JP4281797B2 - 車両の車体構造 - Google Patents

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本発明は、車体後部に荷室部を備える車両の車体構造に関する。
後部に荷室を有する自動車(車両)では、車体の車幅両側にサイドパネル部を配置して、これらサイドパネル部間にフロアパネル部材を取着する構造が用いられている。多くは、サイドパネル部として、最外側に配置されるサイドアウタパネルの内面に、インナパネルを取着して、剛性強度を確保する構造が用いられる。
近時では、特許文献1に開示されているように荷室部の有る車体後部は、車体の軽量化を図るために、サイドアウタパネルのうち車体後部を形成するクォータアウタパネル部の内面のうち、後輪アーチ部の付近から車体前側だけに、クォータインナパネル部材を設ける構造が用いられるようになった。つまり、クォータインナパネル部材から、フロアパネルの後部端に付くリヤエンドパネル部材までの荷室部は、インナパネル部材の無い構造(クォータアウタパネル部だけで区画される構造)が採用される。
こうした荷室部の両側壁の一部をクォータアウタパネル部だけとする構造は、荷室部の剛性強度が低下しやすく、それを補う措置が講じられる。こうした措置は、構造が簡単であることが求められる。そこで、一般には特許文献1に開示されているようにフロアパネル部材と、クォータアウタパネル部との接合部には、クォータアウタパネル部から、上方に立ち上がる縦壁部をもつ台形形状の部材を用いて、剛性強度を確保している。
特開平7−291148号公報
ところで、荷室部のフロア高さは、荷物の出し入れ操作性の確保のためには低い方が望ましい。
しかし、荷室部のフロア高さを低くすると、クォータアウタパネル部材から立ち上がる縦壁が無くなるので、車体後部の剛性強度、特に車体後部の捩れ剛性が低下することがある。
このような場合、特許文献1に示されるクォータアウタパネル部材に補強を施す構造だと、別途、クォータアウタパネル部材に縦壁構造に変わる補強構造を設けることが強いられる。しかも、新たな補強構造のため、専用の部品やブラケットなど多く部材が求められ、クォータパネル部材を補強する技術を踏襲したのでは、構造が複雑になる問題があり、容易に荷室部のフロア高さの低下に伴う車体剛性の低下を抑えられない。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造で、荷室部のフロア高さの低下に伴う車体剛性の低下を抑えることができる車両の車体構造を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、車両後部の車幅方向両側に配置されるクォータアウタパネル部材と、前記クォータアウタパネル部材の車幅方向内側に配置されるクォータインナパネル部材と、前記クォータインナパネル部材よりも後方で前記クォータアウタパネル部材間に接合され、一方のパネル部材から他方のパネル部材まで連続するフロア面を形成するフロアパネル部材と、前記フロアパネル部材の後端に接合および前記クォータアウタパネル部材の後端に接合されたリヤエンドパネル部材とを有し、前記クォータインナパネル部材の後端から前記リヤエンドパネル部材までの間に、前記クォータアウタパネル部材で区画した荷室部を形成してなる車体後部と、前記荷室部をなす前記クォータアウタパネル部材と前記フロアパネル部材との接合部に沿って配置され、前端部が前記クォータインナパネル部材に接合され、後端部が前記リヤエンド部材に接合され、中間部の下端部が前記フロアパネル部材の下端部および前記クォータアウタパネル部材の下端部と3点打点溶接で接合されてなる接合プレート部材と、を具備し、前記クォータアウタパネル部材と前記フロアパネル部材と接合プレート部材との接合部分は、前記フロアパネル部材のフロア面の高さとほぼ同じ高さに配置され、前記フロアパネル部材は前記接合部分から車体幅方向に延び、前記クォータアウタパネル部材は前記接合部分から車体外側かつ上方に延び、前記接合プレート部材は前記接合部分から上側に縦に延びる構造を採用した。同構成により、既にあるフロアパネル部材とクォータアウタパネル部材との接合構造を流用して、クォータインナパネル部材とリヤエンドパネル部間に接合プレートを設けて、車体後部の剛性強度を高めた。
請求項2に記載の発明は、クォータインナパネル部材に形成されるホイールハウスアウタ部と組合うホイールハウスインナパネル部材とを更に有し、接合プレート部材の前端部が、ホイールハウスアウタ部および前記ホイールハウスインナパネル部材と3点打点溶接で接合されるようにした。
請求項3に記載の発明は、接合プレート部材の後端部が、リヤエンドパネル部材および前記クォータアウタパネル部と3点打点溶接で接合されるようにした。
