ目のない連続
した一本物で形成され、このアーチが、外嵌固定したア
ーチカバーを介してガイド機構で支持されている構造と
することができる。
【0013】上記誘導溝からバンドを離脱させるための
アーチピンは、アーチカバーに対して移動自在であるの
で、アーチの全長を一本物で製作しても、横移動をガイ
ドする部分との間に摩擦抵抗の発生が少なくなり、アー
チの横移動を与えるための機構に剛性を必要としない。
【0014】また、バンド誘導溝が開口する面は、スプ
リングによるアーチカバーへの押し付けにより、隙間ゼ
ロの状態に閉鎖することができ、バンドの先端にねじれ
や蛇行があっても、送り込んだバンドが外部に飛び出す
ようなことがなく、バンド誘導溝の全長に対するバンド
の充填が行えると共に、アーチをバンド幅よりも大きく
横移動させるだけで、バンドをバンド誘導溝から離脱さ
せることができ、アーチの構造を簡略化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0016】図1と図2は、この発明に係る自動梱包機
の全体的な要部の構造を示し、テーブル1の上に、下部
で切り離し上となるバンド誘導用のアーチ2を起立状に
設け、テーブル1上でアーチ2の両端間の位置に、既知
のように、バンドの切断溶着機構3と、その側方にバン
ドの送り出し兼引き戻し機構4を設け、この送り出し兼
引き戻し機構4で上記アーチ2の入側端部からバンド誘
導溝5内にバンドを供給し、テーブル1上に梱包物を載
置し、この状態でテーブルの上に梱包物を載置き、始動
スイッチをONすると、アーチ2の出側端部から出たバ
ンドの先端側を切断溶着機構3でクランプし、その後ア
ーチ2の横移動でバンド誘導溝5からバンドを離脱さ
せ、このバンドを送り出し兼引き戻し機構4で引き戻す
ことで梱包物を巻締め、この後に切断溶着機構3でバン
ドの切断と両端の溶着を行うようになっている。
【0017】上記アーチは、図3に示すように、矩形枠
状でその四隅が円弧状となる継ぎ目のない連続した一本
物を採用することができ、アーチ2の材質としては、ス
チール、アルミ等の金属や合成樹脂を持いることがで
き、このアーチ2には、一方の側面で開口するバンド誘
導溝5が全長にわたって形成され、バンド誘導溝5は、
例えば、幅寸法が5mmとなるような幅の狭いものを余
裕をもって誘導することができるよう、例えば、幅(奥
行き)が10〜12mm、厚み寸法(開口幅)が3mm
程度に設定されている。
【0018】上記アーチ2の外側に一体動するよう固定
したアーチフレーム6の両側下部を、図5の如くアーチ
2の横移動を誘導するためのガイド機構7で支持し、上
記テーブル1上にアーチ2のバンド誘導溝5が開口する
面と対面するアーチカバー8が起立固定されている。
【0019】このアーチフレーム6は、アーチ2の形状
維持と径年変化対策及び剛性の付与を目的とし、図5の
ように、L形材を用いた水平の上桟6aと両側の縦桟6
b及び、両側縦桟6bの下端にフラットバーを用いた水
平の下桟6cとで、アーチ2に対してバンド誘導溝5の
開口面と反対側から外嵌する下部切り離しの矩形枠に形
成され、アーチ2の各直線部分を上桟6aと縦桟6b及
び下桟6cにビス止めすることにより、アーチ2とアー
チフレーム6は一体化されている。
【0020】上記アーチフレーム6とアーチ2の固定に
おいて、アーチフレーム6のアーチ2をビス止めする部
分は、アーチ2の幅方向に沿う長孔9に形成され、アー
チフレーム6に対するアーチ2の固定を幅方向に位置調
整可能にし、アーチ2のバンド誘導溝5が開口する面を
上記したアーチカバー8で確実に閉鎖することができる
ようにしている。
【0021】アーチ2を横移動させるため、アーチフレ
ーム6の両側下部に設けた両側のガイド機構7は、アー
