JPS599742B2 - 内燃機関の作動特性を制御する方法と装置 - Google Patents

内燃機関の作動特性を制御する方法と装置

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JPS599742B2
JPS599742B2 JP50043175A JP4317575A JPS599742B2 JP S599742 B2 JPS599742 B2 JP S599742B2 JP 50043175 A JP50043175 A JP 50043175A JP 4317575 A JP4317575 A JP 4317575A JP S599742 B2 JPS599742 B2 JP S599742B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は所定の作動範囲で内燃機関の作動特性を制脚す
る方法および装置に関する。
厳しい排気ガス規制と一般的な燃料不足に基づいて生ず
る問題を、有害な排気ガスの部分を最小に低減し燃料消
費を最小にする所定の作動範囲で内燃機関を作動するよ
うにして解決する方法が研究されている。
斯様な要求を満たすために先ず、内燃機関をできるだけ
薄い燃料一空気一混合気で作動する、即ちいわゆる内燃
機関の稀薄混合気運転限界で運転することが提案されて
いる。
この作動範囲において有害な排気ガスの部分を比較的少
なくしかつ燃料消費を少なくすることができる。
その場合先ず稀薄混合気運転限界の特性を示す量として
内燃機関のシリンダ内の圧力を用いる。
斯様な解決方法の場合シリンダ内で測定された圧力値に
依存して、内燃機関に供給される燃料一空気一混合気を
制脚し、燃料を過剰供給或は稀薄にすることができる。
然るに前述の問題を考慮した場合内燃機関のシリンダに
、例えば空気過剰率変動、燃料噴射一乱流変動のような
部分的に制飢できない内燃機関の作動パラメータによっ
て大きく変動する圧力変化が生ずることが示されている
燃焼室圧力をクランク軸の角速度によって測定する場合
例えばクランク装置の振動質量、自動車の走行路の凹凸
または内燃機関のエンジンボデーに加わる力によって別
の有害な影響が生ずる。
内燃機関のシリンダで通常の圧力変化に重畳されかつク
ランク軸の角速度変動によって表わされる前述の変動は
、実際に低域フィルタによってろ波できるが、内燃機関
を大きな回転数範囲で作動すべきであるので斯様なフィ
ルタを用いることには非常に問題がある。
即ち低い回転数(周波数)においても高い回転数におい
ても同じフィルタを用いることは困難である。
したがって本発明の基礎とする課題は、内燃機関を所定
の作動範囲で制御するも前述の困難または欠点を生じな
い方法を提供することである。
本発明によれば、この課題は次のようにして解決される
即ち、クランク軸の角速度の測定により角速度変動幅の
実際値を形成することによりクランク軸の角速度を測定
、評価することによって燃焼室平均圧力の周期的変動を
間接的に測定し、また内燃機関の回転数と該内燃機関に
供給される吸入空気量からクランク軸の角速度変動幅の
設定値を検出し、さらに該設定値を前記実際値と比較し
、この設定値一実際値比較から得られた信号によって、
内燃機関に供給される燃料一空気混合気の空燃比および
/または内燃機関に戻される排気ガスの量を変化させる
また本発明の基礎とする課題は簡単かつ確実に制御する
ことのできる上述の方法を実施する装置を提供すること
である。
その場合例えば制呻装置は苛酷な自動車の運転において
も確実に作動し、場合によってはすでに自動車に設けら
れた測定値発信器とともに用いられるようEこすべきで
ある。
またこの装置を安価に構成すべきである。
本発明によればこの課題は、次のような装置によって解
決される。
即ち、この装置では、燃焼室平均圧力を間接測定するた
めに発信器が設けられ、また内燃機関のクランク軸と共
に回転するマーカを有するディスクが設けられ、該ディ
スクによってクランク軸の所定の角度範囲が特徴づけら
れ、さらに前記発信器が実際値発生器と接続され、該実
際値発生器が少くとも2つの記憶場所を有し、かつ該実
際値発生器が、少くとも2つの記憶場所を有する第1の
シフトレジスタと接続され、該第1のシフトレジスタが
、順次連続して発生する実際値発生器の出力信号を記憶
し、また該第1のシフトレジスタに選択回路が後置接続
され、該選択回路は、第1のシフトレジスタ内に記憶さ
れた値のうち最小値と最大値を選択し、さらに選択回路
が、該最大値と最小値の差を形成する計算回路と接続さ
れ、該計算回路が第1の比較器と接続され、該第1の比
較器は、実際値発生器の出力信号を内燃機関の動作パラ
メータから形成された設定値と比較し、さらに第1の比
較器が調節素子と作用接続され、該調節素子によって内
燃機関の空燃比および/または内燃機関に戻される排気
ガスの量が制飢されるようになっている。
次に本発明を図示の実施例につき説明する。
そこで内燃機関を少なくとも部分的に、稀薄混合気運転
限界に当該の作動範囲で作動する方法と装置につき説明
する。
その場合いわゆる稀薄混合気運転限界とは、最初の燃焼
遅れの生ずる作動範囲を示す。
燃焼失火は5〜10%より大きな空気過剰率の薄い混合
気で生ずる。
一般に斯様に定義された運転限界の範囲で燃料消費は、
化学量論的燃料一空気一混合気(空気過剰率λ=1)が
供給された内燃機関の作動範囲における燃料消費よりか
なり少なくなる。
一般に内燃機関に供給される燃料一空気一混合気を薄く
すると、燃焼室へのガスの移動速度は減少する。
その場合燃料一空気一混合気の燃焼は、ピストンの上死
点付近からかなりピストンの膨張工程に移動して行われ
る。
そこで燃焼過程即ちトルクの周期的変動が生ずるので、
略一定の負荷トルクにおいて通常比較的に規制的なクラ
ンク軸の角速度変動はかなり不規則になる。
第1図に内燃機関のシリンダ内の圧力変化を示す。
圧力は増加して、最大値に達し、それから急激に減少し
ている。
この圧力変化は大きくばらついており、内燃機関のクラ
ンク軸の角速度に影響を与える。
すでに第1図の曲線の変化から、その都度の燃焼室圧力
の連続測定では、内燃機関の燃料一空気一混合気即ち作
動特性を安定に制御できないことがわかる。
然るにクランク軸の回転角度が00〜180°の範囲の
圧力変化を考慮し圧力の瞬時値を積分する際、燃焼室圧
力の平均値が求まり、またこの平均値は燃料一空気一混
合気の組成によって変動する。
この燃焼室平均圧力の周期的変動のばらつきを所定の時
間間隔で測定し、内燃機関の作動特性の制脚に使用すべ
きである。
その場合内燃機関の燃焼室平均圧力を実際に燃焼室内の
圧カセンサによってかなり正確に測定すべきである。
然るに斯様な測定は非常に費用がかかる。それ故内燃機
関のクランク軸のトルク変動を簡単に測定できるように
すべきである。
また内燃機関の角速度変化、即ち所定のクランク軸の2
つの角度位置間の回転時間変化を測定すると簡単である
第2図に前述の内燃機関の特性を説明するために正常な
角速度変化を示す。
その場合第1の曲線は空気過剰率λ夕1につき(化学量
論的混合気)、第2の曲線は空気過剰率λ,===1.
