JPS61149042A - 乳化油脂組成物の製造法 - Google Patents
乳化油脂組成物の製造法Info
- Publication number
- JPS61149042A JPS61149042A JP59271875A JP27187584A JPS61149042A JP S61149042 A JPS61149042 A JP S61149042A JP 59271875 A JP59271875 A JP 59271875A JP 27187584 A JP27187584 A JP 27187584A JP S61149042 A JPS61149042 A JP S61149042A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- fat
- temperature
- acid ester
- ricinoleic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Grain Derivatives (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、各種食品に用いられるマーガリン様又はクリ
ーム様の乳化油脂組成物の製法に関する。更に詳しくは
、温度の変化に対して安定で食品に使用したとき優れた
物性を示すマーガリン様又はクリーム様の乳化油脂組成
物に関する。
ーム様の乳化油脂組成物の製法に関する。更に詳しくは
、温度の変化に対して安定で食品に使用したとき優れた
物性を示すマーガリン様又はクリーム様の乳化油脂組成
物に関する。
「従来の技術」
従来より各種食品に使用するマーガリン様又はクリーム
様の乳化油脂組成物は多数販売されており、それぞれ目
的に応じた製造方法が採用されている。これらの乳化油
脂組成物は、一般にバターの如き動物性油脂又は大豆油
、綿実油、やし油等の植物油及びこれらの硬化油を混合
し、これに各種界面活性剤を混合して製造するものであ
る。然し、原料の配合を色々変えて加工に工夫をこらし
た乳化油脂組成物でも、その物性に一定の限界が存在し
、乳化した後、室温又はそれ以上の温度条件下におくと
急速に変化し、組織が破壊され、変化する欠点があり、
そのため貯蔵は必ず低温で行なわれなければならなかっ
た。そこで、温度の変化に対して比較的安定で常温で貯
蔵しても品質の劣化しない製造方法も研究されており、
例えば特公昭56−46810号には、所定範囲のSC
I値を持つ如く油脂を調合し、該油脂に対しレシチン、
主に親水性界面活性剤及びガム質を添加し、乳固形物と
共に乳化する起泡性油脂物質の製造法が記載されている
。
様の乳化油脂組成物は多数販売されており、それぞれ目
的に応じた製造方法が採用されている。これらの乳化油
脂組成物は、一般にバターの如き動物性油脂又は大豆油
、綿実油、やし油等の植物油及びこれらの硬化油を混合
し、これに各種界面活性剤を混合して製造するものであ
る。然し、原料の配合を色々変えて加工に工夫をこらし
た乳化油脂組成物でも、その物性に一定の限界が存在し
、乳化した後、室温又はそれ以上の温度条件下におくと
急速に変化し、組織が破壊され、変化する欠点があり、
そのため貯蔵は必ず低温で行なわれなければならなかっ
た。そこで、温度の変化に対して比較的安定で常温で貯
蔵しても品質の劣化しない製造方法も研究されており、
例えば特公昭56−46810号には、所定範囲のSC
I値を持つ如く油脂を調合し、該油脂に対しレシチン、
主に親水性界面活性剤及びガム質を添加し、乳固形物と
共に乳化する起泡性油脂物質の製造法が記載されている
。
然し、この方法によるもlO℃程度の温度では安定性が
高いが、夏季昇温すると安定性が失われる欠点を有する
。
高いが、夏季昇温すると安定性が失われる欠点を有する
。
また、温度の変化に弱い乳化油脂組成物を食品用、例え
ば製菓用として用いたときは、その表面のつや、色及び
