JP2003183904A - インナーウエアー - Google Patents

インナーウエアー

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JP2003183904A JP2001382627A JP2001382627A JP2003183904A JP 2003183904 A JP2003183904 A JP 2003183904A JP 2001382627 A JP2001382627 A JP 2001382627A JP 2001382627 A JP2001382627 A JP 2001382627A JP 2003183904 A JP2003183904 A JP 2003183904A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸湿性、吸水性、寸法安定性に優れ、かつ外気
の乾燥時にも肌に優しく、肌の荒れやかぶれを低減でき
るソフトタッチなインナーウエアーを提供する。 【解決手段】ポリアミドに対しポリビニルピロリドンを
3〜15wt%の量で含有するポリアミドマルチフィラ
メントと合成繊維マルチフイラメントを有するインナー
ウエアーであって、肌側の布帛表面におけるポリアミド
マルチフィラメントの占有率が60%以上であることを
特徴とするインナーウエアー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミドに対し
ポリビニルピロリドンを3〜15wt%の量で含有する
ポリアミドマルチフィラメントと合成繊維マルチフイラ
メントからなるインナーウエアーに関するものである。
さらに詳しくは、吸湿性、吸水性、寸法安定性に優れ、
かつ外気の乾燥時にも肌に優しく、肌の荒れやかぶれを
低減できるソフトタッチなインナーウエアーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、汗処理性を求められるインナ
ー衣料の分野では、及汗作用の良い、綿、麻、レーヨ
ン、キュプラなどの親水性繊維、またポリエステルなど
の疎水性繊維に吸水性を付与した繊維が用いられてき
た。しかし、前者の親水性繊維のみを用いた布帛は、吸
汗性、熱の放散性は良好であるものの、水分の保持性が
大きいため、発汗量の大きい夏期などにこれを衣服とし
て用いた場合には、べとつきや蒸れが生じるという問題
があった。また、後者の疎水性繊維に吸水性を付与した
繊維を用いた布帛は、繊維自身は水を保持しないため吸
汗量が充分でなく、衣服として着用した場合には、衣服
と体の間に汗が残ってしまうという問題があった。これ
らの問題を解決するために、変形断面のポリエステルや
キュプラー等を用い、吸水性、吸湿性、速乾性等の汗処
理性に非常に優れた布帛が特開平6−313237号公
報、特開平10−25643号公報、特開平10−21
9534号公報、特開平10−219534号公報、お
よび特開平13−20159号公報に提供されている。
しかし、これらのインナーウェアーを着用すると、外気
が乾燥している時やお風呂上がり後の肌が乾燥している
時に、その優れた吸水性および吸湿性のために、肌を潤
すために必要な衣服内の湿度や水分までを処理してしま
い、さらに、サラサラした清涼感やドライタッチが原因
で、首筋等がこすられ、肌荒れやかぶれを起こしてしま
い、特に乾燥肌の人では発疹を起こす人もいるという問
題が近年生じてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来得られな
かった、吸湿性、吸水性、寸法安定性に優れ、かつ外気
の乾燥時にも肌に優しく、肌荒れやかぶれを低減できる
ソフトタッチなインナーウエアーを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために次の構成を有する。すなわち、 [1]ポリアミドに対しポリビニルピロリドンを3〜1
5wt%の量で含有するポリアミドマルチフィラメント
と合成繊維マルチフイラメントを有するインナーウエア
