JPS61149042A - 乳化油脂組成物の製造法 - Google Patents

乳化油脂組成物の製造法

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JPS61149042A
JPS61149042A JP59271875A JP27187584A JPS61149042A JP S61149042 A JPS61149042 A JP S61149042A JP 59271875 A JP59271875 A JP 59271875A JP 27187584 A JP27187584 A JP 27187584A JP S61149042 A JPS61149042 A JP S61149042A
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oil
fat
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ricinoleic acid
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Yasuyuki Takahashi
康之 高橋
Toshiro Yoshida
吉田 利郎
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Meiji Dairies Corp
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Meiji Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各種食品に用いられるマーガリン様又はクリ
ーム様の乳化油脂組成物の製法に関する。更に詳しくは
、温度の変化に対して安定で食品に使用したとき優れた
物性を示すマーガリン様又はクリーム様の乳化油脂組成
物に関する。
〔発明の目的〕
「従来の技術」 従来より各種食品に使用するマーガリン様又はクリーム
様の乳化油脂組成物は多数販売されており、それぞれ目
的に応じた製造方法が採用されている。これらの乳化油
脂組成物は、一般にバターの如き動物性油脂又は大豆油
、綿実油、やし油等の植物油及びこれらの硬化油を混合
し、これに各種界面活性剤を混合して製造するものであ
る。然し、原料の配合を色々変えて加工に工夫をこらし
た乳化油脂組成物でも、その物性に一定の限界が存在し
、乳化した後、室温又はそれ以上の温度条件下におくと
急速に変化し、組織が破壊され、変化する欠点があり、
そのため貯蔵は必ず低温で行なわれなければならなかっ
た。そこで、温度の変化に対して比較的安定で常温で貯
蔵しても品質の劣化しない製造方法も研究されており、
例えば特公昭56−46810号には、所定範囲のSC
I値を持つ如く油脂を調合し、該油脂に対しレシチン、
主に親水性界面活性剤及びガム質を添加し、乳固形物と
共に乳化する起泡性油脂物質の製造法が記載されている
然し、この方法によるもlO℃程度の温度では安定性が
高いが、夏季昇温すると安定性が失われる欠点を有する
また、温度の変化に弱い乳化油脂組成物を食品用、例え
ば製菓用として用いたときは、その表面のつや、色及び
造花性において満足なものが得られないことが一般に知
られている。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明者は、温度抵抗性が強く、高温の室温においても
安定な造花性を示し、表面のっや及び色のよい乳化油脂
組成物を得んと長年研究を進め、従来油脂物質の調整に
当り、みすごされていた油脂の結晶開始温度や解熱時の
吸熱量が乳化物の特性に重大な影響を与えることを知り
、示差走査熱量計(D S C)による測定で70℃よ
り20℃/minの冷却速度で冷却したとき結晶化開始
温度が18°〜5°Cの間にあり、0℃で10分間保持
し、2℃/minの昇温速度で50℃まで昇温したとき
吸熱ピーク頂点が5℃以上となるような油脂を調製し、
この油脂にポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
を添加して乳化することにより解決した。
従来、乳化油脂組成物を製造する場合、あらかじめ各原
料油脂の固体脂指数(SCI)の温度による量化曲線を
調べ、調合後の稠度を予測しながら調合を決定するもの
であるが、これでは、SCIから予想される特定のタイ
プの乳化物しか狙えず熱に対する安定性を付与させるた
めには前記した特公昭56−46810号に記載するよ
うに乳化物を多種類使用し、しかも添加割合を厳密に管
理する必要がある。然し、本発明では調合油脂のDSC
を測定し、直接安定性を知るものであるから上記の欠点
