JPS6014908A - プロテアーゼ固定化酵素膜の製造法 - Google Patents
プロテアーゼ固定化酵素膜の製造法Info
- Publication number
- JPS6014908A JPS6014908A JP58124135A JP12413583A JPS6014908A JP S6014908 A JPS6014908 A JP S6014908A JP 58124135 A JP58124135 A JP 58124135A JP 12413583 A JP12413583 A JP 12413583A JP S6014908 A JPS6014908 A JP S6014908A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- membrane
- enzyme
- biologically active
- active substance
- immobilized
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D69/00—Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
- B01D69/14—Dynamic membranes
- B01D69/141—Heterogeneous membranes, e.g. containing dispersed material; Mixed matrix membranes
- B01D69/1411—Heterogeneous membranes, e.g. containing dispersed material; Mixed matrix membranes containing dispersed material in a continuous matrix
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D69/00—Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
- B01D69/14—Dynamic membranes
- B01D69/141—Heterogeneous membranes, e.g. containing dispersed material; Mixed matrix membranes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、固定化生物活性物質膜の製造法に関する。更
に詳しくは、限外口過膜に酵素などの生物活性物質を固
定化させる固定化生物活性物質膜の製造法に関する。
に詳しくは、限外口過膜に酵素などの生物活性物質を固
定化させる固定化生物活性物質膜の製造法に関する。
従来、膜状物に酵素を固定化する方法として、吸着法、
イオン結合法、共有結合法、包括法、包括架橋法などが
知られている。
イオン結合法、共有結合法、包括法、包括架橋法などが
知られている。
吸着法:単に膜材料と酵素との親和力によって結合され
る イオン結合法:膜に均一に存在するイオン交換性基と酵
素のアミノ基、カルボキシル基などとの結合に依存する 共有結合法:その工程上、膜に均一に酵素が結合される 包括法:膜材料yj? IJママ−マ) IJラックス
中均一に酵素が分散固定化される 包括架橋法二上記包括法でポリマーマ) IJラックス
中固定化された酵素が、更に架橋試薬によって補強固定
化される これらの方法は、いずれも膜に酵素を均一に固定化させ
る方法であり、得られる固定化酵素膜は、酵素の作用と
は無関係な部分に迄酵素が固定化されているため、非効
率的でコスト高となっているばかりではなく、酵素の活
性収率(仕込み酵素量に対して実際に機能する酵素量の
割合)をも低下せしめている。
る イオン結合法:膜に均一に存在するイオン交換性基と酵
素のアミノ基、カルボキシル基などとの結合に依存する 共有結合法:その工程上、膜に均一に酵素が結合される 包括法:膜材料yj? IJママ−マ) IJラックス
中均一に酵素が分散固定化される 包括架橋法二上記包括法でポリマーマ) IJラックス
