JP3954930B2 - 空容器の三つ組装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば農産物の選別施設において好ましく用いられるもので、選別のための農産物が取り出された後の空コンテナや空段ボール箱等の3つの空容器を組み込むための空容器の三つ組装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば農産物の選別施設において、各生産者において収穫された農産物は、コンテナに入れられて選別施設に搬入され、選果ラインの上流側でコンテナから取り出されて所定の選別が行われるようになっている。そして、農産物が取り出された空コンテナは、農産物が収納されていた状態と同じように積載して保管しようとすると、広い保管場所が必要になることから、3つの空コンテナの内部空間を利用してできるだけコンパクトにまとめる、三つ組と言われる形態に組み込まれて保管されることが一般的に行われている。
【0003】
この三つ組は、2つの空コンテナの開口縁部を突合わせ、その内部に他の1つの空コンテナを組み込むもので、この組み込み形態により、選別施設内における保管場所の面積を小さくすることができると共に、各生産者に空コンテナを戻す場合に、コンパクトな状態にしてトラック等に積み込むことができる。従来、この3つの空コンテナの三つ組作業は、通常人手で行うことが多いが、例えば特公平7−98574号公報や実開平5−92240号公報に開示されるように、三つ組作業を自動的に行う装置も提案されている。
【0004】
この前者(特公平7−98574号公報)に開示の空コンテナ搬出用組合せ装置(三つ組装置Aという)は、空コンテナを一定間隔に供給する供給路と、この供給路の先端部片側に搬送路を直角に配設し、供給路より搬送路に繰り出された第1コンテナを、第1コンテナ後横倒手段のフックにより第1コンテナの上縁を引っ掛けて該コンテナの移送方向に抗して持ち上げることで、第1コンテナの開口が後ろ向きになるように横倒しされる。また、第2コンテナは、供給路の先端部において、コンテナ側壁押圧体により、90°水平回転されて搬送路に長手方向を前後として乗り移り、さらに、第3コンテナは、供給路の先端部において、コンテナ底突上げ体により、その底面が突き上げられて開口が搬送路の進路方向に向けて横倒しされる。そして、このように搬送路で所定の姿勢に整えられた3つの空コンテナが搬送路の終端部において三つ組されるように構成されている。
【0005】
一方、後者(実開平5−92240号公報)に開示のケース組込装置(三つ組装置Bという)は、第1コンテナを後向き姿勢に反転させ、第3コンテナを前向き姿勢に反転させるコンテナ反転機を有し、このコンテナ反転機は、第1コンテナが反転位置に搬送されると該コンテナをストッパで一時停止させる。そして、この一時停止された第1コンテナは、回転用シリンダを有する回転パッドにより両側から水平保持されると共に、同時に昇降用シリンダを後転方向に回転させて、第1コンテナを後ろ向きに開口した状態に90°後転させる。その後、昇降シリンダにより降下されて第1コンテナが90°後転した状態でコンベア上に降ろされる。また、第3コンテナについても、第1コンテナと同様して反転させられ、この第1コンテナと第3コンテナ及び搬送路で所定方向に方向転換された第2コンテナの3つの空コンテナを三つ組するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の三つ組装置Aにおいては、第1コンテナ後横倒手段、第2コンテナ横向け手段及び第3コンテナ横倒手段等の各コンテナを所定の向きにする手段が、各コンテナの搬送を一時停止させて所定の動作を行うため、三つ組作業を略連続した状態で行うことができず、三つ組作業の処理能力が劣る。また、特に第1コンテナ後横倒手段が、コンテナの上縁を引っ掛けて横倒しするものであることから、コンテナの上縁が少ないものあるいは滑り易い形状をしたコンテナを確実に転倒させることが難しく、横倒し速度を上げることに限界がある。
【0007】
さらに、第3コンテナ横倒手段が、コンテナ底突き上げ体により第3コンテナの底板を突き上げて反転させる方式であるため、高速で回転させると第3コンテナが飛ばされることになり除々に回転させる必要があって、第3コンテナの反転のために時間がかかることになる。これらのことから、3つの空コンテナを効率的に三つ組することが困難でその高速処理化に対応することが極めて難しいという問題点を有している。
【0008】
一方、後者の三つ組装置Bにおいては、反転位置に搬送されたコンテナ反転機の空コンテナが、ストッパにより一時停止させられて、回転パッドにより両側から水平保持されると共に昇降シリンダにより所定高さ位置まで持ち上げられた後に後転されて再びコンベア上に戻され、その後ストッパが開放することで下流側に搬送されるため、コンテナ停止→コンテナ挟持→コンテナ持ち上げ→コンテナ反転→コンテナ降下→コンテナ開放の各工程を必要とし、反転までのサイクルタイムが長くなって、前記三つ組装置Aと同様に処理能力の面で劣り、高速処理化には不向きであるいう問題点を有している。
【0009】
