JPS60109886A - 転写型感熱プリンタのキヤリツジ機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は転写型感熱プリンタに係り１特に−行印字中に
転写不要の部分（スペース］がある場合にキャリッジが
横行移動してもリボンの巻き取り動作をさせない機能（
すなわちスキップ機能）を備えた転写型感熱プリンタの
キャリッジ機構に関する。

〔発明の背景〕

転写型感熱プリンタのキャリッジの具備すべき機能とし
て、（１）キャリッジ自体の横行移動機能。

（２）ヘッドのプラテンへの押し付け、引き離し機能。

（３）リボンの巻取機能、（４）スキップ機能（キャリ
ッジの印字方向移動中にヘッドを戻しリボンの巻取を停
止させる機能）の４一つがある。この４つの機能を全て
満足させるキャリッジ機能を得る為にこれまでは次の方
式が採用されている。

（１）　キャリッジの横行移動の駆動源とリポ／巻取の
駆動源を分けてそれぞれステップモードルを使用し、ヘ
ッドのプラテンへの押し付け、戻し動作をソレノイドで
行なわせて、スキップ時のリボンの巻取停止動作はリボ
ン巻取用ステップモードルの制御により行なわせる方式
（２モードル、１ソレノイド方式）。

（２）　キャリッジの横行移動とリボンの巻取動作を１
つのステップモードルで行なわせ、別に設けたもう１個
のステップモードルでヘッドのプラテンへの押し付け、
戻し動作とスキップ時のリボン巻取停止用クラッチの制
御ｌｌを行なわせる方式（２モ一ドル万式）。

上記いずれの方式においても、２個のステップモードル
を使用する為、ソレノイドを使用する方式に比較して高
価となり、寸法的に見ても、２”ｌＲ］のうち１個のス
テップモードルをキャリッジに搭載しな灯れにならない
ので、寸法の小さいソレノイド搭載形に比較しキャリッ
ジの大形化につながり、製品寸法が大きく表る欠点があ
った０％に製品の高さ寸法が小さい仁とは、製品の外観
デザイン上極めて有利となるが、他方式よりも小形化す
る為には新しいキャリッジ機構を提供する必要がある。

スキップ動作を行なわせる目的は、次の二点である。

（１）　転写フィルムリボンは１巻を巻き終わったら捨
ててしまう消耗品である。したがって１巻の転写フィル
ムリボンを変換しないで長期間使用するには、転写不要
のスペースの際にＦｉ、無駄なリボンの巻き取りをしな
いことが必要となる。そうするとリボン交換期間が長く
なり、ユーザーの運転コスト低減に大きな効果となる。

特に、縦罫線を被転写紙の両端にのみ転写させる様な場
合（図表の枠のみ作成の場合等）には罫線と罫線の間は
全てスペースであシ、スキップ機能がないと、リボンフ
ィルムが浪費されてしまう。

（２）スペース時、キャ゛リッジの横行速度を印字速度
より太きく（１，５〜２倍）すると実効印字速度は増大
し２紙１枚当りの転写時間を短縮できる。

転写時の印字速度は転写フィルム上のインクの溶融時間
等により制限されるが、スペース時は転写の必要がない
のでキャリッジの横行速度を大きくとれ、縦罫線の両端
のみ転写の場合等にかな９の転写時間の短縮が鰭１れる
。

この為、スキップ機能があることは、ユーザーにとって
多大なメリットになる。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、構造が簡単で寸法的にも小形化を計る
ことができ、かつ確実なスキップ動作が可能な転写型感
熱プリンタのキャリッジ機構を提供することである。

〔発明の概要〕

本発明の特徴は、キャリッジの横行移動とリボンの巻取
の駆動力を１個のステップモードルで与えるとともにヘ
ッドのプラテンへρ押し付け、戻し動作を主ソレノイド
で与えて、キャリッジ内のリボン送り軸およびリボン巻
取軸の回転断続用のレバーに別の小さなソレノイドを保
合させ、スキップ時にこのソレノイドに通電し、リボン
の巻取動作を停止させる様にしたことである。

〔発明の実施例〕

第１図に本発明を適用すべき転写型感熱プリンタの全体
斜視図を示す。ｌは被転写紙を巻き付は送り出しを行な
うプラテンローラであり、２は表面に発熱抵抗体を装着
した感熱ヘッドである。３は内部にループ状の転写フィ
ルムを内蔵したリボンカセットである。これら感熱ヘッ
ドおよびリボンガセットを支持するキャリッジにループ
状のタイミングベルト４を係合させ、このタイミングベ
ルト４をステップモードル５で駆動する構成になってい
る。

