JPH035133Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば自動車のLPGフユーエル
タンクをボデー側に取付けるようにしたLPGフ
ユーエルタンク取付け構造に関するものである。

〔従来技術〕

従来、第６図に示すように、自動車のLPGフ
ユーエルタンク１を自動車組立てラインでボデー
３に組付ける際、ボデー３が組立てラインを移動
しているので、LPGフユーエルタンク１に取付
けたLPGフユーエルタンク取付け用ブラケツト
２ａおよび２ｂを、ボデー３側に固定もしくは固
着して取付けられている取付け板４ａおよび４ｂ
にのせてセツトしてから、上記LPGフユーエル
タンク取付け用ブラケツト２ａ，２ｂをボデー３
側の取付け板４ａおよび４ｂにボルト５を用いて
締付け固定する作業待機中に、LPGフユーエル
タンク取付け用ブラケツト２ａおよび２ｂがボデ
ー３側の取付け板４ａおよび４ｂからずれ落ちる
ことがあり、このため、ボルト５を締付け固定す
る際に、再度ボデー３側の取付け板４ａ，４ｂ上
にLPGフユーエルタンク取付け用ブラケツト２
ａ，２ｂをセツトし直さなければならない。

〔考案の目的〕

この考案の目的は、LPGフユーエルタンクを
ボデー側の取付け板にセツトしてからボデーが組
立てラインを移動しても、LPGフユーエルタン
ク取付け用ブラケツトがボデー側の取付け板から
ずれ落ちないように、LPGフユーエルタンク取
付け用ブラケツトと取付け板との間にLPGフユ
ーエルタンクずれ止めブラケツトを介在させ取付
けることによつて、LPGフユーエルタンクのボ
デー側への組付け作業性を向上させようとするも
のである。

〔考案の構成〕

このような目的を達成するため、この考案の
LPGフユーエルタンク取付け構造の構成は、
LPGフユーエルタンク１に取付けたLPGフユー
エルタンク取付け用ブラケツト２ａおよび２ｂ
が、ボデー３側に固定もしくは固着して取付けら
れている取付け板４ａおよび４ｂにのせられ、ボ
ルト等の固定具５によりLPGフユーエルタンク
取付け用ブラケツト２ａおよび２ｂが上記ボデー
３側の取付け板４ａおよび４ｂに締付けられるよ
うになつており、しかも、LPGフユーエルタン
ク取付け用ブラケツト２ｂ，２ａもしくはボデー
３側の上記取付け板４ｂ，４ａのいずれか一方に
は、LPGフユーエルタンクずれ止めブラケツト
８が溶接あるいは一体成形してあつて、この
LPGフユーエルタンクずれ止めブラケツト８が
上記LPGフユーエルタンク取付け用ブラケツト
２ｂ，２ａもしくは取付け板４ｂ，４ａのいずれ
か他方の角部４０ｂに当接するよう形成され、ボ
デー３側の取付け板４ｂ，４ａからのLPGフユ
ーエルタンク１のずれ落ちを防ぐようにしたもの
であらる。

〔考案の効果〕

組立てラインでの組付け作業中に、LPGフユ
ーエルタンク１に取付けたLPGフユーエルタン
ク取付け用ブラケツト２ａおよび２ｂが、ボデー
３側の取付け板４ａおよび４ｂからずれちること
があり、上記取付け板４ａおよび４ｂにLPGフ
ユーエルタンク取け用ブラケツト２ａおよび２ｂ
を締付け固定する際、上記ブラケツト２ａおよび
２ｂをボデー３側の取付け板４ａおよび４ｂに再
度セツトし直さねばならなかつた従来のものに比
較して、この考のLPGフユーエルタンク取付け
構造は、LPGフユーエルタンク取付け用ブラケ
ツト２ｂ，２ａもしくはボデー３側の取付け板４
ｂ，４ａのいずれか一方に、LPGフユーエルタ
ンクずれ止めブラケツト８を溶接あるいは一体成
形して、このLPGフユーエルタンクずれ止めブ
ラケツト８を、係合LPGフユーエルタンク取付
け用ブラケツト２ｂ，２ａもしくは取付け板４
ｂ，４ａのいずれか他方の角部４０ｂあるいはそ
の他の角部に当接させるようにしたから、つぎの
(イ)の効果が得られる。

(イ) LPGフユーエルタンクをボデー側にセツト
して取付ける際、LPGフユーエルタンクがボ
デー側の取付け板からずれ落ちることがないか
ら、LPGフユーエルタンクのボデー側への組
付け作業性を向上させることができる。

