JPS60139816A - 制電性複合合成繊維 - Google Patents

制電性複合合成繊維

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JPS60139816A
JPS60139816A JP24426083A JP24426083A JPS60139816A JP S60139816 A JPS60139816 A JP S60139816A JP 24426083 A JP24426083 A JP 24426083A JP 24426083 A JP24426083 A JP 24426083A JP S60139816 A JPS60139816 A JP S60139816A
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JP
Japan
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component
fiber
antistatic
synthetic fiber
hydrophilic
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JP24426083A
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English (en)
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Masuki Fujimoto
藤本 倍己
Kuniaki Hayakawa
早川 邦明
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0本発明の技術分野 本発明は新規な制電性複合合成繊維に関する。
さらに詳しく鵠繊維断面形状が特定の構造を有する合成
繊維に関する。
B、従来技術とその問題点 合成繊維はその優れた機能性によシ、広く衣料用繊維と
して用いられて諭るが、基本的には疎水性で静電気、が
発生しやすい欠点を有するため、その適用分野が制限さ
れている。合成繊維のこの欠点を改善するため、多くの
技術が提案されている。
例えば、繊維表、面に帯電防止剤を塗布する方法。
繊維表面に親水性物質をグラフト重合する方法。
制電性成分を練込む方法などがある。しかし、繊維表面
に帯電防止剤を塗布する方法は、技術的に容易で汎用性
があるが、洗濯によシ脱落しやすく。
一時的な効果は認められてもその永久性は望めないし、
加工剤によってぬめり感を与えるなどの風合い的にも犠
牲を強いられる。繊維表面に親水性物質をグラフト重合
させる方法は洗濯による脱落はかなシ改善されるが、こ
れとても永久性は望めず、風合いを損なうだめ好ましく
ない。また制電性成分を練込む方法は、耐久性は向上す
るが繊維が不均一でフィブリル化し易い・などの欠点が
ある。
さらに訓電性成分を芯鞘方式で芯に制電性成分を配し、
鞘を疎水性の成分で構成した繊維や、芯鞘方式において
編心状に制電成分を入れて表面に親水成分を露出させた
繊維の場合には、鞘成分が肉薄になりやすく9両成分間
の剥離・細繊維化つまり、フィブリル化しやすいし、電
荷の移動速度が遅いなどの欠点がある。
また従来の合成繊維の最大の欠点は、疎水性の基質を有
するため、身体から液体状あるいは気体状の水分を吸収
排除する機能がなく1着心地面で今一つ満足されないと
ころがある。くわえて、繊維の表面は滑らかであり、摩
擦によるきしみがなく、いわゆる合成繊維特有のロウ状
感があって。
されやかな表面タッチが得られない等の欠点がある。
さらに、公知例として2例えば特公昭44−905号公
報、特公昭4M−911号公報には芯鞘複合で、鞘部に
制電性成分の混合物を配する技術が開示されているが、
この技術では繊維の表面全体が制電性成分混合物でおお
われているため、製糸性、抗フロスト性、染色堅ロウ度
面で問題があシ、いずれも前記した理由により、未だ総
合的に満足されるものはない。
