JPS6344506A - 歯科用充填剤組成物 - Google Patents

歯科用充填剤組成物

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JPS6344506A
JPS6344506A JP61187984A JP18798486A JPS6344506A JP S6344506 A JPS6344506 A JP S6344506A JP 61187984 A JP61187984 A JP 61187984A JP 18798486 A JP18798486 A JP 18798486A JP S6344506 A JPS6344506 A JP S6344506A
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rosin
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一弘 小野
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松本 光吉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ)産業上の利用分野 本発明は歯科治療において水酸化カルシウムを主とする
散剤又はペースト剤が、脂肪酸を主とする液剤又はペー
スト剤と混和することにより硬化する歯科用充填剤(セ
メント)組成物に関する。
本発明はこの組成物において、水酸化カルシウムの含有
濃度を高め、臨床における操作性改善のためにロジン等
の樹脂及びその他の成分を配合することを特徴とする。
口)従来の技術 水酸化カルシウムを素材とする歯科用充填剤(セメント
)として各種のものが実用に供されているが、いずれも
未硬化型のペースト状のもの又は酸化亜鉛(ZnO)と
ニーシノールとの基本組成に(下文においてビタペクス
と略称する)が実用に供せられている。該ビタペクスは
シリコン油に水酸化カルシウムとヨードホルムとを練り
こみ、ペースト状となし、主に根管充填の目的に用いら
れる。歯科領域において確実な充填吠態をみるためにX
線が繁用されているがヨードホルムは、X線に対し造影
性を有する造影剤として利用されており、咳ビタペクス
においてもヨードホルムが同じ目的で用いられている。
造影剤としてヨードホルムが処方され、更に水酸化カル
シウムをペースト状として操作性をよくしている点がこ
の製剤の特長である。又本出願人は先行発明(特願昭5
1−78405号)において次の事実を明らかにした。
即ち該特願昭5l−784(15号明細書において2n
Oとニーシノールとの基本組成に水酸化カルシウムを加
え、シリコン油で練和して得られたセメント組成物はそ
の硬化後の硬化物が多少の弾力性を持ち、根管充填及び
歯肉包帯の目的に好適に使用されることを明らかにして
いる。
水酸化カルシウムの人体への直接施用は歯科領域独特の
ものである。歯科において水酸化カルシウムは粉末のま
ま又はペースト状で使用され、水酸化カルシウムの濃度
が高ければ高い程有効であるとされているが、物性とし
ては施用後硬化(固化)することが望ましいとされてい
る。又施用の部位(後述)から云って造影性と抗菌性と
が賦与されていることが望ましい。水酸化カルシウムに
期待される薬効の発現は施用部位が骨化(骨性振痕化:
薄くて柔らかい膜状の骨組織が形成されて治ミすること
)することにあるため、水酸化カルシウムは歯牙の内部
(歯髄腔)又は歯牙の先端部(根尖)に対して用いられ
る。
歯牙の中心部には歯髄(血管・リンパ管・神経)の走っ
ている管(根管)があり、う蝕(虫歯)などが原因で殺
菌感染を起したりすると歯髄を一部切断(断N)したり
時には全部摘除く抜髄)することがある。いずれも抜歯
しないで歯を残す(保存療法)ための治療である。水酸
化カルシウム製剤は、該治療において、抜髄又は断髄の
処置によりできた空隙を緊密に封鎖するための充填剤の
性質も兼ね具えていなければならず、従って充填剤とし
ての使用条件は先述の骨化作用と同程度に重要な条件で
