JPS60130656A - 被膜の硬化方法 - Google Patents

被膜の硬化方法

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JPS60130656A
JPS60130656A JP23802583A JP23802583A JPS60130656A JP S60130656 A JPS60130656 A JP S60130656A JP 23802583 A JP23802583 A JP 23802583A JP 23802583 A JP23802583 A JP 23802583A JP S60130656 A JPS60130656 A JP S60130656A
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group
film
curing
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vapor
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JP23802583A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kuwamura
慎一 桑村
Hajime Kumada
熊田 肇
Masataka Ooka
正隆 大岡
Yoichi Murakami
陽一 村上
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規にして有用なる被膜の硬化方法に関し、さ
らに詳細には、特定の官能基を有するビニル系重合体と
ポリエポキシ化合物とを含んで成るフィルム形成性重合
体組成物の被膜を硬化させる方法に関する。
近年、常温乾燥型塗料のアクリルラッカーあるいはポリ
イソシアネート硬化型のウレタン塗料に代わるものとし
て、ポリマー鎖中にカルボキシル基および/または3級
アミノ基を含有するビニル系重合体をポリエポキシ化合
物で硬化させようとする試みが為されている。
この種の構成になるフィルム形成性重合体組成物の硬化
方法としては、造膜させてから、一つには、常温に2〜
6日間靜置装しめるか、もう一つには、′60〜100
℃なる温度で20〜30分間加熱乾燥せしめることが行
なわれているが、加熱乾燥させる場合には、熱エネルギ
ーコストの問題があるし、他方、常温乾燥の場合には比
較的長時間を要する処から、硬化時間の短縮化が望まれ
ていた。
こうした場合には、かかる重合体組成物中に硬化触媒を
配合せしめれば硬化時間は短縮できるが、その反面では
、ポットライフが短くなるということが欠点となる。
しかるに、本発明者らは上述した従来技術の欠点を解消
して、常温で硬化せしめ得ると共に、その硬化時間をも
短縮せしめ得る硬化方法について鋭意検討を重ねた結果
、前記した如き重合体組成物から得られる被膜を硬化触
媒の蒸気もしくはミス)またはこれらと同効の状態中に
短時間曝露せしめるのみで、急速に硬化反応が進行する
ことを見出して、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は1分子中に少なくとも1個のカルボ
キシル基および/または3級アミノ基を含有するビニル
系重合体FA)と、ポリエポキシ化合mB)とを必須の
成分として含んだフィルム形成性重合体組成物を基材に
被覆し、次いでかくして得られる被膜を硬化触媒の蒸気
またはミストなどの雰囲気中に曝露させて硬化せしめる
ことから成る被膜の硬化方法を提供するものである。
ここにおいて、前記したビニル系重合体(A)を調製す
るには、次に示される如き種々の方法がある。
(1)カルボキシル基を含有する単量体および/または
6級アミノ基を含有する単量体を、これらと共重合可能
なビニル単量体と共重合させる方法、 (2)カルボキシル基を含有するメルカプタン類を連鎖
移動剤として使用し、ビニル単蓋体を(共)重合させる
方法、(3)以上の(11と(2)の方法を併用する方
法、(4)1分子中に少なくとも1個の水酸基を含有す
るビニル系重合体を多価カルボン酸無水物と反応させる
方法、(5)1分子中に少なくとも1個の多価カルボン
酸無水基を含有するビニル系重合体を、この酸無水基と
反応しうる活性水素を有する化合物、もしくは該無水基
と反応しうる活性水素および3級アミノ基とを併せ有す
る化合物と反応させる方法。
まず、(1)の方法について説明するが、カルボキシル
基含有単葉体として代表的なものには(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸もしくはクロト
