JPH09103478A - 医科用または歯科用硬化性材料 - Google Patents

医科用または歯科用硬化性材料

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JPH09103478A
JPH09103478A JP7263320A JP26332095A JPH09103478A JP H09103478 A JPH09103478 A JP H09103478A JP 7263320 A JP7263320 A JP 7263320A JP 26332095 A JP26332095 A JP 26332095A JP H09103478 A JPH09103478 A JP H09103478A
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powder
curable material
acid
phosphate
weight
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JP7263320A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Bandai
佳宣 萬代
Hideki Hirose
秀樹 弘瀬
Kazuhiko Namikawa
和彦 南川
Tomihito Sugihara
富人 杉原
Masataka Yoshikawa
正孝 好川
Yoshihiro Ueda
善弘 上田
Tadao Toda
忠夫 戸田
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Nitta Gelatin Inc
Original Assignee
Nitta Gelatin Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工関節ステムや歯科インプラント支台など
の金属またはセラミックス支柱または歯科用ガタパーチ
ャポイントなどに塗布しやすく、微細骨欠損部や根管な
どにも充填が可能で、適度な時間で硬化する硬化性材料
を提供する。 【解決手段】 この硬化性材料は、α−リン酸三カルシ
ウムおよびリン酸四カルシウムからなる群から選ばれる
少なくとも1つのリン酸カルシウム粉末を含む粉成分
と、クエン酸回路において生成しうる有機酸の酸根を溶
質として含む水溶液からなる液成分とを有し、前記粉成
分および前記液成分の少なくとも1つが酸化チタン粉末
などのチタン化合物粉末をも含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医科用または歯科
用硬化性材料に関する。
【0002】
【従来の技術】α−リン酸三カルシウムやリン酸四カル
シウムの粉末をクエン酸やリンゴ酸などのカルボキシル
基含有化合物の高濃度水溶液で練和することにより、セ
メント様に硬化する。このセメントを人工関節ステムや
歯科インプラント支台などの金属またはセラミックス支
柱に塗布して充填しようとしても、塗工性、展延性に欠
けるため、練和物を均一に塗布することは困難である。
また、その練和物を骨欠損部などに充填するときに細か
な隙間を埋めることは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、人工
関節ステムや歯科インプラント支台などの金属またはセ
ラミックス支柱または歯科用ガタパーチャポイントなど
に塗布しやすく、微細骨欠損部や根管などにも充填が可
能で、適度な時間で硬化する、医科用または歯科用硬化
性材料を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の、医科用または
歯科用硬化性材料は、α−リン酸三カルシウムおよびリ
ン酸四カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1
つのリン酸カルシウム粉末を含む粉成分と、クエン酸回
路において生成しうる有機酸の酸根を含む水溶液からな
る液成分とを有しており、粉成分および液成分の少なく
とも1つがチタン化合物粉末をも含む。
【0005】本発明の硬化性材料では、有機酸は、たと
えば、クエン酸である。本発明の硬化性材料では、チタ
ン化合物粉末は、たとえば、酸化チタン粉末である。本
発明の硬化性材料では、チタン化合物粉末は、たとえ
