JP6906019B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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本発明は、車体後部構造に関するものである。
ハッチバックタイプの車両等では、テールゲートが車体後部に跳ね上げ回動可能に取り付けられている。この種の車両の車体後部構造として、車両後方側に向く樋溝を有するピラーガータが、テールゲート開口の左右の側縁部に配置されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車体後部構造は、テールゲート開口の側縁部にピラーガータが配置され、ピラーガータの車体前方側にガータインナが接合されている。ガータインナは、ピラーガータとの間で上下方向に延びる閉断面を形成し、その閉断面によってテールゲート開口の側縁部の剛性を高めている。また、ピラーガータの下縁部は、車幅方向内側に湾曲しており、その湾曲した部分の外側(車幅方向外側)に、有底筒状の灯体収容パネル(リヤコンビアダプタ)が配置されている。
特開2005−96545号公報
しかし、特許文献1に記載の車体後部構造は、ピラーガータとガータインナによる閉断面が、テールゲート開口の側縁部の下方において、灯体収容パネルの周壁を避けるように湾曲している。また、灯体収容パネルの周壁の奥行深さが深い場合には、ピラーガータとガータインナによる閉断面を灯体収容パネルの背面側に拡大することができない。このため、特許文献1に記載の車体後部構造の場合、テールゲート開口の側縁部の下端領域の剛性を高めるために多くの部材を追加する必要があった。
そこで本発明は、テールゲート開口の側縁部の下端領域の剛性を効率良く高めることができる車体後部構造を提供しようとするものである。
本発明に係る車体後部構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本出願の一の発明に係る車体後部構造は、車体後部のテールゲート開口(例えば、実施形態のテールゲート開口10)の側縁部に車体後方側に向いて設置されるピラーガータ(例えば、実施形態のピラーガータ11)と、前記ピラーガータの車体前方側で当該ピラーガータと閉断面を形成するガータインナ(例えば、実施形態のガータインナ26)と、前記ピラーガータと前記ガータインナの下縁部の車幅方向外側に配置され、車体後方側に開口する有底筒状の灯体収容パネル(例えば、実施形態の灯体収容パネル15)と、車室フロアの後部に配置されて上方に起立するリヤパネル(例えば、実施形態のリヤパネル14)と、前記リヤパネルの車体後方側に接合されて、当該リヤパネルとともに車幅方向に沿って延びる閉断面を形成するリヤクロスパネル(例えば、実施形態のリヤクロスパネル13)と、を備え、前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルの車幅方向外側の端部は、前記灯体収容パネルの周壁の下部領域に沿って前記ガータインナの下端よりも車幅方向外側まで延出し、前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルによる閉断面は、前記灯体収容パネルを介して、前記ピラーガータと前記ガータインナとによる閉断面の前記灯体収容パネルよりも上部領域に連続し、前記灯体収容パネルの周壁(例えば、実施形態の周壁15a)と、前記ガータインナと、前記リヤパネルとに結合されるコーナースティフナ(例えば、実施形態のコーナースティフナ40)をさらに備えていることを特徴とする。
上記の構成により、リヤパネルとリヤクロスパネルの車幅方向外側の端部が灯体収容パネルの周壁の下部領域に沿って車幅方向外側に延出し、当該端部が、灯体収容パネルを介して、ピラーガータとガータインナとによる閉断面の上部領域に連続する。このため、灯体収容パネルの車体前後方向の奥行が深く、ピラーガータとガータインナとによる閉断面の下部領域の断面積を大きく確保できない場合であっても、テールゲート開口の側縁部の下端領域(灯体収容パネルの近傍部)の剛性を高く維持することができる。
