JPS60181320A - 炭素繊維の製造方法 - Google Patents

炭素繊維の製造方法

Info

Publication number
JPS60181320A
JPS60181320A JP2878784A JP2878784A JPS60181320A JP S60181320 A JPS60181320 A JP S60181320A JP 2878784 A JP2878784 A JP 2878784A JP 2878784 A JP2878784 A JP 2878784A JP S60181320 A JPS60181320 A JP S60181320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pitch
fiber
fibers
temperature
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2878784A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0133570B2 (ja
Inventor
Masakatsu Ota
大田 正勝
Hiroshi Nishitani
西谷 博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP2878784A priority Critical patent/JPS60181320A/ja
Publication of JPS60181320A publication Critical patent/JPS60181320A/ja
Publication of JPH0133570B2 publication Critical patent/JPH0133570B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭素繊維の製造方法に関し、詳しくはピッチ繊
維の不融化処理の時間を短縮することができ、しかも強
度的にもすぐれた炭素繊維を製造する方法に関する。
炭素繊維はプラスチックや金属の複合材料とじ 7て知
られており、近年は炭化収率の良い炭素質ピッチを原料
とし、この炭素質ピッチを紡糸したピッチ繊維を不融化
処理したのち、炭化あるいは黒鉛化することにより、強
度の高い炭素繊維を製造する方法が種々提案されている
例えば、特開昭5l−119835号公報によれば、メ
ソ相ピッチ含有量が40〜90重量%のピッチ繊維を酸
素含有雰囲気中で250〜500Cに加熱し、ピッチ繊
維中の酸素含有量が17〜30重量%となるように酸化
し、次いで不活性ガス雰囲気中において高温で焼成する
ことにより炭素繊維を得る方法が提案されている。
しかしながら、この方法ではピッチ繊維を不融化処理す
ることによって、ピッチ繊維の機械的強度が大きくなる
ため、不融化ピッチ繊維の取扱いが容易になるという利
点を有するものの、多量の酸素含有量となるまで酸化す
るためピッチ繊維の不融化処理に時間がかかり、しかも
多大の熱量を必要とするほか、焼成時に酸素を含む多量
の廃ガスを発生するため、その廃ガス処理が必要となり
、また焼成後の炭素繊維の強度の低下を招くという欠点
がある。
本発明は上記従来の欠点を解消し、ピッチ繊維の不融化
処理の時間を短縮することができ、しかも強度的にもす
ぐれた炭素繊維を製造する方法を提供することを目的と
するものである。
すなわち本発明は、ピッチを紡糸して得られるピッチ繊
維を不融化処理したのち焼成処理して炭素繊維を製造す
るにあたり、ピッチ繊維の不融化処理を、該不融化処理
後のピッチ繊維中の酸素含有量が5乃至12重量%とな
るように酸素含有雰囲気中で加熱処理することにより行
ない、次いで不活性ガス雰囲気中において1000C以
上の温度で焼成処理することを特徴とする炭素繊維の製
造方法を提供するものである。
本発明の方法において用いるピッチは石油系重質油を常
圧あるいは減圧下に400〜500Cで熱処理すること
により得られるものである。ここで石油系重質油として
は様々なものが挙げられるが、特に石油留分の接触分解
残油、ナフサ等の熱分解残油なと芳香族炭化水素に富む
重’IMが好適である。
本発明の方法においては、このような重質油を減圧蒸留
して、予め沸点約400C以下の軽質油分を留去した残
油を原料ピッチとして用いることが好ましい。なお、こ
の際、重質油はフィルター等により灰分な除いておくこ
とが好ましい。゛このような原料ピッチを上記の如く熱
処理する。すなわち、この熱処理は400〜500Cの
温度において、窒素ガスなど不活性ガスの流通下に常圧
下で行なうか、或いは減圧下で行なう。
本発明の方法においては、このようにして生成したメソ
相含有ピッチより炭素繊維を製造する。
なお、ここでメソ相ピッチの含有量は60%以上、好ま
しくは実質的に100%のものが適当である。
このようなメソ相含有ピッチのうちでも軟化点250〜