ン酸;イタコン酸、フマル酸もしくはマレイン酸のモノ
アルキルエステル類;または無水マレイン酸または無水
イタコン酸などの多価カルボン酸無水物と核酸無水物と
反応しうる水酸基やアミノ基などの如き活性水素を有す
る化合物との付加物などがあるし、他方、3級アミノ基
を有する単量体としてはジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレートの如きジアルキルアミノアルキル(メタ)
アクリレート類;または上記多価カルボン酸無水物と該
無水物と反応しうる活性水素を有する基および3級アミ
ン基を併せ有する化合物との反応によシ得られるカルボ
キシル基および3級アミン基を併せ有するビニル単量体
などが挙げられる。
ここで、上記多価カルボン酸無水物と反応しうる、つま
り核酸無水物中の酸無水基と反応しうる活性水素を有す
る基および3級アミノ基を併せ有する化合物とは、水酸
基、1級もしぐは2級のアミノ基またはチオール基の如
き官能基と3級アミノ基とを併せ有する化合物を相称す
るが、そのうちの代表的なものとしては3級アミン基含
有アミノアルコール類;または3級アミン基含有1級も
しくは2級アミン類などであり、前者アミノアルコール
類の代表的なものとしては2級アミン類とエポキシ化合
物との付加物が挙げられるが、このうち2級アミン類と
してはジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルア
ミン、ジブチルアミン、エチレンイミン、モルホリン、
ピペラジン、ピロリジン、ピペリジンなどが、さらには
メチルアミン、エチルアミンもしくはブチルアミンの如
き1級アミン類とモノ、ジもしくはポリエポキシ化合物
とを付加せしめて得られる2級アミン基を有するアミノ
アルコール類などが代表的なものであり、他方、エポキ
シ化合物としてはエチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、ブチレンオキシド、ドデセンオキシド、スチレンオ
キシド、シクロヘキセンオキシド、ブチルグリシジルエ
ーテル、フェニルグリシジルエーテル、p−t−ブチル
安息香酸グリシジルエステル、「カーデュラE−1DJ
cオランダ国シェル社製の、分岐脂肪酸のグリシジルエ
ステル)の如き各種のモノエポキシ化合物;エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコー
ルジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンシオールグ
リシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル
、水添ビスフェノールAのジグリシジルエーテルの如き
多価アルコール類のジもしくはポリグリシジルエーテル
;フタル酸のジグリシジルエステル、イソフタル酸のジ
グリシジルエステル、アジピン酸のジグリフジルエステ
ル、トリメリット酸のトリグリシジルエステルの如き多
価カルボン酸のジもしぐはポリグリシジルエステル;ビ
スフェノールA1ビスフエノールFもしくはビスフェノ
ールSのジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ノボラ
ック型エポキシ樹脂、ヒダントイン環含有エポキシ樹脂
またはシクロヘキサン環含有エポキシ樹脂の如き各種エ
ポキシ樹脂;p−オキシ安息香酸のグリシジルエステル
あるいは側鎖にエポキシ基を有する各種ビニル系(共)
重合体などが代表的なものであって、かかる2級アミン
類とエポキシ化合物との両種から得られる付加物として
の3級アミノ基含有アミノアルコール類の具体例を誉げ
れば、N、N−ジメチルアミノエタノール、N、N−ジ
エチルアミノエタノール、N、N−ジイソプロピルアミ
ノエタノール、N、N−ジプチルアミノエタノール% 
N (2−ヒドロキシエチル)モルポリン、N−(2−
ヒドロキシエチル)ピペリジン、N−(2−ヒドロキシ
エチル)ピロリジンIN−(2−ヒドロキシエチル)ア
ジリジン、N、N−ジメチル−2−ヒドロキシグロピル
アミン、N、N−ジエチル−2−ヒドロキシグロビルア
ミン、トリエタノールアミン、トリプロパツールアミン
などである。
また、これらとは別に、たとえばエタノールアミンもし
くはグロパノールアミンの如きアミノアルコール類と、
N。
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートもしく
はN、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート
の如き3級アミン基含有アクリルモノマーとの付加物や
