JPS6018571Y2 - 排気管の遮熱板支持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車の排気管に遮熱板を取り付けるための
遮熱板支持具に関する。

従来の遮熱板支持具としては、実開昭５３−６８８２５
号公報があるが、構造が複雑でありコスト上昇となって
いた。

それを改善したものとして例えば第１図に示すようなも
のが知られている。

すなわち、第１図において、遮熱板クランプ１は排気管
２にほぼ沿って湾曲した湾曲部３と、この湾曲部３と一
体に形成された平担部４と、を有し、幅方向両端にはフ
ランジ部５゛が形威されている。

そして、湾曲部３の幅方向両端に位置するフランジ部５
下端を排気管２に溶接することにより（第１図中Ｘ印の
位置）遮熱板クランプ１を排気管２の上面に固定し、さ
らに、平担部４に下方から排気管２を挾持するよう遮熱
板６をねじにより取り付けていた。

しかしながら、このものは溶接部がフランジ部５まで入
り込みフランジ部５に亀裂が発生し脱落するという問題
点があり、この問題点を解消するためにはフランジ部５
の板厚を大きくしたり、材料を変更したりしていたが、
このようにすると遮熱板クランプ１の重量が増加したり
、高価になるという問題点が生じた。

一方、第２図に示すように、湾曲部３を排気管２に沿っ
て溶接しく第２図中Ｘ印の位置）下方から排気管２に遮
熱板クランプ１を固定することも考えられたが、この場
合は強度向上のためのフランジ部５が下方に突出し、遮
熱板６に溝７を形威しなければならず、その形状が複雑
になり、加工が面倒であるという問題点、また、工数が
増加して高価になるという問題点もあった。

この考案は、このような従来の問題点に着目してなされ
たものであり、遮熱板クランプの排気管側にフランジ部
を形威し、湾曲部に突出部を設け、突出部と排気管とを
溶接して取り付けることにより、上述の問題点を解決す
ることを目的としている。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第３．４．５図はそれぞれこの考案の分解斜視図、側面
図および断面図を示すものである。

まず、構成を説明すると、第３．４．５図において、１
１．１２はそれぞれ排気管および遮熱板であり、１３は
遮熱板１２を排気管１１に取り付けるための遮熱板取付
用クランプである。

遮熱板取付用クランプ１３は、排気管１１にほぼ沿つて
湾曲した湾曲部１４と、この湾曲部１４両端にこれと一
体に形成され排気管１１の放射方向、すなわち排気管１
１とほぼ直交するよう延在する平担部１５と、を備えて
いる。

１６は遮熱板取付用クランプ１３の幅方向両端に形成さ
れた１対のフランジ部であり、これらのフランジ部１６
は排気管１１に接近する側に、すなわち上方に、突出し
ている。

湾曲部１４両端部には排気管１１外周に当接するよう盛
り上げられた１対の突出部１７が設けられ、これらの突
出部１７は排気管１１に溶接、固定されている。

平担部１５にはバーニングタップ加工などによりねじ部
１８が形成されており、このねじ部１８には前記遮熱板
１２を取り付けるねじ１９が螺合される。

また、遮熱板１２には排気管１１に沿って延在する湾曲
溝２０が形成されている。

次に、排気管１１に遮熱板１２を取り付ける場合につい
て説明する。

まず、遮熱板取付用クランプ１３の突出部１７を排気管
１１に下方から当接させ、これらの突出部１７と排気管
１１とを溶接する。

溶接位置は第３図においてＸ印で示している。

この結果、遮熱板取付用クランプ１３は排気管１１に固
定される。

次いで、遮熱板１２を排気管１１および遮熱板取付用ク
ランプ１３の下方からその湾曲溝２０が排気管１１に沿
うよう係合させ、ねじ１９をねじ部１８に螺合させて遮
熱板１２を遮熱板取付用クラシブ１３に取り付ける。

この結果、排気管１１に遮熱板１２は取り付けられる。

このとき、第５図に示すように、排気管１１と遮熱板取
付用クランプ１３の湾曲部１４との間には所定の間隙が
設けられている。

以上説明してきたように、この考案によれば、排気管側
にフランジ部を形成するとともに、排気管に当接する突
出部を湾曲部に設け、この突出部と排気管とを溶接する
ことにより遮熱板クランプを排気管に取り付けるように
したため、十分な強度を有し、かつ、安価な遮熱板クラ
ンプを提供することができる。

また、遮熱板の形状が簡単で加工が溶易になり、しかも
、安価になる。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は従来の遮熱板支持具を示すその分解斜視図
、第３図はこの考案に係る遮熱板支持具の一実施例を示
すその分解斜視図、第４図は排気管に取り付けた状態を
示す概略側面図、第５図は第４図のＡ−Ａ矢視図である
。 １１・・・・・・排気管、１３・・・・・・クランプ、
１２・・・・・・遮熱板、１４・・・・・・湾曲部、１
５・・・・・・平担部、１６・・・・・・フランジ部、
１７・・・・・・突出部、１９・・・・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排気管にほぼ沿って湾曲した湾曲部と、この湾曲部両端
   にこれと一体に形威され排気管の放射方向に延在する平
   担部と、を有し、排気管に溶接固定されるクランプと、
   このクランプにボルト等を介して固着される遮熱板とを
   備える排気管の遮熱板支持具においてこのクランプの幅
   方向両端に排気管に接近する側に突出するｌ対のフラン
   ジ部を形成するとともに、前記湾曲部両端部に排気管外
   周に当接する１対の突出部を設け、この突出部と排気管
   とを溶接することにより排気管にクランプを取り付ける
   ようにしたことを特徴とする排気管の遮熱板支持具。