JPS60149371A - 発酵食品の表面に生ずる皮膜の生成を抑制する方法 - Google Patents

発酵食品の表面に生ずる皮膜の生成を抑制する方法

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JPS60149371A
JPS60149371A JP236884A JP236884A JPS60149371A JP S60149371 A JPS60149371 A JP S60149371A JP 236884 A JP236884 A JP 236884A JP 236884 A JP236884 A JP 236884A JP S60149371 A JPS60149371 A JP S60149371A
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JP
Japan
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film
parts
fatty acid
formation
fermented food
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Application number
JP236884A
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English (en)
Inventor
Masatake Imai
正武 今井
Katsumi Sasaki
克実 佐々木
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Morinaga and Co Ltd
Original Assignee
Morinaga and Co Ltd
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Publication date
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ワイン、醤油、味噌、漬物等の発酵食品を製造、保存す
る際、その表面、特に液体表面にかび様の白い皮膜が生
ずるととがちり、見た目に悪く不快な感じを与えるばか
りでなく、変敗を招くこともあり、商品価値を著しく低
下させる。
特に、即席糠漬、ピクルス漬等家庭で利用する漬物の場
合、皮膜の生成は致命的欠点となる。
従って、発酵食品を製造する際、このような皮膜が生ず
るのを抑制、防止する方法の開発が望まれている。
この発明は、このような発酵食品に生ずる皮膜の生成を
抑制、防止する方法に関するものである。
発酵食品の表面に生ずる白い皮膜は、産膜性酵母により
生ずることが知られている。
すなわち、ワイン、醤油、味噌、漬物などの発−酵食品
にピキア、ハンセヌラ、デバリオミセス、キャンディダ
、トリコスポロンなどの酵母が存在し、これらの酵母が
皮膜の原因となることが報告されており、サツカロミセ
スが皮膜を作ることも知られている。
1だ、沢庵漬にデバリオミセス、ハンセヌラ、サツカロ
ミセスが、糠みそ漬にキャンティダ、トルロプシスが、
サワークラウドにもハンセヌラが存在することも報告さ
れておシ、これらの産膜性酵母が皮膜生成の原因となる
と考えられる。
発酵食品の皮膜生成を抑制、防止する方法についてから
し油が効果的であることは経験的に知られているが、系
統的な研究は少ない。しかし、最近キラー酵母によるワ
イン産膜病の防止の成功が報告されている。
酵母などの真菌類の繁殖は、カビサイシンによリ抑制さ
れるが、食品にこのような抗生物質を使用するのは、保
健上問題があり、実用的でない。
また、炭素数12以下の脂肪酸が微生物の生育を抑制す
ることも知られているが、例えエステルとして使用して
もエステラーゼにより分解され遊離脂肪酸が生じるため
、食品に不快な脂肪酸臭が生じ、その風味を悪くし、食
べるに耐えぬものとなる。
この発明の発明者らは、産膜性酵母により発酵食品の表
面に生ずる皮膜の生成を抑制、防止する方法を開発すべ
く研究し、発酵食品にショ糖脂肪酸エステルを加えるこ
とにより目的が達せられることを見いだし、この発明を
完成させた。
すなわち、発酵食品又はその製造過程においてショ糖脂
肪酸エステルを加えることにより、その表面に皮膜が生
ずるのを抑制、防止できた。
ピクルス漬の漬液或いは糠みそ漬の漬床より分離した産
膜性の酵母を神々の界面活性剤を加えた培地に接種して
培養した場合、各試験例の結果にもみられるように、シ
ョ糖脂肪酸エステルを加えた場合のみ皮膜の生成を抑制
する効果が認められ、その他の界面活性剤には、このよ
うな効果が認められなかった。このときのシミ糖脂肪酸
エステルは、HLBが大きい親水性のものほど効果が大
きく、また発酵液の0.05%で十分効果が認められ、
発酵食品の風味、食感に影響を与えることがなかった。
このように産膜性酵母による皮膜生成は、培地にショ糖
脂肪酸エステルを加えることによシ抑制される。従って
、発酵食品に或いはその製造過程でショ糖脂肪酸エステ
ルを加えることによシ、例えば試験例3のごとくその表
面に皮膜が生ずることを抑制することができる、 次に試験例及び実施例につき説明する。
試験例I Y M培地に界面活性剤を加えた培養液に糠みそ漬の漬
床より分離した産膜性酵母キャンディダ、クルゼイM−
3株及びピクルス漬の漬液表面に生じた皮膜より分離し
た産膜性酵母T−1酵母を各々別々に接種し、24°C
で培養し、培養液表面に皮膜が生じる状態を観察した結
果、表1のようになった。
ただし、1M培地は、イーストエキス3y1マルツエキ
ス3ノ、ポリペプトン5ノ、ブドウ糖10グを1沼の水
に溶解し、滅菌処理したものである。また、各界面活性
