JPS6019881B2 - 生活歯髄覆「とう」兼根管充填剤の製造方法 - Google Patents

生活歯髄覆「とう」兼根管充填剤の製造方法

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JPS6019881B2
JPS6019881B2 JP53155152A JP15515278A JPS6019881B2 JP S6019881 B2 JPS6019881 B2 JP S6019881B2 JP 53155152 A JP53155152 A JP 53155152A JP 15515278 A JP15515278 A JP 15515278A JP S6019881 B2 JPS6019881 B2 JP S6019881B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は生活歯髄覆軍兼根管充填剤の製造方法に関する
ものである。
本発明者の昭和50年6月30日付で袴糠昭50一80
665号として既に出願した生活歯髄覆軍兼根管充填剤
のポットライフが梢々短かく、余程熟練しないと硬化す
るまで充填作業を終了することができないという欠点が
あった。
本発明はこのような欠点であるポットライフの問題につ
いて、多くの歯科医師が充分な時間をかけて根管充填作
業ができるように硬化のポットライフを適当に延長させ
て作業性を大幅に改善し、一般の歯科医師にも容易に実
施できるという顕著な効果を得ることができたものであ
る。
本発明を充分説明するために、本発明者により既に昭和
50年6月20日、袴顕昭50−80665号として出
願した生活歯機覆軍兼複菅充填剤について、以下にこれ
を簡単に述べる。
即ち2価または3価の有機酸の単独または、これらの混
合物を触媒とし、上記有機酸以外の有機酸、無機酸、ま
たはこれらの塩類の1種または2種以上の混合物を補助
触媒とし、グアャコール、クレオソート、オィゲノール
等のフェノール類の単独またはこれらの1種または2種
以上の混合物にアルコール可溶の植物油脂またはこれと
多価アルコールとのェステル交換体を添加してホルムア
ルデヒドまたはその重合体を反応させた水飴状の中間縮
合物を水洗、精製した薬剤(以下単に治療薬剤と略称す
る)と、これを使用に際し、水酸化カルシウム単独、ま
はこれを主体としてエックス線造影剤を混合した粉末を
樽暁して該水酸化カルシウムを酸化カルシウムに変化さ
せた状態のものとを混合してペースト状に練和したもの
を使用するものであった。この治療薬剤の製法について
は上記袴顔昭50−80665号出願明細書に詳しく述
べたが、その実施例として下記の第1表による配合がと
くに好ましい結果を得ている。第 1 表 混合物9000前後で健梓しながら1〜1.曲時間反応
させ、水飴状を呈する状態で反応を中止する。
この時の粘度は50,000〜70,00比psである
。植物油またはェステル交換植物油の添加は反応の最初
からでもよいが、途中からでもよい。尚反応途中で70
%エタノール15〜20ccを2〜3回に分けて添加す
ると良好な結果を得る。水飴状の反応生成物は放冷、静
贋しておき下方の水飴状物のみを採取分離して水洗し、
精製脱水する。
このものを上記のように治療薬剤と略称するが、使用に
際してこの治療薬剤と混合する酸化カルシウムを主体と
する前述の粉剤は下記の第2表の組成のもので、この組
成物を焔焼して使用する。第2表 水酸化カルシウム 20〜90タ 酸化亜鉛 20夕 硫酸バリウム 30夕 これを使用に際しては、上記の治療薬剤を主とし、下記
の第3表の成分のものを混合してペースト状とする。
第3表 治療薬剤 20〜60ccヒマ
シ油またはそのェステル交換体 IOCCプロピ
レングリコール 40無水エタノー
ル 10このペースト状混合
物は有髄歯の鰯篤、生活歯髄切断時の歯隣槍り面あるい
は感染根管等の患部に塗布、充填するときは良く歯鱗ま
たは根端組織の疾患治療に有効に働き、消毒効果も充分
であるので再感染を防止するとともに、歯科疾患の治療
および消毒、生活歯髄切断時の覆軍充填剤として殆ど完
壁なもので顕著な実績を挙げている。
このような効果はどのようなメカニズムによるものかに
ついては、上記の治療薬剤(中間縮合体)が粉剤より与
えられるアルカリ性の触媒作用によって縮合が進行し、
充填部において、みずから強固に硬化結合することにな
り、そのため歯牙象牙小管内に侵入した細菌類をも殺滅
されるか、または再び外部に進出して来ぬように固く封
鎖され、従って再感染が完全に防止される結果となるも
のであると考えられる。
このような硬化による治療効果を上記中間縮合体である
治療薬剤が保有しているために実際の治療時に粉剤と治
療薬剤とをガラスプレート上で練り合せてペーストが作
られるが、その流動性を保ち得るすなわち硬化に至るま
ででのポットライフに制約がある。
通常、室温においてはこのポットライフは3〜5分とい
うことであって熟練した歯科医師でないとこの時間内で
の生活歯髄覆軍および板管充填作業は困難であった。本
発明はこのような薬剤の、短いポットライフを一般の平
均レベルの歯科医師にも充分作業できるように、普及す
るために従釆の薬剤の短いポットライフを充分に延長す
ることに成功したもので、その要旨とするところは上記
の治療薬剤に混合する水酸化カルシウムを主剤とする粉
剤の婚競後の粒子をステアリン酸アルミニウムまたは流
動パラフィンでコーティングすることにより治療薬剤と
の反応を徐々に進行させることができ、一般の歯科医師
が安心して治療するに充分な時間で硬化させることがで
きるようになった。
次に粉剤にステアリン酸アルミニウムをコープィングす
