JPS6178115A - 含浸式コンデンサ− - Google Patents

含浸式コンデンサ−

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JPS6178115A
JPS6178115A JP59199419A JP19941984A JPS6178115A JP S6178115 A JPS6178115 A JP S6178115A JP 59199419 A JP59199419 A JP 59199419A JP 19941984 A JP19941984 A JP 19941984A JP S6178115 A JPS6178115 A JP S6178115A
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film
impregnating agent
impregnated
amount
capacitor
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狩野 順史
恵 田中
篤 佐藤
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Nippon Petrochemicals Co Ltd
Toray Industries Inc
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/018Dielectrics
    • H01G4/20Dielectrics using combinations of dielectrics from more than one of groups H01G4/02 - H01G4/06
    • H01G4/22Dielectrics using combinations of dielectrics from more than one of groups H01G4/02 - H01G4/06 impregnated
    • H01G4/221Dielectrics using combinations of dielectrics from more than one of groups H01G4/02 - H01G4/06 impregnated characterised by the composition of the impregnant
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/18Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances
    • H01B3/20Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances liquids, e.g. oils
    • H01B3/22Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances liquids, e.g. oils hydrocarbons

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は金属蒸着フィルムを巻回し、電気絶縁性の含浸
剤を含浸してなる含浸式コンデンサーに関する。
〈従来の技術〉 アルミニウムなどからなる蒸着金属層を電極とする金属
蒸着フィルムを巻回してなる金属化フィルムコンデンサ
ー(以下、MFコンデンサーという〕は、自己回復機能
(Se ifhealing action )がある
ので、電極間にさらにフィルムを挿入せずとも耐電圧を
高められるため小型化できるなどの理由により広く使用
されている0また。このMFコンデンサーに用いられる
フィルムとしては、二軸延伸されたポリプロピレンフィ
ルム(以下、oppフィルムという)などが、他のフィ
ルム、たとえばポリエステルフィルムなどよシも安価で
おり、かつ誘電損失の温度特性が良好でちるので広く用
いられている。
ところで、現在のところ実用化されているMFコンデン
サーは%気絶縁油などの電気絶縁性の含浸剤を含浸させ
