JPS6020206Y2 - テ−プカセツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばカセット式のＶＴＲ，テープレコーダそ
の他の各種記録再生装置に適用するのに最適なテープカ
セットに関するものである。

従来カセット式ＶＴＲ，テープレコーダ用等のリール・
ツー・リール型のテープカセットで、第１図及び第２図
に示したようなリールロック方式を採用したものがある
。

これはカセット筐体１内に設けられた回転自在の一対の
リール２ａ、２ｂ間のはＳ゛三角形状をなす空間部３内
に、一対のリールロック部材４Ａ、４Ｂをそれぞれ支点
ピン５ａｔ５ｂを中心に回動自在に設け、これら両り−
ルロツク部材４Ａ、４Ｂを一対の巻バネ６ａ、６ｂによ
ってそれぞれ第１図で実線の如く反時計方向と時計方向
に回動附勢させて、これら両リールロック部材４Ａ、４
Ｂの先端に設けられた係合爪７ａ、７ｂを、両リール２
ａ、２ｂのリールフランジ８ａ、８ｂの外周に設けられ
た歯部９の係合面９ａｔ９ｂにそれぞれ係合させ、これ
ら両り−ルロック部材４Ａ、４Ｂによって両リール２ａ
。

２ｂのテープ繰出し方向（矢印ａ、ｂ方向）への回転を
阻止するように構成したものである。

なお両リール２ａｔ２ｂが手動操作等にてテープ巻込み
方向（矢印ａ′、ｂ′方向）へ回転された時には、両リ
ールロック部材４Ａ、４Ｂは両巻バネ６ａ。

６ｂに抗して両波係合面９ａ、９ｂに対してそれぞれ第
１図で時計方向と反時計方向とに逃げて、両リール２ａ
、２ｂの上記回転が可能となる。

また前記空間部３内にはロック解除レバー１０が支点ピ
ン１１を中心に回動自在に設けられている。

そしてテープカセットがＶＴＲやテープレコーダ等の本
体に装着された時に、第２図で鎖線の如くロック解除ピ
ン１２がカセット筐体１の底部１３に設けられた透口１
４からカセット筐体１内に挿入され、このロック解除ピ
ン１２でロック解除レバー１０の一端１０ａを突上げて
これを第２図で反時計方向に回動させ、その他端１０ｔ
）で両り−ルロツク部材４Ａ、４Ｂの他端１５ａ、１５
ｂを押してこれら両リールロック部材４Ａ、４Ｂを両巻
バネ６ａ、６ｂを抗してそれぞれ第１図で鎖線の如く時
計方向と反時計方向に同時に回動させて、これら両リー
ルロック部材４Ａ、４Ｂによる前記両リール２ａ、２ｂ
の回転阻止状態を解除するように構成したものである。

しかしてこのような従来のテープカセットでは、一対の
リールロック部材４Ａ、４Ｂを一対のリール２ａ、２ｂ
の歯部９に作用させる為に一対の巻バネ６ａ、６ｂを用
いている関係で、部品点数が多く、組込み作業が面倒で
、自動組込み化が困難であり、コスト高につく等の欠陥
を有している。

本考案は上述の如き欠陥を是正したテープカセットを提
供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を第３図及び第４図を参照して説
明する。

なおこの本考案の実施例においても前述した従来例と同
−構造部には同一の符号を付して説明する。

先ず本実施例においては、支点ピン５ａ、５ｂに回動可
能に嵌合される回動軸部１６ａ、１６ｂと、この回動軸
部１６ａ、１６ｂより互いに所定の角度をもって延出さ
れたリールロックレバ−４ａ、４ｂ及び駆動レバー１７
ａ、１７ｂとを有する一対のリールロック部材４Ａ、４
Ｂが合成樹脂にて成形されている。

そして上記両リールロック部材４Ａ、４Ｂを合成樹脂に
て成形する際に、これら両リールロック部材４Ａ、４Ｂ
の駆動レバー１７ａ、１７ｂの付根部側に両端２５ａ、
２５ｂがそれぞれ接続されたほぼＵ字状の単一のバネ２
５を合成樹脂にて一体に成形するようにしている。