ば、1μm以下の平均粒子径を有する。
【0006】本発明の硬化性材料では、チタン化合物粉
末の量は、たとえば、α−リン酸三カルシウムおよびリ
ン酸四カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1
つの粉末の重量に対して、2〜60重量%である。本発
明の硬化性材料では、液成分は、たとえば、前記有機酸
を溶質として10〜50重量%、水を90〜50重量%
の割合で含む。
【0007】本発明の硬化性材料では、粉成分の液成分
に対する粉液比は、たとえば、0.5〜5(g/ml)であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の、医科用または歯科用硬
化性材料は、α−リン酸三カルシウムおよびリン酸四カ
ルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1つのリン
酸カルシウム粉末を含む粉成分と、クエン酸回路におい
て生成しうる有機酸の酸根を含む水溶液からなる液成分
とを有しており、粉成分および液成分の少なくとも1つ
がチタン化合物粉末をも含む。
【0009】本発明の硬化性材料では、液成分は、粉成
分の練和に用いられる。粉成分は、α−リン酸三カルシ
ウムおよびリン酸四カルシウムから選ばれる少なくとも
1つの粉末を含む。本発明で用いられるα−リン酸三カ
ルシウムは、化学式Ca3 (PO4 2 で表される。そ
の製造方法には特に限定はなく、いかなる方法で製造し
たものであってもよい。たとえば、Ca源として、Ca
CO3 、CaO、Ca(OH)2 などが、P源として、
2 5 、H3 PO4 、NH4 2 PO4 、(NH4
2 HPO4 、CaとPの両方を含有するCaHPO4
2H2 O、CaHPO4 、Ca(H2 PO4 2 、Ca
2 2 7 等が挙げられ、CaとPのモル比をCa/P
=1.5となるように組み合わすことにより種々の製造
方法が考えられるが、セメント用粉材としては、CaH
PO4 ・2H2 Oを焼成して得られたCa2 2
7 と、CaCO3 を焼成して得られたCaOとの1:1
モル比混合物を焼成する乾式製造方法により得られたα
−リン酸三カルシウム粉末が好ましい。
【0010】本発明で用いられるリン酸四カルシウム
は、化学式Ca4 O(PO4 2 で表される。その製造
方法には特に限定はなく、いかなる方法で製造したもの
であってもよい。たとえば、α−リン酸三カルシウム粉
末を製造する時と同じ原料が挙げられ、CaとPのモル
比をCa/P=2となるように組み合わすことにより種
々の製造方法が考えられるが、セメント用粉材として
は、CaHPO4 ・2H2Oを焼成して得られたCa2
2 7 と、CaCO3 を焼成して得られたCaOとの
1:2モル比混合物を焼成する乾式製造方法により得ら
れたリン酸四カルシウム粉末が好ましい。
【0011】本発明において、粉成分としては、リン酸
カルシウム化合物粉末のみであってもよいし、リン酸カ
ルシウム化合物粉末と後述する任意成分の粉末とを含ん
でいてもよい。本発明で使用されるリン酸カルシウム粉
末は、α−リン酸三カルシウムおよびリン酸四カルシウ
ムから選ばれる1つの粉末または2つの混合粉でもよい
し、それらと他のリン酸カルシウム化合物との混合粉で
もよい。他のリン酸カルシウム化合物としては、たとえ
ば、ハイドロキシアパタイト、カルシウム欠損アパタイ
ト、炭酸アパタイト、メタリン酸カルシウム、第一リン
酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、ピロリン酸カル
シウム、β−リン酸三カルシウム、リン酸八カルシウ
ム、非晶質リン酸カルシウムなどが挙げられる。α−リ
ン酸三カルシウムおよびリン酸四カルシウムから選ばれ
る少なくとも1つの重量に対する、他のリン酸カルシウ
ム化合物の重量比は、たとえば、50重量%以下であ
り、好ましくは、30重量%以下である。他のリン酸カ
ルシウム化合物の比率が前記範囲を上回ると練和物の可
塑性が失われるおそれがある。
【0012】リン酸カルシウム粉末やチタン化合物粉末
などの粉成分の粒子径は特に制限されないが、硬化性材
料の練和操作時の練り易さをできるだけ向上させるとい
う点からは、平均粒子径50μm以下が好ましく、20
μm以下がさらに好ましい。チタン化合物粉末として