C0本発明の目的 本発明の目的は、これら従来の制電性合成繊維の欠点を
改良すること、すなわち、耐久性のある制電性とぬめシ
感などの風合いを損なうこともなく、繊維の剥離細繊維
化りまシフイプリル化も少なくて、かつ、吸水性、透水
性、吸湿性、透湿性を発揮し、きしみ、しやシみ2色の
深みの優れた。
衣料用素材として総合的に優れた複合合成繊維を提供す
ることにある。
D88本発明構成 本発明は次の構成からなる。
「A成分とB成分からなる複合合成繊維において、A成
分がB成分に比べて親水型制電性成分であって、繊維内
部方向に先細シのくさび形状を呈し、かつ繊維の長さ方
向に連続化していることを特徴とする制電性複合合成繊
維。」 E1本発明の作用 本発明の制電性複合合成繊維は2例えば第1図〜第4図
にモデル的に示すように、A成分とB成分からなり、A
成分は繊維軸方向に連続していて。
B成分に比べて親水型制電性成分であって、水や溶剤で
容易に分離しないことが必要である。
一般に合成繊維は疎水性で静電気を帯電しやすい。しか
し本発明繊維は親水型の制電性成分を複合しているため
、a織物でほこシ付着したシ、衣料品でまつわりつきす
るような帯電障害を生じなくなるのである。第11図は
織物の織糸分解系電気比抵抗と織物の摩擦帯電圧および
アッシュテストによるほこシ付着の関係を示したもので
ある。
りまシ、糸の電気比抵抗と織物の摩擦帯電圧やほこシ付
着の程度には相関性があシ、布帛で制電性能を要求する
には、糸の電気比抵抗が50 X 10’Ω山以下にお
さえることが望ましい。
本発明では例えば後の染色加工での風合い調整が容易な
ポリエステル系繊維が好ましく利用できる。この場合、
親水型制電性成分として例えば。
導電性能を有するブロックポリエーテルポリエステル、
カーボンブラックを練込んだ樹脂、ブロックポリエーテ
ルアミド等を主成分とする組成物をいう。このうちブロ
ックポリエーテルアミド組成物が好適で、ブロックポリ
エーテルアミド組成物とは、有機電解質、フェノール系
抗酸化剤を所定量含有したブロックポリエーテルアミド
のことである。ここでいう有機電解質とは、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸、’)”)7シルベンゼンスルホン酸
ノニルベンゼンスルホン酸、ヘキサデシルスルホン酸、
ドデシルスルホン酸などのスルホン酸とナトリウム、カ
リウム、リチウムなどのアルカリ金属から形成されるス
ルホン酸のアルカリ金属塩。
ジステアリルリン酸ノーダなどのリン酸のアルカリ金属
塩、その個有機カルボン酸のアルカリ金属塩などがあり
、なかでもドデシルベンゼンスルホン酸ソーダなどのス
ルホン酸の金属塩が良好である。フェノール系抗酸化剤
としては9例えば1.3.5 − ト リ メ チ ル
 −2,4,6−) リ (3,5−ジ −tert−
ブチルー4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、 2.2
’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチル
フェノール)、2.6−シーtθrt−ブチルフェノー
ルなどのフェノール系水酸基の隣接位置に立体障害を有
する置換基の導入されたフェノール系誘導体である。ブ
ロックポリエーテルアミドを構成するポリエーテルとは
ポリアルキレンエーテルのことであり2例えばポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチ
レンプ゛ロピレングリコール共重合体などのエチレンオ
キサイドおよび、または、プロピレンオキサイドの重合
生成物等である。これらポリエーテルの分子量は100
0以上、好ましくは3000〜8000のものがよく、
なかでもポリエチレングリコールの使用が最も適してい
る。一方、う°ロックポリエーテルアミドを構成するポ
リアミドはナイロン6゜ナイロン8.ナイロン12.ナ
イロン66、ナイロン610のようなホモポリアミドあ
るいはこれら同志または他の共重合成分を含む共重合体