中固定化された酵素が、更に架橋試薬によって補強固定
化される これらの方法は、いずれも膜に酵素を均一に固定化させ
る方法であり、得られる固定化酵素膜は、酵素の作用と
は無関係な部分に迄酵素が固定化されているため、非効
率的でコスト高となっているばかりではなく、酵素の活
性収率(仕込み酵素量に対して実際に機能する酵素量の
割合)をも低下せしめている。
固定化酵素膜は、例えばセルフクリーニングメンブレン
などに用いられるが、この場合膜が汚染されるのはたん
白質などの分離を行なう緻密層の部分である。即ち、分
離の際、膜の緻密層側に圧力をかけるので、この層側に
例えば高分子量のたん白質などが汚染物質として付着す
る。このような汚染物質を分解し、膜面に付着しないよ
うにするには、緻密層およびそれに隣接する部分に集中
的に酵素を固定化することが、膜中に酵素を均一に分散
固定化せしめるよりもはるかに効率的でかつ有効である
。
などに用いられるが、この場合膜が汚染されるのはたん
白質などの分離を行なう緻密層の部分である。即ち、分
離の際、膜の緻密層側に圧力をかけるので、この層側に
例えば高分子量のたん白質などが汚染物質として付着す
る。このような汚染物質を分解し、膜面に付着しないよ
うにするには、緻密層およびそれに隣接する部分に集中
的に酵素を固定化することが、膜中に酵素を均一に分散
固定化せしめるよりもはるかに効率的でかつ有効である
。
このような観点から、膜の特定部位に酵素を高密度に集
中せしめることはきわめて望ましいことであるが、従来
法ではいずれもそれが不可能である現状に鑑み、本発明
者はかかる課題を解決すべく鋭意研究の結果、一方の面
側に緻密層およびそれに続く中間層をそれぞれ有する限
外口過膜を生物活性物質架橋試薬水溶液中に浸漬し、該
水溶液中から引き上げた限外口過膜を加熱処理した後、
生物活性物質水性溶液中に浸漬し、該水性溶液から引き
上げた限外口過膜を通風乾燥させて固定化生物活性物質
膜を製造することにより、前記目的を達成し得ることを
見出した。従って、本発明は、このようにして行われる
固定化酵素膜によって代表される生物活性物質膜の製造
法に関する。
中せしめることはきわめて望ましいことであるが、従来
法ではいずれもそれが不可能である現状に鑑み、本発明
者はかかる課題を解決すべく鋭意研究の結果、一方の面
側に緻密層およびそれに続く中間層をそれぞれ有する限
外口過膜を生物活性物質架橋試薬水溶液中に浸漬し、該
水溶液中から引き上げた限外口過膜を加熱処理した後、
生物活性物質水性溶液中に浸漬し、該水性溶液から引き
上げた限外口過膜を通風乾燥させて固定化生物活性物質
膜を製造することにより、前記目的を達成し得ることを
見出した。従って、本発明は、このようにして行われる
固定化酵素膜によって代表される生物活性物質膜の製造
法に関する。
一方の面側に緻密層およびそれに続く中間層をそれぞれ
有する限外口過膜としては、一般に他方の面にはフィン
ガースドラクチャ−構造を有するポーラス層を有してい
るものが用いられ、かかる膜状物は、ポリスルホン、ポ
リアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
アミド、ポリイミド、ポリカーボネートなどの重合体の
ドープ准をガラス板、金属板などの基質上に流延し、製
膜した後、逆浸透水中に浸漬することにより製造される
。得られた膜状物の他方の面のポーラス層はフィンガー
スドラクチャ−構造を有しており、この構造の内部は同
時に多数の連続孔を有しており、これら連続孔の存在が
本発明方法に大きく寄与しているので、フィンガースド
ラクチャ−構造を必ずしも有しなくとも、ポーラス層側
に多数の連続孔が穿設されていれば、かかる膜状物も同
様に用いることができる。
有する限外口過膜としては、一般に他方の面にはフィン
ガースドラクチャ−構造を有するポーラス層を有してい
るものが用いられ、かかる膜状物は、ポリスルホン、ポ
リアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
アミド、ポリイミド、ポリカーボネートなどの重合体の
ドープ准をガラス板、金属板などの基質上に流延し、製