チフレーム6の下部に該アーチフレーム6と直角の配置
で水平状態に固定した断面六角形のガイド軸10と、テ
ーブル1のフレームに、上記ガイド軸の両端部寄りと対
応する位置に固定するを取り付けブロック11と、各取
り付けブロック11に回転可能に枢止され、ガイド軸1
0を下部から支持する溝形ローラ12と、ガイド軸10
を上部から押さえるベアリング13とで形成され、溝形
ローラ12とベアリング13で軸方向に移動可能に支持
されたガイド軸10で、アーチフレーム6とこれに固定
したアーチ2は、バンドの幅よりも大きな横移動が可能
になっている。
【0022】このようなガイド機構7の形成に用いる断
面六角形のガイド軸10や溝形ローラ12及びベアリン
グ13は、市販品をそのまま使用することができ、しか
も、構成部品数も少なくてすみ、ガイド機構7の耐久
性、剛性、信頼性を安価に達成することができるという
利点がある。
【0023】また、アーチに横移動を与えるための横移
動付与機構14は、図1と図2および図5のように、バ
ンドの切断溶着機構3を装着した支持フレーム15でカ
ム軸16をアーチ2の長さ方向と平行状の配置に支持
し、カム軸16の端部にカム17を固定すると共に、こ
のカム17の直上に配置したロッド18の下部を支点軸
19で支持フレーム15に枢止し、上記ロッド18の上
端二又部をアーチフレーム6の下桟6cの下部にブラケ
ット20で固定したピン20aと係合させ、ロッド18
の下端に枢止したカムフォロア21をカム17の外面に
当接させた構造になっている。
【0024】上記カム軸16は、バンドの切断溶着機構
3を作動させる駆動源と連動し、バンドの切断溶着工程
にタイミングを合わせて回転駆動され、図2のように、
カムの凹部にカムフォロア21が納まる状態で、アーチ
2は図4(A)のように、バンド誘導溝5がアーチカバ
ー8で閉鎖された位相にあり、カム17が回転してその
高い部分がカムフォロア21を押し上げると、ロッド1
8は支点軸19を中心に図2の反時計方向に傾動し、こ
の傾動方向にアーチフレーム6の下桟6cが移動させら
れることにより、アーチ2とアーチフレーム6は図4
(B)のように、左側に横移動することになる。
【0025】上記アーチカバー8は、L形材を用いた前
カバー8aと後カバー8bを前後に組み合わせ、その内
部にアーチ2とアーチフレーム6が余裕をもって納まる
下向きコ字状の枠体に形成され、両下端部をテーブル1
上に固定することにより、テーブル1上に起立配置され
ており、アーチ2のバンド誘導溝5は後カバー8bの垂
直壁に対向し、バンド誘導溝5はこの後カバー8bの垂
直壁で閉鎖されるようになっている。
【0026】上記アーチ2の各コーナ部分において、ア
ーチフレーム6のコーナから露出する部分に、このアー
チ2の幅方向に貫通してバンド誘導溝5に連通するピン
取り付け孔22を設け、このピン取り付け孔22に、バ
ンド誘導溝5からバンドAを確実に離脱させると共に、
アーチ2の水平移動を誘導するためのアーチピン23
を、バンド誘導溝5の開口面と反対側から移動可能に挿
入し、上記アーチピン23の頭部とアーチ2の間に、こ
のアーチピン23をアーチカバー8の前カバー8aに当
接させた反力で、アーチ2に誘導溝5の開口面が後カバ
ー6bで閉鎖される位置へ常時移動する方向の弾性を付
勢する円錐形のコイルスプリング24が縮設されてい
る。
【0027】上記アーチピン23の長さは、図4(A)
のように、アーチ2の位相が誘導溝5の開口面が後カバ
ー8bで閉鎖された位相で、バンド誘導溝5の内壁に先
端が臨んでバンド誘導溝5内に突出しない長さに設定さ
れ、上記ピン取り付け孔22はアーチピン23が軸方向
に移動可能に適合する内径に設定され、ピン取り付け孔