で。
ポリアミド形成成分の重縮合反応により生成するホモま
たはコポリアミドである。
ブロックポリエーテルアミド中のポリエーテル成分対ポ
リアミド成分の重量比は実質的に制電性能を有する範囲
であればいかなる量でもよいが。
60〜70対70〜60が適当である。また、ブロック
ポリエーテルアミド組成物中の有機金属塩の比率は1〜
10重量%が好ましい。特に3〜7重量−の範囲が好ま
しい。1重量%以下では制電性向上作用が不吊し、10
重量%以上ではブロックポリエーテルアミド組成物の溶
融粘度の低下による筋形成能の悪化によシかえって制電
性が低下する。またフェノール系抗酸化剤のブロックポ
リエーテルアミド組成物中の比率は1〜10重量%。
特に3〜7重量重量節囲が好ましく、1重量−未満では
製糸工程、布帛の染色仕上加工工程などにおける熱酸化
劣化による制電性の悪化を十分に抑制することは困難と
なシ、また10重量%を越えると添加しても熱酸化抑制
効果は飽和し、それ以上の効果が認められないばかシか
、糸の強度低下を生じやすい。
本発明のA成分は、繊維全体に占めるポリアルキレンエ
ーテル成分の比率が高いほど吸水性の面では良い。しか
し、繊維全体に占めるポリアルキレンエーテル成分の比
率が01〜2.0重量%となるブロックポリエーテルア
ミド組成物とポリエチレンテレフタレートの混合物が一
般的用途には好適である。繊維全体に占めるポリアルキ
レンエーテル成分の比率が0.1重量%未満では十分な
制電性が得られず、また20重量%を越える場合は制電
性の向上効果が飽和し、それ以上の向上は期待できない
ばかシでなく、添加量上昇による一系性低下をまねくこ
とがある。したがって繊維全体に占めるポリアルキレン
エーテル成分の比率は02〜1.0重量%がよシ好まし
い。
次に本発明の他の目的である親水性について述べる。A
成分の壊水型あるいは親水性とは1本発明の制電性に加
えて基本的に吸水、吸湿性能を高めるために、親水性あ
るいは吸湿性かつ制電性のポリマーをブレンドしたもの
や、多孔化した制電性成分や、後加工で親水性物質が表
面被櫟されやすい制電性成分あるいは親水性物質が表面
グラフト重合されやすい制電性成分を含む。この親水性
成分は、偏在した水分の拡散性を高め、水分の発散面積
を高めて、乾燥速度を早くシ、構造的には水分を吸収し
ても、肌にふれやすい繊維表面は疎水性のB成分が多く
、べとつきなどの不快感を与えない。
本発明において、A成分の形状は目的や効果を達成する
ために重要なファクターである。A成分は例えば第9図
のような繊維横断面において、繊維内部方向にくさび状
で繊維重心G、GからA成分の存在する頂点P、GP線
上でA成分の繊維重心Gにもつとも近い点Q、A成分と
B成分の外周上における境界点り1Mとすると、繊維全
断面積に対しA成分の面積QMPLが大きい程吸水性能
が高いことは当然であるが、A成分の形状特にPQ/G
P(以下A成分の繊維断面に対する深さ割合Rで示す)
とML/PQ(以下A成分のくさび角Sで示す)の割合
をある範囲におさえる必要がある。A成分の繊維断面に
対する深さ割合Rは。
0.25〜095の範囲が好ましく、さらに好ましくは
06〜0.8の範囲が望ましい。Rが095よシ高い場
合は、A成分が複合繊維の横断面重心点近くまで存在す
ることになり、この繊維を用いた織編物は9着用時の摩
擦作用でA成分とB成分が剥離して、フロストと呼ばれ
る白化変色しやすくなる。Rが0.25より低い場合は
、繊維の横断面中のくさびの数にもよるが、A成分の繊
維全体に対する割合が低くなり、目的の制電性や吸水性
を十分発揮しにくくなる。またA成分のくさび角Sは、
02〜15が好ましく、さらに好ましくは0.3〜1.
0が望筐しい。Sが15を越えると、A成分のくさびの
幅が広過ぎるだめ、製糸上の問題や染色加工織編物でA
成分の不必要な特性の影響。
例えば染色イラツキ、染色堅ロウ度の低下1強度の低下
、吸水時に非吸水面が少なく、べとつき感を与える。吸
水時に繊維の剛性率低下をまねいて。
べとつき感を助長するなどの欠点がでやすい。Sが0.