は、酸化チタン、水素化チタン、チタン酸ストロンチウ
ム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタ
ン酸バリウムなどが挙げられ、いずれか1つが単独で使
用されたり、あるいは、2以上が併用されたりする。練
和物の塗工性、展延性を増すためには、平均粒子径が1
μm以下のチタン化合物粉末、特に平均粒子径が1μm
以下の酸化チタン粉末が好ましい。チタン化合物粉末の
量は、α−リン酸三カルシウムおよびリン酸四カルシウ
ムからなる群から選ばれる少なくとも1つの粉末の重量
に対して、たとえば2〜60重量%であり、好ましくは
5〜50重量%、より好ましくは5〜30重量%であ
る。チタン化合物粉末の量が前記範囲を上回ると硬化物
が生体組織と一体化しにくくなるおそれがあり、下回る
と練和物が塗工性、展延性を持たなくなるおそれがあ
る。
【0013】液成分は、クエン酸回路において生成しう
る有機酸の酸根が水に含まれてなるものである。有機酸
は、部分中和塩または完全中和塩であってもよい。本発
明で用いられる有機酸は、クエン酸回路において生成し
うる有機酸であるが、他の有機酸も、有機酸全体に対し
て10重量%以下の割合で含まれていてもよい。前記有
機酸根の供給源としては、たとえば、クエン酸、リンゴ
酸、フマール酸、オキサロ酢酸、イソクエン酸、アコニ
ット酸、コハク酸、スクシニルコハク酸、2−オキソグ
ルタル酸(α−ケトグルタル酸)などの、クエン酸回路
において生成しうる有機酸;マロン酸、マレイン酸、フ
マレイン酸、乳酸、酢酸などの、他の有機酸;ポリ乳
酸、乳酸−グリコール酸のポリマーなどの重合体:およ
び、それらの塩から選ばれる1種または2種以上が挙げ
られる。これらの中でも、特に、クエン酸、リンゴ酸お
よびこれらの塩は水に対する溶解度が高く、生体に対す
る親和性も高いので好ましい。有機酸塩としては、無水
塩でも水化物(含水塩)でもよく、正塩でも水素塩でも
よく、複塩でも錯塩でもよく、たとえば、クエン酸カル
シウム、クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム、クエ
ン酸マグネシウム、クエン酸エチル、クエン酸鉄、クエ
ン酸銅、クエン酸アンモニウム、リンゴ酸ナトリウム、
リンゴ酸ジエチルが挙げられる。
【0014】ただし、本発明では、有機酸根の供給源と
しては、有機酸およびその塩の合計重量に対して、有機
酸が50〜100重量%、有機酸塩が残部であることが
好ましい。有機酸塩の比率が50重量%を上回ると練和
物の可塑性が失われるおそれがある。本発明では、液成
分は、クエン酸回路において生成しうる有機酸を溶質と
して10〜50重量%、水を90〜50重量%の割合で
含むのが好ましく、上記酸根を酸として10〜40重量
%、水を90〜60重量%の割合で含むのがより好まし
い。上記溶質の濃度が前記範囲を下回ると練和物が硬化
しなかったり可塑性が失われたりするおそれがあり、上
回ると練和物から溶出する酸により組織が障害を受ける
おそれがある。
【0015】本発明の硬化性材料は、たとえば、上記粉
成分と液成分が、粉成分の重量/液成分の容積の比(g/
ml)(粉液比)=0.5〜5、好ましくは1〜4の比率
で練和される。この範囲を外れて粉成分が多い場合には
粉成分の全量を液成分と混ぜ合わすことができないおそ
れがあり、液成分が多い場合には練和物の流動性が大き
くなって成形できなかったり、硬化時間が遅すぎたりす
るおそれがある。
【0016】本発明の硬化性材料は、上述の必須成分お
よび任意成分に加えて、必要に応じて、たとえば、ポリ
グルタミン酸、ポリグルタミン酸塩、ポリアスパラギン
酸、ポリアスパラギン酸塩、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン等の水溶性高分子;デンプン、グルコサ
ミノグルカン、アルギン酸、アルギン酸塩、キチン、キ
トサン、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫
酸、ヒアルロン酸、ペクチン、ムチンなどの多糖類;コ
ラーゲン、ゼラチン、これらの誘導体などの蛋白質類;
抗リウマチ治療剤、抗炎症剤、抗生物質、抗腫瘍剤など
の薬剤類;ビタミン類:骨誘導因子、レチノイン酸、レ
チノイン酸誘導体、TGF−β1、TGF−β2、TG
F−βFamily、および、FGFなどのホルモンや