ある。又本来の骨化作用の効果を利用すること即ち水酸
化カルシウム施用により施用部位に骨化が起り、治應す
る性質を利用し、抜髄の際に局部的に残った歯髄(残髄
)及び断髄の際の歯髄の断端面への水酸化カルシウムの
充填(覆髄)等が行われる。
これらの効果に基づき水酸化カルシウム剤の用途をまと
めてみると■乳歯の根管充填、■永久歯の根尖の充填、
■新註及び■覆髄等である。
ハ)発明が解決しようとする問題点 上述の通り従来から水酸化カルシウムは歯科領域におい
て、生体に対する鍛痕骨化治癒形成や歯髄保持作用など
の特質を持ち、その特性を生かす製剤の開発が行われて
きている。しかし水酸化カルシウムが関与する硬化反応
の開発は今までに実を結んでいないし、また実用化され
ていない。
施用後に硬化する水酸化カルシウム製剤の従来技術にお
ける代表的例は、古くから使われている歯科用セメント
に、予め水酸化カルシウムを配合するという考え方で、
代表的な例として酸化亜鉛ニーシノールセメントに水酸
化カルシウムを処方することが行われている。この場合
、硬化機構は酸化亜鉛とニーシノールとが練和後に反応
して硬化することを利用し、この硬化物の中に水酸化カ
ルシウムが混在する訳である。この考え方の特長は施用
後に硬化すること、練和操作がスムーズであること、X
線造影性をもつこと等であるが、欠点としては水酸化カ
ルシウムの処方量に限界があるため高濃度に含有させる
ことができないこと及びニーシノールに基づく生体組織
への刺激があること等である。
他方において施用後に硬化しない水酸化カルシウム製剤
の従来技術の例は多く、水酸化カルシウムの微粉末自体
に用時少量の水を加えて練和してから施用する場合、及
び予め適当な粘性のある水溶液に水酸化カルシウムを混
和し、注射器様の容器に充填し、用時、該溶液を注射針
状の細管より液滴状に押出し、根管内に施用する場合が
あって、これらの場合に適するよう工夫した製品もある
父性の一例としては、基剤としてシリコン油を用い、こ
れに水酸化カルシウム及びヨードホルム(造影剤及び殺
菌剤)を練和したものである。該製品はそれ自体がペー
スト状であり、予め練和操作などを要することがないの
で注射器様の容器に予めこれを充填し、用時該ペースト
を押出して患部に施用する。該非硬化製品の特性として
先ず第一に他の多くの従来技術に見られるごとく、施用
後も硬化することがない。従ってこの製品の場合に水酸
化カルシウムは施用後に体液によって溶けて分散し、ヨ
ードホルムは体温によって温ためられて昇華し、更に体
液によって運搬され局所より消失するため所期の効果が
持続しにくい場合があり、水酸化カルシウムとヨードホ
ルムとが消失することによって基剤は収縮し、収縮した
空隙は空洞(死腔)となり、従って治療上好ましくない
結果となるおそれがある。
水酸化カルシウムの高濃度含有製剤が従来技術において
達成されなかった理由の一つは、水酸化カルシウム又は
水酸化カルシウムと適当な造影剤とを配合した散剤(A
剤)に対し単に有機酸である液剤(B剤)を加えて練和
しただけでは、短時間に散剤と液剤とが反応して硬化が
早まり過ぎ、不均一に反応が進むからである。本発明者
らはこの早い反応を制御しようと考えて研究した結果本
発明に到達した。
二)問題点を解決するための手段 本発明の遂行に当り散剤と液剤との上記の早期に過ぎる
反応を制御するためにグリコール類がこの目的に叶うこ
とを確かめた。しかしながらその一方において水酸化カ
ルシウムは粉体表面と液体のなじみ(ヌレ)が非常に悪
く、A剤とB剤とを練和して治療上適当と思われる稠度
のペーストを調製しようとしてもA剤の配合比を大きく
すると練和できず、練和できる程度にB剤の配合比を大
きくするとペースト状にならず、泥状(スラリー状)に
なり、治療操作上不都合であるばかりでなく、水酸化カ
ルシウムの高濃度な製剤の調製ができない。
本発明者らは該A剤と該B剤とのヌレを改善し練和に際
しペースト状を保ちうる添加物を種々検討した結果、ロ
ジン(松脂)、ロジンの重合体、ロジンの水素添加体、
ロジンのエステル化体、ロジンの金属塩、カナダバルサ