造花性において満足なものが得られないことが一般に知
られている。
ば製菓用として用いたときは、その表面のつや、色及び
造花性において満足なものが得られないことが一般に知
られている。
「発明が解決しようとする問題点」
本発明者は、温度抵抗性が強く、高温の室温においても
安定な造花性を示し、表面のっや及び色のよい乳化油脂
組成物を得んと長年研究を進め、従来油脂物質の調整に
当り、みすごされていた油脂の結晶開始温度や解熱時の
吸熱量が乳化物の特性に重大な影響を与えることを知り
、示差走査熱量計(D S C)による測定で70℃よ
り20℃/minの冷却速度で冷却したとき結晶化開始
温度が18°〜5°Cの間にあり、0℃で10分間保持
し、2℃/minの昇温速度で50℃まで昇温したとき
吸熱ピーク頂点が5℃以上となるような油脂を調製し、
この油脂にポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
を添加して乳化することにより解決した。
安定な造花性を示し、表面のっや及び色のよい乳化油脂
組成物を得んと長年研究を進め、従来油脂物質の調整に
当り、みすごされていた油脂の結晶開始温度や解熱時の
吸熱量が乳化物の特性に重大な影響を与えることを知り
、示差走査熱量計(D S C)による測定で70℃よ
り20℃/minの冷却速度で冷却したとき結晶化開始
温度が18°〜5°Cの間にあり、0℃で10分間保持
し、2℃/minの昇温速度で50℃まで昇温したとき
吸熱ピーク頂点が5℃以上となるような油脂を調製し、
この油脂にポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
を添加して乳化することにより解決した。
従来、乳化油脂組成物を製造する場合、あらかじめ各原
料油脂の固体脂指数(SCI)の温度による量化曲線を
調べ、調合後の稠度を予測しながら調合を決定するもの
であるが、これでは、SCIから予想される特定のタイ
プの乳化物しか狙えず熱に対する安定性を付与させるた
めには前記した特公昭56−46810号に記載するよ
うに乳化物を多種類使用し、しかも添加割合を厳密に管
理する必要がある。然し、本発明では調合油脂のDSC
を測定し、直接安定性を知るものであるから上記の欠点
は解消し、管理も容易となる。
料油脂の固体脂指数(SCI)の温度による量化曲線を
調べ、調合後の稠度を予測しながら調合を決定するもの
であるが、これでは、SCIから予想される特定のタイ
プの乳化物しか狙えず熱に対する安定性を付与させるた
めには前記した特公昭56−46810号に記載するよ
うに乳化物を多種類使用し、しかも添加割合を厳密に管
理する必要がある。然し、本発明では調合油脂のDSC
を測定し、直接安定性を知るものであるから上記の欠点
は解消し、管理も容易となる。
本発明は、示差走査熱量計(D S C)による測定で
70℃より20℃/minの冷却速度で冷却したとき結
晶化開始温度が18°〜5℃の間にあり、0℃で10分
間保持し、2℃/minの昇温速度で50°Cまで昇温
したとき吸熱ピーク頂点が5℃以上となるように調整し
た油脂に対してポリグリセリン縮合リシノレイン酸エス
テルを0.05〜20重量%添加して乳化油脂組成物を
製造する方法である。
70℃より20℃/minの冷却速度で冷却したとき結
晶化開始温度が18°〜5℃の間にあり、0℃で10分
間保持し、2℃/minの昇温速度で50°Cまで昇温
したとき吸熱ピーク頂点が5℃以上となるように調整し
た油脂に対してポリグリセリン縮合リシノレイン酸エス
テルを0.05〜20重量%添加して乳化油脂組成物を
製造する方法である。
本発明で使用する示差走査熱量分析とは、熱量を測定せ
んとする試料と、基準物質を同一室内におき、一定の速
度で加熱又は冷却し、示差温度が0になるまで電力を供
給し、試料側と基準物質側との温度差が常にOになるよ