2より低いと、吸水表面積が小さくなり、汗などの水分
吸収速度や乾燥速度が低く、制電性能についても低くな
シ、目的の作用効果を発揮しにくくなる。本発明の制電
性複合合成繊維を形成するA成分とB成分の比すなわち
複合比は、A成分の繊維表面露出度やくさびの形状を左
右する因子でもあり、A成分二B成分を重量比で6(1
: 40〜5:95の範囲が好ましく’、50:50〜
10:90の範囲がより望ましい。A成分の量が60%
を越えると紡糸・延伸性や製編織性を低下させることが
多いし、5チ未満では制電性や水分吸収能が低い。
また本発明は第5図〜第8図にモデル的に示しだように
、前記A成分が親水型制電性成分で、1&維の内部方向
に先細りのくさび形状に複合され。
かつA成分の一部が繊維の内部方向に溝を有し。
この溝が繊維の長さ方向に連続化しているため。
織編物に使用した場合、A成分の親水性と溝の毛細管現
象効果とあいまって、氷水吸収・拡散性を高め、水分の
偏在が少なく、C*分の発散面積が増加して、物理的に
水を多量に保持し得るにもかかわらず、乾燥速度が早く
なって、構造的に肌にふれやすい織物表面が疎水性のB
成分であるため。
べとつきなどの不快感を与えない繊維となる。ここで2
本発明のA成分がB成分に比べて制電性。
親水性で、かつ繊維の内部方向に溝をつけるだめには9
例えばA成分がB成分に比べて制電性を有し、親水性で
かつ溶剤に対して溶解性の高いポリマーであれば容易に
目的が達せられる。つまり。
繊維または織編物の状態で主としてA成分の一部を溶剤
溶解除去して溝が得られる”。この溝は繊維表面に凹凸
があることになシ、繊維間や肌との間のきしみ感やしや
υ感を与えて、吸水、吸湿していてもべとつきがなく、
されやかな触感を与える効果がある。さらにこの溝は、
染色加工物の発色性や光沢の極度な低下を生じない条件
を満足させながら、前記水の運搬・吸収能や肌触りの良
さを得ることができる。このために、溝の形状と制電性
、親水性、きしみ感9発色性、光沢との関係を種々検討
した結果、A成分の構成要件が少なくとも前記R,Sで
、かつ溝の形状は第10図に例示するように、A成分の
一部が溶解除去された形の溝が望ましい。特にきしみ感
と吸水性の面からは溝の深さQ、/ P/が 0.3ミ
クロン以上で、溝の入口の幅M’ L’が0.4ミクロ
ン以上であって1分割されない範囲で、できるだけ深く
、できるだけ広いことが望ましい。しかし、染色加工さ
れる用途で。
発色性を問題にする用途では、溝の深さ20ミクロン以
下、溝の幅2.0ミクロン以下であれば、繊維の内部に
光が吸収され、良好な発色性が発揮される。したがって
、総合的に良好な特性を要求される用途では、溝の深さ
Q′P′は03〜2′0ミクロン、溝の入口の幅M′L
′は04〜20ミクロンの範囲が好ましい。溝の数は特
に限定されないが。
織物や編物に使用されてその表面にも溝が存在すること
が好ましく、2本以上が望ましい。
複合繊維のB成分ポリマーとしては、繊維形成性のもの
であれば特に限定されるものではなく。
ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリロニトリル
系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリエチレン系、ポリプロ
ピレン系、ポリウレタン系など多数のポリマーが使用可
能である。中でも、織編物に使用して、その通常の染色
加工工程で風合い調整等が容易であるポリエステル系の
ポリマーが有効である。λ成分ポリマーとしては、B成
分ポリマーとの複合紡糸が可能で、かつ水や溶剤あるい
は摩擦作用で容易に分割、剥離しないものであって。
親水型制電成分ポリマーであれば特に限定されないが、
好ましくはA成分に溝をもたせやすいものとして、B成
分ポリマーより溶剤溶解性の高いポリマーが望ましい。
A成分とB成分の組合せとしては9例えばB成分ポリマ
ーが「ポリエチレンテレフタレート」で。
A成分ポリマーが親水型制電性で溶剤溶解性の高いポリ