膜した後、逆浸透水中に浸漬することにより製造される
。得られた膜状物の他方の面のポーラス層はフィンガー
スドラクチャ−構造を有しており、この構造の内部は同
時に多数の連続孔を有しており、これら連続孔の存在が
本発明方法に大きく寄与しているので、フィンガースド
ラクチャ−構造を必ずしも有しなくとも、ポーラス層側
に多数の連続孔が穿設されていれば、かかる膜状物も同
様に用いることができる。
このように、一方の面側に緻密層およびそれに続く中間
層をそれぞれ有する限外口過膜は、酵素架橋試薬水溶液
中に浸漬される。酵素架橋試薬としては、例えばグリオ
キザール、マロンジアルデヒド、サクシンジアルデヒド
、グルタルアルデヒド、アジピンジアルデヒド、マレイ
ンジアルデヒド、7タルアルデヒド、イソフタルアルデ
ヒド、テレフタルアルデヒド、ジアルデヒドでん粉など
のジアルデヒド化合物が用いられ、特にグルタルアルデ
ヒドおよびジアルデヒドでん粉が好ましい。
層をそれぞれ有する限外口過膜は、酵素架橋試薬水溶液
中に浸漬される。酵素架橋試薬としては、例えばグリオ
キザール、マロンジアルデヒド、サクシンジアルデヒド
、グルタルアルデヒド、アジピンジアルデヒド、マレイ
ンジアルデヒド、7タルアルデヒド、イソフタルアルデ
ヒド、テレフタルアルデヒド、ジアルデヒドでん粉など
のジアルデヒド化合物が用いられ、特にグルタルアルデ
ヒドおよびジアルデヒドでん粉が好ましい。
これらのジアルデヒド化合物は、約1〜50%の濃度の
水溶液に調製され、限外口過膜はこの水溶液中に約1分
間乃至約24時間程度浸漬される。
水溶液に調製され、限外口過膜はこの水溶液中に約1分
間乃至約24時間程度浸漬される。
浸漬された限外口過膜は、この酵素架橋試薬からす1き
上げられた後、加熱処理される。加熱処理は、オープン
などを用い、約50〜120℃、好甘しく Vl約50
〜80℃の温度で、約1分間乃至24時間程度行われる
。この加熱処理によって、膜中に含浸された架橋試薬は
、ポーラス層のフィンガースドラクチャ−構造を伝わっ
て中間層および緻密層の部分に集積される。
上げられた後、加熱処理される。加熱処理は、オープン
などを用い、約50〜120℃、好甘しく Vl約50
〜80℃の温度で、約1分間乃至24時間程度行われる
。この加熱処理によって、膜中に含浸された架橋試薬は
、ポーラス層のフィンガースドラクチャ−構造を伝わっ
て中間層および緻密層の部分に集積される。
この加熱処理された膜は、次いで酵素水性溶液中に浸漬
される。酵素としては、例えばグルコースオキシダーゼ
、アミノ酸オキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ
、ウリカーゼなどのオキシダーゼ類、ウレアーゼ、クレ
アチニナーゼ、グルタミナーゼ、ベニシリナーゼ、カラ
ターゼ、パーオキシダーゼ、インベルターゼ、ムタロタ
ーゼ、アミラーゼ、パパイン、トリプシン、アルカリプ
ロテアーゼなどのプロテアーゼ、グルコースイソメラー
ゼ、ウロキナーゼなどが挙げられる。これらの酵素は、
一般に所定のpi(に調愁した綬衝液7:Cどの水性溶
液の約0.001〜0.1%溶液として調製され、この
水性溶液中に加熱処理膜が、約1分間乃至24時間程度
浸漬される。
される。酵素としては、例えばグルコースオキシダーゼ
、アミノ酸オキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ
、ウリカーゼなどのオキシダーゼ類、ウレアーゼ、クレ
アチニナーゼ、グルタミナーゼ、ベニシリナーゼ、カラ
ターゼ、パーオキシダーゼ、インベルターゼ、ムタロタ
ーゼ、アミラーゼ、パパイン、トリプシン、アルカリプ
ロテアーゼなどのプロテアーゼ、グルコースイソメラー
ゼ、ウロキナーゼなどが挙げられる。これらの酵素は、
一般に所定のpi(に調愁した綬衝液7:Cどの水性溶
液の約0.001〜0.1%溶液として調製され、この
水性溶液中に加熱処理膜が、約1分間乃至24時間程度
浸漬される。
酵素の水性溶液中に浸漬された膜(d′、そこから引き
上げられた後、通風乾燥させる。通風乾燥は、一般に約
20〜40℃で行われる。この浸漬および通風乾燥は、
