JPS5916470Y2 - 扉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、枠体にガラス板などの板状体を取付けた家具
などの扉に関する。

従来から、家具の扉は、枠体にたとえばガラス板が取付
けて構成されており、その枠体にガラス板などを取付け
るにあたっては、枠体の裏側から細長い部材を当ててそ
の細長い部材を枠体に釘やビスによって固定することに
よってガラス板を枠体に取付けている。

このような構造によれば、ガラス板の着脱を容易に行な
うことが困難である。

またこのような従来からの扉では、枠体の表側に装飾の
ために細長い部材を、ガラス板を横切って、配置し、そ
の装飾のための細長い部材の両端部を枠体に個別的に釘
や接着剤などによって固定している。

したがって装飾のための細長い部材が折損などしたとき
に、補修することが困難である。

しかもガラス板と、装飾のための細長い部材とは、枠体
に個別的に取付けられており、したがって組立作業が煩
雑である。

本考案の目的は、板状体および装飾のための細長い部材
を、枠体にがたつきなく取付けることができ、しかも板
状体と細長い装飾のための部材との枠体への着脱を容易
に行なうことができ、したがって補修および組立作業を
容易にした作業性の向上された扉を提供することである
。

第１図は本考案の一実施例の斜視図であり、家具用層を
示す。

この扉は矩形枠体１８を構成するＶカットソーで切欠か
れた留液接合による長手部材１．２，３．４の、正面の
透明ガラス板５と、装飾用の長手装飾部材６とを含む。

第２図は枠体１８を構成する長手部材１の軸直角断面の
組立て構造を示す断面図である。

第２図１のごとく異形形成された合成樹脂製たとえばポ
リ塩化ビニルの押出成形による長手成形材７に、第２図
２の断面を有する木製芯材８がその全長にわたって内挿
され、両者７，８は接着剤によって一体的に構成されて
第３図の構造となる。

第３図は長手部材１の軸直角断面を示す。

同一断面形状を有する長手部材１．２，３．４によって
構成される枠体１８には、板状体としての透明ガラス板
５が支持される。

ガラス板５の両表面に臨んで、成形材７には、支持面９
，１０が形成される。

この支持面９，１０は枠内方（第３図右方）に向けて延
びており、一方の支持面９は、長手方向に直角な幅１１
を有し、他方の支持面１０に第３図の上下方向に重なら
ない形状を有する。

これによってガラス板５の組込みが容易となる。

成形材７には、その内方に向けて凸条１１が形成されて
いる。

一方の支持面９には、装飾材１２が介在され、この装飾
材１２を介してガラス板５が設けられる。

ガラス板５と他方の支持面１０との間には弾性の合成樹
脂材料たとえばポリ塩化ビニルなどの取付は材１３が介
在され、これによってガラス板５は支持面９，１０間に
挟圧支持される。

取付は材１３は、硬質の部分１４と、この硬質部分１４
に一体成形された軟質の部分１５とを有し、この軟質部
分１５はガラス板５に向けて突出した複数の凸条を有し
、これによってガラス板５が弾発的に挟圧支持され、ガ
ラス板５のがたつきが防がれるとともに、軟質部分１５
がガラス板５にぴったりと密着する。

木製芯材８は、一方の支持面９の端部から垂直に延びる
当接面１６と、この当接面１６から連設して支持面９，
１０と平行な支持面１７とを有し、当接面１６の長さ１
２は、装飾材１２の厚み１３と、ガラス板５の厚みとの
和よりもわずかに小さく、これによってガラス板５が取
付は材１３によって支持面９，１０間に弾発的に挟圧さ
れることが可能になる。

第４図は取付は材１３の組合わされた全体の形状を示す
。

４の取付は材１３は、その両端が外方に向けて鋭くして
４５°に切断されて留液構造によって連設している。

取付は材１３０部分１４．１５の幅方向（第３図、第４
図の左右方向）の一部１９は、芯材８の当接面１７と成
形材７の支持面１０との間に介在されており、しかも、
これらの取付は材１３の両端が、正面から見て、第４図
示のごとく、概略台形状である。