15につき、第3の曲線は空気過剰率λkl.25につ
き示す。
この曲線からクランク軸の角速度変動は、空気過剰率が
増加する即ち混合気が薄くなると増加することが明らか
である。
第3図は複数の信号を上下に並べて示している。
この場合にはバンド幅B1つまり燃焼室圧力の変動幅が
示されている。
燃焼室圧力はクランク軸の角速度を介して間接的に測定
される。
従って、制舞すべき内燃機関に対して、回転数や吸入管
圧力に依存して変化する角速度の変動幅を設定すれば、
この設定値と検出される実際値を比較することによって
、内燃機関を所定の作動範囲で制仰することができる。
斯様に制却するとエンジン温度の変動、燃焼空気と燃料
との物理的特性の変化ならびにエンジンの経時変化のよ
うな1障害量“を考慮できるから非常に有利である。
第4図は燃料噴射装置の噴射時間の燃焼室平均圧力の変
動に依存して変化する装置を示す。
内燃機関20は吸入管21と空気清浄器22を介して外
気に接続されている。
内燃機関20の吸入管21内に絞り弁23が設けてある
が、絞り弁の作用は公知であるのでここで重ねて説明し
ない。
また吸入管21の中に、燃料噴射装置25と作用結合さ
れた、空気量を測定するための弁24が設けられている
この空気量測定弁24は、吸入空気量に応じて旋回する
が、吸入空気量が増大すれば旋回幅も大きくなる。
そのため、空気量測定弁24によって噴射装置25の噴
射時間が制御される。
これらの噴射弁26はそれぞれ吸気マニホールドに取付
けられており、第4図は4気筒内燃機関の例を示す。
内燃機関20から排気管27が内燃機関の排気装置に接
続されている。
内燃機関20のクランク軸は28で略示したように延長
され、2つのディスク29と30を支持している。
その場合ディスク29はクランク軸回転角度0°と18
0°との角度位置を示すマーカ31と32を有する。
第2のディスク30は回転数測定のために用いられる多
数の歯を有する。
ディスク30として内燃機関20のスタータギャリムを
用いると有利である。
ディスク29と30に対向して2つのユニット発信器3
4と35を有する発信器33が設けてあり、例えば2つ
のユニット発信器は発振器を有し、発振器のコイルはマ
ーカ31と32、または歯30を通過の際ユニット発信
器34と35に相応する電気信号を発生する。
ユニット発信器35は実際値発生器37に接続されたパ
ルス成形装置36に接続されている。
実際値発生器37は、構成を第5図で詳しく説明するよ
うに2つの記憶装置39と40とを有する。
2つの記憶装置38と40は、ユニット発信器34に接
続された共通のクロツク線38に接続されている。
第2の記憶装置40の入力信号と出力信号は相互に比較
され、その差信号はn個の記憶個所を有するアナログー
シフトレジスタ41に記憶される。
第4図の実施例においては共通のクロツク線に接続され
た4つの記憶装置42,43,44および45を示す。
個々の記憶装置42,43,44および45の入力側は
、ダイオード47.4B,49,50,51 ,52
,53および54を有する選択回路46に接続されてい
る。
その場合ダイオード47,49,51および53はアノ
ードを相互に接続して計算回路55の第1の入力側に接
続されている。
計算回路55の第2の入力側にダイオード4B,50,
52および54のカソードが接続されている。
計算回路は減算器として構成されており、演算増幅器5
6を有する。
計算回路55の出力側に、本来の実際値,即ち角速度の
変動幅が生ずる。
この実際値は第1の比較器57の第1の入力側に加わる
そしてこの比較器は第2の入力側が、設定値を形成する
関数発生器59に接続されている。
例えば設定値は回転数nと、空気量測定弁24を用いて
測定された吸気量とから求められる。
関数発生器59に供給される回転数情報は、ユニット発
信器35から供給される。
第1の比較器は、燃料の量を増加または減少する方向に
噴射装置25を調節する積分調節器58に接続されてい
る。
次に前述の回路装置の動作を説明する。
発信器33、実際値発生器37、アナログーシフトレジ
スタ41、選択回路46および計算回路55によって、
第3図にバンド幅Bで示した実際値を求め、関数発生器
59に生じた変動幅の設定値BLと比較する。
このようにして求められた信号に依存して燃料噴射装置
25を調節する。
ユニット発信器35は、次のようにして内燃機関20の
クランク軸28の速度瞬時値を発生する。
即ち、ユニット発信器35は多数の歯を有するディスク
30と作用結合されている。
また発信器35には発振器が設けられている。
従って、単位時間内に発信器35のところを通過する歯
の数、または1つの歯が通過するのに要する時間から回
転数を測定し、この回転数から速度瞬時値を導出するの
である。
ユニット発信器34を用いて、ピストンサイクル期間に
新たに角速度平均値の変化を求める測定過程を開始する
ための時間マークを表す時間を発生する。
ユニット発信器35の出力信号はパルス成形装置を介し
て第1の記憶装置39に記憶される。
クロツク線38を介してクロックパルスが供給されると
、第1の記憶装置39に記憶された値は第2の記憶装置
に伝送され、第1の記憶装置39には新たな速度瞬時値
が記憶される。
第1の記憶装置39と第2の記憶装置40の出力信号は
互に減算され、その差信号はアナログーシフトレジスタ
41に記憶され、ユニット発信器34で生じア)つクロ
ック線38を介して供給される個々のパルスによってシ
フトされる。
アナログーシフトレジスタに記憶された値は、アナログ
ーシフトレジスタ41に記憶された最大値と最小値を検
出する選択回路46に送出される。
次にこの選択回路46を用いて検出された2つの値は互
に減算され、計算回路55の出力側に、所定の時間間隔
即ちここでは00〜1800のクランク軸回転角度範囲
と、180°〜360°のクランク軸回転角度範囲で燃
焼室平均圧力の周期的変動のバンド幅Bを示す実際値が
生ずる。
実際値は所定のばらつき幅BLの設定値と比較され、そ
れぞれ第1の比較器の出力信号にしたがって積分調節器
58を介して燃料の量を減少または増加する方向に噴射
装置25を調節する。
実際値が設定値より大きいと多くの燃料が供給され、そ
れに対して設定値が実際値より大きいと僅かな燃料が供
給される。
内燃機関20の燃焼過程によって生ずるむだ時間を制御
回路で考慮するために積分調節器58が設けてある。
例えば燃料噴射装置を制舞する調節装置がサーボモータ
のように積分特性を有する場合、積分調節器58を省略
できる。
上述の実施例においては噴射装置を制御することによっ
て燃料一空気一混合気が変化する。
また内燃機関の気化器に設けられた調節装置によらずに
、燃料一空気一混合気を制御することができる。
第5図に記憶装置39.40または42〜45を示す。
この記憶装置は、例えば第1の記憶装置39の場合パル
ス成形装置36の出力側に接続された入力端子60を有
する。
またこの記憶装置は、記憶装置39の場合第2の記憶装