22のバンド誘導溝5と重なる側の部分は、図7のよう
に、座ぐり25によってアーチピン23の外径よりも少
し大径になっている。
【0028】従って、アーチフレーム6の下部が横移動
付与機構14で横移動が与えられるとき、アーチ2は、
前カバー8aに当接しているアーチピン23をガイドに
して全体が平行に横移動すると共に、アーチピン23の
直径をバンド誘導溝5の開口幅と等しいか少し大径とす
ることにより、アーチ2が閉塞位置から横移動したと
き、バンド誘導溝5内のバンドAは、アーチピン23の
先端でアーチ2の横移動と一体に移動しないようにさ
れ、これにより、バンドAをバンド誘導溝5内から確実
に離脱させることができる。
【0029】ところで、上記アーチ2は、全体が平行に
横移動するようにすると共に、バンド誘導溝5の開口面
の閉鎖は、幅の狭いバンドAを使用するために隙間ゼロ
を達成し、バンドAが先端のねじれや蛇行で隙間から飛
び出ることのないようにする必要がある。
【0030】アーチ2を連続する一本物とした場合、そ
の材質にかかわらず、コーナの曲げ加工を行うとスプリ
ングバック、加熱する成形においては冷却後の残留応
力、経年変化等により、ピン取り付け孔22の四隅の位
置寸法関係に変動が生じることがあり、このピン取り付
け孔22をアーチカバー8に固定したアーチピン23で
誘導するようにすると、上記ピン取り付け孔22の四隅
の位置寸法関係の変動により、アーチ2の横移動時に、
アーチピン23とピン取り付け孔22の間に大きな摩擦
抵抗が発生し、アーチ2の横移動のために強力な横移動
付与機構14が必要になる。
【0031】これに対して、この発明においては、アー
チピン23を前カバー8aにコイルスプリング24で押
し当てただけであるので、アーチピン23は上記ピン取
り付け孔22の四隅の位置寸法関係の変動方向に移動自
在となり、これによって、アーチピン23とピン取り付
け孔22の間の摩擦抵抗の増大発生を有効に防ぐことが
できる。
【0032】また、ピン取り付け孔22のバンド誘導溝
5と重なる側の部分を、座ぐり25によってアーチピン
23の外径よりも少し大径にすることにより、バンド誘
導溝5内のバンドの移動に支障を与えない状態で、アー
チピン23とピン取り付け孔22の間の摩擦抵抗の発生
を少なくすることができ、かつ、アーチピン23による
バンド誘導溝5からのバンドAの離脱が確実に行える。
【0033】このような構成により、アーチ2は小さな
力で円滑に横移動することになり、横移動付与機構14
の構造にに剛性を要求する必要がなくなるという利点が
ある。
【0034】また、アーチ2はコイルスプリング24の
押圧により、後カバー8bに圧接する弾性が付勢され、
かつ、アーチフレーム6に長孔9の範囲で位置調整可能
に取り付けられているので、バンド誘導溝5の開口の全
面を隙間ゼロの状態で閉鎖することが可能になる。図6
のように、アーチ2のバンド誘導溝5の開口面と後カバ
ー8bに隙間aがあると、幅が狭くて薄いバンドAはこ
の隙間aから外部に飛び出すことになる。
【0035】また、アーチ2を摩擦係数の小さい合成樹
脂で形成した場合、バンド走行時に発生する音を小さく
することができるという利点があるが、バンドが高速走
行するために、薄くて細く硬いバンドのエッジによって
アーチ2のバンド誘導溝5の側面が削り取られることが
ある。
【0036】これを防ぐために、図8のように、バンド
Aの入側と出側となるアーチ2の両端部にバンド誘導溝
5と連なるスリット26、27を設け、このスリット2
6、27内に、スチールに熱処理を施して硬化したバン
ドガイド板28、29をそれぞれ固定し、アーチ2の入
側と出側においてバンドAがバンド誘導溝5の側面に直
接接触しないようにすることにより、バンド誘導溝5を