第２図に全体上面図を示“す。この図に示す如くループ
状のタイミングベルト４の一部に係合したキャリッジ６
は、プーリー７の回転と共に左右の横行動作を行なう。

プーリー７の正転、逆転によシキャリツジの往復運動を
行なわせる。キャリッジ６の上面にはリボンカセット３
が搭載される。

リボンカセット３とキャリッジ６の保合状Ｓｔ第３図お
よび第−図金用いて説明する。キャリッジ６のリボン送
り軸８は、リボンカセット３に設けである送りローラ９
と係合しており、リボン巻取軸１０には補助フランジ１
１が係合している。

この補助フランジ１１には巻取りコア１２が着脱可能に
保止されている。なお、リボンカセット３内に配設しで
ある送りロー２９には、転写フィルム１３の走行全確実
にするための押力全付与する押えローラ１４が圧接して
いる。

転写フィルム１３の巻取り動作を述べる。吐き出し側−
コア１５に巻かれた新しい転写フィルム１３は、ガイド
ローラ１６Ａ、１６Ｂ、固定ガイドビン１７Ａ、感熱ヘ
ッド２．固定ガイドピン１７Ｂを経由して送りローラ９
により一定速度で走行させられ、巻取コア１２に嘴取ら
れる。

第５図および第６図に本発明を実施したキャリッジの内
部構造を示す。第５図はキャリッジの内部構造を示す平
面図であり、第６図は第５図のＡ−Ｂ、−Ｃ−Ｄ−Ｅ−
Ｆ断面を示す断面図である。

キャリッジケース１８に主ソレノイド４３を設け、その
プラノジャ一部１８Ａに一点を中心に回動自ｍｅ：／　
し／イドレバー１９’ｉ保合させる。ソレノイドレバ−
１９の突起部１９Ａに一点を中心に回動自在なヘッドカ
ム２０を係合させ、ヘッドカム２０の突起部２０ＡＫ感
熱ヘツド２を支持したヘッド支持板２１を接触させる。

ヘッド支持板２１はキャリッジケース１８内に設けたギ
ヤリッジ移動方向と平行なピン（図示せず）を中心に回
動自在である。

次に本発明の主題であるスキップ時にリボンの巻取を停
止させる機構について説明する。リボン送り軸８に一体
にリボン送シ軸ギア２２を設ける。

またリボン巻取軸１０に軸受３７を介して巻取軸７”−
ＩＪ−２３を取シ付け、タイミングベルト４と係合させ
る。巻取軸１ｏのフランジ部１０Ａと巻取軸プーリー２
３の間には摩擦板２４を配設し、押しバネ２５により押
し力を与える。その結果、リボン巻取軸１０と巻取軸プ
ーリー２３の間に−定の摩擦力が得られ、ある一定以上
のトルクが作用すると巻取軸１００回転が１”べろ様に
なる。更に、巻取軸１０の下部にはこれと一体につめ歯
車２６を設ける。またキャリッジ内に別に設けたビン２
７を中心に左右に回動自在なレバー２８を設けるととも
に、軸受２９を介してプーリー３０金配設し、これに前
記タイミングベルト４を係合させる。プーリー３０の下
部には一体に歯車部３０Ａを設りる。レバー２８上には
アイドルギア軸３１を設け、このアイドルギア軸３１に
回転自在にアイドルギア３２を取υ付け、前記プーリー
３０の歯車部３０Ａに噛み合わせる。アイドルギア３２
とレバー２８の間には押しバ、ネ３３により摩擦力を与
える。レバー２８にはつめ部２８Ａｔ−設け、レバー２
８の回動により前記つめ歯車２６に保合でさる様にする
。また、前記リボン送り軸８およびリボン巻取軸１０．
レバー２８等を支持する下フレーム３４の下部に取付板
３５を介して小さな従ソレノイド３６を配設する。

仁のソレノイド取何状ａｔ第７図および第８図を用いて
説明する。第７図はソレノイドが吸引していない状態を
示し第８図はソレノイドが吸引している状態を示す。レ
バー２８と一体に鉛直方向下方にソレノイド係合ビン３
８ｆ：突出させ、これにソレノイドのプランジャ一部３
６Ａに一体に設けた保合金具３９を係合させる。第７図
に示す如く、ソレノイドの吸引力開放状態のときはアイ
ドルギア３２とリボン送り軸ギア２２が噛み合える様に
し、ソレノイドが吸引状態のときは第８図に示す様にレ
バーのつめ部２８Ａがつめ歯車２６に係合する様にする
。