置40に接続された出力端子を有する。
更にこの記憶装置はクロツク線38に接続された入力端
子62を有する。
端子60は、上述の実施例において制御電極を入力端子
62に接続した電界効果トランジスタとして形成された
第1のスイッチ63の切換区間に接続されている。
またこの制御電極に反転増幅器64を介して、第2の半
導体スイッチ65の制仰電極が接続されており、またこ
の場合半導体スイッチ65は電界効果トランジスタであ
る。
第2の電界効果トランジスタ65に演算増幅器66が後
置接続されており、その場合電界効果トランジスタ65
は演算増幅器66の非反転入力側に接続されている。
演算増幅器66の反転入力側は演算増幅器66の出力側
に接続されている。
また演算増幅器66の非反転入力側に、■方の端子がア
ースに接続されたコンデンサ67が接続されており、2
つの電界効果トランジスタ63と65の接続線に、1方
の端子がアースに接続されたコンデンサ68が接続され
ている。
上述の回路装置は”トラック アンド ホールド′゛回
路の名称で公知である。
ここでこの回路装置の動作を簡単に説明する。クロツク
入力側62に電子スイッチ63を導通させる信号が加わ
ると、ユニット発信器35によって生ずる回転数に依存
して変化する信号はコンデンサ68に記憶され、その場
合回転数が増加するとコンデンサ68に加わる電圧は増
加する。
その場合例えばスイッチ63は、ユニツ}発{ii34
をマーカ31が通過した際開放され、マーカ32が通過
した際閉成される。
電子スイッチ63が開放していると、電子スイッチ65
は反転増幅器64を介して閉成される。
それに対して電子スイッチ63が閉成していると電子ス
イッチ65は開放される、即ち電子スイッチ65はマー
カ32の通過の際導通され、マーカ31の通過の際遮断
される。
電子スイッチ65が導通するとコンデンサ68に記憶さ
れた値はコンデンサ67に伝送され、そこで記憶される
同時に出力端子61に、相応するアナログ信号が発生す
る。
次の切換過程でユニット発信器35から供給される新た
な値はコンデンサ68に記憶され、また後続する切換過
程でコンデンサ67に伝送される。
このようにして順次供給される2つの値を電気的に記憶
し、第2の記憶装置40を用いることにより相互に比較
することができる。
これは第4図の実施例において、アナログーシフトレジ
スタに絶対値ではなく差を記憶できるから有利である。
これは回路が非常に簡単になることを意味する。
第6図に噴射装置25を詳しく示す。
この噴射装置25は入力側に、例えば単安定マルチバイ
ブレータとして構成されたスイッチ段69を有する。
単安定マルチバイブレータ69は、カムで作動されるス
イッチとして構成されたパルス発信器70によって制御
される。
スイッチ70はクランク軸回転数に同期して閉成され、
一その都度クランク軸の2回転毎tこ、それぞれの噴射
弁26に噴射パルスを供給する。
単安定マルチバイブレーク69のパルス持続時間は補正
入力側Kを介して測定された空気量に依存して変化し、
空気量が大きくなると多量の燃料を噴射し、供給された
燃料一空気一混合気の空気過剰率λを一定に保持するよ
うにする。
単安定マルチバイブレーク69の出力側に、蓄積コンデ
ンサ71を有するパルス延長装置が接続されている。
蓄積コンデンサは1つの電極で、エミツタが抵抗73を
介してプラス線79に接続されたトランジスタ72のコ
レクタに接続されている。
またトランジスタ72のベースは入力端子Uに接続され
、かつ抵抗74を介してアースに接続されている。
入力端子Lには第4図の積分調節器58が接続される。
蓄積コンデンサ71の第2の電極は放電トランジスタ7
5のコレクタに接続されている。
放電トランジスタ75はベースで、抵抗76と可変抵抗
77とから成る分圧器のタップに接続されている。
放電トランジスタ75のエミツタは抵抗78を介してプ
ラス線79に接続されている。
また放電トランジスタ75のコレクタと、反転トランジ
スタ80のベースとの間に、放電トランジスタ75のコ
レクタ電流を導通する極性を有するダイオード81が接
続されている。
反転トランジスタ80のベースは抵抗82を介してアー
スに接続されている。
反転トランジスタ80のコレクタとプラス線79間にコ
レクタ抵抗83が接続されている。
単安定マルチバイブレータ69の出力側と、反転トラン
ジスタ80のコレクタとは、切換増幅器85に前置接続
されたOR−ゲート84の2つの入力側に接続されてい
る。
切換増幅器85は、噴射弁26の作動のために用いられ
る励磁コイル86を制御する。
例えば上述の燃料噴射装置の動作は、ドイツ連邦共和国
特許出願公告第1526506号公報によって電子制脚
ガソリン噴射装置につき公知であるので、ここでは簡単
に説明する。
前述のように単安定マルチバイフルータ69の出力パル
ス持続時間は、空気量測定弁24を用いて測定される空
気量に依存して変化する。
単安定マルチバイブレータ69の出力パルスはOR−’
7”ート84を介して直接、切換増幅器85に供給され
る。
この出力パルスに付加して、パルス延長装置でトランジ
スタ72と75を用いて形成された延長パルスが続く。
延長パルスの持続時間は単安定マルチバイブレーク69
の出力パルスの持続時間に比例する。
また延長パルスの持続時間は、例えば負性抵抗として構
成されかつエンジン温度の測定のために用いられる可変
抵抗77の作用を受ける。
更に延長パルスの持続時間は、入力端子Lに加わる電圧
の影響を受ける。
単安定マルチバイブレータ69のパルス持続時間に入力
側Lに加わる電圧は、トランジスタ72を介してコンデ
ンサ71の允電電流を制(財)し、またそのために単安
定マルチバイブレーク69の出力パルスが終了した際コ
ンデンサ71を介して伝送される電圧変化の大きさに影
響を与える。
それに対して抵抗77の変化はコンデンサ71の放電電
流、即ち反転トランジスタ80の初期遮断の後再び導通
する時点に影響を与える。
第4図のように端子Lに積分調節器58が接続されてお
り、それによって延長パルスの持続時間は、第1の比較
器57の出力信号に相応して燃料の量を増加するか、ま
たは燃料供給時間を延長する方向に作用する。
また例えば2つのトランジスタ72と75のベース端子
に、内燃機関20の暖機運転時の濃い混合気を生ずるよ
うにする別の補正電圧を供給することができる。
反転トランジスタ80は通常導通している。
反転トランジスタ80は、蓄積コンデンサ71から負の
パルスが供給された際遮断される。
それ故トランジスタ80のコレクタの有効信号は単安定
マルチバイブレータ69の出力信号と同様に1一信号に
なる、即ちプラス線79の電位に相応する。
OR−ゲート84は、入力側に1つの1一信号が加わる
と、出力側に1一信号を生ずる。
それ故時間的にパルス延長装置の出力パルスは単安定マ
ルチバイブレーク69の出力パルスに付加される。
第7図は本発明による所定の作動範囲、例えば稀薄混合