マーとして、「ブロックポリエーテルアミドをブレンド
したポリエチレンテレフタレート」。
「ブロックポリエーテルアミドと5−ナトリュームスル
ホイソフタレート共重合ホリエチレンテレ 、フタレー
トのブレンドされたポリエチレンテレフタレート」、[
エチレングリコール共重合ポリエチレンテレフタレート
とブロックポリエーテルアミドをブレンドしたポリエチ
レンテレフタレートなどがあげられる。
本発明の複合繊維は、ステーブルとして用いる場合には
、100%使い紡績糸はもちろん、他の化合繊繊維、天
然繊維と混紡、交撚して用いてもよいし、不織布やふと
ん綿として用いることもできる。より効果的な使用法と
しては、フィラメント糸で、この場合はモノフィラメン
トでもマルチフィラメントでもよく、他の公知のフィラ
メントと適宜混繊1合撚、交絡、乱流処理2毛羽立て等
公知の加工技術を加えて用いることもできる。
F00本発明効果 第1図〜第4図は本発明の制電性複合合成繊維の一例の
断面図を示す。第1図は丸断面のA成分二くさび、第2
図は丸断面のA成分四くさび、第6図は三葉断面のA成
分三くさび、第4図は五葉。
断面のA成分五くさびの一例である。B成分に比べて親
水型制電性のA成分が、繊維の内部方向に先細りで、繊
維の長さ方向に連続して存在し、さらには繊維の電気比
抵抗が50x108Ωの以下であることによって、「制
電性でほこり付着が少なく、まとわりつきのない織編物
用原糸が得られる」。
「A成分とB成分の境界面が多く、薄皮部分がなくフィ
ブリル化しにくい」、「A成分の極端な偏在化がなく染
色イラツキがない」、「A成分の喰い込みが小さく失透
感や発色性低下が生じない」。
「親水性成分の繊維断面内分布が・外層部程広くなり、
水分の吸脱着速度が速い」、[親水性成分が繊維の長さ
方向に連続して露出していて水分の運搬拡散性能が高い
」などの効果がある。
さらに、第5図〜第8図は本発明の制電性複合合成繊維
のA成分の一部が繊維の内部方向に溝を有する一例の断
面図を示す。つまり第5図は丸断面の二連、第6図は丸
断面の開溝、第7図は三葉断面の三溝、第8図は三葉断
面の五溝の例である。
この溝は、[摩擦特性を特異なものとし、従来合成繊維
の欠点とされていたロウ状感や湿潤時のぬめり感をおさ
えて、きしみやされやかな触感を与える」、「溝の親水
型制電成分と溝の毛細管現象効果があいまって、織編物
の水拡散性を高め、かつ肌にふれやすい布帛表面は主と
して疎水性のB成分であって、べとつきなどの不快感を
与えない」。
1−一般に親水型制電性ポリマーは染色織編物で特に摩
擦堅ロウ度の低いものが多いが2本発明では親水型制電
性ポリマーが布帛の表面に出る確率が低く2問題になる
ことが少ない」、「疎水性のB成分の割合が高く、吸水
時の繊維剛性率低下が少なく、いやなべとつきやまつわ
りつきかない」。
「光の反射や吸収を特異なものにし9発色性を高め、か
つ光沢のある織編が得られる」などの織編物用制電性複
合合成繊維が提供されることである。
次に実施例を用いて詳細に説明する。
実施例1 ポリエチレングリコールにアルカリ触媒の存在下でアク
リロニトリルを反応させ、さらに水素添加反応を行なう
ことによ99両末端の97%以上がアミノ基であるポリ
エチレングリコールジアミン(数平均分子量4000)
を合成し、これとアジピン酸を常法で塩反応させること
によりポリエチレングリコールジアンモニウムアジペー
トの45%の水溶液を得た。容量2 m’の濃縮缶に前
記45チのポリエチレングリコールジアンモニウムアジ
ペート水溶液を200kg、8’5%カプロラクタム水
溶液を120kg、45%のヘキサメチレンジアンモニ
ュームイソフタレートykffi液ヲ16聴投入し、常
圧で内温か110Cになるまで約2時間加熱し、80%
濃度に濃縮した。つづいて容量aoo、?の重合缶に前
記am液を移行し2重合缶内に2517分で窒素を流し
ながら加熱を開始して、内温か120℃になった時点で
ドデシルベノゼ/スルホン酸ソーダを52鞄と1.3.