また、この場合、コーナースティフナが、リヤパネルと、ガータインナと、灯体収容パネルの周壁とに結合され、これらの間の剛性を高めることができる。したがって、本構成を採用した場合には、テールゲート開口の側縁部の下端領域の剛性をより高めることができる。
車体後部構造は、車体の後部側方を覆うアウタパネル(例えば、実施形態のアウタパネル16)をさらに備え、前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルの端部は、車体の側部において、前記アウタパネルと他部材(例えば、実施形態のリヤホイールハウスアウタ32)とで成す閉断面部分に接続されるようにしても良い。
この場合、リヤパネルとリヤクロスパネルの端部が、アウタパネルと他部材とで成す閉断面によって直接支持されることになる。このため、本構成を採用した場合には、テールゲート開口の側縁部の下端領域の剛性をより高めることができる。
前記コーナースティフナは、屈曲形状を持つ板材からなり、当該板材に所定方向に延びる補強形状部(例えば、実施形態の稜線41,補強ビード42)が形成されるようにしても良い。
この場合、コーナースティフナにプレス成形等によって効率良く補強形状部を形成することができる。このため、本構成を採用した場合には、コーナースティフナの生産効率を高めつつ、軽量化と、強度、及び、剛性の向上を図ることができる。
車体後部構造は、前記灯体収容パネルの周壁の上部領域(例えば、実施形態の上部領域15aU)と、当該灯体収容パネルの上方の前記ピラーガータを結合する灯体収容パネルガセット(例えば、実施形態の灯体収容パネルガセット30)をさらに備えるようにしても良い。
この場合、灯体収容パネルの上方のピラーガータが、ガータインナと車体側部のアウタパネルとともに車幅方向に広がる大きな断面を形成する構造であっても、灯体収容パネルの周壁の上部領域とその上方のピラーガータとが灯体収容パネルガセットによって結合されるため、車体剛性の低下を抑制することができる。
本出願の他の発明に係る車体後部構造は、車体後部のテールゲート開口(例えば、実施形態のテールゲート開口10)の側縁部に車体後方側に向いて設置されるピラーガータ(例えば、実施形態のピラーガータ11)と、前記ピラーガータの車体前方側で当該ピラーガータと閉断面を形成するガータインナ(例えば、実施形態のガータインナ26)と、前記ピラーガータと前記ガータインナの下縁部の車幅方向外側に配置され、車体後方側に開口する有底筒状の灯体収容パネル(例えば、実施形態の灯体収容パネル15)と、車室フロアの後部に配置されて上方に起立するリヤパネル(例えば、実施形態のリヤパネル14)と、前記リヤパネルの車体後方側に接合されて、当該リヤパネルとともに車幅方向に沿って延びる閉断面を形成するリヤクロスパネル(例えば、実施形態のリヤクロスパネル13)と、を備え、前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルの車幅方向外側の端部は、前記灯体収容パネルの周壁の下部領域に沿って前記ガータインナの下端よりも車幅方向外側まで延出し、前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルによる閉断面は、前記灯体収容パネルを介して、前記ピラーガータと前記ガータインナとによる閉断面の前記灯体収容パネルよりも上部領域に連続し、車体側部のアウタパネル(例えば、実施形態のアウタパネル16)の車幅方向内側に結合されるリヤインサイドパネル(例えば、実施形態のリヤインサイドパネル24)をさらに備え、前記ガータインナは、前記灯体収容パネルの上方で車幅方向外側に延出して前記リヤインサイドパネルに結合され、前記リヤインサイドパネルは、前記ガータインナとの結合部の下方位置で前記灯体収容パネルの底壁に結合される断面略L字状のフランジ部(例えば、実施形態のフランジ部24b)を有することを特徴とする。
この場合、リヤインサイドパネルの後部のフランジ部を含む領域が、ガータインナのうちの灯体収容パネルよりも上部領域と、灯体収容パネルの底壁とを結合するガセットとして機能する。したがって、本構成を採用した場合には、部品点数の増加を抑制しつつ、テールゲート開口の側縁部の下端領域の剛性をより高めることができる。
