JPS6310725B2 - - Google Patents

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JPS6310725B2
JPS6310725B2 JP57166795A JP16679582A JPS6310725B2 JP S6310725 B2 JPS6310725 B2 JP S6310725B2 JP 57166795 A JP57166795 A JP 57166795A JP 16679582 A JP16679582 A JP 16679582A JP S6310725 B2 JPS6310725 B2 JP S6310725B2
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JP
Japan
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parts
polymer
group
vinyl
amino group
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JP57166795A
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English (en)
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JPS5956423A (ja
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Masataka Oooka
Yaeko Okuda
Motoyasu Kunugiza
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規にして有用なる常温硬化性樹脂組
成物に関し、さらに詳細には、特定のビニル系重
合体とポリエポキシ化合物とから成る、塗料をは
じめとして接着剤およびシーリング剤などの用途
にも有用なる、常温におけるすぐれた硬化性を有
する樹脂組成物に関する。 近年、耐候性が良好な常温乾燥型塗料として、
アクリルラツカーあるいはポリイソシアネート硬
化型のウレタン塗料が広く使用されつつあるが、
前者ラツカーの場合には、低価格であるというメ
リツトがある反面で、架橋型塗料に比して塗膜物
性が劣るし、逆に後者の場合には塗膜物性はすぐ
れるものの、イソシアネートに起因する毒性ある
いは価格の点に問題があり、いずれも好ましいも
のとは言い得ない。 そのために、新しい硬化システムの開発が活発
に行われてきてはいるが、未だに満足できる性能
を有するものは得られていないのが現状である。 しかるに、本発明者らは上述した如き実状に鑑
みて鋭意研究を行い、先に、カルボン酸無水基を
含有するビニル系重合体とエポキシ化合物と1分
子中に活性水素含有基および3級アミノ基を併せ
有する化合物とから成る常温硬化性樹脂組成物に
ついて特許出願をしたが(特開昭56−92911号)、
こうした組成物は硬化性および塗膜性能にすぐれ
るし、安価でもあるという特長を有するけれど
も、配合時に3成分という多くの成分を混合しな
ければならないし、しかも当該組成物の可使時間
も然程長いものではなく、したがつて作業性の点
で問題がある。 また、カルボキシル基含有単量体と3級アミノ
基含有単量体とを共重合させて得られるビニル系
共重合体とポリエポキシ化合物とから成る組成物
は既に知られてはいる。 しかしながら、このような組成物は、そのうち
のビニル系共重合体を調製する際に着色が著し
く、したがつて特にクリヤー塗料として用いられ
た場合には、塗膜の黄変も目立つという欠点があ
つて、こうした欠点のないものの出現が切望され
ていた。 そこで、本発明者らはさらに進んで、上述され
た如き欠点の悉くが排除された樹脂組成物を得べ
く鋭意検討した処、予め調製されたカルボン酸無
水基含有のビニル系共重合体に、この無水基と反
応性を有する活性水素をもち、かつ、3級アミノ
基をも有した化合物を反応せしめることによつて
側鎖にカルボキシル基と3級アミノ基との双方が
導入された重合体をベース樹脂として使用するこ
とにより目的とした樹脂組成物が得られることを
見い出すに及んで、本発明を完成させるに到つ
た。 すなわち、本発明は必須の成分として、(a−
1)カルボン酸無水基を有する単量体と、メタク
リル酸エステル類;アクリル酸エステル類;不飽
和ジカルボン酸のジアルキルエステル類;芳香族
不飽和炭化水素類;カルボキシル基含有ビニル系