気運転限界の作動範囲で内燃機関を制御する装置のもう
1つの実施例を示す。
例えば実験からわかるように、クランク軸28の角速度
は高い回転数において1つの側に変化する、即ち角速度
は複数のサイクルに亘って増加するかまたは複数のサイ
クルに亘って減少することが多い。
この現象を、アナログ値のアナログーシフトレジスタ4
1への記憶によって決まり、かつ制御量の実際値形成の
ために必要な時間を減少するために用いると有利である
このために前述の第4図の装置に、内燃機関の運転限界
で角速度が1つの側に変位した際または内燃機関の障害
の際、迅速に調節量を変化する所定の回路部分が付加さ
れている。
それ故実際に第1図の回路装置は第4図の装置に相応す
る。
それ故第7図の装置において、第4図の装置と同じまた
は同じ作用を有する部分を同じ番号で示す。
次に簡単のためにかつ反復を避けるために、上述の角速
度の1つの側の変化を検出する回路部分だけを説明する
実際値発生器37の出力側に全波整流器87が接続され
ている。
この全波整流器87の出力側に第2の比較器88の第1
の入力側が接続されている。
第2の比較器の第2の入力側に補正素子89を介して、
設定値発生器として用いられる関数発生器59が接続さ
れている。
第2の比較器88の出力側に、図示の実施例において5
つの記憶個所91 ,92,93,94および95を有
するデイジタルーシフトレジスタ90が接続されている
一般に斯様なデイジタルーシフトレジスタは公知である
ので、ここでこれ以上説明しない。
個々の記憶個所91〜95の出力側は、出力信号の平均
値発生のための装置96に接続されている。
この平均値発生のための装置は、1つの側で相互に接続
されかつ自由端部で記憶個所91〜95の出力側に接続
された抵抗97.98,99,100および101を有
する。
平均値発生のための装置96は増幅器102とダイオー
ド103を介して積分調節器58に接続されており、ま
た積分調節器にはダイオード104を介して第1の比較
器57の出力側が接続されている。
次に前述の回路部分の動作を説明する。
実際値発生器37の出力側に生ずる信号は全波整流器8
7に加わり、全波整流器を介して第2の比較器88に加
わり、そこで場合によっては補正素子89を介して変化
した設定値と比較される。
全波整流器87を介して供給された実際値が設定値より
太きいと1一信号が記憶されるものとする。
これに対して実際値が設定値より小さいと零一信号が記
憶される。
回路装置96を用いてデイジタルーシフトレジスタ90
に記憶された信号の平均値が形成され、1一信号の数が
多くなるにしたがって回路装置96の出力側に生ずる平
均値も増加する。
この信号は増幅され、ダイオード103を介して燃料噴
射装置25を制脚する積分調節器に供給される。
上述の場合、即ち実際値が設定値より大きいために1一
信号が生ずると、燃料噴射装置は燃料を増加する方向に
制御され、そのためにクランク軸の角速度変動は減少す
る。
この場合ダイオード103と104は、第1の比較器5
7と増幅器102との逆方向の影響を阻止するために用
いられる。
それぞれアノードにプラスの信号が加わるとダイオード
は導通する。
所定の作動範囲で内燃機関を制舞する装置の別の実施例
を第8図に示す。
この実施例において先ず所定の内燃機関の作動、例えば
大きな加速または不適正低速作動の場合、内燃機関の稀
薄混合気運転限界の作動範囲における制御から出発して
内燃機関を通常のように適正に運転するか、または制御
装置を化学量論的燃料一空気一混合気用制御装置に切換
えるようにしている。
例えば大きな加速における運転限界制御の場合、加速の
際生ずる系統的なクランク軸の角速度変化を突発的な角
速度変化(制脚量)と区別するのが困難になることがあ
る。
そこで調節装置を用いて明確に区別できない際、所定の
調節速度で燃料一空気一混合気が濃くなることがある。
この場合には、比較的長い加速過程において、内燃機関
に供給される混合気の混合比が、過濃限界を越えて濃く
なることがある。
内燃機関がこのような動作状態に陥った場合でも自動車
の走行安全性が損なわれないようにするため、機関から
最犬のトルクを送出し得るようにしなければならない。
斯様な欠点を回避するために第8図の実施例において、
例えば第4図と第7図につき説明した運転限界制御装置
によって、λ一制脚装置を切換できるようにしている。
その場合例えばλ一制呻装置はドイツ連邦共和国特許公
開公報第2202614号によって公知である。
その場合第8図の装置は基本的に第4図の装置に相応す
るので、重復を避けるために新たに設けられた回路部分
だけにつき説明する。
その場合排気管27は、排気ガスに含まれる一酸化炭素
と炭化水素を燃焼する熱反応器105に接続されている
熱反応器105の後段に接続管107を介して触媒反応
器106が接続されており、その場合触媒反応器で排気
ガスに含まれる窒素酸化物を除去する。
接続管107内に、内燃機関20に供給される濃い燃料
一空気一混合気が薄い混合気に移行した際、出力信号が
急激に変化する公知の酸素検出器108が設けてある。
空気過剰率λ−1において酸素検出器の急激な変化を、
内燃機関を化学量論的燃料一空気一混合気における作動
範囲で制脚することができる。
酸素検出器108は、第9図に詳しく説明するλ一制呻
装置109に接続されている。
λ一制脚装置109は切換スイッチ111の第1の接点
110に接続されている。
切換スイッチ111の第2の接点112は積分調節器5
8に接続されている。
切換スイッチ111のスイッチアーム113は燃料噴射
装置25に接続されており、選択的に積分調節器58或
はλ一制呻装置109を燃料噴射装置251こ接続でき
る。
切換スイッチ111のスイッチアーム113は加速度発
信器115に接続された電磁巻線114によって作動さ
れる。
例えば加速度発信器を、117で示した内燃機関の加速
ペダルに連結された磁石116で構成することができる
この磁石116がコイル118を通過するとコイル11
8に、加速ペダル117の踏込速度に依存する信号が誘
起される。
この信号が十分太きいと電磁巻線114が作動される。
したがって例えば加速ペダル117が急激に踏込まれる
大きな加速過程において、積分調節器58を介して燃料
噴射装置25に作用する運転限界制脚からλ一制御装置
109に切換えられ、内燃機関の加速の際にも内燃機関
の良好な動作特性が得られる。
第9図にλ一制脚装置109を詳しく示す。
λ−制画装置109は酸素検出器108の出力信号の比
例増幅のために用いられる第1の演算増幅器119と、
積分調節器として接続された第2の演算増幅器120と
を有する。
酸素検出器108は一方で入力抵抗121を介して演算
増幅器119の反転入力側に接続され、他方ではアース
に接続されている。
演算増幅器119の非反転入力側は入力抵抗122を介
して、2つの抵抗123と124から成る分圧器のタッ
プに接続されている。
演算増幅器119の出力側と反転入力側間K帰還抵抗1