剤は、各々1M培地の帆5%(wt/vol )の量を
加えてから滅菌処理した。
皮膜の生成は、全く皮膜が認められない(−)、部分的
(白点状)に或いは非常にわずかの皮膜が認められる(
±)、厚くないが皮膜が認められる(+)、白く厚い皮
膜が認められる(刊−)の4段階で評価した。
結果は、表からもわかるようにショ糖脂肪酸エステルを
加えた培養液は、いずれも皮膜の生成が抑制されたが、
他の界面活性剤を加えた培養液は、界面活性剤を加えな
い対照と同じように皮膜が生じ、その生成をほとんど抑
制しなかった。
また、ショ糖脂肪酸エステルの皮膜生成抑制効果は、H
LBの増大により強くなる傾向があり、特にHL B 
9以上の親水性の大きいシヨ糖脂肪酸エステルの抑制効
果が大きかった。
試験例2 シヨ! 脂肪酸エステル(表1の試料N[L 6と同じ
もの)の濃度を変えてYM培地に加えた培養液を用い、
試験例1と同様に培養したときの皮膜の生成は、表2の
ようになった。
表2 ショ糖脂肪酸エステル濃度の影響結果は、産膜性
酵母の種類によりその効果に多少の差は認められるが、
いずれもショ糖脂肪酸エステルの濃度が0.05%以上
で効果が′あった。
試験例3 糠にその重量の30%の脱脂大豆粉を加えプロテアーゼ
で処理した後、糠みそ漬の漬床より分離、培養した菌を
接種し、培養した発酵糠をドラム乾燥機で乾燥した乾燥
発酵糠10部に対し食塩17部、粉末乳酸1.5部、ク
エン酸1部、粉末酢酸0゜5部、グルタミン酸ナトリウ
ム0.5部、粉末とうがらし0.5部、陳皮0.3部を
混合した即席糠漬の素の852を500 mljの水に
溶解して即席糠漬の漬液を調製した。
この即席糠漬の漬液に界面活性剤(表1の試料N[16
)を濃度を変えて加えた培養液を調製し、これに、長期
間継続して野菜を漬けるのに使用していた即席糠漬の漬
液に生じた産膜性酵母及びT−1酵母を各々別々に接種
し試験例1と同様に培養したときの皮膜の生成は、表3
のようになった。
表3 即席糠漬に対するショ糖脂肪酸エステルの効果 結果にみるようにシロ糖脂肪酸エステルヲ0.05%以
上加えた漬液は、加えな゛い漬液に比べ皮膜の量が少な
く、その生成が抑制された。また、0゜2%カロえたも
のは、31目、14日1ともに表面に皮膜が認められな
かった。
実施例1 いり糠100部と脱脂大豆30部を混ぜ水800部を加
え、蒸煮した後プロテアーゼで処理し、p)45.3と
して糠みそ渭の漬床よシ分離培養した乳酸菌、酵母及び
グラム陰性菌を接種し、pHを”5.3前後に維持させ
ながら発酵し、次いで発酵した糠をドラムドライヤーで
乾燥し、粉未発酵糠を得た。
この粉未発酵糠100部に食塩1.60部、コノ・り酸
2部、コノ・り酸ナトリウム1部、粉末酢酸5部、クエ
ン酸2部、リンゴ酸6部、ダルタミン酸ナトリウム3部
、砂糖14部、粉末とうがらし4部にショ糖脂肪酸エス
テル(極度硬化牛脂脂肪酸と7ヨ糖とのエステル、I−
ILB 16 ) 3.6部を加えよく混合して粉末状
の「即席糠漬の素」を調製した。
この「即席糠漬の素」90部を水500部に溶解、懸濁
させて漬液を調製した。
この漬液1.000 mlに半切りとした新鮮なきゅう
り2本分を前夜漬けて翌朝漬ったきゅうりを取り出し、
食塩1σ0部、クエン酸5部、リンゴ酸7部、シヨ糖脂
肪酸エステル1.5部、グルタミン酸ナトリウム1.5
部の割合で混合した補充粉末2りを加えることを毎日繰
返し行ったが4週間経過後も漬液の表面に皮膜の生成が
認められなかった。
一方、ショ糖脂肪酸エステルを加えない以外は全く同じ
配合とした「即E 慎漬の素」及び補充粉末を用いて同
様に毎日きゅうりを漬は続けると約1週間後に漬液表面
にわずかに白い斑点が生ずることがあり、3週間後には
多くの場合漬液表面に白い皮膜が生じた。
実施例2 食塩35部、クエン酸4部、リンゴ酸2部、粉末乳酸(
乳酸含量50%)7部、粉末食酢(酢酸含量33%)2
1部、砂糖28部、グルタミン酸ナトリウム3部、ピク
ルス用香辛料の粉末ミノクスフ部、粉末とうがらし3部
を混合し、更にショ糖脂肪酸エステル(シミ糖モノパル
ミテート、HLB16)1部を加えた混合粉末60ノを
小袋に分包し、即席ピクルスの素を調製した。
この分包した即席ピクルスの素の1包をカップ2杯(約
500mA)の水に溶解した漬液にきゅうりを浸漬する
と3日目位よりおいしいピクルスとなったので毎日漬っ
たピクルスを少しずつ取り出して使用し、少なくな〜た
ら新鮮なきゅうり及び少量の即席ピクルスの素を追加す
ることを繰り返すことを約1か月行ったが、竹薮に皮膜
が生ずることがなかった。
しかし、ジョイW脂肪酸エステルを力Uえない以外は全
く同じ配合で造った即席ピクルスのく宵液を用いた場合
、4日目ぐらいより消液の液面に皮膜が生じ始めた。
実施例3 洗って両端を切った後、塩漬した塩漬らっきjう約10
〜を食酢4.51に水1看を混ぜ、それに砂糖50ノを
加えた酢漬液に絢1か月間漬けた後取り出し、食酢0.
5A、水0・5.61みりんl看を混ぜた液に砂糖60
0g及びショ糖脂肪酸エステル(HLB16、実施例1
と同じもの)3gを加え溶解した仕上漬用漬液に加え、
密封して2年間−のであった。
なお、ショ糖脂肪酸エステルを加えずに同様に処理した
ものは、約2割の容器に皮膜が生じた。
特許出願人 森永製菓株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 発酵食品又はその製造過程においてショ糖脂肪酸エステ
    ルを加えることを特徴とする発酵食品の表面に生ずる皮
    膜の生成を抑制する方法。
JP236884A 1984-01-10 1984-01-10 発酵食品の表面に生ずる皮膜の生成を抑制する方法 Pending JPS60149371A (ja)

