JP2875000B2 - 多孔化、制電性ポリエステル繊維およびその製造法 - Google Patents

多孔化、制電性ポリエステル繊維およびその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は多孔化、制電性ポリエステル繊維およびその
製造法に関し、更に詳細には、特殊な連通微細孔構造を
有するために、優れた吸水性,不透明性およびさらっと
したドライ感を呈すると共に、高度な制電性を有する多
孔化、制電性ポリエステル繊維およびその製造法に関す
る。
〈従来技術〉 ポリエステル繊維は多くの優れた特性を有するために
広く用いられている。しかしながら、衣料用途における
着用快適性の面から見れば、ポリエステル繊維は天然繊
維に比較して未だ下記の如き多くの点で劣っており、改
善が強く望まれている。
(1)ポリエステル繊維は吸水性が低いために、着用中
にべとつき等の不快感を招来する。
(2)ポリエステル繊維は静電気が発生しやすく、衣服
の脱着時にパチパチという放電現象や着用中に身体にま
つわりつく現象が起きるために人に不快感を与えたり、
ほこりを吸引して衣服の美観を損ねる。
(3)ポリエステル繊維は繊維表面が平滑であるため、
ワキシー感が強く、さらっとしたドライ感触に欠ける。
(4)ポリエステル繊維は木綿や羊毛等の天然繊維に比
較して不透明性が著しく劣っており、このため、特にポ
リエステル長繊維を使用した薄地衣料で肌の透けを防止
するのが困難である。また、衣服の表地と裏地との間に
混入した糸屑等が透けて見えて衣服の高級感を損なう。
従来から、上記したポリエステル繊維の着用快適性面
の欠点を改善しようとして多くの試みが提案されてい
る。
例えば、本発明者等はポリエステル繊維の吸水性,不
透明性およびワキシー感を改善しようとして、特殊な微
細孔形成剤を含有せしめたポリエステル繊維をアルカリ
減量処理することによって得られる、少なくとも一部が
連通している微細孔をもつ多孔化ポリエステル繊維を既
に提案した(例えば、特開昭56−20612号公報,特開昭5
7−11212号公報,特開昭57−139516号公報)。かかる繊
維内部に連通微細孔を多数有する多孔化ポリエステル繊
維によって、吸水性に関して抱水率や湿潤知覚限界(湿
ったと感じ得る限界の抱水率)が著しく向上し、該微細
孔による光の乱反射により不透明性が大幅に増大し、そ
の上ワキシー感が改良されてさらっとしたドライなタッ
チになることが判明したものの、吸水速度(ウィッキン
グ性)およびその洗濯耐久性の点で木綿に比較して劣る
ことは否めず、また制電性が不充分であった。
一方、ポリエステル繊維に制電性を付与しようとする
試みも数多くなされており、例えばポリエステルに、こ
れと実質的に非相溶性のポリオキシアルキレングリコー
ル,ポリオキシアルキレングリコール・ポリアミドブロ
ック共重合体又はポリオキシアルキレングリコール・ポ
リエステルブロック共重合体等を混合する方法、更にこ
れに有機や無機のイオン性化合物を配合する方法が提案
されている(例えば、特公昭44−31828号公報,特公昭6
0−11944号公報,特開昭53−80497号公報,特開昭60−3
9413号公報)。しかしながら、このような方法を前記し
た多孔化ポリエステル繊維に適用した場合には、多孔化
のためのアルカリ減量処理工程およびその後に通常行わ
れる120〜135℃の温度での染色工程によって、制電性が
容易に失われるので実用に耐えない。
他方、平均分子量が2万以上である高分子量のエチレ
ンオキシド共重合体約3〜30重量%と高分子材料約70〜
97重量%とからなる帯電防止組成物が知られており(特
開昭64−26674号公報)、エチレンオキシド共重合体の
共重合成分としてプロピレンオキシドのほか、1,2−ド
デシレンオキシド等が開示されている。しかしながら、
この方法ではかかる高分子量のエチレンオキシド共重合