次にその動作について第９図、第１０図、第１１図を用
いて説明する。第９図線通常印字状態を示し第１θ図は
スキップ時の状態を示す。第１１図はリターン時の状態
を示す。この図において矢印→はタイミングベルトの移
動方向又は歯車。

プーリーの回転方向を示し、矢印Ｑはレバーの回動力又
はソレノイドの吸引力を示す。

第９図の通常印字状態では、タイばングベルト４の矢印
方向の移動によりプーリー歯車部３０Ａの回転力がアイ
ドルギア３２に伝達され、アイドルギア３２とレバー２
８の間の摩擦力により、レバー２８にリボン送り軸ギア
２２方向への回動力が発生し、アイドルギア２Ｂとリボ
イ送り軸ギア２２が噛み合い、リボン送り軸ギア２２に
プーリー３０の回転が伝達される。リボン送り軸８が矢
印（／）方向に回転し、また、つめ歯車２６にはレノく
−のつめ部２８Ａが係合していない為、巻取軸ブー！Ｊ
−２３の回転がリボン巻取軸１０に伝達され、巻取軸１
０は矢印の方向に回転１″る。したがって転写フィルム
の巻取動作が行なわれる。

＠１０図にスキップ時の状態を示す。通常印字状態にお
いて、まず従ソレノイド３−６に通電されるとソレノイ
ドに吸引力が発生する。この吸引力′ｆ：、第９図で示
したレバー２８の摩擦力による回動力よりも大きく設定
しておく。するとレバー２８がソレノイド係合ビンに強
制的に回動させられ、アイドルギア３２とリボン送り軸
ギア２２の噛み合いがはずされ、同時にレバー２８９つ
め部２８Ａがつめ歯車２６に係合し、つめ歯車２””ｃ
ｏ−一回転が停止させられる。したがってつめ歯車２６
に一体に係合している巻取軸１００回転が停止するから
、転写フィルムの巻取が停止させられる。

次にリターン時の状態を第１１図に示す。リターン時は
タイミングベルト４の移動方向が印字時と逆方向になる
為、レバ−２８４Ｃ作用するアイドルギアの摩擦力によ
る回動力も印字時と反対方向に作用し、リボン送り軸ギ
ア２２とアイドルギア３２の噛み合いがはずされ、レバ
ーのつめ部２８Ａがつめ歯車２６に係合し、リボン巻取
軸の回転も停止させられ、転写フィルムの巻取が停止さ
せられる。

第１２図は本発明の他の実施例を示す。第１０図に示し
た実施例のレバー２８とキャリッジケース間に引張バネ
４０を追加し、その引張バネカｔ１アイドルギア３２の
摩擦力による回動力よりも小さくなる様構成した例であ
る。実験によると、スーキツプ終了時、ソレノイド３６
の吸引力が開放されても、ソレノイドの残留磁気、つめ
歯車２６と−−レーバ′−のつめ部２８Ａのこじシ、ソ
レノイドプランジャーの慣性分等により、・レバー２８
の噛み合ら方向の復帰がアイドルギアの摩擦力だけでは
足・”りすに−れることがある。レバーの復帰動作が遅
れるとζ転写フィルムの走行開始のタイミングが違゛れ
、その間にヘッドがプラテンにタッチしてしまい、転写
フィルムの走行速度とヘッドの走行速度に相対速度が発
生しＣ転写フィルムのこすり転写（ヘッドに通電しない
のに転写フィルム上のインクが被転写紙にこすられて転
写する）が生ずる。

アイドルギヤの摩擦力を増強することは、伝速力のロス
となる為、これを防止し、スキップ終了後。

確実に元の印字状態に戻すのに引張バネ４０金設けたも
のである。

また第８図において、アイドルギア３２とレバー２８間
の摩擦力を除去し、引張バネカ紮増強して、ソレノイド
吸引力よシも小さくなる様に設定しておけば、同様のス
キップ動作が得られる。但しこの場合はスキップ時だけ
でなくリターン時にもソレノイドの通電が必要、となる
。

第１３図は、第１２図の引張バネ４０の代わりにプラン
ジャー後部に押しバネを設けた例である。

第１４図は、第１２図に示した実施例と逆向きにソレノ
イド３６および引張バネ４０を取シ付けた例である。こ
の場合は引張バネ４０によυ當にレバー２８にリボン巻
取軸ｌＯの方向の力が作用している為、スキップ時およ
びリターン時にはソレノイドの通電は不要であるが、通
常印字時にソレノイドの通電が必要となる。

