JP2508063B2 - 常温硬化性樹脂組成物 - Google Patents

常温硬化性樹脂組成物

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JP2508063B2
JP2508063B2 JP62064006A JP6400687A JP2508063B2 JP 2508063 B2 JP2508063 B2 JP 2508063B2 JP 62064006 A JP62064006 A JP 62064006A JP 6400687 A JP6400687 A JP 6400687A JP 2508063 B2 JP2508063 B2 JP 2508063B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は新規にして有用なる常温硬化性樹脂組成物に
関し、更に詳細には塩基性窒素原子を含有する特定のビ
ニル系単量体、イソシアネート基と反応性の活性水素原
子を含有する特定のビニル系単量体とを共重合させて得
たビニル系重合体と、エポキシ基と加水分解性シリル基
を併せ有する特定の化合物、及び平均官能基数が2又は
それ以上の活性イソシアネート基を有する化合物とを必
須の成分とした、すぐれた硬化物を与えることができる
塗料、接着剤、シーリング剤などに有用な常温硬化性樹
脂組成物に関する。
(従来の技術) 従来より、塩基性窒素原子を含有するビニル系重合体
をベース樹脂成分とし、硬化剤としてポリエポキシ化合
物を配合したような組成物が知られ、そしてかかる組成
物は常温で容易に硬化して耐候性にすぐれた硬化物を与
えるものであることも知られている(特開昭52−76338
および特開昭59−56423号公報)。
本発明者らは、先にこの様なエポキシ化合物による従
来の硬化物の耐候性を改良すべく検討を行い、特開昭61
−60748号、特開昭61−225244号において硬化剤として
一分子中にエポキシ基と加水分解性シリル基を併せ有す
る化合物を用いる方法を提案した。
(発明が解決しょうとする問題点) この様な方法により、著しく改善された耐候性を有す
る硬化塗膜が得られるが、塗膜の硬度を高めるために塩
基性窒素の含有量を高め架橋密度を高くした場合、塗膜
は著しく硬くなるが、一方極めて脆くなるという欠点が
あることが認められその用途は未だ極めて限定されてい
る。
しかるに本発明者らは上述した如き従来技術における
欠点ないしは問題点を解消すべて鋭意検討した結果、第
三級塩基性窒素原子及びイソシアネート基と反応性の活
性水素原子を有するビニル系重合体に、硬化剤として一
分子中にエポキシ基及び加水分解性シリル基を併せ有す
る化合物、及び平均官能基数が2又はそれ以上の活性イ
ソシアネート基を有する化合物を配合せしめたところ改
善された耐候性を有することは勿論、驚くべきことに優
れた塗膜硬度を与えると共に可撓性が著しく改良される
ことを見い出すに及んで、本発明を完成するに到った。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明を概説すれば、本発明は必須の成分として、第
三級塩基性窒素原子とイソシアネート基と反応性の活性
水素原子とを含有するビニル系重合体(A)と、一分子
中にエポキシ基及び加水分解性シリル基を含有する化合
物(B)、及び平均官能基数が2又はそれ以上の活性イ
ソシアネート基を有する化合物(C)を含んで成り、更
に必要に応じて前記加水分解性シリル基の加水分解−縮
合用触媒(D)、前記化合物(B)を除く加水分解性シ
リル基を含有する化合物(E)をも含んで成る耐候性に
すぐれ、特に優れた硬度、可撓性を与える常温硬化性樹
脂組成物を提供するものである。
以下本発明の構成について詳しく説明する。
前記した第三級塩基性窒素原子とイソシアネート基と
反応性の活性水素原子を有するビニル系重合体(A)と
は、一分子中に少なくとも1個、好ましくは少なくとも
2個以上の第三級塩基性窒素原子、及び一分子中に少な
くとも1個、好ましくは少なくとも2個以上のイソシア
ネート基と反応性の活性水素原子を含有するビニル系重
合体を指称するものである。
かかる第三級塩基性窒素原子とイソシアネート基と反
応性の活性水素原子とを有するるビニル系重合体(A)
において、第三級塩基性窒素原子を導入するには、 第三級塩基性窒素原子を含有するビニル系単量体を
(共)重合せしめる、或いは カルボン酸無水基(以下、これを酸無水基と略記す
る)を含有するビニル系重合体〔以下、重合体(a−
1)ともいう〕と、一分子中に各々少なくとも1個のこ
の酸無水基と反応しうる活性水素を有する基及び第三級
アミノ基を併せ有する化合物〔以下、これを化合物(a
−2)と略記〕とを反応せしめる、 などの公知の方法によって行なうことができる。
そのうち、上掲の方法により、重合体(A)に第三
級塩基性窒素原子を含有せしめるに当って用いられる第
三級塩基性窒素原子含有ビニル系単量体の代表的なもの
