JPS6035141Y2 - 油入り電力ケ−ブル - Google Patents

油入り電力ケ−ブル

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JPS6035141Y2
JPS6035141Y2 JP13078280U JP13078280U JPS6035141Y2 JP S6035141 Y2 JPS6035141 Y2 JP S6035141Y2 JP 13078280 U JP13078280 U JP 13078280U JP 13078280 U JP13078280 U JP 13078280U JP S6035141 Y2 JPS6035141 Y2 JP S6035141Y2
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JP
Japan
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oil
insulating
polyolefin
impregnated
total weight
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Expired
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JP13078280U
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JPS5753526U (ja
Inventor
昭介 山之内
良輔 畑
正幸 廣瀬
Original Assignee
住友電気工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は導体上に巻回する絶縁テープとして複数枚のク
ラフト紙をポリオレフィンを介して一体化した複合絶縁
テープを用いた高圧用油入り電カケープルに関するもの
である。
(従来技術と問題点) 275kV、 500kV級の油入り電カケープルとし
ては誘電率(r)=2.50以下、誘電正接(janδ
)=0.05%以下の油入り電カケープルの開発が要望
されている。
これがため複合絶縁テープとしてEおよびtanδの小
さいポリプロピレン(pp)フィルムの使用が早くから
検討されたが、ポリオレフィンフィルムを巻回して構成
した絶縁層を有す−る電カケープルでは、ケーブルの円
周方向への絶縁油の通路が確保できないため、複数枚の
クラフト紙をポリプロピレンを介して一体化した複合絶
縁テープを用いた電カケープルが提案されている。
このような複合絶縁テープを用いた場合、アルキルベン
ゼン等の絶縁油により膨潤するため、ケーブル絶縁層に
内圧がかかり、ケーブル製造時あるいはケーブル布設時
におけるケーブルの屈曲によりクラフト紙が破損する等
の問題がある。
従ってポリプロピレンの膨潤を考えた時、その使用量を
複合絶縁テープ重量の40%程度にとどめざるを得ない
この結果ケーブルのt−2,8、tanδ= 0.08
%程度で、超高圧ケーブルの絶縁層として満足できない
一方ポリプロピレン量を70%にすると、E=2、\t
anδ=0.04%程度となって目標を達成できるが、
上述のように膨潤が大となる。
このポリプロピレン量を確保し、かっ膨潤を防止する手
段として、クラフト紙と予め絶縁油を含ませた絶縁油含
浸ポリプロピレン(以下、油入りPPと略称す)との複
合絶縁テープの使用が考えられるが、複合絶縁テープは
高価である。
又クラフト紙と油入りPPとの交互巻回による手段が考
えられるが、薄いクラフト紙を巻回する必要があり、紙
巻きがむつかしい。
(考案の開示) 本考案は、上述の問題点に鑑み威されたもので、ケーブ
ルの絶縁層として、複数枚のクラフト紙と予め絶縁油を
含ませた絶縁油含浸ポリオレフィンを介して一体化した
複合絶縁テープ(以下、複合絶縁テープと略称す)と、
予め絶縁油を含ませた絶縁油含浸ポリオレフィンフィル
ムとの交互巻回による層を用いることにより、目標とす
るE、tanδを達威し、絶縁層の膨潤がなく、製造容
易で、かつ安価な油入り電カケープルを提供することが
目的である。
本考案は、導体の上に、上述のような(絶縁油含浸)複
合絶縁テープと、絶縁油含浸ポリオレフィンフィルムと
の交互巻回による絶縁層を有し、上記絶縁油の合計重量
が絶縁油を除くポリオレフィンの合計重量の5〜30%
であり、かつ上記ポリオレフィンの合計重量が上記複合
絶縁テープおよび上記絶縁油含浸ポリオレフィンフィル
ムの合計重量の70%以上であることを特徴とする油入
り電カケープルである。
第1図は本考案の実施例における単心OFケーブルコア
の横断面図であり、第2図はそれに用いる複合絶縁テー
プの断面図である。
第1図において、1は絶縁油通路2を内部に有するケー
ブル導体で、その上に絶縁層3が構成されている。
絶縁層3は、(絶縁油含浸)複合絶縁テープ4と絶縁油
含浸ポリオレフィンフィルム5とを交互に巻回して構成
したものである。
前記複合絶縁テープ4は第2図に示すように、複数枚の
クラフト紙6の間に絶縁油含浸ポリオレフィン層7を介
在させて一体化したもので、例えばポリオレフィンフィ
ルムをクラフト紙6の間に介在させて加熱融着により一
体化するか、あるいは溶融押出ししたポリオレフィンを
接着剤として一体化しても良い。
前記複合絶縁テープ4および絶縁油含浸ポリオレフィン
フィルム5を構成するポリオレフィンは、それぞれ予め
アルキルベンゼン等の絶縁油を含浸させたもので、絶縁
油中にフィルム状にしたものを浸漬するか、あるいは押
出機中でポリオレフィンと絶縁油を混練したものを溶融
押出ししたものを用いる。
絶縁層を構成する前記テープ4および前記フィルム5の
両者中に含浸された絶縁油の合計重量は両者中の絶縁油
を除くポリオレフィンの合計重量の5〜30%であるこ
とが必要である。