25が接続されており、その抵抗の大きさで増幅率が決
まる。
また演算増幅器119の出力側は抵抗126を介して、
図示されてない自動車の蓄電池に接続されたプラス線T
9に接続されている。
演算増幅器119の出力側は入力抵抗127を介して演
算増幅器120の反転入力側に接続されている。
演算増幅器120の非反転入力側は抵抗128を介して
、2つの抵抗129と130から成る分圧器のタップに
接続されている。
またこの分圧器のタップは調節町能な抵抗131を介し
て入力端子132に接続されている。
演算増幅器120の帰還路で出力側と反転入力側間に積
分コンデンサ133が接続されている。
また演算増幅器120の出力側は抵抗134を介してプ
ラス線79に接続され、かつ抵抗135を介して第6図
の端子Lに相応する端子Lに接続されている。
また第9図で示したλ一制御装置109と第6図の燃料
噴射装置25との作用は公知であるので、次に極く簡単
に説明する。
例えば所定作動の場合を説明するために、燃料噴射装置
の出力パルス持続時間はかなり長いと仮定する。
それ故非常に多量の燃料が噴射されかつ混合気は非常に
濃くなる。
濃い燃料一空気一混合気、即ち空気過剰率λく1におい
て酸素検出器108は比較的大きな出力電圧を発生する
更に酸素検出器108の出力電圧は演算増幅器119で
増幅される。
演算増幅器119は反転増幅器として接続されているの
で、演算増幅器の出力電圧はマイナス値を有し、入力抵
抗127を介して演算増幅器120の反転入力何に接続
される。
演算増幅器120は積分器として接続されているので、
マイナスの入力電圧においてプラス方向に積分する。
その場合出力側Lの電位は緩慢にプラス方向に移行する
端子Lの電位がプラスになるにしたがって、トランジス
タ72を通して流れるコンデンサ71の充電電流は益々
小さくなる。
燃料噴射装置25のパルス延長装置のパルス持続時間を
短縮する際、OR−ゲート84の出力側で単安定マルチ
バイブレーク69の出力パルスに比較的短かいパノ以延
長装置の出力パルスが続く。
それ故電磁巻線86は比較的短時間励磁されるので僅か
な燃料が噴射される。
燃料一空気一混合気は空気過剰率λ=1.0に達するま
で薄くされる。
λ=1.0になると酸素検出器108の出力電圧は急激
に減少し、演算増幅器120は上述の過程と逆方向でマ
イナス方向に積分するので、再びパルス延長装置の出力
パルス持続時間は長くなる。
内燃機関の所定の作動範囲における制御装置の別の実施
例を第10図に示す。
またこの装置によって内燃機関を、稀薄混合気運転限界
の範囲で制脚する。
その場合この運転限界は通常の内燃機関の運転に対して
約25%だけ薄い混合気で作動することを意味する。
第10図の制御装置において制御量としてクランク軸の
所定の回転角度、上述の場合1800に亘る回転時間の
変動を用い、その場合回転時間はクランク軸回転角度1
80°に亘る平均角速度に逆比例する。
回転時間を測定する装置として、内燃機関のクランク軸
28に設けられたディスク136を用いる。
ディスク136は発信器139を通過する2つのマーカ
137と138を有する。
発信器139に矩形パルスを形成するパルス成形装置1
40が後置接続されている。
パルス成形装置は出力端子Aを介して、出力端子B,C
,DおよびEを有する制御回路141に接続されている
その場合出力端子Eは関数発生器として構成された設定
値発生器142に接続されている。
制御回路141の出力端子Dによって2つの半導体スイ
ッチ143と144が制舞され、その場合半導体スイッ
チ143は設定値発生器142に所属している。
制御回路141の出力端子BとCはそれぞれ実際値発生
器149に所属の半導体スイッチ145と146を介し
て記憶器147ないし148に接続されている。
また実際値発生器149は交流電圧増幅器150を有し
、交流電圧増幅器は演算増幅器151として構成され、
演算増幅器の反転入力側は抵抗152を介して2つの記
憶器147と148に接続されている。
演算増幅器151の出力側は全波整流器156を介して
比較器157の第1の入力側に接続されており、比較器
の第2の入力側には増幅器153、記憶器154、抵抗
155および電子スイッチ144を介して設定値発生器
142が接続されている。
第1の比較器157の出力側に、クロツク入力側が制靜
回路141の端子Dに接続された2安定マルチバイブレ
ータ158の第1の入力側が接続されている。
2安定マルチパイブレーク158の出力側は1方で2安
定マルチバイブレータ158の第2の入力側に接続され
、他方では調節可能な抵抗159を介して積分調節器1
60に接続されている。
その場合積分調節器は出力側と反転入力側間に積分コン
デンサ162を有する演算増幅器161として構成され
ている。
演算増幅器161の非反転入力側に、抵抗163と16
4から成る分圧器のタップに生ずる基準電圧が加わる。
制御回路141は、入力側を入力端子Aに接続した単安
定マルチバイブレータ165を有する。
単安定マルチバイブレータ165の第1の出力側は、出
力側を制御回路141の出力端子Dに接続した第2の単
安定マルチバイブレータ166(7)入力側に接続され
ている。
第1の単安定マルチバイブレータの第2の出力側は、出
力側を出力端子Eに接続した第3の単安定マルチバイブ
レータ167の入力側に接続されている。
更に第1の単安定マルチバイブレータ165の第2の出
力側は、第1の出力側を第1のAND一素子169の第
1の入力側に接続した2安定マルチバイブレーク168
のクロツク入力側に接続されている。
2安定マルチバイブレータ168の第2の出力側は第2
のAND一素子170の第1の入力側に接続されている
それぞれAND一素子169と170の第2の入力側は
第2の単安定マルチバイブレータ166の出力側に接続
されている。
第1のAND一素子169の出力側は制御回路141の
出力端子Bに接続され、第2のAND一素子170の出
力側は制餌回路141の出力端子Cに接続されている。
その場合出力端子Bは半導体スイッチ146の制御電極
に接続され、出力端子Cは半導体スイッチ145の制御
電極に接続されている。
2つの半導体スイッチ145と146の切換区間に端子
Fを介して設定値発生器142の出力側が接続されてい
る。
設定値発生器142は演算増幅器174,175および
176として構成された3つの積分器171,172お
よび173を有する。
その場合それぞれ演算増幅器174,175および17
6の出力側と1つの入力側との間に、積分コンデンサ1
77,178または179が接続されている。
積分コンデンサ177,178および179に並列に、
制脚電極を制御回路141の出力端子Eに接続した半導
体スイッチ180,181および182が接続されてい
る。
演算増幅器174の第1の入力側は入力抵抗183を介
して、抵抗184と185から成る分圧器のタップに接
続されている。
その場合抵抗185を、制脚電極が制呻回路141の出