5トリノチル−2,4,6−トリ(3,5ジtert−
ブチル4−ヒドロキシベンゼン)ベンゼン52kgを添
加し。
攪拌を開始して内温か245℃になる寸で18時間加熱
し重合を完結させた。重合終了後缶内に窒素で7 kg
/□□□2(G)の圧力をかけ、約幅15罰、厚さ1.
5胴のベルト状に溶融ポリマーを回転無端ベルト(長さ
6m、ベルト材質ニステンレス、裏面を水スプレーで冷
却)上に押出し、冷却後通常の方法でペレタイズした。
得られたペレットの相対粘度は218であった。
前記方法で製造したブロックポリエーテルアミド組成物
からなるペレットを極限粘度066のポリエチレンテレ
フタレートのペレットK 47 重N多混合したペレッ
トをA成分とし、極限粘度063のポリエチレンテレフ
タレートをB成分として。
複合紡糸装置で吐出孔数36ホールの紡糸口金で。
第9図のような丸断面A成分三ぐさび状断面形態に紡糸
し、延伸して75デニール36フイラメントの複合合成
繊維延伸糸を得た。第1表は前記紡糸工程で口金形状、
紡糸温度、A成分表B成分の複合比等の紡糸条件を変え
て得られた糸の断面形状、つま9h成分の繊維断面に対
する深さ割合R1A成分のくさび角Sおよび繊維全体に
対するポリアルキレンエーテルの割合を示す。
表1の12水準の抜糸を同一水準どうしでタテおよびヨ
コ糸に用いて、タテ密度136本/ in 。
ヨコ密度116本/inの2/2綾織にした後2通常の
ポリエステル織物の染色加工工程で青色に染色した。得
られた染色加工織物の特性の一部゛を第1表に示す。水
準1および12は比較例で、水準2.3および11は本
発明実施例の望ましいA成分くさび形状水準4〜10を
説明するための実施例である。比較実施例水準1は通常
の丸断面ポリエステル糸であって、制電性や吸水性成分
がなく。
いずれも不良なものであった。実施例水準2は。
親水型制電性のA成分複合割合が低く、かつSが0.2
未満つまシA成分の繊維表面積が少ないため。
制電性や吸水性がやや不十分であった。実施例水準3は
、Rが0.25未満かっSが1.5を越えるため、A成
分の繊維内部への喰込みがやや不足で。
摩擦によるフィブリル化が認められた。実施例水準11
は、水の吸収性や制電性は良好であるが。
Rが0.95を越え、かっSが15を越えるため。
染色によろいらつきと摩擦によるフィブリル化が認めら
れた。比較実施例水準12は、制電性や水の吸収性は良
好であるが、繊維全体にプロックボリエーテルア・ミド
組成物が混練されているため。
摩擦によるフィブリル化が認めら7れた。
これに対し、実施例の水準4〜10は9例えば水準4の
吸水性、水準4,5の制電性、水準10のフィブリル化
が目標レベルぎシぎシであるのを除けば、A成分くさび
形状Rが0.25〜0.’95゜Sが0.20〜1.5
0の範囲で、かつ繊維全体に対するポリアルキレンエー
テルの比率が0.10〜1.21の範囲内にあるため織
物分解糸のpi気比抵抗が50×108Ω帥以下であっ
て、制電性および吸水性の優れた良好な織物が得られた
注1)吸水性(簡便法):織編物30X30a++を2
枚採取し9周囲のホルを防止するためミシン縫いした後
、自動反転うず巻成電気洗濯機の洗濯槽に40±2℃の
2%アニオン系洗剤25I!を入れ、さらに織物500
g分を入れて洗濯機の強条件で5分間処理する。さらに
1分間遠心脱水した後、水をオーバーフローさせながら
10分間すすぎ、再び1分間遠心脱水して、ドリップド
ライする。以上の洗濯操作を4回繰返した後、直径6S
以上のビーカーの入口側に水平に張シ、余分の張力がか
からない状態で輪ゴムで固定し、試験片の上に20±2
cの蒸留水が1滴ずつ滴下するように調整した1ccの
注射針(TERUMO26G1/2 0.45 x 1
ろ[有]を原則とする)の先端が水平に置いた試験片の
表面から5cm離れるようにホルダーに固定して、水滴