ーであって、肌側の布帛表面における該ポリアミドマル
チフィラメントの占有率が60%以上であることを特徴
とするインナーウエアー。
【0005】[2]前記ポリアミドマルチフィラメント
の繊度と合成繊維マルチフイラメントの繊度の比が下記
式(1)を満たし、かつポリアミドマルチフィラメント
の単糸繊度が0.8〜3dtexであることを特徴とす
る前記[1]記載のインナーウエアー。
【0006】 1≦DA/DE≦6 ・・・・・・・(1) ただし、DA:ポリアミドマルチフィラメントの繊度 DE:合成繊維マルチフィラメントの繊度 [3]合成繊維マルチフィラメントが、変形断面を有す
る単糸繊維から構成されたポリエステルマルチフィラメ
ントであることを特徴とする前記[1]または[2]に
記載のインナーウエアー。
【0007】[4]ポリアミドマルチフィラメントの染
色前の黄色度が10以下でありかつ、水溶性成分の溶出
率が5%以下であることを特徴とする前記[1]〜
[3]のいずれかに記載のインナーウエアー。である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。
【0009】本発明のインナーウエアーで用いる糸は、
ポリアミドに対しポリビニルピロリドン(以下PVPと
もいう)を3〜15wt%の量で含有するポリアミドマ
ルチフィラメントを糸の外層側に、合成繊維、好ましく
はポリエステルマルチフィラメントを糸の内層側に配置
させたものであることが好ましい。
【0010】上記のポリアミドマルチフィラメントに
は、所望の高吸湿特性を繊維に付与するために、PVP
をポリアミドに対し3〜15wt%含有させるものであ
り、特に4〜8wt%が好ましい。PVPの含有率が3
wt%未満と少な過ぎると十分な吸湿性が得られない。
また15wt%を超える程に多過ぎるとべたつき感が発
現し感触不良となり、しかも、製糸性が不良となって安
定して製糸することができなくなる。
【0011】また、ピロリドンの含有率は含有PVP量
の0.1wt%以下とすることが重要であり、好ましく
は0.05wt%以下であり、さらに好ましくは0.0
3wt%以下である。ピロリドン含有率が上記の範囲内
にある場合は、染色状態での黄色度を10以下とするこ
とができる。染色前の黄色度が10を超えると、染色後
の色調にくすみ感が出てしまい、衣料用に適した色調良
好な繊維が得られない。すなわち、染色前のポリアミド
繊維やその布帛の黄色度が10以下であると、染色後の
色調にくすみ感がなく、色調良好で高級感のある布帛が
得られるのである。
【0012】本発明で用いるピロリドン含有率0.1w
t%以下のPVPはイソプロピルアルコールを重合時溶
媒として用いる方法によって製造することができる。ま
た、その際、重合開始剤として過酸化水素系の触媒を含
まないことが、黄色度の原因となる副生物のピロリドン
の発生を抑制するために好ましい。その他の条件は通常
の複合方法を採用すればよい。
【0013】また、本発明で用いるポリアミドフィラメ
ントは水溶成分の溶出率が5%以下であることが好まし
く、特に3%以下がより好ましい。この溶出率は、本発
明で用いるポリアミドフィラメントを沸騰水中で30分
間処理した際の重量変化率から求めた水溶性成分溶出率
の値である。
【0014】PVPは極めて水溶性が高いので、ポリマ
ー中に含有させた後でも、ポリマー表面へブリードアウ
トし易い性質を持っている。また、副生物のピロリドン
も極めて水溶性が高く、同様にブリードアウトし易い。
【0015】したがって、PVPの含有による高吸湿性
ポリアミド繊維では、その中に含有するPVPやピロリ
ドンの溶出を抑えることが、吸湿特性の保持、および良
好な繊維風合いや感触の保持に好ましい。例えば、溶出
率が5%以下のポリアミド繊維では、繊維製品とした後
の着用時にPVPが繊維表面に実質的に析出せず、しな
やかな風合いとなめらかな感触の点で極めて良好なもの
となる。
【0016】溶出率を所望の低水準とするためにはPV
Pとナイロンポリマーとの分子鎖の絡み合いを強くする
手段をとることが好ましい。例えば、PVPをエクスト
