JPS60143508A - 新規な電気絶縁油および油含浸電気機器 - Google Patents

新規な電気絶縁油および油含浸電気機器

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JPS60143508A
JPS60143508A JP58250735A JP25073583A JPS60143508A JP S60143508 A JPS60143508 A JP S60143508A JP 58250735 A JP58250735 A JP 58250735A JP 25073583 A JP25073583 A JP 25073583A JP S60143508 A JPS60143508 A JP S60143508A
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圭治 遠藤
重信 川上
等 柳下
照三 林
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/18Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances
    • H01B3/20Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances liquids, e.g. oils
    • H01B3/22Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances liquids, e.g. oils hydrocarbons

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な電気絶縁油および油含浸電気機器に関す
るものである。
更に詳しくは、本発明は、アルキルビフェニルおよび/
またはアルキルナフタレンと、2つの芳香族環を有する
モノオレフィンおよび/またはジオレフィンとからなる
電気絶縁油、およびその電気絶縁油を含浸させた油含浸
電気機器に関するものである。該電気絶縁油は、ポリオ
レフィンなどのプラスチック材料からなる絶縁体または
誘電体を使用した油含浸電気機器に特に好適なものであ
る。
近年、油含浸コンデンサー、油含浸ケーブルおよび変圧
器などの油含浸電気機器の高電圧化および小型化に伴い
、各種のプラスチック材料が従来の絶縁紙と共に使用さ
れるようになった。
ところで、従来の電気絶縁油、たとえば、精製された鉱
油、ポリブテン、アルキルベンゼンまたは塩素化ビフェ
ニルなどは、種々の欠点を有している。たとえば、塩素
化ビフェニルはハロゲン化芳香族炭化水素に特有の公害
問題のために使用が避けられている。また従来の各種電
気絶縁油は、前記の油含浸電気機器に使用されるポリオ
レフィンなどのプラスチック材料との適合性が必ずしも
満足できるものではない。
すなわち、前記の電気機器類の高圧化や小型化に伴い、
使用する絶縁油に要求される性能は、絶縁破壊電圧が高
いこと、誘電正接が低いことの他水素ガス吸収性が優れ
ていることなどである。
水素ガス吸収性は、高電圧下におけるコロナ放電に対す
る絶縁油の安定性を示すもので、ガス吸数件が大きい程
コロナ放電が発生し難く、安定性が優れた絶縁油である
一方、前記電気機器の高圧化の要求に対して、油含浸電
カケーブル、コンデンサーなどの電気機器においては、
従来の絶縁紙の代りに、あるいはその一部に、ポリオレ
フィン、ポリスチレン、ポリエステルなどのプラスチッ
クフィルムが絶縁体もしくは誘電体として使用されるよ
うになった。
また、絶縁耐力、誘電正接、誘電率、などの観点から、
プラスチックフィルムとしては、ポリオレフィンフィル
ム、特にポリプロピレンフィルムや架橋ポリエチレンフ
ィルムなどが使用されている。
これらのポリオレフィンフィルムは、電気絶縁油を含浸
させた場合、含浸油の種類によって、ある程度は膨潤や
溶解をする。フィルムが膨潤すると、絶縁層の厚みが増
加し、ケーブルにおいては電気絶縁油の油流抵抗の増加
、コンデンサーにおいては電気絶縁油の含浸不良などの
現象が起り、ボイド(油が含浸しない個所)が生じ、コ
ロナ放電電圧の低下などが起り好ましくない。
1 しかしながら、前記の各電気絶縁油は、絶縁破壊電圧(
B D V)および誘電正接(tanδ)はある程度満
足し得るものであるが、水素カス吸収性、ひいてはコロ
ナ放電特性、およびポリプロピレンフィルムの寸法安定
性などを充分に満足させ得るものではない。
上記のような従来技術に鑑み、本発明は、改良Sれた非
ハロゲン性の電気絶縁油およびその絶縁油を含浸して前
記の従来技術における欠点を除去した油含浸電気機器を
提供することを目的とするものである。
本発明の他の目的は、誘電率その他の性質が優れ、水素
ガス吸収性が良好で、かつプラスチック絶縁材に良好に
適合し得る電気絶縁油を提供することである。
更に本発明の他の目的は、優れたコロナ放電特性、絶縁
破壊電圧、その他の優れた電気的性能、および長い寿命
を有する油含浸電気機器を提供することである。
従って本発明は、改良された新規な電気絶縁油2 およびその電気絶縁油を含浸させた油含浸電気機器に関
するものである。
前記電気絶縁油は、 (a)少なくとも1種のアルキル(シクロアルキルを含
む)ビフェニルおよび/またはアルキル(シクロアルキ
ルを含む)ナフタレン、および(b)少なくとも1種の
縮合または非縮合型の2つの芳香族環を有するモノオレ
フィンおよび/またはジオレフィン(但し、スチレン、
α−メチルスチレン、またはこれらのモノメチル核置換
体からなるスチレン類の不飽和二量体および不飽和二量
体などの2環モノオレフインを除く)からなるものであ
る。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
北記(a)項のアルキルビフェニルにおけるアルキル基
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
、n−ブチル基、5eC−ブチル基、tert−ブチル
基、イソブチル基、アミル基などまたはシクロヘキシル
基などのようなシクロアルキル基などであって、その数
は複数であっても良いが、アルキル基の合計の炭素数が
1−10個のものが好ましい。またこれらのアルキルビ
フェニルは、単独で、または2種以上の混合物として使
用することができ、それらの40℃における粘度が10
cSt以下のものが、本発明の電気絶縁油の成分として
使用するために好ましい。特に好ましいのはモノイソプ
ロピルビフェニルである。
上記のアルキルビフェニルは、ベンゼンの高温ラジカル