うに保ち、Oに保つエネルギーを各温度において記録す
るものである。従って、今迄製造上の管理対象となって
いない油脂の結晶化熱量や融解時の吸熱エネルギーを測
定することができ、このような測定結果を基礎として乳
化油脂組成物を管理するという考え方は今迄全くなかっ
た。
んとする試料と、基準物質を同一室内におき、一定の速
度で加熱又は冷却し、示差温度が0になるまで電力を供
給し、試料側と基準物質側との温度差が常にOになるよ
うに保ち、Oに保つエネルギーを各温度において記録す
るものである。従って、今迄製造上の管理対象となって
いない油脂の結晶化熱量や融解時の吸熱エネルギーを測
定することができ、このような測定結果を基礎として乳
化油脂組成物を管理するという考え方は今迄全くなかっ
た。
本発明で使用する油脂は、大豆、諦実油、なたね油、パ
ーム油、コーン油、パーム核油、乳脂、牛脂等の各動植
物油脂及びそれらの硬化油、分別油、エステル交換油な
どを単独又は混合して使用し、OSCによる測定で70
℃より20℃/minの冷却速度で冷却したとき結晶化
開始温度が18゜〜5℃の間にあり、0℃で10分間保
持し、2℃/minの昇温速度で50℃まで昇温したと
きの吸熱ピーク頂点が5℃以上となる如く管理する。試
験の結果、冷却温度が18℃以上になると風味の点で後
味が良くない等の欠点が生じ、逆に、5℃以下となると
高温での乳化が不安定となり離水等が生じる。又、昇温
試験で吸熱ピークの頂点が5℃以下となると高温での乳
化が不安定となる。
ーム油、コーン油、パーム核油、乳脂、牛脂等の各動植
物油脂及びそれらの硬化油、分別油、エステル交換油な
どを単独又は混合して使用し、OSCによる測定で70
℃より20℃/minの冷却速度で冷却したとき結晶化
開始温度が18゜〜5℃の間にあり、0℃で10分間保
持し、2℃/minの昇温速度で50℃まで昇温したと
きの吸熱ピーク頂点が5℃以上となる如く管理する。試
験の結果、冷却温度が18℃以上になると風味の点で後
味が良くない等の欠点が生じ、逆に、5℃以下となると
高温での乳化が不安定となり離水等が生じる。又、昇温
試験で吸熱ピークの頂点が5℃以下となると高温での乳
化が不安定となる。
更に、本発明では乳化剤としてポリグリセリン縮合リシ
ノレイン酸エステルを使用するが、このエステルとして
は、ジグリセリン縮合すシルイン酸エステル、トリグリ
セリン縮合リシノレイン酸エステル等が使用され、その
使用量は前記油脂に対し0.05〜20重量%である。
ノレイン酸エステルを使用するが、このエステルとして
は、ジグリセリン縮合すシルイン酸エステル、トリグリ
セリン縮合リシノレイン酸エステル等が使用され、その
使用量は前記油脂に対し0.05〜20重量%である。
若しこの添加量が上記範囲より少なくなると乳化が不安
定となり、逆に多過ぎると風味が悪く、添加量に応じた
効果が得られないので不経済である。
定となり、逆に多過ぎると風味が悪く、添加量に応じた
効果が得られないので不経済である。
実施に際しては、前述のようなりSCの測定値を有する
油脂を調整し、この油脂にレシチン及びシュガーエステ
ルを添加し、次いでポリグリセリン縮合リシノレイン酸
エステルを加えて乳化する。なお、この乳化油脂組成物
には更に食塩、砂糖、調味料、食用色素、香辛料等を加
えることができる。乳化は、常法により行うもので例え
ばホモミキサーで混合し、殺菌後ホモゲナイザー又はコ
ロイドミル等で乳化し、乳化後は無菌的に容器に充填し
販売に供する。
油脂を調整し、この油脂にレシチン及びシュガーエステ
ルを添加し、次いでポリグリセリン縮合リシノレイン酸
エステルを加えて乳化する。なお、この乳化油脂組成物
には更に食塩、砂糖、調味料、食用色素、香辛料等を加
えることができる。乳化は、常法により行うもので例え
ばホモミキサーで混合し、殺菌後ホモゲナイザー又はコ
ロイドミル等で乳化し、乳化後は無菌的に容器に充填し
販売に供する。