ルーダーによりポリアミド中に練り込みマスタポリマー
とする方法が、ポリアミド分子鎖とPVP分子鎖の絡み
合いを強くすることができ好ましいものである。
【0017】その練り込みは低い酸素濃度の条件下での
練り込み法により行うことが紡糸時の糸切れを低減させ
るために好ましい。これに対し、大気中の酸素濃度(約
20%)と同水準あるいはそれ以上の高い酸素濃度の環
境下で練り込みをしたマスタポリマーを用いる場合は、
紡糸時の糸切れが多発し、安定した生産が困難となる。
その低酸素濃度の水準は、例えば15%以下、好ましく
は10%以下であれば良く、そのためには窒素のごとき
不活性気体をホッパーやシリンダーに流して酸素濃度を
低減させる方法をとれば良い。
【0018】マスタチップ中のPVPの練り込み濃度は
10〜15wt%とすることが好ましい。10wt%未
満ではマスタポリマーの本来の効果が奏することが難し
くなり、生産性が劣ることになる。また、50wt%を
超えると安定して練り込むことが困難となるためであ
る。
【0019】このようにして得られたPVP含有ポリア
ミドマスタポリマーチップは、実質的に無添加のチップ
とチップブレンドされて濃度調整するチップブレンド法
によって濃度調整された後に溶融紡糸に供給され、本発
明に用いるPVPを含有するポリアミドマルチフィラメ
ントが提供される。
【0020】本発明で用いる合成繊維マルチフイラメン
トとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステルマルチフィラメン
ト、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミドマルチフ
ィラメント、ポリアクリロニトリル等のポリアクリルマ
ルチフィラメント、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィンマルチフィラメント等の合成繊維が挙げ
られる。これらのうち、インナーウエアーとしての吸水
性および速乾性を考慮すると、ポリマー自体に吸湿性の
ないポリエステル、ポリアクリル、ポリオレフィンが好
ましく、さらに寸法安定性、加工安定性を考慮すると、
ポリエステルマルチフィラメントが好ましい。
【0021】ポリアミドマルチフィラメント、および合
成繊維マルチフイラメントとの断面形状については、
Y、W、C、H、X等のように○断面より表面積が大き
くなる形状の方が、繊維間に微細な空隙を多数形成する
ため毛細管現象による吸水力が増し好ましい。また、繊
維間に微細な空隙を多数作り出す、○型と変形断面の組
み合わせたマルチフィラメントでも良い。さらに単糸繊
度については、0.5〜10dtexであることが好ま
しく、より好ましくは0.8〜5dtexである。単糸
繊度が細すぎると、毛細管現象により吸い上げた水が繊
維間に溜まってしまい、べとつき感になったり、速乾
性、吸水性が低下する。逆に単糸繊度が太すぎると、繊
維間の空隙が大きくるため、十分な毛細管現象が得られ
ず、吸水性が低下する。また、よりソフトな表面タッチ
を出すためには、ポリアミドマルチフィラメントの単糸
繊度を0.8〜3.0dtexとすることが好ましい。
【0022】本発明のインナーウェアーでは肌側の布帛
表面におけるポリアミドマルチフィラメントの占有率が
60%以上を満たすものである。元来、ポリアミドマル
チフィラメントはそのしなやかでソフトなタッチから女
性用のストッキング等、肌に接する用途で活用されてき
た。さらに、本発明でポリアミドマルチフィラメントに
含まれているPVPには肌触りをよりソフトにする効果
があるため、肌荒れやかぶれ低減することに大きな効果
がある。すなわち、肌側の布帛表面のポリアミドマルチ
フィラメントの占有率が60%未満であると、PVP含
有のポリアミドマルチフィラメントのソフトタッチ効果
が得られず、合成繊維マルチフイラメントの肌に接する
割合が大きくなり、肌荒れやかぶれの原因となってしま
う。
【0023】ポリアミドマルチフィラメントと合成繊維