これは、絶縁油の合計が5%未満では膨潤の防止が十分
でなく、30%を越えると、混入した油がフィルム表面
にブルームするからである。
又本考案に用いられるポリオレフィンとしては、ポリプ
ロピレン(pp)、高密度ポリエチレン(HDPE)、
ポリメチルペンテン(PMP)等が適当である。
さらに本考案においては、上述の前記テープ4および前
記フィルム5の両者中の上記ポリオレフィンの合計重量
は両者の合計重量の70%以上を占めることが必要であ
り、70%未満となると、後述するようにr=2.50
以下、tanδ=0.05%以下の目標が達せられない
(実験例) 表1に示すポリオレフィンフィルムおよび複合絶縁テー
プ又はクラフト紙を直径10C771の円板に切り、各
3枚交互に重ね合せて厚さ0.6mmとし、130℃で
2瞬間真空乾燥後アルキルベンゼンを含浸させ、80℃
のE、tanδを20kv/rranで測定し、表1の
結果を得た。
又表1に示すポリオレフィンフィルムおよび複合絶縁テ
ープ又はクラフト紙の3<:mX3cmの片を交互に各
5枚重ね合せ、130°Cで24時間真空乾燥後100
°Cのアルキルベンゼン′に2柵間浸漬後、その厚さを
定し、油浸漬前の厚さとの差より膨潤度(%)を求め、
表1の結果を得た。
さらに上記フィルムおよびテープの紙巻き性について、
張力1に9/c4の面圧をかけて巻いた時のシワの発生
し易さを見た。
この結果を表1に示す。
なお表1に示すポリオレフィンフィルムおよび複合絶縁
テープの内容は次の通りである。
(1)ポリオレフィンフィルム※1および複合絶縁テー
プ※2用ポリオレフィンフィルム(ポリプロピレン使用
のもののを除<): ppフィルム・・・住友化学製W−501゜架橋HDP
Eフィルム・・・三井石油化学製7000F、 50M
rad電子線照射高密度ポリエチレン。
PMPフィルム・・・三井石油化学製DX810.4メ
チルペンテン1゜ (2)複合絶縁テープ※2中、ポリプロピレン(pp)
使用のもの: pp (ラミネート紙)・・・巴用製紙製、ppは住友
化学製W501、クラフト紙は三菱製紙製厚さ25μ、
40μのコンデンサー用クラフト紙使用。
(3)クラフト紙※3:巴用製紙製厚さ70μ。
又軽アルキルベンゼンおよび重アルキルベンゼンは日本
石油製UHV用ケーブル油を使用した。
表1より、本考案によるものは、いずれもE=2.50
以下、tanδ=0.05%以下の目標を達威し、膨潤
がなく、紙巻き性も良好であり、総合的に優れたもので
あることが分る。
これに対し、比較例のうち、絶縁油を含浸しないPPフ
ィルムと複合絶縁テープを用いたものは膨潤が大きく、
絶縁油を含浸したPPフィルムとクラフト紙を用いたも
のは、膨潤はないが、薄いクラフト紙では紙巻き性が悪
く、又PPフィルムの比率が低いものはg、janδ共
目標個目標値ない。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案の油入り電カケープルは、導
体の上に、前述のような(絶縁油含浸)複合絶縁テープ
と、絶縁油含浸ポリオレフィンフィルムとの交互巻回に
よる絶縁層を有し、上記絶縁油の合計重量が絶縁油を除
くポリオレフィンの合計重量の5〜30%であるから、
絶縁層の膨潤がなく、又上記ポリオレフィンの合計重量
が上記複合絶縁テープおよび上記絶縁油含浸ポリオレフ
ィンフィルムの合計重量の70%以上であるから、ε=
2.50以下、tanδ=0.05以下の目標を遠戚す
ることができ、又クラフト紙は複合絶縁テープとして巻
回されるため、紙巻き性が良いので、275kv、 5
00kv級の超高圧用油入り電カケープルが製造容易に
、かつ性能の良いものが得られる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例における単心OFケーブルコア
を示す横断面図である。 第2図は第1図に示すコアの絶縁層に用いる複合絶縁テ
ープを示す断面図である。 1・・・・・・ケーブル導体、 2・・・・・・絶縁油通路、 3・・・ ・・・絶縁層、 4・・・・・・複合絶縁テープ、 5・・・・・・絶縁油 含浸ポリオレフィンフィルム、 6・・・・・・クラフト 紙、 7・・・・・・絶縁油含浸ポリオレフィン層。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)導体の上に、複数枚のクラフト紙と絶縁油含浸ポ
    リオレフィンよりなる複合絶縁テープと、絶縁油含浸ポ
    リオレフィンフィルムとの交互巻回による絶縁層を有し
    、上記絶縁油の合計重量が絶縁油を除くポリオレフィン
    の合計重量の5〜30%であり、かつ上記ポリオレフィ
    ンの合計重量が上記複合絶縁テープおよび上記絶縁油含
    浸ポリオレフィンフィルムの合計重量の70%以上であ
    ることを特徴とする油入り電カケープル。
  2. (2)ポリオレフィンがポリプロピレン、高密度ポリエ
    チレン又はポリメチルペンテンである実用新案登録請求
    の範囲第(1)項記載の油入り電カケープル。
JP13078280U 1980-09-13 1980-09-13 油入り電力ケ−ブル Expired JPS6035141Y2 (ja)

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JP13078280U JPS6035141Y2 (ja) 1980-09-13 1980-09-13 油入り電力ケ−ブル

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JPS5753526U JPS5753526U (ja) 1982-03-29
JPS6035141Y2 true JPS6035141Y2 (ja) 1985-10-19

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