としては、 ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレートもしくはジエチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレートの如き各種ジアルキルア
ミノアルキル(メタ)アクリレート類;N−ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリルアミド、N−ジメチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミドもしくはN−ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミドの如きN−ジアル
キルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド類などが挙
げられる。
又、前掲の方法により、重合体(A)に第三級塩基
性窒素原子を含有せしめるに当って用いられる酸無水基
を含有するビニル系重合体(a−1)は、無水マレイン
酸や無水イタコン酸の如き酸無水基を含有する単量体を
アルコール系を除く溶剤中でラジカル共重合せしめるこ
とにより調製することができる。
ここにおいて、かかる酸無水基含有ビニル系重合体
(a−1)を調製するに際して用いられる共重合可能な
単量体としては、前掲の方法で用いるものとして掲げ
られた如き、アミノ基含有ビニル系単量体と共重合可能
な他のビニル系単量体のうち、水酸基を含有する単量体
以外は、いずれもが使用できる。
そして、前掲の如き酸無水基を含有する単量体の使用
量としては、耐候性および耐アルカリ性などの点から0.
5〜50重量%、好ましく1〜20重量%なる範囲内が適当
である。
またこの際、共重合可能な単量体の一成分としてカル
ボキシル基含有量単量体または燐酸エステル結合含有単
量体をも併用するような場合には、後掲する如き、酸無
水基と反応しうる活性水素を有する基(以下、活性水素
含有基と略記する。)および第三級アミノ基を併せ有す
る化合物(a−2)との反応に際しての反応時間が短縮
できるし、本発明組成物の硬化性を一層向上せしめるこ
ともできるという点で、特に望ましい。
ここにおいて、かかる化合物(a−2)とは当該化合
物中に水酸基、一級もしくは二級アミノ基、またはチオ
ール基などの活性水素を有する基を含有した化合物を指
称するものであるが、それらのうちでも最も好ましい化
合物としては第三級アミノ基を有するアルコール類およ
び第三級アミノ基を有する第一級または第二級アミン類
などが挙げられる。
そのうち、前者アミノアルコール類として代表的なも
のは第二級アミン類とエポキシ化合物との付加物などが
あるが、ここに用いられる第二級アミン類として代表的
なものにはジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピ
ルアミン、ジブチルアミン、エチレンイミン、モルホリ
ン、ピペラジン、ピペリジンまたはピロリジンなどがあ
るし、さらにはメチルアミン、エチルアミンまたはブチ
ルアミンの如き第一級アミン類とモノ−もしくはポリエ
ポキシ化合物との付加によって得られる第二級アミノ基
含有アミノアルコール類などがあるし、他方、エポキシ
化合物の代表的なものにはエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、ブチレンオキサイド、ドデセンオキサ
イド、スチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイ
ド、ブチルグリシジルエーテルもしくはフエニルグリシ
ジルエーテル;またはp−tert−ブチル安息香酸グリシ
ジルエステルもしくは「カージュラE−10」(オランダ
国シエル社製の分岐脂肪酸のグリシジルエステル)など
のモノエポキシ化合物;あるいはエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシ
ジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエ
ーテル、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルもし
くはグリセリンのトリグリシジルエーテルの如き多価ア
ルコール(ポリオール)のポリグリシジルエーテル類;
フタル酸のジグリシジルエステル、イソフタル酸のジグ
リシジルエステルもしくはアジピン酸のジグリシジルエ
ステルの如き多価カルボン酸(ポリカルボン酸)のポリ
グリシジルエステル類:またはビスフエノールAないし
はビスフエノールFからのジグリシジルエーテル型エポ
キシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂もしくはヒダント
イン環含有エポキシ樹脂の如き各種エポキシ樹脂などの
ポリエポキシ化合物などがあるし、さらにはp−オキシ
安息香酸のグリシジルエステルエーテルまたは側鎖にエ