オータコイドや細胞調節因子類などの成分を、硬化性材
料の全重量に対して10重量%以下、好ましくは5重量
%以下の割合で含みうる。これらの成分は、粉成分に混
合されたり、液成分に混合されたり、練和中に練和物に
混合されたりすることができる。
【0017】本発明の硬化性材料は、必要に応じて、X
線造影剤を含んでいてもよい。これは、硬化性材料の練
和物の充填状態をモニターしながらその充填作業を行っ
たり、充填後の変化を追跡したりすることができるとい
う理由による。X線造影剤としては、たとえば、硫酸バ
リウム、次炭酸ビスマス(オキシ炭酸ビスマス)、ヨー
ドホルム、バリウムアパタイト、チタン酸バリウム、酸
化ジルコニウムなどから選ばれる1種または2種以上が
挙げられる。X線造影剤は、粉成分に混合されたり、液
成分に混合されたり、練和中に練和物に混合されたりす
ることができ、たとえば、粉成分全体の重量に対して5
〜30重量%の割合で使用されるのが好ましい。チタン
化合物粉末としてチタン酸バリウムを用いる場合には、
X線造影剤を添加してもしなくてもX線造影効果を得る
ことができる。
【0018】本発明の硬化性材料は、必要に応じて、キ
レート化剤、pH調整剤を含んでいてもよい。これらの
例としては、たとえば、ニトリロ三酢酸(NTA)、ニ
トリロ三酢酸二ナトリウム塩(NTA−2Na)、ニト
リロ三酢酸三ナトリウム塩(NTA−3Na)、エチレ
ンジアミン四酢酸(EDTA−4H)、エチレンジアミ
ン四酢酸四ナトリウム塩(EDTA−4Na)、Ca
(OH)2 、Mg(OH)2 、Al(OH)3 、KO
H、NaOH、Ba(OH)2 、MgO、ZnO、Na
2 HPO4 、K2 HPO4 、NaH2 PO4 、KH2
4 等が挙げられる。キレート化剤やpH調整剤は、粉
成分に混合されたり、液成分に混合されたり、練和物に
混合されたりすることができる。これらは、たとえば、
液成分全体の重量に対して0〜30重量%の割合で使用
されるのが好ましい。
【0019】本発明の硬化性材料は、通常の医科用また
は歯科用分野で使用されている硬化性材料と同様にして
使用される。本発明の硬化性材料は、粉成分と液成分と
を別々に包装した状態で貯蔵や流通に供され、使用時に
粉成分と液成分とが練和される。この練和物は、ペンキ
様であって塗工性、展延性に富むので金属やセラミック
スや歯科用ガタパーチャポイントなどへの塗布や微小な
または細い空隙への充填の作業を行いやすい。練和物中
のリン酸カルシウムは、生体内または口腔内の環境下で
硬化した後、組織液と接触することにより徐々にハイド
ロキシアパタイトに転化し、たとえば7日間で完全にハ
イドロキシアパタイトへ転化し、その硬化物が一部新生
骨に吸収または置換されたり、軟組織に吸収または置換
されたりして、生体組織と一体化することができる。
【0020】本発明の硬化性材料は、たとえば、整形外
科人工関節装着時にステムに塗布するセメント、歯科イ
ンプラント装着時に支台に塗布するセメント、骨欠損部
修復用セメント、根管用セメントなどとして使用され、
特に、生体組織の細かな不定形の隙間を埋めるのに有用
である。
【0021】
【作用】本発明の硬化性材料を練和すると、α−リン酸
三カルシウムおよびリン酸四カルシウムから選ばれる少
なくとも1つの粉末が、クエン酸回路において生成しう
る有機酸の酸根により硬化する。本発明の硬化性材料は
チタン化合物粉末を含むので、粉成分と液成分とを混合
し練和することにより、練和物がペンキ様になり金属材
料またはセラミックスまたは歯科用ガタパーチャポイン
トなどの基材に塗布しやすくなり、さらに、塗工するの
にほど良い展延性を有するため細かな隙間にも入り込み
やすくその隙間の補修も可能となる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例および本発
明の範囲を外れた比較例を示すが、本発明は下記実施例
に限定されない。 (合成例1:α−リン酸三カルシウム(α−TCP)の
調製例)実施例で使用したα−リン酸三カルシウムを次
のようにして作った。
【0023】リン酸水素カルシウム2水和物(CaHP
4 ・2H2 O、保栄薬工株式会社製、日本薬局方品)
を1100℃で焼成することにより得られたピロリン酸
カルシウム(Ca2 2 7 )と、沈降炭酸カルシウム
(CaCO3 、恵美須薬品化工株式会社製、日本薬局方