、たとえばN、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレートとβ−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
との共重合によって得られる側鎖に3級アミノ基と水酸
基とを併せ有するビニル系重合体も、当該3級アミノ基
含有アミノアルコール類として使用できる。
さらに、前記した3級アミン基含有1級アミン類または
2級アミン類の代表的なものには、N、N−ジメチル−
1゜3−プロピレンジアミン、N、N−ジエチル−1,
3−プロピレンジアミンの如きN、N−ジアルキル−1
,3−プロピレンジアミン類;N−メチルビペラジン、
N−エチルピペラジンの如きN−アルキルピペラジン類
などがあり、さらには前掲の如き3級アミン基含有アク
リルモノマーと、エチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、メチルアミ
ン、エチルアミン、ブチルアミンまたはアンモニアなど
との付加物などがある。
以上のような各原料、つまり酸無水基含有ビニル単量体
と、この酸無水基と反応しうる活性水素を有する基およ
び3級アミン基を併せ有する化合物とを用いてカルボキ
シル基および3級アミノ基を併せ有するビニル単量体を
調製するには、前者単量体中の酸無水基の1当景に対し
て後者化合物中の活性水素含有基が0.5〜3当量程度
となるような比率で両者を、室温から120℃程度の温
度で付加反応せしめればよい。
また、かかる付加反応を行なうさいに、酸無水基はカル
ボキシル基とアミド結合とを併せ有する化合物に変換さ
れるが、さらに反応を進行せしめると、脱水過程を経て
イミド基を有する化合物となるが、かくして得られる6
級アミノ基を有する単量体も、何ら支障なく用いること
ができる。
かくして、カルボキシル基含有単量体および/または3
級アミノ基含有単量体と、これらと共重合可能なビニル
単量体とを共重合せしめることによシ前記ビニル系重合
体(Nが得られる。
そのうち、後者の共重合可能なビニル単量体として代表
的なものを例示すれば、メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、ブチルメタクリレート、ラウリルメタ
クリレート、ベンジルメタクリレート、シクロヘキシル
メタクリレートなどのメタクリル酸エステル類;メチル
アクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、ラウリルアクリレート、ベンジルアクリレート、シ
クロヘキシルアクリレートなどのアクリル酸エステル類
:イタコン酸、フマル酸もしぐはマレイン酸などのジア
ルキルエステル酸;スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエンなどの芳香族不飽和炭化水素類:さらには
酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリレートリル、
アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド、N、N−ジメチルアクリルアミドあるいはN
−メチルピロリドンなどである。
これら上記した各単量体からビニル系重合体(蜀を調製
するには公知のいずれの方法によっても可能であるが、
とくに溶液ラジカル重合による方法が最も好ましく、そ
れにはトルエン、キシレンなどの芳香族系炭化水素;酢
酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノエチル
エーテルアセテートなどのエステル系あるいはアセトン
、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどの
ケトン系の溶剤と、さらにアゾ系または過酸化物系の如
き公知慣用の重合開始剤とを用いて常法によ共重合する
のがよい。
このさい、t−ドデシルメルカプタン、ラウリルメルカ
プタン、チオグリコール酸アルキルエステル、などのメ
ルカプタン類やα−メチルスチレンダイマーなどの分子
量調節剤を用いて行うこともできる。
次に、前掲の(2)なる方法で用いられるカルボキシル
基含有連鎖移動剤として代表的なものにはβ−メルカプ
トプロピオン酸またはチオグリコール酸などがある。
さらに、前掲の(3)なる方法としては、(1)と(2
)との両方法を併用することができるのは既述した通り
である。
また、前掲の(4)なる方法で用いられる1分子中に少
なくとも1個の水酸基を有するビニル系重合体の代表的
なものには、β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トまたはβ−ヒドロキシグロビル(メタ)アクリレート
