JPS641430Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は扉、障子、戸等に取付けられるガラス
等の板材を支持する押縁に関するものである。

従来の例えば扉における押縁は、第３図に示す
ように扉本体Ｈの開口部内面に一対の押縁体Ｓ，
Saを釘止めＫして、両押縁体間でガラスＧを押
えて支持するものであつた。しかしながら、この
押縁によると、双方の押縁体を釘止めするために
押縁の取付け作業に手間がかかり、また押縁体と
ガラス周辺との間に隙間が生じてしまい、ガラス
がガタ付く問題があつた。

本考案の目的は、ガタ付きがなく、しかも簡単
な作業で確実にガラス等の板材を扉等の取付け本
体に支持できる押縁を提供することにある。本考
案の特徴は、押縁を二分割して形成した第１押縁
体と第２押縁体との対接部の内側に連結凹部を形
成し、この凹部内でこの凹部に挿入する板材押え
体と凹部の側部内面とで板材端部を弾性的に挾持
可能としたことである。

以下本考案の一実施例を第１，２図に基づいて
説明する。

本考案に係る押縁は第１押縁体１及び第２押縁
体２と両押縁体を連結する板材押え体例えばビー
ド３とからなる。

第１押縁体１と第２押縁体２とは、互いに対向
面で対接して押縁本体を形成し、両者が対接した
状態で対接面４を挾んで対接部の内側に連結凹部
５が形成してある。この連結凹部の底面には対接
面４に対応する位置に固定突部６が設けてある。

また、ビード３はプラスチツク、硬質ゴム等の
弾性を有する部材で構成してあつて、連結凹部５
内に挿入するものである。ビード３の外周面には
上記固定突部６が係合可能の係止凹部３ａが設け
てある。ビード３は、その側面で連結凹部５内で
板材例えばガラスＧの端部（外周部）を凹部の側
部内面５ａとともに弾性的挾持することができ
る。

次に使用方法について説明する。まず第１押縁
体１を、第２図に示すように例えば扉本体Ｈの開
口部の内周面に設置して対接面４側を釘止め７し
て固定し、ついで鎖線に示すようにガラスＧの外
周部を第１押縁体１側の連結凹部５の一部を構成
する開口部内に入れてガラスの端部右側面を側部
内面５ａに当て、その後第２押縁体２の対接面及
び連結凹部５の一部を構成する押縁体２側の開口
部を第１押縁体１の対接面及び開口部に対向させ
て、両対接面を突合わせると（第２図鎖線図示）、
押縁体１，２の両開口部が連結凹部５を形成す
る。最後に連結凹部５内にビード３を圧入して、
係止凹部３ａと固定突部６とを係合させれば、固
定突部は固定され、この結果両押縁体１，２が連
結固定し、同時にガラスＧの外周部はビード３と
連結凹部の側部内面５ａで弾性的挾時されて確実
に止められる。

なお、上例において、第１押縁体１が弾性を有
すれば、ビード３は必ずしも弾性部材で構成する
必要はない。板材の厚さに応じて適宜の大きさ
（幅）のビードを用いる。押縁は、陳列ケースや
時計等のガラス押えとしても適用でき、必ずしも
建具に関するものに限定されない。

以上説明したように本考案によれば、第１押縁
体と第２押縁体とからなる押縁本体と、板材押え
体とで板材を弾性的に挾持する構成としたので、
板材をガタ付きなく確実に止めることができ、ま
た第１押縁体と第２押縁体の双方を釘止めする必
要がなく、しかも板材押え体で両押縁体の連結固
定と板材の押えとが同時に行えるので、板材の取
付け作業が簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は使用状態を示す断面図、第２図は第１
図を分解して示した断面図、第３図は従来例の押
縁の使用状態を示す断面図である。 １……第１押縁体、２……第２押縁体、３……
ビード、３ａ……係止凹部、４……対接面、５…
…連結凹部、５ａ……側部内面、６……固定突
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 対向する対接面で互いに対接して押縁本体を形
   成する第１押縁体と第２押縁体と、これら両押縁
   体を連結する板材押え体とで構成してあり、 上記両押縁体の対接部内周面に連結凹部を設
   け、 この連結凹部内に上記板材押え体とガラス等の
   板材の端部とが挿入するものであり、 上記連結凹部内底面に上記対接面に対応する位
   置に固定突部を突設してあり、 この固定突部が係合可能の係止凹部を上記板材
   押え体の外周面に設けてあり、 上記連結凹部内で、上記板材の端部を上記板材
   押え体と上記連結凹部の側部内面とで弾性的に挟
   持するものであることを特徴とする押縁。