JPS5976971A - 吸水性ポリエステル繊維及びその製造法 - Google Patents

吸水性ポリエステル繊維及びその製造法

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JPS5976971A
JPS5976971A JP57186085A JP18608582A JPS5976971A JP S5976971 A JPS5976971 A JP S5976971A JP 57186085 A JP57186085 A JP 57186085A JP 18608582 A JP18608582 A JP 18608582A JP S5976971 A JPS5976971 A JP S5976971A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は吸水性の効果が極めて優れ、しかもその効果の
耐久性が著しく優れたポリエステル繊維及びその製造法
に関するものである。
ポリエステル繊維は多くの優れた%性を有しているが、
ポリエステル自体が疎水性であるため木綿、麻等の天然
繊維忙比較して吸水性、吸湿性が著しく劣る重大な欠点
がある。
ポリエステル繊維の上記欠点を改良すぺ(、親水性化合
物を共重合する方法、親水性化合物を配合する方法等が
種々性なわれているが、いまだ充分ではない。
一方、ポリエステル繊維の単繊m表面に親水性樹脂の皮
膜を形成させる後加工技術として、例えばポリエチレン
グリコールが共重合されたポリエチレンテレフタレート
等の如きポリエーテルポリエステルブロック共重合体の
水分散液を付着、熱固定する方法、ポリエチレンジメタ
クリレートをラジカル重合、紫外線重合又は電子線重合
せしめる方法等が提案されている。しかしながら、これ
らは疎水性繊維の表面のみに親水性樹脂皮膜を形成させ
るものであり、両者の親和性が不良であるため、洗濯耐
久性忙限界があるばかりでなく、抱水率や湿潤知覚限界
(湿ったと感じ得る抱水率)を高める効果は全く得られ
ない。
かかる後加工技術を繊維の表面に微細孔を有するポリエ
ステル繊維に適用した場合、投錨効果によって洗濯耐久
性が良くなることが特公昭46−17584号公報、特
開昭49−10’2993号公報、特開昭50−160
600号公報で示されているが、その効果は高々洗濯回
数30回稈度の洗濯耐久性を示すに過ぎず、その上抱水
率や湿潤知覚限界を向上せしめる効果も少ない。
他方、本発明者は既忙特開昭56−2’0612号公報
、特開昭57−11212号、特開昭57−13951
6号公報で開示した通り、少なくとも一部が連通してい
る微細孔をもつポリエステル繊維を提案した。かかる提
案によって、抱水率や湿潤知覚限界は著しく向上するも
のの、吸水速度及びその洗濯耐久性の点で木綿に比較し
て劣ることは否めない。
このように従来、木綿忙匹敵する吸水速度と抱水率韮び
にそれらの半恒久的な洗濯耐久性を有するポリエステル
自体維は得られなかった。
本発明者は、ポリエステル繊維が本来有しているイージ
ーケア性、ウオツシュアンドウェア性、形態安定性、高
モジュラス、熱セット性等の優れた物性を保ちつつ、木
#ilK匹敵する吸水速度と抱水率並びにそれらの半恒
久的な洗濯耐久性を有するポリエステル繊維を提供せん
として、特開昭56−20612号公報、特開昭57−
11212号公報、特開昭57−139Fi16号公報
で開示された少なくとも一部が連通している微細孔を有
するポリエステル線維をベース忙鋭意検肘を行なった。
その結果、驚くべきことに、微細孔形成剤として上記公
報で開示した化合物の中で下記一般式 で表わされる化合物を用いて得た微孔性ポリエステル繊
維の場合に限って、親水性樹脂皮膜を形成せしめる処理
を飾すことによって、上記目的が達成でき、木綿忙匹敵
