JPS5828727B2 - フイルムコンデンサ - Google Patents

フイルムコンデンサ

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JPS5828727B2
JPS5828727B2 JP50124013A JP12401375A JPS5828727B2 JP S5828727 B2 JPS5828727 B2 JP S5828727B2 JP 50124013 A JP50124013 A JP 50124013A JP 12401375 A JP12401375 A JP 12401375A JP S5828727 B2 JPS5828727 B2 JP S5828727B2
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JP
Japan
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film
oil
pvf2
capacitor
space factor
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JP50124013A
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JPS5248048A (en
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憲介 鈴木
勝祐 板野
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフィルムコンデンサの改良に関するものである
従来、コンデンサとしては、誘電体として、第1に油浸
紙を使用したものと、第2にポリプロピレンフィルムと
油浸紙とを重ね合せ使用したものとが実用化されている
上記第1の油浸紙使用のものは、クラフト紙3〜6枚を
アルミ箔と重ね、これを巻回したものを10日以上10
0〜130℃の真空乾燥処理を施し、これに鉱物油を含
浸していた。
また上記第2のポリプロピレンフィルムと油浸紙とを重
ね合せ使用のものは、第1図a、bに示すように、クラ
フト紙1とポリプロピレンフィルム2とを3〜6枚交互
に重ね合せ、これにアルミ箔3を重ね、これを巻回した
ものを5日程度ioo〜130℃の真空乾燥処理を施し
、これに鉱物油やアルキルナフタリンを含浸していた。
しかし、これらのコンデンサは誘電体の誘電率がそれ程
大きくなく、耐電圧もそれ程高くないのでコンデンサが
大型となり、また真空乾燥油含浸処理に長時間を要し、
製造工程が複雑であるという欠点があった。
またこれらの欠点を救済するものとして、従来ポリプロ
ピレンフィルムのみを使用したものカアリ、これは第2
図に示すようにポリプロピレンフィルム2を3〜5枚重
ね合せ、これにアルミ箔3を重ね合せ、これを巻回した
ものを真空乾燥して絶縁油を含浸していた。
しかしこれも上記第1および第2のものと同様の欠点が
あるほかに、このポリプロピレンフィルムにはクラフト
紙よりは格段に少ないが0.2%(重量比)程度の水分
があり、これは絶縁破壊の主原因となり得るため、真空
高温乾燥して水分を除去する必要がある。
しかしフィルムには50〜60℃以上になるとフィルム
同志の密着作用が生じ、それ放油含浸が旨くゆかず、ボ
イドが発生し、低電圧で部分放電を発生し低電圧で絶縁
破壊する欠点がある。
またこれを避けるため50℃以下の低温乾燥で水分を除
去しようとすれば長時間を要し実際的でない。
さらにまた油含浸を容易に行うために、フィルム表面を
粗面にしたり、アルミ電極を粗面にすることも考えられ
るが、破壊電圧低下の原因となり実際的でない。
本発明は、上記の諸種の欠点を解決することを目的とす
るものである。
すなわち誘電体として後述するように高誘電率にして高
耐電圧の材料を使用するため、小型にして高耐電圧とす
ることができ、オールフィルムとなるが故に油の使用量
が少くて済み、さらに真空乾燥の処理工程を簡素化し、
かつまた難燃性絶縁油を使用することにより難燃性とす
ることができるなどを目的としたものである。
以下、本発明の構成作用について図面を参照しながら説
明する。
まず最初に本発明を構成について説明するに、本発明の
フィルムコンデンサはポリ弗化ビニリデンフィルム(以
下PvF2と略称する)とポリプロピレンフィルム(以
下PPと略称する)とをPVF2が全体の5〜80%の
占積率になるように交互に重ね合せた誘電体と、電極箔
とを重ね合せて巻回したものから構成されている。