ポキシ基を有する各種ビニル系(共)重合体どがある。
かかる第二級アミン類とエポキシ化合物とを反応させ
て得られる前記第三級アミノ基含有アミノアルコール類
の代表的なものにはジメチルアミノエタノール、ジエチ
ルアミノエタノール、ジ−n−プロピルアミノエタノー
ル、ジ−iso−プロピルアミノエタノール、ジ−n−ブ
チルアミノエタノール、N−(2−ヒドロキシエチル)
モルホリン、N−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジ
ン、N−(2−ヒドロキシエチル)−アジリジン、N,N
−ジメチル−2−ヒドロキシプロピルアミン、N,N−ジ
エチル−2−ヒドロキシプロピルアミン、トリエタノー
ルアミンまたはトリプロパノールアミンなどがあるが、
さらに当該第三級アミノ基含有アミノアルコール類とし
ては、以上に掲げられたもののほかにも、エタノールア
ミンまたはプロパノールアミンの如きアミノアルコール
類と、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートまた
はジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートの如き第
三級アミノ基を有する(メタ)アクリレート系単量体と
の付加物、あるいは該第三級アミノ基含有(メタ)アク
リレート系単量体とβ−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートの如き水酸基含有単量体などとの共重合によっ
て得られる側鎖に第三級アミノ基と水酸基とを併せ有す
るビニル系共重合体もまた使用できる。
別に、前記した第三級アミノ基含有の第一級または第
二級アミン類として代表的なものにはN,N−ジメチル−
1,3−プロピレンジアミンもしくはN,N−ジエチル−1,3
−プロピレンジアミンの如きN,N−ジアルキル−1,3プロ
ピレンジアミン類;N,N−ジメチル−1,4−テトラエチレ
ンジアミンもしくはN,N−ジエチル−1,4−テトラメチレ
ンジアミンの如きN,N−ジアルキル−1,4−テトラメチレ
ンジアミン類;N,N−ジメチル−1,6−ヘキサメチレンジ
アミンもしくはN,N−ジエチル−1,6−ヘキサメチレンジ
アミンの如きN,N−ジアルキル−1,6ヘキサメチレンジア
ミン類;N,N,N′−トリメチル−1,3−プロピレンジアミ
ンなどの第三級アミノ基含有第二級アミン類;またはN
−メチルピペラジンもしくはN−エチルピペラジンの如
きN−アルキルピペラジン類;あるいは上掲した如き第
三級アミノ基含有(メタ)アクリレート系単量体と、エ
チレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、ピペラジン、メチルアミン、エチルアミン、
プロピルアミンまたはアンモニアなどとの付加物などが
ある。
硬化性などの面からすれば、とくにN,N−ジアルキル
アミノエタノールやN,N−ジアルキルアルキレンジアミ
ンが好ましい化合物(a−2)として挙げられる。
そして、前掲した如き重合体(a−1)とかかる化合
物(a−2)とから本発明組成物におけるベース樹脂成
分たる第三級塩基性窒素原子とイソシアネートと反応性
の活性水素原子とを有するビニル系重合体(A)を得る
には、それぞれ重合体(a−1)中の酸無水基の1当量
に対して、化合物(a−2)中の活性水素含有基が0.5
〜3当量程度となるような比率で両者化合物を混合し、
室温から120℃程度までの温度範囲で反応させればよ
い。
また、化合物(a−2)とてN,N−ジメチル−1,3−プ
ロピレンジアミンの如き第三級アミノ基と第一級アミノ
基とを併に有する化合物を用いる場合には、これら(a
−1)と(a−2)との両化合物の間での付加反応によ
り、まず初めに、下記の如き反応式で示されるようにし
てカルボキシル基とN−モノ置換アミド基とを有する重
合体〔I〕が得られる。
ここに得られる重合体〔I〕はそのままでも本発明に
おいて用いられ得るが、硬化塗膜の耐汚染性や耐アルカ
リ性などの要求されるような用途に対しては、次いで、
かかる重合体を70〜150℃程度の温度に保持して脱性閉
環させることによりイミド環を有する重合体〔II〕に変
換せしめたものが用いられる。
次に、第三級塩基性窒素原子とイソシアネート基と反
応性の活性水素原子とを有するビニル系重合体(A)に
おいて、イソシアネート基と反応性の活性水素原子を導
入する方法について説明する。
これには、イソシアネート基と反応性の活性水素原子
を含有するビニル系単量体、例えば、ヒドロキシル基や
カルボキシル基を有するビニル系単量体を(共)重合さ
せれば良い。その代表的な単量体の例としては、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキプ
ロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、もしくは4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレートの様なヒドロキシル基含有の各種