ない所謂乾式のMFコンデンサーが主流となっている。
一般にコンデンサーに限らず、6移の電気機器は電極も
しくは導体周囲の環境に電気絶縁性の含浸剤が存在する
方が電位傾度が高められる、すなわち耐電圧が向上する
ので有利である。また、この際に適切な電気特性を有す
る含浸剤を選択すればさらに高電圧イヒが達成できる。
し九がって、含浸式のMFコンデンサーは乾式のものよ
シも好ましいものではあるが、ポリプロピレンフィルム
をベースフィルムとする金属蒸着フィルムは、電気絶縁
性の含浸剤に含浸されると、フィルム寸法が変化したり
、また物理的に接着している蒸着金属層とベースフィル
ムとの層間に含浸剤が浸透するなどのために該金属層に
クラックが生じたりし、甚だしい場合には該金属層が剥
離し絶縁破壊に至ることがある。さらに、含浸剤はフィ
ルムの巻回稜に含浸させるのであるから、フィルムと含
浸剤の組合せを適切に選択しなければ、フィルム層内に
十分に含浸剤が浸透せず、ひいては、含浸させた効果が
期待できないこととなる0 そこで、乾式MFコンデンサーの改良として、MFコン
デンサーにはその巻回された金属層の端面および外周部
に絶縁破壊がよく生じる特性を利用して、該端面および
外周部のみを含浸剤で含浸させ、内部は含浸させないで
乾式とした半乾式のMFコンデンサーとすることにより
、成る程度の改良を達成している。
しかしながら、このような半乾式では部分的な含浸であ
って、肝心の電極層周囲は含浸されていないのであるか
ら、その性能改良にも限度がらり、含浸式のMFコンデ
ンサーと比較し不満足であるのは否定できない。
したがって、含浸式のMFコンデンサーの改良が従来よ
り稚々提案されている。
たとえば、特開昭55−36972号公報では、含浸剤
によって膨潤した金属化フィルムの伸縮率が0.5チ以
内になる含浸式のMFコンデンサーが提案されている。
また、特公昭57−44005号公報ではポリプロピレ
ンフィルムの絶縁油による長さ変化率が80℃において
0.5%以下であって、かつ、絶縁油のポリプロピレン
フィルム中への拡散量が100℃において10重量−以
下となる絶縁油を含浸させた油浸コンデンサーが開示さ
れており、該コンデンサーはMFコンデンサーであって
もよいとしている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、本発明者らは後述するように、上述の如
く提案されたMFコンデンサーでは必らずしも実用に耐
えるものが得られないことから、更に検討を進めた結果
、本発明を完成させたものである。
すなわち本発明者らは、ポリプロピレンフィルムをベー
スフィルムとして用いたMFコンデンサーに、含浸剤を
含浸させ含浸コンデンサーを製造することを研究した結
果、特開昭55−36972号公報および特公昭57−
44005号公報に開示されているような含浸剤のポリ
プロピレンフィルムに対する寸法安定性、拡散量などの
値により選択されたフィルムと含浸剤との組合せによっ
ては実用的なコンデンサーが得られないことがわかった
のである0そこで、鋭意研究した結果、意外にもベース
フィルムの層間含浸量とベースフィルム内含浸量との比
が特定の範囲にあるベースフィルムと含浸剤の組合せが
実用的なコンデンサーを得るために必要であることを見
い出したのであるうこのような事実は本発明者らにより
初めて見い出されたのである。
金属蒸着フィルムの巻回素子が含浸剤で含浸される際に
、該フィルム内部に含浸剤が含浸すると、該フィルムは
寸法変化を来たし、また物理的に接着している蒸着金属
層とベースフィルムとの間に含浸剤が浸透し、ひいては
蒸着金属層の剥離や脱落が生じる。したがって、含浸時
の寸法安定性のみならず、フィルム内部への含浸剤の含
浸それ自体が少ない方が良いこととなる。
しかしながら、前述したように一般に電極周囲に含浸剤
が存在する方が耐電圧が向上し好ましい。MFコンデン
サーの場合、電極周囲はフィルムおよびフィルムの層間
隙で構成される。したがって、含浸剤の含浸効果が十分
に達成されるには、コンデンサー素子に含浸される含浸
剤の量が多いことが必要である。しかし、前述し九よう
にフィルム内部への含浸剤の含浸量が多いと好ましくな
い効果を生ずるので、フィルム内部よりもフィルムの層