また、1台のコンテナ反転機により後転と前転とを切り換えて行うため、三つ組作業に時間がかかり、高速処理化が一層困難になると共に、前述した各工程がそれぞれのアクチュエータによって順次行われるため、装置やその制御が複雑となって装置自体がコスト高になり易いという問題点も有している。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、1ライン上で空容器を所定の向きに揃えて高い処理能力で確実かつスムーズに三つ組できると共に、構成簡素にしてコスト的にも有利な空容器の三つ組装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、搬送路上でその開口が上向き又は下向きのいずれか一方の状態で搬送される多数の空容器を所定の向きにして3つの空容器を三つ組する空容器の三つ組装置であって、前記搬送路上に、反転位置と方向転換位置と組込位置とを設定し、前記反転位置に、搬送路上で搬送される空容器を両側から挟持する一対の保持部材を有し該保持部材により空容器を保持して持ち上げて搬送方向下流側に移載すると共に、該移載途中に該空容器の開口を後向き及び前向きに90°反転させる容器反転手段を設け、前記方向転換位置に、空容器の一側角部に当接可能で出没自在な当接部材を有し該当接部材により空容器を水平面内で90°横方向に転換する容器方向転換手段を設け、前記組込位置に、3つの空容器を三つ組する容器組込手段を設け、前記容器反転手段は、前記容器方向転換手段の上流側に設けられ空容器の開口を前向きに90°反転させる第1の容器反転手段と、容器方向転換手段の下流側に設けられ空容器の開口を後向きに90°反転させる第2の容器反転手段とを備え、該第2の容器反転手段と前記第1の容器反転手段とのそれぞれは、前記一対の保持部材が取り付けられると共に支持軸を中心に前後方向に揺動する揺動部材を備え、前記一対の保持部材は、空容器を挟持すると共に水平軸回りに回転可能な一対の挟持パッドを有し、該一対の挟持パッドは、空容器の重心から前後方向にずれた位置を挟持すると共に、前記揺動部材が前方に揺動して当該空容器が持ち上げられた際に、当該空容器の自重により前記水平軸回りに回転して当該空容器を反転させるように構成され、前記第1の容器反転手段と前記第2の容器反転手段とは、同一構造を有し、それらの一対の狭持パッドの空容器に対しての狭持位置が空容器の重心から前側であるか後側であるかで異なっていることを特徴とする。
【0012】
このように構成することにより、搬送路の始端部に供給される3つの空容器は、搬送路上で搬送されつつ、第1の空容器が上流側の第1の容器反転手段と方向転換手段を素通り(そのまま通過)して下流側の第2の容器反転手段で後向き開口状態に反転され、第2の空容器が第1の容器反転手段を素通りし方向転換手段で水平面内で90°方向転換されると共に第2の容器反転手段を素通りし、さらに第3の空容器が第1の容器反転手段で前向き開口状態に反転されると共に方向転換手段と第2の容器反転手段を素通りする。そして、第1及び第2の容器反転手段と方向転換手段により各々所定の向きにされた3つの空容器は、組込位置に設けられた容器組込手段によって組み込まれて三つ組される。これにより、3つの空容器を1つの搬送路上において、その搬送途中に各空容器を停止させることなく各々所定の向きに揃えつつ、組込位置に設けられた容器組込手段で三つ組することができて、処理能力が高く確実かつスムーズな三つ組作業が行える。又、第1及び第2の容器反転手段の一対の挟持パッドは、空容器の重心から前後方向にずれた位置を挟持すると共に、揺動部材が前方に揺動して当該空容器が持ち上げられた際に、当該空容器の自重により水平軸回りに回転して当該空容器を反転させることから、揺動部材の前方への揺動動作中に空容器の自重を利用して空容器を自動的に反転させることができ、反転させるために特別の部材を設ける必要がなく、容器反転手段の構成を簡素化することができる。更に、第1の容器反転手段と第2の容器反転手段とは、同一構造を有し、それらの一対の狭持パッドの空容器に対しての狭持位置が空容器の重心から前側であるか後側であるかで異なっていることから、第1の容器反転手段の一対の狭持パッドと第2の容器反転手段の一対の狭持パッドとの狭持位置を上記のように異ならせるだけで容器の開口を前向き及び後向きに反転させることができ、前向き及び後向きに反転させるために特別の部材を設ける必要がなく、三つ組装置の構成を簡素化することができる。
【0016】
また、前記第1及び第2の容器反転手段の保持部材は、請求項に記載の発明のように、空容器を挟持する挟持位置と空容器を挟持して反転させた反転位置との間を円弧状に揺動されることが好ましい。このように構成することにより、保持部材が挟持位置と反転位置との間を円弧状に揺動することから、回動動作により保持部材で保持した空容器を搬送路から所定高さ自動的に確実に浮かせることができて、空容器の反転動作がスムーズに行える。
【0017】
