JP2905031B2 - 長尺繊維製品の収納装置 - Google Patents

長尺繊維製品の収納装置

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JP2905031B2 JP10390693A JP10390693A JP2905031B2 JP 2905031 B2 JP2905031 B2 JP 2905031B2 JP 10390693 A JP10390693 A JP 10390693A JP 10390693 A JP10390693 A JP 10390693A JP 2905031 B2 JP2905031 B2 JP 2905031B2
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清三 関口
寛 大崎
勉 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定の仕上加工が完
了し一定長さに加工されたスライドファスナー、面ファ
スナー、衣服用テープなどの長尺繊維製品を仕上装置か
ら排送し、そして所定数量を収納する箱まで搬送して、
製品を収納箱に収納するために用いる一連の装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の長尺繊維製品であるスラ
イドファスナーを収納箱に収納する手段として、仕上加
工装置からスライドファスナーをコンベヤ上に、進行方
向と直角状に並列するように給送し、コンベヤの終端か
ら1本づつ落下させる。コンベヤの終端下方にはコンベ
ヤの進行方向に往復動可能な受板を配し、コンベヤの終
端から落下するスライドファスナーを受板の間歇移動に
よって受板上において落下地点を移動させ、一定数量を
整理させる。
【0003】次に、受板の後部に配設したT字型の押掃
杆によって受板上に整列しているスライドファスナーを
平行状態に押し揃えながら、受板の前端からパレットに
移送し、そして移送されたスライドファスナーは一端を
ストッパで押さるとともに、パレットをストッパー側へ
移動させ、スライドファスナーをストッパーで押えてい
ない自由端側から、下方に配置した収納箱に収納する手
段(特開昭51−14657号公報参照)が知られてい
る。
【0004】さらに、仕上加工装置からスライドファス
ナーをコンベヤ上へ適宜間隔毎に給送し、先行のスライ
ドファスナーがコンベヤ上に配設された感知ロールの下
面を通って終端部に到達すると、スライドファスナーの
移動がコンベヤ終端上に直交状に設けたストッパーによ
って阻止され、同様に次位のスライドファスナーが送ら
れてくるまで停止する。
【0005】また、コンベヤとスライドファスナー収納
容器との間を往復動する包装装置の吸着具は、感知ロー
ルからの信号よって、並列された2本のスライドファス
ナー上に下降して吸着し、収納容器に移送し、先行の収
納されたスライドファスナーの上面に重ね合せて載置す
ると、吸着具と協動して作動する製品押圧部材が下降
し、スライドファスナーを抑止すると吸着具が上昇しス
ライドファスナーを離脱させる。この動作を反復させる
ことによって、コンベヤ上のスライドファスナーを複数
本宛容器内に順次収納させる手段(特開昭51−243
91号公報参照)が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来知られたスライド
ファスナーを収納箱に収納する収納装置は、たとえば前
述の第一例の場合であると、コンベヤ上に整列されたス
ライドファスナーは受板に落下する際、スライダーの重
さ、また柔軟性のあるテープによってスライドファスナ
ーを正しく配列させることがきわめて難しく、さらにス
ライドファスナーを押掃杆によって受板からパレットに
移送させる際、押掃杆と受板との間隔調整が難しく、間
隔が狭いと受板を損傷し、広いと受板と押掃杆との間に
スライドファスナーが食い込み押送操作が円滑に行かな
いことである。
【0007】さらに、前掲の第二例の場合は、コンベヤ
の終端に設けたストッパーとコンベヤとの間隔調整が難