間隙により多量の含浸剤が含浸されることが必要となっ
てくる。
すなわち、フィルム内部の含浸量は少ない方が蒸着金属
層の保護の点から好ましく、一方、フィルム内およびフ
ィルム層間の含浸量は多い方が含浸効果の点から好まし
いのである。
ところで、これらの含浸量は、同一のフィルムに対して
も、含浸剤の分子構造、分子量、粘度そのほかにより異
なシ、また同一の含浸剤に対しても、用いたポリプロピ
レンのフイソタクデツク度、(1,1,)、ベースフィ
ルム製造時の冷却方法によるフィルム表面の結晶化の程
度、ポリプロピレンフィルム表面の粗面化の有無、その
程度、コロナ放電処理の有無そのほかでも異なるもので
ある。
したがって、あらかじめポリプロピレンベースフィルム
と含浸剤について、後に述べる測定法により含浸量をそ
れぞれ測定し、適合した組合せのフィルムと含浸剤を用
いることが肝要となる。
く問題点を解決するための手段〉 すなわち、本発明の目的は、耐電圧を向上させ、小型化
、長寿命化を達成し得る実用的なMFコンデンサーを得
るKわり、その要旨は、コンデンサー素子の少なくとも
一部が金属蒸着ポリプロピレンフィルムからなり、縮合
もしくは非縮合型の芳香族環を3個有する化合物である
電気絶縁性の含浸剤を含浸してなるコンデンサーであっ
て、かつ後記する測定法により測定された該フィルムの
ベースフィルム間に含浸された該含浸剤の含浸量/単位
厚み(μ)当りの該フィルムのベースフィルム内部に含
浸された該含浸剤の含浸量の値が60以上であることを
特徴とする含浸式のMF;ンデンサーに存するっ 以下に本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の含浸剤は常温で液状もしくは固体でおる芳香族
環を3環有する11!、気絶縁性の化合物である。芳香
族環は縮合もしくは非縮合型である。また、固体であっ
ても、含浸時の加熱で液状になるか、あるいは液状含浸
剤に溶解し得るものであればよい。たとえば代表的な含
浸剤は、トリアリールアルカン、ジアラルキル芳香族炭
化水素、トリアリール、アラルキルジアリール、アリー
ルナフタレン、アラルキルナフタレン、網金型33J芳
香族炭化水素および芳香族エーテルなどの酸素原子を含
むことのある3環の芳香族化合物である。これらは単独
でまたは2極以上の混合物としても使用できる。
ここで、ジアラルキル芳香族炭化水素、トリアリール、
アラルキルジアリールなどはよυ具体的には下記一般式
(I)であられされる。
ここで、R+およびR2はメタン、エタン、プロパン、
ブタンなどの炭素数1〜4の脂肪族炭化水素から誘導さ
れる2価の基であり、jおよびkは0または1である。
またR3ないしRsはメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチルなどの炭素数1〜4のアルキル基であ
り、t、mおよび口は0〜3の整数である。
具体的な式(II)の化合物には、ジアラルキル芳香族
炭化水素の例として、 ジベンジルトルエン、 ジベンジルキシレン、 シヘンジルーエチルベンゼン、 ジベンジルクメン、 ベンジル−メチルベンジルベンゼン、 ベンジル−エチルベンジルベンゼン、 ベンジル−ジメチルベンジルベンゼン、ベンジル−プロ
ピルペンジルベンゼン、1− ) IJシル−−ベンジ
ルフェニル−エタン、1−キシリル−1−ベンジルフェ
ニル−エタン、1−エチルフェニル−1−ベンジルフェ
ニル−エタン、1−クメニルー1−ベンジルフェニルー
エタン、1−フェニル−1−メチルベンジルフェニル−
エタン、1−フェニル−1−ジメチルベンジルフェニル
−エタン、1−フェニル−1−エチルベンジルフェニル
−エタン、1−フェニル−1−7’ロピルベンジルフエ
ニルーエタン、1−フェニル−1−ベンジルトリル−エ
タン、1−7エールー1−ベンジルキシリル−エタン、
1−フェニル−1−ベンジルエチルフェニル−エタン、
1−フェニル−1−ペンジルクメニルーエタン、などが
ある〇 さらに、 シ(α−メチルベンジル〕ベンゼン、 α−メチルベンジル−(メチル−α−メチルベンジル〕
ベンゼン、 α−メチルベンジル−(ジメチル−α−メチルベンジル
)ベンゼン、 α−メチルベンジル−(エチル−α−メチルベンジル)