前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルの車幅方向外側の端部は、車体の側部において、前記アウタパネルとともに閉断面を形成し、前記リヤインサイドパネルの後端部は、前記リヤパネル、及び、前記リヤクロスパネルの端部と前記アウタパネルとによる閉断面を横切る隔壁部を構成するようにしても良い。
この場合、リヤインサイドパネルの後端部(例えば、実施形態の延出片24c)が、リヤパネル、及び、リヤクロスパネルの端部とアウタパネルとによる閉断面を補強する隔壁部として機能する。したがって、本構成を採用した場合には、部品点数の増加を抑制しつつ、テールゲート開口の側縁部の下端領域の剛性をより高めることができる。
前記リヤクロスパネルの後壁には、前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルとによる閉断面を通して室内の気圧を抜くアウトレット開口(例えば、実施形態のアウトレット開口35)が形成されるようにしても良い。
この場合、灯体収容パネルの車体前後方向の奥行が深く、車体のアウタパネルにアウトレット開口を形成できない場合でも、リヤクロスパネルの後壁のアウトレット開口を通して車室内の気圧を抜くことができる。
本発明では、リヤパネルとリヤクロスパネルの端部がガータインナの下端よりも車幅方向外側まで延出し、当該端部が、灯体収容パネルを介して、ピラーガータとガータインナとによる閉断面の上部領域に連続している。したがって、本発明を採用した場合には、テールゲート開口の側縁部の下端領域の剛性を効率良く高めることができる。
実施形態の車両の一部の部品を取り去った後面図。 実施形態の車両の左後部を車両後方側から見た斜視図。 実施形態の車両の左後部を車室内側から見た斜視図。 実施形態の車両の下側後部の部分断面斜視図。 図3のV−V線に沿う断面図。 図3のVI−VI線に沿う断面図。 図1のVII−VII線に沿う断面図。 図5とほぼ同じ部材をさらに車両後方側で断面にした部分断面斜視図。 実施形態のコーナースティフナの斜視図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、前後や上下、左右については、特別に断らない限り、車両についての前後や上下、左右を意味するものとする。また、図面の適所には、車両の上方を指す矢印UPと、車両の前方を指す矢印FRと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
図1は、本実施形態の車両1から一部の部材を取り去り、同車両1を後方から見た図である。また、図2は、車両の左後部を右下後方から見た図である。
本実施形態の車両1は、車体の後面に、図示しないテールゲートが跳ね上げ回動可能に取り付けられたハッチバックタイプの車両である。図中の符号10は、テールゲートによって開閉される車体後部のテールゲート開口である。テールゲート開口10の左右の側縁部には、車体後方を向く樋溝を有するピラーガータ11が配置されている。左右のピラーガータ11の樋溝は、テールゲートが閉じられたときに、テールゲートによって覆われる。
左右のピラーガータ11の上端部同士は、テールゲート開口10の上端位置で、車両1のルーフ後端のルーフクロスメンバ12(ルーフアーチ)によって連結されている。また、左右のピラーガータ11の下端部同士は、テールゲート開口10の下端位置で、車幅方向に略沿って延びるリヤクロスパネル13によって連結されている。リヤクロスパネル13は、車室のリヤフロアパネル9(図4参照)の後端部に固定されたリヤパネル14に接合されて、当該リヤパネル14とともに車幅方向に略沿って延びる閉断面を形成している。
左右のピラーガータ11は、テールゲート開口10の上端部から下方に向かって車幅方向外側に緩やかに傾斜した後に、テールゲート開口10の上下方向の略中央位置から下方に向かって車幅方向内側に湾曲しつつ傾斜している。ピラーガータ11の車幅方向内側に湾曲傾斜した領域の車幅方向外側位置には、車体後方側に向かって開口する灯体収容パネル15が配置されている。本実施形態では、灯体収容パネル15の車幅方向内側の縁部に、ピラーガータ11の樋溝の下端に連続する樋溝部15dが一体に形成されている。灯体収容パネル15の内部には、図示しないリヤコンビネーションランプが収容される。また、左右の各ピラーガータ11の車幅方向外側には、車体側部のアウタパネル16が配置されている。