また、請求項に記載の発明のように、前記容器組込手段に、三つ組された3つの空容器を起立させる起立手段が連結されていることが好ましく、この場合、前記容器組込手段は、請求項に記載の発明のように、起立手段との連結部分に3つの空容器の組み込みの際にその始端側が昇降する傾斜コンベアを有することが好ましい。このように構成することにより、容器組込手段で例えば横置き状態で三つ組された容器が起立手段で縦置き状態に起立させられることから、三つ組状態の容器の保管スペースの低減化等が図れる。また、容器組込手段は起立手段との連結部分に傾斜コンベアを有することで、3つの空容器の組み込みが容易かつ確実に行え、三つ組作業の一層の処理能力向上等が図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図8は、本発明に係わる空容器の三つ組装置の一実施形態を示し、図1がその側面図、図2がその平面図、図3が反転装置の要部拡大側面図、図4がその正面図、図5〜図7が組込装置の側面図及び動作説明図、図8が起立装置の側面図である。
【0019】
図1及び図2において、三つ組装置1は、直線一列状の機枠2内にその搬送方向イに沿って、2箇所の反転位置S1、S3に配置された一対の反転装置3A、3B(容器反転手段)と、方向転換位置S2に配置された方向転換装置4(容器方向転換手段)と、組込位置S4に配置された組込装置5(容器組込手段)及び起立位置S5に配置された起立装置6(起立手段)等を備えている。
【0020】
そして、三つ組装置1の搬送路を形成する搬送ベルト7の始端部には、その搬送方向ロが直交方向に設定された空コンテナ搬送コンベア8が接続されている。この空コンテナ搬送コンベア8は、三つ組装置1と対応する送出部にストッパ9と押出し装置10が設けられ、押出し装置10が作動することにより、三つ組装置1の搬送ベルト7の始端側に空のコンテナ11が一個ずつ供給されるようになっている。
【0021】
前記反転装置3Aは、方向転換装置4の上流側である搬送方向イの始端側に配置され、反転装置3Bは方向転換装置4の下流側に配置され、この両反転装置3A、3Bはそれぞれ同じ構成を有している。すなわち、図3及び図4に示す(図では反転装置3Aのみ示す)ように、その下端部が機枠2の上枠2aに支軸13によって回転自在に配設された一対のアーム状の揺動部材14を有し、この揺動部材14の上部側の所定位置には、その後面から後方側に突出する状態で保持部材15がそれぞれ取り付けられている。
【0022】
この保持部材15は、図4に示すように、揺動部材14の後面に固定されたエアーシリンダ16と、このエアーシリンダ16のピストンロッドに連結された支持板17と、この支持板17に回転自在に支持されたベアリング軸受18と、このベアリング軸受18の先端部に取り付けられ表面にゴム板が固定された挟持パッド19等を有している。そして、エアーシリンダ16がそれぞれ作動することによりそのピストンロッドがそれぞれ矢印ルの如く進退し、一対の挟持パッド19でコンテナ11の例えば長手方向の両側面11aが外側からそれぞれ挟持(保持)されるようになっている。
【0023】
また、反転装置3A、3Bは、図3に示すように、機枠2の縦枠2bに固定されたシリンダ20を有し、このシリンダ20のピストンロッドが前記揺動部材14の支軸13より下方の端部に連結されている。そして、このシリンダ20が作動してそのピストンロッドが進退することにより、揺動部材14が支軸13を中心に図の矢印ハの如く揺動して、保持部材15で挟持されたコンテナ11が後述する如く所定方向に反転するように構成されている。
【0024】
さらに、図2に示すように、各反転装置3A、3Bの所定位置には、搬送ベルト7上を搬送されてくるコンテナ11を検知するセンサ21がそれぞれ設けられている。このセンサ21がコンテナ11を検知した際に、前記エアーシリンダ16が作動して保持部材15によりコンテナ11を挟持すると共に、シリンダ20が作動してコンテナ11を挟持した状態の揺動部材14を前方に揺動(回動)するようなっている。この場合、1つのセンサ21でエアーシリンダ16とシリンダ20とを所定の順番で作動させることにより、挟持動作と揺動動作を連続して行うこともできるが、挟持動作と揺動動作を別々のセンサの検知信号で行うことも勿論可能である。
【0025】
なお、揺動部材14に取り付けられた保持部材15によるコンテナ11の両側面11aの挟持位置を、搬送方向イに沿った前後方向にずらすことにより、上流側の反転装置3Aの場合は、コンテナ11の両側面11aの前後方向の中心から前方側が保持部材15の挟持パッド19で挟持され、下流側の反転装置3Bの場合は、コンテナ11の両側面11aの前後方向の中心から後方側が保持部材15の挟持パッド19で挟持されるように設定されている。これにより、上流側の反転装置3Aにより、開口11bが伏せられた状態のコンテナ11が開口11bが前方を向く前向き開口状態に反転され、下流側の反転装置3Bによりコンテナ11の開口11bが後方を向く後向き開口状態に反転されるようになっている。
【0026】
前記方向転換装置4は、図2に示すように、搬送方向イの機枠2の一方(図では左側)の上枠2aに取り付けられたエアーシリンダ22を有し、このエアーシリンダ22のピストンロッドの先端には、平面視で「ヘ」の字状の当接部材23が支軸を中心に回動可能に連結されている。そして、エアーシリンダ22が作動してそのピストンロッドが進出することにより、当接部材23でコンテナ11の進行方向の前左端部(一側角部)が搬送ベルト7の中心位置方向に押圧され、長手方向が搬送ベルト7の幅方向となる横向きのコンテナ11が、図の矢印ヘの如く移動して、その長手方向が搬送ベルト7の長手方向となる縦向きとなるように方向転換される。