請求項4に記載の発明は、荷室部を区画するクォータアウタパネル部材の一方に、車内外を連通するベンチレーション用開口部が設けられ、接合プレート部材が、ベンチレーション用開口部の有る一方のクォータアウタパネル部材とフロアパネル部材との接合部に沿って設けられるようにした。
請求項5に記載の発明は、接合プレート部材、ベンチレーション用開口部の下段の開口部分を覆うようにオーバーラップして配置した。
請求項1に記載の発明によれば、接合プレート部材は、既存のフロアパネル部材とクォータアウタパネル部材とを接合する接合構造を流用して接合されるだけでなく、フロアパネル部材、クォータアウタパネル部材とが一緒に接合させることによって、車体後部における捩れ剛性をかなり高めることができる。これにより、接合プレート部材を追加し、別途、クォータアウタパネル部材に縦壁構造に変わる補強構造を設けたり、新たな補強構造のため、専用の部品やブラケットなど多く部材を設けたりする必要もなく、部品点数を抑えた補強構造でありながら、車体後部における捩れ剛性強度を高めることができる。そのうえ、接合プレート部材を設置する構造は、その接合部位をフロア高さに追従させればよいので、フロア高さの低下に伴う車体剛性の低下の抑制には有効である。
それ故、簡単な構造で、荷室部の低フロア化を、車体の剛性強度を確保したままで進めることができる。
請求項2、3に記載の発明によれば、さらに接合プレート部材の端部における強度も増すので、一層、車体後部の捩れ剛性強度を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、車体後部の捩れ剛性を向上させるだけでなく、ベンチレーション用開口部の片側形成がもたらす剛性強度のアンバランスも改善できる。
請求項5に記載の発明によれば、接合プレート部材は、剛性強度を増す補強部材だけでなく、ベンチレーション用開口部を通じて、雨水が荷室部へ進入するのを抑える部材、さらには進入した雨水を外部に導く雨樋の一部としても活用できる。
以下、本発明を図1〜図9に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1は自動車(車両)、例えばセダンタイプの自動車の車体構造の後部を示し、図2〜図9は同後部の各部の詳細な構造を示している。
図1中1は主な骨格が組み付けられた車体1を示す。この車体1の後部1a(本願の車体後部に相当)は、例えば車幅方向両側に配置された金属製のサイドパネルアッセンブリ2,2と、これらサイドパネルアッセンブリ2,2間の下部に設けたフロアパネル部材4(金属製のプレート部材よりなる)と、同パネル部材4の車幅方向中間を下側から支える骨格部材、すなわち車体全長に渡り延びる閉断面形状のサイドフレーム部材5と、フロアパネル部材4の最後部に設けた金属製のリヤエンドインナパネル部材6(本願のリヤエンドパネル部材に相当)と、サイドパネルアッセンブリ2,2間の上部に設けたルーフパネル部7とを有して構成される。
このうちサイドパネルアッセンブリ2,2は、図3および図4に示されるように最も外側に配置されるサイドアウタパネル部材3をもつ。このサイドアウタパネル部材3に、乗降口9、後輪アーチ部10が形成してある。このサイドアウタパネル部材3のうち、乗降口9や後輪アーチ部10から車体後端まで続くリヤ側のアウタパネル部分がクォータアウタパネル部12(本願のクォータアウタパネル部材に相当)となる。
このクォータアウタパネル部12の車幅方向内側であって、後輪アーチ部10付近から車体前側には、補強部材として図3および図4に示されるような金属製のクォータインナパネル部材13が取着されている。クォータインナパネル部材13は、クォータアウタパネル部12の後輪アーチ部10の内側に取着されるホイールハウスアウタ部13aと、各種形状のリンフォース部16を組み合わせてなる。これで、乗員が着座する車室部分の剛性を確保しながら、車体後部に軽量な荷室部17を形成している。
また、クォータインナパネル部材13の車幅方向内側には、ホイールハウスアウタ部13aに組み合うホイールハウスインナ部材14を備え、ホイールハウスアウタ部13aとホイールハウスインナ部材14でホイールハウス15を形成する。
すなわち、図3および図4に示されるようにホイールハウス15,15間(一方しか図示せず)からリヤエンドインナパネル部材6までのフロア面上に荷室部17(トランク部)を形成するだけでなく、前側だけにクォータインナパネル部材13を設ける構造によって、荷室部17のうち、クォータインナパネル部材13の直後からリヤエンドインナパネル部材6までの領域を、クォータインナパネル部材13が無い構造(クォータアウタパネル部だけの構造)にしている。なお、図1および図3中の18は、クォータアウタパネル部12に形成した給油口用開口部を示す。