ム、パラフィン及びワセリンを単独で、又は2種以上を
A剤及び(又は)B剤に配合してA剤中に0〜30重量
%、B剤中に0〜40重量%の量として配合することに
より該目的を達成し本発明を完成した。即ち本発明にお
いてはグリコール頚と天然の樹脂又はパラフィン系の油
脂の配合が不可欠であり、これらの成分が配合されるこ
とによって始めて水酸化カルシウムの高濃度の製剤が可
能となり、かつ臨床上の操作性を良好ならしめることが
達成されるのである。
かようにして本発明は、水酸化カルシウムが成る種の脂
肪酸と反応して硬化物となり、また処方を工夫すること
により好適な歯科用充填剤(セメント)となることを利
用する。
既述の通り本発明においてA剤は水酸化カルシウムを主
とするが、他方B剤は有機不飽和脂肪酸又は有機飽和脂
肪酸或いはこれらの混合物に多価アルコール又はポリア
ルキレングリコール或いはそれらの混合物を加えて成る
。更にA剤及びB剤又はいずれか一方に対して樹脂又は
ワックスを加える。
本発明に使用する該有機不飽和脂肪酸は一般式CnLh
、C0OHに相当するオレイン酸、エルカ酸及びウンデ
シレン酸、CnHzh−tcOOHに相当するリノール
酸、CnHzh−scOOHに相当するり7/レン酸等
であり、これらは市場において容易に人手され得るので
、これらを好適に使用することができる。但し上式中n
は1〜22の数渣を意味する。有機飽和脂肪酸は一般式
CnH2h−+C00H(n = 10〜22 )に相
当する酸であり、例えばステアリン酸、イソステアリン
酸、パルミチン酸、ミリスチン酸である。本発明で使用
される多価アルコールの例はプロピレングリコール又は
グリセリンであり、ポリアルキレングリコールの例はポ
リエチレングリコール又はポリプロピレングリコールで
ある。これらは硬化剤である8剤の組成を構成し、B剤
中の含有率としては有機不飽和脂肪酸の含有率が50〜
100重量%、有機飽和脂肪酸の含有率が0〜100重
量%、好ましくは5〜50重量%、多価アルコール又は
ポリアルキレングリコール又はこれらの混合物の含有率
が0〜50重量%、好ましくは5〜50重量%である。
本発明において、A剤が散剤でB剤が液剤である場合が
処方設定が容易であり、かつ製造も簡便である。又、治
療に際し散剤と液剤とを練和することは練和物の稠度を
所望の稠度に調節できることが特長であるが、他方、練
和時に粉末が周囲に飛敗り操作性はよくなく、又練和物
の組成も一定でないという不都合がある。そこで工夫さ
れるのがA剤をペースト化し、B剤もペースト化するか
又は液剤とする方式であり、この方式では練和操作が容
易で練和物の組成も常にほぼ一定である。
A剤がペーストである場合の組成は水酸化カルシウム4
0〜80重1%、次炭酸ヒスマス0〜40重量%、樹脂
0〜30重量%及び植物油、鉱物油、シリコン油及び類
似物から成る群から選ばれる添加物0〜50重量%であ
り、多価、アルコールもしくはポリアルキレングリコー
ル又はこれらの混合物0〜30重量%である。B剤がペ
ーストである場合にも上記の組成から水酸化カルシウム
を除いた組成が参酌される。
本発明の組成物において造影剤の配合は不可欠ではない
。即ち、根管充填を目的とする場合は、充填状態をX線
でチエツクするに際し不可欠であるが、覆髄剤の場合に
は必ずしも必要とされない。
いずれにしても、造影剤は従来技術において人体に使用
されたものはすべて配合可能であり、ビスマス塩(次炭
酸ビスマス、次硝酸ビスマス) 、I’JIL酸バリウ
ム及びヨウ素化合物(ヨードホルム、ヨード化ケシ油、
ヨードピラセットなど)等が使われる。但し、これらに
は夫々、特長と欠点がありX線遮へい性の高いビスマス
塩は少量の配合で十分な造影性が得られるが高価であり
、ヨードホルムは殺菌・消毒作用を兼ねそなえた造影剤
であるが、特有の臭いがあることと昇華して揮敗しゃす
く、保存安定性にも欠ける等の好ましからぬ性質をもつ
。従って、本発明においては、処方上の制約と治療上の
用途を考慮して造影剤が選択される。
次に本則を根管充填剤として使用する場合を説明する。