反応、またはベンゼンとクロロベンゼンとのアルキレー
ションから得られたビフェニルに、エチレン、プロピレ
ンなどのオレフィンや、クロロエタン、クロロプロパン
などのハロゲン化炭化水素をアルキレーションさせるこ
とにより得ることができる。
また、上記(a)項のアルキルナフタレンにおけるアル
キル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソブチル基、 5eC−ブチ
ル基、tert−ブチル基、アミル基などであり、その
数は複数であっても良いが、アルキル基における合計の
炭素数は1〜10個であるアルキルナフタレンが好まし
い。
また、これらのアルキルナフタレンは単独で。
または2種以上の混合物として使用することができ、そ
れらの40°Cにおける粘度が10cSt以下のものが
1本発明の電気絶縁油として使用するために好ましい。
特に好ましいものはジイソプロピルナフタレンである。
」二記のアルキルナフタレンは、ナフタレンにプロピレ
ン、ブテンなどのオレフィンや、プロピルクロライドな
どのハロゲン化炭化水素をアルキレーションさせて得る
ことができる。
なお、アルキルビフェニルとアルキルナフタレンは混合
して使用してもよい。
前記(a)項のアルキルビフェニルおよび/またはアル
キルナフタレンと併用する化合物は、(b)項の縮合ま
たは非縮合型の2つの芳香族環を有するモノオレフィン
および/またはジオレフィン(但し、スチレン、α−メ
チルスチレン、またはこれらのモノメチル核置換体から
なるスチレン類の不飽和二量体および不飽和共二量体な
どの?環モノオレフィンを除く)でアル。
」二記(b)項のオレフィンから除外されるべき化合物
は、具体的には下記一般式(I)がら(m)のいずれか
により表わされる化合物である:3R4 上式中、R1からR4はそれぞれ水素原子またはメチル
基であり、R1からへの合計炭素数は0から2の整数で
ある。
5 より具体的な(b)項で除外すべきオレフィンは、たと
えば1.3−ジフェニルブテン−1,3−ジフェニルブ
テン−2,4−メチル−2,4−ジフェニルペンテン−
1,4−メチル−2,4−ジフェニルペンテン−2,1
,3−ジ(メチルフェニル)ブテン−1,1,3−ジ(
メチルフェニル)ブテン−2などである。
上記のようなモノオレフィンを除外したところの前記(
b)項のオレフィンの内、縮合もしくは非縮合型の芳香
族環を2つ有するモノオレフィンとしては、次に示す一
般式(IT)、(V)および(Vl)で表わされる化合
物がある。
一般式: (4) 式(IV)において、R,、R2、R3および〜の内、
いずれか1つの基はアリール基またはアンルキル6 基であり、その他の基はそれぞれ水素原子またはアルキ
ル基である。また、nはOから3の整数であり、R4が
アリール基またはアラルキル基のときはnはlである。
さらに、符号「・・・・」は存在してもよい結合であり
、該結合が存在するときは、R1およびR3はそれらの
合計炭素数が5から7のアルキレン基である。但し、ス
チレン、α−メチルスチレンまたはこれらのベンンゼン
核にメチル基が置換したモノメチル置換体から選ばれる
スチレン類の不飽和二量体および不飽和共二量体を除く
一般式: 式(V)において、R5はアルケニレン基またはシクロ
アルケニレン基であり、例えば、オレフィン系炭化水素
から2つの水素原子を除去したエチレン、フロピレン、
ブテン、シクロペンテン、シクロヘキセンなどの2価の
置換基であり、かつその脂肪族性不飽和二重結合が芳香
族環と共役していない。さらに、mおよびnは0から3
の整数であり、m個の−およびn個のR7はそれぞれ同
一もしくは異なり、それらは水素原子またはアルキル基
である。
一般式: %式%) 式(Vl)において、島はアルケニル基またはシクロア
ルケニル基であり、mおよびnは0から3の整数であり
、m個のR8およびn個のRloはそれぞれ同一もしく
は異なり、それらは水素原子またはアルキル基である。
前記(a)項のアルキルビフェニルおよび/またはアル
キルナフタレンと併用すべき、前記式(IV)から(V
l)で表わされる芳香族オレフィンの内、式(IV)の
芳香族オレフィンとして、式9 (rV)におけるR1またはR2がアリール基またはア
ラルキル基の場合は、次式(IV−1)で表わされる化
合物である。式中、Arはアリール基またはアラルキル
基を示す。
(R4)□ また、式(IV)において、R3がアリール基またはア
ラルキル基のときは、次の式(IV−2)で表わされる
Ar (R4)n さらに、式(IV)において、へがアリール基またはア
ラルキル基のときは、次の式(IV−3)で表わされる
0 Ar ここで上記式(IV−1)から式(IV−3)において
、Arがアリール基の場合には、例えば、フェニル、ト
リル、キシリル、エチルフェニル、クメニルなどの基で
ある。またArがアラルキル基の場合には、例えば、ベ
ンジル、lまたは2−フェニルエチル、lまたは2−ト
リルエチル、lまたは2−キシリルエチル、■または2
−エチルフェニルエチル、lまたは2−クメニルエチル
、および1.2または3−フェニルプロピルなどの基で
ある。その場合、式(IV−1)から式(1’V−3)
のR1からR4は水素原子またはアルキル基であって、
例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、 5ec−ブチル、tert−きは
、R1およびR3はそれらの合計炭素数が5〜7のアル
キレン基である。
上記式(IV−1)においてArがアリール基の場合の
具体的な化合物としては、スチルベン、4−メチルスチ
ルベン、1.2−ジフェニルプロペン−1,1,2−ジ
フェニル−1−メチルプロペン−1,1,2−ジフェニ
ルシクロヘキセン、およV:2.3−ジフェニルブテン
−2などである。
また、式(IV−1)においてArがアラルキル基の場
合には、■、3−ジフェニルプロペン、1.4−ジフェ
ニルブテン−1,フェニル−ベンジルシクロヘキセンな
どがある。
式(TV−2)においてArがアリール基の場合にハ、
l、1−ジフェニルエチレン、1−フェニル=1−(4
−エチルフェニル)エチレン、1,1−ジフェニルプロ
ペン−1などがある。
また、式(IV−2)においてArがアラルキル基の場
合には、2,3−ジフェニルプロペン、1,2−ジフェ
ニルブテン−2などがある。
式(IV、−3)においてArがアリール基の場合には
、2−イソプロペニルビフェニル、4−インプロペニル
ビフェニル、2−インプロペニル−4’ −イソプロピ
ルビフェニル、シクロヘキセニルビフェニル、およびシ
クロペンテニルビフェニルなどがある。