本実施例を採用するに当り従ソレノイド３６の小形化を
計るには、噛み合い状態で回転力伝達中のアイドルギア
３２１１−スキップ時に強制的にソレノイドの吸引力で
引き離す為、その引き離しに要する力を小さくする必要
がある。その為の実施例を第１５図に示１−。アイドル
ギア３２とリボン送り軸ギア２２の噛牟合い時％噛み合
い白面に作用する力）１の力の方向がアイドルギア３２
とレバー２Ｂの回転中心を結ぶ線Ｇ−Ｇと平行になる様
に構成したものである。ここでｆは接庫方向力であり、
αは歯車の圧力角である。この様に構成すれば、噛み合
い伝達力によるレバー２８の回転モーメン）ｔ−０にで
き小さな引き離し力で噛み合いをはずすことができる。

また、４２は、上記両ギアの噛み合いを常にピッチサー
クル上で行なわせる為に設けたストッパーピンである。

この様にすれば、噛み合い時や引離し時に必要とされる
適当なバックラッシュがなくなる様なことがおこらず、
常に安定した引き離し力が得られる。

第１６〜第１９図は、本発明の応用変形例の１つであり
、スキップ動作を、従ソレノイドを設けずに主ソレノイ
ドのみで行なわをる実施例である。

第１６図は、主ソレノイドの吸引状態すなわち通常印字
状態を示し、第１７図り第１６図のＰ方向から視た図で
ある。第１８図は主ソレノイドの吸引力解放状態すなわ
ちスキップ時の状態を示し、第１９図は第１８図のＰ方
向から視た図である。

第１６図および第１７図に示す如く、ヘッドカムレバー
１９の先端を回転断続用レバー２８方向に伸ばし、突起
部１９８ｔ−設ける。その突起部の形状寸法を以下の様
に設定する。すなわちソレノイド４３の吸引時（ｇｉＧ
図の状態）にはレバー２８とへラドレバ−１９の先端部
１９Ｂが係合しない様にし、かつソレノイドの吸引力が
解除された状態（第１８図の状態）に紘、ヘッド支持板
２１とキャリッジケース１８０間に設けたトグル状のヘ
ッド戻しバネ４４の戻し力により、ヘッドカムレバー１
９がその回転中心軸４５を中心に回転して、レバー２８
の２８Ａ部とヘッドカムレバー１９の先端部１９Ｂが係
合する様に構成する。

次に動作を説明する。第１６図および第１７図の通常印
字時にはソレノイド４３が吸引し、ヘッドカムレバー１
９を引張ることによりその吸引力がレバーの突起部１９
Ａ、ヘッドカム２０ｔ−介してヘッド支持板２１に伝達
され、感熱ヘッド２がプラテンロー２１を押し付ける。

同時に、回転断続用−バー２８が、他の実施例と同様に
、ベルト４の運動とアイドルギア３２の摩擦力によりリ
ボン送り軸ギア２２の方向に回動させられ、リボン送り
軸ギア２２とアイドルギア３２が噛み合いリボンの巻取
りが行なわれる。

次にスキップ時の動作を第１８図および第１９図を用い
て説明する。まずスキップ時Ｋｔｉソレノイド４３の通
電が切られる。すると、ヘッド支持板２１とキャリッジ
ケース１８０間に設けられたヘッド戻しバネ４４によυ
感熱ヘッド２がプラテンローラ１から離され戻される。

同時にその戻し力によりヘッドカム２０ｔ−介してヘッ
ドカムレバー１９がその回転中心４５ｔｌ−中心にして
回転させられ、その先端部１９Ｂがレバー２８の係合部
２８Ａと係合し、リボン送シ軸ギア２２と噛み合い状態
にあるアイドルギヤ３２′（１″引き離し、レバ−２８
全回動させ、つめ歯車２６のつめ部とレバー２８が係合
し、リボンの巻枢動作が停止される。

この様に構成１−れば、従ソレノイド（スキップ用ソレ
ノイド）を設けることなしにスキップ動作を行なわせる
ことができる。但し、ヘッド戻しパイ・４４の力により
スキップ時にアイドルギヤ３２の噛み合いを引き離す事
が必要である為、ヘッド戻しバネには、スキップ機能な
しの場合に比較して、かなり大きなバネ力（ヘッドの印
字中ＩＬ？の押力に換算して約１６０ｇ　）が必要とな
る。したがって主ソレノイドも、従来のスキップ機能な
しの場合に比較して、吸引力が大きなものを使用するこ
とが必要となる。

