JPS6012B2 - 製菓製パン用離型剤 - Google Patents

製菓製パン用離型剤

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JPS6012B2
JPS6012B2 JP58022480A JP2248083A JPS6012B2 JP S6012 B2 JPS6012 B2 JP S6012B2 JP 58022480 A JP58022480 A JP 58022480A JP 2248083 A JP2248083 A JP 2248083A JP S6012 B2 JPS6012 B2 JP S6012B2
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JP
Japan
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oil
mold release
oils
confectionery
water
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JP58022480A
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JPS59146532A (ja
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義一 辻脇
英美 澤村
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UEDA SEIYU KK
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UEDA SEIYU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、酸化安定性に優れ、油中水型ェマルジョン
で流動曲こ富むことを目的とする製菓製パン用雛型剤に
関するものである。
従来「製菓製パン用の離型剤としてはつぎに示すような
ものが知られている。
すなわち、■ 液体もしくは固体状の動植物油脂。
■ 液体もしくは固体状の動植物油脂に、レシチンヘ
モノグリセラィド等の親油性乳化剤を添加したもの。
■ 上記■に、さらに、殿粉tセルロース、ガム質類等
の油脂に不溶の固形物質を添加したもの。
■ 油と水「 またはこれにさらに他の物質を添加しも
乳化剤等を用いて「水中油(0/W)型もしくは油中水
(Wノ0)型に乳化したもの。
などである。しかし「■の動植物油脂は天然物であって
、食品としての安全性に問題はないが、液状のものは一
般に不飽和度が高くて酸化されやすく、また、油脂類を
水素添加した後に分別処理を行なって得られる酸化安定
度の高い液体状の油脂は、現在市場に流通はしているも
のの、‐その量はきわめて少なく、また高価であって、
経済的理由から使用困難の状態にある。
また固体状のものは酸化安定性が良好であっても伸展性
に欠け、スプレーによる使用にも通さない等の欠点があ
る。
つぎに、■に掲げるものは、性能的には前記■よりも優
れていると考えられるが、レシチン等を使用すれば、煙
を発生したり、残澄を生じたりして、焼成した菓子やパ
ン等に異味異臭を感じさせることがあり、また、動植物
油脂として固体状の脂肪を用いたときは、前記■と同様
の理由によって、スプレー用には不適当である。さらに
、■に掲げるものは、性能的には前記■よりもより優れ
たものと言えるかも知れないが、液体状の油に、油に不
溶性のもの(殿粉、セルロース、ガム質類等)をそのま
ま添加したのでは比重差により沈降分離を起こすために
、楯物ろう、蜜ろう等のワックス類もしくは固体状の脂
肪等を使用し急冷控和する方法が採用されるが、このよ
うな方法では沈降分離の現象は避けることができても、
固化しやすくなったり高粘度のものとなって、スプレー
用としてはやはり適しない。最後に■に掲げるものは、
前記■ないし■の欠点を除くためのものではあるが、0
/W型のものは水が連続相であるため腐敗の点で好まし
くなく、殿粉等が添加したものは特に腐敗しやすく、そ
の上親水性の乳化剤を使用するために、生地にしみ込み
やすく「その結果、雛型効果はあまり良いとは言えない
。また「W/O型のものは、油が連続相になっているの
で、腐敗に対しては○/W型のものより安定であり、か
つ、親油性乳化剤を使用しているために雛型効果も良好
であり、また水によって希釈されていることもあって、
製品に油っぽさを残さないなどの長所は認められるが、
これも動植物油脂として固体状の脂肪類を用いれば、石
けん状もしくはグリース状となって、スプレー用には不
適当である。なお、液体状の油脂はスプレー用に使用で
きても酸化安定性の点で好ましくないことはすでに述べ
た。この発明は、このような現状に注目してなされたも
のであって、不飽和脂肪酸に対する飽和脂肪酸の比が0
.20以下の油脂を水素添加して融点を3〜15午○付
近としたもの30〜80%と、親油性乳化剤0.2〜1
0%と「セルロース類、ガム質類もしくはその他の多糖
類のうちの少なくとも一つを1〜6%と、水20〜70
%とからなり、WノO型ェマルジョンで流動性を有する
ことを特徴とする製菓製パン用雛型剤を提供するもので
ある。
以下にその詳細を述べる。
まず、この発明における不飽和脂肪酸に対する飽和脂肪
酸の比が0.20以下の油脂は、たとえば、ナタネ油、
大豆油、コーン油、ヒマワリ油、サフラワー油、ラッカ
セイ油、オリーブ油などの植物油であって、このような
油脂を融点が3〜1500、好ましくは5〜1oo0、
になるように通常の条件下で選択的水素添加し、得られ
る油脂(水添油脂と略称する)をこの発明においては連
続相の油に使用する。
ここで、不飽和脂肪酸に対する飽和脂肪酸の比を0.2
0以下に限定する理由は、この範囲の脂肪酸組成を有す
る油脂を原料して使用するならば、低融点で可成りの量
