JPS595131A - 光学活性な化合物の製造法 - Google Patents

光学活性な化合物の製造法

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JPS595131A
JPS595131A JP11469982A JP11469982A JPS595131A JP S595131 A JPS595131 A JP S595131A JP 11469982 A JP11469982 A JP 11469982A JP 11469982 A JP11469982 A JP 11469982A JP S595131 A JPS595131 A JP S595131A
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Fumio Toda
芙三夫 戸田
Koichi Tanaka
耕一 田中
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式(1) 〔式中Arは置換又は非置換の芳香環、Rはアルキル基
又はハロゲン置換アルキル基、又はトリアルキルシリル
基、Yはシアノ基又は水素原子を表わす〕 で表わされる光学活性化合物の製造法に関するものであ
る。
本発明によって得られる一般式(1)で表わされる光学
活性なシアンヒドリン類又は第二級アルコール類は農薬
、医薬、もしくは香料又はこれらの出発原料として有用
な化合物である。
従来、光学活性体の製造法としてはラセミ体の光学分割
法或は不斉合成法が知られている。しかし本発明の目的
物であるアミノ基もカルボキシル基もない化合物にあっ
ては、通常採られるジアステレオマー法等の公知の光学
分割法の適用は困難であり、光学分割によるその工業的
製造法は未だ確立していない。一方不斉合成による方法
もシアンヒドリン類の不斉合成の場合には、シクνデキ
ストリン、酵素又はポリペプチド等を触媒とする方法が
、又第二級アルコール類の場合にはケトン類の不斉還元
法が提案されているが、いずれも工業的製法としては満
足できるものではなかった。
本発明者らはこのような状況下にあって極めて有用性の
高い前記一般式(1)で表わされる化合物の光学分割法
を鋭意検討した結果、プルシンと分子包接錯体を形成せ
しめることを特徴とする新規な光学分割法を見出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成した。
すなわち本発明は一般式 Ar COH(式中Arは置
換又は非置換の芳香環、Rはアルキル基又はハロゲン置
換アルキル基、又はトリアルキルシリル基、Yはシアノ
基又は水素原子を表わす〕で表わされる化合物のラセミ
体を有機溶媒中で光学活性プルシンと接触させ、形成せ
しめた分子包接錯体を用いて光学分割することを特徴と
する前記一般式で表わされる光学活性な化合物の製造法
1(関するものである。
本発明にとって特に重要な点は一般式(1)で表わされ
る化合物のd体又はt体のどちらか一方がプルシンのt
体又はd体と優先的に分子包接錯体を形成する点であり
、これを利用して光学分割する点にある。
なお、ここで分子包接錯体とは分子が結合してできた3
次元構造の内部に適当な大きさの空孔があって、その中
にほかの分子がはいり込んで特定の結晶構造をつくって
いる物質のことをいう。
本発明者はX線解析を行うことKより、プルシンに対し
て一般式(1)の化合物はその水酸基の水素原子を介し
て分子包接錯体を形成している事を究明した。これは従
来知られているものと異ったプルシンとの結合形態の発
見であった。
なお、これら化合物が、水酸基と共にシアノ基或は水素
を併せ有することがプルシンとその特異的分子包接錯体
形成の鍵となっているものと考えられる。
本発明で用いるプルシンはd体又はt体いずれでもよい
が、マチン科植物の種子中など、天然に多く存在するt
−プルシンが好都合であり、その構造式は次に示す通り
である。
本発明の目的とする光学活性化合物は一般式(1)%式
% (1) 式中Yはシアノ基又は水素原子を表わすが、Yがシアノ
基の場合には芳香環を含むシアンヒドリン類となり、Y
が水素原子の場合には第二級アルコール類となる。又A
