JPS59918A - 電解コンデンサ用高純度アルミニウム箔およびその製造法 - Google Patents

電解コンデンサ用高純度アルミニウム箔およびその製造法

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JPS59918A
JPS59918A JP10831882A JP10831882A JPS59918A JP S59918 A JPS59918 A JP S59918A JP 10831882 A JP10831882 A JP 10831882A JP 10831882 A JP10831882 A JP 10831882A JP S59918 A JPS59918 A JP S59918A
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foil
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aluminum foil
purity aluminum
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信 土田
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電解コンデンサの陽極に使用される高純度ア
ルミニウム箔およびその製造法に関す゛る。
アルミニウム素箔を直流電解エツチングして粗面化し、
150〜200v以上の電圧で化成処理して得るいわゆ
る中高圧用電解コンデンサ陽極用箔は知られている。か
かる直流電解エツチングした箔は、表面に直径1μ程度
の円柱状ピットが無数に存在する。そして、かかる電解
コンデンサ用箔を用いた電解コンデンサの単位面積当り
の静電容量は、主として粗面化された箔の表面積に比例
する。したがって、箔を同一目的に使用する場合には柱
状ピットの密度が大きい方が大きな静電容量を得ること
になる。
本発明は高い静電容量のコンデンサを得るだめに、上記
柱状ピットの密度の大きい箔を提供することを目的とす
るもので、その第1発明の要旨は、10〜l OOpp
mの銅を含み、残部はアルミニウムおよび不純物からな
り、不純物はそれぞれ30 ppm以下の鉄およびケイ
素であり、さらに10 ppm以下の他の不純物である
アルミニウム箔の、箔表面における(100)結晶面の
占める割合が90%以上であることを特徴とする電解コ
ンデンサ用高純度アルミニウム箔である。
・すなわち、本発明d、前述の柱状ピントがアルミニウ
ムの(ioo)結晶面に垂直に発達成長することに着目
し、箔の表面に(100)結晶面を90%以上占有せし
めることによって、直流電解エツチングによる柱状ピン
トの密度を犬ならしめ、もって電解コンデンサの静電容
量を犬となすようにしたものである。
図は、Fe 10、Si j5、cu45ppmを含む
高純度アルミニウム箔(100μ厚さ)表面の(100
)結晶面占有率と、その箔に電、解工”ノチング後化成
皮膜を形成′したものの静電容量との関係を示すグラフ
である。この図から判明したことは、箔表面における(
100)結晶面占有率と静電容量とは相関関係を有する
ということであシ、本発明ではかかる知見に基づいて、
箔表面における(100)結晶面占有率を高くコントロ
ールして、常に犬なる静電容量を得んとするものである
もっとも、静電容量は、エツチング方法や化成処理膜厚
によっても変化するので、上記は箔を同一条件で電解エ
ツチングおよび化成処理した場合のことである。
箔表面の(100)結晶面の占有面積が9o係未満では
、同一化成処理条件の下では、従来の静電容量の域を出
ない。
箔表面の(100)結晶面の占有率の測定方法は下記の
とおυである。すなわち、箔表面を塩酸、硝酸、弗酸の
混合液によって適度にエツチングすると、結晶粒の方位
によって溶解性が異なるために、(、I 00 )結晶
面のところだけm個の結晶面と異なる光沢となる。した
がって、この表面に入射する光線の反射光を特定の方法
から検出し、一定面積を走査することによって、その面
積内の(100)結晶面占有率を測定するのである。
上記第1発明における電解コンデンサ用高純 一度アル
ミニウム箔は第2発明の製造法によって得ることができ
る。その第2発明の要旨は、lO〜1001)pmの銅
を含み、残部はアルミニウムおよび不純物からなシ、不
純物はそれぞれ30 ppm以下の鉄およびケイ素であ
り、さらに101)I)m以下の他の不純物である高純
度アルミニウムを鋳造、熱間圧延および冷間圧延した後
、150〜250℃で1時間以上の中間焼鈍をし、圧延
率40チ以下の最終冷間圧延をしてから、500℃以上
で30分以上の最終焼鈍をすることを特徴とする電解コ
ンデンサ用高純度アルミニウム箔の製造法である。
高純度アルミニウムとは、lO〜100 ppmの銅、
それぞれ30 ppm以下の鉄およびケイ素さらにI 
Oppm以下の他の不純物を含有するものである。銅は
高純度アルミニウム箔中に微細な粒子として分布し柱状
ピントの発生核となるもので、1’Oppm未満では発
