JP4630180B2 - フィラパイプの保護構造 - Google Patents
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Description
この特許文献1において開示されている配置構造では、運転者の足元が位置する床面は勿論、搭乗者の足元に位置する床面をも車室側に膨出させることなく、床面の低底を維持する。つまり、車室内の上下方向の居住性において、特に後部座席側の居住性を広く確保する。そして、車室内とトランク室との間を区画するための仕切りがない所謂2ボックスカーにおいては、後部座席を折り畳むように倒すことによって、車両後部の荷物の収納スペースをより広く確保できるようにしている。
しかしながら、このように車両のほぼ中央付近に燃料タンクを配置した場合には、燃料タンクから車両の後部側(リア側)の側部であって、側部の上方の位置(高所)に設けられている給油口までの距離が長くなり、また、燃料タンクに燃料を供給するために、燃料タンクから給油口に至るまで配管されるフィラパイプを通す位置が課題となる。単に給油口から車両の床下に向け、床下に沿ってフィラパイプを通したのでは、フィラパイプが路面などに接地(接触)したり、縁石や障害物などに衝突して損傷するおそれがあるなどの心配がある。
さらに、請求項1に記載の構成によれば、フィラパイプは、被覆するように取り付けられるカバー部と、車両の後部位置に取り付けられて大きな剛性を有するガード部とによって保護される。そして、請求項1に記載の構成によれば、ガード部の一端側は第1のリアクロスメンバに取り付けられ、ガード部の他端側は第2のリアクロスメンバの下方に設けられた剛体部に取り付けられてフィラパイプを保護する。つまり、ガード部は、縁石や障害物に衝突した際の衝撃などによって車体フレームから簡単に外れることがなく、フィラパイプを確実に保護するものである。
図1は、本発明に係るフィラパイプの保護構造を採用した車両の実施形態を示す概略側面図である。
なお、本実施形態では、運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。
車両1は、車室(キャビン)2とトランク室3との間を区画する仕切りがない所謂2ボックスカーである。図1に示すように、車両1は、車体フレーム4の前部にエンジン5を搭載し、車体フレーム4の前部と後部の前輪6と後輪7との間に車室2を有している。
また、車両1の幅方向に分かれて配置される運転席8と助手席9との下方位置で、かつ、運転席8および助手席9と重なる床下のほぼ中央部分に燃料タンク10を配置している(後記の図5参照)。そして、車体フレーム4の上にほぼ全面に付設されるフロアパネル11によって燃料タンク10を覆い、このフロアパネル11の後部分をトランク室3の床としている(図1参照)。
図2は、同車両の車体フレームからフロアパネルを外した状態を示す概略平面図であり、図3は、図1における要部を拡大して示す概略側面図であり、図4は、図2を車両の後方から見た状態を拡大して示す概略背面図である。
図2に示すように、車体フレーム4は、車両1の前側の左側と右側において車体の前後方向に延びるフロアサイドフレーム15を備え、このフロアサイドフレーム15の前端部の間に掛け渡されるフロントクロスメンバ16を備えている。
また、車体フレーム4は、サイドシル18の後端部の間に掛け渡されるミドルクロスメンバ20と、リアサイドフレーム19の車体の前後方向の途中部位の間と、その後端部の間にそれぞれ掛け渡される第1のリアクロスメンバ21と第2のリアクロスメンバ22を備えている。
なお、以上、説明した車体フレーム4の枠組み構成形態は一例であって、特に限定されるものではない。
フィラパイプ14は、耐蝕性などに優れた金属材料から所定の長さに形成されている。このフィラパイプ14は、図1および図2に示すように、車体フレーム4のほぼ中央部分に配置される燃料タンク10からフロアパネル11のセンタトンネル27を通り、そして、センタトンネル27からリア側のサスペンション部材12の下を通るように車体の床下を通して給油口13に至るまで配管されるものである。
そして、このようにして、床下を通して配管されるフィラパイプ14の車両1の後方から見える部分を保護するように、車体フレーム4に保護部材28を取り付けている(図3および図4参照)。
図5は、図2のV―V線に沿った拡大断面図であり、図6は、図2のVI―VI線に沿った拡大断面図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
図1および図2に示すように、センタトンネル27は、燃料タンク10を覆うように上方(車室側)に膨出されたフロアパネル11の膨出部29(図5参照)から車体フレーム4のミドルクロスメンバ20にかけて、フロアパネル11の幅方向のほぼ中央部位において車両1の前後方向に設けられている(図6参照)。
ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
保護部材28は、路面への接地(接触)や、縁石や路面から突出している障害物との衝突などによってフィラパイプ14が損傷しないように保護するためのものである。