は解消し、管理も容易となる。
〔発明の構成〕
本発明は、示差走査熱量計(D S C)による測定で
70℃より20℃/minの冷却速度で冷却したとき結
晶化開始温度が18°〜5℃の間にあり、0℃で10分
間保持し、2℃/minの昇温速度で50°Cまで昇温
したとき吸熱ピーク頂点が5℃以上となるように調整し
た油脂に対してポリグリセリン縮合リシノレイン酸エス
テルを0.05〜20重量%添加して乳化油脂組成物を
製造する方法である。
本発明で使用する示差走査熱量分析とは、熱量を測定せ
んとする試料と、基準物質を同一室内におき、一定の速
度で加熱又は冷却し、示差温度が0になるまで電力を供
給し、試料側と基準物質側との温度差が常にOになるよ
うに保ち、Oに保つエネルギーを各温度において記録す
るものである。従って、今迄製造上の管理対象となって
いない油脂の結晶化熱量や融解時の吸熱エネルギーを測
定することができ、このような測定結果を基礎として乳
化油脂組成物を管理するという考え方は今迄全くなかっ
た。
本発明で使用する油脂は、大豆、諦実油、なたね油、パ
ーム油、コーン油、パーム核油、乳脂、牛脂等の各動植
物油脂及びそれらの硬化油、分別油、エステル交換油な
どを単独又は混合して使用し、OSCによる測定で70
℃より20℃/minの冷却速度で冷却したとき結晶化
開始温度が18゜〜5℃の間にあり、0℃で10分間保
持し、2℃/minの昇温速度で50℃まで昇温したと
きの吸熱ピーク頂点が5℃以上となる如く管理する。試
験の結果、冷却温度が18℃以上になると風味の点で後
味が良くない等の欠点が生じ、逆に、5℃以下となると
高温での乳化が不安定となり離水等が生じる。又、昇温
試験で吸熱ピークの頂点が5℃以下となると高温での乳
化が不安定となる。
更に、本発明では乳化剤としてポリグリセリン縮合リシ
ノレイン酸エステルを使用するが、このエステルとして
は、ジグリセリン縮合すシルイン酸エステル、トリグリ
セリン縮合リシノレイン酸エステル等が使用され、その
使用量は前記油脂に対し0.05〜20重量%である。
若しこの添加量が上記範囲より少なくなると乳化が不安
定となり、逆に多過ぎると風味が悪く、添加量に応じた
効果が得られないので不経済である。
実施に際しては、前述のようなりSCの測定値を有する
油脂を調整し、この油脂にレシチン及びシュガーエステ
ルを添加し、次いでポリグリセリン縮合リシノレイン酸
エステルを加えて乳化する。なお、この乳化油脂組成物
には更に食塩、砂糖、調味料、食用色素、香辛料等を加
えることができる。乳化は、常法により行うもので例え
ばホモミキサーで混合し、殺菌後ホモゲナイザー又はコ
ロイドミル等で乳化し、乳化後は無菌的に容器に充填し
販売に供する。
〔試験例〕
本発明の効果を試験例により説明する。実験に際して、
硬化度を変えた大豆硬化油2種類と大豆サラダ油を配合
し、DSC分析パターンを異にしたA、B、Cの3種類
の油脂を調製した。
これら油脂のDSC分析パターンは第1図及び第2図に
示す。第1図は油脂を温度70℃に加温した後、20℃
/minの冷却速度で冷却したときの降温サーモグラム
を示し、それぞれ矢印で示す温度で油脂の結晶化が開始
された。第2図は油脂をQ ”Cで10分間保持し、2
℃/minの昇温速度で昇温したときの昇温サーモグラ
ムを示している。これらの図から、油脂Aは結晶化開始
温度が12℃であり、一方、吸熱ピークの頂点は13°
C付近にあり、本発明で規定するDSC分析パターンの
範囲に属するものである。油脂■及び(Qは対照試験の
油脂であり、結晶開始温度及び吸熱ピークの頂点がそれ
ぞれ4°Cと4°C付近及び21℃と19℃付近にある
ものである。すなわち、油脂Cは吸熱ピークの頂点は本
発明の範囲に入るが結晶開始温度が範囲外であり、一方
、油脂Bはいずれの温度も範囲外である。これら3種類
の油脂を用いて、第1表の配合例に従って7種類の乳化
油脂組成物を調製した。この乳化油脂組成物は次の通り
調製する。70℃に加温した油脂にレシチン、ジグリセ
リン縮合すシルイン酸エステル、トリグリセリン縮合リ
シノレイン酸エステル、グリセリンモノオレートを分散
させた。別に砂糖、シュガーエステルを分散、溶解させ
た70°Cの水に上記油相成分をホモミキサー500 
rpmの攪拌下で徐々に添加した。添加終了後5分間攪
拌を続け、その後5°Cまで冷却した。第1表において
、患1及び隘4は本発明の乳化油脂組成物を示し、患2
、t’h3、黒5、寛6及び患7は対照となる乳化油脂
組成物を示している。
(本頁以下余白) これら7種類の乳化油脂組成物をそれぞれスポンジケー
キの上に塗り広めたり、絞り出したり、そのときの表面
のつや、色及び造花性を調べ、さらに5°C及び30″
Cにおける硬さを針入度試験器を用いて測定した。その
