JPS6010215Y2 - 燃料タンクのフイラパイプ保護装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車に搭載された燃料タンクのフイラパイ
プの保護装置に関する。

−ａｔに、自動車における燃料タンクのフイラパイプは
車体側方にその注油口を向けて配設され、燃料タンクへ
の給油を車体側方から行うようになっている（たとえば
実公昭４８−２５７６号公報参照）。

そして、上記フイラパイプの外端付近は強度的に比較的
弱いフェンダ等の車体外板に固定されているが、この部
分が衝突した場合、フイラパイプは車体外板とともに大
きく移動して燃料タンク本体から外れたり、あるいは押
しつぶされてフイラパイプに亀裂が入ったり、またはフ
イラキャップがパイプから外れるなどして、燃料がタン
ク内から放出してしまうという問題があった。

そこで、この考案はフイラパイプの外端付近をフイラパ
イプより剛性の高い車体内板側部に設けたガード部材に
固定することにより、上記欠点を解消するようにした燃
料タンクのフイラパイプ保護装置を提供するものである
。

以下、この考案を図面に示した実施例をもとに説明する
。

図面はトラックにこの考案を適用した例を示すものであ
って、１はトラックの荷台で、車体のサイドメンバー２
上に固定されたフロア３と、その側方に固定された車体
内板とからなっている。

５は車体内板４に固定された車体外板を構成するフェン
ダ、６は車体のサイドメンバー７に取付けられた燃料タ
ンク、８は車体内板４とフェンダ５との間に配置された
該燃料タンク６のフイラパイプである。

９は上記車体内板４に固定した基板１０に立設したガー
ド部材で、三本の支柱９ａ、９ｂ、９ｃからなり、その
車体内側は広脚状に基板１０に固定されるとともにその
外端は互に連結固定されている。

上記フイラパイプの外端付近は上記支柱９ａ〜９０間を
挿通し、三本の支柱のうち一本の支柱９ｂに取付部材１
１により固定されている。

１２はフイラキャップ、１３はフェンダ５に開穴された
注油口１４を開閉する開閉蓋、１５は左後車輪である。

上記構造において、車体側部のフイラパイプ付近が衝突
した場合、フェンダには補強材が設けられていないため
破損するが、フイラパイプ８の外端付近は強固なガード
部材９に固定されているため、該ガード部材９が破損し
ない限りフイラパイプ、フイラキャップ１２は破損しな
い。

このため、燃料がフイラパイプ８から漏れるのを防止で
きる。

なお、上記ガード部材は上記実施例に限定することなく
、たとえば筒状の部材とすることもてきる。

この場合、フイラパイプの筒状ガード部材への取付けは
、フイラパイプを筒内に同心または偏心状態で通し、フ
イラパイプの外端付近を筒状ガード部材に固定したり、
あるいは筒状ガード部材の側面に開穴部を設け、該開穴
部にフィラパイプの外端付近を挿通してこれを筒状ガー
ド部材に固定するなど、種々の構造がある。

また、この考案はトラックに限定することなく乗用車に
も適用できることは勿論である。

以上のように、この考案は、自動車の車体内板と車体外
板との間において車体内板側部にガード部材を固定し、
該ガード部材内に燃料タンクのフイラパイプの外端付近
を挿通するとともにフィラパイプをガード部材に固定し
たから、フィラパイプの外端付近は剛性の高いガード部
材により保護され、また該ガード部材も剛性の高い車体
内板に固定されているため、自動車の側面衝突によるフ
イラハイプの破損を防止でき、その結果フィラパイプか
らの燃料漏れを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は正面図
、第２図はガード部材の斜視図である。 ４・・・・・・車体内板、５・・・・・・フェンダ（車
体外板）、６・・・・・・燃料タンク、８・・・・・・
フィラパイプ、９・・・・・・ガード部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車の車体内板と車体外板との間に燃料タンクのフイ
   ラパイプが配置されていて、上記車体内板の側部にフイ
   ラパイプより剛性の高いガード部材が固定され、このガ
   ード部材内に上記フイラパイプの外端付近が挿通されて
   おり、該ガード部材にフイラパイプを固定したことを特
   徴とする燃料タンクのフイラパイプ保護装置。