根管充填剤は散剤と液剤とから成り、これらを練和して
臨床上に使用するに当り操作中に硬化せず、充填後速や
かに硬化する性質が求められ、15〜60分の硬化時間
が必要である。該硬化物は刺激性なく、歯質に密に接着
し、長期にわたりセメントの辺縁と歯質の間隙とを完全
に封鎖(辺縁封鎖性という)して口腔内の雑菌等の侵入
を完全に防止せねばならない。
本発明では施用後に硬化物となり適当な強度を有する一
方、封鎖性の点で良好な根管充填剤が開発された。この
封鎖性及び強度については次の測定法が行われている。
a、封鎖性の測定 内径4鉗、長さ70mmの硝子管の中に脱水硫酸銅粉を
充填し、一端を本発明の組成物で封じ他端をシリコンゴ
ムで封じた後に37℃の温水中に7日間浸漬して硝子管
中の硫酸銅の変色の有無を検する。封鎖していれば変色
はない。
b、セメント強度の測定(JIS ’T−6602)二
金型を用いて外径5mm、長さ12mmの円柱状の試験
片を作成し37℃の温水中に24時間浸漬した後に毎分
0.25 mmの速度で該試験片を圧縮し、圧縮強度を
常法により測定する。
本発明で得られた歯科用根管充填剤組成物はa試験には
勿論合格し、又硬化物の強度は約25kg/ctlであ
った。尚根管内における強度は臨床上大きな問題とされ
ない。但し、硬化しない充填剤(セメント)は該セメン
トの成分が血流にのり体内にまわる危険性と施用局所に
死腔を形成するおそれとがあるため半永久的な充填には
使えないものであるので充填剤は非硬化性でないものが
適当であり、硬化する方が望ましい。
次に本発明の充填剤組成物を覆髄剤として使用する場合
を説明する。現在の歯科治療では患者の歯をなるべく保
存し残していくという傾向にある。
従って歯髄を残す場合が多いが、その際歯髄を保護する
ため水酸化カルシウムが有効であり、臨床において水酸
化カルシウム粉末を歯髄が露出している部分(露髄面と
いう)へ直接塗布することも多い。この操作即ち歯髄を
保護するため露髄面へ塗布することを覆髄という。本発
明に用いた覆髄用セメント組成物は施用後に硬化物とな
って強度をもち、またa試験に合格している。
ホ)作用 本発明における組成物の硬化機構は次のように考えられ
る。
水酸化カルシウム  脂肪酸 Ca (OH) 2  +   R−COOtl脂肪酸
カルシウム この機構における反応の調節剤としてグリコール化合物
が必須であり、更に、治療上要求される水酸化カルシウ
ムの高濃度化を図り、かつ、施用前の練和操作がスムー
ズであり、練和物は適当な稠度のペーストとなるような
組成物を得るためにはロジン、バルサム又はワセリン等
の樹脂の配合が必要である。
へ)実施例 下記の猪例は本発明の実施例を示す。
例1 A剤としては、水酸化カルシウム粉末(日本薬局方)7
0g、エステルガム(食品添加物)15g1水素添加ロ
ジン(ステベライト:ハーキュリス社)5g及び硫酸バ
リウム(日本薬局方)10gを混合し、l 5 Qme
shに粉砕することによって該A剤が製造された。B剤
はオレイン酸(−級試薬)85g、プロピレングリコー
ル(日本薬局方)13g及びカナダバルサム2gを全質
均等に混合し攪拌して製せられた。本充填剤(セメント
)組成物は根管用として適当である。
例2 A剤は水酸化カルシウム粉末(特級試薬)70g及び次
炭酸ビスマス(医薬品製造専用)30gを混合すること
により製せられた。B剤はリノール酸(−級試薬)70
g、ステアリン酸(−級試薬)10g、ロジンの二重体
(グイマレックス:ハーキュリス社)8g、ワセリン(
日本薬局方)2g及びポリエチレングリコール#400
の10gを混合し加温して溶解し、金賞均等に攪拌して
製せられた。本組成物は根管充填剤又は新註剤として適
当である。
例  3 A剤は水酸化カルシウム粉末(特級試薬)50g1次炭
酸ビスマス(特級試薬)30g、ロジン(日本薬局:)
5)14g、及び亜鉛華(日本薬局方)6gを混合し1
50メツシニに粉砕することによって製造された。B剤
はオレイン酸(−級試薬)85g1プロピレングリコー
ル(特級試薬)15gを金賞均等に混合することにより
製造された。