さらに式(IV−3)においてArがアラルキル基の場
合には、■−フェニルー1−(4’−ビニルフェニル)
エタン、1−(4−メチルフェニル)−1−(4’−ビ
ニルフェニル)エタン、■−フェニルー1−(4’−イ
ソプロペニルフェニル)エタン、フェニル−(4′−ビ
ニルフェニル)メタン、フェニル(シクロヘキセニルフ
ェニル)メタンなどである。
また、前記式(V)で表わされる芳香族オレフィンにお
いて、R5はその基が有する脂肪族性不飽和二重結合が
該芳香族オレフィンの有する2個の芳香族環のいずれと
も共役していないアルケニレン基またはシクロアルケニ
レン基であって、たとえば、ブテニレン、メチルブテニ
レン、′ペンテニレン、シクロペンテニレンもしくはシ
クロヘキセ3 ニレンなどであり、また、−およびR7は、水素原子、
またはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、インブチル、5ee−ブチル、tert−ブチ
ルなどのアルキル基である。
具体的な化合物として式(V)で表わされる芳香族オレ
フィンは、1,4−ジフェニルブテン−2,1,4−ジ
フェニルペンテン−2および1.4−ジフェニル−2−
メチルペンテン−2などである。
さらに、前記式(VI)で表わされる芳香族オレフィン
は、R8がビニル、アリル、プロペニル、インプロペニ
ル、ブテニルなどのアルケニル基もしくはシクロペンテ
ニル、シクロヘキセニルなどのシクロアルケニル基であ
り、また、R8およびR1゜は水素原子、またはメチル
、エチル、プロピル。
インプロピル、ブチル、イソブチル、 5ec−ブチル
もしくはte rt−ブチルなどのアルキル基である。
式(VT)で表わされる具体的な芳香族オレフィンとし
ては、α−ビニルナフタレン、インプロペニルナフタレ
ン、アリルナフタレン、l−シクロペント−2−エニル
ナフタレンなどがある。
4 本発明の電気絶縁油の成分である前記(b)項の芳香族
オレフィンの内、芳香族環を2環有するジオレフィンと
しては、次の一般式(■)、(■)および(IX)で表
わされる化合物がある。
一般式 %式%) ) ) ここで、前記一般式(■)、(■)および(IK)にお
いて、R1からR3は炭化水素残基であり、mおよびn
は0または正の整数であり、m個のR1およびn個のR
3はそれぞれ同一もしくは異なる基であり、かつ、各式
において全ての基の二重結合の合計は2である。
R1またはR3が不飽和基である場合、それらはアルケ
ニル基またはシクロアルケニル基であり、例えば、ビニ
ル、プロペニル、イソプロペニル、アリル、ブテニルお
よびシクロヘキセニル基などである。
また、R,またはR3が飽和基である場合、それらはア
ルキル基またはシクロアルキル基であり、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル
、イソブチル、5eC−ブチル、tert−ブチル、ペ
ンチルおよびシクロヘキシル基などである。
R2が不飽和基である場合、それらはアルケニレン基ま
たはシクロアルケニレン基であり、例えばエチレン、フ
ロピレン、ブテン、シクロペンテンおよびシクロヘキセ
ンなどのオレフィン系炭化水素から2つの水素原子を除
去して得た2価の置換基である。
さらに、R2が飽和基である場合、それらはアルキレン
またはシクロアルキレン基であり、例えばメタン、エタ
ン、プロパン、ブタンおよびシクロヘキサンなどの飽和
炭化水素から2つの水素原子を除去して得た2価の置換
基である。
前記一般式(■)、(■)および(IX)によって表わ
される化合物の例としては、次のようなものがある。
一般式(■)で表わされる化合物: l−フェニル−1−(4’−ビニルフェニル)エチレン
、1,1−ジフェニルブタジェン、2.4−ジフェニル
−1,3−ペンタジェン、ビス(4−イソプロペニルフ
ェニル)メタン、1.1−ビス(4−インプロペニルフ
ェニル)エタン、1,2−ビス(4−イソプロペニルフ
ェニル)エタン、および1,1−ビス(ビニルフェニル
)エタン。
一般式(■)で表わされる化合物: 2.2′−ジビニルビフェニルおよび4,4+−ジイソ
プロペニルビフェニル。
一般式(IX)で表わされる化合物ニ ジビニルナフタレンおよびジイソプロベニルナ7 フタレン。
上記の化合物は、本発明の電気絶縁油の製造に適用し得
るものを例示したものであり、本発明はこれらによって
限定されるものではない。
これらの芳香族オレフィンは、種々の合成化学的手法に
よって製造される。
例えば、ビニルナフタレンはホルミルナフタレンにヨウ
化メチルマグネシウムなどのグリニヤール試薬を反応y
せ、ついで脱水させることによって得られる。フェニル
(ビニルフェニル)エタンなどは、ジフェニルエタンに
フリーゾルタラフッ触媒によりアセチルクロライドを反
応させ、フェニル(アセチルフェニル)エタンを得て、
ついで水素化ホウ素ナトリウムなどで還元した後に脱水
させて得られる。フェニル(インプロペニルフェニル)
エタンなどは、フェニル(ホルミルフェニル)エタンに
ヨウ化メチルマグネシウムなどのグリニヤール試薬を反
応させ、その後脱水させることによりギ与ることができ
る。また、■、2−ジフェニルエチレンなどは、ベンズ
アルデヒドと臭化べ8 ンジルマグネシウムとを反応させ、脱水すればよく、1
.2−ジフェニルプロペンも同様である。
■、1−ジフェニルエチレンは、ジフェニルケトンにヨ
ウ化メチルマグネシウムなどのグリニヤール試薬を反応
させ、脱水することにより得られる。
また、芳香族ジオレフィンとしては、例えば、ブロモス
チレンなどから、ビニル基と芳香族環を有するグリニヤ
ール試薬を得て、次いで、アセトフェノンなどの芳香族
ケトンを反応させ、生成したアルコールを脱水すること
により製造することができる。
がらに、前記の芳香族オレフィン類は、脱水素反応、酸
化脱水素工量化反応および分解反応なども利用して得る
ことができる。
すなわち脱水素反応を利用する方法としては、本発明の
芳香族子ジオレフィンに対応する飽和芳香族炭化水素や
、同じく本発明の芳香族ジオレフィンに対応する飽和芳
香族炭化水素もしくは芳香数千ジオレフィンを分解、重
合などの副反応を抑えつつ、適宜の脱水素触媒を用いて
脱水素することにより製造することができる。
脱水素触媒は特に限定されず、任意の触媒を使用でき、
例えば、Cr、、Fe、Cu、K、Mg、Gaなどの金
属酸化物の1種もしくは2種以上の混合物、Pt、Pd
などの貴金属、またはこれら金属酸化物や貴金属をアル
ミナなどの坦体に担持させた脱水素触媒などが挙げられ
る。
脱水素反応は350〜650℃、好ましくは400〜6
00℃である。LH3Vは0.2〜10好ましくは0.