第3図および第4図にそれぞれその構成図および巻回状
態図を示す。
第3図aはPP2とPVF24の2枚を重ね合せその両
面にアルミ箔3を重ねたものであり、第3図すは真中の
PvF24 を両側からPP2で覆いその両面にアルミ
箔3を重ねたものであり、第3図Cは真中のPP2を両
側からPVF24で覆いその両面にアルミ箔3を重ねた
ものである。
第4図は第3図のそれぞれを巻回したものを一部間いて
切断した状態を示すもので、5は巻回したコンデンサ素
子の部分であり、3はアルミ箔、シ宸6はPPとPVF
2の複合誘導体である。
次に本発明にかかるフィルムコンデンサの作用について
説明するに、PVF2フィルムの耐熱性はPPフィルム
より高く(融点はPvF2が185℃、PPが170℃
)フィルム自身も強じんなので、PvF2 とPPとは
密着せず、第5図に示すようにこの間に油7が浸透する
PP同志の密着作用は50〜60℃以上になると生ずる
PvF2フィルムは100℃の高温にしても問題が生じ
ない。
それ故PVF2−PP系では100℃程度の高温で処理
しても密着作用は生じない。
次に含浸油としては本発明では難燃性絶縁油を使用する
ことを特徴としており、その一例を示すと、トリクレジ
ールホスフエート(TCP)、クロールジフェニールホ
スフェート(CDP)、トリキシレニールホスフエー)
(TXP )おヨヒ第1表に例示するそれらの混合油
がある。
それら難燃性絶縁油の特性は第1表により明らかな如く
、引火点も高く耐電圧も高い。
混合油においても、第1表に示す如く、引火点が155
〜160℃と高く、耐電圧は64〜65にv/2.5
inと高いので難燃性であると同時に小型化可能かつ電
極端の電界緩和に有利であるという特徴がある。
次に、コンデンサの容積は誘電率(ε)と耐電圧の自乗
(E2 )の積に反比例するので、容積を小さくするに
はεとEの大きいことが望ましい。
そしてPvF2とPPとの複合誘導体のεとEとはPv
F2の全体に対する占積率で相違し、この関係を第6図
に示す。
同様にこの占積率とεE2との関係を第7図に示す。
第7図からεE2が比較的大きい値を示すPVF2の全
体に対する占積率は5〜80%の範囲が実用的範囲であ
り、さらにεE2の大きい値を望むときはPVF2の占
積率は20〜70%の範囲にあることが分かる。
またPvF2の占積率5〜80%では第8図から分るよ
うにtanδは0.02〜0.43%である。
この値は油浸紙が0.20〜0.45%であることと比
較すると、油浸紙と同程度かそれ以下であるので熱的用
層はない。
また100にVA以下の小型コンデンサでは熱的バラン
スをはかるためには出来る限りPVF2フィルムの割合
を小さくした方がよい。
例えばPVF2の占積率20%でtanδ= 0.05
%が得られ、これはPPと油浸紙の複合誘電体の値であ
る0、05〜0.08%と同程度となる。
εは第6図から占積率5〜80%で2.2〜6.3と広
範囲に選定することができる。
なお第6図ないし第8図は誘電体の全体の厚さが60μ
、アルミ箔厚さ6μ、有効電極面積20CIrLX4m
、含浸油はTCPとじ〕※て試験した結果のデータであ
る。
次に本発明の実施例について説明する。
実施例 1 従来のもの(aの符号をつげる)と本発明のもの(bの
符号をつげる)との比較試験を行う。
従来のものaは第9図に示すように、13μ厚さのポリ
プロピレンフィルム(PP)2を3枚重ね合せその両側
にアルミ箔3を重ねたものである。
本発明のものbは第10図に示すように、中央に9μ厚
さのポリ弗化ビニリデンフィルム(PVF2)4を使用
し、その両側に15μ厚さのポリプロピレンフィルム(
PP)2を重ね合せ全部で3枚(p V F 2 の占
積率23%)とする。
このようにすると、第9図のものも第10図のものも誘
電体の全体の厚さは39μであり、その大きさは幅25
cm、長さ6mであり、アルミ箔としては厚さ6μで
あり、その大きさは幅20crrL、長さ5mである。
この試験結果を第2表に示す。
第2表において、本発明すのものは従来のaのものに比
し、コロナ開始ストレス、消滅ストレスのばらつきはな
く高いので各絶縁油の含浸は充分に行われていることが
分る。
ACV−t24H値のストレスEも高く、εE2が大き
くとれ、コンデンサ素子の小型化ができることが分る(
[コ印)。
tanδは0.07〜0.09%であるが、ポリプロピ
レンフィルムと油浸紙との複合体では0.05〜0.0
8%であるので特に熱的に問題はない。
実施例 2 従来のもの(aの符号をつげる)と本発明のもの(bの
符号をつげる)との比較試験を行う。
従来のものaは第11図に示すように12μ厚さのポリ