力端子Dに接続された半導体スイッチ143によって橋
絡できるように接続されている。
第3の演算増幅器176の出力側は出力端子Gに接続さ
れていると同時に、設定値発生器の出力側となっており
、かつ前述のように半導体スイッチ144に接続されて
いる。
第10図の実施例においては半導体スイッチとして電界
効果トランジスタを用いている。
次に第10図の実施例の動作を第11図のパルス波形図
を用いて説明する。
ディスク136のマーカ137または138が発信器1
39を通過した際電気信号が発生し、電気信号はパルス
成形装置140を用いて矩形波信号に成形される。
パルス成形装置140で生ずる矩形波信号列は制御回路
141の入力端子Aに加わる。
端子Aに矩形パルスが生ずると第1の単安定マルチバイ
ブレーク165はトリガされ、その場合第11図にMで
示したパルス186が生ずる。
第1の単安定マルチバイブレータ165は、種々のパル
ス幅を有する入力端子Aのパルスから一定のパルス幅の
パルスを発生する。
第1の単安定マルチバイブレータが不安定な切換状態に
切換わると、第2の単安定マルチバイブレータ166も
トリガされ、不安定切換状態に反転する。
第2の単安定マルチバイブレーク166の出力側に、第
11図にDで示したパルス列が生ずる。
第1の単安定マルチバイブレーク165が再び安定な切
換位置に復帰する場合、即ち第11図Mで示したパルス
の立下りで第3図の単安定マルチバイブレータ167は
トリガされ、第11図にEで示したパルス列が制御回路
141の出力端子Eに生ずる。
また第11図にMで示しこのパルス列の立下りでその都
度2安定マルチバイブレーク168は切換えられる。
その場合2安定マルチバイブレークの出力側Hに、第1
1図Hで示したパルス列が生ずる。
それ故2安定マルチバイブレークの切換吠態にしたがっ
て、出力端子Dにパルスが生じた際選択的に出力パルス
は出力端子BまたはCに送出される。
その場合2安定マルチバイブレータ168はAND一素
子169および170と共に2=1周波数分周器として
作用する。
制御回路141の端子Eに生ずる出力パルスは半導体ス
イッチ180,181 ,182の制御電極に加わり、
そしてこれらの半導体スイッチは端子Eにパルスが生じ
た際設定値発生器142の積分コンデンサ177,17
8および179を短絡かつ放電する。
この場合前述のように設定値発生器142に回転数に依
存する設定値が生ずる。
また所定の回転切換において設定値発生器で、吸入管圧
力、冷却水温度などのエンジンパラメータが考慮される
内燃機関の中では、異なる燃焼行程ないし燃焼状況によ
り常に機関が振動するので、クランク軸の回転時間は常
に変動する。
この場合、Tをクランク軸の回転角度αにおける平均回
転時間とすると、ΔTsoilがT3に比例するように
選定すれば、回転時間の変動は小さく抑えられる。
その際設定値と実際値との比較によってΔT=ΔTso
ll であるように制闘がなされる。
ΔT一ΔTsoil であれば、機関の作動シリンダに
おける平均圧力の変動は一定である(安定したものとな
る)。
つまり、クランク軸の回転数は一様に増減することにな
る。
nを回転数とした場合T3は1:n3に比例するので、
設定値発生器に第11図Gで示した特性を有する電気信
号が生ずる。
第11図Gからわかるように2つのマーカ137ないし
138によって生ずるパルス間で、電圧は3次関数にし
たがって増加する。
この電圧は、分圧器184,185によって生じかつ演
算増幅器114の第1の入力側に加わる電圧を3回積分
することによって生ずる。
積分過程は、制御回路141の出力端子Dに生ずるパル
スを用いて半導体スイッチ143を導通し、それによっ
て第1の演算増幅器の入力側の電圧を短時間零にするこ
とによって開始する。
半導体スイッチ143が出力端子Dのパルスの消滅後再
び遮断されると、演算増幅器174の出力側の電圧は第
11図Fで示した曲線で増加し始める。
この電圧は一方で第2の演算増幅器175yと加わり、
他方では実際値発生器149に接続された端子Fに送出
される。
出力パルスがBとCに生じた際半導体スイッチ145と
146が交互に導通状態に切換えられる場合、端子Fに
加わる第1の積分器171の出力電圧はそれぞれ記憶器
147または148に伝送される。
これによってその都度クランク軸の同じ回転角度に関し
て求められた2つの測定量、この場合回転時間を比較す
る。
例えばここで6気筒エンジンに対して3つの記憶個所が
必要である。
2つの記憶器141と148の接続点に加わる電圧は、
所定のクランク軸回転角度に亘るクランク軸の平均回転
時間、即ち端子Aに生ずるパルス列の周期Tの平均値に
等しい直流電圧分を有する。
また記憶器141:148の接続点に加わる電圧は、パ
ルス列の周期変動または回転時間変動に比例する振幅を
有する交流電圧分を有する。
これは所望の制闘のための実際値である。
制脚回路141の出力端子Dに生ずるパルスを用いて、
設定値発生器142の出力端子Gに生ずるピーク値は第
3の記憶器154に記憶される。
その場合半導体スイッチ144がDの出力パルスによっ
て導通状態に制卿された際、出力端子Gの電圧は記憶器
に伝送される。
記憶器154に記憶された測定値は制脚量に対する設定
値である。
第1の比較器157を用いて設定値と実際値を相互に比
較し、実際値が設定値より大きいと第1の比較器の出力
側に短いパルスが生ずる。
これに対して実際値が設定値より小さいと第1の比較器
157の出力側にパルスは生じない。
第1の比較器の出力側は2安定マルチバイブレータ15
8のセット入力側に接続されており、第1の比較器の出
力側にパルスが生じた際、2安定マルチバイブレータ1
58をその出力側に1一信号が生ずる切換位置に切換え
る。
それに対して制両回路141の出力端子Dに生ずる個々
のクロックパルスで、2安定マルチバイブレータ158
はその出力側に零一信号を生ずる位置に切換えられる。
前述のように実際値が設定値より小さいと第1の比較器
の出力側に一定の零一信号が生ずる。
これは2安定マルチバイブレータ158のセット入力側
にパルスが伝送されないことを意味する。
次に2安定マルチバイブレータ158の出力側に零−信
号が生じ、積分器160はプラス方向に積分する、即ち
演算増幅器161の出力電圧は増加し、この出力電圧を
用いて実際値は設定値の方向に増加する。
それに対して実際値が設定値より太きいと第1の比較器
の出力側にパルス列が生ずる。
クロックパルスを用いて2安定マルチバイブレータ15
8は、出力側に零一信号を生ずる位置に切換えられる。
然るに2安定マルチバイブレーク158のセット入力側
に加わるパルスによって2安定マルチバイブレータは、
その出力側に1一信号を生ずるように切換えられる。
これによって演算増幅器161の出力信号は零に移行す
る。
制闘回路141の端子Dに生ずるクロックパルスによっ
て、2安定マルチバイブレータ158は再び出力側に零