380Cであって、かつ分子量分布の狭いものが好まし
い。
このようなメソ相ピッチの含有量が大きく、かつ軟化点
の高いピッチを用いることにより不融化を短時間で行な
うことができる。しかもピッチ繊維の機械的強度を低下
させることなく、最終製品として強度の大きい炭素繊維
を製造することができる。
本発明の方法においては、まず上記のようにして得られ
るメソ相含有ピッチを紡糸してピッチ繊維を得る。ここ
でピッチ繊維としては、メソ相含有ピッチを5〜15μ
径の繊維に紡糸したものが適している。なお、通常紡糸
温度は260〜410C1好ましくは270〜400C
であり、また紡糸速度は50〜2000 m7分、好ま
しくは100〜1ooom/分である。
次に、上記の如く得られたピッチ繊維を不融化処理する
。本発明はこの不融化処理工程に最大の特色を有するも
のである。すなわち、ピッチ繊維の不融化処理を、該不
融化処理後のピッチ繊維中の酸素含有量が5乃至12重
葉%となるように酸素含有雰囲気中で加熱処理すること
により行なう。
ここで、この不融化処理後のピッチ繊維中の酸素含有量
が5重量%未満であると、不融化が不十分となり、続い
て行なわれる炭化、黒鉛化工程(焼成処理工程)におい
てピッチ繊維が溶融し、ピッチ繊維の移動や加工など扱
いに支障をきたすので好ましくない。一方、12重量%
を超えると不融化のための加熱処理時間が長くなって不
経済であり、かつ最終製品である炭素繊維の機械的強度
の低下を招くので好ましくない。このような不融化処理
は様々な方法により行なうことができるが、通常酸素含
有雰囲気、好ましくは空気中において、150〜250
Cから350〜450Cまでの間の昇温速度を毎分5〜
100Cで昇温する方法が好ましい。より好ましくは1
50〜250Cから毎分5〜40Cの昇温速度で270
〜300Cまで昇温し、次いで毎分20〜100Cの昇
温速度で350〜450Cまで昇温して行なう。
すなわち、270〜300C以下では昇温速度を毎分4
0tl’を超えたものとすると融着のおそれがあり、2
70〜300Cを超えると表面付近は既に不融化されて
いるので、昇温速度を上げ、酸素の拡散速度を増大させ
ることにより、不融化が促進され、不融化時間を一層短
縮することができるからである。
さらに本発明の方法においては、このようにして不融化
処理したのち焼成処理する。この焼成処理は窒素ガス、
アルゴンガスなと不活性ガス雰囲気中において1’00
0.t:’以上の温度に加熱することにより行なう。な
お、ここで焼成処理の温度は通常、炭化処理の場合、1
000〜25001:’であり、黒鉛化処理の場合、2
500〜3000Cである。
叙上の如クシ【炭素繊維を製造、することができる。
本発明の方法によれば、従来の方法に比しピッチ繊維の
不融化処理の時間を短縮することができ、省エネルギー
となる。しかも本発明の方法により得られる炭!繊維は
引張強度0弾性率など機械的強度にもすぐれている。
したがって、本発明の方法は炭素繊維の製造、とりわけ
高強度の要求される製品の製造に有効に用いることがで
きる。
次に本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1 重質軽油の接触分解装置か、ら得られた接触分解残油な
フィルターにより灰分を除去したのち、減圧蒸留して得
た沸点4soC(常圧換算)以上の残油を、温度420
C,圧力10t+lHP において2時間熱処理するこ
とにモリピッチを得た。ここで得られたピッチを溶融状
態で静置分離することにより、比重の大なるメソ相ピッ
チのみを抜き取った。この実質的にメソ相の含量が10
0%であり、軟化点290Cのピッチを、340Cにお
いて紡糸速度1000fFl/分にて糸径10μのピッ
チ繊維に紡糸した。
ここで得られたピッチ繊維を、まず200Cの空気恒温
槽に入れると同時に、昇温速度10C/分で280Cま
で昇温し、次いで昇温速度40C/分で660Cまで昇
温することにより不融化処理した。不融化の所要時間は
10分間であった。不融化処理されたピッチ繊維につい
て、その酸素含有量を測定したところ7.1重量%であ
った。次に、この不融化処理したピッチ繊維をアルゴン
雰囲気下、1500Cにおいて10分間焼成処理して炭
素繊維を得た。
得られた炭素繊維の引張強度は222kg/vrd。
弾性率は2 q、 2 t /−であった0実施例2 実施例1において、実施例1で得られたピッチ繊維の不
融化処理を、まず200Cの空気恒温槽に入れると同時
に、昇温速度10C/分で280Cまで、次いで昇温速
度40C/分で340Cまで昇温し、さらに′540C
で30秒間保持することにより行なった。不融化の所要
時間は10分間でありた。不融化処理したピッチ繊維の
酸素含有量は1[L22重量%あった。次に、この不融
化処理したピッチ繊維を実施例1と同様に焼成処理して
炭素繊維を得た。
得られた炭素繊維の引張強度は214kf/at。
