JPH085915Y2 - オートバイの前部フレーム構造 - Google Patents

オートバイの前部フレーム構造

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JPH085915Y2
JPH085915Y2 JP1987133185U JP13318587U JPH085915Y2 JP H085915 Y2 JPH085915 Y2 JP H085915Y2 JP 1987133185 U JP1987133185 U JP 1987133185U JP 13318587 U JP13318587 U JP 13318587U JP H085915 Y2 JPH085915 Y2 JP H085915Y2
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JP
Japan
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tubes
connecting member
tube
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welded
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俊生 山口
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、オートバイの前部フレーム構造に関す
る。
〔従来の技術〕
オートバイは、断面円形や長四角にした鋼管又は軽合
金管を用い使用場所によって所望の剛性を有する太さの
ものを選択し、溶着して結合して製作している。第5図
に従来のオートバイの前部フレーム構造の側面図を示
す。第5図に示すように、このオートバイの前部フレー
ム構造には、ステアリングシャフトを支承するヘッドパ
イプaと、ヘッドパイプaの後部の左右両側面に前端が
溶着されると共に該溶着部から車両平面視略ハ字状に拡
開しながら後下方に延びる左右一対のメインチューブb,
bと、左右のメインチューブb,bに上端が連結されて下方
に延びる左右一対のダウンチューブc,cとが備えられ
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記従来の前部フレーム構造において、ダウンチュー
ブcの上端をメインチューブbの下面に溶着する場合、
溶接の都合上ダウンチューブcの上端(切断面)がメイ
ンチューブbの下面からはみ出さないようにしている。
これは、ダウンチューブcの切断面がメインチューブb
の下面よりも大きいとその接合部に隙間が生ずるため、
全周溶接が困難になるからである。
そこで従来は、第6図に示すように、メインチューブ
bの幅寸法H1をダウンチューブcの幅寸法H2よりも大き
くしたり、第7図に示すように、ダウンチューブcの上
端部の幅寸法がメインチューブbよりも小さくなるよう
に該上端部を加工したり、あるいは、別部品のブラケッ
トeを接合部に介在させたりして全周溶接が行えるよう
にしている。また、例えば特開昭61−36072号公報に示
されるように、左右のメインフレーム前部の間に前部ク
ロスチューブを架設し、該前部クロスチューブの左右両
端部よりも内側部位に左右のダウンチューブの上端を溶
着することもある。なお、前記第6図〜第8図は第5図
のC−C断面図における、車両前方に対して右側のメイ
ンチューブbおよびダウンチューブcを示したものであ
る。
しかしながら、ダウンチューブcの幅寸法H2に合わせ
てメインチューブbを太くする場合(第6図に示す従来
例の場合)、メインチューブbを太くした分材料コスト
や重量が増大したり、メインチューブbのパイプ形状が
制約を受けたりするなどの不都合がある。
また、ダウンチューブcの上端部を加工する場合(第
7図に示す従来例の場合)や、ブラケットeを介在させ
る場合(第8図に示す従来例の場合)にあっても、余計
な加工や別部品の追加によりコストが増してしまう。
また、前記特開昭61−36072号公報に示されるフレー
ム構造にあっては、溶接専用の前部クロスチューブが必
要で、部品点数や溶着個所も増すと共に重くなりコスト
も高くつく不都合がある。
さらに、前記各問題点に加えて、前記第5図に示すよ
うな前部フレーム構造において、並列多気筒エンジンな
ど幅広のエンジンの搭載に伴って左右のメインチューブ
b,bが車両平面視で後方に向けて略ハ字状に拡開してい
る場合は、その拡開部の剛性が弱くなるため該拡開部を
別部品で連結する手段が必要になるが、従来から、この
拡開部の剛性をより一層向上できるオートバイの前部フ
レーム構造が強く要望されている。
この考案は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもの
であって、メインチューブおよびダウンチューブの断面
形状を変更したり部品点数を増加させることなく、左右
のダウンチューブの上端が確実に溶着されると共に、幅
広のエンジンに係る前部フレームの剛性をより一層高め
ることができるオートバイの前部フレーム構造を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、前記目的を達成するため次の構成を有す
る。