この保護部材28は、図1および図3に示すように、フィラパイプ14を被覆するように取り付けられるカバー部28aと、車両1の後方から見える前記フィラパイプ14の後方であって、該フィラパイプ14から所定の寸法をおいて離れた車両1の後部位置に取り付けられるガード部28bと、から構成されている。
ここで、フィラパイプ14の後方であって、該フィラパイプ14から離れた所定の寸法とは、例えば車両1を後退させたときに、路面から突出している障害物などを早めに検知することができる寸法を意味する。つまり、運転者に対し、障害物の存在を早めに知らせることで、フィラパイプ14の衝突を確実に回避することができる寸法であり、フィラパイプ14からできるだけ離れた車両1の後部位置にガード部28bを取り付けることが好適なものとなる。
図7は、フィラパイプと保護部材のカバー部とを示す斜視図である。
カバー部28aは、合成樹脂材料によって形成される第1のカバー部30および第2のカバー部31を備えている。
一方、第2のカバー部31は、図7に示すように、平面視が略直線形を呈し、断面が半円状を呈する2部材を、一方の縁方向の数ヶ所に備えられているヒンジ32などによって開閉自在とし、他方の縁方向の数ヶ所に備えられている図示省略の係止爪や係止孔などの係止によって互いに結合されてフィラパイプ14の外側を被覆するように形成されて、フィラパイプ14に取り付けられる。
図8は、保護部材のガード部を示し、(a)は、斜め上から見た斜視図であり、(b)は、車両に取り付けた状態を、車両の斜め下から見た斜視図である。
ガード部28bは、前記したカバー部28aの第1のカバー部30および第2のカバー部31よりも大きな剛性を有する所望の材料、例えば金属材料やその他の剛性材料から形成されている。
このガード部28bは、図8の(a)に示すように、平面視がほぼ正三角形状で、下方に向けて膨出させたほぼ山形形状に形成されている。
また、ガード部28bの締結縁辺部36の第2のリアクロスメンバ22に対するボルト41による取り付けは、図3に示すように、第2のリアクロスメンバ22に溶接やその他の固着手段によって剛性をもたせて取り付けられている剛体部39に対して行われる。この剛体部39には牽引用のフック部40が取り付けられている。
これにより、フィラパイプ14は、給油口13から燃料タンク10へ燃料が供給されるに際して、燃料の流れが乱れる蛇行などの曲がり部が少ないほぼ直線的な配管経路を通して床下に配管されることになる。よって、車両1のほぼ中央部分に配置されている燃料タンク10に燃料を速やかに(滑らかに)供給することができる。
例えば、座席が前後2列タイプではなく、3列タイプの車両の場合には運転席8と助手席9との1列目は勿論のこと、2列目において車両の幅方向に分かれて配置される座席と重なる床下に配置される燃料タンク10と、車両1の後部側に設けられる給油口13にわたり配管されるフィラパイプにおいても前記した実施形態と同様に、カバー部28aとガード部28bから構成される保護部材28を用いて保護することができるものである。
また、前記した実施形態においてはカバー部28aを、第1のカバー部30と第2のカバー部31との二本ものとして説明したが、フィラパイプ14の配管形態によってはカバー部28aを一本ものとしたり、あるいは三本、四本ものとするもよい。要するに、カバー部28aは、フィラパイプ14の配管にあわせて任意に形成されるものである。
2 車室(キャビン)
3 トランク室
4 車体フレーム
5 エンジン
6 前輪
7 後輪
8 運転席(座席)
9 助手席(座席)
10 燃料タンク
11 フロアパネル
12 サスペンション部材
13 給油口
14 フィラパイプ
21,22 リアクロスメンバ
27 センタトンネル
28 保護部材
28a カバー部
28b ガード部
Claims (2)
- 車両の幅方向に分かれて配置される座席と重なる部分の床下に燃料タンクを配置し、この燃料タンクに燃料を供給するために、該燃料タンクから床下を通して前記車両の後部側に設けられる給油口に至るまで配管されるフィラパイプを保護する保護構造であって、
前記車両の後方から見える前記フィラパイプを保護するように、前記車両に保護部材を取り付け、
前記保護部材は、前記フィラパイプを被覆するように取り付けられるカバー部と、前記車両の後方から見える前記フィラパイプの後方であって、該フィラパイプから所定の寸法をおいて離れた車両の後部位置に取り付けられるガード部と、から構成され、
前記ガード部は、前記カバー部よりも大きな剛性を有しており、
前記車両は、第1のリアクロスメンバと、前記第1のリアクロスメンバの後方に設置された第2のリアクロスメンバと、前記第2のリアクロスメンバの下方に剛性を持たせて取り付けられた剛体部と、を有し、
前記ガード部の一端側は、前記第1のリアクロスメンバに取り付けられ、前記ガード部の他端側は、前記剛体部に取り付けられていることを特徴とするフィラパイプの保護構造。 - 前記フィラパイプは、リア側のサスペンション部材の下を通り、かつ、フロアパネルの幅方向のほぼ中央部位において車両の前後方向に設けられるセンタトンネルを通って前記燃料タンクから前記給油口に至るまで配管されていることを特徴とする請求項1に記載のフィラパイプの保護構造。
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