生核が少なくなり柱状ピットの密度を高めることができ
ず、1o。
ppmを越えると、高密度になりすぎて隣接する柱状ピ
ント同志が合体してしまい、エツチング後の表面積即ち
静電容量を増加させる効果を棹う。鉄およびケイ素がそ
れぞれ30 ppmを越えると、これらの成分は大きい
粒子となシやすく、エツチングにおける正常な柱状ピン
トの形成を阻害する。また、化成皮膜中に多くのFe、
Siが存在すると、電解コンデンサーとしたときの絶縁
性(耐電圧、寿命)を低下させるので好1しくない。さ
らに他の不純物がl Oppmを越えると(100)結
晶粒の生成、柱状ピットの生成、化成皮膜の均一性、特
性を阻害する。
第2発明中、中間及び最終焼鈍条件並びに最終冷間圧延
条件は重要なことで、もし、これらの条件から外れると
、箔表面における(100)結晶面占有率が90%を割
り、犬なる静電容量を得ることができない。中間焼鈍は
再結晶を起さず亜再結晶粒(サブグレイン)が生成する
温度で行なう。どの温度は150〜250℃である。こ
のサブグレインは最終焼鈍で(100)結晶粒を生成さ
せる核となる。引きつづき行なう40%以下の最終冷間
圧延は、かかるサブグレイン組織に加工歪を与えること
により最終焼鈍において結晶粒成長を促進させるためで
、40%を越える強加工束を加え、ると、サブグレイン
組織が破壊されてしまい効果を失う。最終焼鈍は高温で
あるほど結晶粒の成長が容易となるので、500℃以上
が好ましい。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
Si )5 ppmXFe 15 ppm、 Cu 5
01)I)mXその他の不純物5 ppm以下を含有す
る99.992%のアルミニウム鋳塊を、600℃で1
0時間均質化したのち、熱間圧延して6咽厚とし、40
0℃で3時間焼鈍した板を、所定板厚(0,5〜0.1
3mmt)に冷間圧延した。ここで150〜300℃で
1〜24時間中間焼鈍を加えた後、最終冷間圧延して0
.IQmmt とした。この箔を酢酸エチル液(常温)
に浸漬して表面に付着するAt粉、圧延油等の汚れを除
去した後、0.05〜0.001 Torrの真空中に
おいて550℃で1時間焼鈍した。
得られた軟質箔を塩酸50係、硝酸47%、弗酸3チの
混合液でエツチングし、結晶粒を現出させ、12mm−
X 50−の視野内に占める(100)結晶面の割合を
測定した。
一方、軟質箔を塩酸17%、硫酸3%の混合液中で16
0 mA/crilの直流により2.5分間電解エツチ
ングし、さらに12%硝酸水溶液中で3分間化学エツチ
ングして粗面化し、0.5μ厚さの酸化アルミニウム層
を誘電体皮膜として形成させた後、ホウ酸液中にてその
静電容量を測定した。
こうして得られた一連の測定結果を表に示す。
又、一部処理条件を変えたものを比較例とじて示す。
表 なお、最終焼鈍されλ箔の平均結晶粒径は150〜25
0μmで、その粒径はほぼ箔面に対して垂直、かつ各々
の再結晶粒は完全に箔の厚みを貫通しているので、箔表
裏における(100)結晶面の占有率は測定誤差以内で
同一と見なすことができた。占有率80%及び90優に
おける標準試料を用いての測定誤差は±2%以内である
上記表から明らかなとおシ、本発明方法によれば、90
チを越える(100)結晶面占有率となり、又、0.3
5μF/caを越える大きな静電容量を得ることができ
る。
したがって、本発明によれば、同一静電容量を少ない材
料で実現することができるので、材料を節約することが
でき、又、それによって得られる電解コンデンサは小型
化される効果がある。
【図面の簡単な説明】
図は(100)結晶面占有率と静電容量との一関係を示
すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  10〜100 ppfiの銅を含み、残部は
    7 /lzミニウムおよび不純物からなシ、不純物はそ
    れぞれ30 ppm以下の鉄およびケイ素であり、さら
    にl Oppm以下の他の不純物であるアルミニウム箔
    の箔表面における(100)結晶面の占める割合が90
    %以上であることを特徴とする電解コンデンサ用高純度
    アルミニウム箔。
  2. (2)  l O〜100 ppmの銅を含み、残部は
    アルミニウムおよび不純物からなシ、不純物はそれぞれ
    30 ppm以下の鉄およびケイ素であり、さらに10
     ppm以下の他の不純物である高純度アルミニウムを
    鋳造、熱間圧延および冷間圧延した後、150〜250
    ℃で1時間以上の中間焼鈍をし、圧延率40%以下の最
    終冷間圧延をしてから、500℃以上で30分以上の最
    終焼鈍をすることを特徴とする電解コンデンサ用高純度
    アルミニウム箔の製造法。
JP10831882A 1982-06-25 1982-06-25 電解コンデンサ用高純度アルミニウム箔およびその製造法 Granted JPS59918A (ja)

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