マルチフィラメントのそれぞれの繊度については、ポリ
アミドマルチフィラメントの繊度と合成繊維マルチフイ
ラメントの繊度の比が下記式(1)を満たしていること
が好ましい。
【0024】 1≦DA/DE≦6 ・・・・・・・(1) (ただし、DA:ポリアミドマルチフィラメントの繊度 DE:合成繊維マルチフィラメントの繊度である。) DA/DEが6を超える場合は、布帛の合成繊維マルチ
フイラメントの含有量が少なくなり、十分な寸法安定
性、吸水性が得られない。また、DA/DEが1未満の
場合は、ポリアミドマルチフィラメントの含有量が少な
くなり、十分な吸湿性が得られなく、さらにインナーウ
ェアーの肌側の布帛表面におけるポリアミドマルチフィ
ラメントの占有率が60%以上を満たすことが困難にな
る。
【0025】さらにポリアミドマルチフィラメントおよ
び合成繊維マルチフイラメントの繊度については、織
成、編成により布帛にした時に、インナー分野で要求さ
れる生地の厚みおよび織密度、編目付を満たす範囲にな
るような繊度を選定することが好ましい。生地の厚みの
観点からは、厚みが0.4〜0.9mmになるような繊
度構成が好ましく、0.5〜0.8mmになるような繊
度構成がより好ましい。厚みが0.4mm未満である
と、生地が薄すぎて、十分な吸水性や吸湿性が得られな
いし、0.9mmを超えると、分厚すぎて着用時に動き
にくく、不快感につながる。
【0026】織布の密度としては、緯経の合計が250
本/2.54cm以下であることが好ましく、220本
/2.54cmであることがより好ましい。また、編み
地の目付としては、200g/m2 以下であることが
好ましく、180g/m2 以下であることがより好ま
しい。それぞれ250本/2.54cm、200g/m
2 を超えると、生地が硬くなり、また通気性が損なわ
れるため、着用時の不快感が生じてしまう。また、織物
及び編物においても、透けない程度に密度、目付があれ
ば良い。
【0027】本発明のインナーウェアーは、どのような
方法を用いて製造されても良く、布帛表面にポリアミド
マルチフィラメントが上述した表面占有率を有するよう
に織成あるいは編成、さらには、合糸、合撚、混繊交絡
等の複合糸製造方法で得られる複合糸を用いて織成ある
いは編成する方法等が用いられる。また、前記したよう
に、ポリアミドマルチフィラメントを糸の外層側に、他
の合成繊維マルチフイラメントを糸の内層側に配置させ
た複合糸を用いることも好ましい 織布の場合は、経糸にポリアミドマルチフィラメントを
用い、2:1のツイル組織で織ったり、サテン組織で経
糸を表面に出す方法が良い。
【0028】また、機上交編する場合は、両フィラメン
トを引き揃えて、または別口から編み機に供給する機上
交編する方法が良い。編成条件には特に限定されない
が、ポリアミドマルチフィラメントを編み地表面に一定
の占有率で偏在させるために、ポリアミドマルチフィラ
メントの編み機給糸速度V1と合成繊維マルチフィラメ
ントの編み機給糸速度V2の比(V2/V1)を1以上
にすることが好ましい。合成繊維マルチフィラメントの
供給張力を高くすることにより、編成後の工程で合成繊
維が収縮し易くなり、合成繊維マルチフィラメントが編
み地内部に偏在することになる。両フィラメントを引き
揃えて編み機に供給する方法が前記偏在効果が顕著にな
り、好ましい。
【0029】複合加工糸の製造方法にも特に限定されな
いが、布帛とした時にポリアミドマルチフィラメントの
外層占有率が60%以上になるように、複合加工糸の外
層にポリアミドマルチフィラメントを配置する層構造を
とるような方法が好ましい。例えば、カバーリング機を
用いたカバーリング方法で得られるものや、高速流体噴
射ノズルを用いて2種類の異なるフィラメントをエアー
交絡した後仮撚加工する複合仮撚加工により、それぞれ
の捲縮度合によって一方のフィラメントが他方をカバー
するような構造をとり、その結果、層構造を形成するも
の、または、2種類の伸度の異なるフィラメントをエア
ー交絡させた後に仮撚加工する伸度差複合仮撚加工によ
り、伸度の大なるフィラメントを伸度の小なるフィラメ