の如き水酸基含有ビニル単量体と、これらと共重合可能
なビニル単量体とを従来公知の方法によシ共重合せしめ
るか、あるいはβ−メルカプトエタノールの如き水酸基
含有連鎖移動剤を用いて(共)重合せしめることによっ
て得られるものなどがある。
さらにまた、前掲の(5)なる方法にあっては、1分子
中に少なくとも1個の前述した如きカルボン酸無水基を
含有するビニル系重合体を調製し、次いで水酸基、アミ
ノ基またはチオール基などの如きこのカルボン酸無水基
と反応しうる活性水素を有する化幽せしめることにより
カルボキシル基含有重合体が得られるし、あるいは前記
(夏)の方法について詳述した如き、カルボン酸無水基
と反応しうる活性水素を有する基および3級アミン基を
併せ有する化合物と、カルボン酸無水基含有重合体とを
反応せしめることによジカルボキシル基と6級アミノ基
との両方を有する重合体が得られる。
この後者の如き場合において、さらに反応を進行させる
ときは脱水過程を経てイミド基を有し、かつ6級アミノ
基を有する重合体となることは、前述した通りである。
かくして得られるビニル系重合体(A)中のカルボキシ
ル基および/または3級アミノ基の(総)官能基濃度が
、樹脂固形分1.000 N当9003モル以上となる
ときは硬化性、耐水性および耐アルカリ性の良好な被膜
が得られる。
他方、前記したポリエポキシ化合4MB1としては、前
掲された如きジェポキシ化合物やポリエポキシ化合物が
使用できるが、それらのうち特に好ましいものは各種の
エポキシ樹脂類である。
そして、本発明方法の実施に当って用いられる前記(A
l成分と当該(Bl成分との両必須成分の配合比として
は、硬化性の点からすれば、このビニル系重合体(N成
分中に存在するカルボキシル基、3級アミノ基および/
または未反応の酸無水基の合計1当量に対して当該化合
aI!lXB+成分中のエポキシ基が05〜2当量とな
るように選定するのが好ましい。
以上のようにして得られるカルボキシル基および/また
は3級アミン基を1分子中に少なくとも1個以上有する
ビニル系重合体(A)と、ポリエポキシ化合物B)とを
、さらに必要の都度、溶剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤
もしくはレベリング剤などの各種の塗料用添加剤、また
はセルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース
、ケトン樹脂、塩素化ポリオレフィン、ポリイソシアネ
ートもしくはブロック化ポリイソシアネートなどの他の
樹脂類などをも配合せしめて、本発明方法の実施に用い
られる前記フィルム形成性重合体組成物が得られるが、
当該重合体組成物を硬化被膜とするには、基材面に当該
組成物を公知慣用の造膜方法、すなわちスプレー塗装、
ロールコータ−塗装または刷毛塗りなどの方法で造膜さ
せ、次いで硬化触媒の蒸気もしくはミストで置換された
装置中にて数秒間から数分間静置せしめて、該組成物の
硬化反応を行なうことによって為される。
ここで、前記した基材の代表例としては、鉄、銅、アル
ミニウムもしくは亜鉛またはクロム酸などで処理された
鋼板などの金属類、木材類、瓦などのスレート類、コン
クリート、あるいはポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレンまたはABS樹脂などのプラスチックス類、
さらにはこれらの各基材に付着性を付与し、あるいは防
錆を図るためにプライマーなどを被覆せしめたものなど
が挙げI−れる。
また、本発明方法を実施するに当って用いられる前記硬
化触媒の代表例としてはアンモニア、メチルアミン、エ
チルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヒドラジ
ン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレ
ントリアミン、ジエチルアミン、モルホリン、N−置換
モルホリン、ピロリジン、N−1換ピロリジン、ピペリ
ジン、N−置換ピペラジン、ジアザビシクロオクタン、
トリエチルアミン、ジブチルアミン、ヘキシルアミン、
t−ブチルアミン、イソホロンジアミン、イミダゾール
類、ジアザビシクロウンデセン、2.4.6−)リスジ
メチル−アミノメチルフェノール、トリエタノールアミ
ンもしぐはピペラジン類の如き含窒素化合物;水酸化リ
チウム、水酸化す) I)ラムもしくは水酸化カリウム
の如きアルカリ金属水酸化物;またはナトリウムメチラ
ート、ナトリウムエチラートもしくはカリウムメチラー
トの如きアルコラードなどの各種塩基性物質、あるいは
