JPS6324006Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、バス、トラツク等のボデー架装前の
車輌用シヤーシにおける燃料注入口のフイラネツ
クを保護するヒユーエルフイラネツクカバー構造
に関するものである。

［従来の技術］ 従来、この種のバス、トラツク等の車輌用シヤ
ーシは、キヤビンとフロアのみで陸送されること
があり、燃料タンクの注入口がそのまま露出した
状態である等、ヒユーエルフイラネツク部が燃料
タンクより自立して突設されているだけであつ
た。

［考案が解決しようとする問題点］ 従つて、剛性もなく、不安定であり、陸送中或
いはボデー架装時にヒユーエルフイラネツク部が
障害物にぶつかつて折損したり、変形したりする
ことがあるとともに、振動や衝撃で変形しやすく
危険であり、かつバスやトラツクのボデーを架装
時にヒユーエルフイラネツク部が所定の寸法より
ずれていて取り付けが困難になり、また、ヒユー
エルフイラーの給油口付近にタイアが巻上げた
水、塵埃、汚泥等が付着して給油時に燃料タンク
内に入る等の欠点があつた。

本考案は、上述した事情に基づいてなされたも
のであり、シヤーシのホイールハウスの一部を有
効に活用することにより、ヒユーエルフイラネツ
ク部を強固に固定するとともに、バスやトラツク
のボデー架装時に、架装したボデー外板とで給油
口を囲繞して利用できるよう構成したヒユーエル
フイラネツクカバー構造を提供するものである。

［問題点を解決するための手段］ 本考案のヒユーエルフイラネツクカバー構造
は、シヤーシ本体側部に取り付けられたホイール
ハウスと、該ホイールハウス後部でシヤーシ本体
上方に突出した立設部をパイプ状のヒユーエルフ
イラーに設けた燃料タンクとを具備したものにお
いて、前記ヒユーエルフイラーの前記立設部に沿
つて配設されると共に、前記シヤーシ本体と前記
ホイールハウスとに亘つて固着されて前記立設部
を保護するフイラネツクカバーと、該フイラネツ
クカバーに取り付けられ、前記立設部の端部近傍
を前記フイラネツクカバーに固定するパネルとを
有し、ボデーの外板が前記シヤーシ本体に取り付
けられた状態で、前記パネルと、前記フイラネツ
クカバーと、前記外板とで前記ヒユーエルフイラ
ーの端部を囲繞する空間を形成したことを特徴と
する。

［実施例］ 以下、本考案による実施例を添付した図面に基
づいて詳細に説明する。

第１図はトラツク等車輌用シヤーシの側面図で
あり、第２図は第１図の要部を示す斜視図であ
る。

図において１はキヤビン、２はフロア等のシヤ
ーシ本体、３は前輪、４は後輪であり、後輪４に
はホイールハウス５が設置されている。また、６
は燃料タンクであり、燃料注入口のヒユーエルフ
イラー７は、シヤーシ本体２上方に突出した立設
部７ｂが設けられている。

上記ヒユーエルフイラー７の立設部７ｂには、
これに沿つてフイラネツクカバー８が配設されて
いる。このフイラネツクカバー８はシヤーシ本体
２とホイールハウス５に固着して設けられ、フイ
ラネツク部を強固に固定するパネル９を介してヒ
ユーエルフイラー７のネツク部を固定している。

なお、上記フイラネツクカバー８は、ホイール
ハウス５の位置を有効に活用しており、フイラネ
ツク固定用支柱が強固に、しかも安定して得られ
る。

第３図は、第１図のヒユーエルフイラー７のＡ
−Ａ線断面図であり、ヒユーエルフイラー７は、
ホイールハウス５の一部を有効に活用することに
より、フイラネツクカバー８を介してパネル９に
より強固に固定される。このパネル９の外縁は前
記フイラネツクカバー８の外縁が接する垂直面に
接する位置に形成され、ボデー架装時に図示しな
い外板が垂直面となつて前記パネル９と前記フイ
ラネツクカバー８とで形成する開口部を閉塞し、
ヒユーエルフイラーの端部を囲繞する空間を形成
する。

また、フイラネツク部とともにブリーザパイプ
７ａや所定のバルブ等がフイラネツクカバー８に
より保持され、安定した剛性が得られるようにな
つている。

［考案の効果］ 以上詳細に説明したように、本考案によるヒユ
ーエルフイラネツクカバー構造は、バスやトラツ
ク等ボデー架装前の車輌用シヤーシにおいても、
燃料注入口のヒユーエルフイラネツク部が、シヤ
ーシ本体とホイールハウスの一部を利用したフイ
ラネツクカバーとパネル等により強固に固定した
構造であり、フイラネツク部、ブリーザパイプ等
機能的に重要な部分を陸送時、あるいはボデー架
装時の保護カバーとして有効であり、ヒユーエル
フイラーの給油口付近に、タイヤが走行中に巻上
げた水、塵埃、汚泥等が付着しないので、給油時
に上記不純物が燃料タンクに混入することがない
等の効果を奏する。

なお、上記フイラネツクカバーは、ボデー架装
時にそのまま保護カバーとして利用できるもので
あり、十分な信頼性が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による実施例を示す車輌用シヤ
ーシの側面図、第２図は第１図の要部を示す一部
破断した斜視図、第３図は第１図のＡ−Ａ線断面
図である。 １……キヤビン、２……シヤーシ本体、３……
前輪、４……後輪、５……ホイールハウス、６…
…燃料タンク、７……ヒユーエルフイラー、７ａ
……ブリーザパイプ、８……フイラネツクカバ
ー、９……パネル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 シヤーシ本体側部に取り付けられたホイールハ
   ウスと、該ホイールハウス後部でシヤーシ本体上
   方に突出した立設部をパイプ状のヒユーエルフイ
   ラーに設けた燃料タンクとを具備したものにおい
   て、 前記ヒユーエルフイラーの前記立設部に沿つて
   配設されると共に、前記シヤーシ本体と前記ホイ
   ールハウスとに亘つて固着されて前記立設部を保
   護するフイラネツクカバーと、 該フイラネツクカバーに取り付けられ、前記立
   設部の端部近傍を前記フイラネツクカバーに固定
   するパネルとを有し、 ボデーの外板が前記シヤーシ本体に取り付けら
   れた状態で、前記パネルと、前記フイラネツクカ
   バーと、前記外板とで前記ヒユーエルフイラーの
   端部を囲繞する空間を形成したことを特徴とする
   ヒユーエルフイラネツクカバー構造。