【0027】
前記組込装置5は、図1及び図2に示すように、搬送ベルト7の終端部に連結された傾斜コンベア26を有し、この傾斜コンベア26は、図5に示すように、そのコンベアフレーム27の始端側が機枠2の縦枠2cに取り付けられたシリンダ28のピストンロッドに連結されている。また、組込装置5は、図2に示すように、搬送方向イの略中間位置の左右両側にストッパ29がそれぞれ回転可能に配置されている。そして、シリンダ28が作動してピストンロッドが図5の矢印ヌの如く進退(すなわち上下動)することにより、傾斜コンベア26が、搬送ベルト7より若干低い位置に設定された水平位置と始端側が高く終端側が低い傾斜位置とに設定されると共に、ストッパ29が図2の実線位置と二点鎖線位置との間で回動することにより、コンテナ11を組込位置S4に停止し得るように構成されている。
【0028】
前記起立装置6は、図1及び図2に示すように、起立部材30と一対のベルト31a、31bからなるベルトコンベア31を有し、起立部材30は側面視L字形状に形成されて支軸34を中心に回動可能に設けられ、その角部が機枠2の後部に取り付けられたシリンダ32のピストロンロッドに連結されている。また、ベルトコンベア31は、その搬送面が前記組込装置5の傾斜コンベア26の搬送面より所定高さ低い位置となるように設定されると共に、その始端側が起立部材30の下方に位置するように設定されている。
【0029】
そして、シリンダ32が作動してそのピストンロッドが進退することにより、起立部材30が、図1及び図8に示す実線位置と二点鎖線位置との間で回動して、後述する如く傾斜コンベア26上の横置きに三つ組されたコンテナ(以下、三つ組コンテナ11Dという)が縦置きの三つ組コンテナ11Dに姿勢転換されてベルトコンベア31上に移載されるように構成されている。
【0030】
このベルトコンベア31の終端部には、その搬送方向ニ(図1参照)がベルトコンベア31と直交するローラコンベア33が連結されており、このローラコンベア33の搬送面とベルトコンベア31の搬送面が略同一高さに設定されることで、ベルトコンベア31で搬送されてきた三つ組コンテナ11Dがローラコンベア33上に自動的に乗り移り、該ローラコンベア33でその下流側に搬送されるようになっている。この、ベルトコンベア31とローラコンベア33の構成はこの例に限定されず、三つ組コンテナ11Dを後工程に送り出すことが可能な適宜のコンベア構成を採用することができる。
【0031】
なお、前述した反転装置3A、3B、方向転換装置4、組込装置5及び起立装置6の各エアーシリンダやシリンダは、図示しない制御装置に接続され、この制御装置によってその動作が制御されるようになっている。この時、反転装置3A、3Bと方向転換装置4のエアーシリンダ16、22とシリンダ20は、三つ組される3つのコンテナ11A〜11Cのうち、第1コンテナ11Aが上流側の反転装置3Aと方向転換装置4を素通り(そのまま通過)して下流側の反転装置3Bに供給されて後向き開口状態に反転され、第2コンテナ11Bが上流側の反転装置3Aを素通りし方向転換装置4に供給されて方向転換されると共に下流側の反転装置3Bを素通りし、さらに第3コンテナ11Cが上流側の反転装置3Aに供給されて前向き開口状態に反転されると共に方向転換装置4と下流側の反転装置3Bを素通りするように動作する。
【0032】
次に、上記三つ組装置1の動作の一例について説明する。先ず、空コンテナ搬送コンベア8でその開口11bが下向き(うつ伏)の一列状態で搬送されてくる空コンテナ11は、空コンテナ搬送コンベア8の送出部に設けられたストッパ9により送出部上に待機され、押出し装置10の作動で図2の矢印ホ方向に押し出されて三つ組装置1の搬送ベルト7の始端部に供給される。この時、送出部からのコンテナ11は、3個づつセットとなって第1コンテナ11Aから第3コンテナ11Cまで順番に所定(例えば一定)のタイミングで搬送ベルト7上に供給される。
【0033】
そして、搬送ベルト7の始端部に供給された第1コンテナ11Aは、搬送ベルト7の回転により下流側に搬送される。この時、上流側の反転装置3Aはそのエアーシリンダ16とシリンダ20が非作動状態に設定されると共に、方向転換装置4のエアーシリンダ22も非作動状態とされ、これにより第1コンテナ11Aは上流側の反転装置3Aを素通りすると共に方向転換装置4も素通りし、下流側の反転装置3Bに供給される。
【0034】
この下流側の反転装置3Bに供給される第1コンテナ11Aは、反転装置3Bのセンサ21がこれを検知することにより、前述したように、当該反転装置3Bのエアーシリンダ16が作動して、保持部材15の挟持パッド19で第1コンテナ11Aの両側面11aの中心位置より後方側が挟持される。この時、第1コンテナ11Aの両側面11aが、挟持パッド19のゴム板で滑り止めされつつ所定の挟持圧で挟持されることから、第1コンテナ11Aが保持部材15により確実に挟持される。
【0035】