単量体;酢酸ビニルおよびその他のビニル系単量
体よりなる群から選ばれる、上記カルボン酸無水
基を有する単量体と共重可能なビニル系単量体と
を重合させて得られる、カルボン酸無水基を有す
るビニル系重合体と、(a−2)3級アミノ基を
有するアミノアルコール類;3級アミノ基を有す
る1級もしくは2級アミン類;3級アミノ基を有
するチオール化合物およびその他の類似化合物よ
りなる群から選ばれる、1分子中にそれぞれ少な
くとも1個の、上記カルボン酸無水基と反応性を
有する基および3級アミノ基を併せ有する化合物
とを反応させて得られる、カルボキシル基および
3級アミノ基を併せ有するビニル系重合体(A)と、
ポリエポキシ化合物(B) とを含んで成る、常温硬化性樹脂組成物。 ここにおいて、上記したカルボン酸無水基含有
ビニル系重合体(a−1)とは、たとえば、無水
マレイン酸、無水イタコン酸などの酸無水基を有
する単量体と、これらと共重合可能なビニル系単
量体とを共重合させることによつて得られるもの
を指称するものである。 そのうち、後者の共重合可能なビニル系単量体
として代表的なものを例示すれば、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、ブチルメタク
リレート、ラウリルメタクリレート、ベンジルメ
タクリレート、シクロヘキシルメタクリレートな
どのメタクリル酸エステル類;メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、
ラウリルアクリレート、ベンジルアクリレート、
シクロヘキシルアクリレートなどのアクリル酸エ
ステル類;イタコン酸、フマル酸もしくはマレイ
ン酸の如き不飽和ジカルボン酸のジアルキルエス
テル類;スチレン、α―メチルスチレン、ビニル
トルエンなどの芳香族不飽和炭化水素類;アクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、
フマル酸もしくはクロトン酸の如き各種の不飽和
カルボン酸類;または上掲した如き不飽和ジカル
ボン酸類のモノアルキルエステル類、あるいは水
酸基を有するビニル系単量体と多価カルボン酸無
水物との付加物の如きカルボキシル基含有ビニル
系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセ
トンアクリルアミド、N,N―ジメチルアクリル
アミドまたはN―メチルピロリドンの如き窒素含
有ビニル系単量体あるいは酢酸ビニルなどであ
る。 そして、上記カルボン酸無水基を有する単量体
の使用量は硬化性、耐水性、耐アルカリ性などの
点から2〜30重量%の範囲が好ましく、他方の共
重合性単量体の使用量は98〜70重量%である。 これら上記した各単量体からビニル系重合体(A)
を調製するには公知のいずれの方法によつても可
能であるが、とくに溶液ラジカル重合による方法
が最も好ましく、それにはトルエン、キシレンな
どの芳香族系炭化水素;酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセ
テートなどのエステル系あるいはアセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどの
ケトン系の溶剤と、さらにアゾ系または過酸化物
系の如き公知慣用の重合開始剤とを用いて常法に
より重合するのがよい。 このさい、t―ドデシルメルカプタン、ラウリ
ルメルカプタン、チオグリコール酸アルキルエス
テル、β―メルカプトプロピオン酸などのメルカ
プタン類やα―メチルスチレンダイマーなどの分
子量調節剤を用いて行うこともできる。 次に、前記化合物(a−2)とは前記重合体
(a−1)中の酸無水基と反応しうる活性水素を
有する基として、たとえば水酸基、1級もしくは
2級のアミノ基またはチオール基の如き基を有す
る化合物を指称するものであり、それらの化合物
のうちで最も好ましいものは次に掲げるような3
級アミノ基を有するアミノアルコール類、または
3級アミノ基を有する1級もしくは2級アミン類
である。 ここで、3級アミノ基含有アミノアルコール類
の代表的なものとしては2級アミン類とエポキシ
化合物との付加物が挙げられるが、このうち2級
アミン類としてはジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、エチレ
ンイミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジ
ン、ピペリジンなどが、さらにはメチルアミン、