図3は、車両の左後部を車室内側から見た図であり、図4は、車体後部を車幅方向と直交する面で断面して、左上後方から見た部分断面斜視図である。また、図5は、図3のV−V線に沿う断面図であり、図6は、図3のV−V線に沿う断面図、図7は、図1のVII−VII線に沿う断面図である。
車両1の左右の側部には、車体前後方向に略沿って延びる図示しないリヤサイドフレームが配置されている。左右のリヤサイドフレームには、図4に示すリヤフロアパネル9が架設されている。左右の各リヤサイドフレームの車幅方向外側には、図3,図4に示すように、リヤサイドフレームから上方に立ち上がって後輪の車幅方向内側と上方を覆うリヤホイールハウスインナ18が配置されている。リヤホイールハウスインナ18は、三枚のパネル材が車体前後方向で接合されて成り、中央のパネル材は、後輪懸架用の図示しないリヤダンパの上方を覆うダンパハウジング19を構成している。
ダンパハウジング19は、リヤサイドフレームの上方において、車幅方向内側に向かって膨出している。ダンパハウジング19の上壁には、図3に示すように、リヤダンパの上部を支持する厚肉のダンパベース20が溶接やボルト締結等によって固定されている。
ダンパベース20の車幅方向外側位置には、アウタパネル16の内側で車体側部を覆うように延在するリヤインサイドパネル24が結合されている。ダンパベース20の車幅方向外側の縁部に連なる位置には、車体側部に沿って上方に延びる上部補強部材25が配置されている。上部補強部材25はリヤインサイドパネル24の車内側面に結合されている。上部補強部材25の下端は、ダンパベース20とダンパハウジング19とに溶接固定されている。
車体後部のテールゲート開口10の側縁部(ピラーガータ11等)は、左右の灯体収容パネル15が配置される高さ位置よりも上方側領域が、車両前方側に向かって急角度に傾斜している。左右のピラーガータ11の上端部は、左右の各上部補強部材25のほぼ直上部に位置されている。
また、左右の各ピラーガータ11の車体前方側には、ピラーガータ11に接合されて当該ピラーガータ11との間で閉断面を形成するガータインナ26が配置されている。ガータインナ26は、灯体収容パネル15よりも上方側において、車体側部のアウタパネル16の裏面まで延び、車体側部のアウタパネル16の裏面に結合されている。また、ピラーガータ11は、灯体収容パネル15よりも上方側において、車幅方向外側の端部がアウタパネル16の後端部に結合されている。ピラーガータ11とガータインナ26は、灯体収容パネル15よりも上方側において、アウタパネル16とともに略上下方向に延出する閉断面を形成し、その部分が車両のリヤピラー27を構成している。
また、ガータインナ26のうちの灯体収容パネル15の上方側で車幅方向外側に向かって延びる領域は、その下縁において、灯体収容パネル15の底壁15bの上部領域に結合されている。
図4に示すように、リヤパネル14は、鉛直上方に垂立する起立壁14aと、起立壁14aの上端部から車体後方側に屈曲して延びる上壁14bと、を有している。リヤクロスパネル13は、鉛直上方に垂立して、上端部がリヤパネル14の上壁14bの後端部に接続される後壁13aと、後壁13aの下端部から車体前方側に屈曲して延びる下壁13bと、を有している。リヤクロスパネル13の下壁13bの前端部は、リヤパネル14の起立壁14aの前面に接合されている。リヤパネル14とリヤクロスパネル13は、リヤパネル14の起立壁14a、及び、上壁14bと、リヤクロスパネル13の後壁13a、及び、下壁13bにより、車幅方向に延びる断面略矩形状の閉断面を形成している。リヤクロスパネル13の後壁13aの車幅方向の略中央部には、テールゲートの閉操作時に、急激に上昇した室内の気圧を抜くためのアウトレット開口35が形成されている。