しく、この間隙にスライドファスナーが食い込み搬送不
能となる弊害があること、またスライドファスナーなど
の繊維製品は通気性があり、吸着具による吸着が確実に
行われるとは限らず、吸着搬送が円滑に行われないこと
である。
【0008】この発明は、上述の問題点を解消するため
発明されたもので、この発明の長尺繊維製品の収納装置
は、スライドファスナーなどの製品を収納箱に搬送する
際、製品に損傷を与えず確実に搬送するとともに、製品
の種類によって収納箱に収納させる操作を簡単に変換で
き、正確にまた体裁よく収納できる収納装置を提供する
ことが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明の長尺繊維製品の収納装置は、スライドフ
ァスナーなどの繊維製品の仕上加工が完了した製品を収
納箱に収納する収納装置において、仕上装置1に連設さ
れ、製品を搭載し移送させるコンベヤ2の終端下部に、
製品を収受し台盤7上を移送させる機構を備えた移送装
置3を配し、台盤7の終端部に製品を挟持し下流方向へ
搬送させる搬送装置4を配し、この搬送装置4の終端下
流側であって、搬送装置4の搬送区域内に製品を収納す
る箱載置用の支持台5を配設した長尺繊維製の収納装置
を主な構成としている。
【0010】次に台盤7上に突出し移送方向に往復動可
能な複数のピン9を横一列に配した移送装置3と、台盤
7の終端に凹欠部15を、製品の載置区域内に二個所設
け、凹欠部15に対向し台盤7と同一面の基板16を支
持杆17に固定し、基板16に対し上下動する挟板18
を併設して、凹欠部15に対し出入可能に配するととも
に、支持台5の上方において支持杆17が上下、左右、
前後に作動できるように形成した搬送装置4と、平面内
で回動可能な支持台5とから形成さけた長尺繊維製品の
収納装置である。
【0011】さらに、搬送装置4における基板16と挟
板18とから形成された一対の挟持機構の間に、上下動
可能な製品押圧部19を搬送装置4に配設した長尺繊維
製品の収納装置であり、またコンベヤ2と移送装置3と
の間に、製品を収受し、かつ製品裏返用の断面鍵形の受
体22を回動可能に配設した長尺繊維製品の収納装置で
もある。
【0012】
【作用】この発明における長尺繊維製品の収納装置は、
上述のような構成であり、ここではスライドファスナー
についての装置の作用を説明すると、仕上装置1からコ
ンベヤ2上へ仕上加工が完了したスライドファスナーが
排出され、コンベヤ2によってスライドファスナーは移
送され、コンベヤ2の終端下部に配設されている移送装
置3の台盤7上へスライドファスナーを落下させる。す
ると、台盤7上に突出している複数のピン9によってス
ライドファスナーを整然と台盤7の終端部へ移送する。
【0013】台盤7の終端部へ移送されたスライドファ
スナーは、凹欠部15内で待機していてる搬送装置4の
一対の支持杆17に固定された基板16上に載置され、
そのときはじめて、支持杆17に併設されている挟板1
8が下降することによって、スライドファスナーの両端
側を挟持し、その状態で支持杆17は支持台5上に置か
れている収納箱上に移動し、さらに下降させると同時に
押圧部19も下降させてスライドファスナーを押圧させ
た後、支持杆17を上昇させスライドファスナーを箱内
に収置した後に押圧杆19も上昇させ、支持杆17とと
もに凹欠部15へ移動させ待機させる。
【0014】支持杆17は支持台5の上方においては、
上下方向は勿論、左右方向、前後方向に作動し、製品の
収納位置を変えることができる。またスライドファスナ
ーのようにスライダーが備えられ、両端側で厚さが異な
るような場合は、製品を180度収納位置を変えなけれ
ばならないため、支持台5は、支軸21の回動によっ
て、セット位置を180度反転させることができる。
【0015】
【実施例】この発明における長尺繊維製品の収納装置に
関する実施例を図面に基づいて説明すると、下記のとお
りである。
【0016】この発明の長尺繊維製品の収納箱に収納す
る収納装置は、長尺繊維製品としてスライドファスナ
ー、面ファスナー、衣服用テープなどを扱うが、ここで
は方向性のあるスライドファスナーについて説明する。