クォータアウタパネル部12は、図1に示されるようにリヤコンビネーションランプ(図示しない)や、合成樹脂製のリヤエンドアウタパネル部材20(例えばリヤバンパ)と一体なアウタパネル部20a(いずれも二点鎖線で図示)が組付く構造となっている。具体的には、クォータアウタパネル部12は、例えば後輪アーチ部10の直後の下部分とリヤエンドインナパネル部材6の上端部とをむすぶ線の下側領域の全体を車体内側へ段差(退避)させてある。これにより、リヤエンドアウタパネル部材20がリヤエンドインナパネル部材6に組付くと、リヤエンドアウタパネル部材20の側部に形成されているアウタパネル部20aが、段差した全てのパネル部分24を覆うようにクォータパネル部12に組付くようにしてある。また段差した平坦なパネル部分24の最後部上段には、コンビネーションランプ装着用凹陥部21aが形成されていて、同部分にリヤコンビネーションランプ(図示しない)が組み付く構造にしてある。
また図1〜図4にも示されるように片側のパネル部分24(クォータアウタパネル部12)、例えば車幅方向左側のパネル部分24には、ベンチレーション用開口部23が形成されていて、扉(図示しない)の開け閉めに伴う気圧変化や車内換気が行なえるようにしてある。なお、23aは、同開口部23に形成したルーバ部を示す。
一方、段差したパネル部分24の下端部および後端部は、図2および図5にも示されるようにさらに車両内側へ段差させてある。この凹形となったパネル部分24の下端部には車体前後方向に延びるフランジ部22aが形成され、後端部にはフランジ部22bと連続して上方へ延びるフランジ部22bが形成されている。このうちのフランジ部22bが、リヤエンドインナパネル部材6の側部に形成されているフランジ部6aと重なり合って接合、具体的にはスポット溶接で接合される。またフランジ部22aが、フロアパネル部材4の車幅方向両端部に形成されているフランジ部4aと重なり合って接合、具体的にはスポット溶接で接合されて、上記クォータアウタパネル部12だけで区画される荷室部分を形成している。
ここで、図2に示されるように荷室部17のフロア面の高さは、通常より低い。具体的には、クォータアウタパネル部12の下端部とほぼ同じ高さにしてある。すなわち、フロアパネル部材4には、一方のクォータアウタパネル部12の下端部から他方のクォータアウタパネル部12の下端部まで平坦とした形状が用いられる。そして、このフロアパネル部材4の車幅方向側部に形成されたフランジ部4aとクォータアウタパネル部12のフランジ部22aとを接合することで、低床の平坦なフロア面を得ている。
このとき、車体1の後部1aは、クォータアウタパネル部12だけで区画される荷室部分があると、車体1の剛性強度、特に車体後部の捩れ剛性が低下する場合がある。特にクォータアウタパネル部12の片側にだけ、ベンチレーション用開口部23が形成される場合、ベンチレーション用開口部23が有る車体1の片側の剛性強度と、ベンチレーション用開口部23の無い車体1の反対側の剛性強度との間でアンバランスが生じて、車体後部の捩れ剛性の低下が著しくなる。
この点を改善するために、図2に示されるようにクォータインナパネル部材13の無い荷室部分には、縦形の接合プレート部材25が設けられている。具体的には、接合プレート部材25は、クォータアウタパネル部12とフロアパネル部材4との接合部に沿って設けられている。特に車体剛性のアンバランスを抑えることも含めるため、本実施形態では図2〜図6に示されるようにベンチレーション用開口部23が有る車幅方向左側のクォータアウタパネル部12の内側だけに、縦向きで接合プレート25を設けている。
同構造を詳述すると、接合プレート部材25には、図3〜図6に示されるように車両前後方向に延びる小パネル部材、具体的には、クォータインナパネル部材13の車両前後方向の後端〜リヤエンドインナパネル部材6間に渡る全長をもつ帯形のプレート部材が用いてある。同プレート部材は、例えば長手方向に延びる複数条の長溝26が形成されていて、プレート自身の剛性を高めてある。また接合プレート部材25の下部には、該接合プレート部材25の下端側の縁部を活用した構造で、プレート全長に渡り、接合用のフランジ部27aが形成されている。さらに同接合プレート部材25の長手方向両端部には、該接合プレート部材25の両端の縁部を活用した構造で、プレート幅方向に渡り、それぞれ接合用のフランジ部27bが形成されている。なお、図6に示されるように各フランジ部27bの下端側の一部(フランジ部27aの両端側の一部と同じ)には、プレート部分を切り欠いて形成される切欠部27cが形成してある。
接合プレート部材25は、図2、図6および図9に示されるようにフランジ部27aが、