る方法について述べる。
粉剤は2表に示す組成のものを540〜75000で空
気中で焔暁して水酸化カルシウムを酸化カルシウムに変
化せた後冷却し、これを密閉保存する。この焔暁した粉
剤を単に活性カルシウム剤と略称する。粉剤粒子の表面
コーティング剤としてステアリン酸アルミニウムを使用
する場合は下記の配合成分をよく混ぜて水浴上50〜6
0午0にゆっくり蝿梓加溢する。
ステアリン酸アルミニウム 2夕〜10タトルエン
またはリグロイン 100夕50〜6000に達
するとステアリン酸アルミニウムはトルェン中でゲル化
して透明な状態となり連続皮膜を形成する能力を有する
に至る。
ゲル状に分散したステアリン酸アルミニウムは電子顕微
鏡ですら判別できぬ程の粒子径のもので表面コーティン
グ性に極めて有用な形となる。この液の冷却しない内に
上記の活性カルシウム剤100夕を加えてよく混合し、
冷却後底の浅い広面積の蒸発用容器に流し込み、トルェ
ンを蒸発させる。
勿論火気に充分注意すべきである。トルェンを完全に蒸
発して除去されたことを確認した後、100qoの熱風
炉中に入れ、1時間乾燥する。この間にステアリン酸ア
ルミニウムが活性カルシウム剤粒子表面を完全に被覆し
てしまう。炉より取り出して冷却後、乳鉢またはボール
ミルにより凝集した粒子を破砕して容器中に密封する。
ステアリン酸アルミニウムの量は多少加減できる。コー
ティング剤としてステアリン酸の金属塩類が種々考えら
れるがステアリン酸亜鉛もよいがトルェンに対して溶解
し‘こくし、。しかし、このものはまたよいエックス線
造影剤であるので、むしろ粉剤成分として使用した方が
よい。粒子のコーナィング剤は人体に害があってはなら
ないのでその点ステアリン酸アルミニウムが最適である
。また流動パラフィンも同様に有効で同じく5〜10夕
をトルェンまたはリグロイン100のことかして使用で
きる。固形パラフィンはペーストとした後の硬化におい
て強度的に不安があって良好な成績とはいえなかつた。
袴願昭50−80665号において記載された方法によ
っては粉剤粒子の表面に直接前記フェノールホルマリン
系中間縮合体である治療薬剤が作用するのでその硬化作
用が極めて早かったが、本願発明におけるステアリン酸
アルミニウムまたは流動パラフィンで粉剤粒子表面をコ
ーティングしたものでは上記治療薬剤が直接には接触せ
ず、時間の経過とともに少量づつ浸透して行き、従って
硬化反応の速度は大幅に緩和されて、充分な充療充填作
業時間中、流動性を保ってポットライフが延びるので従
来のように熟練した歯科医師でなくても充分な作業がで
きるものである。
下記に作業性を比較するための実験結果を第4表に示し
た。第4表 上記の結果のように、治療充填作業は20〜60分あれ
ば充分であり、生理的にも無害なものであり、更に多く
の臨床例の結果からその治療効果を何等損うことなく、
練り合せペーストの流動性の保持時間(ポットライフ)
を大幅に延長し得て、顕著治療作業性を改善するととも
に、この薬剤の普及および治療法の一般化の運びとなっ
たことは本発明の意義を一層高めるものである。
なお本発明者の既に出願した特磯昭50−80665号
における発明は、生活歯髄の根管充填においては、それ
以前に本発明者の発明にかかわる特公昭29−8197
号(特許第212308号)、特公昭45−39834
号(特許第637507号)、特公昭46一4757号
(特許第621124号)および特公昭50一5513
号公報に記載された方法を大幅に改善したものであるが
、治療後長時間の経過後や)変色が見られたが、本願発
明によってこの欠点も完全に除去されるようになつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2価または3価の有機酸の単独またはこれらの混合
    物を触媒とし、上記の有機酸以外の酸またはその塩類の
    1種または2種以上の混合物を補助触媒とし、グアヤコ
    ール、クレオソート、オイゲノール等のフエノール類の
    単独またはこれらの1種または2種以上の混合物に、ア
    ルコール可溶の植物油脂またはその多価アルコールとの
    エステル交換体を添加して、ホルムアルデヒドまはその
    重合体を反応させた水飴状の中間縮合物を水洗、精製し
    た薬剤を得、該薬剤の使用に際し、水酸化カルシウム単
    独またはエツクス線造影剤を混合して焙焼することによ
    り水酸化カルシウムを酸化カルシウムに変化させた粉剤
    を練和してペーストとするにあたり、該ペーストの硬化
    のポツトライフを延長させるために、練和前に前記粉剤
    粒子の表面をステアリン酸アルミニウムまたは流動パラ
    フインによつてコーテイング処理することを特徴とする
    生活歯髄覆罩兼根管充填剤の製造方法。
JP53155152A 1978-12-14 1978-12-14 生活歯髄覆「とう」兼根管充填剤の製造方法 Expired JPS6019881B2 (ja)

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JPS5581808A JPS5581808A (en) 1980-06-20
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US4931220A (en) * 1987-11-24 1990-06-05 Ppg Industries, Inc. Organic photochromic pigment particulates

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