したがって枠体１８の内方に取付は材１３を取外す際に
は、その可撓性および弾性を利用して取付は材１３を枠
体１８の内方にたわませて取外す必要があす、シたがっ
て取付は材１３が不所望に当接面１７と支持面１０との
間から外れてしまってガラス板５が外れてしまうことが
確実に防がれる。

なお、本考案によれば、取付は材１３の端部はその軸線
に直角に形成されてもよい。

装飾材６，１２はその軸直角断面が同一形状であって、
楔略Ｕ字状であり、装飾材１２のその彎曲部分１２ ａ
が枠体１８の内方に向けて配置され、開放端１２ ｂは
当接面１６に臨む。

装飾材６の開放端６ｂは、枠体１８の内方においてガラ
ス板５の正面に臨む。

装飾材６の彎曲部分６ａは正面に臨む。ガラス板５の一
方の表面と接触する装飾材６，１２は、枠体１８の背面
から見ると第５図示のごとく配置される。

第６図および第７図を参照して、装飾材１２の脚部１２
Ｃと彎曲部１２ａとにわたって、凹所すなわち切欠き２
３が形成されており、この凹所２３内に正面の装飾材６
の端部６Ｃが嵌入される。

この装飾材６の端部６Ｃは、支持面９とガラス板５との
間に挟圧され、外れることが防がれる。

成形材７は周方向に開放しているので芯材８を内挿する
ことが容易であり、また成形材７の外表面に木目模様を
有する合成樹脂製シート状体を一体的に被覆することが
容易である。

以上のように本考案によれば、板状体の周縁を、対向す
る支持面間に弾性部材を介在して挟圧したので、板状体
ががたつきを生じることはなく、さらに弾性部材は硬質
部分と複数の凸条を有する軟質部分とから戊っているの
で、その軟質部分が板状体により一層密着される。

また弾性部材を着脱自在に挾み込んだので、その弾性部
材を外して板状体を枠体から取外したり取付けたりする
作業がきわめて容易である。

さらに本考案によれば、枠体内方に向けて全周にわたっ
て延びる一対の対向する支持面をその枠体に形成し、こ
れらの支持面間に、支持されるべき板状体の周縁と、長
手装飾材とを挾持し、長手装飾材に形成した枠内方に開
放した凹所に枠面を横切る他の長手装飾材の端部を嵌合
して一方の支持面と板状体との間で前記端部を挾持した
ので、組立て構造が簡素化され、作業性に優れており、
生産性が向上される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に従う家具側扉の全体の斜視図、第２図
は長手部材１の分解断面図、第３図は長手部材１とその
付近の断面図、第４図は４つの取付は材１３が組合わさ
れた状態を示す正面図、第５図は装飾材６，１２を組合
わせた状態を示す背面図、第６図は第５図のＶＩ−ＶＩ
線視断面図、第７図は装飾材６，１２の接合構造を示す
斜視図である。 １．２，３．４・・・・・・長手部材、５・・・・・・
ガラス板、６，１２・・・・・・装飾材、７・・・・・
・合成樹脂製戊形材、８・・・・・・木製芯材、９，１
０・・・・・・支持面、２３・・・・・・凹所、１３・
・・・・・取付は材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠体１８内方に向けて全周にわたって延びる一対の対向
   する第１および第２支持面９，１０をその枠体１８に形
   成し、これら第１および第２支持面９．１０間に、支持
   されるべき板状体５の周縁と、第１長手装飾材１２とを
   挾持し、第１長手装飾材１２に形成した枠体１８内方に
   開放した凹所２３に枠面を横、切る第２長手装飾材６の
   端部６Ｃを嵌合して第１支持面９と板状体５との間で前
   記端部６Ｃを挟持し、前記第１および第２長手装飾材６
   ，１２は同一断面形状を有し、第２支持面１０と、その
   第２支持面１０に対向する板状体５の周縁表面との間に
   着脱自在な弾性部材１３を介在し、この弾性部材１３は
   硬質部分１４と、この硬質部分１４に一体成形され前記
   板状体５に向けて突出した複数の凸条を有する軟質部分
   １５とを含み、前記板状体５を枠体、１８へ挟圧状態で
   取付けたことを特徴とする扉。