リヤクロスパネル13とリヤパネル14の車幅方向外側の端部は、左右の各灯体収容パネル15の周壁15aの下部領域15aLを横切って車体側部のアウタパネル16に突き当たる位置まで延びている。図2に示すように、リヤクロスパネル13のうちの、灯体収容パネル15の車幅方向内側の下縁部に臨む位置では、テールゲート開口10の下部側の湾曲した隅部に沿うように上方に隆起している。リヤクロスパネル13のこの隆起部分13cは、灯体収容パネル15の樋溝部15dの下端と、ガータインナ26の側壁26bの下部領域後端とに結合されている。ガータインナ26の側壁26bは、テールゲート開口10の側縁部を形成し、車幅方向内側に向いている。ガータインナ26の側壁26bの下部領域は、下端側が車幅方向内側に向かって湾曲して延び、テールゲート開口10の下部側の湾曲した隅部を形成している。
ガータインナ26の前壁26aの下部領域は、図3,図5に示すように、灯体収容パネル15の車幅方向内側の縁部に沿って下方に延び、その下端部がリヤパネル14の起立壁14aの上端部に接合されている。また、ガータインナ26の前壁26aの下部領域は、灯体収容パネル15の底壁15bの車幅方向内側の縁部にも結合されている。
ピラーガータ11とガータインナ26は、灯体収容パネル15の配置される位置において、灯体収容パネル15の周壁15aに沿うように(周壁15aを避けるように)車幅方向内側に湾曲している。この領域では、ピラーガータ11とガータインナ26は、灯体収容パネル15の周壁15aとの間で閉断面を形成している。この閉断面は、ピラーガータ11、ガータインナ26、及び、アウタパネル16によって形成される上部側の閉断面に連続している。ピラーガータ11、ガータインナ26、及び、灯体収容パネル15によって形成される下部側の閉断面は、ピラーガータ11、ガータインナ26、及び、アウタパネル16によって形成される上部側の閉断面に比較して、断面積が小さくなっている。
リヤパネル14の車幅方向外側の縁部は、図3に示すように、ガータインナ26の車両前方に向く前壁26aの下端と灯体収容パネル15の底壁15bとに結合されている。また、リヤクロスパネル13の車幅方向外側の縁部は、灯体収容パネル15の周壁15aの下部領域に結合されている。したがって、リヤパネル14とリヤクロスパネル13とによる閉断面は、灯体収容パネル15を介して、ピラーガータ11とガータインナ26による閉断面の灯体収容パネル15よりも上部領域に連続している。
図7に示すように、リヤパネル14とリヤクロスパネル13の車幅方向外側の端部は、車体側部のアウタパネル16とリヤホイールハウスアウタ32(他部材)の後縁部とで成す車体側部の閉断面部分に接続されている。したがって、リヤパネル14とリヤクロスパネル13の車幅方向外側の端部は、アウタパネル16とリヤホイールハウスアウタ32とによる閉断面によって高い剛性をもって支持されている。
また、図3に示すように、リヤインサイドパネル24の後端部の上部領域は、ガータインナ26の上部領域の車幅方向外側の端縁に重ねられ、ガータインナ26の上部領域と結合されている。リヤインサイドパネル24の後端部のうちの、ガータインナ26との結合部24aよりも下方位置には、断面略L字状に車幅方向内側に屈曲するフランジ部24bが形成されている。フランジ部24bは、灯体収容パネル15の底壁15bの車幅方向外側の下方領域に重ねられ、灯体収容パネル15の底壁15bに溶接等によって結合されている。リヤインサイドパネル24の後部のフランジ部24bを含む領域は、ガータインナ26の灯体収容パネル15よりも上部領域と、灯体収容パネル15の底壁15bとを結合するガセットとして機能している。
なお、本実施形態では、図7に示すように、リヤホイールハウスアウタ32の後縁部が、アウタパネル16と結合されて閉断面を形成しているが、リヤインサイドパネル24のフランジ部24bよりも下方位置に、車体後方に向かってストレートに延びる延出片24c(図3参照)を設け、その延出片24cをリヤホイールハウスアウタ32の後縁部に代えても良い。この場合、延出片24c(リヤインサイドパネル24の後端部)は、リヤパネル14、及び、リヤクロスパネル13の端部とアウタパネル16とによる閉断面を横切る隔壁部を構成する。