一信号を発生する初期位置に切換えられる。
第10図の実施例においても第8図の実施例に相応して
、非常に大きな加速度の際燃料一空気一混合気処理装置
を基本位置に切換えるか、またはλ一制職置に切換える
ことができる。
それによって内燃機関の最大トルクが得られる。
この場合例えば第8図の実施例に相応して、第8図の実
施例における加速度発信器115に対応する加速度発信
器で切換えるようにする。
例えばこの加速度発信器の代りに公知の絞り弁スイッチ
のような任意の別の発信器を使用できる。
また第10図の制脚装置を内燃機関の大きな加速度にお
いても使用できるようにする別の方法を第12図に示す
第12図は第10図の実施例の2つの端子187と18
8間に接続できる回路部分を示す。
更に第12図の回路部分に端子189と190が設けて
あり、その場合端子189を第10図の端子Mに接続し
、端子190を第10図の制師回路141の端子Dに接
続する。
端子187は演算増幅器192、積分コンデンサ193
および入力抵抗194によって構成された積分器191
に接続されている。
積分コンデンサ193に並列に、積分コンデンサを橋絡
しかつ積分器を零にセットできる半導体スイッチ195
が接続されている。
半導体スイッチ195の制脚電極は端子189に接続さ
れている。
演算増幅器192の出力側に、制御電極を単安定マルチ
バイブレータ197に接続した半導体スイッチ196の
切換区間が後置接続されている。
単安定マルチバイブレータ197は端子190に接続さ
れている。
半導体スイッチ196に交流電圧増幅器198が後置接
続されており、交流電圧増幅器は演算増幅器199、帰
還抵抗200、入力抵抗201および入力抵抗に前置接
続されたコンデンサ202を有する。
次に上述の回路装置の動作を説明する。
端子187には、直流電圧成分と交流電圧成分から成る
電圧が現われる。
この場合直流電圧成分は、所定のクランク軸回転角にお
けるクランク軸の平均回転時間に対応し、交流電圧成分
の振幅は、回転時間の変動に比例している。
この電圧は積分器191を用いて積分され、パルス波高
値に相応する電圧を発生する。
この電圧はエンジン加速度に比例する、即ち一定の内燃
機関の加速度においては電圧も一定である。
そのためにこの電圧の変化はエンジン回転時間の突発的
な変動にだけ依存して変化し、内燃機関の加速度による
回転時間の変化には無関係である。
単安定マルチバイブレータ197によって制呻される半
導体スイッチ196が閉成された際、演算増幅器192
の出力側の電圧は交流電圧増幅器に伝送され、そこで増
幅され、端子188に送出される。
また上述の装置にょって内燃機関の加速度が大きい場合
稀薄混合気運転限界の作動範囲で用いられる制御装置を
使用できる。
第13図〜第15図に例えば平均角速度変化の測定また
は回転時間測定の場合使用できる種々の発信器を示す。
マーカ31と32を有するディスク29を有する第13
図の装置は、この場合180°即ち4気筒内燃機関にお
ける所定のクランク軸回転角度に亘って平均角速度を測
定するために用いられる。
第13図において先ずマーカ31とマーカ32間の平均
角速度が測定され、次にこの測定値はマーカ32とマー
カ31間の範囲で保持されることがわかる。
この範囲は1つのコイル203のところを通過する運動
に対してのみ当嵌まる。
例えば製作許容誤差によって、マーカ31とマーカ32
間の角度範囲はマーカ32とマーカ31間の角度範囲に
一致しないことがあるので、同じ範囲を用いると有利で
ある。
即ち例えば第13図の発信器においてマーカ31とマー
カ32間の平均角速度を測定し、次の測定値はディスク
29の1回転後再びマーカ31と32間で測定するよう
にすると有利である。
これはマーカ32とマーカ31間の範囲を用いず、クラ
ンク軸の1回転につき1つの測定値だけが生ずることを
意味する。
また第14図にクランク軸の1回転につき2つの測定値
を求めるようにした発信器を示す。
ここでもディスク29はコイル203を通過する2つの
マーカ31と32を有する。
ここでクランク軸の1回転に亘って、即ちマーカ31の
第1の通過からマーカ31の第2の通過までに亘って平
均角速度を測定すると同時に、マーカ32の第1の通過
とマーカ32の第2の通過とによって決まる範囲で平均
角速度を測定すると、クランク軸の1回転につき2つの
情報が得られる。
その場合その都度の測定値は同じ角度範囲で求められる
また第15図は回転時間測定に用いられるディスク20
4を示す。
ディスク204は内燃機関20のクランク軸28に設け
られており、マーカ205,206,207,208,
209および210を有する。
この装置はマーカ205と206間、マーカ207と2
08問およびマーカ209と210間をコイル211を
通過の際、回転時間を測定するために用いられる。
この3つに分割された装置は6気筒エンジンに用いられ
る、それはこの場合内燃機関のピストン作動サイクルに
つきクランク軸ノ1回3 転を考慮するとよいからである。
前述の実施例において内燃機関を燃料処理装置によって
所定の作動範囲で制御するために、第1の比較器の出力
側を内燃機関の燃料噴射装置または気化器に作用接続す
る。
内燃機関を所定の作動範囲で制御する別の方法を第16
図に示す。
この図で内燃機関を20で示している。
排気ガス戻し管212は内燃機関20の排気管27から
内燃機関20の吸入管21に接続されている。
排気ガス戻し管212内に戻される排気ガスの量を決め
る弁213が設けられている。
更に弁213を開放度が大5くすると戻される排気ガス
の量は多くなり、弁213を閉めて行くと戻される排気
ガスの量は少なくなる。
弁213を、積分特性を有するサーボモータ214を介
して第4図、第7図、第8図または第10図の実施例の
第1の比較器57に接続すると、戻される排気ガスの量
を弁213の位置によって変化するようにして、内燃機
関20を所定の作動範囲で制御することができる。
これは例えば内燃機関を稀薄混合気運転限界で作動する
ものとすると、内燃機関の平均圧力変動即ち角速度変動
が所望の設定値を超過した際戻される排気ガスの量を減
少し、燃焼室平均圧力の変動即ちクランク軸の角速度変
動が所望の投ボ値を下回った際戻される排気ガスの量を
増加することを意味する。
この場合第4.7.8または10図の実施例で説明した
制御装置は基本的に同じものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は内燃機関のシリンダ内の圧力変化と時間との関
係を示す線図、第2図は内燃機関の燃料−空気一混合気
の組成に依存する角速度変化と時間との関係を示す線図
、第3図は第2図の複数の信号を重畳して示す線図、第
4図は本発明による内燃機関の燃焼室平均圧力変動に依
存して燃料一空気一混合気を制御する装置の1つの実施
例を示すブロック図、第5図は記憶装置の回路図、第6
図は内燃機関の燃料噴射量を決める装置の回路図、第7