する吸水性能を半恒久−的に有するポリエステル繊維を
得ることができることを知った。
この理由忙ついては明らかではないが、微細孔による投
錨効果以外に、俄維中忙残存する上記の微細孔形成剤と
して使用した特定化合物と親水性樹脂皮膜との何らかの
相互作用によるものと推察される。本発明はかかる知見
に基づいて更に検討を重ね完成した。
即ち、本発明は少なくとも一部が連通している微細孔を
有し且つ下記一般式 で表わされる化合物を含有するポリエステル繊維の内部
表面に親水性樹脂皮膜を固着せしめてなる吸水性ポリエ
ステル繊維及びその製造法に係るものである。
本発明における基体ポリエステル繊維を添付の写真によ
り説明する。第1図は本発明の基体となるポリエステル
繊維を2.400倍に拡大した電子顕微鏡写真である。
第1図より明らかなように本発明の基体ポリエステル繊
維には、主として直径0.01〜3μの微細孔が均−忙
分散しており、しかもそれらの微細孔の一部が外表面か
ら中空部への貫通孔となっている。本発明者の数多くの
検討結果忙よれば、本発明のポリエステル繊維が木綿忙
匹敵する吸水性能及びその半恒久的な洗濯耐久性を発現
するためには、基体ポリエステル繊維がかかる少なくと
も一部が連通している微細孔を有することが必要である
微細孔が連通しているか否かは、繊維構断面を3000
倍程度に拡大して観察することができる。
特に、ポリエステル繊維が中空繊維である場合に、微細
孔の繊維外表面から中空部までの連通状態を確認する最
も簡便で容易な方法として、長さ数センチメートルの単
糸を通常の光学顕微鏡で観察しながら、この単糸の中程
に水(染色水であればより好ましい)を1滴たらす試験
をあげることができ、その水が中空部に達するか否か釦
より容易に微細孔の連通状況な[[できる。
本発明の基体ポリエステル繊維が有する微細孔は、該繊
維の横断面に散在し、繊維軸方向に配列し1つその大き
さは直径が0.01〜3μm1その長さが該直径の50
倍以下であるととが望ましい。この微細孔の直径が0.
01μm未満であると吸水性の効果が低下し易<、1区
径が3μmを超えると充分な繊維強度が得られ難い。ま
た、微細孔の長さがその直径の50倍を超えて邊(なる
と繊維の強度及び耐フィブリル性が低くなるので好まし
くない。
上記ポリエステル繊維は中実繊維であっても、中空繊維
であってもよく、またその横断面における外形や中空部
の形状はいずれも任意でよく、円形であっても異形であ
ってもよい。
本発明の基体ポリエステル繊維は上記微細孔を有すると
共に下記一般式 %式% で表わされる化合物を含有しなければならない。
上記式中、M及びM′は金へであり、Mとしてはアルカ
リ金属9周期律表第■族金属、 Mnl/2 。
C01/2が好ましく、なかでもLi 、 K 、  
Ca1/2゜Will/2が特に好ましい。M′として
はアルカリ金属、アルカリ土類金属が好ましく、なかで
もLt、Na、Kが特に好ましい。M及びM′は同一で
も異なっていてもよい。nは1又は2である。
Rは水素原子又はエステル形成性官能基であり、エステ
ル形成性官能基としては一〇〇〇R’ (但し、R′は
水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は7 エニ/L
、基)又Gt −cOe O(CHt )1 )pOH
(但し、lは2以上の整数、pは1以上の整数)等が好
ましい。
かかる化合物の好ましい具体例としては、3−カルボメ
トキシベンゼンスルホン酸Na= 5−カルボンm L
i 、 3−カルボメトキシベンゼンスルホン酸に−5
−カルボン酸に、3−カルボメトキシベンゼンスルホン
酸Na −5−カルボン酸Ca172 、 3−カルボ
メトキシベンゼンスルホン酸Na −5−カルボン酸M
#I/2 、 3− ヒドロキシエトキシカルボニルベ
ンゼンスルホン酸Na −5−カルボン酸Myl/2.