くり返して行なうこともできる。かかる処理により、酵
素はポーラス層のフィンガースドラクチャ−構造を伝わ
り、架橋試薬と反応して、中間層および緻密層の部分に
高密度に架橋、固定化される。
上げられた後、通風乾燥させる。通風乾燥は、一般に約
20〜40℃で行われる。この浸漬および通風乾燥は、
くり返して行なうこともできる。かかる処理により、酵
素はポーラス層のフィンガースドラクチャ−構造を伝わ
り、架橋試薬と反応して、中間層および緻密層の部分に
高密度に架橋、固定化される。
以上の説明は、主として酵素の固定化についてなされて
きたが、その構造中にアミン基を有するタン白質、例え
ばレクチン、ペプチド系ホルモンなどの他の生学物的に
活性を有する生物活性物質にも、本発明方法は同様に有
効に適用される。
きたが、その構造中にアミン基を有するタン白質、例え
ばレクチン、ペプチド系ホルモンなどの他の生学物的に
活性を有する生物活性物質にも、本発明方法は同様に有
効に適用される。
本発明方法で得られる固定化生物活性物質膜は、膜の中
間層および緻密層のそれぞれに酵素などの生物活性物質
が高密度に固定化され、固定化された生物活性物質はそ
れとの反応物質である各種基質に顕著に作用し、それの
生物活性効果を十分に発揮させるので、このような作用
および効果を有効に利用して、例えばたん白質による汚
染のために生ずる限外口過膜の透水量低下防止用プロテ
ア−41ffl化酵素膜、いわゆるセルフクリーニング
メンブレンやバイオセンサー用固定化酵素膜、バイオリ
アクターなどに効果的に用いられる。
間層および緻密層のそれぞれに酵素などの生物活性物質
が高密度に固定化され、固定化された生物活性物質はそ
れとの反応物質である各種基質に顕著に作用し、それの
生物活性効果を十分に発揮させるので、このような作用
および効果を有効に利用して、例えばたん白質による汚
染のために生ずる限外口過膜の透水量低下防止用プロテ
ア−41ffl化酵素膜、いわゆるセルフクリーニング
メンブレンやバイオセンサー用固定化酵素膜、バイオリ
アクターなどに効果的に用いられる。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1〜2
限外口過膜の製造
ポリスルホン(UOO社製品P−1700) 159を
ジメヂルホルムアミド759に溶解させ、B型粘度計(
東京計器製)を用いて20℃で測定した粘度が2700
pSのドープ液を調製した0このドープ液を、ガラス板
上に流延し、ガラス俸を用いて製膜した。得られた膜を
、温度20℃、相対湿度60%の雰囲気に30秒間放置
した後、25℃の逆浸透水中に浸漬し、ゲル化させて、
限外口過膜を製造し 7こ 。
ジメヂルホルムアミド759に溶解させ、B型粘度計(
東京計器製)を用いて20℃で測定した粘度が2700
pSのドープ液を調製した0このドープ液を、ガラス板
上に流延し、ガラス俸を用いて製膜した。得られた膜を
、温度20℃、相対湿度60%の雰囲気に30秒間放置
した後、25℃の逆浸透水中に浸漬し、ゲル化させて、
限外口過膜を製造し 7こ 。
限外口過膜の性能
ポリエチレングリコールまたはポリビニルピロリドンを
検体として用い、この膜の限外口過性能を、基1;、7
H圧力1〜で測定した。測定に際しては、全有機炭素h
1゛(島原製作所製TOO−10E )が用い0れ、膜
透過前後の水溶液中の検体濃度が測定された。その結果
、分画分子量け15000 、また透水ri j)ild、’ 0.5 /c1d−hr、atmの値
がそれぞれ得られた。
検体として用い、この膜の限外口過性能を、基1;、7
H圧力1〜で測定した。測定に際しては、全有機炭素h
1゛(島原製作所製TOO−10E )が用い0れ、膜
透過前後の水溶液中の検体濃度が測定された。その結果
、分画分子量け15000 、また透水ri j)ild、’ 0.5 /c1d−hr、atmの値
がそれぞれ得られた。
分子量既知のポリエチレングリコールまたはポリビニル
ピロリドンの0.5〜1重量%水溶液を腓に流し、その
分離率が90%の分子量を分画分子量とする。
ピロリドンの0.5〜1重量%水溶液を腓に流し、その