を試験片に滴下させ、この時の水滴の拡散速度、拡散面
積を肉眼判定する。
注2)電気比抵抗:原糸あるいは織編物を02%のアニ
オン界面活性剤の弱アルカリ溶液中で電気洗濯機を用い
て2時間洗濯後、水洗、乾燥する。ついで、該試料を織
編物の場合は分解して糸条とし、長さくL)5an、繊
度(D)1000デニールの繊維束に引き揃えて20℃
、40%RH下で2日間調温調湿した後。
振動容量型微小電位測定装置によシ、印加電圧500V
で試料の抵抗を測定し1次式により算出する。
ρ二体積固有抵抗(Ω帥) R:抵抗(Ω) d:試料密度(g/の5) D:繊度(デニール) L:試料の長さく川) 注3)摩擦帯電圧:京大化研式ロータリースタティック
テスター(興亜商会膜)を使用し、摩擦対称布としてあ
らかじめのり抜き、精練。
漂白した綿のカナキン3号(目付100g/m2)を用
い、測定布帛および対称布とも温度20℃、相対湿度3
0%の雰囲気中に一昼夜以上放置して調湿した後、ロー
ター回転数400 rpm 、較正印加電圧100V(
真空管電圧計による)、前記温湿度中で60秒間ロータ
ー回転後の摩擦帯電圧を測定した値である。
注4)アソンユテスト:注1)と同条件で洗濯した測定
布および注6)で用いたと同様な摩擦対称布の綿カナキ
ン3号、さらにタバコの灰を温度20C1相対湿度60
%の雰囲気中に一昼夜以上放置して調湿した後、前記温
湿度中で測定布を内径12唾め刺しゅう用木枠にとりつ
けて対称布で15回摩擦し、底の平らなガラス製の皿に
入れられた灰から1(2)の高さに刺しゅう枠とともに
測定布を近づけ、測定布への灰の付着状態を肉眼判定す
る。
注5)抗フロスト性:測定布を摩擦面が12.5 an
2の円形ホルダーにセットし、あらかじめ蒸留水で湿潤
させたガーゼで完全に湿らし、同−測定布の摩擦対称布
との間に750gの抑圧荷重をかけた状態で85 rp
mの偏心回転を10分間運転摩擦し、ホルダーセット布
を4時間以上放置乾燥した後、摩擦部分の単繊維のフィ
ブリル化状態を20倍以上の適当な拡大鏡で観察し判定
する。
実施例2 B成分として通常のポリエチレンテレフタレート、A成
分として実施例1で製造したブロックポリニーデルアミ
ド組成物からなるペレットを47重量係とナイロン6の
ペレット3重量係を極限粘度0.63のポリエチレンテ
レフタレートのペレットに混合したペレットを使用して
、複合紡糸装置で吐出孔数24ホールの紡糸口金で第6
図のような三葉断面A成分三くさび状断面形態に紡糸し
延伸して、50デニール、36フイラメントの複合繊維
延伸糸を得た。A成分とB成分複合比はA: B=20
 : 80.紡糸温度285C,紡糸速度1200 m
/min 、延伸速度350 m/min 、熱ピン温
度120℃とした。
得られた糸のA成分のくさび形状は、繊維断面に対する
深さ割合Rが0.83.(さび角Sが0.39の複合糸
であった。この糸を用いて、タテ密度102本/1n、
ヨコ密度84本/ inの平織にした後9通常のポリエ
ステル織物の加工法で精練、中間セント、アルカリ減量
処理、黒色染色、仕上セットした。第2表にアルカリ減
量率と織物特性の関係を示す。いずれの水準も、従来ポ
リエステル織物に比べると、制電性や吸水性は優れた織
物であった。ただし1本発明の目的の−っであるきしみ
効果やより高い吸水効果狙いの面では2例えば水準13
および14は、繊維の溝の幅が04ミクロン未満で、繊
維の溝の深さも06ミクロン未満であるだめ、きしみ感
が不十分で吸水性が若干少ない傾向を示した。また水準
20および21は繊維の溝の幅または溝の深さのいずれ
か、または両方が2ミクロンを越えるもので、織物の発
色性の面が若干低い傾向を示した。これら水準16゜1
4.20および21に対し、水準15〜19の織物は、
繊維の溝の幅が0.4〜20ミクロン、繊維の溝の深さ