結果を第2表に示した。
第   2   表 第2表より判明するように、本発明のDSC分析パター
ンを有する油脂Aを使用し、乳化剤としてジグリセリン
縮合すシルイン酸エステル又はトリグリセリン縮合リシ
ノレイン酸エステルを使用した魚1又はl1h4は表面
のつや、色及び造花性において良好な結果を示し、さら
に針入度においても変化が少なく、したがって、硬さが
低温から高い室温まで適度なことを示している。このこ
とがら隘1及び陽4の乳化油脂組成物は、低温及び高温
のいずれにおいても絞り出しが可能であり、温度変化に
対し優れた安定性を有していることが判る。これに対し
、油脂として対照の■及び0を使用したN11L2及び
隘3についてみると、前者は表面のつやは良好であるが
表面の色及び造花性はや\不良乃至不良であり、さらに
針入度の変化は極めて大きい。
他方、後者は針入度の変化は少いが表面のつやが不良で
ある0次に乳化剤とし本発明のトリグリセリン縮合リシ
ノレイン酸エステルの代りにグリセリンモノオレートを
使用したN11L5は針入度の表面が比較的大きく、色
、造花性においてや\不良である。さらに嵐6及び磁7
において、油脂として■を使用し、乳化剤としてトリグ
リセリン縮合リシノレイン酸エステル及びグリセリンモ
ノオレートを使用した場合をみると、いずれも針入度の
変化が極めて大きく、前者については造花性が、後者に
ついては色及び造花性がそれぞれ不良であることを示し
ている。以上の結果からみるに、特に、11111L4
及びtk5を比較すると明らかなように、本発明は油脂
囚のみでは良好な物性は得られず、これに乳化剤として
ポリグリセリン縮合りンルイン酸エステルを添加して始
めて目的の物性が得られることが判った。
以下実施例により説明する。
〔実施例〕
ナタネ硬化油200g、大豆サラダ油50gの混合物に
無塩バター145gを添加して油脂を調製した。この油
脂のDSC分析における降温サーモグラム及び昇温サー
モグラムは第3図及び第4図のとおりである。この図か
ら明らかなように、この油脂は結晶化開始温度及び吸熱
ピークの頂点は11℃及び15℃付近であり、それぞれ
本発明の範囲に属するものである。この油脂を加熱溶解
し、これにポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
12.5 g、レシチン1gを加えて油脂分を調製する
。水150gに砂糖250g及びシェガーエステル1.
5gを溶解し、この水溶液の中にホモミキサー5000
rpmの攪拌下に上記油脂分を徐々に添加した。添加後
5分間攪拌を続け、その後5℃まで冷却した。このよう
に調製した乳化油脂組成物を絞り袋に入れ、5.10゜
15、20.25.30℃の温度帯に12時間静置し、
次いでこれをスポンジケーキの上に絞り出し、その造花
性の状態を調べた。この結果を第3表に示す。
第3表 第3表から明らかなように、この乳化油脂組成物は5〜
30℃の広い温度帯で良好な造花性を示すことが判る。
〔発明の効果〕
本発明の乳化油脂組成物は、表面のつや、色、造花性が
良く、低温及び高温の室温において、ともに絞り出し可
能な硬さを持ち、食品用として使用したとき極めて大き
な効果を奏するものである。また、この乳化油脂組成物
は、低温貯蔵の必要もなく輸送も常温で行えるものであ
るから、貯蔵、輸送の費用を大幅に節減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は油脂A、B、Cの降温サーモグラム、第2図は
その昇温サーモグラムを示し、第3図は実施例の油脂の
降温サーモグラム、第4図はその昇温サーモグラムを示
す。 代理人 弁理士 平 木 祐 輔 第1図 pト漬トす一乏り1ラム −W−温サー先r〜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 示差走査熱量計(DSC)による測定で70℃より20
    ℃/minの冷却速度で冷却したとき結晶化開始温度が
    18°〜5℃の間にあり、0℃で10分間保持し、2℃
    /minの昇温速度で50℃まで昇温したとき吸熱ピー
    ク頂点が5℃以上となるように調整した油脂に対してポ
    リグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを0.05〜
    20重量%添加することを特徴とする乳化油脂組成物の
    製造法。
JP59271875A 1984-12-25 1984-12-25 乳化油脂組成物の製造法 Granted JPS61149042A (ja)

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