〔実施例〕

以下、添付図面に基づいて、この考案の実施例
を説明する。

第１図から第３図までは、この考案の第一実施
例を示しており、第１図から分るように、LPG
フユーエルタンク１には、LPGフユーエルタン
ク取付け用ブラケツト２ａおよび２ｂが図示して
ない固定具により取付けてあつて、これらのブラ
ケツト２ａおよび２ｂが、ボデー３側に固定もし
くは固着して取付けられている取付け板４ａおよ
び４ｂにセツトしてのせられ、上記各ブラケツト
２ａおよび２ｂがボルト等の複数の固定具５によ
り、ボデー３側の取付け板４ａおよび４ｂに締付
けられるようになつている。

なお、第２図図中の符号６はリテーナである。

そして、第２図および第３図から分るように、
LPGフユーエルタンク取付け用ブラケツト２ｂ
の一方の角２０ｂには段付き部７が形成してあ
り、この段付き部７にLPGフユーエルタンクず
れ止めブラケツト８の基部８０が第３図から分る
ようにスポツト溶接してあり、このLPGタンク
ずれ止めブラケツト８の弯曲端部８１は、LPG
フユーエルタンク１をボデー３上を移動させてセ
ツトする際、スムーズにセツトできるよう第２図
から分るように、断面略円弧状にカールして成形
してあり、このLPGフユーエルタンクずれ止め
ブラケツト８の略円弧状の弯曲端部８１が、ボデ
ー３側の取付け板４ｂの角部４０ｂに当接するよ
う形成してあつて、このLPGフユーエルタンク
ずれ止めブラケツト８の弯曲端部８１を、ボデー
３側の取付け板４ｂの角部４０ｂに当接させるこ
とによつて、ボデー３側の取付け板４ａおよび４
ｂからLPGフユーエルタンク１のずれ落ちを防
止するのである。

ももちろん、上記ずれ止めブラケツト８はボデ
ー３側の取付へ板４ａ，４ｂに形成されても同様
の機納を果たす。

第４図および第５図は、この考案の第二実施例
を示しており、第２図および第３図図示の第１実
施例と異なるところは、略円弧状にカールして成
形した弯曲端部８１を有するLPGフユーエルタ
ンクずれ止めブラケツト８′が、LPGフユーエル
タンク取付け用ブラケツト２ｂに一体成形された
点であり、その他の構成は第一実施例と同一であ
るから、第２図および第３図と同じ符号を付して
その説明を省略する。

以上のように、LPGフユーエルタンクずれ止
めブラケツト８，８′をLPGフユーエルタンク取
付け用ブラケツト２ｂとボデー３の取付け板４ｂ
との間に介在させ、そのLPGフユーエルタンク
ずれ止めブラケツト８，８′の弯曲端部８１を、
例えばボデー３側の取付け板４ｂの角部４０ｂに
当接させるようにしたから、LPGフユーエルタ
ンク１をボデー３側の取付け板４ａおよび４ｂに
セツトしてからボデー３が組立てラインを移動し
ても、LPGフユーエルタンク取付け用ブラケツ
ト２ａおよび２ｂがボデー３側の取付け板４ａお
よび４ｂからずれ落ちることはない。

この考案は、以上のように構成し、そして作用
するから、この考案の前述の効果を奏するのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図までの図面は、この考案の第
一実施例を示しており、第１図は全体構成を示す
側面図、第２図は、第１図矢視部分の拡大図、
第３図は、第２図の矢視平面図、第４図および
第５図は、この考案の第二実施例を示しており、
第４図は、第１図矢視部分の第２図相当の拡大
図、第５図は、第４図の矢視平面図、第６図
は、従来の取付け構造を示す側面図である。 １……LPGフユーエルタンク、２ａ，２ｂ…
……LPGフユーエルタンク取付け用ブラケツト、
２０ｂ……一方の角、３……ボデー、４ａ，４ｂ
……取付け板、４０ｂ……角部、５……固定具、
６……リテーナ、７……段付き部、８，８′……
LPGフユーエルタンクずれ止めブラケツト、８
０……基部、８１……弯曲端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. LPGフユーエルタンクに取付けたLPGフユー
   エルタンク取付け用ブラケツトが、ボデー側に固
   定もしくは固着して取付けられている取付け板に
   のせられ、ボルト等の固定具によりLPGフユー
   エルタンク取付け用ブラケツトが上記ボデー側の
   取付け板に締付けられるようになつており、しか
   も、LPGフユーエルタンク取付け用ブラケツト
   もしくはボデー側の上記取付け板のいずれか一方
   には、LPGフユーエルタンクずれ止めブラケツ
   トが溶接あるいは一体成形してあつて、この
   LPGフユーエルタンクずれ止めブラケツトが上
   記LPGフユーエルタンク取付け用ブラケツトも
   しくは取付け板のいずれか他方の角部に当接する
   よう形成され、ボデー側の取付け板からのLPG
   フユーエルタンクのずれ落ちを防ぐことを特徴と
   するLPGフユーエルタンク取付け構造。