が06〜20ミクロンの範囲で、織物分解糸の電気比抵
抗も50 x 1 ’08Ωan以下の範囲にあり、制
電性、きしみ感、吸水性および発色性ともにより優れた
織物であった。
注6)繊&I[のYllGの幅および溝の深さ:第10
図のような繊維あるいは編織物分解糸の断面顕微鏡拡大
写真をとり、2000倍拡大写真からノギスで溝の入口
の幅M/ L/および溝の深さQ/ P/を測定しめる
注7)織物のバイレツク吸水高さ:注1)と同様に洗濯
した後、1x20anの試験片をタテ。
ヨコ方向にそれぞれ5枚ずつ採取する。こ9試験片の一
端をつかみ、垂直にして他端を約2 an 20±20
の蒸留水に浸して、10分後の毛細管現象による水の上
昇距離をはか9゜5回の平均値で表わす。
注8)織物のきしみ感:&物の表面と表面を重ねて親指
と人差指の間でゆつぐシと摩擦して官能評価した。
注9)織物の発色性ΔL:同−同性条件色した織物をス
ガ試験機■製デジタル測色色差計算器を用いてL値をめ
、アルカリ減量率0%の水準のL値から各水準のL値を
減じた値をΔLとした。(ΔLが0は減量O%の織物と
同じ発色性で、ΔLが正の値は発色住良、ΔLが負T値
は発色性が悪いことを意味する)。
【図面の簡単な説明】
第1−〜第4図は采発明の複合合成繊維断面例を示す。 、第5図〜第8図は本発明の溝付複合合成繊維断面例を
示す。第9図は本発明の複合合成繊維の親水iかつ制電
性成分の形態を説明するモデル図。(第10図は本発明
の複合合成繊維の親水性かつ制電性成分と溝の形態を説
明するモデル図である。第11図は本発明系例を含む糸
特性と織物特性の関係を示す図である。 A:親水性かつ制電性成分 B:基本成分 G:繊維重心 L:A成分’IB成分の外周上の境界点L′:溝の入口 M:A成分とB成分の外周上の境界点 M′:溝の入口 PEA成分の頂点 Q:A成分の繊維重心にもっとも近い点Q′:溝の繊維
重心にもつとも近い点 特許出願人 東 し 株 式 会 社 ヤぷ電入氏拮Aだ(X IO”j?・い)竿 11 図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)A成分とB成分からなる複合合成繊維において、
    A成分がB成分に比べて親水型制電性成分であって、繊
    維内部方向に先細シのくさび形状を呈し、かつ繊維の長
    さ方向に連続化していることを特徴とする制電性複合合
    成繊維。
  2. (2)A成分の一部が繊維の内部方向に溝を形成してい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の制
    電性複合合成繊維。
  3. (3)複合合成繊維の電気比抵抗が50x108Ωq以
    下であって、A成分のくさび形状の繊維断面に対する深
    さ割合Rが0.25〜[1,95,A成分のくさび角S
    が02〜1.5の範囲にあることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項記載の制電性複合合成繊維。
  4. (4)複合合成繊維の電気比抵抗が50xID8Ω川以
    下であって、A成分の一部が繊維の内部方向に溝を有し
    、溝の入口の幅が04〜20ミクロン、溝の深さが0.
    6〜2.0ミクロンであることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載の制電性複合合成繊維。
  5. (5) 複合合成繊維がエチレンテレフタレートを主成
    分とするポリエステル繊維であることを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載の制電性複合合成繊維。 。
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