5〜3.0である。また脱水素に際しては、分圧を下げ
るためや、炭素の析出を防止するために、水蒸気、窒素
、水素などのガスを存在させることもできる。また、必
要に応じて、適宜の稀釈剤を使用することもできる。し
かしながら通常は、脱水素率をそれ程高くせずに行なえ
ば原料自体が稀釈剤になり得るので好都合である。
このように脱水素することにより、例えば、ジフェニル
エタンからジフェニルエチレンが、またエチルフェニル
−フェニルエタンからビニルフェニル−フェニルエタン
、エチルフェニルーフェニルエチレン、ビニルフェニル
−フェニルエチレンなどがそれぞれ得られる。また、イ
ソプロピルビフェニルからイソプロペニルビフェニルが
、またジイソプロピルナフタレンからはインプロペニル
−イソプロピルナフタレン、ジイソノロベニルナフタレ
ンなどがそれぞれ得られる。
本発明の芳香族千ジオレフィンは酸化脱水素工量化によ
っても得ることができる。この方法は、トルエン、キシ
レン、エチルトルエン、ビニルトルエンなどのメチル基
置換の単環芳香族炭化水素を工事化(カップリング)す
ると共に脱水素する方法である。
例えば、トルエンからは、1.2−ジフェニルエチレン
が、また、キシレンからは、1.2−ジ(メチルフェニ
ル)エチレンがそれぞれ得られる。なお、この際生成す
るオレフィンに対応する飽和の芳香族炭化水素(例えば
、トルエンでは、■、2−ジフェニルエタン)も同時に
得られるので、本発明の絶縁油の製法としては好都合と
なる。
この酸化脱水素工量化の触媒としては、適宜の1 ものが使用でき、例えば、特公昭49−6312号公報
記載の、 Ni、 Ta、 Tiなどを含む銅クロマイ
ト系触媒、Bi、 Pb、 Te、 Ba、 TI、 
Cdなとの金属酸化物、またはこれらの混合物を特徴と
する特公昭49−20561号公報記載の触媒、米国特
許第4.243,825号公報記載のTl系複合酸化物
触媒などがある。また、助触媒もしくは促進剤としてこ
れらの触媒にさらにアルカリ金属酸化物を加えても良い
反応に際しては、上記の酸化物を触媒として、分子状酸
素の存在下に行なうこともでき、酸素/メチル基置換芳
香族炭化水素のモル比は0.01〜5.0、好ましくは
0.05〜1.0である。また、分子状酸素を存在させ
ず化学量論的に反応させることもできるが、この場合に
は、酸化物触媒が反応と共に還元されるので、通常の析
出炭素を除く再生処理の他に酸化処理が必要となる。
反応温度は300〜800℃、好ましくは500〜70
0℃であり、接触時間は0.O1〜数分、好ましくは0
.1〜30秒程度である。圧力は2 特に限定されず、減圧〜100気圧、好ましくは0.1
〜5.0気圧程度である。
さらに、熱分解もしくは接触分解などの分解反応によっ
ても本発明の芳香族オレフィン類を得ることができ、例
えば、トリアリールアルカン、ジアラルキル芳香族炭化
水素およびスチレン類の重合体などを原料とすることが
できる。
これらの原料を熱分解するには、温度は300〜700
°Cであり、好ましくは330〜600℃である。分解
温度が低過ると分解速度が低くなり一方分解温度が高通
ると、単環の芳香族炭化水素にまで分解する。従って、
本願の芳香族炭化水素を収率よ〈得るには、高温領域に
おける接触時間をできるだけ短くするとよい。
接触分解は、触媒として、シリカゲル、シリカ−アルミ
ナ、カオリン、脱アルミ処理をするかもしくはしていな
いゼオライト、無機もしくは有機スルホン酸などを用い
、液相もしくは気相で行なうことができる。反応温度は
300〜700℃、好ましくは330〜600℃である
前記の縮合または非縮合型の2つの芳香族環を有する千
ジオレフィンおよび/またはジオレフィンは、アルキル
ビフェニル、アルキルナフタレンまたはこれらの混合物
と混合、溶解させて用いるものであり、混合、溶解後に
常温液状となればよい。従って、混合される前には常温
で液体または固体のいずれであってもよい。また、この
2つの芳香族環を有するオレフィンは、単独または2種
以上の混合物としてアルキルビフェニル、アルキ・ルナ
フタレンまたはこれらの混合物と併用することができる
本発明においては、上述のように(a)項のアルキルビ
フェニル、アルキルナフタレンまたはこれらの混合物に
(b)項の芳香族オレフィンを混合して併用することに
よって電気絶縁油を得るものであるが、このようにして
得られた絶縁油の粘度は、40℃で30cSt以下が好
ましく、より好適には10cSt以下である。従って混
合後の粘度がこの範囲に入るように、(a)項のアルキ
ルビフェニルおよび/またはアルキルナフタレンを、ま
た(b)項の芳香族オレフィンとして前記各種の化合物
を、適宜に選択して用いればよい。
アルキルビフェニルおよびアルキルナフタレン自体は生
分解性、耐熱性、酸化安定性と共に電気的諸特性に優れ
、かつ水素ガス吸収性にも優れているが、本発明の芳香
族オレフィンを併用することにより、水素ガス吸収性が
更に向上し、かつ、芳香族オレフィンのような不飽和化
合物を併用しているにも拘らず、生分解性、熱安定性お
よび酸化安定性などの低下は認められず、その他の電気
的諸特性は更に向上する。
(a)項のアルキルビフェニルおよび/またはアルキル
ナフタレンと(b)項の芳香族オレフィンとの混合割合
は任意であるが、両者の合計量に対して後者の芳香族オ
レフィンはo、oiから50重量%の範囲にすることが
、両成分の相乗効果の点から好ましい。より好適には1
.0・〜30重量%の範囲である。
本発明の電気絶縁油は、上記組成の混合物からなるもの
であるが、これのみに限定されない。す5 なわち、その一般的な電気的諸特性を損なわない範囲で
、所望の電気的性能を改善する目的で、従来公知の電気
絶縁油、例えばポリブテン、鉱油、アルキルベンゼンな
どを加えて使用することができる。一般にポリブテンを
加えると、体積固有抵抗や誘電正接などが改善され、鉱
油は絶縁破壊電圧を向上させ、アルキルベンゼンをはじ
めとするその他の芳香族系絶縁油では、絶縁破壊電圧、
誘電正接、流動点などを向上させる傾向がある。
また、電気絶縁油用として公知の酸化防止剤、例えば、
フェノール系として、2,6−ジー第三ブチル−p−ク
レゾール、212′−メチレンビス(4−メチル−6−
第三ブチルフェノール)、4.4’−ブチリデンビス(