エチルアミンもしくはブチルアミンの如き1級ア
ミン類とモノ、ジもしくはポリエポキシ化合物と
を付加せしめて得られる2級アミノ基を有するア
ミノアルコール類などが代表的なものであり、他
方、エポキシ化合物としてはエチレンオキシド、
プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ドデセ
ンオキシド、スチレンオキシド、シクロヘキセン
オキシド、ブチルグリシジルエーテル、フエニル
グリシジルエーテル、p―t―ブチル安息香酸グ
リシジルエステル、「カーデユラE−10」(オラン
ダ国シエル社製の、分岐脂肪酸のグリシジルエス
テル)の如き各種のモノエポキシ化合物;エチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチ
ルグリコールジグリシジルエーテル、1,6―ヘ
キサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリ
ントリグリシジルエーテル、水添ビスフエノール
Aのジグリシジルエーテルの如き多価アルコール
類のジもしくはポリグリシジルエーテル;フタル
酸のジグリシジルエステル、イソフタル酸のジグ
リシジルエステル、アジピン酸のジグリシジルエ
ステル、トリメリツト酸のトリグリシジルエステ
ルの如き多価カルボン酸のジもしくはポリグリシ
ジルエステル;ビスフエノールA、ビスフエノー
ルFもしくはビスフエノールSのジグリシジルエ
ーテル型エポキシ樹脂、ノボラツク型エポキシ樹
脂、ヒダントイン環含有エポキシ樹脂またはシク
ロヘキサン環含有エポキシ樹脂の如き各種エポキ
シ樹脂;p―オキシ安息香酸のグリシジルエステ
ルエーテルあるいは側鎖にエポキシ基を有する各
種ビニル系(共)重合体などが代表的なものであ
つて、かかる2級アミン類とエポキシ化合物との
両種から得られる付加物としての3級アミノ基含
有アミノアルコール類の具体例を挙げれば、N,
N―ジメチルアミノエタノール、N,N―ジエチ
ルアミノエタノール、N,N―ジイソプロピルア
ミノエタノール、N,N―ジブチルアミノエタノ
ール、N−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、
N―(2―ヒドロキシエチル)ピペリジン、N―
(2―ヒドロキシエチル)ピロリジン、N―(2
―ヒドロキシエチル)アジリジン、N,N―ジメ
チル―2―ヒドロキシプロピルアミン、N,N―
ジエチル―2―ヒドロキシプロピルアミン、トリ
エタノールアミン、トリプロパノールアミンなど
である。 また、これらとは別に、たとえばエタノールア
ミンもしくはプロパノールアミンの如きアミノア
ルコール類と、N,N―ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレートもしくはN,N―ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレートの如き3級ア
ミノ基含有アクリルモノマーとの付加物や、たと
えばN,N―ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレートとβ―ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートとの共重合によつて得られる側鎖に3級ア
ミノ基と水酸基とを併せ有するビニル系重合体
も、当該3級アミノ基含有アミノアルコール類と
して使用できる。 さらに、前記した3級アミノ基含有1級アミン
類または2級アミン類の代表的なものには、N,
N―ジメチル―1,3―プロピレンジアミン、
N,N―ジエチル―1,3―プロピレンジアミン
の如きN,N―ジアルキル―1,3―プロピレン
ジアミン類;N―メチルピペラジン、N―エチル
ピペラジンの如きN―アルキルピペラジン類など
があり、さらには前掲の如き3級アミノ基含有ア
クリルモノマーと、エチレンジアミン、プロピレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ピペラジ
ン、メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミン
またはアンモニアガスなどとの付加物などがある
し、さらにまた、3級アミノ基を有するチオール
化合物の代表的なものには、ジメチルアミノエタ
ンチオール、ジエチルアミノエタンチオール、ジ
ブチルアミノエタンチオール、ジエチルアミノプ
ロパンチオール、ジブチルアミノプロパンチオー
ル、ジメチルアミノブタンチオール、ジエチルア