分離率が90%の分子量を分画分子量とする。
限外口過膜用セルに膜を取り付け、セルの一方の膜面側
から1=に加圧された水を流し、セルの他方の膜面側の
浸透液中に流れ出た水の量を測定し、それをCni/c
yst 、hr −atm単位に変換する。
から1=に加圧された水を流し、セルの他方の膜面側の
浸透液中に流れ出た水の量を測定し、それをCni/c
yst 、hr −atm単位に変換する。
限外口過膜の膜構造
乾燥状態で膜厚約190μmの限外口過膜の膜表面部を
、走査型電子顕微鏡(日立−明石製MSM −7)を用
いて観察したところ、10000倍の倍率で膜表面部分
に(井孔の存在が認められなかった。
、走査型電子顕微鏡(日立−明石製MSM −7)を用
いて観察したところ、10000倍の倍率で膜表面部分
に(井孔の存在が認められなかった。
次いで、軟X線装置(ソフテツクス社HSOFTEXI
SM型)を用い、95V、2.5mA 、 5分間の軟
z 13照射条件下で、その断面部を観察した。上記表
面部側から順次緻密層および中間層が合計40μmnの
厚さで形成されており、次いで裏面部となるポーラス層
が150μmの厚さで形成されている。このポーラスN
5には、最大横幅約60μm1縦方向長さ150μmに
近いフィンガースドラクチャ−構造が、膜面1 mr1
当り約230個の割合で存在していた。
SM型)を用い、95V、2.5mA 、 5分間の軟
z 13照射条件下で、その断面部を観察した。上記表
面部側から順次緻密層および中間層が合計40μmnの
厚さで形成されており、次いで裏面部となるポーラス層
が150μmの厚さで形成されている。このポーラスN
5には、最大横幅約60μm1縦方向長さ150μmに
近いフィンガースドラクチャ−構造が、膜面1 mr1
当り約230個の割合で存在していた。
固定化酵素膜の製造
このポリスルホン限外口過膜を、酵素架橋試薬としての
ジアルデヒドでん粉(半押化学製品)の10%水溶液中
に10分間浸漬し、その後この水溶液中から引き上げた
限外口過膜を、100℃のオーブン中[30分間放置し
、加熱処理した。この加熱処理によって、膜中に含浸さ
れた架橋試薬は、ポーラス層のフィンガースドラクチャ
−構造を伝わって中間層および緻密層の部分に集積され
る。
ジアルデヒドでん粉(半押化学製品)の10%水溶液中
に10分間浸漬し、その後この水溶液中から引き上げた
限外口過膜を、100℃のオーブン中[30分間放置し
、加熱処理した。この加熱処理によって、膜中に含浸さ
れた架橋試薬は、ポーラス層のフィンガースドラクチャ
−構造を伝わって中間層および緻密層の部分に集積され
る。
この加熱処理による膜性能への影暢を調べるために、1
05℃のオートクレーブ内に膜を20分間入れて加熱し
たが、それによる分画分子量および透水量への影響はみ
られなかった。
05℃のオートクレーブ内に膜を20分間入れて加熱し
たが、それによる分画分子量および透水量への影響はみ
られなかった。
次いで、この加熱処理された膜を、0.01%のプロテ
アーゼ酵素(長瀬産業製品)を含む1)H7,0のリン
酸緩衝液中に1時間浸漬し、この緩衝液中から引き上げ
た限外口過膜を30℃で通風乾燥させた。これにより、
酵素はポーラス層のフィンガースドラクチャ−構造を伝
わり、架橋試薬と反応して中間層および緻密層の部分に
高密度に架橋、固定化された。なお、この際、架橋試薬
が緩衝液中に溶出するか否かを調べるために、架橋試薬
集積膜を緩衝液中に1時間放置し、ジアルデヒドでん粉
溶出の有無を全有機炭素計で測定したが、それの溶出を
認めることはできなかった。1だ、この酵素固定膜中の
未反応アルデヒド基は、0.05 yvt濃度のNaB
H4水溶液中に膜を1分間浸漬し、還元させた。
アーゼ酵素(長瀬産業製品)を含む1)H7,0のリン
酸緩衝液中に1時間浸漬し、この緩衝液中から引き上げ
た限外口過膜を30℃で通風乾燥させた。これにより、
酵素はポーラス層のフィンガースドラクチャ−構造を伝
わり、架橋試薬と反応して中間層および緻密層の部分に
高密度に架橋、固定化された。なお、この際、架橋試薬
が緩衝液中に溶出するか否かを調べるために、架橋試薬
集積膜を緩衝液中に1時間放置し、ジアルデヒドでん粉