また、保持部材15による挟持後にシリンダ20が作動して揺動部材14が支軸13を中心に前方に図1の矢印ハの如く揺動する。この揺動部材14の揺動により、両側面11aの中心位置より後方側が挟持されて挟持位置が重心位置からずれた状態の第1コンテナ11Aは、搬送ベルト7の搬送面上から持ち上げられると共に、挟持位置(保持部材15)を中心にその自重によって、ベアリング軸受18を介して上部に位置する底面が前方側に図1の矢印チの如く回動、すなわち第1コンテナ11Aが前転する。
【0036】
揺動部材14が所定角度揺動すると、第1コンテナ11Aが90°反転して搬送ベルト7上に載置され、この状態で保持部材15による挟持が解除される。なお、第1コンテナ11Aは保持部材15による保持と揺動部材14による揺動が搬送ベルト7の移動に追従しながら行われて、その開口11bが後方を向いた後向き開口状態に設定される。これにより、うつ伏せ状態の第1コンテナ11Aが後向き開口状態にその向きが反転され、そして、後向き開口状態に向きが反転された第1コンテナ11Aは、搬送ベルト7により下流側に搬送されて組込装置5に供給され、この組込装置5のストッパ29により停止させられることで組込装置5にセットされる。
【0037】
なお、反転装置3Bによる第1コンテナ3Aの反転動作時に、保持部材15が揺動部材14の後端面の後方側に突出状態で設けられていることから、保持部材15で第1コンテナ11Aの重心位置とずれた位置を挟持した状態で揺動動作した際に、揺動部材14の揺動動作に連動して第1コンテナ11Aが搬送ベルト7の搬送面上から自動的に持ち上げられる状態となる。この保持部材15の揺動部材14に対する取付位置の設定により、後向き開口状態に反転されることで反転開始時と反転終了時の挟持位置の高さが異なっても第1コンテナ11Aをスームズに反転動作させることができる。このことは、後述する反転装置3Aにおいても全く同様である。
【0038】
第1コンテナ11Aが空コンテナ搬送コンベア8から搬送ベルト7上に送出されると、例えば所定の時間をおいて第2コンテナ11Bが押出し装置10の作動で搬送ベルト7の始端部に供給され、この第2コンテナ11Bは、反転装置3Aを素通りして方向転換装置4に供給される。この方向転換装置4に供給された第2コンテナ11Bは、エアーシリンダ22が作動することにより、当接部材23で前方左端角部が搬送ベルト7の幅方向中心位置方向に押圧されて、図2の矢印ヘの如く水平面内で90°方向転換される。この第2コンテナ11Bの方向転換も、第2コンテナ11Bが搬送ベルト7の移動に追従しつつ行われ、この方向転換された第2コンテナ11Bは、反転装置3Bを素通りして組込装置5に供給される。
【0039】
そして、この組込装置5に供給された第2コンテナ11Bは、搬送ベルト7によって下流側に搬送され、ストッパ29で停止されている第1コンテナ11Aの開口11b内に搬送ベルト7の搬送力によって押し込まれる。この第1コンテナ11Aと第2コンテナ11Bの組み込み時に、図6に示すように、組込装置5のシリンダ28を作動させコンベアフレーム27を矢印ヌの如く下降させて傾斜コンベア26を水平状態とし、搬送ベルト7と傾斜コンベア26間に所定の落差(コンテナ11の側板板厚以上の落差)を設けることで、傾斜コンベア26上に停止されている第1コンテナ11Aへの第2のコンテナ11Bの組み込みが容易に行えるようになっている。
【0040】
前記空コンテナ搬送コンベア8から第2コンテナ11Bが搬送ベルト7上に送出されると、所定の時間をおいて第3コンテナ11Cが押出し装置10の作動により搬送ベルト7の始端部上に供給される。この搬送ベルト7上に供給された第3コンテナ11Cは、反転装置3Aのセンサ21で検知されることにより、エアーシリンダ16が作動して保持部材15の挟持パッド19で当該コンテナ11Cの両側面11aが挟持されると共に、この挟持動作後にシリンダ20が作動して揺動部材14が、支軸13を中心に前方側に図1の矢印ハの如く所定角度揺動する。
【0041】
この揺動部材14の揺動により、その中心位置より前方側が保持部材15の挟持パッド19で挟持された第3コンテナ11Cが、揺動動作に連動して搬送ベルト7上から持ち上げられ、その自重でベアリング軸受18を介して上部側の底面が図1の矢印トの如く後方に回動、すなわち第3コンテナ11Cが後転する。そして、揺動部材14が所定角度揺動した位置で、第3コンテナ11Cが前向き開口状態で搬送ベルト7上に載置され、この反転された第3コンテナ11Cは、エアーシリンダ16の作動で保持部材15による保持が解除されて搬送ベルト7の下流側に搬送される。この時、第3コンテナ11Cは、方向転換装置4と反転装置3Bを素通りして組込装置5に供給される。
【0042】
そして、この組込装置5に供給された第3コンテナ11Cは、ストッパ29で停止されて組み込みされている第1コンテナ11Aと第2コンテナ11Bの第2コンテナ11Bに、その開口11bが搬送ベルト7の搬送力によって押し込まれる。この第2コンテナ11Bへの第3コンテナ11Cの組み込み時に、図7に示すように、組込装置5のシリンダ28を作動させて傾斜コンベア26を矢印ヌの如く上昇させて傾斜状態とすることで、傾斜コンベア26上に停止されている第2コンテナ11Bの上流側端部が搬送ベルト7上から浮いた状態となり、第3コンテナ11Cの開口11bの、第1コンテナ11Aに組み込まれている第2コンテナ11Bへの組み込みが容易に行えるようになっている。
【0043】