品)を1100℃で焼成することにより得られた酸化カ
ルシウムとを1:1のモル比にて混合した後、この混合
物を1400℃で焼成した。得られた焼成物をボールミ
ルで粉砕し、分級により粒子径0.6〜44.0μmの
粒子を回収した(平均粒径約10μm)。このように調
製した粉末を粉末X線回折装置で同定確認を行ったとこ
ろ、JSPDSカード番号09−0348と29−03
59のα−リン酸三カルシウムピークにすべて一致して
おり、純粋なα−リン酸三カルシウムであることが確認
された。 (合成例2:リン酸四カルシウム(TeCP)の調製
例)実施例で使用したリン酸四カルシウムを次のように
して作った。
【0024】リン酸水素カルシウム2水和物(CaHP
4 ・2H2 O、保栄薬工株式会社製、日本薬局方品)
を1100℃で焼成することにより得られたピロリン酸
カルシウム(Ca2 2 7 )と、沈降炭酸カルシウム
(CaCO3 、恵美須薬品化工株式会社製、日本薬局方
品)を1100℃で焼成することにより得られた酸化カ
ルシウムとを1:2のモル比にて混合した後、この混合
物を1400℃で焼成した。得られた焼成物をボールミ
ルで粉砕し、分級により粒子径0.6〜44.0μmの
粒子を回収した(平均粒径約13μm)。このように調
製した粉末を粉末X線回折装置で同定確認を行ったとこ
ろ、JSPDSカード番号25−1137のリン酸四カ
ルシウムピークにすべて一致しており、純粋なリン酸四
カルシウムであることが確認された。 (実施例1)合成例1で得られたα−リン酸三カルシウ
ム粉末70重量%と酸化チタン(TiO2 )粉末(平均
粒子径1μm以下)30重量%からなる粉成分と、クエ
ン酸35重量%、タンニン酸5重量%および蒸留水60
重量%からなる液成分とを、粉液比2.5(g/ml)で有
する、本発明の硬化性材料を作った。
【0025】この硬化性材料の粉成分と液成分を混合
し、1分間練和した。 (比較例1)合成例1で得られたα−リン酸三カルシウ
ム粉末85重量%と硫酸バリウム(BaSO4 )粉末1
5重量%からなる粉成分と、クエン酸35重量%、タン
ニン酸5重量%および蒸留水60重量%からなる液成分
とを、粉液比2.5(g/ml)で有する、比較用の硬化性
材料を作った。
【0026】この硬化性材料の粉成分と液成分を混合
し、1分間練和した。実施例1および比較例1で得られ
た硬化性材料の性能(硬化時間、崩壊率、結晶構造、根
尖部根管封鎖性、組織刺激性)を調べた。硬化時間は、
ISO規格6876−1986(E),Dental root ca
nal sealing materials 中に掲載されているSetting ti
meに準じて測定した。すなわち、硬化性材料を練和後、
高さ2mm、内径10mmのステンレス製リングに填入し、
2分後に温度37℃、相対湿度95%以上の恒温恒湿槽
内に移した。予備実験で概ね推定しておいた硬化時間を
参考にして硬化直前の状態にある練和物を恒温恒湿槽内
から取り出し、直径2mm、自重100gのギルモア針を
用いて、その針痕が硬化体表面に残らなくなった時を練
和開始時から起算して硬化時間とした。硬化時間の測定
を3回行って平均値を求めたところ、実施例1の硬化性
材料では8分50秒、比較例1のものでは6分18秒で
あった。
【0027】崩壊率も、ISO規格6876−1986
(E),Dental root canal sealing materials 中に掲
載されているSolubility and disintegration に準じて
測定した。すなわち、硬化性材料を練和後、内径20m
m、厚さ約1.5mmのリングに練和泥を満たし、温度3
7℃、相対湿度95%以上の恒温恒湿槽内に1時間放置
したものを試験片とし、これを共栓ビンに入れた50ml
の蒸留水中に37℃で24時間浸漬後、共栓ビン中の水
を150℃で蒸発乾固させ、浸漬前の試料の重量と共栓
ビン中の残査量から崩壊率を測定した。崩壊率の測定を
3回行って平均値を求めたところ、実施例1の硬化性材
料では3.64%、比較例1のものでは3.61%であ
った。
【0028】結晶構造は、粉末X線回折により同定し
た。硬化性材料を練和した後、練和物を粉末X線回折専
用のガラスホルダーに充填し、37℃で相対湿度100
%の恒温恒湿槽内に保存して硬化させた。14時間後に
恒温恒湿槽から硬化物を取り出してアセトンで乾燥させ
たうえで粉砕して測定試料とし、粉末X線回折装置(M