ミノブタンチオールまたはジブチルアミノブタン
チオールの如きジアルキルアミノアルカンチオー
ルなどがある。 以上に掲げられたような化合物(a−2)のう
ちでも、硬化性の点から特に好ましいものはN,
N―ジアルキルアミノエタノール類やN,N―ジ
アルキル―1,3―プロピレンジアミン類であ
る。 而して、前記したそれぞれ酸無水基含有ビニル
系重合体(a−1)と化合物(a−2)とから本
発明組成物のベース樹脂成分(A)を得るには、重合
体(a−1)中の酸無水基の1当量に対して化合
物(a−2)中の活性水素含有基が0.5〜3当量
程度となるような比率で両者を混合して室温から
120℃程度の温度で反応せしめればよい。 かくして得られるベース樹脂成分(A)に、前記ポ
リエポキシ化合物(B)を配合せしめることにより、
本発明の目的とする常温硬化性樹脂組成物が得ら
れるが、かかるポリエポキシ化合物(B)としては、
前掲した如きジエポキシ化合物やポリエポキシ化
合物が使用できるが、それらのうち特に好ましい
ものは前掲の如き各種のエポキシ樹脂類である。 そして、前記(A)成分と当該(B)成分との配合比
は、硬化性の点からすれば、このカルボン酸無水
基含有ビニル系重合体(A)中に存在するカルボキシ
ル基、3級アミノ基および未反応の酸無水基の合
計1当量に対して当該化合物(B)中のエポキシ基が
0.5〜22当量となるように選定するのが好ましい。 かくして得られる本発明の組成物をそのまま用
いて、あるいは必要に応じて、さらに顔料、溶剤
またはセルロースアセテートブチレート、ニトロ
セルロース、ケトン樹脂、塩素化ポリオレフイ
ン、ポリイソシアネートもしくはブロツク化ポリ
イソシアネートなどの他の樹脂類などをも配合し
て調製された塗料は、被塗物に塗布し、常温に1
〜2日間放置せしめることによつて、あるいは必
要に応じて、60〜100℃の温度に20〜30分間加熱
乾燥せしめることによつて充分に硬化された機械
強度のすぐれた塗膜を与える。 本発明の組成物から得られる塗料は、クリヤー
塗料として使用された場合には、塗膜の着色の程
度も小さいし、ウレタン塗料に比べて著しく安価
でもあり、しかもこのウレタン塗料において屡々
問題視される毒性の懸念もない。 したがつて、本発明の組成物は従来のウレタン
塗料が使用されている自動車補修、木工、建材あ
るいはプラスチツクスなどの各種用途に有効に利
用できる。 また、本発明の組成物は単に前述した如き塗料
のみに限らず、接着剤あるいはシーリング剤など
の用途にも使用できる。 次に、本発明を参考例、実施例および比較例に
より具体的に説明するが、特に断りのない限り、
部および%は重量基準であるものとする。 参考例1 (ビニル系重合体(A)の調製例) 温度計、撹拌装置、冷却管、滴下漏斗および窒
素導入管を備えた反応器に、トルエン300部、酢
酸ブチル400部を仕込んで窒素気流下に110℃まで
昇温した。次いで、同温度でスチレン200部、メ
チルメタクリレート300部、n―ブチルメタクリ
レート300部、n―ブチルアクリレート160部、無
水マレイン酸40部、アゾビスイソブチロニトリル
10部、t―ブチルパーオキシオクトエート10部、
t―ブチルパーオキシベンゾエート3部およびト
ルエン300部からなる混合物を3時間に亘つて滴
下し、しかるのち同温度に15時間保持して、不揮
発分(以下、N.V.と略記する。)が50%、数平均
分子量(以下、と略記する。)が10000なる酸
無水基を有するビニル系重合体(a−1)の溶液
を得た。以下、これを重合体(a−1−1)と略
記する。 次に、この重合体(a−1−1)に70℃でN,
N―ジメチルアミノエタノールの40部を添加し、
同温度に5時間保持したのち、さらにn―ブタノ
ールの270部を加えて、N.V.が45%で、かつガー
ドナー・カラー(以下、G.C.)と略記する。)が
1以下なるビニル系重合体(A)の溶液を得た。以
下、これを重合体(A−1)と略記するが、この
重合体はそのI.R.スペクトル分析により酸無水基
の反応率が90%なるものであることも確認され
た。 参考例2 (同 上) n―ブチルアクリレートの量を140部とし、か
つ無水マレイン酸の量を60部と変更させた他は、
参考例1と同様にしてが10000なる酸無水基
含有ビニル系重合体(a−1)の溶液を得た。以
下、これを重合体(a−1−2)と略記する。 次に、この重合体(a−1−2)に80℃でN,
N―ジエチルアミノエタノールの79部を添加して
同温度に5時間保持したのち、さらにn―ブタノ
ールの318部を加えて、N.V.が45%で、かつG.C.