ントに巻き付かせることで層構造となすもの、あるいは
高速流体噴射ノズルを用いたエアー交絡加工方法におい
て、2種類の異なるフィラメントにフィード差を付けて
送り出すことにより一方が他方に巻き付きカバーするよ
うな状態となり層構造をなすもの等が挙げられる。な
お、これらの複合加工後、複合加工糸と他のフィラメン
トを用い、機上交織あるいは機上交編してもよい。
【0030】さらに、本発明におけるインナーウェアー
には通常の樹脂加工やタンブラー等の処理による機能加
工や風合い出し加工等の加工処理を本発明の目的を損な
わない範囲内において施すことができる。
【0031】本発明のインナーウェアーはこのようなフ
ィラメントの組み合わせにより、吸水性、吸湿水性およ
び速乾性に優れかつPVPの作用により肌に優しいソフ
トタッチを有することで、乾燥時にも肌荒れやかぶれを
低減できるインナー分野で広く活用できる素材を提供す
ることができる。
【0032】本発明におけるインナーウェアーとは、基
本的には肌に直接触れるものであるものが好ましく、例
えばTシャツ類、アンダーシャツ類などである。
【0033】なお、本発明における各種特性値は次の方
法で測定するものである。 (1)ピロリドン含有率 繊維試料100mgにヘキサフルオロイソプロパノール
3mlとクロロホルム1mlとを加え、繊維を溶解し
た。得られた溶液に、エタノールを加えてポリマ成分を
再沈させ20mlに定溶した。溶液成分を定法によりガ
スクロマトグラム分析を行う。装置はGC14A(島津
製作所製)、カラムはNB−1(15m)を使用する。
ピロリドンの定量にはバレロラクタムの検量線をあらか
じめ作成し、用いる。下記式によりピロリドン含有率を
求める。
【0034】ピロリドン含有率(wt%)=[(GCピ
ーク面積/検量線係数)(mg/ml)×溶液量(m
l)/試料量(mg)]×100 (2)溶出率 ポリアミドフィラメントを110℃、8時間乾燥した
後、重量を測定する。その後、沸騰水で30分間処理し
た後、再度110℃8時間乾燥し、処理前後の重量減少
率を溶出率とする。 (3)黄色度 27Gの筒編み機により、編み密度45本/インチの筒
編地を作成する。得られた筒編地を2つ折りとして日本
電色工業製カラーメーターΣ80により、同測定器所定
の方法にて3刺激値X,Y,Zを測定し、下記式により
黄色度を求める。
【0035】YI(黄色度)=100×[1.28X−
1.06Z]/Y (4)ΔMR(%) 試験対象とする糸条の27ゲージ筒編み試料を作製す
る。作製した試料を精練し、油剤を除去した後、その約
1gをガラス秤量瓶(風袋重量F)にいれ、乾燥機中1
10℃2時間の条件で乾燥する。ガラス秤量瓶を密封
し、デシケータ中で30分間放冷した後、試料の入った
ガラス秤量の総重量(K)を測定する。次に、20℃6
5%RHに設定された恒温恒湿槽((株)田葉井製作所
製の恒温恒湿槽“レインボー”)に秤量ビンを開放状態
で入れ、24時間放置する。その後再び密封状態でデシ
ケーター30分間放置後、試料の入った秤量瓶の重量
(H)を測定する。引続き、30℃90%RHに設定さ
れた恒温恒湿槽に開放状態にした秤量瓶を入れ、24時
間後の総重量(S)を同様に測定する。以上の各値から
下記式により算出する。
【0036】最高吸湿率=[(S−K)/(K−F)]
×100(%) 標準吸湿率=[(H−K)/(K−F)]×100
(%) ΔMR=最高吸湿率−標準吸湿率 また、一般にΔMR≧2.0以上で、インナーとして快
適と感じる、十分な吸湿性を有すると言われている。 (5)乾燥時間 試験対象とする糸条の27ゲージ筒編み試料を作製す
る。作製した試料を精練し、油剤を除去した後、20℃
×65%RHに設定された恒温恒湿槽に開放状態で48
時間放置し、乾燥させる。その後、幅40cm×長さ4
0cmの試験片を5枚採取する。試験片が完全に水中に
浸るように沈め、10分間放置する。その後、家庭用洗
濯機の脱水装置により30秒脱水する。脱水後、試料の
重量を測定し、WT0とする。この後、20℃×65%
RHに設定された恒温恒湿槽に試験片をしわのないよう