XP−3:マックサイエンス)による結晶構造の同定を
行った。その結果、実施例1の硬化性材料の硬化物につ
いて検出された成分は、ほとんどが酸化チタンで、その
他に少量の未反応のα−TCPが検出された。比較例1
の硬化性材料の硬化性材料の硬化物について検出された
成分は、ほとんどが硫酸バリウムで、その他に少量の未
反応のα−TCPが検出された。
【0029】根尖部根管封鎖性は、墨汁の根管内浸透度
で調べた。主に歯周疾患を原因として抜去され、70%
エタノール中に保存されていたヒト上顎中切歯10歯を
使用した。これら10歯の髄室を開拡し、根尖孔部歯根
表面から1mm短く作業長を設定して#15から#70の
ハンドリーマーを用いて根管の拡大・形成を行った。根
管の拡大・形成後、10歯を3%次亜塩素酸ナトリウム
溶液に浸漬して10分間超音波洗浄し、さらに蒸留水に
浸漬して10分間超音波による洗浄を行った。洗浄後、
100%エタノールとブローチ綿栓で根管内を十分に乾
燥させた。10歯を5歯ずつに分け、練和した各硬化性
材料をレンツロによって根管内に充填した。根尖孔から
溢出した練和物は脱脂綿で拭って除去した。また、歯冠
部歯髄腔内の余剰の練和物をラウンドバーあるいはスプ
ーンエクスカベーターで除去してから髄室をグラスアイ
オノマーセメント(ケタックセメント:ESPE)で封
鎖した。これらの歯を30%ウシ血清中に浸漬して37
℃の恒温槽内に48時間保存した後、風乾し、根尖3mm
を残してエナメルで歯表面全体を二重にコーティングし
て墨汁中に浸漬した。48時間墨汁に浸漬した後、流水
で十分に墨汁を洗浄し、カービングナイフでエナメルを
取り除いた。そして、4%硝酸アルコールを用いて脱灰
し、アルコール系列での脱水、キシレンおよびシリコン
オイルによる透徹を行った。墨汁の根管内浸透度は、歯
根表面根尖孔開口部から根管内の墨汁最大到達距離をプ
ロファイルプロジェクター(Profile projector )(N
ikon:6C−2)で計測した。5歯についての測定
値の平均値は、実施例1の硬化性材料では1.19mm、
比較例1のものでは2.09mmであった。墨汁の根管内
浸透度の数値が小さいほど封鎖性がより高い。封鎖性が
高いということは、硬化性材料の練和物が細かい隙間を
よく塞いでいることになるので、練和物の展延性が優れ
ていることを示す。
【0030】組織刺激性は、皮下組織内と根管内で組織
刺激性試験を行って調べた。皮下組織内での組織刺激性
試験には、各硬化性材料につき6匹ずつのラットを使用
した。ラットの背部を剃毛し、希ヨードチンキと消毒用
アルコールとで術野皮膚を十分に消毒した。左右側肩甲
骨直下の皮膚に横切開を入れ、スパーテルで皮下結合組
織内に脊椎と平行にポケットを作り、ここに練和直後の
硬化性材料を埋入した後に、創口を縫合した。創口には
殺菌性プラスティック包帯剤(ノベクタンLスプレー:
吉富製薬)を噴霧して切開創の保護と感染防止を図っ
た。1週間および4週間の各実験期間終了後、ラットを
エーテルの過剰吸入で致死させ、埋入体を周囲の組織を
含めて摘出して3〜4℃の4%中性緩衝ホルマリン溶液
(ナカライテスク:京都)中に24時間浸漬して固定し
た後、十分に水洗した。さらに低温室内の10%EDT
A(pH7.2)中に約10日間浸漬した。その後、通
法により脱水し、キシレンにて透徹し、パラフィンに包
埋した。これらのパラフィン包埋標本は6μmの連続切
片とし、ヘマトキシリン・エオジン染色を施した後、光
学顕微鏡下で病理組織学的に検索した。実施例1の硬化
性材料を埋入したラットの1週後の所見では、小血管の
充血または多形核白血球の集積などの炎症性反応および
組織の壊死や変性は観察されず、硬化体周囲の結合組織
内に多数の線維芽細胞が優勢に存在していた。また、微
小な粒子を細胞質内に取り込んだ大型の細胞が硬化体に
接して存在している所見が特徴的に観察された。4週間
を経過すると、硬化体の周囲にほぼ正常な結合組織が観
察されるようになっていた。比較例1の硬化性材料を埋
入したラットの1週後の所見では、埋入した周囲の組織
は壊死に陥っており、一部には多形核白血球の集積を認
めた。4週後には硬化体の周囲の結合組織に壊死や炎症
性反応は認められず、硬化体周囲を少数の線維細胞ある
いは線維芽細胞を含む線維性結合組織が走行していた。
しかしながら、硬化体に接して依然として多核巨細胞が
存在する部分も一部に観察された。