【0017】長尺繊維製品の収納装置は、スライドファ
スナー仕上装置1に連設されたコンベヤ2と、その下方
に配設された移送装置3と、その終端に配設された搬送
装置4と、搬送装置4から運ばれる製品を収納する箱を
載置する支持台5とから構成されている。
【0018】図1に示すように、仕上装置1より排出さ
れるスライドファスナーFを搭載し移送するコンベヤ2
終端部、すなわち反転部におけるローラ6の下部に移送
装置3が配設されており、この移送装置3は平板状の台
盤7の一端が前記ローラ6の下方に位置するように配さ
れ、台盤7にはコンベヤ2の進行方向に合致する長孔状
の摺動孔8が台盤7の終端近くまで複数条穿設され、こ
の摺動孔8には下方から移送方向に往復動可能なピン9
が挿入され、ピン9の先端は台盤7上に突出している。
【0019】台盤7の下方両側には、ガイドレール10
が配設され、このガイドレール10上を摺動台11がス
トッパー12、12間を、往復摺動できるようにシリン
ダー13に連設され、両側の摺動台11には移動板14
が架設され、移動板14の上部に前記ピン9が立設さ
れ、摺動孔8を摺動可能に形成されスライドファスナー
Fを移送する。そして摺動孔8の延長線上であって、ス
ライドファスナーFの載置区域内に、角状の凹欠部15
が台盤7の端部二個所に凹設されている。
【0020】搬送装置4は、前記凹欠部15に嵌入でき
る基板16を支持杆17の下端に固定し、この基板16
に対し上下動できる挟板18を支持杆17に併設し、こ
の両板16、18間にスライドファスナーFを挟持でき
るように形成されている。そして一対の支持杆17は、
台盤7の凹欠部15と支持台5との間を往復移動できる
ように形成され、しかも支持台5の上方においては上下
方向、左右方向、前後方向の三軸方向に可動できるよう
に形成され、また、一対の支持杆17の中間部には上下
動でき製品を押さえる押圧杆19が併設されている。
【0021】支持台5は、上面にスライドファスナーF
が収納できる収納箱20を不動的に載置し、かつ支持台
5は支軸21を中心に180度回動できるように形成さ
れ、スライドファスナーFのようにスライダーが装備さ
れている場合、収納製品の厚みが両端で異なるため、図
6に示すように交互に収納位置を変更させる必要がある
ときに回動させる。
【0022】さらに、図7に示すようにコンベヤ2と移
送装置3との間に断面形状が鍵形の受体22を回動可能
に装備し、コンベヤ2から収受したスライドファスナー
Fを裏返し状態で台盤7上へ落下させることもできる。
【0023】以上説明した実施例は、コンベヤ2と移送
装置3とは一直線上に配備されているが、コンベヤと移
送装置とを直交状に配備し、コンベヤの終端にストッパ
ーを配して製品の移送を阻止させ、サイドからスクレー
パーを進退させることによって、製品を移送装置の台盤
上へ落下させ、移送することも可能である。
【0024】なお、以上の実施例の説明は、スライドフ
ァスナーについての説明であるが、この収納装置はスラ
イドファスナーのみではなく、面ファスナー、衣服用テ
ープなどの収納装置としても使用できるものである。
【0025】
【発明の効果】この発明の長尺繊維製品の収納装置は、
以上説明したとおりの構成であり、この構成によって下
記の効果を奏するものである。
【0026】この発明の収納装置は、製品仕上装置1に
コンベヤ2、移送装置3、搬送装置4をそれぞれ連設
し、製品を順次移送し、そして搬送装置4の搬送区域内
に収納箱載置用の支持台5を配設した構成であるから、
製品を確実に次位に移送し、体裁よく整然と収納箱に収
納させることができる効果がある。
【0027】この発明は、台盤7に複数のピン9を横一
列に配した移送装置3であるから、製品を正確に引き揃
え整然と移送することができる。そして台盤7の終端に
凹欠部15を二個所設け、この凹欠部15に搬送装置4
の基板16と挟板18とを待機させることができるか
ら、製品を確実に挟持することができる。さらに基板1
6、挟板18とから形成された挟持機構は支持台5上で
上下方向、左右方向、前後方向に作動できること、かつ