(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)アクリル酸、
モノブチルヌレート、モノブチルフマレート、クロトン
酸、マレイン酸、フマル酸もしくはイタコン酸の如きカ
ルボキシル基含有のビニル系単量体が挙げられる。
本発明においては、前記の第三級塩基性窒素原子含有
ビニル系単量体、及びイソシアネート基と反応性の活性
水素原子を有するビニル系単量体とを共重合させるに際
し、これらと共重合可能なビニル系単量体を用いること
ができる。
これらの共重合可能のビニル系単量体の代表的なもの
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−
プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)ア
クリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert
−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレートの如き各種の(メタ)アクリル酸
エステル類;ジメチルマレート、ジルチルフマレート、
ジブチルフマレートもしくはジメチルイタコネートのご
とき不飽和二塩基酸のジアルキルエステル類;(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジ
アセトン(メタ)アクリルアミドもしくはN−メチロー
ル(メタ)アクリルアミドの如き各種カルボン酸アミド
基含有ビニル系単量体類;p−スチレンスルホンアミド、
N−メチル−p−スチレンスルホンアミドもしくはN,N
−ジメチル−p−スチレンスルホンアミドの如き各種ス
ルホンアミド基含有ビニル系単量体類;(メタ)アクリ
ロニトリルの如きシアノ基含有ビニル系単量体類;アク
リル酸のヒドロキシアルキルエステル類などのα,β−
エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエス
テル類と燐酸ないしは燐酸エステル類との縮合生成分た
る燐酸エステル結合含有ビニル系単量体類;p−スチレン
スルホン酸もしくは2−アクリルアミド−2−メチル−
プロパンスルホン酸の如きスルホン酸基含有ビニル系単
量体類;酢酸ビニル、安息香酸ビニルもしくは「ベオ
バ」(オランダ国シエル社製のビニルエステル)の如き
各種ビニルエステル類;「ビスコート8F、8FM、3Fもし
くは3FM」〔大阪有機化学(株)製の含ふっ素(メタ)
アクリルモノマー類〕またはパーフルオロシクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ジーパーフルオロシクロヘキ
シルフマレートもしくはN−isoプロピルパーフルオロ
オクタンスルホンアミドエチル(メタ)アクリレートの
如き(パー)フルオロアルキル基含有ビニル系単量体
類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、ふっ化ビニル、ふっ
化ビニリデンもしくはクロロトリフルオロエチレンの如
きハロゲン化エチレン類;あるいはスチレン、α−メチ
ルスチレン、p−tert−ブチルスチレンもしくはビニル
トルエンの如き芳香族ビニルモノマーなどがある。
以上に掲げた各種の単量体を用いて、前記した本発明
のベース樹脂成分であるビニル系重合体(A)を調製す
るには、第三級塩基性窒素原子含有ビニル系単量体を0.
5〜80重量%好ましくは1〜50%、イソシアネート基と
反応性の活性水素原子を含有するビニル系単量体0.5〜5
0重量%、好ましくは1〜30重量%、該第三級アミノ基
含有ビニル系単量体及び、イソシアネート基と反応性の
活性水素原子を含有するビニル系単量体と共重合可能な
他のビニル系単量体の99〜0重量%、好ましくは98〜50
重量%を共重合させることにより得ることができる。
又、本発明においては、共重合可能な他のビニル系単
量体として、リン酸エステル結合含有単量体を併用する
ことにより、当該ビニル系重合体(A)中にリン酸エス
テル結合を導入せしめることができる。かくすることに
よって、本発明の常温硬化性樹脂組成物の硬化性を一層
向上せしめることができるので、該リン酸エステル結合
含有単量体の併用は好ましい。
以上に掲げられた各種の単量体から当該ビニル系重合
体(A)を調製するには、従来公知のいずれかの重合方
法も適用しうるが、溶液ラジカル重合法によるものが最
も簡便である。
その際に用いられる溶剤類として代表的なものにはト
ルエン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、オ
クタンの如き各種炭化水素系;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸−n−ブチル、酢酸アミルの如き各種エステル