に均一に広がるように洗濯ばさみでつるし、放置する。
その後5分毎に測定していく。この時の試験片の重量を
WTm(m:放置時間)とすると、 水分率=(WTm−WT0)×100 が5%以下になるまでにかかる時間を求める。5枚の試
料が乾燥するのにかかった時間の平均値を乾燥時間とす
る。 (6)編み地の吸水高さ 試験対象とするフィラメントを28GGシングル編み機
で、300mm/100Wで天竺編地を編成する。作製
した試料を精練し、油剤を除去した後、20℃×65%
RHに設定された恒温恒湿槽に開放状態で48時間放置
し、乾燥させる。試料より、幅1cm×長さ20cmの
編地試験片を経方向、緯方向でそれぞれ5本ずつ採取す
る。試験片の一端をつかみ具によって固定し、他端側の
約2cm長さを20±2℃の蒸留水中に浸す。浸漬開始
から10分後までに毛細管現象によって水が上昇した距
離(mm)を0.5mm間隔で読みとり、経方向、緯方
向の試験片についてそれぞれ5回測定し、その平均値で
もって表す。 (7)洗濯収縮率 試験対象とする糸条の27ゲージ筒編み試料を作製す
る。作製した試料を精練し、油剤を除去した後、20℃
×65%RHに設定された恒温恒湿槽に開放状態で48
時間放置し、乾燥させる。その後、幅50cm×長さ5
0cmの試験片を5枚採取する。各試験片の緯、経にそ
れぞれ30cm幅のマーキングを行う。この試験片を家
庭用洗濯機で、お湯温度40℃、合成洗剤12.5g、
選択時間25分の条件で洗濯する。その後、すすぎを1
0分間行った後、マーキングの幅Lを測定する。経方
向、緯方向について、下記式により洗濯収縮率を求め平
均値を算出する。
【0037】洗濯収縮率(%)=(L−30)/L (8)インナーウェア製品の汗処理性能 25℃65%RHに調温調湿された部屋内で、Tシャツ
に縫製したサンプルを被験者20名が着用し、それぞれ
4段階(むれ感やべとつき感を感じる0点、少し感じる
2点、あまり感じない4点、全く感じない5点)でもっ
て評価した。 着用者のタイムスケジュール; 20分:安静状態→
10分:歩行(ランニング機械使用、100m/分)→
10分:安静状態で評価 (9)乾燥時の対肌荒れ 20℃20%RHに調温調湿された部屋内で、Tシャツ
に縫製したサンプルを被験者20名が着用し、20分歩
行後の肌荒れの状態を3段階(首筋(もっとも擦過され
る場所)が擦れて痛みがある5点、首筋が赤くなってい
る3点、首筋の変化かつ痛み無し5点)でもっって評価
した。すなわち、点数が高いほど肌に優しいということ
になる。 (10)ポリアミドマルチフィラメント表面占有率 27GGの筒編試料を作成し、酸性染料で染色した後、
株式会社キーエンス製「CV−500」画像センサー
(0.1画素単位)により2値化し、面積比を求める。
【0038】
【実施例】(1)ポリアミドマルチフィラメント PVPとして、イソプロピルアルコールを溶媒として通
常の方法で合成されたK値が30のPVP(BASF社
製“ルビスコール”K30スペシャルグレード:以下K
30SPと略記する)を用いた。このPVP(K30S
P)中のピロリドン含有量は0.02wt%であった。
このPVPをエクストルーダー(φ40mm、2条、2
軸)を用いて、98%硫酸相対粘度ηr が2.72の
ナイロン6に練り混み、ガット状に押し出し、冷却後に
ペレタイズすることで、PVP濃度30wt%のマスタ
ポリマチップとした。この際、ホッパー、シリンダーに
窒素を流すことで、酸素濃度を8%以下とした。
【0039】回転式真空乾燥機中で、ナイロン6チップ
と上記マスタポリマチップとを所定の割合でブレンドし
ながら通常の方法で乾燥した。乾燥して得られたブレン
ドチップにおけるナイロン6に対するPVPの含有率
は、6wt%とした。
【0040】それぞれのブレンドチップを270℃で溶
融し、52ホールのY型孔口金より吐出して、紡糸速度
1300m/分、延伸倍率2.3倍、巻き取り速度30
00m/分の直接紡糸延伸法により製糸して、丸断面
で、78デシッテクス、52フィラメントのPVP含有
