JPS60169434A - 光学活性なビシクロケトン類の製法 - Google Patents

光学活性なビシクロケトン類の製法

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JPS60169434A
JPS60169434A JP2433184A JP2433184A JPS60169434A JP S60169434 A JPS60169434 A JP S60169434A JP 2433184 A JP2433184 A JP 2433184A JP 2433184 A JP2433184 A JP 2433184A JP S60169434 A JPS60169434 A JP S60169434A
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bicycloketones
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Fumio Toda
芙三夫 戸田
Koichi Tanaka
耕一 田中
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、光学活性を有するビシクロケトン類の製法に
関するものである。
光学活性なビシクロケトン類は、医薬品、農薬。
香料など原料中間体として重要な化合物である。
6−ニンー己−オンは、′夢の医薬品″とも呼ばれてい
るグロスタグランジン類の中間体であるコ−’) −(
Corey)ラクトンの原料の1つである。しかし、そ
のラセミ体の工業的分割法が見い出されジン類の工業的
製法は、確立されていない。
本発明者らは、ビシクロケトン類のラセミ体の工業的分
割法を開発することを目的とし、鋭意研究を行った。そ
の結果、光学活性な1,6−ジ(ハロフェニル) 1+
6 yフェニル−2,4−へキサジイン−1,6−ジオ
ールが、ビシクロケトン類のラセミ体を極めて効率良く
光学分割する作用を有していることを見い出し1本発明
の完成に到った。
すなわち本発明は、ビシクロケトン類のラセミ体と、光
学活性な1.6−ジ(ハロフェニル)−1,6−ジフェ
ニル−2,4−へキサジイン−1,6−ジオールを有機
溶媒中で接触させ、得られるビシクロケトン類の一方の
対掌体を包接した前記ジオール類の錯体を分離した後、
その包接錯体を分解することからなる。光学活性なビシ
クロケト7類の工業的に優れた製法を提供するものであ
る。
本発明において、対象とされるビシクロケトン類のラセ
ミ体としては1例えば次に示すものを挙げることができ
る。
(1)2−オキサビシクロ(3,3,0)オクタ−6−
エン−3−オン (2) ビシクロ(3,2,0”lヘプタ−2−エン−
6−オン (3)2−オキサビシクロ(4,3,0)ノナ−3−オ
ン (4)2−オキサビシクロ[4,3,0)ノナ−6−エ
ン−6−オン これらビシクロケトン類のラセミ体は、いずれも既知化
合物であり、しかも容易に合成することができる。例え
ば、シクロペンタジェンとケテンの反応によシ、ビシク
ロ〔ろ、2,0 )へ7’ター2−エン−6−オンのラ
セミ体を得ることができ1次いでこのラセミ体を過酸化
水素と接触させることにより、2−オキサビシクロ〔ろ
、ろ、0〕オクタ−6−ニンー己−オンのラセミ体を合
成することができる。
本発明において9分割試薬剤として用いる光学活性す1
,6−ジ(ハロフェニル)−1,b−ジフェニル−2,
4−へキサジイン−1,6−ジオール(以下、ジアセチ
レンジオール類と略称することがある。)は5次の構造
式で示される。
(ただし2式中Xは塩素、臭素などのハロゲン原子を示
す。)。
前記一般式で表わされる光学活性なジアセチレンジオー
ル類の具体例、およびその物性を次表に示す。
喪 これらの光学活性なジアセチレンジオール類は。
次の構造をもった光学活性な1−0−ハロフェニル−1
−フェニルプロパルギルアルコールヲ塩化第一銅、ピリ
ジン及び酸素の共存下で有機溶媒(例えばアセトン)中
でカップリング反応を行な、うことにより、容易に合成
することができる。
(ただしXは、ハロゲン原子を示す。)次に、その合成
例を示す。
光学活性な1−0−クロロフェニル−1−フェニルプロ