3−メチル−6−第三ブチルフェノール) 、4.4’
−チオビス(3−メチル−6−第三ブチルフェノール)
、ステアリル−β−(3゜5−シーIJ三ブチルー4−
ヒドロキシフェノールプロピオネート、テトラキス[メ
チレン−3(3’。
5′−ジー第三ブチル−41−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネートコメタン、1,3.5−1リメチル−6 2,4,6−1リス(3,5−ジー第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼン、 1,1.3−)リス(
2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェノー
ル)ブタンなど、また硫黄系としてジラウリルチオジプ
ロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラ
ウリルステアリルチオジプロピオネ−1・、シミリスチ
ルチオジプロピオネートなど、そしてリン系としては、
トリイソデシルフォスファイト、ジフェニルイソデシル
フォスファイト、トリフェニルフォスファイト、トリノ
ニルフェニルフォスファイトなどを本発明の電気絶縁油
に添加して用いることができる。
これらの酸化防止剤は、単独もしくは2種以上混合して
適宜用いることができ、その添加量は絶縁油に対して0
.001〜5重量%、より好適には0.01〜2.0重
量%である。
さらに、難燃性付与その他の目的で、電気絶縁油の添加
剤として公知のリン酸エステル系化合物やエポキシ系化
合物などを併用しても差支えない。
本発明の電気絶縁油は、一般の電気絶縁油として好適で
あり、特に、コンデンサー、ケーブル、変圧器などの油
含浸電気機器の含浸用として好ましい。
前述のようにこれらの油含浸電気機器では、近年高圧化
、小型化の要求が強いが、それに伴ってこれらの油含浸
電気機器の絶縁材料または誘電材料として、従来の絶縁
紙の代りに、または絶縁紙と併用する形式でプラスチッ
クが使用されるようになってきた。すなわち、具体的に
は、コンデンサーにおいては、コンデンサーの絶縁体(
誘電体)として延伸もしくは未延伸のポリプロピレン、
ポリメチルペンテン、ポリエステルなどのプラスチック
フィルムと絶縁紙とを併用したもの、あるいはこれらの
プラスチックフィルムのみを用いたもの、さらにプラス
チックフィルムとして、微細なエンボス加工を施して含
浸し易くしたフィルムや表面金属層を電極としたメタラ
イズド(金属化)プラスチ・ンクフィルムなどがある。
またケーブル(OFケーブル)の絶縁体として、絶縁紙
の代りに架橋もしくは未架橋のポリエチレンや、延伸も
しくは未延伸のポリプロピレン、ポリメチルペンテンな
どのポリオレフィンフィルムを用いたもの、絶縁紙とこ
れらのポリオレフィンとを溶融押出しにより積層した積
層フィルムや、絶縁紙とシランブラット化ポリエチレン
とをシラノール綜合触媒の存在下に架橋結合した複合フ
ィルムを用いたもの、あるいは紙パルプとポリオレフィ
ン繊維との混抄紙などがある。これらのフィルムを電極
と共に巻回し、コンデンサーを製造する。
本発明の電気絶縁油は、プラスチックとの適合性にも優
れているので、上述のようにプラスチックをその絶縁体
もしくは誘電体の一部もしくは全部に用いた油含浸電気
機器、例えばコンデンサーやケーブルなどの含浸用とし
て好適である。
すなわち、プラスチック、特にポリオレフィンを絶縁体
(誘電体)の一部もしくは全部に用いたコンデンサーに
、本発明の電気絶縁油な含浸させた場合には、プラスチ
ック絶縁体の膨潤が少ないので、電気絶縁油の含浸が充
分に行なわれ、ボイド(未含浸部分)が生ずることがな
い。従って。
9 ボイドへの電界集中に起因するコロナ放電が生じて、絶
縁破壊に至る恐れがない。また本発明の電気絶縁油は水
素ガス吸収性や、高電圧下における耐コロナ放電性に優
れており、長寿命であり、また高圧化が達成できる。
同じくケーブルの場合には、膨潤による絶縁体の寸法変
化が少ないため、絶縁油の油流抵抗が非常に低くなり、
ケーブルに油を含浸させる際に、絶縁油の含浸時間が短
くなる。勿論、含浸が容易に行なわれるのでボイドも生
じ難く、絶縁破壊電圧がより高くなる。また、プラスチ
ックフィルムと絶縁紙との積層フィルムもしくは複合フ
ィルムからなる絶縁体を使用したケーブルにおいては、
長期間本発明の絶縁油と接触しても居間剥離や、屈曲に
よる剥離、しわおよび座屈などが発生する恐れが少ない
。また絶縁油は水素ガス吸収性に優れているので、コン
デンサーと同様に、耐コロナ放電性の優れたケーブルを
得ることができる。従って、ケーブルにおいてもコンデ
ンサーと同様に長寿命で高圧化の図れるケーブルが得ら
れる。
0 さらに、複数の成分から成る絶縁油を含浸することによ
って、成分間の相乗効果として、上記の緒特性を改善し
、かつ各成分自体の優れた電気的特性、生分解性、耐熱
性、酸化安定性を維持すると共に、粘度や流動点を好適
な範囲に調節することができるので、油含浸電気機器の
製造が効率的かつ容易に行なわれ、使用条件による制約
なしに高い性能を発揮する油含浸型電気機器を得ること
ができる。
次に実施例および比較例により本発明を詳述する。
実施例 本発明の電気絶縁油に使用する縮合または非縮合型の2
つの芳香族環を有するモノオレフィンおよび/またはジ
オレフィンは、前記のような公知の方法によって調製す
ることができるが、以下の実施例において使用する各種
オレフィンの幾つかの化合物の製造例を参考までに先ず
示す。
製造例1 1−フェニル−1−(4’ −ヒJ177エ=JL/)
エタンの製造 〔ケトンの合成〕 撹拌器、還流冷却器および滴下ロートの付いた内容積5
文の反応容器に、四塩化炭素2見、無水塩化アルミニウ
ム467gを入れ、氷冷しながら撹拌した。続いて、塩
化アセチル275gを滴下ロートにより加え、さらに1
時間撹拌した。これに1.1−ジフェニルエタン546
gを加え、4時間さらに撹拌した。反応終了後、希塩酸
で塩化アルミニウムを不活性化し、炭酸ソーダ水溶液で
洗浄し、溶媒を留去することによりケトン502gを得
た(収率74.7%)。
〔アルコールの合成〕
撹拌器、還流冷却器および滴下ロートの付いた内容積2