次に本発明の作用効果を説明する。

（１）　本発明のソレノイドによるスキップ方式は、他
のステップモードルによるスキップ方式に比較して構造
が簡単であり５寸法の小形化１部品点数及び重量の削減
９組立性の向上が計れる。

ソレノイドは直線運動をさせるのに好適でちゃ、同じ力
を出すのに必要なソレノイドの大きさとステップモード
ルの大きさを比較すると、ソレノイドの方が大＋ｌＪに
小形化となる。したがって、ステップモードル方式を適
用したプリンタと本ソレノイド方式適用の試作プリンタ
の厚さく高さ）方向の寸法を比較すると、ソレノイド方
式はステップモードル方式の約７０％に低減させること
が可能となる。製品の厚さ方向の寸法が小さいことは、
デザイン上極めて有利となる。

また、ステップモードルとソレノイドを、その駆動制御
の面から比較すると、ステップモードル性ソレノイドに
比較しその駆動制御方式が複雑である為、回路およびソ
フト９エアも複雑となり、電気部品点数も多く必要であ
るのに対し、ソレノイドは４通電のＯＮ、ＯＦＦのみの
駆動回路で良い為、回路がｆｌ＋１単であり５部品゛点
数の削減が計れると同時に組立性の向上、信頼性の向上
が計れる。

（２）ステップモードル方式に比較してこすり転写を防
止し易い構造である。こすシ転写の原因は。

ヘッドの横行移動速度とインクリボンの巻取速度が完全
に一致せずに両者間に相対速腋差があることである。キ
ャリッジすなわちヘッドの横行駆動源とインクリボンの
巻取の駆動源ヲ分けて別々のステップモードルで行なう
従来の方式は、駆動源が別々である為、２つのステップ
モードルの特性のバラツキ等によりヘッドの横行移動速
度とインクリボンの巻取速度を完全に一致させる事は困
難であり、こすり転写が発生し易い構造である。

これに対して本発明の方式は、キャリッジ横行移動の駆
動源とインクリボン巻取の駆動源を同一としている為、
両者間の相対速度の差がなく、こすり転写を防止するの
に最適な構造である。

また、スキップ終了後の転写開始時点に、インクリボン
の巻取速度がヘッドの横行移動速度に達する（すなわち
一致する）前に、感熱ヘッドがプラテンに押し付けられ
ると、ヘッドとインクリボンの間に相対速度差が生ずる
為、こ１゛シ転与を訪発することとなる。これを完全に
防止するには。

インクリボンの巻取速度がキャリッジ（すなわちヘッド
）の横行移動速度と同一となってから、ヘッドをプラテ
ンローラに押し付けることが必要である。

本発明の方式は、スキップ終了後のインクリボンの巻取
開始を、従ソレノイドの通′社をＯＦＦすることにより
行なわせ、ヘッドのプラテンローラへの押し付けを主ソ
レノイドに通電させることにより行なわせる方式である
ので、従ソレノイドの通ＫＯＦＦのタイミングを主ソレ
ノイドの通電ＯＮのタイミングより（数十ミリセカンド
）前にずらして行なわせる仁とにより、スキップ終了後
の転写開始時のこ１−ｖ転与発生を確実に防止できる。

従来の方式の１つであるステップモードルにより感熱ヘ
ッドをプラテンローラに押し付りる方式はヘッドをプラ
テンに押し付ける途中におい１、リボン巻板開始用の機
械式クラッチを制御する方式であるので、電気的にタイ
ミングをとる本発明の方式に比較し１、機械的ロス時間
およびバラツキが大きく、タイミングのずれ時間ｔ＝ｒ
ａに入れて余裕を大きくとる必要がある。１−なわら、
リボンの巻取開始の時期をヘッドのプラテンへの接触時
期よりもかなり大きく前にずらすことが必要である。ス
テップモードルは、同じ直線運動舎させる場合？こ、ソ
レノイドに比較して動作連鼠が比較にならない程遅い為
、上記タイミングをとることはできるが、動作と応答時
間の遅い分だけ、インクリボンの不要な巻き取シが行な
われることになり、スキップの主目的であるリボンの節
約の観点からすると、かなり不利になる。

これに対し本発明の方式で線、応答速度の速いソレノイ
ドを電気的に制御するので、リボン巻取開始時期とヘッ
ドのプラテンへのタッチ時間のずれ時間を極小化可能で
ずれ時間分の転写しない不要なリボン巻取も削減できる
。従って、スキップ機能の主目的であるリボレの節約効
果が非常に大きい。