パルギルアルコール48 fl ヲ100ml#)7セ
トンと10Wllのピリジンの混合液に溶解し、塩化第
一銅862■を加え、酸素を2oomV時の流量で反応
液に通しながら室温で16時間反応を行なわせると、淡
青色の結晶が析出する。反応液を除去し、この結晶をベ
ンゼンに溶解し、これと等容量の12%塩酸水で洗浄し
、更に水洗後、ベンゼン層を芒硝で乾燥してベンゼンを
除去すると。
光学活性な1,6−ジ(0−クロロフェニル)−1,6
−ジフェニル−2,4−へキサジイン−1,6−ジオー
ルの白色結晶461が得られた。
本発明において、ビシクロケトン類のラセミ体は、光学
活性なジアセチレンジオール類1モルに対して1通常1
〜20モル使用することができるが、包接錯体の晶析率
と分割された目的物のビシクロケトン類の光学純度を考
慮した場合、光学活性なジアセチレンジオール類1モル
に対して2〜10モル使用するのが好ましい。
使用に供される有機溶媒としては、光学活性なジアセチ
レンジオール類と光学分割しようとするビシクロケトン
類のラセミ体を溶解し、かつ形成した包接錯体の溶解度
の小さいものが良い。この様な溶剤として、ベンゼン、
トルエン、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、
酢酸エチル。
酢酸メチル、石油エーテル、テトラヒドロフラン。
エチルエーテルなどが挙げられるが、包接錯体の晶析率
や分割された目的物の光学純度などを考慮した場合、エ
ーテル−石油エーテル混合溶媒(容積比任意)が最も適
当な溶剤である。
その溶媒の使用量は、光学活性なジアセチレンジオール
類1グに対して2〜iom6が好ましい。
ビシクロケトン類のラセミ体と光学活性なジアセチレン
ジオール類との接触は9通常10〜50°Cの温度で、
1〜50時間行うのがよい。この接触によって、ビシク
ロケトン類のラセミ体のうち一方の対掌体が光学活性な
ジアセチレンジオール類に包接され、その錯体が晶析す
る。
晶析した光学活性なジアセチレンジオール類とビシクロ
ケトン類との包接錯体は、F集した後。
カラムクロマトグラフにより分離したり、また減圧下で
加温することにより目的とする光学活性なビシクロケト
ン類を光学活性なジアセチレンジオール類から分離する
ことができる。その際のカラムクロマトグラフの展開溶
媒や蒸留による分離の際の温度や減圧度は、ビシクロケ
トン類などの物性に合せて、適宜選択することができる
回収された光学活性なジアセチレンジオール類は、上記
の操作処理を行なってもその光学純度を損なわず、再び
分割剤として使用することができる。
なお、もう一方の光学活性なビシクロケトン類を得たい
場合には、旋光度の正負が逆である光学活性なジアセチ
レンジオール類を分割剤として用いればよく、その分割
操作はこれまで述べた手順と何ら変わらない。
本発明は、このように光学活性なビシクロケトン類を効
率よく製造することができ、またプロスタグランジンの
新しい工業的製法のルートも提供するもので、その工業
的意義は極めて深いものがある。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが
1本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでない
ことはいうまでもない。
実施例1 光学活性な←)−1,6−ジ(0−クロロフェニル)−
1,6−ジフェニル−2,4−ヘキサジイン−1,6−
ジオール10.Of、および2−オキサビシクロ〔3,
6,0〕オクタ−6−ニンーろ一オンのラセミ体10.
3fをエーテル−石油エーテルの混合溶媒(容積比2:
1)45mに溶解させた。室温下で12時間放置したと
ころ、光学活性な←)−1,6−ジ(0−クロロフェニ
ル)−1,b−ジフェニル−2,4−へキサジイン−1
,6−ジオール1分子に対して、2分子の2−オキサビ
シクロ(3,3,0)オクタ−6−エン−6−オンが包
接された錯体が晶析した。該錯体を炉集し、エーテル6
0m1を用いて再結晶操作を10回繰り返した後、析出
結晶を枦集し乾燥した。
この結晶1.67rを蒸留釜に入れ、約1511の減圧
下で150°Cに加熱し、光学活性彦2−オキサビシク
ロ(、3,3,0]]オクター6−ニンー6〜オン0.