が1以下なるビニル系重合体(A)を得た。以下、こ
れを重合体(A−2)と略記するが、このものは
酸無水基の反応率が85%であることも確認され
た。 参考例3 (同 上) 共重合用の単量体として、スチレンの300部、
エチルメタクリレートの200部、n―ブチルメタ
クリレートの350部、2―エチルヘキシルメタク
リレートの100部および無水イタコン酸の50部を
使用した他は、参考例1と同様にして、酸無水基
を有するビニル系重合体(a−1)の溶液を得
た。以下、これを重合体(a−1−3)と略記す
る。 次に、この重合体(a−1−3)に70℃でN,
N―ジメチルアミノエタノールの44部を添加して
同温度に5時間保持したのち、n―ブタノールの
270部を加えて、N.V.が45%で、かつG.C.が1以
下なるビニル系重合体(A−1)の溶液を得た。
以下、これを重合体(A−3)と略記するが、こ
のものを得るに当つての酸無水基の反応率は95%
であつた。 参考例4 (同 上) 参考例1で得られた重合体(a−1−1)の
1000部を窒素気流下に80℃に昇温し、N,N―ジ
メチル−1,3―プロピレンジアミンの20部を添
加して同温度に3時間保持させたのち、135部の
n―ブタノールを加えてN.V.が45%で、かつG.
C.が1以下なるビニル系重合体(A)を得た。以下、
これを重合体(A−4)と略記する。 参考例5 (比較対照用のビニル系重合体の調製
例) 参考例1と同様の反応器に、トルエン300部、
n―ブタノール400部を仕込んで窒素気流下に80
℃に昇温した。次いで、スチレン200部、メチル
メタクリレート300部、n―ブチルメタクリレー
ト300部、n―ブチルアクリレート100部、アクリ
ル酸20部、N,N―ジメチルアミノエチルメタク
リレート80部、アゾビスイソブチロニトリル10
部、t―ブチルパーオクトエート5部およびトル
エン300部からなる混合物を3時間要して滴下し、
しかるのち同温度に15時間保持してN.V.が50%、
G.C.が5で、かつが13000なるビニル系重合
体の溶液を得た。以下、これを重合体(A′−1)
と略記する。 かくして得られた3級アミノ基とカルボキシル
基とを有するビニル系重合体の着色の程度は著し
く悪いことがわかつた。 参考例6 〔ビニル系重合体(A)の調製例〕 重合体(a−1−1)の2000部およびβ―ヒド
ロキシエチル―ビス(N,N―ジメチルアミノエ
トキシカルボニルエチル)アミン(エタノールア
ミンとN,N―ジメチルアミノエチルアクリレー
トとのモル比が1:2なる付加物)の141.6部か
らなる混合物を撹拌下に、70℃に5時間保持して
反応を行なつたのち、n―ブタノールの395部を
加えてN.V.が45%で、かつG.C.が1以下なるビ
ニル系重合体(A)の溶液を得た。以下、これを重合
体(A−5)と略記する。 参考例7 (同 上) 重合体(a−1−1)の2000部および1,1―
ビス(N,N―ジメチルアミノエトキシカルボニ
ルエチル)エチレンジアミン(エチレンジアミン
とN,N―ジメチルアミノエチルアクリレートと
のモル比が1:2なる付加物)の141.2部からな
る混合物を撹拌下に、70℃に5時間保持して反応
を行なつたのち、n―ブタノールの394部を加え
てN.V.が45%で、かつG.C.が1以下なるビニル
系重合体(A)の溶液を得た。以下、これを重合体
(A−6)と略記する。 参考例8 (同 上) 重合体(a−1−1)の2000部およびジエチル
アミノエタンチオールの42.0部からなる混合物を
撹拌下に、70℃に5時間保持して反応を行なつた
のち、n―ブタノールの274部を加えてN.V.が45
%で、かつG.C.が1以下なるビニル系重合体(A)の
溶液を得た。以下、これを重合体(A−7)と略
記する。 参考例9 (同 上) 単量体として、スチレンの300部、メチルメタ
クリレートの300部、ジブチルフマレートの200
部、n―ブチルアクリレートの160部および無水
マレイン酸の40部からなる混合物を用いるように
変更した以外は、参考例1と同様にしてN.V.が
50%で、かつが8000なる、酸無水基を有する
ビニル系重合体(a−1)の溶液を得た。以下、
これを重合体(a−1−4)と略記する。 次いで、この重合体(a−1−4)に70℃で
N,N―ジメチルアミノエタノールの40部を添加
して同温度に5時間保持したのち、さらにn―ブ
タノールの270部を加えてN.V.が45%で、かつG.