【0031】根管内での組織刺激性試験には、各硬化性
材料につき15匹ずつのラットを使用した。ラットの下
顎左右側第一臼歯を#1/2のラウンドバーで髄室開拡
し、従来の方法に従って作業長を4mmとして#15から
25までのハンドリーマーを用いて抜髄、根管形成を行
った。その後、練和直後の硬化性材料を#25のレンツ
ロで根管に充填した。1、2、3、4および5週間の各
実験期間終了後、エーテルの過剰吸入によってラットを
致死させ、下顎骨を摘出した。その後、4%中性緩衝ホ
ルマリン溶液中で48時間固定し、水洗の後、3〜4℃
の10%EDTA(pH7.2)で脱灰した。脱灰完了
後、低温環境下で、通法により下顎骨をパラフィンに包
埋した。下顎骨のパラフィン包埋標本は6μmの連続切
片とし、光学顕微鏡下で病理組織学的に検索した。実施
例1の硬化性材料を根管に充填後1週の根尖部歯髄切断
面に炎症性反応は観察されず、根尖孔以外の歯周組織に
も著しい変化はなかった。2週後の根尖歯周組織もほぼ
正常な組織所見を呈しており、実施例1の硬化性材料が
根尖歯周組織に対する刺激性を示した所見は認められな
かった。3週間を経過した例の中で、根尖部根管内にお
いて根管壁と硬化体との間に死腔を生じた部位に多形核
白血球の集積を認めた1例があったものの、一般に、根
尖歯周組織は正常な所見を呈しており、4週後にも著変
は観察されなかった。5週間を経過すると、硬組織の添
加によって根尖部根管あるいは根尖孔が封鎖されている
所見が得られた。根尖周囲組織は正常であった。比較例
1の硬化性材料を根管に充填後1週間を経過した根尖部
は歯槽骨が吸収されており、その一方で歯槽骨辺縁に極
性を示す単核細胞の配列が観察された。2週後から4週
後には、歯髄が根管内の高い位置で切断されている例で
は根尖部根管内の残存歯髄に炎症性反応を認めず、根尖
孔外から硬化体が溢出した例でも硬化体は被包化されて
おり、組織修復の進行をうかがわせる所見が得られた。
この時期になると線維化の進行は明らかであった。4週
後の検索では歯槽骨の顕著な吸収を認めた例はなく、線
維化が進行して根尖孔外に溢出した硬化体は被包化され
ていたが、一部、根尖の吸収が認められた。5週間を経
過すると、硬化体が根尖孔から溢出した例では4週後に
比較してさらに線維化は進行しており、歯根膜空隙が狭
小化して歯槽骨の再生も進行していた。しかし、根尖の
吸収が観察された。 (実施例2〜8および比較例2、3)合成例1で得られ
たα−リン酸三カルシウム粉末と酸化チタン(Ti
2 )粉末(平均粒子径1μm以下)からなり表1の組
成の粉成分と、クエン酸および蒸留水からなり表1の組
成の液成分とを、粉液比2.4(g/ml)で有する、本発
明の硬化性材料を作った。
【0032】上記実施例と比較例で得られた硬化性材料
について、展延性、硬化時間を調べた。硬化時間は、上
述のとおりの方法で最長1時間まで調べ、1時間経過し
ても硬化しないものは硬化せずと表記した。また、展延
性については、次の方法で調べ、t検定を行った。結果
を表1に示した。展延性は、ISO規格6876−19
86(E),Dental root canal sealing materials 中
に掲載されているFlowに準じて測定した。すなわち、硬
化性材料を練和後、0.075mlをガラス板上に採り、
練和開始3分後に2.5kgの荷重をかけ、練和開始10
分後に広がった直径を測定し、その数値の大きさで評価
した。数値が大きいほど展延性がより良好であることを
意味する。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示された結果から、次のことがわか
る。比較例2に対し、実施例2、3の硬化性材料の展延
性は有意水準1%で有意だった。比較例3に対し、実施
例4、5、6の硬化性材料の展延性は有意水準1%で有
意だった。すなわち、酸化チタン粉末を添加することに
より、展延性は延びた。また、比較例3、実施例4、
5、6から酸化チタンを添加しても硬化時間はほとんど
変わらなかった。 (実施例9〜11および比較例4)合成例2で得られた
リン酸四カルシウム粉末と市販の特級試薬であるリン酸
水素カルシウム無水物粉末(DCPA:平均粒子径17
μm)と酸化チタン(TiO2 )粉末(平均粒子径1μ
m以下)からなり表2の組成の粉成分と、クエン酸20
重量%および蒸留水80重量%からなる液成分とを、粉