これにより、空コンテナ搬送コンベア8から順番に供給される第1コンテナ11A〜第3コンテナ11Cの3つのコンテナ11A〜11Cが、組込装置5により三つ組コンテナ11Dに三つ組され、この三つ組コンテナ11Dは、傾斜コンベア26で下流側に搬送され、起立装置6の起立部材30の水平部上に供給される。そして、三つ組コンテナ11Dは、図8に示すように、第1コンテナ11Aの底面が起立部材30の垂直部に当接した状態で停止させられ、この状態で起立装置6のシリンダ32が作動して、起立部材30が図8の矢印リ方向に回動する。
【0044】
この起立部材30の回動により、横置き状態の三つ組コンテナ11Dが縦置き状態の三つ組コンテナ11Dに姿勢変換され、この縦置き状態の三つ組コンテナ11Dが起立装置6のベルトコンベア31で下流側に搬送されてローラコンベア33上に移載される。このローラコンベア33上に移載された三つ組コンテナ11Dは、当該ローラコンベア33の回転により下流側に搬送されて、例えば所定位置に保管されたり運搬用のトラック等に積載される。
【0045】
これによって第1〜第3コンテナ11A〜11Cからなる3つの空コンテナ11の三つ組作業が終了し、この作業は、3つの空コンテナ11A〜11Cが連続して搬送ベルト7上に供給されることで略連続して行われることになる。特に、反転装置3A、3Bによる垂直面での90°反転動作や方向転換装置4による水平面での90°方向転換動作が、各コンテナ11A〜11Cの搬送動作に追従する状態、すなわち各コンテナ11A〜11Cをそれぞれ停止させることなく行うことができることから、連続して送られてくる3つのコンテナ11A〜11Cを1つの組みにしつつ連続状態で三つ組することができて、三つ組作業の高速処理化が可能になる。
【0046】
また、この実施形態では、コンテナ11をその開口11bが伏せられた状態で搬送ベルト7上に供給される場合について説明したが、コンテナ11の開口11bを上向き状態で搬送ベルト7上に供給してもよく、この場合には、上流側の反転装置3Aの場合は、コンテナ11の両側面11aの前後方向の中心から後方側が保持部材15の挟持パッド19で挟持され、下流側の反転装置3Bの場合は、コンテナ11の両側面11aの前後方向の中心から前方側が保持部材15の挟持パッド19で挟持されるように設定すればよい。
【0047】
このように揺動部材14に取り付けられた保持部材15によるコンテナ11の両側面11aの挟持位置を変えるだけで、コンテナ11が開口11bを上向きまたは下向きのいずれかの状態で供給されてきても、上流側の反転装置3Aにより、コンテナ11の開口11bが前方を向く前向き開口状態に反転され、下流側の反転装置3Bにより、コンテナ11の開口11bが後方を向く後向き開口状態に反転されるようになっている。
【0048】
このように、上記実施形態の三つ組装置1にあっては、一列状態の機枠2上に方向転換装置4を挟んで一対の反転装置3A、3Bを配置すると共に、組込装置5及び起立装置6をそれぞれ配置し、空コンテナ搬送コンベア8から送出される空の3つのコンテナ11A〜11Cを搬送ベルト7上で搬送しつつ、反転装置3A、3Bと方向転換装置4の各動作を適宜に制御することにより、第1コンテナ11Aを後向き開口状態に反転させ第2コンテナ11Bを水平面内で方向転換させ、かつ第3コンテナ11Cを前向き開口状態に反転させて組込装置5に供給することができる。そのため、一列の搬送ベルト7上で3つのコンテナ11A〜11Cを三つ組できると共に、各コンテナ11A〜11Cを搬送状態で所定の向きに設定することができ、従来の各動作時にコンテナを一時停止させる場合に比較して、三つ組作業の処理能率の向上を図ることができて、例えば高速処理化等が可能になる。
【0049】
また、組込装置5に傾斜コンベア26が設けられているため、三つ組時にこの傾斜コンベア26を所定位置に設定することで、3つのコンテナ11A〜11Cの組み込み作業を簡単かつスムーズに行うことができる。特に、傾斜コンベア26の水平位置において搬送ベルト7の搬送面に対して所定の落差を設けることで、第1コンテナ11Aへの第2のコンテナ11Bの組み込みが簡単に行え、また傾斜コンベア26を傾斜させて組み込まれた第2コンテナ11Bの端部を搬送ベルト7上から浮かせることで、第3コンテナ11Cの第2コンテナ11Bへの組み込みが簡単に行え、組込作業を一層確実に行うことが可能になる。
【0050】
また、起立装置6のベルトコンベア31が組込装置5の傾斜コンベア26より低い位置に設定されると共に、ベルトコンベア31の終端部に三つ組コンテナ11Dが自動的に乗り移ることが可能なローラコンベア33が配置されているため、組込装置5上の横置きの三つ組コンテナ11Dを、保管スペース的に有利な縦置きの三つ組コンテナ11Dに容易かつ確実に姿勢転換することができる。これらにより、空コンテナ搬送コンベア8から供給される各コンテナ11A〜11Cを三つ組コンテナ11Dとしてローラコンベア33から排出でき、三つ組作業を効率的かつスムーズに行うことができて、高速処理化に一層容易に対応することが可能になる。
【0051】
