JPS6017512Y2 - ドアパネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はドアパネルに関するものである。

従来のドアパネルは、第１図に示すように、ドア本体１
の開口部２の内周面における一方の端縁に、押え縁３を
釘またはビス等の取付具４により固定し、ガラス、鏡、
鏡板等の閉塞部材５を押え縁３の内面に密接し、他の押
え縁６を閉塞部材５の他面に密接させるとともに開口部
２の内周面における他方の端縁に配設腰この押え縁６を
釘またはビス等の取付具７によりドア本体１に固定させ
たものである。

ところが、このドアパネルＡは、取付具４，７をそれぞ
れ押え縁３，６の外表面側から打込むために打込部をき
れいに仕上げる必要があり、押え縁３，６の取付作業が
煩雑になるとともに取付所要時間も長いという問題を有
していた。

したがって、この考案の目的は、押え縁の取付作業を容
易かつ迅速に行なうことができるドアパネルを提供する
ことである。

この考案の一実施例を第２図ないし第６図に示す。

すなわち、このドアパネルＢは、第２図および第３図に
示すように、ドア本体８の開口部９の内周面両端縁にそ
れぞれ固着した一対の枠状押え縁１０，１１により、そ
の開口部９を嵌合したガラス板等の閉塞部材５を挟持し
、ドア本体８の外周部に保持枠１２を冠着させたもので
ある。

この場合、ドア本体８は、相対応する位置に開口部９を
もつ一対のドア本体構成片８ａ、８ｂを２枚重ねして形
成する。

また、保持枠１２はその内周面全周に嵌合溝１２ａを形
威し、この嵌合Ｒ１２ａ内に上記両ドア本体構成片８ａ
、８ｂの外周線部を嵌合挟着する。

このドアパネルＢの組立てはっぎのようにして行なう。

すなわち、第４図に示すように、ドア本体構成片８ａの
開口部９の内周面外側端縁に、押え縁１０を釘またはビ
ス等の取付具１３により固定する。

この場合、取付具１３は、パネル表面側に現われないよ
うにするために、押え縁１０の内面１０ａ側からドア本
体構成片８ａの開口部９内周面に向けて取り付ける。

同様に、第５図に示すように、ドア本体構成片８ｂの開
口部９の内周面外側端縁に、押え縁１１を取付具１４に
より固定する。

ついで、これら一対のドア本体構成片８ａ、８ｂを対向
密接して２枚重ねとすることにより、一対の押え縁１０
．１１の内面で閉塞部材５の両面周縁部を挟持させ、最
後に保持枠１２の嵌合溝１２ ａ内にドア本体構成片８
ａ、８ｂの外周縁部を嵌着し、言い換えれば保持枠１２
をドア本体８の外周部に冠着してドア本体構成片８ａ、
８ｂを密接保持することによりドアパネルＢを組立てる
。

第６図は、閉塞部材５の挟持部分の拡大断面図を示した
ものである。

なお、閉塞部材５としては、ガラス板のほかに、鏡、鏡
板、かぎり板、ガラリ等を用いることができる。

このように、取付具１３．１４が押え縁１０゜１１によ
り隠蔽されるために仕上げに神経を使う必要がなくなり
、押え縁１０，１１の取付作業が容易になるとともに取
付所要時間も短縮することができる。

また、一対の押え縁１０，１１の内面で閉塞部材５の両
面周縁部を挟持するため、ドアパネルＢを組立てる際に
、鏡、鏡板、かぎり板、ガラリ等の閉塞部材５の中から
用途に応じた閉塞部材５を選んでドアパネルＢ内へ組込
むことができ、言い換えれば、用途に応じた種々のドア
パネルＢを閉塞部材５を差替えるだけで簡単に製造する
ことができる。

また、保持枠１２の嵌合溝１２ａ内に両ドア本体構成片
８ａｔ８ｂの外周縁部を嵌着したため、言い換えれば、
保持枠１２をドア本体８の外周部に冠着したため、この
保持枠１２でドア本体８の外周部を補強できるとともに
、両ドア本体構成片８ａ、８ｂの接合部に生じた継目を
保持枠１２で隠蔽できて、ドアパネルＢの美感を高める
こともできる。

しかも、閉塞部材５をドア本体８の開口部９内に嵌合配
置して、その開口部９の内周面外側端縁に嵌着した枠状
押え線１０．１１で上記閉塞部材５の両面周縁部を挟着
したため、ドア本体構成片８ａ、８ｂを２枚重ねするだ
けで、閉塞部材５を保持できて薄厚のドアパネルを形成
することができる。

その上、ドアパネルＢを組立てた後で、閉塞部材５が損
傷した場合でも、保持枠１２をドア本体８から取外すだ
けで、ドア本体構成片８ａ、８ｂをばらして閉塞部材５
を取外すことができ、言い換えれば、取付具１３．１４
を引き抜いて押え縁１０，１１をドア本体構成片８ａｗ
８ｂから取外す必要が一切ないので、閉塞部材５の差替
作業も容易に行なえる。

以上のように、この考案のドアパネルによれば、押え縁
の取付作業を容易かつ迅速に行なえるとともに、外周部
の強度および美感にも優れ、しかも用途に応じたドアパ
ネルを閉塞部材を差替えるだけで簡単に製造できるとい
う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の断面図、第２図はこの考案の一実施例
の斜視図、第３図は第２図■−■断面図、第４図および
第５図はこの実施例の組立説明図、第６図はこの実施例
の要部拡大断面図である。 ５・・・・・・閉塞部材、８・・・・・・ドア本体、８
ａ、８ｂ・・・・・・ドア本体構成片、９・・・・・・
開口部、１０，１１・・・・・・押え縁、１０ａ・・・
・・・内面、１２・・・・・・保持枠、１３．１４・・
・・・・取付具、Ｂ・・・・・・ドアパネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対応する位置に開口部を持つ一対のドア本体構成片を
   ２枚重ねして構成したドア本体と、前記一対のドア本体
   構成片の開口部内周面外側端縁にそれぞれ嵌合した一対
   の枠状押え縁と、この押え縁の内面側から前記開口部内
   周面へ打込んだ押え縁取付具と、前記ドア本体の開口部
   に嵌合配置して自己の両面周縁部が前記両押え縁の各内
   面により挟持された閉塞部材と、内周面全周に嵌合溝を
   有しその嵌合溝内に前記両ドア本体構成片の外周縁部を
   嵌合挟着した保持枠とを備えたドアパネル。