クォータアウタパネル部12のフランジ部22aとフロアパネル部材4のフランジ部4aとの間に挟み込まれて、縦向きの姿勢で車両前後方向に配置される。これで、接合プレート部材25は、クォータインナパネル部材13の車両前後方向の後端とリヤエンドインナパネル部材6間、具体的には、ホイールハウスアウタ部13aのフランジ部13cとホイールハウスインナ部材14のフランジ部14dとが合わさるホイール合わせ部から、リヤエンドインナパネル部材6のフランジ部6aとクォータアウタパネル部12のフランジ部22bとが合わさるエンド合わせ部まで配置される。そして、図6および図9に示されるように接合プレート25のフランジ部27aの各部X…が、スポット溶接機(図示しない)により、フランジ部4aとフランジ部27aとフランジ部22aとの3枚を打点としたスポット溶接で接合される。なお、X…のうち、4枚合わせが余儀なくされる地点、例えば接合プレート25のフランジ部27aと、フロアパネル部材4のフランジ部4aと、ホイールハウスアウタ部13aのフランジ部13cおよびホイールハウスインナ部材14のフランジ部14dとが重なり合う地点X1や、接合プレート25のフランジ部27aと、フロアパネル部材4のフランジ部4aと、リヤエンドインナパネル部材6のフランジ部6aと、クォータアウタパネル部12のフランジ部22bとが重なり合う地点X2などは、切欠部27による逃げにより、4点打点となるのを避けて、信頼性に優れる3点打点のスポット溶接で溶着される。
接合プレート部材25の車両前後方向前側のフランジ部27bは、図3〜図7に示されるようにホイールハウスアウタ部13aのフランジ部13cおよびホイールハウスインナ部材14のフランジ部14dとも重なり合う。そして、フランジ部27bの各部Y…が、スポット溶接機(図示しない)により、フランジ部13cとフランジ部14dとフランジ部27bとの3枚を打点としたスポット溶接で接合される。
接合プレート部材25の後側のフランジ部27bは、図3〜図6および図8に示されるようにリヤエンドインナパネル部材6のフランジ部6aとクォータアウタパネル部12のフランジ部22bとの間にも挟み込まれる。そして、フランジ部27bの各部Z…が、スポット溶接機(図示しない)により、フランジ部6aとフランジ部27bとフランジ部22bとの3枚を打点としたスポット溶接で接合される。
これにより、接合プレート部材25は、クォータインナパネル部材13とリヤエンドインナパネル部材6間に配置され、両者を結合している。
なお、接合プレート部材25の高さは、図2に示されるようにベンチレーション用開口部23とオーバーラップ、具体的にはベンチレーション用開口部23の下段の開口部分と重なり合う寸法に設定されていて、接合プレート部材25が、雨水の進入を防ぐガードをなしたり、クォータインナパネル部材13との協同から雨水αを外部に導出させる雨樋30をなしたりする構造としている。
こうした接合プレート部材25で、クォータインナパネル部材13とリヤエンドインナパネル部材6とを結合する構造によると、接合プレート部材25の中間部は、既存のフロアパネル部材4とクォータアウタパネル部24とを接合する接合構造を流用した3点打点溶接でクォータアウタパネル部24に接合される。しかも、当該中間部の剛性強度は、3つの部材が接合されることで、他の接合プレート部分より高くなる。
それ故、接合プレート部材25を追加し、別途、クォータアウタパネル部材に縦壁構造に変わる補強構造を設けたり、新たな補強構造のため、専用の部品やブラケットなど多く部材を設けたりする必要もなく、部品点数を抑えた補強構造でありながら、車体後部における捩れ剛性強度を高めることができる。そのうえ、接合プレート部材25を設置する構造は、その接合部位を荷室部17のフロア高さに追従させればよく、荷室部17のフロア高さの低下に伴う車体剛性の低下の抑制には有効である。
したがって、簡単な構造で、荷室部17の低フロア化を、車体1の剛性強度を確保したままで進めることができる。
特に接合プレート部材25の前端部をホイールハウスアウタ部13aおよびホイールハウスインナパネル部材14に対して3点打点溶接でスポット溶接したり、接合プレート27の後端部をリヤエンドインナパネル部材6およびクォータアウタパネル部12に対して3点打点溶接でスポット溶接すると、2枚の部材をスポット溶接で接合するに比べて、両端部での剛性も増すので、さらに接合プレート部材25の剛性強度が高められる。しかも、同部分も、既存の接合部の接合構造を流用しているので、一層、簡単な構造で、車体後部の剛性強度を高められ、車体後部の捩れ剛性の向上に貢献する。
しかも、ベンチレーション用開口部23をクォータアウタパネル部12の車幅方向片側に設ける場合、当該ベンチレーション用開口部23が有る側にだけ接合プレート部材25を設けるようにすると、車体後部の捩れ剛性を向上させるだけでなく、ベンチレーション用開口部23の片側形成がもたらす剛性強度のアンバランスも改善できる。特に左右の剛性のバランス化は、車体後部に、別途、トレーラーヒッチ(図示しない)を装着して、トレーラーなど従動車を用いて重量物を良好に牽引する場合に有効である。