51 fを得た。なお、その旋光度は。
〔α席+104°(1チ0H30H) であった。
実施例2 ジアセチレンジオール類として・光学活性な←)−1,
6−ジ(0−ブロモフェニル)−1,6−ジフェニル−
2,4−へキサジイン−1,6−ジオール11、ENF
を用いた他は、実施例1と同様の操作で実験を行った。
その結果、旋光度〔α升刊0e(1%CH30H)を有
する光学活性な2−オキサビシクロ[3,7)、0 ]
]オクター6−ニンー3−オン0.75 !i’が得ら
れた。
実施例3 光学活性す←)−1,6−ジ(0−クロロフェニル)−
1,6−ジフェニル−2,4−へキサジイン−1,6−
ジオール1,0.0SF、およびビシクロ〔ろ、2.0
 ]へ7”ター2−エン−6−オンのラセミ体8.94
2をエーテル−石油エーテルの混合溶媒(容積比1:5
)12m/に溶解させた。室温下で12時間放置したと
ころ、光学活性な←)−1,6−ジ(〇−クロロフェニ
ル)−1,6−シーy工=ルー2.4−ヘキサジイン−
1,6−ジオール1分子に対して、2分子のビシクロ[
s、2.0:]へ]ブター2−エン−6−オが包接され
た錯体が晶析した。
該錯体を戸果し、乾燥して得た結晶10.1 fを蒸留
釜に入れ、約1511の減圧下で70°Cに加熱し、光
学活性なビシクロ〔ろ、2.0 )へブタ−2−エン−
6−オン2.59を得た。なお、その旋光度は、〔α)
255.2°(1襲CH30H)であった。
実施例4 ビシクロケトン類として、2−オキサビシクロ〔4,3
,0〕ノナ−6−オンのラセミ体11.67を用いた他
は、実施例1と同様の操作で実験を行った。
その結果、旋光度〔α〕臂+50.3°(1チaact
3)を有する光学活性な2−オキサビシクロ〔4,3・
0〕ノナ−6−オン3.489が得られた。
実施例5 ビシクロケトン類として、2−オキサビシクロ(4,3
,0:]]ノナー6−ニンー3−オのラセミ体11、!
MFを用いた他は、実施例1と同様の操作で実験を行っ
た。その結果、旋光度〔α〕臂+10.6(1%C!H
O7a )を有する光学活性な2−オキサビシクロ(4
,3,0)ノナーG−エンー3−オンろ、4グが得られ
た。
特許出願人 宇部興産株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ビシクロケトン類のラセミ体と、光学活性な1.6−ジ
    (ハロフェニル)−1,6−ジフェニル−2,4−ヘキ
    サジイン−1,6−ジオールを有機溶媒中で接触させ、
    得られるビシクロケトン類の一方の対掌体を包接した前
    記ジオール類の錯体を分離した後、その包接錯体を分解
    することを特徴とする。光学活性なビシクロケトン類の
    製法。
JP2433184A 1984-02-14 1984-02-14 光学活性なビシクロケトン類の製法 Granted JPS60169434A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62201879A (ja) * 1985-11-05 1987-09-05 Daicel Chem Ind Ltd 光学活性環状エ−テル化合物の製造方法
WO2013089188A1 (ja) * 2011-12-15 2013-06-20 第一三共株式会社 不斉触媒を用いる二環性化合物の光学分割方法
WO2013154066A1 (ja) * 2012-04-10 2013-10-17 第一三共株式会社 酵素を用いる二環性化合物の光学分割方法

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