（３）スキップ時のキャリッジの横行速度を通常印字時
の横行速度よりも大きくして転写の実効速度ｒ上げ１枚
当りの転写時間を短くすることができる。

通′畠印字時のヘッドの横行速度（印字速度）はインク
リボンーヒのインクの溶融時間により規制されるが、ス
キップ時は転写させないのでインクの溶融時間の制約が
ない為、キャリッジの横行速度音大きくすることができ
る。

本発明の方式は、１つのステップモードルでキャリッジ
の移動およびリボンの巻取り動作全行なわせるので、上
記２つの同期速度がとり易く％また１個のステップモー
ドルを制御するだけでスキップ時の高速化に対応できる
。更に動作応答の速いソレノイド金柑いた方式でおるの
で、キャリッジの速い横行速度にも十分対応してヘッド
のプラテンへの押し付は動作、およびインクリボンの巻
き取り９巻き取り停止動作を行なわせることができる。

〔発明の効果〕

本発明には１次の効果がある。

（１）　ソレノイドを使用している為、構造が簡単であ
り、製品の小形化を計ることができる。また制御回路も
簡単であり５部品点数や重量の削減が計れ組立性、１１
頼性が向上する。

（２）　キャリッジ（ヘッド）の横行移動とリボンの巻
取を同」駆動源で行なわせる為、ヘッドとリボンの間の
相対速度差が発生しないから、こすり転写を防止できる
。また、スキップ終了後のへラドタッチのタイミングを
リボン巻取開始のタイミングより微少時間（数十ミリセ
カンド）遅らせることがソレノイドの通電時間制御によ
り簡単に冥−現町龍で、スキップ終了後の転写−瞬間の
こす９転写も防止できる。