ベンゼン、 α−メチルベンジル−(プロピル−α−メチルベンジル
〕ベンゼン、 シ(α−メチルベンジル)トルエン、 シ(α−メチルベンジル〕キシレン、 シ(α−メチルベンジル)−エチルベンゼン、シ(α−
メチルベンジル) −クメン、などがある。
トリアリール、アラルキルジアリールの例としては、4
−イソプロピル−m−ターフェニル、3−ブfルーm−
ターフェニル、2−フェニルエチルービフェニルナトカ
アル。
アリールナフタレンおよびアラルキルナフタレンとじて
は、次の式(Ill)でわられされるものがある0ここ
で、R1はメタン、エタン、プロパン、フ゛タンなどの
炭素数1〜4の脂肪族炭化水素から誘導される2価の基
であシ、tは0または1である。また、R2およびR1
はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルな
どの炭素数1〜4のアルキルまたはシクロアルキル基で
あり、mまたはnはO〜3の整数である0 具体的な化合物としては、 1−(エチルフェニルクーナフタレン、1−ベンジル−
2−メチル−ナフタレン、1−ベンジル−4−メチル−
ナフタレン、1−メチル−3−(0−)リル〕−ナフタ
レン、1−メチル−3−(p−)リル〕−ナフタレン、
l−メチに−4−(フェニルエチル)−す7タレン、2
.7−シメチルー(p−トリル)−ナフタレン、2−(
1−(o−)リル〕−エチル〕−ナフタレン、などがあ
る。
これら式(1)または(II)以外の311芳香造炭化
水素としては、スチレン、ビニルトルエン、α−メチル
スチレンなどのスチレン類の3量体の水素添加物からな
るトリアリールアルカンなどがある。
さらにまた、本発明の33J1芳香族炭化水素には、芳
香族エーテルのようにr!l1ix子をも有するところ
の含酸素の3壌芳香族炭化水素も含まれる◇ たとえば、前記した31!芳香族炭化水素に、メトキシ
、エトキシ、プロポキシなどのアルコキシもしくはシク
ロアルコキシ基が置換した3環芳香族炭化水素があげら
れる。
さらに、Ar−o−’l:はAra−0−(ここでAr
はアリール基を、またAraけアラルキル基を示す〕で
あられされるアリーロキシ基またはアラルキロキシ基が
置換されたジアリールアルカン、ジアリールまたはナフ
タレンがあげられる。ここで、アリーロキシ基としては
、フェニロキシ、メチルフェニロキシ、シメチルフエニ
ロキシ、エチルフエニロキシ、イソプロビルフェニロキ
シなどがあケられ、またアラルキロキシ基としては、フ
ェニル−メトキシ、フェニルエトキシ、フェニルプロポ
キシなどがアケラレる。
具体的な含酸素の3環芳香族炭化水素としては、フェニ
ルエチル−2−ビフェニリル−エーテル、(2−ベンジ
ルフェニルツーベンジル−エーテル、(4−ベンジルフ
ェニル)−ヘンシル−エーテル、ジフェニルメチA、−
(Q + )リル)−エーテル、(4−ヒフxニリルメ
チル)−ベンジル−エーテル、(2−ビフェニリルメチ
ルツーヘンシル−エーテル、などがあげられるつ 油浸型のMFコンデンサーにおいては、上記の含浸剤の
うち分子量が400以下、好ましくは350以下の含浸
剤を使用するのが適当である。
本発明の芳香族環を3環有する含浸剤は、MFコンデン
サーの含浸剤として一部実用化されているワックス、ポ
リブテン、DPOなどのフタル駿エステル類、ヒマシ油
などの動植物油、アルキルベンゼンなどと比較して、ガ
ス吸収性に優れている。したがって本発明の含浸剤を含
浸してなるMFコンデンサーはコロナ放電特性が優れた
ものとなる。
本発明においては、金属蒸着ポリプロピレンフィルムを
含むコンデンサー素子に上述した含浸剤を含浸してMF
コンデンサーとなすに当シ、該コンデンサーの誘電体と
して用いるポリプロピレンベースフィルムと、該含浸剤
との組合せにおいて、ベースフィルム層間に含浸された
含浸剤の含浸量とベースフィルム内部に含浸された含浸
剤の単位厚み(μ)当りの含浸量との比が60以上、好
ましくは70以上であることが肝要である。
ここで、ベースフィルムとは金属蒸着ポリプロピレンフ
ィルムを構成する金属蒸着層以外のポリプロピレンフィ
ルム部分を言い、未蒸着フィルムおよび金属蒸着フィル
ムから蒸着金属を除いたフィルムの両者を含む。