a−カルボキシベンゼンスルホン酸Na −5−カルボ
ン酸Mn 1 /2 、 3−ヒドロキシエトキシカル
ボニルベンゼンスルボンAt Na −5−カルボン酸
Zn1/2.ベンゼンスルホン酸Na −3,s−ジ(
カルボン酸Ll)、ベンゼン7S ルホ7 RNa −
3,5−ジ(カルボン酸K)、ベンゼンスルホン酸Na
 −3,5−ジ(カルボン酸Cal/2 )・ベンゼン
スルホン酸Na −3,5−ジ(カルボン酸yrg17
2)等をあげることができる。
前記化合物のポリエステル繊維中の存在量は、ポリエス
テルを構成する酸成分に対して0.05モル%以上であ
ることが頑丈しい。この殖が0.05七ル%未滴である
と吸水性の洗濯耐久性が不充分となり易い。
本発明でいうポリエステルは、テレフタル酸を主たる酸
成分とし、炭素数2〜6のフルキレンクリコール、スナ
わちエチレングリコール、トリメチレングリコール、ナ
トラメチレングリコール、ペソタメチレングリコール及
びヘキサメチレングリコールから選ばれた少なくとも一
種のグリフールを主たるグリフール成分とするポリエス
テルを対象とする。かかるポリエステルは、その酸成分
であるアレフタル酸の一部を他の二官能性カルボン酸で
置きかえてもよい。
このような他のカルボン酸としCは例えばイソフタル酸
、5−ナトリウムスルホイソフタル酸。
ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジ
フエ/キシエタンジカルボン酸、β−オキシエトキシ安
息香酸、p−オキシ安息香酸の如き二官能性芳香族カル
ボン酸、セパシソ酸。
アジピン酸、蓚酸の如き二官能性脂肪族カルボン酸、 
 1.4−シクロヘキサンジカルボン酸の如き二官能性
脂環族カルボン酸尋をあげることができる。またポリエ
ステルのグリコール成分の一部を他のグリコール成分で
置きかえてもよく、かかるグリフール成分としては主成
分以外の上記グリコール及び他のジオール化合物、例え
ばシクロヘキサン−1,4−ジメタツール、ネオペンチ
ルグリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールSの
如き脂肪族、脂環族、芳香族のジオール化合物、ポリオ
キシアルキレングリコール等があげられる。
かかるポリエステルは任意の製造法によって得ることが
できる。例えばぐポリエチレンテレフタレートについて
説明すれば、テレフタル酸とエチレングリコールとを直
接エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルの如
きテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレングリ
コールとをエステル交換反応させるか又はテレフタル酸
とエチレンオキサイドとを反応させるかし、て、テレフ
タル酸のグリコールエステル及び/又はその低重合体を
生成させる第1段反応、と(いでかかる生成物を減圧下
加熱して所望の重合度になるまで、重縮合反応させる第
2段の反応とによって容易に輿遺される。
前記した少なくとも一部が連通している微細孔を有し、
且つ前記化合物を含有するポリエステル繊維は、例えば
特開昭Fi 7−31212号公報、特開昭57−13
9516号公報で開示された方法で製造される。即ち、
その代表的な例としては、ポリエステルに微細孔形成剤
として前記化合物を、ポリエステルを構成する酸成分に
対して0.3〜15モル%となる範囲の量配合せしめて
得たポリエステル組成物を常法によって溶融紡糸して繊
維となし、しかる後得られた繊維をアルカリ化合物の水
溶液で処理してその少なくとも2重Wk%を溶出するこ
とによって得られる。
本発明忙おける親水性樹脂皮膜としては、親水性を呈す
る樹脂皮膜であれば特に限定する必要はないが、前記化
合物を含有する微孔性ポリエステル繊維と組み合せた場
合、吸水性能とその洗濯耐久性を特異的に大きくする効
能を有する点から、ポリエーテル系樹脂からなる皮膜を
特に好ましいものとしてあげることができる。
かかるポリエーテル系樹脂としては、例えばポリエーテ
ルポリエステルブロック共重合体、ポリエーテルセグメ