溶出の有無を全有機炭素計で測定したが、それの溶出を
認めることはできなかった。1だ、この酵素固定膜中の
未反応アルデヒド基は、0.05 yvt濃度のNaB
H4水溶液中に膜を1分間浸漬し、還元させた。
膜に固定化されたプロテアーゼ酵素は、分子量が約26
000で19種、275個のアミノ・酸で形成されてお
り、その中アルデヒド基と結合可能性を有するアミノ酸
は、アルギニン、アスパラギン、グルタミンおよびリジ
ンである。固定化の確認は、得られた膜を前記緩衝液中
に24時間浸漬し、酵素溶出の有無を紫外および可視吸
光光度計(島原製作所製tff−190)を用い、28
0 nmの波長の吸光度を測定することにより行われた
。その結果、酵素の溶出を認めることができなかった。
000で19種、275個のアミノ・酸で形成されてお
り、その中アルデヒド基と結合可能性を有するアミノ酸
は、アルギニン、アスパラギン、グルタミンおよびリジ
ンである。固定化の確認は、得られた膜を前記緩衝液中
に24時間浸漬し、酵素溶出の有無を紫外および可視吸
光光度計(島原製作所製tff−190)を用い、28
0 nmの波長の吸光度を測定することにより行われた
。その結果、酵素の溶出を認めることができなかった。
また、固定化酵素量を、ケルダール窒素分析装置(三菱
化成製KN−10)を用いて測定したところ、膜1り当
り0,05りの酵素が固定されていることが判った。
化成製KN−10)を用いて測定したところ、膜1り当
り0,05りの酵素が固定されていることが判った。
固定化酵素膜の性能
酵素基質として牛血清ヘモグロビン(シグマ社製品)を
用い、それの0.002%緩衝液(pH7,0)を調製
し、これを供給液に用いて、固定イヒ酵緊膜の限外口過
試験を、1〜の圧力で行なった。試験時間に対する透水
量の減少は、図面の曲線■に示される。曲線■は、酵素
を固定化していない唯のポリスルホン限外口過膜を用い
た場合2対照例として示したものである。この結果から
、プロテアーゼ酵素固定化膜は、膜面に付着するヘモグ
ロビン2分解するので、ヘモグロビンによる膜の汚染に
よってもたらされる透水量の低下を有効に防止し得るこ
とが判る。また、試験時間5時間後における酵素の残存
活性率(試験後の膜中酵素の活性/試験前の膜中酵素の
活性X 100 )の値は、73.8%であった。なお
、酵素の活性は、アンソン−荻原氏変法によって測定さ
れた。
用い、それの0.002%緩衝液(pH7,0)を調製
し、これを供給液に用いて、固定イヒ酵緊膜の限外口過
試験を、1〜の圧力で行なった。試験時間に対する透水
量の減少は、図面の曲線■に示される。曲線■は、酵素
を固定化していない唯のポリスルホン限外口過膜を用い
た場合2対照例として示したものである。この結果から
、プロテアーゼ酵素固定化膜は、膜面に付着するヘモグ
ロビン2分解するので、ヘモグロビンによる膜の汚染に
よってもたらされる透水量の低下を有効に防止し得るこ
とが判る。また、試験時間5時間後における酵素の残存
活性率(試験後の膜中酵素の活性/試験前の膜中酵素の
活性X 100 )の値は、73.8%であった。なお
、酵素の活性は、アンソン−荻原氏変法によって測定さ
れた。
同様に、牛血清ヘモグロビン緩衝液の代りに、ミルクカ
ゼイン(メルり社製品)の0.01%緩衝液(pH7,
0)を供給液に用いて、透水量の経時変化を測定した。
ゼイン(メルり社製品)の0.01%緩衝液(pH7,
0)を供給液に用いて、透水量の経時変化を測定した。
結果は、図面の曲線■によって表わされ、酵素を固定し
ていない唯のポリスルホン限外口過膜を用いた対照例の
場合の曲線■よりも、透水量の低下の割合が少ないこと
を示している。
ていない唯のポリスルホン限外口過膜を用いた対照例の
場合の曲線■よりも、透水量の低下の割合が少ないこと
を示している。
捷た、試験時間5時間後における酵素の残存活性率(d
、70.0%の値を示した。なお、ミルクカゼインは、
プロテアーゼ酵素によって、約2〜3時間のうちにほぼ
完全に分解されることが、ゲルクロマトグラフ(ウォー
ターズ社製)によって確められている。
、70.0%の値を示した。なお、ミルクカゼインは、