トリフェニルホスフィンもしくはトリブチルホスフィン
の如きホスフィン類、またはトリフェニルホスファイト
もしくはトリブチルホスファイトの如きホスファイト類
などが挙げられるが、これらのうち、それ自体が低温で
揮発性のものであればそのまま使用できるが、他方、低
温で揮発性のないもの、または常温で固体のものの場合
には、前掲された如き溶剤で希釈せしめて使用すればよ
い。
さらに、前記したフィルム形成性重合体組成物の硬化反
応を行なうために、好ましくは、硬化触媒および溶剤な
どに侵されないような材質の容器に硬化触媒またはそれ
らの溶液を霧化せしめる装置、および排気ダクト、さら
に必要ならば加熱装置を備えたような構造をもった装置
を用いるのがよいし、しかも周囲に硬化触媒の蒸気など
を揮散させないために、かかる装置はエアーカーテンや
扉などで密閉できる構造のものとするのが望ましい。
また必要に応じて、硬化触媒蒸気などの排気処理設備を
備えるようにしてもよい。
密閉型装置を用いる場合の例として、次に示されるよう
な手順に従う方法が挙げられる。
■ 基材面にスプレー塗装などの方法で、前記したフィ
ルム形成性重合体組成物を被覆せしめる、■ 次いで、
必要に応じて短時間セツティングを行ない、しかるのち
この密閉容器中に放置させて糸を密閉せしめる、 ■ 排気ダクトを開放し、硬化触媒の霧化装置で霧化さ
れた触媒(溶液)の蒸気またはミストを2〜6分間に亘
って圧送させて系内なこの触媒(溶液)の蒸気などで置
換し、排気ダクトを閉じる、 ■ そのままの状態に数秒間から数分間静置させて硬化
触媒(溶i)の蒸気などに曝露せしめる、■ 次いで排
気ダクトを開放して霧化装置より糸外の新鮮な空気を数
分間に亘って導入せしめて、硬化触媒(溶液)の蒸気な
どを追い出す、 ■ しかるのち基材を取り出し、必要に応じて数時間か
ら数日間静置せしめる、 のようなプ日セスにょシ目的とする硬化被膜が得られる
本発明方法を実施するにさいし、スプレー(噴霧器)の
如き霧化手段による硬化法を何んら/妨げるものではな
い。
本発明方法は塗料、接着剤またはシーリング剤などの各
分野に適用できるが、とくに塗料用被膜、つまり塗膜の
硬化方法に好適なものである。
次に、本発明を参考例、実施例および比較例にょシ具体
的に説明するが、以下において特に断りのない限り、部
および%はすべで重量基準であるものとする。
参考例1〔ビニル系重合体(Nの調製例〕温度計、攪拌
装置、冷却管、滴下漏斗および窒素導入管を備えた反応
器に、トルエン500部、n−ブタノール400部を仕
込んで窒素気流下に80’Cに昇温した。次いで、スチ
レン200部、メチルメタクリレート300部、n−ブ
チルメタクリレ−)300部、n−ブチルアクリレ−)
 100部、アクリル酸20部、N、N−北メチルアミ
ノエチルメタクリレート8Jlζアゾビスイソブチロニ
トリル10部、t−ブチルパーオクトエート5部および
トルエン600部からなる混合物を6時間要して簡下し
、しかるのち同温度に15時間保持して不揮発分(NV
)が50%、ガードナーカラー(G、c、功;5で、が
っ数平均分子量(Mn)が13,000なるビニル系重
合体の溶液を得た。以下、これを重合体(A−1)と略
記する。
参考例2 (同 上) 参考例1と同様の反応器に、トルエン300部、酢酸ブ
チル400部を仕込んで窒素気流下に110’Cまで昇
温した。次いで、同温度でスチレン200部、メチルツ
タクリレート300部、n−ブチルメタクリレート30
0部、n−ブチルアクリレート160部、無水マレイン
酸40部、アゾビスイソブチロニトリル10部、t−ブ
チルパーオクトエート10部、t−ブチルパーベンゾエ
ート3部およびトルエン300部からなる混合物を6時
間に亘って滴下し、しかるのち同温度に15時間保持し
て、NVが50%、Mnが10.000なる酸無水基を
有するビニル系重合体の溶液を得た。
次に、この重合体に70℃でN、N−ジメチルアミンエ
タノールの40部を添加し、同温度に5時間保持したの
ち、さらにn−ブタノールの270部を加えて、NVが
45%で、かつG、C,が1以下なるビニル系重合体(
蜀の溶液を得た。
以下、これを重合体(A−2)と略記するが、この重合
体はそのIRスペクトル分析により酸無水基の反応率が
90%なるものであることも確認された。
参考例3 (同 上) 参考例2で得られた酸無水基を含有する重合体の100
部を窒素気流下に80℃に昇温し、N、N−ジメチルア
ミンプロピルアミンの20部を添加して同温度に3時間
保持させたのち、135部のn−ブタノールを加えてN
Vが45%で、かつG、 C0が1以下なるビニル系重
合体(A)の溶液を得た。以下、これを重合体(1−3
)と略記する。