系;またはアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノンの如き各種ケトン系な
どがあり、これらは単独で、あるいは混合して用いるこ
とができる。
かかる溶剤類と、さらにアゾ系または過酸化物系の如
き公知慣用の各種のラジカル重合開始剤とを用いて常法
により重合を行なえばよく、この際、さらに必要に応じ
て、分子量調節剤としてラウリルメルカプタン、オクチ
ルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、2−メルカプ
トエタノール、チオグリコール酸オクチル、3−メルカ
プトプロピオン酸またはα−メチルスチレン・ダイマー
の如き連鎖移動剤をも用いることができる。
なお、前掲の方法によりビニル系重合体(A)を調
製するには酸無水基を含有するビニル系重合体(a−
1)として、無水マレイン酸や無水イタコン酸の如き酸
無水基を含有する単量体と、これらの単量体と共重合可
能な単量体とを、前掲した如き溶剤類のうちアルコール
系を除いた溶剤中でラジカル共重合せしめることにより
調製したものを使用するのが好ましい。
次に、本発明の常温硬化性樹脂組成物の前記(B)成
分について説明する。
前記した一分子中にそれぞれエポキシ基と加水分解性
シリル基とを併せ有する化合物(B)としては、これら
両種の反応性基を併有するビニル系重合体やエポキシ基
を有するシランカツプリング剤などが代表的なものであ
る。
ここにおいて、かかる加水分解性シリル基とは、下記
一般式 で示されるハロシリル基、アルコキシシリル基、アシロ
キシシリル基、フェノキシシリル基、イミノオキシシリ
ル基またはアルケニルオキシシリル基などの如き加水分
解され易い反応性基を指称するものとする。
上記した如き特定の両反応性基を併有するビニル系重
合体を調製すのには、公知の方法がいずれも適用できる
が、.γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピルトリイソプロペニルオキシシラン、γ
−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリイミノオキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニル(トリス−β−メトキシエトキシ)
シラン、ビニルトリアセトキシシランまたはビニルトリ
クロルシランなどの加水分解性シリル基を有するビニル
系単量体類と、(β−メチル)グリシジル(メタ)アク
リレート、アリルグリシジルエーテル、ジ(β−メチ
ル)グリシジルマレートまたはジ(β−メチル)グリシ
ジルフマレートなどのエポキシ基を有するビニル系単量
体類とを、さらには必要に応じて、アミノ基含有ビニル
系単量体と共重合可能な他のビニル系単量体として前掲
した如き各種の単量体をも用いて溶液ラジカル共重合せ
しめるか、あるいは.γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリイソプロペニルオキシ
シランまたはγ−メルカプトプロピルトリイミノオキシ
シランの如き連鎖移動剤の存在下に、前掲した如きエポ
キシ基含有ビニル系単量体類を必須の成分とする単量体
混合物を溶液ラジカル(共)重合せしめるなどの方法が
簡便なものとして挙げられる。
そして、かかる上記.なる方法により当該化合物
(B)を調製するには、前掲した如き加水分解性シリル
基含有単量体類をも併用することができるのは勿論であ
る。
また、前記したエポキシ基含有シランカツプリング剤
の代表的なものとしては、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロペニ
ルオキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイミノ
オキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリイソプ
ロペニルオキシシランまたはγ−イソシアネートプロピ
ルトリメトキシシランなどとグリシドールとの付加物;
あるいはγ−アミノプロピルトリメトキシシランなどと
ジエポキシ化合物との付加物などが挙げられるが、とく
にγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランまたは
γ−グリシドキシプロピルトリイソプロペニルオキシシ
ランが硬化性ならびに経済性などの面から好適である。
次いで本発明に使用される平均官能基数が2又はそれ
以上の活性イソシアネート基を有する化合物(C)の具
体的な例としては、 ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサ
メチレンジイソシアネートの如き脂肪族ジイソシアネー
ト類;キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネートの如き環状脂肪族ジイソシアネート類;トリ
レンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネートの如き芳香族ジイソシアネート類の如き有
機ジイソシアネート単独か、もしくはこれら有機ジイソ
シアネートと多価アルコールもしくは、低分子量ポリエ
ステル樹脂又は水などとの付加物、あるいは、前記有機
ジイソシアネート同志の重合体、さらにはイソシアネー
ト・ビウレット体などであり、それらの代表的市販品の
例としては「バーノックD−750,800,DN−950,970又は1
5−455」(大日本インキ化学工業(株)製品)、「ディ
スモジュールL,N,HLまたはIL」(西ドイツ国バイエル社
製品)、「タケネートD−102,202、110N,123N)(武田
薬品工業(株)製品)、「コロネートL、HL、EHまたは
203」(日本ポリウレタン工業(株)製品)、あるいは
「デュラネート24A−90CX」(旭化成工業(株)製品)
などが挙げられる。
このうち(A)成分との相溶性の点から「コロネート
2507」、「コロネートEH」の如き分子中にイソシアヌル
環を有する(ブロック)ポリイソシアネート樹脂が好ま
しい。
本発明の常温硬化性樹脂組成物は硬化触媒を添加しな
くとも良好な硬化性を有するものであるが、一層この硬
化性を向上させたい場合には、加水分解性シリル基の加
水分解用、そして縮合用触媒(D)を添加することには
何ら妨げるものではない。
かかる触媒(D)として代表的なものには水酸化ナト
リウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムもしくはナト
リウムメチラートの如き塩基性化合物類;テトライソプ
ロピルチタネート、テトラプチルチタネート、オクチル
酸錫、オクリル酸鉛、オクチル酸コバルト、オクチル酸
亜鉛、オクチル酸カルシウム、ナフテン酸鉛、ナフテン
酸コバルト、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオ
クテート、ジブチル錫ジラウレートまたはジブチル錫マ
レートの如き含金属化合物類;あるいはp−トルエンス
ルホン酸、トリクロル酢酸、燐酸、モノアルキル燐酸、
ジアルキル燐酸、モノアルキル亜燐酸またはジアルキル
亜燐酸の如き酸性化合物などがある。
前記触媒(D)は、殆んどがイソシアネート基とイソ
シアネート基と反応性の活性水素原子との反応をも促進
させるものであり、ビニル系重合体(A)中の第三級塩
基性窒素原子の存在と共に架橋反応において、すぐれた
相剰効果を発揮することが認められる。
その他、本発明においては、前記化合物(B)を除く
加水分解性シリル基を含有する化合物(E)を必要に応
じて使用しても良い。この種の化合物(E)としては、
エチルシリケート40(コルコート(株)製)等のテトラ
エチルシリケートをはじめとするエチルシリケート誘導
体、イソプロピルシリケート誘導体、メチルシリケート
誘導体等が挙げられる。
以上に掲げた(A)〜(E)成分から、本発明の常温
硬化性樹脂組成物を得るには、(A)成分中に存在する
反応性基のうち、第三級アミノ基1当量に対して、
(B)成分中に存在するエポキシ基が0.2〜5当量程
度、好ましくは0.5〜2当量程度となる様な割合で、又
(A)成分中に存在する反応性基のうちヒドロキシル基
とカルボキシル基及び/又は燐酸エステル結合などの1
当量に対して(C)成分中に存在するイソシアネート基
が0.2〜3当量程度、好ましくは0.5〜2当量程度となる
様な割合で、これら(A)、(B)、(C)成分を配合
し、更に必要に応じて(D)成分をこれら(A)、
(B)、(C)成分の合計量100重量部に対して0.01〜1
0重量部程度添加せしめれば良く、好ましくは0.1〜5重
量部程度である。化合物(E)は三必須成分の総量に対
して2〜500部添加することができるが、好ましい範囲
としては5〜100部の範囲である。
本発明の常温硬化性樹脂組成物には、さらに有機系も
しくは無機系の顔料類をはじめ、流動調整剤、ニトロセ
ルロースもしくはセルロースアセテートブチレートの如
き繊維素誘導体または塩素化ポリオレフインなどの各種
の添加剤をも配合することができる。
また、本発明組成物は無溶剤型組成物として、あるい
は溶剤類を添加した形の溶剤型組成物として使用するこ
とができる。
本発明の常温硬化性樹脂組成物は、常法により各種の
基材に塗布され、次いで常温で乾燥されることにより、
耐候にすぐれ、かつ優れた硬度と可撓性を有する硬化
物、例えば硬化塗膜を与えるものである。
従って、本発明の常温硬化性樹脂組成物は、自動車補
修用、木工用、建築用、建材用または各種プラスチック
製品用の塗料として、さらにはシーリング剤または接着
剤などとして広範に使用することができる。
〔実施例〕
次に、本発明を参考例、実施例および比較例により一
層具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に何等制
限されるものではない。なお、以下において部および%
は特に断りのない限り、すべて重量基準である。