（３）応答速度の速いソレノイドを使用する方式だから
スキップ時のキャリッジの高速移動にも十分対応でき、
実効印字スピードが増す。

（４）　応答時間の速いソレノイドを用いた方式だから
スキップ終了後のリボン巻取開始のタイミングとヘッド
タッチのタイミングのずれ時間を極小に設定し、印字さ
せない無駄はリボンの巻取り量を極小にすることができ
る。したがってリボンの節約に多大な効果がめる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による転写型感熱プリンターの全体斜視
図、第２図は全体上面図、第３図はキャリッジとリボン
カセットの保合を示す断面図、第４図はカセットケース
のフタをとったときの上面図％第５図は本発明の実施例
のキャリッジ内部構造図であり、第６図は第５図のＡ−
Ｂ−Ｃ−１）−Ｅ−Ｆ断面である。第７図は第６図のソ
レノイドの取付を示す平面図であり、第８図は第７図の
ソレノイド吸引状態を示す。第９図〜１１図は動作の説
明図である。第１２〜第１４図は本発明の他の実施例の
動作説明図である。第１５図は本発明の実施例のうちの
歯車の噛み合いの力を１況明する為の図である。第１６
図〜第１９図は本発明の応用度形例全示し４第１６図は
ソレノイドの吸引時の状態を示すキャリッジ内部の構造
図であり、第１７図はそのＰ方向から視た図である。第
１８図はスキップ時の状態を示すキャリッジ内部の構造
図であり、第１９図はそのＰ方向から視た図である。 ｌ・・・プラテンローラ、２・・・感熱ヘッド、３・・
・リボンカセット、４・・・タイミングベルト、５・・
・ステップ七−トル、６・・・キャリッジ、７・・・プ
ーリー％　８・・・リボン送り軸、９・・・送りローラ
、ＩＯ・・・リボン巻取軸、１３・・・転写フィルム、
１４・・・押えローラ、１８・・・キャリッジケース、
１９・・・ソレノイドレバー、２０・・・ヘッドカム％
　２１・・・ヘッド支持板、２２・・・リボン込シ軸爾
車、２３・・・巻取軸グーＩＪ−１２４°゛°摩擦板、
２５・・・押しバネ、２６・・・歯車、２８・・・レバ
ー、２９・・・軸受、３０・・・プーリー、３１・・・
アイドルギヤ軸、３２・・・”ｒイドルギャ、３３１・
・押しバネ、３６・・・従ソレノイド、３８・・・ソレ
ノイド係合ピン、３９・・・ソレノイド糸合金具、４０
・・・引張バネ、４２・・・ストッパーピン、４３・・
・悌５図 第７８Ｊ ｑ 第８図 第９図 茶ＩＯ図 第１．１＠ 第１２図 第　１３図 ２ 第１４ＥｊＪ 第　１５図 煤１１ｉｉ］ ’Ｉｙｔｑ図 ￥７１１ ８１９図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被転写紙を巻取り送り出すプラテンローラと。 感熱ヘッドと、ループ状に巻いた転写フィルムを内蔵し
   たリボンカセットと、ひとつのモードルからの駆動力を
   伝達するタイミングベルトに係合して感熱ヘッドおよび
   リボンカセットを支持し横行移動動作をさせるとともに
   リボンカセット内の転写フィルムを巻取るためのリボン
   送り軸およびリボン巻取軸を備えこれら両軸にタイミン
   グベルトからの駆動力を伝達する機構全有するキャリッ
   ジとを含む転写型感熱プリンタにおいて、感熱ヘッドの
   プラテンへの押し付は動作および押し付は力を与える主
   ソレノイドと、リボン送シ軸およびリボン巻取軸への駆
   動力伝達機構の係脱を制御する従ソレノイドとをキャリ
   ッジに設けたことを特徴とする転写型感熱プリンタのキ
   ャリッジ機構。 の駆動力伝達機構の保合をタイミングベルトの駆動力に
   より行ない、スキップ時の駆動力伝達機構の脱出を従ソ
   レノイドで行なうことを特徴とする転写型感熱プリンタ
   のキャリッジ機構。 ３、特許請求の範囲第１項にお−いて、リボ／送９軸お
   よびリポ／巻取軸へのタイミングベルトから−の駆動力
   伝達機構が、リボン巻取軸と同軸に支持されタイミング
   ベルトからの駆動力を摩擦力によりこの巻取軸に伝達す
   るプーリーと、リポ／巻取軸と一体に形成され巻取軸の
   回転を停止させるつめ歯車と、タイミングベルトに保合
   し一体の歯車からリボン送り軸ギアへの駆動力を伝達１
   −るプーリーと、このプーリーと同軸に支持され左右に
   回動可能で常時一定方向の回動力を与えられ前記つめ歯
   車と保脱するつめを有し更に前記従ソレノイドのプラン
   ジャーに係合するレバーと、このにバー上に取付けられ
   てプーリーと一体の歯車からリボン送シ軸ギアにタイミ
   ングベルトの駆動力を伝達するアイドルギアとからなり
   、通常印字時はしン送り軸を同転させるとともにリボン
   巻取り軸もそれと同軸のプーリーからの摩擦力により回
   転させられる一方、スキップ時は従ソレノイドへの通電
   によりレバーが逆方向に回動されアイドルギアがリボン
   送り軸ギアから引き離されるとともにレバーのつめがリ
   ボン巻取軸のつめ歯車と係合し巻取用１と同軸の前記プ
   ーリーからの摩擦力に打ち勝ってリボン巻取軸の回転を
   停止させること′Ｓ：特徴とする転写型感熱プリンタの
   キャリッジ機構。 ４、相許請求の範囲第３項において、レバーとアイドル
   ギア間に摩擦力によるレバー回動力が与えられ、レバー
   にＬアイドルギアがリボン送り軸ギアと噛み合う方向力