4の反応容器に、イソプロピルアルコール6001、水
素化ホウ素ナトリウム84gを加え、加熱してイソプロ
ピルアルコールを還流させた。これに上で得られたケト
ン500gを1時間かけて滴下し、その後、さらにイソ
プロピルアルコールの還流下に撹拌した。反応終了後水
を加えて失活させた。生成物をエーテル抽出し、無水硫
酸ソーダで乾燥I7、エーテルを留去することにより、
収率95.2%でアルコール480gを得た。
〔1−フェニ)Ly−1−(4’ −ヒニルフェニル〕
エタンの合成〕 内容積500m1の三つロフラスコに滴下ロートを付け
、硫酸水素カリウム40gを入れて、減圧下で230〜
240°Cに加熱した。続いて前記反応で得られたアル
コール480gを滴下ロートから滴下した。アルコール
は脱水されオレフィンとなるが、生成したオレフィンは
直ちに蒸留され、系外の受け器に回収された。回収した
オレフィンから水を分離することにより332gの1−
フェニル−1−(4’−ビニルフェニル)エタンヲ収率
75.2%で得た(沸点=149℃/ 10 mmHg
、113 ”O/ 2 mmHg)。
最終生成物の化学構造は、元素分析、IRスペクトル分
析およびNMRスペクトル分析によって3 同定した。
製造例2 1−フェニル−1−(4’−イソプロペニルフェニル)
エタンの製造 〔アルコールの合成〕 撹拌器、還流冷却器および滴下ロートの付いた内容積5
fLの反応容器に、金属ナトリウムで乾燥したジエチル
エーテル2文と金属マグネシウム71gを入れた。氷冷
しながら撹拌し、ヨウ化メチル410gを徐々に滴下し
た。続いて実施例1と同様にして得たケトン、■−フェ
ニルー1−(4゛−アセチルフェニル)エタン500g
を滴下した。滴下終了後、さらに30分間撹拌して反応
を終了させた。反応終了後、氷水と硫酸の混合液に反応
液を注ぎ、エーテル層を回収した。エーテルを蒸発させ
てアルコール495gを収率92.4%で得た。
〔1−フェニル−1−(4°−インプロペニルフェニル
〕エタンの合成〕 」−記で得たアルコール495gを、実施例1と4 同様にして脱水することによりl−フェニル−1−(4
’−イソプロペニルフェニル)エタン310gを収率6
7.7%で得た(情意:153°C/lOmmHg、1
16℃72 mmHg)。
最終生成物の化学構造は、元素分析、IRスペクトル分
析およびNMRスペクトル分析によって同定した。
製造例3 1− (4’ −tert−ブチルフェニル)−1−(
4’−ビニルフェニル)エタンの製造 撹拌器、還流冷却器および滴下ロートの付いた内容積5
文のセパラブルフラスコに、tert−ブチルベンゼン
1340g(10モル)とトリフルオロメタンスルホン
酸31を入れ50〜60℃に保った。次に撹拌しながら
、スチレン104g (1モル)を2時間かけて滴下し
、滴下終了後30分間撹拌した。反応終了後、触媒を水
により不活性化し、中和、水洗、乾燥後、蒸留して1−
フェニル−1−(4’ −tert−ブチルフェニル)
エタンを得た。
次に、この1−ツーニル−1−(4’ −tert−ブ
チルフェニル)エタン200gを、実施例1と同様にし
て塩化アセチルと反応させ、1−(4’−アセチルフェ
ニル)−1−(4°−tert−ブチルフェニル)エタ
ンを得て、続いて、やはり実施例1と同様に、水素化ホ
ウ素ナトリウムによりアルコールとし、次に硫酸水素カ
リウムで脱水することにより、収率69.2%で1− 
(4’ −tert−ブチルフェニル)−1−(4’−
ビニルフェニル)エタンを得た(浦点:171°C/ 
10 mmHg、130℃/2mmHg)。
最終生成物の化学構造は、元素分析、IRスペクトル分
析およびN M Rスペクトル分析によって同定した。
製造例4 l−(3’−メチルフェニル)−1−(3’−メチル−
4’−ビニルフェニル)エタンの製造1.1−ジメタト
リルエタンを出発原料とし、実施例1と同様にして、塩
化アセチルを反応させケトンを得て、続いて水素化ホウ
素ナトリウムによリアルコールとし、次に硫酸水素ナト
リウムで脱水し、減圧蒸留することにより題記の1−(
3’−メチルフェニル)−1−(3’−メチル−4′−
ビニルフェニル)エタンを収率67.1%で得た(沸点
:164°C710m+aHg、123℃/ 2 II
lmHg)。
最終生成物の化学構造は、元素分析、IRスペクトル分
析およびNMRスペクトル分析によって同定した。
製造例5 1−フェニル−1−(4’−ビニルフェニル)エチレン
の製造 乾燥テトラヒドロフラン250m1にマグネシウム14
.6g (0,601モJlz)を入れ、65°cに加
熱して、p−ブロムスチレン1oOf(0,546モル
)を滴下し、グリニヤール試薬を調製する。
これを20℃に冷却し、アセトフェノン65.5 g(
0,546モル)を滴下した。反応液を砕いた氷500
g、水500gおよび98%硫酸15m1の混合物に投
入した。エーテル抽出により反応生成物であるアルコー
ルを得た。次にこのアルコール7 を硫酸水素カリウムで脱水し、目的物である常温液状の
1−フェニル−1−(4’−ビニルフェニル)エチレン
62.8g(収率56%)を得た(沸点:151 ’O
/ 10mmHg、114°Q / 2 m+aHg)
この生成物の化学構造は、元素分析、IRスペクトル分
析およびNMRスペクトル分析によって同定した。
製造例6 混合オレフィンの製造 ■−フェニルー1−(4’−エチルフェニル)エタンを
、下記の条件により水蒸気の存在下に脱水素することに
より、下記の組成の油を得た。
脱水素条件 触 媒:日産ガードラー触媒社製、G64A炭酸カリと
酸化クロムを助触媒とす る酸化鉄系触媒 粒径 14〜28メツシユ 温 度 : 550℃ LH3V:1.0 H20/原料(重量比):3.0 8 圧 カニ 常圧 脱水素生成物の組成 種 類 重量% l−フェニル−1−(4’−エチルフェニル)エタン 
23.81−フェニル−1−(4°−エチルフェニル)
エチレン 39.91−フェニル−1−(4’−ビニル
フェニル)エタン 5.01−フェニル−1−(4’−
ビニルフェニル)エチレン 28.1その他 3.2 実験例1〜42 (A)電気絶縁油の調製および電気特性表1および表2
に示す配合に準じて、電気絶縁油の試料を調製した。表
1および表2中で、絶縁油陽、l、18〜22.25.