弾性率は2a、st/−であった。
実施例3 実施例1において、実施例1で得られたピッチ繊維の不
融化処理を、まず200Cの空気恒温槽に入れると同時
に、昇温速度10C/分で280Cまで、次いで昇温速
度40C/分で360Cまで昇温し、さらに560Cで
5時間保持することにより行なった。不融化の所要時間
は15分間であった。不融化処理したピッチ繊維の酸素
含有量は1a4重量%であった。次に、この不融化処理
したピッチ繊維を実施例1と同様に焼成処理して炭素繊
維を得た。
得られた炭素繊維の引張強度は166kf/Wit。
弾性率は23.at/−であった。
比較例1 実施例1において、実施例1で得られたピッチ繊維の不
融化処理を、まず200Cの空気恒温槽に入れると同時
に昇温速度10C/分で280Cまで昇温し、次いで昇
温速度40C/分で360Cまで昇温し、さらに360
Cで10分間保持することにより行なった。不融化の所
要時間は20分間であった。不融化処理したピッチ繊維
の酸素含有量は16.3重量%であった。次に、この不
融化処理したピッチ繊維を実施例1と同様に焼成処理し
て炭素繊維を得た。
得られた炭素繊維の引張強度は116kI/−に低下し
、また弾性率も191t/−に低下した。
比較例2・ 実施例1において、実施例1で得られたピッチ繊維の不
融化処理を、室温から昇温速度10C/分で300Cま
で昇温し、さらに300Cにおいて1時間保持すること
により行なった。不融化の所要時間は1時間30分であ
った。不融化処理したピッチ繊維の酸素含有量は15.
0重量%であった。
次に、この不融化処理したピッチ繊維を実施例1と同様
に焼成処理して炭素繊維を得た。
得られた炭素繊維の引張強度は136kf/−であり、
弾性率は19.6t/−であった。
特許出願人 出光興産株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 t゛ピツチ紡糸しズ得られるピッチ繊維を不融化処理し
    たのち焼成処理して炭素繊維を製造するにあたり、ピッ
    チ繊維の不融化処理を、該不融化処理後のピッチ繊維中
    の酸素含有量が5乃至12重量%となるよ5に酸素含有
    雰囲気中で加熱処理することにより行ない、次いで不活
    性ガス雰囲気中において1oooc以上の温度で焼成処
    理することを特徴とする炭素繊維の製造方法。 2 加熱処理が、ピッチ繊維の温度を150〜250C
    から350〜450Cに昇温する間の昇温速度を毎分5
    〜100Cとすることよりなる特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 五 酸素含有雰囲気が、空気である特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 4、 ピッチが実質的にメソ相100%で軟化点250
    〜380Cのピッチからなる特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
JP2878784A 1984-02-20 1984-02-20 炭素繊維の製造方法 Granted JPS60181320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2878784A JPS60181320A (ja) 1984-02-20 1984-02-20 炭素繊維の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2878784A JPS60181320A (ja) 1984-02-20 1984-02-20 炭素繊維の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60181320A true JPS60181320A (ja) 1985-09-17
JPH0133570B2 JPH0133570B2 (ja) 1989-07-13

Family

ID=12258136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2878784A Granted JPS60181320A (ja) 1984-02-20 1984-02-20 炭素繊維の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60181320A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62250226A (ja) * 1986-04-18 1987-10-31 Mitsubishi Chem Ind Ltd 炭素繊維の製造法
JPH0314625A (ja) * 1989-06-09 1991-01-23 Idemitsu Kosan Co Ltd 炭素繊維用ピッチ及びそれを用いた炭素繊維の製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919127A (ja) * 1972-03-30 1974-02-20