液比1.6(g/ml)で有する、本発明の硬化性材料を作
った。
【0035】上記実施例と比較例で得られた硬化性材料
について、展延性、硬化時間を上述のとおりにして調べ
た。結果を表2に示した。
【0036】
【表2】
【0037】表2に示された結果から、次のことがわか
る。比較例4に対し、実施例9、10、11の展延性は
有意水準0.01%で有意であった。すなわち、酸化チ
タンを添加することにより、展延性は延びた。また、硬
化時間はほとんど変わらなかった。 (実施例12〜15および比較例5、6)合成例1で得
られたリン酸三カルシウム粉末と酸化チタン(Ti
2 )粉末(平均粒子径1μm以下)からなり表3の組
成の粉成分と、クエン酸および蒸留水からなり表3の組
成の液成分とを、リン酸カルシウムの粉末と液成分の粉
液比が2.4(g/ml)の一定量となるように有する、本
発明の硬化性材料を作った。
【0038】上記実施例と比較例で得られた硬化性材料
について、展延性、硬化時間を上述のとおりにして調べ
た。結果を表3に示した。
【0039】
【表3】
【0040】表3に示された結果から、次のことがわか
る。比較例5に対し、実施例12、13の展延性は有意
水準5%で有意であった。比較例6に対し、実施例1
4、15の展延性は有意水準1%で有意であった。すな
わち、リン酸カルシウムと液成分が一定量比のセメント
系に酸化チタン粉末を添加した場合でも、展延性は延び
た。
【0041】
【発明の効果】本発明の硬化性材料は、α−リン酸三カ
ルシウムおよびリン酸四カルシウムからなる群から選ば
れる少なくとも1つのリン酸カルシウム粉末を含む粉成
分と、クエン酸回路において生成しうる有機酸の酸根を
溶質として含む水溶液からなる液成分とを有し、前記粉
成分および前記液成分の少なくとも1つがチタン化合物
粉末をも含むので、その練和物がペンキ様であって塗工
性、展延性に富む。このため人工関節ステムや歯科イン
プラント支台などの金属またはセラミックス支柱または
歯科用ガタパーチャポイントなどに塗布しやすく、微細
骨欠損部や根管などにも充填が可能で、適度な時間で硬
化する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉原 富人 大阪府八尾市二俣2丁目22番地 新田ゼラ チン株式会社大阪工場内 (72)発明者 好川 正孝 大阪市中央区大手前1丁目5−31 大阪歯 科大学 口腔治療学講座内 (72)発明者 上田 善弘 大阪市中央区大手前1丁目5−31 大阪歯 科大学 口腔治療学講座内 (72)発明者 戸田 忠夫 大阪市中央区大手前1丁目5−31 大阪歯 科大学 口腔治療学講座内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−リン酸三カルシウムおよびリン酸四カ
    ルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1つのリン
    酸カルシウム粉末を含む粉成分と、クエン酸回路におい
    て生成しうる有機酸の酸根を含む水溶液からなる液成分
    とを有し、前記粉成分および前記液成分の少なくとも1
    つがチタン化合物粉末をも含む、医科用または歯科用硬
    化性材料。
  2. 【請求項2】前記有機酸がクエン酸である、請求項1に
    記載の硬化性材料。
  3. 【請求項3】前記チタン化合物粉末が酸化チタン粉末で
    ある、請求項1または2に記載の硬化性材料。
  4. 【請求項4】前記チタン化合物粉末が1μm以下の平均
    粒子径を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の硬化
    性材料。
  5. 【請求項5】前記チタン化合物粉末の量が、前記リン酸
    カルシウム粉末の重量に対して、2〜60重量%であ
    る、請求項1〜4のいずれかに記載の硬化性材料。
  6. 【請求項6】前記液成分が、前記有機酸を溶質として1
    0〜50重量%、水を90〜50重量%の割合で含む、
    請求項1〜5のいずれかに記載の硬化性材料。
  7. 【請求項7】前記粉成分の前記液成分に対する粉液比が
    0.5〜5(g/ml)である、請求項1〜6のいずれかに
    記載の硬化性材料。
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