ント含有ビニル重合体を例示できる。かかるポリエーテ
ルポリエステルプpツク共重合体としては、テレフタル
酸及び/又はイソフタル酸、アルキレングリコール及び
ポリオキシアルキレングリコールからなるポリエーテル
ポリエステルブロック共重合体が好ましく、例えばテレ
フタル酸−フルキレングリコール−ポリオキシアルキレ
ングリコール、テレフタル酸−イソフタル酸−フルキレ
ングリコール−ポリオキシアルキレングリコール、テン
フタル酸−フルキレングリコールーポリオキシアルキレ
ングリコールモノエーテル、テレフタル酸−イソフタル
酸−アルキレングリコールーポリオキシアルキレングリ
コールモノエーテル等のブロック共重合体をあげること
ができ、かかるブロック共重合体は通常テレフタレート
単位:イソフタレート単位=l 00 : o〜so:
s。
(モル比)が好ましく、なかでもテレフタレート単位:
イソ7タレート単位=90:10〜so:so(モル比
)が特に好ましい。またブロック共重合体は通常テレフ
タレート単位子イソフタレート単位:ポリオキシフルキ
レングリコール単位=1〜15:1が好ましい。なおブ
ロック共重合体の製−@に、用いるアルキレングリコー
ルにはエチレングリコール、プロピレングリコール、テ
トラメチレングリコール、デカメチレングリコール等の
炭素数が2〜lOのフルキレングリコールが含まれ、ポ
リオキシアルキレングリコール忙は通常平均分子号が4
00〜10.000、好ましくは平均分子、耽600〜
6.000のポリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール嘩ポリプロピレングリコール共重合体。
ポリエチレングリコールロポリテトラメチレングリコー
ル共重合体、ポリプロピレングリコール等の他、ポリエ
チレングリコール。ポリプロピレングリフール等のモノ
メチルエーテル、モノエチルエーテル、モノフヱニルエ
ーテル等カ含まれる。
また、ブロック共重合体の平均分子量は使用するポリオ
キシアルキレングリコールの分子量にもよるが、通常2
,000〜20,000、好ましくは3,000〜10
,000である。
上記のポリエーテルセグメント含有ビニル重合体とは、
例えば一般式 で示されるように1分子中に2個以上のアクリル基又は
メタクリル基を有するポリオキシアルキレングリコール
のビニルMitt体を絨維上で重合せしめて得られる重
合体であり、かかるビニル単量体の好ましい具体例とし
ては、 等をあげることができる。
本発明の、ポリエステル繊維においては前記した基体ポ
リエステル繊維の内部表面に上n己した親水性樹脂皮膜
が固着されてなる。ここで(・5内部表面とは、繊維の
横断面における外形釦基づく外部表面に対して、繊維内
部に存在するすべての表面を意味し、具体的には繊維表
面に存在する微細孔壁面、繊維内部に存在する微細孔壁
面及び連通孔壁面を指す。更に中空繊維の場合には中空
部の壁面を含む。本発明にあってはかかる繊維内部表面
のみならず繊維の外部表面にも上記の親水性樹脂皮膜が
固着されたポリエステル繊維を排除するものではない。
しかしながら、繊維の外部表面に固着した親水性皮膜は
洗濯等により脱落する傾向があるので、半恒久的な吸水
性付与にけ寄与し雅<、本発明の必要要件ではない。
上記の内部表面に前記親水性樹脂の皮膜を形成させるの
には格別な方法を採用する必要はなく、従来公知の浸漬
法、ノクツド法、パッドスチーム法、スプレー法、ラジ
カル重合法1外線重合法、放射線重合法、!子線型合法
、プラズマ重合法等が任意に用いられる。ポリエーテル
ポリエステルブロック共重合体の好ましい付与方法とし
ては、例えばポリエーテルポリエステルブロック共重合
体を分散液又は溶液となし、必要に応じて界面活性剤、
塩類、PH調整剤等を添加して調製した処理液中に前記
の基体ポリエステル繊維を浸漬し、処理液を加熱昇温ネ
ることkよって、ブロック共重合体の微細な凝集体粒子
を形成させて繊維の外部及び内部表面に均一に付着せし
める方法、基体ポリエステル繊維にブロック共重合体の
分散液又は溶液を塗付した後加熱処理する方法等をあげ