支持台5が回動できることと相俟って、いかなる形態の
収納箱であっても、製品の収納が容易で、しかも整然と
収納することができる効果がある。
【0028】さらに、搬送装置4における基板16と挟
板18とから形成された挟持機構の中間に、上下動可能
な製品押圧杆19を配設しているので、製品の挟持開放
が容易で確実に行うことができるとともに、特にスライ
ドファスナーのような両端側で厚みが異なる製品の場
合、製品の中間位置を押えながら挟持開放ができるよう
に形成したから、製品が水平的に位置ずれを起さず、整
然と収納させることができる。また、コンベヤ2と移送
装置3との間に、製品裏返用の断面鍵形の受体22を回
動可能に配設したことによって、製品の種類によって裏
返操作が必要な場合は、きわめて簡単に操作できる効果
があるなど、この発明の効果は、きわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】収納装置の一実施例を示した分解斜視図であ
る。
【図2】収納装置における製品の流れを示した概要図で
ある。
【図3】台盤上における製品の流れを示した平面図であ
る。
【図4】搬送装置における製品挟持状態を示した正面図
である。
【図5】搬送装置における製品挟持解放状態を示した正
面図である。
【図6】製品収納状態を示した収納箱の斜視図である。
【図7】他の実施例に基づく収納装置の製品の流れを示
した概要図である。
【符号の説明】
1 仕上装置 2 コンベヤ 3 移送装置 4 搬送装置 5 支持台 7 台盤 8 摺動孔 9 ピン 15 凹欠部 16 基板 17 支持杆 18 挟板 19 押圧杆 20 収納箱 22 受体 F スライドファスナー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−287517(JP,A) 特開 昭63−178911(JP,A) 特開 平1−231718(JP,A) 特開 昭51−24391(JP,A) 実開 昭53−5277(JP,U) 実開 平2−129331(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 5/00 - 5/12 B65B 25/14 B65G 47/52 B65G 47/56 - 47/58 B65G 47/60 - 47/62

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品仕上装置1に連設され、製品を搭載
    し移送させるコンベヤ2の終端下部に、製品を収受し台
    盤7上を移送させる機構を備えた移送装置3を配し、こ
    の終端部に製品を挟持し下流方向へ搬送させる搬送装置
    4を配し、この終端下流側であって搬送装置4の搬送区
    域内に製品収納箱載置用の支持台5を配設したことを特
    徴とする長尺繊維製品の収納装置。
  2. 【請求項2】 台盤7上に突出し移送方向に往復動可能
    な複数のピン9を横一列に配した移送装置3、台盤7の
    終端に凹欠部15を製品の載置区域内に二個所設け、凹
    欠部15に対向し台盤7と同一面の基板16を支持杆1
    7に固定し、基板16に対し上下動する挟板18を併設
    して、凹欠部15に対し出入可能に配するとともに、支
    持台5の上方において支持杆17が上下、左右、前後に
    作動可能に形成した搬送装置4、および平面内で回動可
    能な支持台5とから形成された請求項1記載の長尺繊維
    製品の収納装置。
  3. 【請求項3】 搬送装置4における基板16と挟板18
    とから形成された一対の挟持機構の間に、上下動可能な
    製品押圧杆19を配設した請求項1または2記載の長尺
    繊維製品の収納装置。
  4. 【請求項4】 コンベヤ2と移送装置3との間に、製品
    を収受し、かつ製品裏返用の断面鍵形の受体22を回動
    可能に配設した請求項1、2または3記載の長尺繊維製
    品の収納装置。
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