図6に示すように、灯体収容パネル15の周壁15aの上部領域15aUは、灯体収容パネル15の上方のピラーガータ11の背面(車体前方側の面)に対して、灯体収容パネルガセット30によって結合されている。灯体収容パネルガセット30は、ガータインナ26の前壁26aの車体後方側において、灯体収容パネル15の周壁15aの上部領域15aUとピラーガータ11の背面とに結合されている。
また、図5,図8に示すように、灯体収容パネル15の周壁15aの車幅方向内側領域には、コーナースティフナ40が取り付けられている。コーナースティフナ40は、灯体収容パネル15の周壁15aと、ガータインナ26と、リヤパネル14とに結合されている。
図9は、コーナースティフナ40の単体の斜視図である。
図5,図8,図9に示すように、コーナースティフナ40は、灯体収容パネル15の周壁15aの車幅方向内側の面からガータインナ26の側壁26bの車幅方向外側の面に向かって斜め下方に延びるベース壁40aと、ベース壁40aからガータインナ26の側壁26bの車幅方向外側の面に沿うように所定角度屈曲して当該車幅方向外側の面に結合される側壁結合壁40bと、を有している。コーナースティフナ40は、さらに側壁結合壁40bの下端から略鉛直下方に屈曲して延びる下方屈曲壁40cと、下方屈曲壁40cの前部から車幅方向外側に傾斜しつつ前方に延びる前傾斜壁40dと、を有している。
ベース壁40aの車幅方向外側の端部には、上方に屈曲して灯体収容パネル15の周壁15aの車幅方向内側の面に結合される第1フランジf1が形成されている。また、ベース壁40aの前側の端部には、下方に屈曲してガータインナ26の前壁26aの後面に結合される第2フランジf2が形成されている。また、前傾斜壁40dの前端部には、車幅方向外側に屈曲してリヤパネル14の起立壁14aの後面に結合される第3フランジf3が形成されている。
コーナースティフナ40は、上記のように複数の屈曲形状を持つ板材(金属板)からなり、板材の適所には、稜線41を形成する複数の凹凸形状と補強ビード42が形成されている。本実施形態では、稜線41と補強ビード42が補強形状部を構成している。
また、図3に示すように、ダンパベース20の車幅方向外側位置から上方に延びた上部補強部材25の上縁部は、リヤピラー27を構成するガータインナ26の上部領域に車幅方向内側から重ねられ、ガータインナ26に溶接等によって結合されている。なお、テールゲート開口10の上部のルーフクロスメンバ12は、上部補強部材25とガータインナ26の接続部よりも上方位置において、ピラーガータ11とガータインナ26とに結合されている。また、ガータインナ26の上端部は、ルーフクロスメンバ12との結合部よりもさらに上方に延び、車体前方側に向かって屈曲している。このガータインナ26の上端部は、車両1のルーフ部の側方に配置されているルーフサイドレール29の後部に接続されている。
以上のように、本実施形態の車体後部構造は、リヤパネル14とリヤクロスパネル13の車幅方向外側の端部が灯体収容パネル15の周壁15aの下部領域15aLに沿って車幅方向外側に延出し、その端部が、灯体収容パネル15を介して、ピラーガータ11とガータインナ26とによる閉断面の上部領域に連続している。このため、本実施形態の車体後部構造は、灯体収容パネル15の車体前後方向の奥行が深く、ピラーガータ11とガータインナ26とによる閉断面の下部領域の断面積を大きく確保できない構造でありながら、テールゲート開口10の側縁部の下端領域の剛性を効率良く高めることができる。
また、本実施形態の車体後部構造は、車体後部に配置されるリヤパネル14とリヤクロスパネル13の端部が、車体の側部において、アウタパネル16とリヤホイールハウスアウタ32とで成す閉断面部分に接続されている。このため、リヤパネル14とリヤクロスパネル13の端部が、アウタパネル16とリヤホイールハウスアウタ32とで成す閉断面によって直接支持されることになる。したがって、本構成を採用した場合には、テールゲート開口10の側縁部の下端領域の剛性をより高めることができる。
また、本実施形態の車体後部構造は、灯体収容パネル15の周壁15aの車幅方向内側の下縁部と、ガータインナ26の前壁26a、及び、側壁26bと、リヤパネル14の起立壁14aとがコーナースティフナ40によって結合されている。このため、灯体収容パネル15の車幅方向内側の下縁部の剛性をコーナースティフナ40によってより高めることができる。したがって、本構成を採用した場合には、テールゲート開口10の側縁部の下端領域の剛性をより高めることができる。