本発明の効果を試験例により説明する。実験に際して、
硬化度を変えた大豆硬化油2種類と大豆サラダ油を配合
し、DSC分析パターンを異にしたA、B、Cの3種類
の油脂を調製した。
硬化度を変えた大豆硬化油2種類と大豆サラダ油を配合
し、DSC分析パターンを異にしたA、B、Cの3種類
の油脂を調製した。
これら油脂のDSC分析パターンは第1図及び第2図に
示す。第1図は油脂を温度70℃に加温した後、20℃
/minの冷却速度で冷却したときの降温サーモグラム
を示し、それぞれ矢印で示す温度で油脂の結晶化が開始
された。第2図は油脂をQ ”Cで10分間保持し、2
℃/minの昇温速度で昇温したときの昇温サーモグラ
ムを示している。これらの図から、油脂Aは結晶化開始
温度が12℃であり、一方、吸熱ピークの頂点は13°
C付近にあり、本発明で規定するDSC分析パターンの
範囲に属するものである。油脂■及び(Qは対照試験の
油脂であり、結晶開始温度及び吸熱ピークの頂点がそれ
ぞれ4°Cと4°C付近及び21℃と19℃付近にある
ものである。すなわち、油脂Cは吸熱ピークの頂点は本
発明の範囲に入るが結晶開始温度が範囲外であり、一方
、油脂Bはいずれの温度も範囲外である。これら3種類
の油脂を用いて、第1表の配合例に従って7種類の乳化
油脂組成物を調製した。この乳化油脂組成物は次の通り
調製する。70℃に加温した油脂にレシチン、ジグリセ
リン縮合すシルイン酸エステル、トリグリセリン縮合リ
シノレイン酸エステル、グリセリンモノオレートを分散
させた。別に砂糖、シュガーエステルを分散、溶解させ
た70°Cの水に上記油相成分をホモミキサー500
rpmの攪拌下で徐々に添加した。添加終了後5分間攪
拌を続け、その後5°Cまで冷却した。第1表において
、患1及び隘4は本発明の乳化油脂組成物を示し、患2
、t’h3、黒5、寛6及び患7は対照となる乳化油脂
組成物を示している。
示す。第1図は油脂を温度70℃に加温した後、20℃
/minの冷却速度で冷却したときの降温サーモグラム
を示し、それぞれ矢印で示す温度で油脂の結晶化が開始
された。第2図は油脂をQ ”Cで10分間保持し、2
℃/minの昇温速度で昇温したときの昇温サーモグラ
ムを示している。これらの図から、油脂Aは結晶化開始
温度が12℃であり、一方、吸熱ピークの頂点は13°
C付近にあり、本発明で規定するDSC分析パターンの
範囲に属するものである。油脂■及び(Qは対照試験の
油脂であり、結晶開始温度及び吸熱ピークの頂点がそれ
ぞれ4°Cと4°C付近及び21℃と19℃付近にある
ものである。すなわち、油脂Cは吸熱ピークの頂点は本
発明の範囲に入るが結晶開始温度が範囲外であり、一方
、油脂Bはいずれの温度も範囲外である。これら3種類
の油脂を用いて、第1表の配合例に従って7種類の乳化
油脂組成物を調製した。この乳化油脂組成物は次の通り
調製する。70℃に加温した油脂にレシチン、ジグリセ
リン縮合すシルイン酸エステル、トリグリセリン縮合リ
シノレイン酸エステル、グリセリンモノオレートを分散
させた。別に砂糖、シュガーエステルを分散、溶解させ
た70°Cの水に上記油相成分をホモミキサー500
rpmの攪拌下で徐々に添加した。添加終了後5分間攪
拌を続け、その後5°Cまで冷却した。第1表において
、患1及び隘4は本発明の乳化油脂組成物を示し、患2
、t’h3、黒5、寛6及び患7は対照となる乳化油脂
組成物を示している。
(本頁以下余白)
これら7種類の乳化油脂組成物をそれぞれスポンジケー
キの上に塗り広めたり、絞り出したり、そのときの表面
のつや、色及び造花性を調べ、さらに5°C及び30″
Cにおける硬さを針入度試験器を用いて測定した。その
結果を第2表に示した。
キの上に塗り広めたり、絞り出したり、そのときの表面
のつや、色及び造花性を調べ、さらに5°C及び30″
Cにおける硬さを針入度試験器を用いて測定した。その
結果を第2表に示した。
第 2 表