42〜44は比較例であり、その他は本発明に係るもの
である。
なお、いずれの試験においても、絶縁油に酸化防止剤と
してBHTを0.2重量%添加した。また調製した絶縁
油の粘度は、いずれも40’Oで4.5〜6.5 cs
tであった。
更に、電気絶縁油の電気特性試験を行なった。
その結果を次の表3および4に示す。なお、試験はJI
S C2101(電気絶縁油試験法)に従って行なった
特開昭GO−143508(1η 続いて、表1のアルキルビフェニル系電気絶縁油につい
て以下の試験を行なった。
(1)ポリプロピレンフィルムとの適合性所定の形状に
切断したポリプロピレンフィルム(厚み16k)を、各
種絶縁油中に80°Cで72時間浸漬した後、フィルム
を取り出し、浸漬前後のフィルムの体積変化率(%)を
測定した。
その結果を表5に示すが、数値の小さいもの、すなわち
体積変化率の小さいもの程フィルムを膨11113せず
、寸法安定性が優れているので、ポリプロピレンフィル
ムとの適合性が良いということができる。
表5に示す結果から解るように、本発明の絶縁油はいず
れもポリプロピレンとの良好な適合性を有する。一方、
1−へキサデセンや1−デセンのような脂肪族オレフィ
ンを含有する絶縁油19および20は、体積変化率が大
きく、ポリプロピレンとの適合性がないことが明らかで
ある。
(2)油含浸コンデンサーの試験 誘電体として厚み16gのポリプロピレンフィ7 表 5 ルムを2枚重ねたものを使用し、電極としてはアルミニ
ウム箔を常法に従って巻回積層することにより、油含浸
用モデルコンデンサーを作成した。
このコンデンサーに、真空下で各種絶縁油を含浸させ、
静電容量的0.5.Fの油含浸コンデンサーを作成した
次にこれらのコンデンサーに電圧を印加し、コロナ放電
開始電圧(CS V)およびコロナ放電消滅電圧(CE
V)を測定した。測定温度は30℃である。この測定結
果を表5に示す゛。
また、別に同様にして作成した油含浸コンデンサーに3
.6 kVの交流電圧を印加し、そのコンデンサーが破
壊するまでの時間を測定することによってコンデンサー
の寿命を測定した。表5には、同一の絶縁油で含浸され
た7個のコンデンサーの破壊時間の中から、最大値と最
小値を除外し、残りの5個のコンデンサーの破壊時間の
平均値を示す。
また、破壊時間の数値は、ベースとなるオレフィンを含
まないアルキルビフェニル100%の絶縁油の値を1.
Oとして相対値で示した。
8 表 5 (!き) 表5の結果から、本発明の絶縁油はコンデンサーに含浸
させた時、モノイソプロピルビフェニルのみを含浸させ
たコンデンサーよりも格段に優れた性能を示すことが明
らかであり、また、プラスチックフィルムとの適合性も
満足すべきものである。
また、脂肪族オレフィンを含む絶縁油No、19とNo
、20ではプラスチックフィルムとの適合性がなく、プ
ラスチックを用いる油含浸電気機器に使用することは問
題があった。
次に、表2に示したアルキルナフタレン系電気絶縁油に
ついては、以下の試験を行なった。
話主体として、厚み28用、幅62mmのポリプロピレ
ンフィルムと、厚み144、幅同じ<6211fflの
絶縁紙を重ねたものを使用し、電極として厚み7川、幅
50mmのアルミニウム箔を使用して、常法に従って巻
回積層し、モデルコンデンサーを作製した。
このコンデンサーに、真空下で各種の絶縁油を含浸させ
、静電容量的0.67LFの油含浸コンデン1 目= ρ サーを作製した。
次にこれらのコンデンサーに電圧を印加し、コロナ放電
開始電圧(CS V)およびコロナ放電消滅電圧(CE
V)を測定した。測定温度は30°Cである。この測定
結果を表6に示す。
また、別に同様にして作成した油含浸コンデンサーに3
.1 kVの交流電圧を印加し、そのコンデンサーが破
壊するまでの時間を測定することによってコンデンサー
の寿命をめた。表6には、同一の絶縁油で含浸された7
個のコンデンサーの破壊時間の中から、最大値と最小値
を除外し、残の5個のコンデンサーの破壊時間の平均値
を示す。
なお表の数値は、ベースのフルキルナフタレン100%
の絶縁油の値を1.0としてそれぞれの相対値で示した
2 表 6 (統さ) 表6の結果から、本発明の電気絶縁油を含浸させたコン
デンサーは、C3V、CEV共に高く、その寿命が格段
に改善されていることは明らかである。また脂肪族オレ
フィンを含むものよりも、本発明の芳香族オレフィンを
含むものの方がはるかに優れている。
以上説明したように、本発明の電気絶縁油は2プラスチ
ツクフイルムとの適合性に優れ、その絶縁耐力を向上さ
せ、また、放電エネルギーに対して安定性の優れた電気
絶縁油である。特に、プラスチック、例えばポリプロピ
レンなどのポリオフィンを、絶縁体(誘電体)の少なく
とも一部に使用している油含浸電気機器の含浸用油とし
て好適に使用できるもの〒ある。
特許出願人 日本石油化学株式会社 代 理 人 弁理士 前 島 肇 5

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) (a)少なくとも1種のアルキル(シクロアル
    キルを含む)ビフェニルおよび/またはアルキル(シク
    ロアルキルを含む)ナフタレン、および(b)少なくと
    も1種の縮合または非縮合型の2つの芳香族環を有する
    モノオレフィンおよt!′/またはジオレフィン(但し
    、スチレン、α−メチルスチレン、またはこれらのモノ
    メチル核置換体からなるスチレン類の不飽和二量体およ
    び不飽和鉄二量体などの2環モノオレフインを除く)か
    らなる電気絶縁油。
  2. (2)前記アルキルビフェニルにおけるアルキル基の合
    計炭素数が1から10である特許請求の範囲第1項に記
    載の電気絶縁油。
  3. (3)前記アルキルナフタレンにおけるアルキル基の合
    計炭素数が1から10である特許請求の範囲第1項に記
    載の電気絶縁油。
  4. (4)前記芳香族モノオレフィンおよび/またはジオレ