ることができる。
なお、かかるブロック共重合体の分散媒又は溶媒として
は、流動パラフィン、クロロボルム。
ベンジルアルコール、メタノール、アセトン。
ジオキサン等の非水系媒質を用いることもできるが、水
を用いるのが渚も好ましい。
また、ポリエーテルセグメント含有ビニル重合体の好ま
しい付与方法としては、例えば、ポリエーテルセグメン
ト含有ビニル単量体の水溶液に過硫酸アンモニウム、過
硫酸カリウム、過酸化水素、過酸化ベンゾイルなどの重
合開始剤を添加し、繊維上で加熱重合せしめる方法、水
溶液を繊維に付着後加熱された蒸気中で加熱する方法等
をあげることができる。
上記した親水性樹脂の繊維に対する付M量は0.05〜
7.0重量%の範囲とするのが適当である。樹脂が繊#
41に対して0.05%未満では繊維の内部表面に均一
な皮膜を形成することが離かしく、逆に7.0重量%を
超えると繊維の風合が硬くなり品質的に好ましくない。
本発明は繊維の表面及び内部圧特殊な微細孔を有し1つ
特定の化合物を含有するポリエステル繊維を使用し更に
繊維の内部表面圧親水性樹脂を固着せしめることによっ
て、木綿に匹敵する吸水性能を半恒久的忙有するポリエ
ステル繊維を与えるものである。本発明のポリエステル
繊維によればその抱水率が従来のポリエステル繊維の水
準を大幅に上回り木綿に近い水準に改善されており、汗
を吸い上げ、トランスポートする速度は木綿よりも速い
ため肌の上に汗を残さず、また吸汗しても繊維1葎の物
理特性は変わらず、曲げ硬さの低下も、透湿性の低下も
起さないので、木綿のようなべとつきが起こらず、快適
な着心地が得られる。また、運動後木綿のように長(続
く冷え感を感することがな(、更に乾燥速度が速く、湿
潤知覚限界が高いので、早く乾燥したという感覚が得ら
れる。更K、肌に直接要用しても肌に対する刺激感がな
い上、特殊な微細孔構造をもつため優れた保温性と抗ビ
ル性が得られる。
なお、本発明のポリエステル繊維には必要に応じて任意
の添加剤、例えば触媒、着色防止剤。
耐熱剤、難燃剤、螢光増白剤、艶消剤1着色前。
無機微粒子等が含まれていてもよい。
以下に実施例をあげて更に説明する。実施例中の部及び
%はそれぞれ重量部及びfflfl%を示し、得られる
繊維の吸水性、吸湿性は以下の方法で測定した。
fll  吸水速度試験法(JIS−LjOj8に準ず
)繊維を布帛になし、この布帛を7ニオン性洗剤ザブ(
化工石鹸社製)の0.3%水溶液で家庭用電気洗濯機に
より40℃で30分の洗濯を所定回数繰返し、次いで乾
燥して得られる試料を水平に張り、試料の上1αの高さ
から水滴を1滴(0,04cc )滴下し、水が完全に
試料に吸収されζ反射光が観測されなくなるまでの時間
を測定する。
(11)抱水率測定法 布帛を乾燥して得られる試料を水中に30分以上浸漬し
た後家庭用電気洗濯機の脱水機で5分間脱水する。乾燥
試料の重量と脱水後の試料の重量から下記弐忙より求め
た。
実施例1 ベンゼンスルホン酸Na−3,5−ジ(カルボン酸Mg
x/2)をポリマー中に1%(テレフタル酸成分に対し
て0.67モル%)分散せしめた極限粘度0.64のポ
リエチレンテレフタレートを作成し、このポリマーから
常法によって溶融紡糸、延伸を行なって75デニール/
24フイラメントで中空率20%の中空糸を得た。
この中空糸なメリヤス編地になし、常法により精練、プ
リセットを施した後、減量率が2剣%忙なるように3%
の水酸化ナトリウム水溶液で沸騰温度にて処理した。
このアルカリ処理布の単繊維を電子顕微鏡で2.400
倍に拡大した写真が第1図であり、連通した微細孔構造
を有していた。また、このアルカリ処理布の一部を灰化
後、高周波アルゴンプラズマ分光分析装置(米国ジャー
レル アッシュ社製)を用いて行なったMgの定量分析
から、0.5%(テレフタル酸成分に対して0.33%
モル%)のベンゼンスルホン酸Na −3+ 5−ジ(
カルボン酸Mgl/z )が該繊維中圧残存していた。
この布帛をテレフタル酸/イソフタル酸/1チレングリ
コール/ポリエチレングリコールブロツク共重合体(テ
レフタレート単位/イソフタレート単位=80720.