有効に保護することができる。
【0037】上記バンドガイド板28、29は、バンド
Aの入側に対応する部分が傾斜している平面形状とな
り、このバンドガイド板28、29は、アーチ2にビス
で固定するために用いる長孔30により、バンド誘導溝
5の幅方向に位置調整自在とすることで、バンド幅調整
金具として使用することができる。
【0038】この発明のアーチ構造は、上記のような構
成であり、梱包前は、図2のように、カム17の凹部に
カムフォロア21が落ち込み、アーチ2は図4(A)の
ように後カバー8bに圧接してバンド誘導溝5の開口が
閉鎖され、送り出し兼引き戻し機構4の送り出し作動で
上記アーチ2の入側端部からバンド誘導溝5内に供給し
たバンドAは、バンド誘導溝5の全長にわたって装填さ
れ、出側端部から出たバンドAの先端側が先端検出スイ
ッチを押した状態で停止している。
【0039】テーブル1の上に梱包物を載置した状態
で、始動スイッチをONすると、先ず、切断溶着機構3
でバンドAの先端側をクランプし、次に、横移動付与機
構14のカム軸16が回転し、図4(B)のように、ア
ーチ2がコイルスプリング24を圧縮してバンドAの幅
以上に横移動することにより、アーチピン23がバンド
誘導溝5の各コーナ部分において、バンドAがアーチ2
と一体に横移動するのを防ぎ、これにより、バンドAは
バンド誘導溝5から確実に離脱し、バンドAは空中に浮
いた状態になる。
【0040】続いて、送り出し兼引き戻し機構4が引き
締め作動して、バンドAを引き戻すことで梱包物を巻締
めたバンドAが緊張すると切断溶着機構3の作動とな
り、バンドA途中のクランプ、バントAの途中の切断と
上下バンドA間へのヒータの進入、上下バンドAのヒー
タを挟んでの加圧によるバンドA対向面の溶融、ヒータ
の抜き取りと上下バンドAの加圧によるバンドA両端の
溶着の各工程を順に行い、梱包物をバンドで巻締めた梱
包が完了する。
【0041】これでカム軸16が丁度1回転して凹部に
カムフォロア21が落ち込み、アーチ2は横移動付与機
構14での移動付与とコイルスプリング24の押圧で戻
り方向に横移動し、バンド誘導溝5の開口面側が後カバ
ー8bに圧接して該バンド誘導溝5の開口が閉鎖され、
送り出し兼引き戻し機構4は送り出し作動してバンドA
を上記アーチ2の入側端部からバンド誘導溝5内の全長
にわたって供給し、バンドAの先端が切断溶着機構3の
先端検出スイッチを押すことで全てが停止して、次の梱
包に備えることになる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、バン
ド誘導溝をアーチの側面で開口するように設け、このア
ーチを横移動させてバンド誘導溝からバンドを離脱させ
るようにすると共に、上記誘導溝からバンドを離脱させ
るためのアーチピンをアーチカバーに当接させたので、
アーチカバーに対してアーチピンは移動自在となり、ア
ーチの全長を一本物で製作しても、誘導溝からバンドを
離脱させる部分との間に摩擦抵抗の発生が少なくなり、
アーチの横移動を与えるための機構に剛性を必要としな
いという効果がある。
【0043】また、アーチピンの長さを、アーチの位相
が誘導溝の開口面がアーチカバーで閉鎖された状態で、
誘導溝に突出しない長さに設定し、上記ピン取り付け孔
の誘導溝と重なる側の部分を、座ぐりによって大径にし
たので、バンド誘導溝内のバンドの移動に支障を与えな
い状態で、アーチピンとピン取り付け孔の間の摩擦抵抗
の発生を少なくすることができ、この部分においても、
アーチの横移動を与えるための機構の簡素化が図れる。
【0044】更に、バンド誘導溝をアーチの側面で開口
するように設け、この開口をアーチカバーで閉鎖し、バ
ンドを離脱させるときアーチをバンド幅以上に横移動さ