tはフェニル基、或はフェニル基の水素原子をF 、 
ct、 B’r、 Iなどのへロダン原子又は低級アル
キル基、水素基、アルコキシル基等で置換したものであ
り、Rはアルキル基、へロゲン1tmフルキル基、或は
トリアルキルシリル基を表わす。
この一般式で表わされる光学活性化合物の製造法におい
て、出発原料として用いるラセミ体は公知のいずれの方
法によって製造しても差しつかえないが、好ましくは対
応するケトン類から合成される。例えば次式(2)及び
(3) (式中R及びArは前記と同じ意味を有す)で示される
シアンヒドリン化及び水素添加法である。
すなわちケトン類と液体青酸を苛性ソーダ又は苛性カリ
存在下攪拌上反応させた後、酸忙よって中和することに
よって式(2)Kあるシアンヒドリン類のラセミ体を得
ることが出来る。文武(3) Kある第二級アルコール
類のラセミ体はケトン類を白金触媒存在下水素ガスと反
応せしめることによって得ることができる。
次に本発明の実施法について詳述する。
まずt(又はd)−プルシンを有機溶媒に溶解する。有
機溶媒としては、該プルシンを溶解するものであればい
ずれも有用であるが、特にメタノール、酢酸エチル、エ
ーテル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等が好ま
しい。
第二級アルコール類を分割対象とする時はアセトンを使
用する事が出来る。
その使用量は該プルシンを溶解するのに必要な景ないし
、それよりやや過剰に用いれば充分である。
次いでプルシンに対して0.3モル以上、好ましくは、
/、2倍モルの式(1)で示される化合物のラセミ体を
加え、両者を振と5或は攪拌によって接触させる。
尚、両者の接触に際しては、分割すべきラセミ体を予め
有機溶媒に溶かし、これにプルシンを加えたり、又ラセ
ミ体とプルシンを夫々有機溶媒に溶解した後、混合する
事も可能である。
接触はθ℃〜jO℃、通常は室温で、l−弘Q時間多く
はA、/、2時間行なう。この際晶析する結晶の大きさ
をコン)o−ルするため、緩やかな攪拌を行う事もある
が、通常は静置するだけで充分である。
結晶析出を促すため少量の結晶種を添加する事も効果的
なことがある。
晶出してくる該プルシンと式(1)の化合物との分子包
接錯体は使用する溶媒、ラセミ体の種類に応じて、d体
又は1体の式(1)の化合物を含む事になる。
晶出物は、例えば濾過、遠心分離などの簡単な操作によ
り、容易に分離取得出来る。
取得した結晶物は、分解させる事により、該プルシンと
光学活性な式(1)で表わされる化合物に分ける事が出
来る。例えば、晶出物を水に不溶な溶媒に溶解させた後
、酸と接触させる事により、分子包接錯体を分解する事
が出来る。
使用に供される水に不溶な溶媒としては、例えハ、ベン
ゼン、トルエン、キシレンなトカ挙ケラれる。これらは
分解して得られる光学活性の式(1)で表わされる化合
物を充分溶解させるに必要な量程度用いればよい。
また使用に供される酸としては、例えば塩酸、硝酸、硫
酸などの鉱酸又は酢酸等の有機酸が挙げられ、その濃度
には特別の規定はないが、通常1〜30重量%の濃度で
使用することができる。分子包接錯体の酸による分解は
、通常io、、to℃の温度で5〜60分間両者を接触
させることによって行われる。
このようにして分子包接錯体を分解した後、d−または
t−の式(1)で表わされる化合物は水に不溶な溶媒、
すなわち有機層に移行し、t−プルシンは鉱酸水溶液、
すなわち水層に移行する。従って両者を例えば分液によ
って分離した後、有機層を蒸留することKより、目的物
のd−又はt−の式(1)で表わされる化合物を取得す
ることが出来る。
一方、水層にはアルカリ分質を加えて処理することによ
りt−プルシンを晶出させ、これを分離・回収し、再び
本発明における製法の分割試薬として利用することもで
きる。
一方、晶析せず、F液中に含まれる式(1)の対掌体(
エナンシオマー)は該プルシンと分子包接錯体を作らな
いか、或は分子包接錯体を作っても溶解度が大のため溶
解しているか、不明であるが、場合により有機溶媒をあ
る程度蒸発させ、濃縮した後、晶析物と同様の操作によ
り分離することが出来る。次に実施例により本発明を説
明する。
実施例1 フェニル−t−ブチル−ケトンシアンヒドリン91??