JPS5455625A (en) * 1977-10-03 1979-05-02 Union Carbide Corp Low molecular weight meso phase pitch
JPS56101916A (en) * 1979-12-26 1981-08-14 Union Carbide Corp Production of carbon fiber
JPS58156021A (ja) * 1982-02-04 1983-09-16 Kashima Sekiyu Kk ピツチの溶融紡糸の2段不融化による炭素繊維の製法
JPS6088125A (ja) * 1983-10-14 1985-05-17 Nippon Oil Co Ltd ピツチ系黒鉛化繊維の製造方法
JPS60155714A (ja) * 1984-01-24 1985-08-15 Teijin Ltd ピツチ系炭素繊維の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919127A (ja) * 1972-03-30 1974-02-20
JPS5455625A (en) * 1977-10-03 1979-05-02 Union Carbide Corp Low molecular weight meso phase pitch
JPS56101916A (en) * 1979-12-26 1981-08-14 Union Carbide Corp Production of carbon fiber
JPS58156021A (ja) * 1982-02-04 1983-09-16 Kashima Sekiyu Kk ピツチの溶融紡糸の2段不融化による炭素繊維の製法
JPS6088125A (ja) * 1983-10-14 1985-05-17 Nippon Oil Co Ltd ピツチ系黒鉛化繊維の製造方法
JPS60155714A (ja) * 1984-01-24 1985-08-15 Teijin Ltd ピツチ系炭素繊維の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62250226A (ja) * 1986-04-18 1987-10-31 Mitsubishi Chem Ind Ltd 炭素繊維の製造法
JPH0314625A (ja) * 1989-06-09 1991-01-23 Idemitsu Kosan Co Ltd 炭素繊維用ピッチ及びそれを用いた炭素繊維の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0133570B2 (ja) 1989-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4115527A (en) Production of carbon fibers having high anisotropy
US4474617A (en) Pitch for carbon fibers
JPS60181320A (ja) 炭素繊維の製造方法
JPS58196292A (ja) プリメソフエ−ス炭素質の製造方法
JPH0718058B2 (ja) 炭素繊維の製造法
US5292408A (en) Pitch-based high-modulus carbon fibers and method of producing same
JPH0133569B2 (ja)
US4759839A (en) Process for producing pitch useful as raw material for carbon fibers
JPS60170694A (ja) 炭素繊維プリカ−サ−ピツチの製造方法
JPS60202189A (ja) 炭素材用ピッチの製造方法
US4490239A (en) Pitch for carbon fibers
JPH041089B2 (ja)
JPH07194966A (ja) 等方性ピッチの製造法
JPS60181313A (ja) ピツチ繊維の製造法
JPH0541728B2 (ja)
JP2559191B2 (ja) カーボンファイバーの製造方法
JPH0730334B2 (ja) ピツチの製造方法
JPS59161483A (ja) 炭素材用ピツチの製造方法
JPS59147081A (ja) 炭素繊維の製造方法
JPH054435B2 (ja)
JPH0257839B2 (ja)
JPS6088125A (ja) ピツチ系黒鉛化繊維の製造方法
JPH0155314B2 (ja)
JPS61138721A (ja) 炭素繊維の製造方法
JPS6232179A (ja) 炭素材用原料ピツチの製造方法