   が引張９はねにより當時与えられ、しかも引張りばねに
   よる力がアイドルギアとレバー間の摩擦力よりも小さい
   ことを特徴とする転写型感熱プリンタのキャリッジ機−
   構。 ５、特許請求の範囲第３項において、レバーがアイドル
   ギアとリボン送り軸ギアを噛み合せる方向刃金引張りば
   ねにより受け、しかも引張りはねによる力が従ソレノイ
   ドの吸引力よりも小さいことを特徴とする転写型感熱プ
   リンタのキャリッジ機構。 ６、％許請求の範囲第３項において、従ソレノイドのプ
   ランジャーが後方からの押し力を受け、しかもその押し
   力がアイドルギアとレバー間の摩擦力によるレバー回動
   力よりも小さいことｔｌ−特徴とする転写型感熱プリン
   タのキャリッジ機構。 ７、特許請求の範囲第１項において、リボン送シ軸およ
   びリボン巻取軸へのタイミングベルトからの駆動力伝達
   機構が、リボン巻取軸と同軸に支持されタイミングベル
   トからの駆動力を摩擦力によりこの巻取軸に伝達するプ
   ーリーと、リボン巻取軸と一体に形成され巻取軸の回転
   を停止させるつめ歯車と、タイミングベルトに係合し一
   体の歯車からリボン送り軸ギアへの駆動力を伝達するプ
   ーリーと、このプーリーと同軸に支持され左右に回動可
   能で常時一定方向の回動力を与えられ前記つめ歯車と係
   脱するつめｔ有し更に前記従ソレノイドのプランジャー
   に係合するレバーと、このレバー上に取付けられてプー
   リーと一体の歯軍刀ふらりボン送シ軸ギアにタイミング
   ベルトの駆動力を伝達するアイドルギアとからなり、レ
   バーのつめとリボン巻取軸が係合する方向力を引張シば
   ねにより与え１通常印字時は従ソレノイドに通電してレ
   バーの一方向への回動によりアイドルギアがリボン送り
   軸を回転させるとともにリボン巻取軸もそれと同軸のプ
   ーリーがらの摩擦力にょ＃）ｌｉａ１転させられる一方
   、スキップ時には従ソレノイドへの通電を中止して引張
   りばねによりレバーが逆方向に回動されアイドルギアが
   リボン送１）４１１ギアから引離されるとともにレバー
   のつめがリボン巻取軸のつめ歯車と係合し＠爪軸と同軸
   の前記プーリーからの摩擦力に打ち肋ってリボン巻取軸
   の回転を停止させることを特徴とする転写型感熱プリン
   タのキャリッジ機構。 ８、％′許請求の範囲第３項〜第７項のいずれか一項に
   おいて、アイドルギアとリボン送り軸ギアの噛み合い時
   、噛み合い歯面に作用する伝達力の方向がアイドルギア
   の中心とレバーの回動中心を結ＪＩ：ｍ）−＃＋Ｆｉ　
   Ｄｒ　％　；Ｌ　ｒ　！−−酩ｓｉｔ　Ｌ　ｉ’　Ｊｂ
   　ｋ−ｒａｗ　、ｔ＋＋　、Ｊ−−１−−リンクのキャ
   リッジ＠構。 ９、特許請求の範囲第３項〜第８項のいずれが一項にお
   いて、レバーの回動範囲が回動ストッパービンにより規
   制され、アイドルギアとリボン送シ軸ギアが噛み合うと
   きに、噛み合いが両歯車のピッチサークル上で常に行な
   われることを特徴とする転写型感熱プリンタのキャリッ
   ジ機構。 １０、被転写紙を巻取り送り出すプラテンローラと感熱
   ヘッドと、ループ状に巻いた転写フィルムを内蔵したリ
   ボンカセットと、ひとつのモードルからの駆動力を伝達
   するタイミングベルトに係合して感熱ヘッドおよびリボ
   ンカセットを支持し横行移動動作をさせるとともにリボ
   ンカセット内の転写フィルムを巻取るためのリボン送り
   軸およびリボン巻取軸を備えこれら両軸にタイミングベ
   ルトからの駆動力を伝達する機構を有するキャリッジと
   を含む転写型感熱プリンタにおいて、リボン巻取軸と同
   軸に支持されタイミングベルトからの駆動力を摩擦力に
   よりこの巻取軸に伝達するブーリート、！Ｊｙｔ’ン巻
   取軸に一体に綴ｆ？づｈ真旬紬ｎ１闇転を停止させるつ
   め歯車と、タイミングベルトに係合し一体の歯車からリ
   ボン送り軸ギアベの駆動力を伝達するプーリーと、この
   プーリーと同軸に支持され左右に回動可能で常時−足方
   向に回動力を与えられ前記つめ歯車と係脱するつめを有
   するレバーと、このレバー上に取付けられプーリーと一
   体の歯車からリボン送り軸ギアにタイミングベルトの駆
   動力を伝達するアイドルギアと、ひとつのソレノイドと
   、左右に回動可能で一端をこのソレノイドのプランジャ
   ーに係合され他端に前記アイドルギアを取付けたレバー
   の先端に係合する突起部を有し感熱ヘッドのプラテンへ
   の押し付は動作および押し付は力を与える先端部を持つ
   ヘッドカムレバーとを備え、通常印字時には通電された
   ソレノイドがへラドカムレバーの一端を引くことにより
   先端部が感熱ヘッドをプラテンに押し付けるとともにタ
   イミングベルトの駆動力がアイドルギアによりリボン送
   り軸に伝えられる一方、スキップ時にｄソレノイドへの
   通電が中止されヘッドカムレバーが反対方向に回動する
   ときにその突起部がアイドルギアを取シ付けたレバーを
   リボン送り軸から引き離すとともにこのレバーのつめが
   リボン巻取軸のつめ歯車と係合し巻取軸と同軸の前記プ
   ーリーからの摩擦力に打ち勝ってリボン巻取軸の回転全
   停止さぐることを特徴とする転写型感熱プリンタのキャ
   リッジ機構。