せるようにしたので、バンド誘導溝の開口の閉鎖を隙間
ゼロに近付けることができ、バンド誘導溝の全長に対す
るバンドの充填が、バンドの先端にねじれや蛇行があっ
ても確実に行え、幅の狭いバンドを使用しても外部に飛
び出すようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動梱包機の全体的な要部の構
造を示す縦断正面図
【図2】同上の縦断側面図
【図3】アーチの構造を示す分解斜視図
【図4】(A)はアーチのバンド誘導溝がアーチカバー
で閉鎖した位相を示す縦断面図、(B)バンド誘導溝が
開放されてバンドを離脱させたアーチの横移動状態の位
相を示す縦断面図
【図5】アーチフレームとその両側下部に設けたガイド
機構及び横移動機構を示す斜視図
【図6】アーチのバンド誘導溝とアーチカバーの間に隙
間が発生した場合を示す拡大断面図
【図7】(A)はアーチのピン取り付け孔と座ぐりの関
係を示す断面図、(B)同正面図
【図8】(A)と(B)はアーチの両端におけるバンド
ガイド板の取り付け構造を拡大して示す横断平面図
【符号の説明】
1 テーブル 2 アーチ 3 切断溶着機構 4 送り出し兼引き戻し機構 5 バンド誘導溝 6 アーチフレーム 6a 上桟 6b 縦桟 6c 下桟 7 ガイド機構 8 アーチカバー 9 長孔 10 ガイド軸 11 取り付けブロック 12 溝形ローラ 13 ベアリング 14 横移動付与機構 15 支持フレーム 16 カム軸 17 カム 18 ロッド 19 支点軸 20 ブラケット 20a ピン 21 カムフォロア 22 ピン取り付け孔 23 アーチピン 24 コイルスプリング 25 座ぐり 26 スリット 27 スリット 28 バンドガイド板 29 バンドガイド板 30 長孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブルの上に、下部で切り離し上とな
    るバンド誘導用のアーチを横移動を誘導するためのガイ
    ド機構で支持して起立上に設け、上記アーチの入側端部
    から誘導溝内にバンドを供給し、入側端部から出たバン
    ドの先端側をクランプした後、アーチを横移動させて誘
    導溝からバンドを離脱させ、このバンドを引き戻すこと
    で梱包物を巻締め、この後にバンドの切断と両端の溶着
    を行うようにした自動梱包機のアーチ構造において、上
    記テーブル上にアーチの誘導溝が開口する面と対面する
    アーチカバーを起立固定し、上記アーチの各コーナ部分
    に、このアーチの幅方向に貫通するピン取り付け孔を設
    け、このピン取り付け孔に誘導溝からバンドを離脱させ
    るためのアーチピンを、誘導溝の開口面と反対側から移
    動可能に挿入し、上記アーチピンとアーチの間に、この
    アーチピンをアーチカバーに当接させた反力で、アーチ
    に誘導溝の開口面がアーチカバーで閉鎖される位置へ常
    時移動する方向の弾性を付勢するスプリングを縮設し、
    上記アーチピンの長さを、アーチの位相が誘導溝の開口
    面がアーチカバーで閉鎖された状態で、誘導溝に突出し
    ない長さに設定し、上記ピン取り付け孔の誘導溝と重な
    る側の部分を、座ぐりによって大径にしたことを特徴と
    する自動梱包機のアーチ構造。
  2. 【請求項2】 上記アーチが、継ぎ目のない連続した一
    本物で形成され、このアーチが、外嵌固定したアーチカ
    バーを介してガイド機構で支持されていることを特徴と
    する請求項1に記載の自動梱包機のアーチ構造。
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