プロテアーゼ酵素によって、約2〜3時間のうちにほぼ
完全に分解されることが、ゲルクロマトグラフ(ウォー
ターズ社製)によって確められている。
このように、本発明方法により、膜の中間層および緻密
層に固定化された酵素は、酵素との反応物質である各種
基質に顕著に作用し、その酵素作用が十分に発揮される
。
層に固定化された酵素は、酵素との反応物質である各種
基質に顕著に作用し、その酵素作用が十分に発揮される
。
比較例1〜2
実施例において、オープンによる加熱処理を行なうこと
なく、固定化酵素膜が製造された。この膜について、実
施例1〜2と同ザにして、血清ヘモグロビンまたはミル
クカゼインによる汚染実験を行なった。測定された透水
膜低下率および残存活性率は、次の俵に示される。
なく、固定化酵素膜が製造された。この膜について、実
施例1〜2と同ザにして、血清ヘモグロビンまたはミル
クカゼインによる汚染実験を行なった。測定された透水
膜低下率および残存活性率は、次の俵に示される。
表
実施例1 血清ヘモグロビン 5.8 73.8比較例
1 40.5 53.5 実施例2 ミルクカゼイン 68,0 70.0比較例
2 81.4 51.3
1 40.5 53.5 実施例2 ミルクカゼイン 68,0 70.0比較例
2 81.4 51.3
図面は、実施例1〜2およびこれらの対照例に係る股を
限外口過膜に用いた場合の血清ヘモグロビンまたはミル
クカゼインによる汚染防止効果を経時的に示したグラフ
である。 代理人 弁理士 吉 1)俊 夫 零ζ験時間(時M)
限外口過膜に用いた場合の血清ヘモグロビンまたはミル
クカゼインによる汚染防止効果を経時的に示したグラフ
である。 代理人 弁理士 吉 1)俊 夫 零ζ験時間(時M)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、一方の面側に緻密層およびそれに続く中間層をそれ
ぞれ有する限外口過膜を生物活性物質架橋試薬水溶液中
に浸漬し、該水溶液中から引き上げた限外口過膜を加熱
処理した後、生物活性物質水性溶液中に浸漬し、該水性
溶液から引き上げた限外口過膜を通風乾燥させることを
特徴とする固定化生物活性物Jj:を膜の製造法。 2 限外口過膜として、緻密層、中間層およびフィンガ
ースドラクチヤ−構造を有するポーラス層をそhぞれ有
する膜が用いられる特許請求の範囲第1項記載の固定化
生物活性物質膜の製造法。 3、生物活性物質として酵素が用いられる特許請求の範
囲第1項記載の固定化生物活性物質膜の製造法。 4、生物活性物質架橋試薬としてジアルデヒド化合物が
用いられる特許請求の範囲第1項または第3項記載の固
定化生物活性物質膜の製造法。 5、加熱処理が約50〜120℃で行われる特許請求の
範囲第1項または第4項記載の固定化生物活性物質膜の
製造法。 6、通風乾燥が約20〜40℃で行われる特許請求の範
囲第1項記載の固定化生物活性物質膜の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58124135A JPS6014908A (ja) | 1983-07-08 | 1983-07-08 | プロテアーゼ固定化酵素膜の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58124135A JPS6014908A (ja) | 1983-07-08 | 1983-07-08 | プロテアーゼ固定化酵素膜の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6014908A true JPS6014908A (ja) | 1985-01-25 |
JPH0420648B2 JPH0420648B2 (ja) | 1992-04-06 |
Family