参考例1〔塩基性窒素原子含有ビニル系重合体(A)の
調製例〕 撹拌装置、温度計、還流冷却管および窒素導入管を備
えた反応器に、トルエンの392部および酢酸エチルの408
部を仕込み、窒素雰囲気中で80℃に昇温して、メチルメ
タクリレートの800部、ジメチルアミノエチルメタクリ
レートの100部、β−ヒドロキシエチルメタクリレート1
00部、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)の5部、te
rt−ブチルパーオキシオクトエート(TBPO)の5部およ
びトルエンの200部からなる混合物を3時間かけて滴下
した。滴下終了後も同温度に2時間保持してから、さら
にAIBNの5部、トルエンの448部および酢酸エチルの37
部からなる混合物を1時間要して滴下した。次いで、滴
下終了後も同温度に12時間保持して不揮発分(NV)が40
%で、かつ数平均分子量(▲▼)が12000なる第三
級塩基性窒素原子とヒドロキシル基を含有するビニル系
重合体(A)の溶液を得た。以下、これを重合体(A−
1)と略記する。前記ど同様にして、下記第1表に示さ
れる重合体(A−2)〜(A−6)を調製した。
参考例7〔同上〕 参考例1と同様の反応器にトルエン300部、及び酢酸
ブチルの400部を仕込んで窒素雰囲気中で110℃に昇温し
てスチレン100部、メチルメタクリレートの300部、n−
ヒドロキシエチレンメタクリレート100部、n−ブチル
メタクリレートの300部、n−ブチルアクリレートの130
部、アクリル酸30部、無水アレイン酸の40部、AIBNの10
部、TBPOの5部、tert−ブチルパーオキシベンゾエート
(TBPB)の5部およびトルエンの300部からなる混合物
を3時間に亘って滴下し、滴下終了後も同温度に15時間
保持して反応を続行させ、NVが50%で、かつ▲▼が
10.000なるヒドロキシ基酸無水基とカルボキシル基とを
併有するビニル系重合体を得た。得られた重合体溶液の
1000部を窒素気流中で90℃に昇温し、これにN,N−ジメ
チルアミノプロピルアミンの20.8部を添加しと、同温度
に6時間保持して脱水反応せしめた。この間、反応初期
の酸価が22.7であったものが反応の終了時には、12.5ま
で低下した。このことから一旦生成したアミド結合の約
90%がイミド環に変換したことがわかる。
また、IRスペクトル分析による、アミド結合の吸収が
消失し、その代わりにイミド環に起因する1,700cm-1
吸収が確認された。
このようにして得られたイミド環を含有する重合体溶
液に、135部の酢酸ブチルを加えてNVが45%で、かつガ
ードナーカラーが1以下なる目的重合体(A)の溶液を
得た。以下、これを重合体(A−7)と略記する。
参考例8〔一分子中にそれぞれエポキシ基と加水分解性
シリル基とを併有する化合物(B)の調製例〕 参考例1と同様の反応器にトルエン870部、及び酢酸
ブチル300部を仕込んで窒素気流中で90℃に昇温し、更
にn−ブチルメタクリレート310部、n−ブチルアクリ
レートの100部、グリシジルメタクリレートの500部、γ
−メタクリロイルオキシプロピルトリメキシシランの50
部、TBPOの50部およびトルエンの170部からなる混合物
ならびにγ−メルカプトプロピルトリメトキシシランの
40部およびトルエンの160部からなる混合物を6時間か
けて滴下し、滴下終了後も同温度に15時間保持してNVが
40%で、かつ▲▼が4.200なる、エポキシ基とメト
キシシリル基とを併有する重合体(B)の溶液を得た。
以下、これを重合体(B−1)と略記する。
参考例9〔同上〕 参考例1と同様な反応器にトルエンの1100部及び酢酸
ブチルの300部を仕込んで窒素雰囲気中で100℃に昇温し
てメチルメタクリレート100部、n−ブチルアクリレー
トの200部、ios−ブチルアクリレートの100部、グリシ
ジルメタクリレートの400部、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシランの200部、TBPOの50部、T
BPBの5部およびトルエンの100部からなる混合物を8時
間に亘って滴下し、滴下終了後も同温度に15時間保持し
NVが40%で、かつ▲▼が4.500なる、エポキシ基と
メトキシシリル基とを併有する重合体(B)の溶液を得
た。以下、これを重合体(B−2)と略記する。
参考例10〔平均官能基数が2又はそれ以上の活性イソシ
アネート基を有する化合物(C)の調製例〕 参考例1と同様の反応器にトルエン220部を仕込み、
1,6−ヘキメチレンジイソシアネート504部を加え80℃に
昇温し、次いでトリメチロールプロパン134部を加温溶
融し、2時間に亘って滴下を行ない、さらに同温度で3
時間反応を継続すると、不揮発分74.5%イソシアネート
%は14.8%の末端基がイソシアネート基である重合体
(C)の溶液を得た。これを重合体(C−1)と略記す
る。
実施例1−8及び比較例1〜7 第2表に示される様な配合比率(部数で表示され