本実施形態の場合、コーナースティフナ40は、屈曲形状を持つ金属製の板材からなり、その板材の適所に補強形状部である稜線41と補強ビード42が形成されている。このため、本構成を採用した場合には、プレス成形等によってコーナースティフナ40に稜線41と補強ビード42を効率良く形成することができるため、コーナースティフナ40の生産効率を高めつつ、軽量化と、強度、及び、剛性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の車体後部構造は、灯体収容パネル15の周壁15aの上部領域15aUと、灯体収容パネル15の上方のピラーガータ11とが灯体収容パネルガセット30によって結合されている。このため、本実施形態の車体後部構造は、灯体収容パネル15の上方のピラーガータ11が、ガータインナ26とアウタパネル16とともに車幅方向に広がる大きな断面を形成する構造でありながら、灯体収容パネル15の上方のピラーガータ11部分の剛性を灯体収容パネルガセット30によって効率良く高め、車体剛性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態の車体後部構造では、ガータインナ26が灯体収容パネル15の上方で車幅方向外側に延出してリヤインサイドパネル24に結合され、リヤインサイドパネル24の断面略L字状のフランジ部24bが、リヤインサイドパネル24とガータインナ26との結合部の下方位置において、灯体収容パネル15の底壁15bに結合されている。このため、本実施形態では、リヤインサイドパネル24の後部のフランジ部24bを含む領域が、ガータインナ26のうちの灯体収容パネル15よりも上部領域と、灯体収容パネル15の底壁15bとを結合するガセットとして機能することになる。したがって、本構成を採用した場合には、部品点数の増加を抑制しつつ、テールゲート開口10の側縁部の下端領域の剛性をより高めることができる。
さらに、前述したように、リヤインサイドパネル24の後端部に延出片24cを設け、その延出片24cが、リヤパネル14、及び、リヤクロスパネル13の端部とアウタパネル16とによる閉断面を横切る隔壁部を構成するようにした場合には、部品点数の増加を抑制しつつ、テールゲート開口10の側縁部の下端領域の剛性をより高めることができる。
また、本実施形態の車体後部構造は、リヤクロスパネル13の後壁13aに、リヤパネル14とリヤクロスパネル13とによる閉断面を通して室内の気圧を抜くアウトレット開口35が形成されている。このため、本実施形態の車体後部構造は、灯体収容パネル15の車体前後方向の奥行が深くアウタパネル16にアウトレット開口を形成できない場合でも、リヤクロスパネル13に形成したアウトレット開口35を通して車室内の気圧を抜くことができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
10…テールゲート開口
11…ピラーガータ
13…リヤクロスパネル
14…リヤパネル
15…灯体収容パネル
15a…周壁
15aU…上部領域
15b…底壁
16…アウタパネル
24…リヤインサイドパネル
24b…フランジ部
24c…延出片(後端部)
26…ガータインナ
26a…前壁
26b…側壁
30…灯体収容パネルガセット
32…リヤホイールハウスアウタ
35…アウトレット開口
40…コーナースティフナ
41…稜線(補強形状部)
42…補強ビード(補強形状部)

Claims (7)

  1. 車体後部のテールゲート開口の側縁部に車体後方側に向いて設置されるピラーガータと、
    前記ピラーガータの車体前方側で当該ピラーガータと閉断面を形成するガータインナと、
    前記ピラーガータと前記ガータインナの下縁部の車幅方向外側に配置され、車体後方側に開口する有底筒状の灯体収容パネルと、
    車室フロアの後部に配置されて上方に起立するリヤパネルと、