 (j/、5’mmol)と無水ブルシンλ0.j f
 (j/、りmmol)をメタノールll0m1に溶解
し、を時間室温で放置する。t−ブチルマンデーニトリ
ルとプルシンのl対l錯体が無色針状晶(mp ///
−//4I−1:)として/J、4 t (収率p1%
)析出した。続いて吸引濾過して得た結晶にJN−HC
I水溶液100rnlを加えて錯体を分解したのちエチ
ルエーテルに’0 @lで抽出し、3N−MCI水溶液
30.1で1回、水30罰で2回洗滌する。
その後、無水硫酸マグネシウムで乾燥しエーテルを留去
すると、d体の7エニルーt−ブチル−ケトンシアンヒ
ドリン無色プリズム晶(mp#J〜♂3℃、〔α)、+
j、J’(メタノール)3g%e・〕として杯t(収率
1%)得られた。IA≠2を再び無水プルシンタコ2を
用いて分割すると、d−フェニル−t−ブチルケトンシ
アンヒドリン(〔α]、+/lAf’(メタノール) 
、100 %se)が3./y(収率3コチ)得られた
一方、3液を同様に処理すると、を体の7エ二ルーt−
ブチル−ケトンシアンヒドリン(〔α〕1−/、f、 
7%の・)が、13r(収率j≠%)得られた。
実施例2〜i。
フェニル−t−ブチル−ケトンシアンヒドリンのラセミ
体にかえて表1に示す多種ラセミ体を用いた他は実施例
1と同様圧して夫々の光学分割を行った。結果を表7に
示す。
手続補正書(自発) 特許庁長官若杉和夫殿 1、事件の表示 昭和タフ年 特 許 願第11≠6タタ号2、発明の名
称  光学活性な化合物の製造法3、 補正をする者 事件との関係  特許出願人 4、代理人 住 所  東京都新宿区四谷3丁目7番地かつ新ビルj
B8、補正の内容(別紙のとおシ) 補正の内容 明細書の記載を次のとおシ補正する。
(1)特許請求の範囲を別紙のとおり補正する。
(2)  第λ頁3行目rノ・ロゲン置換アルキル基、
」を「ハロゲン置換アルキル基、又はハロゲン置換アリ
ール基、」とiJ正する。
(3)第3頁下から6行目[ハロゲン置換アルキル基、
」を[)・ロゲン置換アルキル基、又はノ・ロゲン置換
アリール基、」と訂正する。
(4)第5頁下から弘行目「水素基」を「水酸基」と訂
正する。
(5)第!頁下から2行目「ゲン置換アルキル基、」を
[酋−ゲン置換アルキル基、又はハロゲン置換アリール
基、」と訂正する。
(6)  第70頁l/行目 (7)  第1.2頁表1の ■最上行「旋光度」を「旋光度」と訂正する。
−/− ■コ行目 実施例−の旋光度の個所の j−1−7,7°」をr +r、i” 」と訂正する。
以  上 特許請求の範囲 (1)一般式 %式% 〔式中Arは置換又は非置換の芳香環、Rはアルキル基
又はハロゲン置換アルキル基、又はハロゲン置換アリー
ル基、又はトリアルキルシリル基、Yはシアン基又は水
素原子を表わす〕 で表わされる化合物のラセミ体を有機溶媒中で、光学活
性プルシンと接触させ、形成せしめた分子包接錯体を用
いて光学分割することを特徴とする前記一般式で表わさ
れる光学活性な化合物の製造法。
特許出願人  旭化成工業株式会社 代理人弁理士  星  野    透

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 %式% 〔式中Arは置換又は非置換の芳香環、Rはアルキル基
    又はハロゲン置換アルキル基、又はトリアルキルシリル
    基、Yはシアノ基又は水素原子を表わす〕 で表わされる化合物のう七ミ体を有機溶媒中で、光学活
    性プルシンと接触させ、形成せしめた分子包接錯体を用
    いて光学分割することを特徴とする前記一般式で表わさ
    れる光学活性な化合物の製造法。
JP11469982A 1982-07-01 1982-07-01 光学活性な化合物の製造法 Granted JPS595131A (ja)

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