の酸化に対して不安定なりノール酸、リノレィン酸を減
少させることができ「流動状の酸化安定性の良好な油脂
が得られるためであり、また、水添油脂の融点を3〜1
5oとする理由は、3℃禾満のものは酸化安定性の面で
充分でなく、15ooを越えるものはWノO型の製品が
高粘度となり流動性を欠き、好ましくないからである。
なお「水素添加処理前後の油脂の安定性を活性酸素法(
AOM法)によって比較すると、未水添油脂が約1餌寿
間程度であるのに対して、水添油脂は30〜5瓜時間程
度であって、水素添加処理による油脂の安定性の向上は
きわめて顕著である。この発明においては「 このよう
に安定化された水添油脂を30〜80%(以下すべて重
量%)になるように用いる。なぜならば、30%未満で
はスプレー用に必要な流動性が得難く、離型効果も悪く
、また逆に80%を越える多量では、後述する油不濠性
のものを添加するために必要な水分が不足すると同時に
、製品の油っぽさを無くすために、製品中の油脂含量を
水の添加によって低下させようとする意義を失ってしま
うからである。つぎに、この発明における親油性乳化剤
は、親水性親油性バランス(HLB)の低い、たとえば
「茂糖脂肪酸ェステル、ポリグリセリン縮合リシノール
酸ェステル、モノグリセラィド等の乳化力の強いものが
好ましく、これらを単独もしくは混合して0.2〜10
%配合する。
ここで、乳化剤の量は、0.2%未満では乳化状態が悪
く、性能的にも満足されるものは得難く、一方、10%
を越えると、乳化効果は充分得られても「経済的不利を
招くと同時に、風味を害することから望ましくない。ま
た、この発明におけるセルロース類、ガム質類もしくは
その他の多糖類とは生地と夫板の間の隔離膜的役割を果
すものであって、たとえば、メチルセルロース、アラビ
アガム、殿粉、加工殿粉等従来用いられているもので何
等の支障を来たすものではないが、これらの少なくとも
一つを1〜6%配合する。
これらの配合の際は、予め水に溶解させるかまたは充分
に分散させた状態にしておく。なお、この際にたとえば
デヒドロ酢酸ナトリウムのような保存料を添加しておく
と腐敗に対して安定となる。ここでセルロース類等が1
%禾満では性能的に好ましくなく、また、6%を越える
と効果の向上は期待薄となり焼成時に残笹が増加するだ
けで、増量の利点はほとんど認められない。この発明は
、以上述べた特定の水添油脂30〜80%と、親油性乳
化剤0.2〜10%とセルロース類等の1〜6%と残り
20〜70%の水とを混合し、WノO型ェマルジョンの
通常の乳化技術を利用して得られるものであって、液体
油としての流動性を残しながらも「固形状の脂肪とほぼ
同等の酸化安定性を有するW/O型ェマルジョンの離型
剤であるから、製菓製パン業界に与える意義はきわめて
大きいと言える。
以下に実施例を示す。
〔実施例 1〕 飽和脂肪酸ノ不飽和脂肪酸の値が0.10のナタネ油を
〜ニッケル触媒の存在下で水素lk9′の(ゲージ圧入
200o○のオートクレープ・中でヨウ素価が101
1になるまで水素添加処理し、処理後得られた油はio
0で液状を呈し、5℃においても流動性が認められた。
脂肪酸組成は、C被;・ニ4,。
%「 C26:2ニ〇.3%、C滋…・ニ2,5%「
C28:2=65.2%、C28:3=19.8%、C
28:4十C3.:.=7.2%、C3,:2=1.0
%であり、トランス酸は11.2%であった。またAO
M法による安定性は4斑時間であった。このような油脂
250kgを用い「 これに親油性乳化剤としてポリグ
リセリン縮合リシノール酸ェステル(太陽化学社製、商
品名818−C)20k9と油脂不熔性の物質として微
粉末セルロース粉(旭化成社製、登録商標アビセル)2
0k9と水210k9とを750Cで混合し、特殊機化
工業社製ラインミックフロ−に通して予備乳化した後、
テストボテーターを用いて急冷した。
得られたものは5℃においても流動性があり、実際の使
用温度と考えられる25〜35ご0では油水分離はなく
、きわめて良好なスプレー適性と離型効果を有していた
。なお、鱗型効果はつぎのような方法で具体的に調べた
。すなわち、カップケーキを焼成し、この実施例で得た
離型剤に対して、凶ナタネ油十5%レシチンおよび{B
ー某国製流動状Wノ○型離型油を対照品に選び、これら
3種の離型剤を同一条件で比較したときの状態を観察評
価したものであり、その結果を表にまとめた。この表に
示したとおり、{B)は比較的良好な結果が一応得られ
たもののも試験を反復行なうにつれて、酸化によると思
われる異臭の発生が、実施例のものに比べて、徐々に強
くなり、製品に悪い風味を与えるようになることがわか
った。したがって「{B’は実施例1によって得られた
ものよりも遥かに劣るものと言える。表 〔実施例 2〕 飽和脂肪酸ノ不飽和脂肪酸の値が0.19の大豆油を実
施例1と同じ条件下で、ヨウ素価が100.1になるま
で水素添加した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 不飽和脂肪酸に対する飽和脂肪酸の比が0.20以
    下の油脂を水素添加して融点を3〜15℃付近としたも
    の30〜80%と、親油性乳化剤0.2〜10%と、セ
    ルロース類、ガム質類もしくはその他の多糖類のうちの
    少なくとも一つを1〜6%と、水20〜70%とからな
    り、油中水(W/O)型エマルジヨンで流動性を有する
    ことを特徴とする製菓製パン用離型剤。
JP58022480A 1983-02-12 1983-02-12 製菓製パン用離型剤 Expired JPS6012B2 (ja)

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JPS59146532A JPS59146532A (ja) 1984-08-22
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