    前記リヤパネルの車体後方側に接合されて、当該リヤパネルとともに車幅方向に沿って延びる閉断面を形成するリヤクロスパネルと、を備え、
    前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルの車幅方向外側の端部は、前記灯体収容パネルの周壁の下部領域に沿って前記ガータインナの下端よりも車幅方向外側まで延出し、
    前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルとによる閉断面は、前記灯体収容パネルを介して、前記ピラーガータと前記ガータインナによる閉断面の前記灯体収容パネルよりも上部領域に連続し
    前記灯体収容パネルの周壁と、前記ガータインナと、前記リヤパネルとに結合されるコーナースティフナをさらに備えていることを特徴とする車体後部構造。
  2. 車体の後部側方を覆うアウタパネルをさらに備え、
    前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルの端部は、車体の側部において、前記アウタパネルと他部材とで成す閉断面部分に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記コーナースティフナは、屈曲形状を持つ板材からなり、当該板材に所定方向に延びる補強形状部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体後部構造。
  4. 前記灯体収容パネルの周壁の上部領域と、当該灯体収容パネルの上方の前記ピラーガータを結合する灯体収容パネルガセットをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体後部構造。
  5. 車体後部のテールゲート開口の側縁部に車体後方側に向いて設置されるピラーガータと、
    前記ピラーガータの車体前方側で当該ピラーガータと閉断面を形成するガータインナと、
    前記ピラーガータと前記ガータインナの下縁部の車幅方向外側に配置され、車体後方側に開口する有底筒状の灯体収容パネルと、
    車室フロアの後部に配置されて上方に起立するリヤパネルと、
    前記リヤパネルの車体後方側に接合されて、当該リヤパネルとともに車幅方向に沿って延びる閉断面を形成するリヤクロスパネルと、を備え、
    前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルの車幅方向外側の端部は、前記灯体収容パネルの周壁の下部領域に沿って前記ガータインナの下端よりも車幅方向外側まで延出し、
    前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルとによる閉断面は、前記灯体収容パネルを介して、前記ピラーガータと前記ガータインナによる閉断面の前記灯体収容パネルよりも上部領域に連続し、
    車体側部のアウタパネルの車幅方向内側に結合されるリヤインサイドパネルをさらに備え、
    前記ガータインナは、前記灯体収容パネルの上方で車幅方向外側に延出して前記リヤインサイドパネルに結合され、
    前記リヤインサイドパネルは、前記ガータインナとの結合部の下方位置で前記灯体収容パネルの底壁に結合される断面略L字状のフランジ部を有することを特徴とする車体後部構造。
  6. 前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルの車幅方向外側の端部は、車体の側部において、前記アウタパネルとともに閉断面を形成し、
    前記リヤインサイドパネルの後端部は、前記リヤパネル、及び、前記リヤクロスパネルの端部と前記アウタパネルとによる閉断面を横切る隔壁部を構成していることを特徴とする請求項に記載の車体後部構造。
  7. 前記リヤクロスパネルの後壁には、前記リヤパネルと前記リヤクロスパネルとによる閉断面を通して室内の気圧を抜くアウトレット開口が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車体後部構造。
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