ポリアミドマルチフィラメント延伸糸を得た。いずれの
水準も、黄色度も水溶性成分溶出率もともに十分に低
く、ΔMRも4.3と高い値になった。 (2)ポリエステルマルチフィラメント 合成繊維マルチフイラメントとして、繊維の単糸断面形
状が周囲に4葉の突起部を有するX断面のポリエステル
マルチフィラメントを用いた。詳しくは、図1に示す対
向する突起部の頂点を結んだ2本の線の交差角の大きい
方の交差角度θが115度、同じく図1に示す単糸断面
積をA、隣接する突起部を接線で結んでできる点線で結
んだ矩形型面積をSとした場合、[(S−A)/S]×
100で表す空隙率が25%のX断面を有する、84デ
シッテクス、36フィラメントの延伸糸を用いた。
【0041】(実施例1)24GGシングル編み機にて
ポリアミドマルチフィラメントの編み機給糸速度V1と
ポリエステルマルチフィラメントの編み機給糸速度V2
の比(V2 /V1 )を1.1として交編した。これに
より片側にポリアミドマルチフィラメントのが配置され
たリバーシブル天竺構造の布帛とし、98℃の浴槽でリ
ラックス精練し、120℃のテンターでセット後、酸性
染料で98℃で染色し、120℃でセットした。得られ
た布帛の密度は目付が148g/cm2 、厚さ0.62
mmであり、片面に占めるポリアミドマルチフィラメン
トの占有率は98.2%であった。表1に布帛の物性を
示す。優れた吸水性および速乾性を有しており、かつ快
適性の基準となるΔMR2.0%以上もクリアーしてい
る。また、その効果として、被着試験により、濡れ・べ
とつき感および肌触りの風合いにおいて、スポーツ、イ
ンナー素材として好適な結果を得ていることが分かる。
【0042】(実施例2)図2に示すエアー加工工程に
おいて、ポリアミドマルチフィラメントを鞘糸側給糸
B、ポリエステルマルチフィラメントを芯糸側給糸Cと
し、それぞれフィードローラ1および2を介して、4の
流体乱流ノズルに送り込み混繊させる。この時、より密
に混繊させるために、鞘糸側のポリアミドマルチフィラ
メントに、水付与ガイド3を用いて、水を付与する。そ
の後デリベリローラ5とフィードローラ7の間で、ヒー
タ6を用いてループセットした後、テイクアップローラ
8に巻き取る。条件の詳細は下記の通りである。 加工機 :村田機械MACH335Aエアー加工機 糸速 :400m/min 流体乱流ノズル:Hema jet TE−312K フィード率 :芯糸 +7% :鞘糸 +18% 流体攪乱圧力 :0.5Mpa 水付与 :あり(1500cc/分) 熱セット温度 :180℃ 得られた複合加工糸は、繊度が170デシテックス、ポ
リアミド繊維の複合比率が51.3wt%であった。該
加工糸を28GGシングル編機で天竺編地を作製し、9
8℃の浴槽でリラックス精練し、120℃のテンターで
セット後、酸性染料で98℃で染色し、120℃でセッ
トした。得られた布帛の密度は目付が170g/c
2 、厚さ0.60mm、片面のポリアミドマルチフィ
ラメントの占有率は69%であった。表1に布帛の物性
を示す。(実施例1)同様、優れた吸水性および速乾性
を有しており、かつ快適性の基準となるΔMR2.0%
以上もクリアーしている。また、その効果として、被着
試験により、濡れ・べとつき感および肌触りの風合いに
おいて、スポーツ、インナー素材として好適な結果を得
ていることが分かる。
【0043】(比較例1)28GGシングル編み機にて
ポリアミドマルチフィラメントとポリエステルマルチフ
ィラメントを1×1のボーダー天竺構造の布帛に編成
し、実施例1および2と同条件で、編、染色、仕上げ加
工を実施したところ、得られた布帛の密度は目付が14
6g/cm2 、厚さ0.60mmであり、片面に占める
ポリアミドマルチフィラメントの占有率は47.8%で
あった。表1に布帛の物性を示す。優れた吸水性および
速乾性を有しているが、ΔMRは2.0%以下になって
いる。また、被着試験により、濡れ・べとつき感につい
ては、良好な結果を得ているが、対肌荒れに関しては、
こすれによる痛みを感じている被験者もいた。
【0044】(比較例2)24GGシングル編み機にて