なお上述のバネ２５のほぼ中間部は第３図に示す如くカ
セット筐体１の前面壁にて移動を阻止された状態となる
ように配設される。

従ってこの場合のバネ２５は合成樹脂の弾性を利用した
構造を呈し、通常状態ではバネ２５がその両端２５ ａ
、 ２５ ｂによって第３図で実線の如く内側に縮む
ことによって、両リールロックレバ−４ａ、４ｂの係合
爪７ａ、７ｂが両リール２ａｙ２ｂの歯部９に係合され
、これらの両リール２ａ、２ｂの繰出し方向への回動が
阻止される。

またテープカセットの装着時にカセット筐体１の透口１
４より挿入されるロック解除ピン１２にてロック解除レ
バー１０が回動されてその一端１０ｂがリールロック部
材４Ａ、４Ｂの駆動レバー１７ａ、１７ｂを押圧するの
に伴い、両リールロック部材４Ａ、４Ｂが第３図で鎖線
の如く時計方向と反時計方向とに回動された時には、バ
ネ２５の両端２５ａ、２５ｂは第３図で鎖線の如く弾性
に抗して外側に広がり、上記係合爪７ａ、７ｂと歯部９
との係合状態が解除される。

このようなバネ２５を両リールロック部材４Ａ、４Ｂと
一体に成形した場合には、従来２つのリールロック部材
４Ａ、４Ｂと、２つの巻バネ６ａ、６ｂとで構成される
４つの構成部品を、バネ２５と２つのリールロック部材
４Ａ、４Ｂとが互に一体である単一の構成部品で構成す
ることが出来、部品点数は最小限となる。

また１回の合皮樹脂成形で目的の構成部品を同時に成形
してしまえるから、その成形は非常に容易である。

更にまた上記単一の構成部品であるから、これを前記カ
セット筐体１内に組込む際、従来４つの構成部品を１個
づ）別々に組込んでいた４回の工程を１回に省略出来る
。

従ってその組込み作業は非常に容易であり、自動組込み
化は特に容易である。

本考案は上述の如く、はぼＵ字状に成形された単一のバ
ネを用いて一対のリールロック部材をそれぞれ回動附勢
させて、これら両リールロック、部材のリールロックレ
バ−を一対のリールの歯部に係合させるように構成した
ものであるか゛ら、従来のように２つの巻バネを用いる
ことなく単一のバネで済むため部品点数が少く、組込み
作業が容易となり、自動組込みが可能となる等、大巾な
コストダウンを図り得る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のテープカセットの要部の一部切欠平面図
、第２図は第１図における■−■線断面図である。 第３図及び第４図は本考案の一実施例を示したものであ
って、第３図はテープカセットの要部の一部切欠平面図
、第４図は同上の要部の斜視図である。 なお図面に用いられている符号において、１・・・・・
・カセット筐体、２ａ、２ｂ・・・・・・リール、４Ａ
。 ４Ｂ・・・・・・リールロック部材、４ ａ、 ４
ｂ・・・・・・リールロックレバ−１５ａ、５ｂ・・・
・・・支点ピン、７ａ、７ｂ・・・・・・係合爪、８ａ
、８ｂ・・・・・・リールフランジ、９・・・・・・歯
部、１ｏ・曲・ロック解除レバー、１２・・・・・・ロ
ック解除ピン、１４・・・・・・透口、１６ａ、 １
６ ｂ・・曲回動軸部、１７ ａ、 １７ ｂ””駆
動レバー ネである。 ２５ａ。 ２５ｂ・・・・・・両端、 ２５・・・・・・バ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 圓 フランジの外周に歯部を有し、カセット筐体内に回
   動可能に収納された一対のリール、（Ｂ） 上記カセ
   ット筐体内に設けられた一対の支点ピン、 （Ｃ） 上記支点ピンに回動可能に嵌合される回動軸
   部と、上記の回動軸部より互いに所定の角度をもって延
   出されたリールロックレバ−及び駆動レバーとを有する
   一対のリールロック部材、（２）上記カセット筐体の下
   面に設けられた透口より挿入されるロック解除ピンにて
   押圧されて上記駆動レバーを駆動するロック解除レバー
   、（Ｅ） はぼＵ字状に底形されると共に、はぼ中間
   部が上記カセット筐体の一部で移動を阻止された状態と
   なるように配設された単一のバネ、をそれぞれ具備し、
   上記バネの両端から上記一対のリールロック部材の駆動
   レバーに作用する弾性力によって、上記リールロックレ
   バ−の先端を上記一対のリールの歯部にそれぞれ係合さ
   せるように構成したことを特徴とするテープカセット。