さらに、保持部材15に滑り止め用のゴム板を有する挟持パッド19が設けられ、この挟持パッド19で各コンテナ11A、11Cの両側面11aが挟持されるため、各コンテナ11A、11Cを挟持パッド19で所定圧で挟持できて、その反転動作を確実に行うことができると共に、各コンテナ11A、11の両側面11aを挟持する構造であるため、コンテナ形状に係わらず確実な挟持が可能になり、各コンテナ11A、11Cの反転動作が一層確実に行える。
【0052】
また同時に、揺動部材14が支軸13を中心に揺動し、この揺動部材14の所定位置に取り付けられた保持部材15が搬送ベルト7の搬送面上を円弧状に揺動するため、保持部材15で挟持された各コンテナ11A、11Cを、揺動部材14の揺動動作に連動させて搬送面上から自動的に浮かすことができて、各コンテナ11A、11の反転動作時に搬送ベルト7が邪魔になることがなく、各コンテナ11A、11の反転動作をスムーズに行うこともできる。
【0053】
さらにまた、反転装置3A、3Bの保持部材15の挟持パッド19で各コンテナ11A、11Cの重心位置をずらして挟持することにより、その自重を利用して揺動部材14の揺動動作中に自動的にコンテナ11A、11Cをその開口11bを前向き及び後向きに反転させることができるため、反転させるために特別の部材を設ける必要がなく、反転装置3A、3Bの構成を簡素化することができる。また、方向転換装置4をエアーシリンダ22と当接部材23等によって構成し、当接部材23の押圧動作によってコンテナ11Bを水平面内で90°方向転換させるため、方向転換のための構成も簡略化することができる。
【0054】
また、反転装置3A、3Bや方向転換装置4あるいは組込装置5や起立装置6の各部材を駆動させる駆動原としてシリンダが使用されると共にその個数も必要最低限に設定されているため、部材コストの低減化が図れると共に、各装置の調整部材を少なくして、設置時や使用時の調整を容易に行え、メンテナンス作業の簡略化を図ることもできる。これらのことから、3つの空コンテナ11A〜11Cを所定の姿勢に設定する反転装置3A、3Bや方向転換装置4の構成の簡略化が図れて、結果として三つ組装置1を安価に形成することが可能になる。
【0055】
また、三つ組装置1が一列状態の機枠2上に配置され、この三つ組装置1の搬送ベルト7の始端部に空コンテナ搬送コンベア8を連結し、終端部に三つ組コンテナ11D排出用のローラコンベア33を連結することで例えば農産物の選別施設に設置できるため、三つ組装置1自体を小型に形成してその設置スペースの省スペース化が図れて、設置コストの低減化をも図ることが可能になる。
【0056】
なお、上記実施形態における起立装置6は必ずしも必要ではなく、例えば三つ組コンテナ11Dを横置き状態で排出する場合は省略することもできるし、各装置自体の構成やその駆動機構等も上記実施形態に限定されず、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。また、上記実施形態においては、容器が農産物の選別施設で使用されるコンテナ11である場合について説明したが、本発明に関わる容器としては、例えば農産物用の段ボール箱であっても良いし、適用する場所も農産物の選別施設に限らず、農産物以外の各種部品等を収容するコンテナや段ボール箱等の容器を使用する適宜施設や工場においても適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、搬送路の方向転換位置の上流側の反転位置に空容器の開口前向きに90°反転させる第1の容器反転手段が設けられると共に、方向転換位置の下流側の反転位置に空容器の開口を後向きに90°反転させる第2の容器反転手段が設けられ、方向転換位置に空容器を水平面内で90°方向転換させる容器方向転換手段が設けられ、3つの空容器が搬送路上で搬送されつつ、第1の空容器が第2の容器反転手段で後向き開口状態に反転され、第2の空容器が方向転換手段で水平面内で90°方向転換され、第3の空容器が第1の容器反転手段で前向き開口状態に反転されるため、3つの空容器を1つの搬送路上において、その搬送途中に各空容器を停止させることなく各々所定の向きに揃えつつ、組込位置の容器組込手段で三つ組することができて、処理能力を高めることができると共に、確実かつスムーズな三つ組作業を行うことができる。又、第1及び第2の容器反転手段の一対の挟持パッドは、空容器の重心から前後方向にずれた位置を挟持すると共に、揺動部材が前方に揺動して当該空容器が持ち上げられた際に、当該空容器の自重により水平軸回りに回転して当該空容器を反転させるものであることから、揺動部材の前方への揺動動作中に空容器の自重を利用して空容器を自動的に反転させることができ、反転させるために特別の部材を設ける必要がなく、容器反転手段の構成を簡素化することができる。更に、第1の容器反転手段と第2の容器反転手段とは、同一構造を有し、それらの一対の狭持パッドの空容器に対しての狭持位置が空容器の重心から前側であるか後側であるかで異なっていることから、第1の容器反転手段の一対の狭持パッドと第2の容器反転手段の一対の狭持パッドとの狭持位置を上記のように異ならせるだけで容器の開口を前向き及び後向きに反転させることができ、前向き及び後向きに反転させるために特別の部材を設ける必要がなく、三つ組装置の構成を簡素化することができる。
【0061】