プロピレンフィルム(PP)2を5枚重ね合せ、その両
側にアルミ箔3を重ねたものである。
木兄★に明のものbは12μ厚さのポリ弗化ビニリデン
フィルム(PVF2)4の3枚と、12μ厚さのポリプ
ロピレンフィルム(PP)202枚とを(PVF2)が
両側に来るように交互に重ね合せ(PVF2 の占積率
60%)、その両側にアルミ箔3を重ねたものである。
このようにすると、第11図のものも第12図のものも
誘電体の全体の厚さは60μであり、その大きさは幅2
0crrL、長さ5mである。
この試験結果を第3表に示す。
第3表の効果については第2表の場合に述べたと同様の
ことがいえる。
本発明すのもののtanδは0.24〜0.27%であ
り、これは低密度(10gr /cc以下)の油浸紙と
同程度であるので特に熱的に問題はない。
さて、以上述べてきたことから明らかなように、本発明
にかかるフィルムコンデンサは含浸性が良好なオールフ
ィルムコンデンサを可能にし、PPフィルムでは得られ
ない広範囲にわたる(ε−2,2〜6.3)高誘電率コ
ンデンサを可能にし破壊電圧も大きいので小型化を可能
にし、また含浸油として難燃性のものを使用することに
より難燃性を可能ならしめたものである。
また高価なPVF2の使用割合を少なくすれば全体の価
格を低減することもできる。
さらにオールフィルムコンデンサとしたので油の使用量
も少なくて済み、また真空乾燥工程の簡素化を図ること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図a、bおよび第2図は従来のフィルムコンデンサ
素子の構造図、第3図は本発明のフィルムコンデンサ素
子の構造図、第4図は第3図のものを巻回したコンデン
サの構造説明図、第5図は第3図のものの含浸油の透過
作用説明図、第6図は本発明コンデンサにおける占積率
とε、Eとの関係図、第7図は同じく占積率εE2との
関係図、第8図は同じく占積率とtanδとの関係図、
第9図と第11図は従来の、また第10図と第12図は
本発明のフィルムコンデンサ素子の構造図を示す。 1・・・・・・クラフト紙、2・・・・・・ポリプロピ
レンフィルム(PP)、3・・・・・・アルミ箔、4・
・・・・・ポリ弗化ビニリチンフィルム(PVF2)、
5・・・・・・フィルムコンデンサ、6・・・・・・複
合誘電体、7・・・・・・含浸油。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリ弗化ビニリデンフィルムとポリプロピレンフィ
    ルムとをポリ弗化ビニリデンフィルムが全体を5乃至8
    0%の占積率になるように交互に重ね合せた誘電体と、
    電極箔とを重ね合せて巻回してコンデンサ素子とし、こ
    のコンデンサ素子に難燃性絶縁油を含浸したことを特徴
    とするオールフィルムコンデンサ。
JP50124013A 1975-10-14 1975-10-14 フイルムコンデンサ Expired JPS5828727B2 (ja)

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JP50124013A JPS5828727B2 (ja) 1975-10-14 1975-10-14 フイルムコンデンサ

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JP50124013A JPS5828727B2 (ja) 1975-10-14 1975-10-14 フイルムコンデンサ

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JPS5248048A JPS5248048A (en) 1977-04-16
JPS5828727B2 true JPS5828727B2 (ja) 1983-06-17

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JPS6046528B2 (ja) * 1980-10-31 1985-10-16 呉羽化学工業株式会社 コンデンサ
JPS6142118A (ja) * 1984-08-01 1986-02-28 東レ株式会社 油含浸型コンデンサ−

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4911513A (ja) * 1972-05-31 1974-02-01

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