    フィンの配合量が0.01から50重量%である特許請
    求の範囲第1項に記載の電気絶縁油。
  5. (5)前記電気絶縁油の粘度が40°Cにおいて30C
    8t以下である特許請求の範囲第1項に記載の電気絶縁
    油。
  6. (6)前記芳香族モノオレフィンが、下記一般式(IV
    )から(vI)で表わされる化合物である特許請求の範
    囲第1項に記載の電気絶縁油。 (R4)n 式中R1、R2,R3およびへのいずれか1つの基はア
    リール基またはアラルキル基であり、その他の基はそれ
    ぞれ水素原子またはアルキル基であり、nはOから3の
    整数であり、4がアリール基またはアラルキル基のとき
    はnは1であり、符号「・・・・」は存在してもよい結
    合であり、該結合が存在するときは、R1およびR3は
    それらの合計炭素数が5から7のアルキレン基である。 式中、R5はアルケニレン基またはシクロアルケニレン
    基であり、その脂肪族性不飽和二重結合が芳香族環と共
    役せず1mおよびnはOから3までの整数であり、m個
    のR6とn個のR7は互いに同一または異なり、それぞ
    れ水素原子またはアルキル基である。 (R9)m(Rlo)n 式中RBはアルケニル基またはシクロアルケニル基であ
    り、mおよびnは0から3の整数であり1m個のR9と
    1 (!!lのRloは互いに同一または異なり、それ
    ぞれ水素原子またはアルキル基である。
  7. (7)前記芳香族ジオレフィンが下記一般式(■)から
    (IX)で表わされる化合物である特許請求の範囲第1
    項に記載の電気絶縁油。 (m +n≧0) (m + n ≧ 1) (m + n ≧ 1) 式中、R1,R2およびR3は炭化水素残基であり、m
    およびnはそれぞれOまたは正の整数であり、m個のR
    1およびn個のR3は互いに同一または異なる置換基で
    あり、該置換基の二重結合の合計は、各式において2で
    ある。
  8. (8) (a)少なくとも1種のアルキル(シクロアル
    キルを含む)ビフェニルおよび/またはアルキル(シク
    ロアルキルを含む)ナフタレン、および(b)少なくと
    も1種の縮合または非縮合型の2つの芳香族環を有する
    モノオレフィンおよび/またはジオレフィン(但し、ス
    チレン、α−メチルスチレン、またはこれらのモノメチ
    ル核置換体からなるスチレン類の不飽和二量体および不
    飽和二量体などの2環モノオレフインを除く)からなる
    電気絶縁油を含浸してなる油含浸電気機器。
  9. (9)前記アルキルビフェニルにおけるアルギル基の合
    計炭素数が1から10である特許請求の範囲第8項に記
    載の油含浸電気機器。
  10. (10)前記アルキルナフタレンにおけるアルキル基の
    合計炭素数が1からlOである特許請求の範囲第8項に
    記載の油含浸電気機器。
  11. (11) 前記芳香族モノオレフィンおよび/またはジ
    オレフィンの配合量が、0.01から50重量%である
    特許請求の範囲第8項に記載の油含浸電気機器。
  12. (12)前記電気絶縁油の粘度が、40℃において30
     cst以下である特許請求の範囲第8項に記載の油含
    浸電気機器。
  13. (13)前記芳香族モノオレフィンが、下記一般式(I
    V)から(Vl)で表わされる化合物である特許請求の
    範囲第8項に記載の油含浸電気機器。 (R4)n 式中R1、R2、R3および−のいずれか1つの基はア
    リール基またはアラルキル基であり、その他の基はそれ
    ぞれ水素原子またはアルキル基であり、nは0から3の
    整数であり、亀がアリール基またはアラルキル基のとき
    はnは1であり、符号「・・・・」は存在してもよい結
    合であり、該結合が存在するときは、R,およびR3は
    それらの合計炭素数が5から7のアルキレン基である。 式中、R5はアルケニレン基またはシクロアルケニレン
    基であり、その脂肪族性不飽和二重結合が芳香族環と共
    役せず、mおよびnは0かも3までの整数であり、m個
    の町とn個のR7は互いに同一または異なり、それぞれ
    水素原子またはアルキル基である。 (R9)m(R工。)n 式中R8はアルケニル基またはシクロアルケニル基であ
    り、mおよびnは0から3の整数であり、m個のR9と
    n個のRloは互いに同一または異なり。 それぞれ水素原子またはアルキル基である。
  14. (14)前記芳香族ジオレフィンが、下記一般式(■)
    から(IX)で表わされる化合物である特許請求の範囲
    第8項に記載の油含浸電気機器。 (m + n≧0) (m +n≧1) (m 十n≧1) 式中、R1、R2およびR3は炭化水素残基であり、m
    およびnはそれぞれOまたは正の整数であり、m個のR
    1およびn個のR3は互いに同一または異なる置換基で
    あり、該置換基の二重結合の合計は各式%式%
  15. (15) 前記油含浸電気機器が油含浸コンデンサ、油
    含浸ケーブルおよび変圧器の群から選ばれたいずれかの
    機器である特許請求の範囲第8項に記載の油含浸電気機
    器。
  16. (16)前記油含浸電気機器に使用されている絶縁体あ
    るいは誘電体が、絶縁紙もしくは合成樹脂フィルム、ま
    たはこれらの組み合わせからなるものである特許請求の
    範囲第8項に記載の油含浸電気機器。
  17. (17) 前記合成樹脂フィルムが、ポリエチレンフィ
    ルムまたはポリプロピレンフィルムである特許請求の範
    囲第16項に記載の油含浸電気機器。
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