すなわち、本考案は、ステアリングシャフトを支承す
るヘッドパイプ2と、該ヘッドパイプ2の後部の左右両
側面に前端が溶着されると共に該溶着部から車両平面視
略ハ字状に拡開しながら後下方に延びる左右一対のメイ
ンチューブ1,1と、該左右のメインチューブ1,1に上端4
a,4aが連結されて下方に延びる左右一対のダウンチュー
ブ4,4とを備えたオートバイの前部フレーム構造におい
て、前記ヘッドパイプ2の背後における前記左右のメイ
ンチューブ1,1の拡開部の対向面間を連結部材3によっ
て連結し、前記左右のダウンチューブ4,4の上端4a,4aと
前記連結部材3の下面3aとの前後方向位置を前記連結部
材3の左右両端部において合わせると共に、該連結部材
3の下面3aと前記左右のメインチューブ1,1の下面1a,1a
とを面一に合わせ、前記左右のダウンチューブ4,4の上
端4a,4aにおける少なくとも内側端4a1,4a1を連結部材3
の下面3aに当接させる一方、前記上端4a,4aにおける少
なくとも外側端4a2,4a2を前記左右のメインチューブ1,1
の下面1a,1aに当接させて前記左右のダウンチューブ4,4
の上端4a,4aを前記連結部材3と前記左右のメインチュ
ーブ1,1とに跨がらせて配設すると共に、該跨がらせた
左右のダウンチューブ4,4の上端4a,4aを前記左右のメイ
ンチューブ1,1の下面1a,1aと前記連結部材3の下面3aと
に亘って全周溶接したことを特徴とするオートバイの前
部フレーム構造である。
〔作用〕
前記構成を有する本発明よれば、左右のダウンチュー
ブ4,4の上端4a,4aと連結部材3の下面3aとの前後方向位
置を連結部材3の左右両端部において合わせると共に、
連結部材3の下面3aとメインチューブ1の下面1aとを面
一に合わせ、さらに、ダウンチューブ4の上端4aをメイ
ンチューブ1の下面1aと連結部材3の下面3aとに跨がら
せて全周溶接したので、ダウンチューブ4が太い場合で
も、メインチューブ1やダウンチューブ4の断面形状を
変更したりブラケット等を介在させたりすることなく、
ダウンチューブ4の上端4aを確実に溶着することができ
る。
また、ダウンチューブ4の上端4aの全周溶接により、
メインチューブ1と連結部材3とが上端4aによって結合
する。したがって、ダウンチューブ4の上端4a付近にお
いて、ダウンチューブ4、メインチューブ1および連結
部材3の三部材が結合されるため、強度面で不利な前記
拡開部の剛性を、連結部材による補強と共により一層向
上させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例によって説明する。
第1図は本実施例に係るフレーム全体の側面図である。
第2図は第1図におけるA部の拡大図である。第3図は
本実施例の前部フレーム構造の片側平面図である。第4
図は第3図におけるB−B断面図である。
本実施例のオートバイの前部フレーム構造は、第1図
〜第3図に示すように、ステアリングシャフトを支承す
るヘッドパイプ2と、ヘッドパイプ2の後部の左右両側
面に前端が溶着されると共に該溶着部から車両平面視略
ハ字状に拡開しながら後下方に延びる左右一対のメイン
チューブ1,1と、この左右のメインチューブ1,1に上端4
a,4aが連結されて下方に延びる左右一対のダウンチュー
ブ4,4とを備える。
左右のメインチューブ1,1は、断面長四角形のパイプ
材であり(第4図参照)、その前部が略ハ字状に各々内
側に曲げられ、さらにその前端がヘッドパイプ2の両側
に各々突当てられて溶着される。一方、左右のダウンチ
ューブ4,4は、左右のメインチューブ1,1よりも大きな断
面形状を持つ断面長四角形のパイプ材であり、その下端
には第1図に示す如くエンジンが塔載されるアンダーチ
ューブ5が締着される。
第2図および第3図に示すように、ヘッドパイプ2の
背後における左右のメインチューブ1,1の拡開部の対向
面間は、連結部材3によって連結される。この連結部材
3は、側方から見た断面が前方に開放した略コ字状にな
るよう曲成されたものである。連結部材3の左右両端部
は、第2図に示すように左右のダウンチューブ4,4の上
端4a,4aまで達しており、連結部材3の下面3aと該上端4
aとは連結部材3の左右両端部において互いに前後方向
位置が一致している。さらに、連結部材3の下面3aは、
第4図に示すようにメインチューブ1の下面1aと面一に
なるように構成される。
連結部材3の下面3aには、第4図に示すように、ダウ
ンチューブ4の上端4aにおける少なくとも内側端4a1が
当接する一方、メインチューブ1の下面1aには、上端4a
における少なくとも外側端4a2が当接しており、ダウン
チューブ4の上端4aが連結部材3とメインチューブ1と
に跨がって配設される。
そして、前記跨がらせたダウンチューブ4の上端4a
は、メインチューブ1の下面1aと連結部材3とメインチ
ューブ1との跨がって配設される。
そして、前記跨がらせたダウンチューブ4の上端4a
は、メインチューブ1の下面1aと連結部材3の下面3aと
に亘って全周溶接されている。
以上のような構成を有する本実施例の前部フレーム構
造によれば、ダウンチューブ4の上端4aと連結部材3の
下面3aとの前後方向位置、および、連結部3の下面3aと
メインチューブ1の下面1aの上下方向位置を一致させ、
さらに、この一致させたメインチューブ1の下面1aと連
