JPS6010970Y2 - 小箱等の供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小箱等の供給装置に関し、更に詳細には集積上
包み包装機等に使用するのに適した供給装置に関する。

一般に、幅や長さに比較して厚み寸法の小さい包装用小
箱等は、ベルトコンベア上を起立させずに倒して移送し
た方が安定性がよく好ましいが、そのような小箱を集積
して上包み包装する場合には、そのように倒して移送さ
れて来る小箱を起立させて所定個数ずつ集積し、上包み
包装装置に装入する必要がある場合がある。

ベルトコンベア上を倒されて送られて来る小箱を起立さ
せるための装置として、従来は、小箱を円弧状の案内板
に沿って起立させる装置が使用されていた。

ところが、この装置は小箱を起立させずに倒したまま上
包み包装装置に供給したい場合でもそのように供給でき
ない欠点があった。

またコンベア上で移送される箱状のものを移送途中で起
立させる装置としては例えば特公昭５３−３０４２峰に
示されるものがあるが、この装置では回動するレバで小
箱状のボードを単に起立させるだけであるためコンベア
に後続する固定の載置板の上に移すには別途移し変え装
置を設けなければならない問題がある。

更に品物が連続して送られて来る場合には後続する品物
により起立動作が妨げられる可能性もある。

したがって、本考案は小箱等を必要に応じて選択的に起
立させて或は倒したままで確実に供給できる構造の簡単
な供給装置を提供し、それによって前述のような従来の
問題を解決することにある。

本考案は、小箱等の幅より小なる幅のコンベアと、該コ
ンベアに続けて設けた載置板と、該コンベアと載置板と
の連続部分近傍において、該コンベアの両側から小箱等
の移送通路内に選択的に出没可能に設けられた一対のス
トッパと、該ストッパより上流側において該コンベアを
挟んで設けられていて該ストッパに当接して停止しまた
小箱等の下面を押し上げて該小箱等を起立させる起立レ
バーとを備えた小箱等の起立装置において、各起立レバ
ーを一対の旋回可能なアームに連結して直立状態で旋回
可能にし、該ストッパに該小箱等の側面に当接して該小
箱等の回転支点を与えるピボットを設け、該起立レバー
より上流側において該コンベアを挟んで一対の押え爪を
回動可能に設け、該押え爪で起立すべき小箱等の次に後
続する小箱等を挟持して分離するように構成されている
。

上記構成において、小箱等がストッパの位置の近くに送
られて来ると押え爪が後続する小箱等を押えて分離する
とともにストッパが出て小箱等の移送を阻止する。

次に起立レバが動作して小箱等をピボットを中心に回転
させ、起立させるとともにその状態で載置板上に移し変
える。

以下図面を参照して、本考案による小箱等の供給装置の
実施例について説明する。

第１図および第２図において、１は小箱等Ｃを移送する
公知の構造のベルトコンベア、２はベルトコンベア２の
終端部に近接させて連続して設けられた載置板である。

載置板２はベルトコンベアの上面とほぼ同一平面上にあ
る。

ベルトコンベアの幅は、小箱等Ｃの両側部がベルトコン
ベアの側縁から突出するように、小箱等の幅より小さく
なっている。

ベルトコンベアと載置板との接続部には、ベルトコンベ
ア１の両側から小箱等の移送通路内に出没可能に一対の
ストッパ３が配設されている。

このストッパ３はエアシリンダ４のピストンロッド４ａ
の先端に固定されてそのエアシリンダによってベルトコ
ンベア１によって移送されて来る小箱等の先端面下部に
係合するように出没操作される。

ストッパ３には、小箱等の側面に係合するピボット３ａ
が設けられている。

このピボット３ａの先端はシリンダにより押圧されたと
き小箱等の側面の前側下隅部Ｃ′に係合し、それによっ
て小箱等をその隅部Ｃ′を中心にして回転させるように
する。

したがってピボットはゴム等比較的摩擦係数の大きな材
料でつくるとよい。

ストッパ３の位置よりもベルトコンベアの上流側の位置
には、ベルトコンベア１を挟んで一対の起立レバー５が
設けられている。

この起立レバー５は、ベルトコンベア１の下方において
上下に隔てて設けられた回転軸６および７に固定された
アーム８および９に直立状態で枢着され、先端５ａ（上
端）が小箱等の下面の後部に係合するようになっている
。

この起立レバー５は回転軸６，７が同時に同速で回転す
ることによって円形のループを画いて運動腰それによっ
てストッパ３に当接して停止している小箱Ｃを先端５ａ
により起立させる。

更に起立レバー５の上流側にはベルトコンベア１を挟ん
で一対の押え爪１０が回動自在に設けられている。

この押え爪１０は、公知の方向によって矢印Ｙの方向に
回動されて起立させるべき小箱等の次に続く小箱等の側
面と係合してその後続する小箱等を挟持してわずかに後
退させ或は進行を停止させ、第２図に示されるように起
立させるべき小箱から離し、それによって小箱等Ｃの回
転を容易にする。

上記構成の供給装置において、小箱等を起立させる場合
、小箱等Ｃがストッパ３の近くに送られて来ると押え爪
が動作して起立すべき小箱等から後続する小箱等を離す
とともにシリンダ４によりストッパ３を小箱等の移送通
路内に突出させて小箱等の先端に係合させ、次に回転軸
６，７を回転して起立レバー５を矢印Ｘ方向に円形のル
ープを画いて運動させる。

すると小箱等はピボット３ａとの接触点を中心に約９０
°回転して起立されるとともに起立板の押出し作用によ
り載置板２上に移される。

小箱等を起立させる必要がない場合には突出させずまた
回転軸も停止させたままにしておけばよい。

上述のような供給装置は例えば第３図に示されるような
上包み包装機２０に使用され、起立集積された小箱等Ｃ
は所定個数宛エレベータ２１によって分離され上包み包
装機に供給される。

本考案によれば次のような効果を奏することが可能であ
る。

（イ）起立レバーの送り出し作用により小箱等の起立だ
けでなく載置板上への送り出しも可能であり装置全体を
簡素化できる。

（ロ）ストッパに設けたピボットを中心にして小箱等の
回転を容易にできるので起立動作を確実にできる。

（ハ）後続する小箱等を離せるので小箱等が連続して送
られても起立動作が妨げられることがない。

（ニ）小箱等が起立レバーで上に押された時小箱の先端
がストッパを飛び越すような事態は避けられる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案による小箱等の供給装置の一実施例の立
面図、第２図は第１図の供給装置の平面図、第３図は供
給装置の使用例を示す図である。 １：コンベア、２：載置板、３：ストッパ、３ａ：ピボ
ット、５：起立レバー １０：押え爪、Ｃ：小箱等。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 小箱等の幅より小なる幅のコンベアと、該コンベアに続
   は設けた載置板と、該コンベアと載置板との連続部分近
   傍において該コンベアの両側から小箱等の移送通路内に
   選択的に出没可能に設けられた一対のストッパと、該ス
   トッパより上流側において該コンベアを挟んで設けられ
   ていて該ストッパに当接して停止した小箱等の下面を押
   し上げて該小箱等を起立させる起立レバーとを備えた小
   箱等の起立装置において、各起立レバーを一対の旋回可
   能なアームに連結して直立状態で旋回可能にし、該スト
   ッパに該小箱等の側面に当接して該小箱等の回転支点を
   与えるピボットを設け、該起立レバーより上流側におい
   て該コンベアを挟んで一対の押え爪を回動可能に設け、
   該押え爪で起立すべき小箱等の次に後続する小箱等を挟
   持して分離する構成を特徴とした小箱等の供給装置。