図は本発明1こよる内燃機関の燃焼室平均圧カ変動に依
存して燃料噴射量を制御する装置のもう1つの実施例を
示すブロック図、第8図は本発明による内燃機関の燃焼
室平均圧カ変動または排気ガス組成に依存して噴射時間
を制呻する装置の別の実施例を示すブロック図、第9図
は内燃機関の排気ガス組成を検出する装置の回路図、第
10図は燃焼室平均圧力変動に依存して内燃機関に供給
される燃料一空気一混合気を制御する装置の別の実施例
を示すブロック図、第11図は第10図の実施例の動作
を説明するパルス波形図、第12図は第10図の装置に
付加する回路部分の回路図、第13図〜第15図は本発
明に供する癲焼室平均圧力変動を間接測定する発信器の
略線図、第16図は本発明に供する内燃機関の排気ガス
戻し量を制舞する装置を示す略線図である。 20・・・・・・内燃機関、21・・・・・・吸入管、
・22・・・・・・空気清浄器、23・・・・・・絞り
弁、24・・・・・・空気量測定弁、25・・・・・・
燃料噴射装置、26・・・・・・噴射弁、27・・・・
・・排気管、28・・・・・・クランク軸、29,30
,136,204・・・・・・ディスク、33,139
・・・・・・発信器、36,140・・・・・・パルス
成形装置、37,149・・・・・・実際値発生器、3
9,40,42,43,44,45・・・・・・記憶装
置、41・・・・・・アナログーシフトレジスタ、46
・・・・・・選択回路、55・・・・・・計算回路、5
8・・・・・・積分調節器、59・・・・・・関数発生
器、70・・・・・・パルス発生器、89・・・・・・
補正素子、90・・・・・・デイジタルーシフトレジス
タ、96・・・・・・平均値発生装置、105・・・・
・・熱反応器、106・・・一・・触媒反応器、108
・・・・・・酸素検出器、109・・・・・・λ一制御
装置、115・・・・・・加速度発信器、141・・・
・・・制御回路、142・・・・・・設定値発生器、2
12・・・・・・排気ガス戻し管、213・・・・・・
弁、214・・・・・・サーボモータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定の作動範囲内で内燃機関の作動特性を制呻する
    方法において、クランク軸の角速度の測定により角速度
    変動軸の実際値を形成することによりクランク軸の角速
    度を測定、評価することによって燃焼室平均圧力の周期
    的変動を間接的に測定し、また内燃機関の回転数と該内
    燃機関に供給される吸入空気量からクランク軸の角速度
    変動幅の設定値を求め、さらに該設定値を前記実際値と
    比較し、この設定値一実際値比較から得られた信号によ
    って、内燃機関2″0に供給される燃料一空気混合気の
    空燃比および/または内燃機関に戻される排気ガスの量
    を変化させることを特徴とする、内燃機関の作動特性を
    制脚する方法。 2 ピストンの作動サイクルに相応するクランク軸28
    の回転速度領域内で角速度Wの変動を捕捉検出すること
    により、内燃機関20のピストンの少くとも1つの作業
    サイクルの間に燃焼室平均圧力を求め、当該平均圧力の
    変動をクランク軸28におけるトルクの変動から間接的
    に捕捉検出することを特徴とする特許謂求の範囲第1項
    記載の方法。 3 燃焼室平均圧力を間接測定するために発信器(29
    .33ないし136,139)が設けられ、また内燃機
    関20のクランク軸2Bと共に回転し、かつクランク軸
    28の所定の角度範囲を表わすためのマーカ(31 .
    32ないし1 37 , 1 38ないし205〜21
    0)を有するディスクが設けられ、さらに前記発信器は
    実際値発生器(37ないし149)と接続され、該実際
    値発生器は少くとも2つの記憶場所39.40を有し、
    かつ少くとも2つの記憶場所42.43を有する第1の
    シフトレジスタ41と接続され、該第1のシフトレジス
    タは、順次連続して発生する実際値発生器37の出力信
    号を記憶し、また第1のシフトレジスタに選択回路46
    が後置接続され、該選択回路は、第1のシフトレジスタ
    内に記憶された値のうち最小値と最大値を選択し、さら
    に選択回路は、該最大値と最小値の差を形成する計算回
    路55と接続され、該計算回路は第1の比較器51と接
    続され、該第1の比較器は、実際値発生器(37ないし
    149の出力信号を内燃機関の動作パラメータから形成
    された設定値と比較し、さらに第1の比較器(57ない
    し157)が調節素子(25ないし213)と作用接続
    され、該調節素子によって内燃機関の空燃比および/ま
    たは内燃機関1こ戻される排気ガスの量が制倒されるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法を実施
    する装置。 4 燃焼室平均圧力を検出するために発信器(29,3
    3ないし136,139)が設けられ、該発信器が実際
    値発生器(31ないし149)と接続され、該実際値発
    生器が少くとも2つの記憶場所(39,40を有し、か
    つ該実際値発生器が、少くとも2つの記憶場所42.4
    3を有する第1のシフトレジスタ41と接続され、該第
    1のシフトレジスタが、順次連続して発生する実際値発
    生器37の出力信号を記憶し、また該第1のシフトレジ
    スタに選択回路46が後置接続され、該選択回路は、第
    1のシフトレジスタ内に記憶された値のうち最小値と最
    大値を選択し、さらに選択回路が、該最大値と最小値の
    差を形成する計算回路55と接続され、該計算回路が第
    1の比較器57と接続され、該第1の比較器は、実際値
    発生器(37ないし149)の出力信号を内燃機関の動
    作パラメータから形成された設定値と比較し、さらに第
    1の比較器(57ないし157)が調節素子(25ない
    し213)と作用接続され、該調節素子によって内燃機
    関の空燃比および/または内燃機関に戻される排気ガス
    の量が制御されるようにし、また実際値発生器37の出
    力側が整流回路87と接続され、該整流回路は第2の比
    較器88と接続され、該第2の比較器の第2の入力側に
    設定値発生器59が作用接続され、また第2の比較器8
    8の出力側が第2のシフトレジスタ90と接続され、該
    シフトレジスタの出力側が平均値発生装置96と接続さ
    れ、該平均値発生装置96は調節素子25と作用接続さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    方法を実施する装置。
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