84デシッテクス、33フィラメントのレーヨン繊維の
編み機給糸速度V1 とポリエステルマルチフィラメント
の編み機給糸速度V2 の比(V2 /V1 )を1.1と
して交編した。これにより片側にレーヨン繊維がが配置
されたリバーシブル天竺構造の布帛とし、実施例1およ
び2と同条件で、編、染色、仕上げ加工を実施したとこ
ろ、目付154g/cm2 、厚さ0.63mmの布帛を
得た。
【0045】表1により、吸水性および吸湿性には優れ
るものの、速乾性に劣った結果となった。さらに、被着
試験では、多量発汗後、濡れ・べとつき感の不快感を感
じる結果となっている。これは、肌側に占有されたセル
ロース繊維が水分を保持したためである。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明によって、吸湿性、吸水性、寸法
安定性に優れ、かつ外気の乾燥時にも肌に優しく、肌荒
れやかぶれを低減できるソフトタッチなインナーウエア
ーを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用する加工糸を得るためのポリエス
テルマルチフィラメントの一例を示す断面図である。
【図2】本発明に適用する加工糸を得るための加工工程
の一例を示す工程図である。
【符号の説明】
A:単糸断面積 S:隣接する突起部を接線で結んでできる点線で結んだ
矩形型面積 θ:対向する突起部の頂点を結んだ2本の線の交差角の
大きい方の交差角度 B:鞘糸 C:芯糸 1:フィードローラ 2:フィードローラ 3:水付与ガイド 4:流体乱流ノズル 5:デリベリローラ 6:チューブヒータ 7:フィードローラ 8:テイクアップローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B028 DA00 EB31 EC03 FC00 3B029 HB02 4L035 BB31 EE05 LC08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミドに対しポリビニルピロリドンを
    3〜15wt%の量で含有するポリアミドマルチフィラ
    メントと合成繊維マルチフイラメントを有するインナー
    ウエアーであって、肌側の布帛表面における該ポリアミ
    ドマルチフィラメントの占有率が60%以上であること
    を特徴とするインナーウエアー。
  2. 【請求項2】前記ポリアミドマルチフィラメントの繊度
    と合成繊維マルチフイラメントの繊度の比が下記式
    (1)を満たし、かつポリアミドマルチフィラメントの
    単糸繊度が0.8〜3dtexであることを特徴とする
    請求項1に記載のインナーウエアー。 1≦DA/DE≦6 ・・・・・・・(1) ただし、DA:ポリアミドマルチフィラメントの繊度 DE:合成繊維マルチフィラメントの繊度
  3. 【請求項3】合成繊維マルチフィラメントが、変形断面
    を有する単糸繊維から構成されたポリエステルマルチフ
    ィラメントであることを特徴とする請求項1または2に
    記載のインナーウエアー。
  4. 【請求項4】ポリアミドマルチフィラメントの染色前の
    黄色度が10以下であり、かつ水溶性成分の溶出率が5
    %以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のインナーウエアー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012162826A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Toray Ind Inc 扁平多葉断面ポリアミド繊維
WO2016117177A1 (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 東レ株式会社 織編物

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