本充填剤組成物は覆髄剤として適当である。
例4 A剤としては水酸化カルシウム粉末(日本薬局方)58
g、シリコン油(シリコンポリエーテルコポリマー)4
0g及びグリセリン(日本薬局方)2gをとり、練合し
てペースト状となし、プラスチック製チューブに小分充
填する。 −B剤はオレイン酸(−級試薬)25g、ス
テアリン酸(日本薬局方)25g及びエステルガム(食
品添加物)20gをとり、窒素気流中で100℃に加温
しながら溶解し、これに硫酸バリウム(日本薬局方)3
0gを加えてペースト状となし、プラスチック製チュー
ブに小分充填する。
ト)発明の効果 上記の例1.2及び3で得られた組成物について測定さ
れた硬化時間、封鎖性;強度に関する数値を第1表に示
す。
以上の通り本発明の歯科用充填剤組成物は主成分である
水酸化カルシウムが硬化反応に関与し、そのために多量
の水酸化カルシウムを処方中に含有させることができ、
またB剤に組織為害性の少ない脂肪酸を主とすることか
ら、生体への毒性の低い組成物を作ることができる。更
に該硬化物は強度を有し、歯質に密着・被覆し封鎖性も
十分であって、口腔内への雑菌の侵入を防止するなどの
特性を有している。従って従来の歯科用充填剤組成物を
凌ぐものであることは明らかであり、歯科施療面に多大
の寄与をすることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水酸化カルシウム40〜100重量%、樹脂0〜
    30重量%、多価アルコール及び(又は)ポリアルキレ
    ングリコール0〜50重量%及び任意に造影剤0〜40
    重量%を有するA剤と、有機脂肪酸100重量%以下、
    樹脂0〜40重量%、多価アルコール及び(又は)ポリ
    アルキレングリコール0〜50重量%を有するB剤とか
    ら成り、必須成分としての樹脂、多価アルコール及び(
    又は)ポリアルキレングリコールはA剤とB剤との双方
    又はいずれか一方に含有され、該A剤とB剤との練合に
    よって硬化することを特徴とする歯科用充填剤組成物。
  2. (2)樹脂がロジン(松脂)、ロジンの重合体、ロジン
    の水素添加体、ロジンのエステル化体、ロジンの金属塩
    、カナダバルサム、パラフィン、ワセリン及びこれらの
    混合物から成る群から選ばれる特許請求の範囲第(1)
    項記載の組成物。
  3. (3)多価アルコールがプロピレングリコール及びグリ
    セリンから成る群から選ばれ、ポリアルキレングリコー
    ルがポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコ
    ールから成る群から選ばれる特許請求の範囲第(1)項
    記載の組成物。
  4. (4)有機脂肪酸が50〜100重量%の有機不飽和脂
    肪酸及び(又は)0〜100重量%、好ましくは5〜5
    0重量%の有機飽和脂肪酸である特許請求の範囲第(1
    )項記載の組成物。
  5. (5)有機不飽和脂肪酸及び有機飽和脂肪酸の炭素数が
    10〜22であり、前者が一般式 C_nH_2_n_−_1COOH、C_nH_2_n
    _−_3COOH、C_nH_2_n_−_5COOH
    のいずれかに相当し、後者が一般式C_nH_2_n_
    +_1COOHに相当する(但しnは10〜22の数値
    を表す)特許請求の範囲第(3)項記載の組成物。
  6. (6)A剤が散剤又はペースト剤であり、B剤が液剤又
    はペースト剤である特許請求の範囲第(1)項記載の組
    成物。
  7. (7)ペースト剤が植物油、鉱物油、シリコン油及び類
    似物から成る群から選ばれる添加剤を含有する特許請求
    の範囲第(5)項記載の組成物。
  8. (8)造影剤がビスマス塩、硫酸バリウム及びヨウ素化
    合物から成る群から選ばれる特許請求の範囲第(1)項
    記載の組成物。
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