第2表より判明するように、本発明のDSC分析パター
ンを有する油脂Aを使用し、乳化剤としてジグリセリン
縮合すシルイン酸エステル又はトリグリセリン縮合リシ
ノレイン酸エステルを使用した魚1又はl1h4は表面
のつや、色及び造花性において良好な結果を示し、さら
に針入度においても変化が少なく、したがって、硬さが
低温から高い室温まで適度なことを示している。このこ
とがら隘1及び陽4の乳化油脂組成物は、低温及び高温
のいずれにおいても絞り出しが可能であり、温度変化に
対し優れた安定性を有していることが判る。これに対し
、油脂として対照の■及び0を使用したN11L2及び
隘3についてみると、前者は表面のつやは良好であるが
表面の色及び造花性はや\不良乃至不良であり、さらに
針入度の変化は極めて大きい。
ンを有する油脂Aを使用し、乳化剤としてジグリセリン
縮合すシルイン酸エステル又はトリグリセリン縮合リシ
ノレイン酸エステルを使用した魚1又はl1h4は表面
のつや、色及び造花性において良好な結果を示し、さら
に針入度においても変化が少なく、したがって、硬さが
低温から高い室温まで適度なことを示している。このこ
とがら隘1及び陽4の乳化油脂組成物は、低温及び高温
のいずれにおいても絞り出しが可能であり、温度変化に
対し優れた安定性を有していることが判る。これに対し
、油脂として対照の■及び0を使用したN11L2及び
隘3についてみると、前者は表面のつやは良好であるが
表面の色及び造花性はや\不良乃至不良であり、さらに
針入度の変化は極めて大きい。
他方、後者は針入度の変化は少いが表面のつやが不良で
ある0次に乳化剤とし本発明のトリグリセリン縮合リシ
ノレイン酸エステルの代りにグリセリンモノオレートを
使用したN11L5は針入度の表面が比較的大きく、色
、造花性においてや\不良である。さらに嵐6及び磁7
において、油脂として■を使用し、乳化剤としてトリグ
リセリン縮合リシノレイン酸エステル及びグリセリンモ
ノオレートを使用した場合をみると、いずれも針入度の
変化が極めて大きく、前者については造花性が、後者に
ついては色及び造花性がそれぞれ不良であることを示し
ている。以上の結果からみるに、特に、11111L4
及びtk5を比較すると明らかなように、本発明は油脂
囚のみでは良好な物性は得られず、これに乳化剤として
ポリグリセリン縮合りンルイン酸エステルを添加して始
めて目的の物性が得られることが判った。
ある0次に乳化剤とし本発明のトリグリセリン縮合リシ
ノレイン酸エステルの代りにグリセリンモノオレートを
使用したN11L5は針入度の表面が比較的大きく、色
、造花性においてや\不良である。さらに嵐6及び磁7
において、油脂として■を使用し、乳化剤としてトリグ
リセリン縮合リシノレイン酸エステル及びグリセリンモ
ノオレートを使用した場合をみると、いずれも針入度の
変化が極めて大きく、前者については造花性が、後者に
ついては色及び造花性がそれぞれ不良であることを示し
ている。以上の結果からみるに、特に、11111L4
及びtk5を比較すると明らかなように、本発明は油脂
囚のみでは良好な物性は得られず、これに乳化剤として
ポリグリセリン縮合りンルイン酸エステルを添加して始
めて目的の物性が得られることが判った。
以下実施例により説明する。
ナタネ硬化油200g、大豆サラダ油50gの混合物に
無塩バター145gを添加して油脂を調製した。この油
脂のDSC分析における降温サーモグラム及び昇温サー
モグラムは第3図及び第4図のとおりである。この図か
ら明らかなように、この油脂は結晶化開始温度及び吸熱
ピークの頂点は11℃及び15℃付近であり、それぞれ
本発明の範囲に属するものである。この油脂を加熱溶解
し、これにポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
12.5 g、レシチン1gを加えて油脂分を調製する
。水150gに砂糖250g及びシェガーエステル1.