C.が1以下なるビニル系重合体(A)の溶液を得た。
以下、これを重合体(A−8)と略記する。 参考例10 (同 上) 単量体として、スチレンの200部、メチルメタ
クリレートの300部、n―ブチルメタクリレート
の150部、n―ブチルアクリレートの160部、酢酸
ビニルの150部および無水マレイン酸の40部から
なる混合物を用いるように変更した以外は、参考
例1と同様にしてN.V.が50%で、かつが
10000なる、酸無水基を有するビニル系重合体
(a−1)の溶液を得た。以下、これを重合体
(a−1−5)と略記する。 次いで、この重合体(a−1−5)に70℃で
N,N―ジメチルアミノエタノールの40部を添加
して同温度に5時間保持して反応を行なつたの
ち、さらにn―ブタノールの270部を加えてN.V.
が45%で、かつG.C.が1以下なるビニル系重合体
(A)の溶液を得た。以下、これを重合体(A−9)
と略記する。 実施例1〜4および比較例1,2 第1表に示される如き配合に従つてクリヤー塗
料を調製し、トルエン/n−ブタノール=70/30
(重量比)なる混合溶剤で、スプレー可能な粘度
にまで希釈し、次いで各塗料を燐酸亜鉛処理鋼板
に膜厚が約60μmとなるようにスプレー塗装せし
めた。 しかるのち、室温に4日間放置せしめて硬化塗
膜を得た。 各塗膜についての物性試験の結果および各種ク
リヤー塗料の可使時間を第1表にまとめて示す。 第1表に示される如き配合に従つてクリヤー塗
料を調製し、トルエン/n―ブタノール=70/30
(重量比)なる混合溶剤で、スプレー可能な粘度
にまで希釈し、次いで各塗料を燐酸亜鉛処理鋼板
に膜厚が約60μmとなるようにスプレー塗装せし
めた。 しかるのち、室温に4日間放置せしめて硬化塗
膜を得た。 各塗膜についての物性試験の結果および各種ク
リヤー塗料の可使時間を同表にまとめて示す。 ここにおいて、第1表に示される物性中、塗膜
の着色性は予め塗布しておいた白色のウレタン塗
膜の上に、前記の各種クリヤー塗料を各別に前記
と同様にして塗布し、次いで室温で4日間乾燥処
理したのちの塗膜の黄変度を測定して、ウレタン
塗膜単独の黄変度(ブランク・テスト)との差、
つまりΔb値を調べることによつて評価したもの
であり、このΔb値が小さいほど塗膜の着色の程
度は少ないことを意味する。
【表】
【表】 第1表の結果からも明らかなように、本発明組
成物から得られた塗料は可使時間も長ければ、着
色の程度もまた少なく、しかも物性のすぐれた塗
膜を与えるものであることが知れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) カルボン酸無水基を有する単量体と、メ
    タクリル酸エステル類;アクリル酸エステル
    類;不飽和ジカルボン酸のジアルキルエステル
    類;芳香族不飽和炭化水素類;酢酸ビニルおよ
    びその他のビニル系単量体よりなる群から選ば
    れる、上記カルボン酸無水基を有する単量体と
    共重合可能なビニル系単量体とを重合させて得
    られる、カルボン酸無水基を有するビニル系重
    合体(a−1)と、3級アミノ基を有するアミ
    ノアルコール類;3級アミノ基を有する1級も
    しくは2級アミン類;3級アミノ基を有するチ
    オール化合物およびその他の類似化合物よりな
    る群から選ばれる、1分子中にそれぞれ少なく
    とも1個の、上記カルボン酸無水基と反応性を
    有する基および3級アミノ基を有する化合物
    (a−2)とを反応させて得られる、カルボキ
    シル基および3級アミノ基を併せ有するビニル
    系重合体と、 (B) ポリエポキシ化合物 とを必須の成分として含んで成る、常温硬化性樹
    脂組成物。
JP16679582A 1982-09-25 1982-09-25 常温硬化性樹脂組成物 Granted JPS5956423A (ja)

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