Priority Applications (1)

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JP236884A JPS60149371A (ja) 1984-01-10 1984-01-10 発酵食品の表面に生ずる皮膜の生成を抑制する方法

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JPS60149371A true JPS60149371A (ja) 1985-08-06

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ID=11527308

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JP236884A Pending JPS60149371A (ja) 1984-01-10 1984-01-10 発酵食品の表面に生ずる皮膜の生成を抑制する方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2443934A1 (en) * 2010-10-25 2012-04-25 CSK Food Enrichment B.V. Use of a sugar fatty acid ester as a fungicide in the surface treatment of cheese
KR102549104B1 (ko) * 2022-12-02 2023-06-29 서석진 발효식품의 발효억제용 복합물 및 이를 이용한 포장재 필름의 제조방법

Cited By (3)

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EP2443934A1 (en) * 2010-10-25 2012-04-25 CSK Food Enrichment B.V. Use of a sugar fatty acid ester as a fungicide in the surface treatment of cheese
NL2005567C2 (en) * 2010-10-25 2012-05-01 Csk Food Enrichment Bv Use of a sugar fatty acid ester as a fungicide in the surface treatment of cheese.
KR102549104B1 (ko) * 2022-12-02 2023-06-29 서석진 발효식품의 발효억제용 복합물 및 이를 이용한 포장재 필름의 제조방법

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