本発明で用いる金属蒸着フィルムのベースフィルムはポ
リプロピレンからなる。ポリプロピレンフィルムの延伸
の有無およびその程度は特に限定されるものではないが
二軸延伸フィルムが好ましい。フィルム表面は平滑およ
び粗面のいずれのものも使用できる。粗面化処理は、通
常のエンボス加工による粗面化処理、フィルム製造時の
冷却調節により表面結晶性を請訓してなる粗面化処理な
どを、その片面もしくは両面に適宜に施すことによりお
こなうことができる。いずれにしても、前述の含浸剤と
の関係に合ったフィルムである必要があるが、少がくと
もその片面が粗面化されたフィルムが好ましい。また、
金属の蒸着性を向上させるために、フィルム表面をコロ
ナ放電処理することが好ましい。
金属の蒸着はフィルムの片面もしくは両面に施すことが
でき、蒸着すべき金属も特に限定はされないが1通常は
アルミニウムまたは亜鉛が好ましいり蒸着方法も特に限
定されず、電熱加熱溶融蒸着法、イオンビーム蒸着法、
スパッタリング法あるいはイオンブレーティング法など
を用いることができる。蒸着膜の厚みは通常100〜5
000Aの範囲にある。
このように金属蒸着されたポリプロピレンフィルムを巻
回し、コンデンサー素子とする。この際、必要に応じて
1枚モジくは複数枚のポリプロピレンフィルムや絶縁紙
を該金属蒸着フィルムに重ねて巻回することもできる0
次に含浸剤を、要すれば加熱して、該コンデンサー素子
に常法により含浸することにより本発明のMFコンデン
サーを得ることができる。
なお、含浸剤中に、電気絶縁油用として公知の配化防止
剤を、適宜の量、たとえば0.001〜5i量チ、好ま
しくは0.01〜2.0重量%添加することができる。
このような酸化防止剤には、たとえばフェノール系とし
て、λ6−ジー第三ブチルーp−クレゾール(商品名、
BHT)、2.2′−メチレンビス(4−メチに−5−
第三ブチルフェノール)、4.4’−ブチリデンビス(
3−メチル−6−第三ブチルフェノール)、4.4’−
チオビス(3−メチル−61第三ブデルフエノールフ、
ステアリル−β−(3゜5−ジー第三ブチル−4−ヒド
ロキシフェノール〕プロピオネート(商品名、Irga
noχ 1076)、テトラキス〔メチレン−3(3,
’5’−ジー棺三4〕゛チルー4′−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネートコメタン(商品名、■rganoX
1010)、1.3.5−トリメチル−2,4,6−)
リス(3,5−’)−fg三ジブチル4−ヒドロキ、ジ
ベンジル)ベンゼン(商品名、Ionox  330 
)、1,1.3− )リス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−第三ブチルフェノール)フタン(商品名、To
panol CA )など、また硫黄系としてジラウリ
ルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオ
ネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、シ
ミリスチルチオジプロピオネートなど、そしてリン系と
してはトリイノデシルフォスファイト、ジフェニルイソ
デシル7オスフアイト、トリフェニル7オスフアイト、
トリノニルフェニルフォスファイトなどがある。
こ第1.らの酸化防止剤を却独もしくは2種以上適宜用
いることができる。烙らに、絃燃性付与その他の目的で
電気絶縁油として公知のリン酸エステル系化合物やエポ
キシ系化合物を併用しても差支えない。
次に実施例によ)本発明を詳述するが、フィルム層間含
浸量とフィルム内含浸食は以下の測定法によって測定し
、その比を求めた。
また、用いた赤外線吸収スペクトル測定用セルは第1図
及び第2図に示した。すがわち、該セルは第1図Aのセ
ル用枠(雄型)1(重さ64り)と、これに嵌合すべき
第2図Aのセル用枠(雌型)2(重さ552)とからな
り、2個の枠1.2は同一寸法で、50■×75mの長
方形で厚さは2■のステンレス製であ広その中央に14
mX23纒の測定用小窓が開いている。セル用枠1は4
個のボルト4を有し、該ボルトを、対応する位置に開け