結部材3の下面3aとにダウンチューブ4の上端4aを密着
状態で跨がらせて全周溶接したので、ダウンチューブ4
が太い場合でも、メインチューブ1やダウンチューブ4
の断面形状を変更したりブラケット等を介在させたりす
ることなく、左右のダウンチューブ4,4の上端4a,4aを確
実に溶着することができる。よって、メインチューブ1
およびダウンチューブ4は、各々断面寸法の異なる所望
の剛性を有するものとして選択でき、しかもダウンチュ
ーブ4の上端4aは斜めに切断するだけでよく切断加工も
簡単にできる。
また、本実施例によれば、ダウンチューブ4の上端4a
の全周溶接により、メインチューブ1と連結部材3とが
前記上端4aによって結合する。したがって、第4図に示
すように、ダウンチューブ4の上端4a付近において、ダ
ウンチューブ4、メインチューブ1および連結部材3の
三部材が結合されるため、強度面で不利な前記拡開部の
剛性を、連結部材3による補強と共により一層向上させ
ることができる。
〔考案の効果〕
以上の説明の通り本考案によれば、メインチューブお
よびダウンチューブの断面形状を変更したり部品点数を
増加させることなく、かつ、各チューブが必要とする剛
性および太さを保持しつつ、左右のダウンチューブの上
端を確実に溶着することができる。また、幅広のエンジ
ンが搭載される前部フレームの剛性をより一層高めるこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示し、第1図は本実施例に係る
フレーム全体の側面図である。第2図は第1図における
A部の拡大図である。第3図は本実施例の前部フレーム
構造の片側平面図である。第4図は第3図におけるB−
B断面図である。第5図は従来の前部フレーム構造の側
面図である。第6図は、第5図におけるC−C断面図の
一例を示す図である。第7図は、第5図におけるC−C
断面図の他の例を示す図である。第8図は、第5図にお
けるC−C断面図のさらに別の例を示す図である。 1,1……左右のメインチューブ、1a,1a……メインチュー
ブの下面、2……ヘッドパイプ、3……連結部材、3a…
…連結部材の下面、4,4……左右のダウンチューブ、4a,
4a……ダウンチューブの上端、4a1,4a1……内側端、4a
2,4a2……外側端。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングシャフトを支承するヘッドパ
    イプ2と、該ヘッドパイプ2の後部の左右両側面に前端
    が溶着されると共に該溶着部から車両平面視略ハ字状に
    拡開しながら後下方に延びる左右一対のメインチューブ
    1,1と、該左右のメインチューブ1,1に上端4a,4aが連結
    されて下方に延びる左右一対のダウンチューブ4,4とを
    備えたオートバイの前部フレーム構造において、 前記ヘッドパイプ2の背後における前記左右のメインチ
    ューブ1,1の拡開部の対向面間を連結部材3によって連
    結し、 前記左右のダウンチューブ4,4の上端4a,4aと前記連結部
    材3の下面3aとの前後方向位置を前記連結部材3の左右
    両端部において合わせる共に、 該連結部材3の下面3aと前記左右のメインチューブ1,1
    の下面1a,1aとを面一に合わせ、 前記左右のダウンチューブ4,4の上端4a,4aにおける少な
    くとも内側端4a1,4a1を連結部材3の下面3aに当接させ
    る一方、前記上端4a,4aにおける少なくとも外側端4a2,4
    a2を前記左右のメインチューブ1,1の下面1a,1aに当接さ
    せて前記左右のダウンチューブ4,4の上端4a,4aを前記連
    結部材3と前記左右のメインチューブ1,1とに跨がらせ
    て配設すると共に、 該跨がらせた左右のダウンチューブ4,4の上端4a,4aを前
    記左右のメインチューブ1,1の下面1a,1aと前記連結部材
    3の下面3aとに亘って全周溶接したことを特徴とするオ
    ートバイの前部フレーム構造。
JP1987133185U 1987-09-02 1987-09-02 オートバイの前部フレーム構造 Expired - Lifetime JPH085915Y2 (ja)

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JPS6437788U JPS6437788U (ja) 1989-03-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59145675A (ja) * 1983-02-09 1984-08-21 本田技研工業株式会社 跨座型車両用のフレーム構造
JPH07100465B2 (ja) * 1984-07-26 1995-11-01 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車の車体フレーム
JPS62194985A (ja) * 1986-02-20 1987-08-27 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車の車体フレ−ム構造

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