また、請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加え、保持部材が挟持位置と反転位置との間を円弧状に揺動するため、保持部材の揺動動作によって当該保持部材で保持した空容器を搬送路から所定高さ自動的に浮かせることができて、空容器の反転動作をスムーズに行うことができる。
【0062】
また、請求項に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、容器組込手段で例えば横置き状態で三つ組された容器を起立手段で縦置き状態に起立させることができるため、三つ組状態の空容器の保管スペースの低減化等を図ることができる。
【0063】
また、請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加え、容器組込手段は起立手段との連結部分に3つの空容器の組み込みの際にその始端側が昇降する傾斜コンベアを有するため、この傾斜コンベアの傾動動作等により3つの空容器の組み込みを容易かつ確実に行うことができて、三つ組作業の一層の処理能力向上等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる空容器の三つ組装置の一実施形態を示す側面図
【図2】同その平面図
【図3】同反転装置の要部拡大側面図
【図4】同その正面図
【図5】同組込装置の側面図
【図6】同その動作説明図
【図7】同その他の動作説明図
【図8】同起立装置の側面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・三つ組装置
3A、3B・・・・反転装置
4・・・・・・・・方向転換装置
5・・・・・・・・組込装置
6・・・・・・・・起立装置
7・・・・・・・・搬送ベルト
8・・・・・・・・空コンテナ搬送コンベア
10・・・・・・・押出し装置
11・・・・・・・コンテナ
11A・・・・・・第1コンテナ
11B・・・・・・第2コンテナ
11C・・・・・・第3コンテナ
11D・・・・・・三つ組コンテナ
11a・・・・・・側面
11b・・・・・・開口
13・・・・・・・支軸
14・・・・・・・揺動部材
15・・・・・・・保持部材
16・・・・・・・エアーシリンダ
19・・・・・・・挟持パッド
20・・・・・・・シリンダ
22・・・・・・・エアーシリンダ
23・・・・・・・当接部材
26・・・・・・・傾斜コンベア
28・・・・・・・シリンダ
29・・・・・・・ストッパ
30・・・・・・・起立部材
31・・・・・・・ベルトコンベア
33・・・・・・・ローラコンベア
S1、S3・・・・反転位置
S2・・・・・・・方向転換位置
S4・・・・・・・組込位置
S5・・・・・・・起立位置

Claims (4)

  1. 搬送路上でその開口が上向き又は下向きのいずれか一方の状態で搬送される多数の空容器を所定の向きにして3つの空容器を三つ組する空容器の三つ組装置であって、
    前記搬送路上に、反転位置と方向転換位置と組込位置とを設定し、前記反転位置に、搬送路上で搬送される空容器を両側から挟持する一対の保持部材を有し該保持部材により空容器を保持して持ち上げて搬送方向下流側に移載すると共に、該移載途中に該空容器の開口を後向き及び前向きに90°反転させる容器反転手段を設け、前記方向転換位置に、空容器の一側角部に当接可能で出没自在な当接部材を有し該当接部材により空容器を水平面内で90°横方向に転換する容器方向転換手段を設け、前記組込位置に、3つの空容器を三つ組する容器組込手段を設け、前記容器反転手段は、前記容器方向転換手段の上流側に設けられ空容器の開口を前向きに90°反転させる第1の容器反転手段と、容器方向転換手段の下流側に設けられ空容器の開口を後向きに90°反転させる第2の容器反転手段とを備え、該第2の容器反転手段と前記第1の容器反転手段とのそれぞれは、前記一対の保持部材が取り付けられると共に支持軸を中心に前後方向に揺動する揺動部材を備え、前記一対の保持部材は、空容器を挟持すると共に水平軸回りに回転可能な一対の挟持パッドを有し、該一対の挟持パッドは、空容器の重心から前後方向にずれた位置を挟持すると共に、前記揺動部材が前方に揺動して当該空容器が持ち上げられた際に、当該空容器の自重により前記水平軸回りに回転して当該空容器を反転させるように構成され、前記第1の容器反転手段と前記第2の容器反転手段とは、同一構造を有し、それらの一対の狭持パッドの空容器に対しての狭持位置が空容器の重心から前側であるか後側であるかで異なっていることを特徴とする空容器の三つ組装置。
  2. 前記第1及び第2の容器反転手段の保持部材は、空容器を挟持する挟持位置と空容器を挟持して反転させた反転位置との間を円弧状に揺動されることを特徴とする請求項に記載の空容器の三つ組装置。
  3. 前記容器組込手段に、三つ組された3つの空容器を起立させる起立手段が連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の空容器の三つ組装置。
  4. 前記容器組込手段は、起立手段との連結部分に3つの空容器の組み込みの際にその始端側が昇降する傾斜コンベアを有することを特徴とする請求項に記載の空容器の三つ組装置。
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