られたセル用枠2の貫通孔5に通して、セル用枠1と2
を嵌合し、ナツト(図示せず)で締めることにより測定
用セルが組立てられる。なお、該ボルトにはl5O−2
61(JIS  B1111−74の一般用メートル並
目ネジ)のネジが切られている。その呼び径は7−であ
る。
くフィルム層間含浸量〉 赤外線スペクトル測定用の市販のNacz円板(直径3
0餌、厚み5m)を2枚用意する。ポリプロピレンベー
スフィルム(厚みは、通常5〜20μ程度)をNaC1
円板よりもやや大きい正方形に2枚切断する。その寸法
は35mX35mである。
切断し九フィルムの1枚を、セル用枠1の小窓3の上に
置いたNaCt円板上にのせ、その上から、はぼ中央に
マイクロシリンジにより含浸剤を、フィルム全体が濡れ
るのに十分な量(通常は、約2μtで十分でらるン滴下
する。
このとき含浸剤は約80℃に加熱しておき、含浸剤を滴
下したのち、直ちにこの上にもう1枚の切断したフィル
ムを乗せる。この時、フィルムに表裏があるならば、コ
ンデンサー素子を製造する際と同様にしてフィルムを重
ねる。
この上に、もう1枚のN&C1円板をのせ、セル用枠2
を、その貫通孔5をボルト4に通すととK11合し、セ
ルを組立てる。次に、トルクレンチを用いて1.0Kf
・f−αのトルクでナツトを締めネジ止めをし、セルを
完成させる。
なお、マイクロシリンジで含浸剤を吸い上げてから、滴
下し、セルを組立てるまで30秒以内ですみやかに終了
すれば、含浸剤はフィルム層間に十分に拡がり、また、
含浸量の測定も再現性良くおこなうことができる◇また
、測定前に、あらかじめ、枠の間にNact板およびフ
ィルムをはさまない状態では、0.2k・f−譚以下の
トルクでネジ止めできることを確認する0 次に、この組立てた測定用セルを赤外線吸収スペクトル
測定装置(日立製作所の赤外線分光光度計、260−3
0型)にセットし、測定に支障のない波数であって含浸
剤に固有の特定吸収帯の波数を選び、該波数における吸
光度を求め、この吸光度をIt  とする。この波数は
、たとえばフェニルエチル−ベンジル−トルエンを初め
とする多くの化合物では700G  が適当である。
この測定操作は、室温でかつ、フィルムに含浸剤を滴下
してから30分以内にすみやかに終了するように行なう
なお、上述の測定条件によるときは、フィルム内部への
含浸剤の含浸量は、はぼOに等しいのでフィルム内部へ
の含浸量に対する補償は必要ない。
くフィルム内含浸量〉 次に上で用いたのと同じポリプロピレンフィルム(寸法
35+mX35mの正方形〕を含浸剤中に、80℃で2
0時間浸漬後、これを室温中に取り出し、平滑彦ガラス
板上においた2枚の5C規格の口紙(直径150m)の
間にはさみ、その上に、寸法が200mX200m+で
、重さ450tのガラス板をのせる。その上に、さらに
500fの重シをのせる05分ごとに、2枚の口紙を1
0回交僕することにより、フィルム表面に付着した含浸
剤を口紙に吸収させ、除去する。
次に、この付着含浸剤が除去されたフィルムを、前述の
NaC1円板にはさみ、セル用枠1と2との間にはさん
で。
測定用セルを組立て、赤外線吸収スペクトル測定装置に
より同様にして吸光度を求める。この吸光度を、マイク
ロメーターで測定した該フィルムの浸漬前の厚み(μ〕
で除し、この値を工:とする。なお、この吸光度の測定
の際の波数は、前述の吸光度を求めた際の波数と同一と
する。
また、浸漬後、室温中にフィルムを取り出してから3時
間以内に全測定を終了するならば、含浸剤のブリード、
蒸発などによる測定値のバラツキなどもなく、再現性も
よい。
上述のようにして、■!と工:を求め、Ix/b  の
比をもって、ベースフィルム間に含浸された含浸剤の含
浸f/単位厚み(μ)轟りの該ベースフィルム内部に含
浸された含浸剤の含浸量の値とする。
〈発明の効果〉 耐電圧が向上し、小型化され、長寿命の実用的7ThM
Fコンデンサーが得られる。
〈実施例〉 (フィルム間含浸量とフィルム内含浸tのm1定〕ポリ
プロピレンフイルムとして、38類のMFコンデンサー
用二軸延伸ポリプロピレンベベーフィルムA、Bおよび
Cを選び、また含浸剤として下記の4種類の3環芳香族
炭化水素を選び、フィルム間含浸量とフィルム内含浸量