5gを溶解し、この水溶液の中にホモミキサー5000
rpmの攪拌下に上記油脂分を徐々に添加した。添加後
5分間攪拌を続け、その後5℃まで冷却した。このよう
に調製した乳化油脂組成物を絞り袋に入れ、5.10゜
15、20.25.30℃の温度帯に12時間静置し、
次いでこれをスポンジケーキの上に絞り出し、その造花
性の状態を調べた。この結果を第3表に示す。
無塩バター145gを添加して油脂を調製した。この油
脂のDSC分析における降温サーモグラム及び昇温サー
モグラムは第3図及び第4図のとおりである。この図か
ら明らかなように、この油脂は結晶化開始温度及び吸熱
ピークの頂点は11℃及び15℃付近であり、それぞれ
本発明の範囲に属するものである。この油脂を加熱溶解
し、これにポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
12.5 g、レシチン1gを加えて油脂分を調製する
。水150gに砂糖250g及びシェガーエステル1.
5gを溶解し、この水溶液の中にホモミキサー5000
rpmの攪拌下に上記油脂分を徐々に添加した。添加後
5分間攪拌を続け、その後5℃まで冷却した。このよう
に調製した乳化油脂組成物を絞り袋に入れ、5.10゜
15、20.25.30℃の温度帯に12時間静置し、
次いでこれをスポンジケーキの上に絞り出し、その造花
性の状態を調べた。この結果を第3表に示す。
第3表
第3表から明らかなように、この乳化油脂組成物は5〜
30℃の広い温度帯で良好な造花性を示すことが判る。
30℃の広い温度帯で良好な造花性を示すことが判る。
本発明の乳化油脂組成物は、表面のつや、色、造花性が
良く、低温及び高温の室温において、ともに絞り出し可
能な硬さを持ち、食品用として使用したとき極めて大き
な効果を奏するものである。また、この乳化油脂組成物
は、低温貯蔵の必要もなく輸送も常温で行えるものであ
るから、貯蔵、輸送の費用を大幅に節減することができ
る。
良く、低温及び高温の室温において、ともに絞り出し可
能な硬さを持ち、食品用として使用したとき極めて大き
な効果を奏するものである。また、この乳化油脂組成物
は、低温貯蔵の必要もなく輸送も常温で行えるものであ
るから、貯蔵、輸送の費用を大幅に節減することができ
る。
第1図は油脂A、B、Cの降温サーモグラム、第2図は
その昇温サーモグラムを示し、第3図は実施例の油脂の
降温サーモグラム、第4図はその昇温サーモグラムを示
す。 代理人 弁理士 平 木 祐 輔 第1図 pト漬トす一乏り1ラム −W−温サー先r〜
その昇温サーモグラムを示し、第3図は実施例の油脂の
降温サーモグラム、第4図はその昇温サーモグラムを示
す。 代理人 弁理士 平 木 祐 輔 第1図 pト漬トす一乏り1ラム −W−温サー先r〜
Claims (1)
- 示差走査熱量計(DSC)による測定で70℃より20
℃/minの冷却速度で冷却したとき結晶化開始温度が
18°〜5℃の間にあり、0℃で10分間保持し、2℃
/minの昇温速度で50℃まで昇温したとき吸熱ピー
ク頂点が5℃以上となるように調整した油脂に対してポ
リグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを0.05〜
20重量%添加することを特徴とする乳化油脂組成物の
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59271875A JPS61149042A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | 乳化油脂組成物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59271875A JPS61149042A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | 乳化油脂組成物の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61149042A true JPS61149042A (ja) | 1986-07-07 |
JPH0472495B2 JPH0472495B2 (ja) | 1992-11-18 |
Family
ID=17506114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59271875A Granted JPS61149042A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | 乳化油脂組成物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61149042A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0590203A1 (en) * | 1992-09-30 | 1994-04-06 | Unilever N.V. | Ultra low fat spread without thickening agent |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5794328A (en) * | 1980-12-03 | 1982-06-11 | Taiyo Kagaku Kk | Manufacture of water-in-oil type emulsion |
JPS5794246A (en) * | 1980-12-01 | 1982-06-11 | Taiyo Kagaku Kk | Foaming fat and oil composition for cake |
JPS58155043A (ja) * | 1982-03-11 | 1983-09-14 | Ueda Seiyu Kk | ロ−ルイン用マ−ガリンに使用される乳化剤組成物 |
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