参考例4 (同 上) 重合さすべき単量体組成を、スチレンの200部、メチ
ルメタクリレートの350部、n−ブチルメタクリレー
トの600部、n−ブチルアクリレートの100部およ
びアクリル酸の50部に変更した以外は、参考例1と同
様にして、NVが50%、G、C9が1以下で、かつM
nが12,500なるビニル系重合体(Nの溶液を得た
。以下、これをM(合体(A−4)と略記する。
参考例5 (同 上) 重合さすべき単量体組成を、スチレンの200部、メチ
ルメタクリレートの300部、n−ブチルメタクリレー
トの300部、n−ブチルアクリレートの100部およ
びN。
N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの100部に
変更した以外は、参考例1と同様にして、Nvが50%
、G、 C,が1以下で、かつMnが10.700なる
ビニル系重合体(蜀の溶液を得た。以下、これを重合体
(A−5)と略記する。
実施例1〜6 参考例1〜5で得られた各ビニル系重合体とポリエポキ
シ化合物と顔料とを第1表に示される配合組成で混合し
、トルエン/n−ブタノール−60/40 (重量比)
なる希釈シンナーでスプレー粘度まで希釈して塗料溶液
を得た。
次いで、かくして得られたそれぞれの塗料を0.1龍厚
の軟鋼板に各別に乾燥膜厚が35〜40μmとなるよう
にスプレー塗装せしめた。
しかるのち、直ちに第1図に示されるような密閉容器3
中に26℃でこれらの各塗膜を静置させ、そこで排気ダ
クト4を開放してトリエチルアミンの飽和蒸気を2分間
に亘って圧送させることによシ系内の空気を完全に置換
せしめてから、排気ダクト4を閉じた。このままの状態
に5分間静置させることによってその間に塗膜(試験板
)をトリエチルアミン蒸気に曝露せしめた。
次いで、再び排気ダクト4を開放して、霧化装置2よp
系外の清浄な空気を2分間に暇って圧送させてトリエチ
ルアミン蒸気を追い出した。
しかるのち、かくして得られた各硬化塗膜(試験板)を
取り出し、塗膜についての硬化の程度を評価したが、そ
れらの結果はまとめて同表に示す。
比較例1〜6 トリエチルアミン蒸気に接触している延べ時間に相当す
る9分間に亘って26℃なる室内に静置せしめるだけで
、何らトリエチルアミンなどの硬化触媒(溶液)蒸気と
の接触は行なわないように変更した以外は、実施例1〜
6と同様の操作を繰シ返して、対照用の硬化塗膜(試験
板)を得た。
かくして得られた各塗膜についても、その硬化の程度を
評価した処、第」表に示されるような結果が得られた。
−ゝ)
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の一実施態様を示す、密閉容器を主
体とする被膜硬化用装置の説明図である。 1・・・・・・触媒槽 2・・・・・・霧化装置 3・
・・・・・密閉容器4・・・・・・排気ダクト 5・・
・・・・ダクト開閉装置1O・・・・・・扉11 、1
1’・・・・・・金網 12・・・・・・ファン13・
・・・・・加熱装置 14・・・・・・温度調節器15
・・・・・・コンセント 2O・・・・・・試験板(塗
膜)30・・・・・・触媒蒸気 31・・・・・・空気
の流れ代理人 弁理士 高 橋 勝 利

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. カルボキシル基および/または6級アミン基を1分子中
    に少なくとも1個含有するビニル系重合体(Nと、ポリ
    エポキシ化合物(B)とを必須の成分として含むフィル
    ム形成性重合体組成物を基材に被覆し、次いでかくして
    得られる被膜を硬化触媒の蒸気またはミストの雰囲気中
    に曝露させて硬化せしめることを特徴とする、被膜の硬
    化方法。
JP23802583A 1983-12-19 1983-12-19 被膜の硬化方法 Pending JPS60130656A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4933213A (en) * 1986-11-14 1990-06-12 Societe Chimique Des Charbonnages S.A. Crosslinking process

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4933213A (en) * 1986-11-14 1990-06-12 Societe Chimique Des Charbonnages S.A. Crosslinking process

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