の比を前述の測定法に従い求めた。結果は表1に示す。
なお。
測定にあたっては、フィルムは35m角の正方形とし、
その測定前の厚みはいずれも15μであった0また、フ
ィルム間含浸量測定の際、マイクロシリンジから滴下し
た含浸剤の量は約2μtであった。
本 組成 ジ(アリールエチルコアリールを主とする平均分子量約
320の芳香族炭化水素油。
また、参考のために特公昭57−44005号公報記載
の方法に従い、フィルムA、BおよびCについて、80
℃の含浸剤−■中におけるフィルムの長さ変化率および
、100℃における同じく含浸剤−〇のフィルム中への
拡散量も求めたので、その結果も表2に示す。
本測定は特公昭57−44005号公報記載の方法に従
った。
(含浸MFコンデンサーの作製と測定)次に、前記のベ
ースフィルムA、B−,Cに常法に従いアルミニウムを
片面に蒸着させ、3鯖のマージンの4る巾40−の金属
蒸着フィルムを得た。
このフィルムを巻回してコンデンサー素子となし、80
℃で常法により前記の含浸剤−〇ないし含浸剤−■をそ
れぞれ含浸させることにより容量約5μFのMFコンデ
ンサーを作製した。
比較のために、ポリブテンおよびフェニルキシリルエタ
ン(PXE)を含浸させたコンデンサーも同様にして作
製した。
コンデンサーの評価は80℃で、一定を圧で課電し、複
数のコンデンサーのうち、半数が破壊するまでの平均時
間(hr)を求めることによりおこなった。
結果は表3にまとめて示した。なお、表3中で、横軸の
単位はV/p (電位傾度)であシ1表中の数字の単位
はhr、  また◎印Fisoo時間以上でも破壊しな
かったことを示し、x印は1時間以内に破壊したことを
、それぞれ示す0 表3の結果から、フィルム人と、3個の芳香族環を有す
る含浸剤である含浸剤−■ないし■との組合せに係るM
Fコンデンサーでちる実験屋1〜4のが格段に優れてい
ることがわかる。また、表1の結果から、これらの組合
せにおいては、いずれもフィルム開含浸量/フィルム内
含浸景の値が大であることがわかる。
なお、実験45と比較すると、本発明の含浸剤は、2個
の芳香族環を有するフェニルキシリルエタンよ勺も満足
すべき結果である。
さらに″また、表2の結果から、六とえばフィルムCK
ついて見れば、フィルムの長さ変化率や、フィルム中へ
の拡散量が特公昭57−44005号公報記載の要件を
満しているにもかかわらず、表3のコンデンサー試験で
は、実験A13(フィルムC1含浸剤−■)を見ると全
く不十分な結果となっている。一方、フィルムAについ
て、表20結果をみると、その長さ変化率は前記公報の
要件を潜たしていないのKかかわらず1表3の実験Al
(フィルムC1含浸剤−〇)を見ると、格段に優れたM
Fコンデンサーが得られている。
したがってt!式のMFコンデンサーにおいては、フィ
ルムの長さ変化率、拡散量彦どの値からその性能を予測
することは困難であシ、本発明の如き特定の含浸量比を
もって初めて予測ができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図のAは本発明で用いた赤外スペクトル測定のセル
用枠(雄型)の正面図であり、BFiその側面図である
。また、第2図のAは同じくセル用枠(雌型〕の正面図
でおり、Bはその側面図である。 1・・・セル用枠(雄型)、  2・・・セル用枠(雌
型)、3・・・測定用小窓、 4・・・ネジ、  5・
・・貫通孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. コンデンサー素子の少なくとも一部が金属蒸着ポリプロ
    ピレンフィルムからなり、縮合もしくは非縮合型の芳香
    族環を3個有する化合物である電気絶縁性の含浸剤を含
    浸してなるコンデンサーであつて、かつ本文中に定義す
    る測定法により測定された該フィルムのベースフィルム
    間に含浸された該含浸剤の含浸量/単位厚み(μ)当り
    の該フィルムのベースフィルム内部に含浸された該含浸
    剤の含浸量の値が60以上であることを特徴とする含浸
    式コンデンサー。
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