ID=14877785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58124135A Granted JPS6014908A (ja) | 1983-07-08 | 1983-07-08 | プロテアーゼ固定化酵素膜の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6014908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013141620A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-22 | Tokyo Univ Of Agriculture & Technology | ろ過膜 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56102906A (en) * | 1980-01-23 | 1981-08-17 | Hitachi Ltd | Preparation of fixed enzyme membrane |
-
1983
- 1983-07-08 JP JP58124135A patent/JPS6014908A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56102906A (en) * | 1980-01-23 | 1981-08-17 | Hitachi Ltd | Preparation of fixed enzyme membrane |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013141620A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-22 | Tokyo Univ Of Agriculture & Technology | ろ過膜 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0420648B2 (ja) | 1992-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0562372A2 (de) | Biosensor | |
EP0326081B1 (en) | Enzyme electrode | |
JPS6283885A (ja) | 酵素固定膜及びその製造方法 | |
EP0562371A2 (de) | Immobilisierung biochemischer Substanzen | |
EP0562373A2 (de) | Immobilisierung biochemischer Substanzen | |
JPS60173452A (ja) | 酵素電極用固定化酵素膜の形成方法 | |
JPS61145447A (ja) | 固定化酵素膜 | |
JPS6014908A (ja) | プロテアーゼ固定化酵素膜の製造法 | |
JPS59164953A (ja) | 固定化酵素膜およびその製造方法 | |
US5283186A (en) | Preparation of a compressed membrane containing immobilized biologically acting material | |
JPH02236153A (ja) | 選択透過膜およびそれを用いる電極 | |
GB1560691A (en) | Enzyme membrane | |
JPH0349388B2 (ja) | ||
JPS6365699B2 (ja) | ||
JPS6344885A (ja) | 酵素固定化ダイナミツクス膜 | |
JPS5948080A (ja) | 固定化複合酵素 | |
JPS6157628A (ja) | 生理活性物質固定化膜の製造法 | |
JPS62180787A (ja) | 酵素含有ろ過材及びその製法及びその使用方法 | |
JPH0566105B2 (ja) | ||
JPS61274253A (ja) | 酵素膜およびその製造方法 | |
JPH0576330B2 (ja) | ||
JPS6134796B2 (ja) | ||
JPS6255082A (ja) | 酵素固定膜 | |
JPS62296876A (ja) | 酵素固定膜 | |
JPH02219575A (ja) | 酵素固定用膜の製造方法 |