加えて、接合プレート部材25の高さを、ベンチレーション用開口部23とオーバーラップする寸法にすると、図2に示されるようにベンチレーション用開口部23を通じて、雨水αが荷室部17へ進入するのを防ぐことができる。と共に、同じ接合地点から立ち上がるクォータアウタパネル部12と接合プレート27の協同で形成される雨樋30だけで、別途、雨樋構造を必要とせずに、接合プレート部材25まで進入した雨水αを外部に導出させることできる利点がある。
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲内で種々可変して実施しても構わない。
本発明の一実施形態に係る車体構造の要部の外観を示す斜視図。 図1中のA−A線に沿う断面図。 図1中のB矢視から見た正面図。 図1の車体構造からアウタインナパネル部材を外した状態を示した分解斜視図。 同接合プレート回りの分解斜視図。 図3中のC部の詳細を拡大して示す正面図。 図6中のD−D線に沿う断面図。 図6中のE−E線に沿う断面図。 図6中のF−F線に沿う断面図。
符号の説明
1…車体、1a…後部(車体後部)、3…サイドアウタパネル部材、4…フロアパネル部材、5…サイドフレーム、6…リヤエンドインナパネル部材(リヤエンドパネル部材)、12…クォータアウタパネル部(クォータアウタパネル部材)、13…クォータインナパネル部材、13a…ホイールハウスアウタ部、14…ホイールハウスインナ部材、17…荷室部、23…ベンチレーション用開口部、25…接合プレート部材。

Claims (5)

  1. 車両後部の車幅方向両側に配置されるクォータアウタパネル部材と、
    前記クォータアウタパネル部材の車幅方向内側に配置されるクォータインナパネル部材と、
    前記クォータインナパネル部材よりも後方で前記クォータアウタパネル部材間に接合され、一方のパネル部材から他方のパネル部材まで連続するフロア面を形成するフロアパネル部材と、
    前記フロアパネル部材の後端に接合および前記クォータアウタパネル部材の後端に接合されたリヤエンドパネル部材と
    を有し、
    前記クォータインナパネル部材の後端から前記リヤエンドパネル部材までの間に、前記クォータアウタパネル部材で区画した荷室部を形成してなる車体後部と、
    前記荷室部をなす前記クォータアウタパネル部材と前記フロアパネル部材との接合部に沿って配置され、前端部が前記クォータインナパネル部材に接合され、後端部が前記リヤエンド部材に接合され、中間部の下端部が前記フロアパネル部材の下端部および前記クォータアウタパネル部材の下端部と3点打点溶接で接合されてなる接合プレート部材と、
    を具備し、
    前記クォータアウタパネル部材と前記フロアパネル部材と接合プレート部材との接合部分は、前記フロアパネル部材のフロア面の高さとほぼ同じ高さに配置され、
    前記フロアパネル部材は前記接合部分から車体幅方向に延び、
    前記クォータアウタパネル部材は前記接合部分から車体外側かつ上方に延び、
    前記接合プレート部材は前記接合部分から上側に縦に延びることを特徴とする車両の車体構造。
  2. 前記クォータインナパネル部材に形成されるホイールハウスアウタ部と組合うホイールハウスインナパネル部材と
    を更に有し、
    前記接合プレート部材の前記前端部は、前記ホイールハウスアウタ部および前記ホイールハウスインナパネル部材と3点打点溶接で接合される
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の車体構造。
  3. 前記接合プレート部材の前記後端部は、前記リヤエンドパネル部材および前記クォータアウタパネル部と3点打点溶接で接合されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両の車体構造。
  4. 前記荷室部を区画する前記クォータアウタパネル部材の一方に、車内外を連通するベンチレーション用開口部が設けられ、
    前記接合プレート部材は、ベンチレーション用開口部の有る一方のクォータアウタパネル部材と前記フロアパネル部材との前記接合部に沿って設けられることを特徴とする請求項1に記載の車両の車体構造。
  5. 前記接合プレート部材は、前記ベンチレーション用開口部の下段の開口部分を覆うようにオーバーラップして配置されることを特徴とする請求項4に記載の車両の車体構造。
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