る。)でPWCが40%なる白色塗料を調製したのち、トル
エン/キシレン/n−ブタノール/セロソルブアセテート
=40/20/30/10(重量比)なる混合溶剤でスプレー粘度
にまで希釈し、燐酸亜鉛処理鋼板に乾燥膜厚が約50μm
となる様にスプレー塗装し、次いで常温で7日間乾燥せ
しめて、、各々硬化塗膜を得た。この様にして得られた
各塗膜を宮崎県にて2年間の屋外曝露を行うことにより
耐候性を評価した。これらの結果を、第2表にまとめて
示す。
〔発明の効果〕 本発明の ・第三級塩基性窒素原子とイソシアネート基と反応性の
活性水素原子とを有するビニル系重合体、 ・一分子中にエポキシ基及び加水分解性シリル基を併せ
有する化合物、及び ・平均官能基数が2又はそれ以上の活性イソシアネート
基を含有する化合物、 とを必須の構成成分とする常温硬化性樹脂組成物は、常
温乾燥により耐候性に優れ、かつ硬度と可撓性に優れた
硬化物を与えるものである。
従って本発明の常温硬化性樹脂組成物は、自動車補修
用、木工用、建築用、建材用または各種プラスチック製
品用の塗料として、あるいはシーリング剤、接着剤など
として広範に利用することができ、その工業的価値を大
きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/10 C09K 3/10 D (56)参考文献 特開 昭58−225155(JP,A) 特開 昭63−46271(JP,A) 特開 昭57−172917(JP,A) 特開 昭61−225244(JP,A) 特開 昭61−60748(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)第三級塩基性窒素原子とイソシアネ
    ート基と反応性の活性水素原子とを有するビニル系重合
    体、(B)一分子中にエポキシ基及び加水分解性シリル
    基を併せ有する化合物、及び(C)平均官能基数が2又
    はそれ以上の活性イソシアネート基を有する化合物とを
    必須の成分として含み、更に必要に応じて、(D)前記
    加水分解性シリル基の加水分解−縮合用触媒、(E)前
    記化合物(B)を除く加水分解性シリル基を含有する化
    合物をも含んで成ることを特徴とする常温硬化性樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】第三級塩基性窒素原子とイソシアネート基
    と反応性の活性水素原子とを有するビニル系重合体
    (A)が、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジ
    アルキルアミノアルキルメタクリレート、N−ジアルキ
    ルアミノアルキルアクリルアミド、及びN−ジアルキル
    アミノアルキルメタクリルアミドより成る群から選ばれ
    る少なくとも1種の第三級塩基性窒素原子を含有するビ
    ニル系単量体を共重合させて得られたものである特許請
    求の範囲第1項に記載された常温硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】第三級塩基性窒素原子とイソシアネート基
    と反応性の活性水素原子とを有するビニル系重合体
    (A)が、分子中にヒドロキシル基又はカルボン酸基か
    ら選ばれるイソシアネート基と反応性の活性水素原子を
    含有するビニル系単量体を共重合させて得られたもので
    ある特許請求の範囲第1項に記載された常温硬化性樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】第三級塩基性窒素原子とイソシアネート基
    と反応性の活性水素原子とを有するビニル系重合体
    (A)が、リン酸エステル結合をも有する重合体である
    特許請求の範囲第1項に記載された常温硬化性樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】エポキシ基及び加水分解性シリル基を併せ
    有する化合物(B)が、主鎖末端及び/又は側鎖にエポ
    キシ基と加水分解性シリル基とを有するビニル系重合体
    である特許請求の範囲第1項に記載された常温硬化性樹
    脂組成物。
  6. 【請求項6】エポキシ基及び加水分解性シリル基を併せ
    有する化合物(B)が、γ−グリシドキシプロピルトリ
    アルコキシシランである特許請求の範囲第1項に記載さ
    れた常温硬化性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】エポキシ基及び加水分解性シリル基を併せ
    有する化合物(B)が、γ−グリシドキシプロピルトリ
    イソプロペニルオキシシランである特許請求の範囲第1
    項に記載された常温硬化性樹脂組成物。
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