テレフタレート単位子インフタレート単位/ポリエチレ
ングリコール単位=2,271.ポリエチレングリコー
ル分子量=1000.ズg+ツタ共重合体の平均分子量
e、o o o )の10%水性分散液4%owf +
染料スミカーンネービーブル−8−2GL6%owf 
分散剤テイスハ−V c 11 / l 、 pHK1
4整剤酢酸0、2 CQ / lからなる組成の処理浴
に浴比1:30゜処理浴温度130℃、処理時間60分
なる条件で染色と同時に親水処理を実施した。次いで常
法に従って環元洗浄を実施し、仕上温度180℃、仕上
時間45秒の仕上セットを施した。
この親水加工布帛の吸水性能を親水加工前の布帛の吸水
性能と比較して第1表圧水した。
実施例2 実施例1で得た減量率20%のアルカリ処理布に下記パ
ッド液を付着後(ピックアップ肴32%)、ただち[I
QO℃胞和蒸気で5分間の蒸熱処理を行なった。
パッド液組成 蒸熱処理後、未反応の加工剤を除去するために湯洗を実
施した。
この親水加工布帛の吸水性能は第1表に示す通りであっ
た。
実施例3及び4 実施例!及び2において微細孔形成剤として使用したベ
ンゼンスルホンmNa−3,s−ジ(カルボン酸Mll
/2 )に代えて、3−カルボメトキシベンゼンスルホ
ン酸Na −5−カルボン酸Naを微細孔形成剤として
使用し、このものをポリマー中に2%(テレフタル酸成
分に対して1.28モル%)となるよう忙分散せしめた
極限粘度0.64のポリエチレンテレフタレートを作成
した。次いでこのポリマーがら常法忙よって溶融紡糸、
延伸を行なって75デニール/36フイラメントの中実
糸を得た。以下実施例1および実施例2と同様忙して#
編、精練、プリセット、アルカリ減量、vA水加工、洗
浄及び仕上セットを行なった。
結果は第1表に示1通りで力)った。
比較例1及び2 実施例1及び2において微細孔形成剤として使用したベ
ンゼンスルホン酸Na  3 + 5−ジ(カルボン酸
Myx72) K代えて、リン酸モノメチルジNaを微
細孔形成剤として使用し、このものをポリマー中に1%
(テレフタル酸成分に対して1.24モル%)とtKる
よう忙分散せしめた極限粘1[0,64のポリエチレン
テレフタレートを作成した。以下実施例1及び実施例2
と同様にして紡糸、延伸、製編、精練、プリセット、ア
ルカリ減量、親水加工、洗浄及び仕上セットを行ブfつ
だ。
結果は第1表に示す通りであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基体ポリエステル繊維を2.400倍
に拡大した電子顕微鏡写真である。 算 1 口 手続補正書 昭和57年す月シ日 ↑、r許庁長宮殿 1、事件の表示 特願昭 57 − 186085  号2 発明の名称 吸水性ポリエステル繊維及びその製造法3 補正をする
者 事件との関係  特許出願人 大阪市東区南本町1丁目11番地 (30の帝人株式会社 代表者 徳 末 知 夫 帝  人  株  式  会  社内 (1) 明細書第17頁第5行に R2 」 とあるを 」 と訂正する。 (2)  同第24頁第9行〜第10行に「0.33%
モル%JとあるをFo、a 3モルチ」と訂正する。 以  上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 少なくとも一部が連通している微細孔を有し1つ
    下記一般式 繊維の内部表面に親水性樹脂皮膜を固着せしめてなる吸
    水性ポリエステル繊維。 2、 親水性樹脂がポリエーテルポリエステルブロック
    共重合体である特許請求の範囲第1項記載の吸水性ポリ
    エステル繊維。 3 少なくとも一部が連通している微細孔を有し且つ下
    記一般式 で表わされる化合物を含有するポリエステル繊維を親水
    性樹脂の溶液又は分散液で処理することを特徴とする吸
    水性ポリエステル繊維の製造法。 4、 親水性樹脂の溶液又は分散液がポリエーテルポリ
    エステルブロック共重合体の水溶液又は水分散液である
    特許請求の範囲第3項記載の吸水性ポリエステル繊維の
    製造法@ 5、 基体ポリエステル繊維が、ポリエステルに下記一
    般式 で表わされる化合物を配合したポリ王ステル絹成物を溶
    融紡糸した後アルカリ化合物の水溶液で処理してその少
    な(とも2重f%を溶出せしめて得られるポリエステル
    繊維である特許請求の範囲第3項又は第4項記載の吸水
    性ポリエステル繊維の製造法。
JP57186085A 1982-10-25 1982-10-25 吸水性ポリエステル繊維及びその製造法 Granted JPS5976971A (ja)

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