体を用いるため、芳香族ポリエステルに適用した場合に
は両者の溶融混和性が悪く、かかる組成物の紡糸が困難
であるばかりでなく、得られる繊維の制電性や機械的物
性が不良のため実用に耐えない。また、上記公報に具体
的に例示されているエチレンオキシド共重合体は、いず
れもランダム共重合体であって水溶性乃至分散性である
ため、多孔化ポリエステル繊維の製造時のアルカリ減量
処理工程やその後の染色処理、更には繰り返される洗濯
処理に耐えない。
以上述べたように、繊維内部に多数の連通微細孔を有
する多孔化ポリエステル繊維であって、優れた抱水性,
湿潤知覚限界,不透明性およびさらっとしたドライ感触
を有すると共に、制電性および吸水ウィッキング性並び
にそれらの耐久性に充分に優れた多孔化、制電性ポリエ
ステル繊維は従来得られていなかった。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、特殊な連通微細孔構造を有するため
に、優れた吸水性,不透明性およびさらっとしたドライ
タッチを呈すると共に、高度な制電性を有し、かくして
優れた着用快適性を示すと共にそれらの洗濯耐久性に充
分に優れた、特に衣料用に好適な多孔化、制電性ポリエ
ステル繊維およびその製造法を提供することにある。
〈発明の構成〉 本発明者等は上記した目的を達成しようとして、前述
の既に提案した、繊維内部に連通微細孔を多数有する多
孔化ポリエステル成分を鞘部とし、制電剤を含有するポ
リエステル成分を芯部とする芯鞘型複合繊維に着目し、
鋭意検討を行った。そして芯部に含有せしめる制電剤と
して、従来の制電性ポリエステル繊維で制電剤の主成分
として使用されているポリオキシエチレングリコールや
ポリオキシエチレングリコール・ポリアミドブロック共
重合体を用いた場合には、複合繊維の鞘部を多孔化する
ためのアルカリ減量処理工程で、形成された連通微細孔
を通してアルカリ溶液が芯部まで達して芯部をもアルカ
リ減量せしめるため、芯部に含まれるポリオキシエチレ
ングリコールやポリオキシエチレングリコール・ポリア
ミドブロック共重合体が容易に溶出乃至脱落し、その結
果充分な制電性が発現しないことを知った。そこで、本
発明者等は耐アルカリ性に優れた新規なポリエーテルを
用いることによってこの問題を解決しようと考え、数多
くの化合物について試験を繰り返した結果、ポリオキシ
エチレングリコールの両末端に特定の高級オレフィンオ
キサイドの特定量をブロック共重合して水不溶化せしめ
たポリオキシエチレン系ポリエーテルによって、耐アル
カリ減量加工性が著しく向上し、本発明の目的が達成さ
れることを知った。また、意外にも、かかるポリオキシ
エチレン系ポリエーテルは、水不溶性であるにもかかわ
らず、水溶性の平均分子量2万のポリオキシエチレング
リコールよりも高い吸湿性を示し、例えば温度20℃、相
対湿度86%において、後者の平衡吸湿率が約20%である
のに対し、前者のそれは約60%とおよそ3倍も大きいこ
とが判明した。そして、このため、最終的に得られるポ
リエステル繊維が、約20℃未満の低温下や相対湿度40%
未満の低湿度下においても優れた制電性をその耐久性を
呈するというきわ立った特長を有することを知った。
更に、驚くべきことに、かかる複合繊維鞘部の特定多
孔構造と芯部に含有される特定ポリエーテルとを組み合
わせた効果として、最終的に得られる多孔化、制電性ポ
リエステル繊維の吸水ウィッキング性およびその洗濯耐
久性が飛躍的に向上するという特段の効果が奏せられる
ことが判明した。この理由については未だ定かではない
が、芯部に含まれる該水不溶性ポリエーテルの一部がア
ルカリ減量処理工程あるいはその後の染色処理工程で鞘
部の連通微細孔内部表面にマイグレートして固着し、親
水性被膜を形成したものと推定される。本発明はかかる
知見に基づいて更に重ねて検討した結果完成したもので
ある。
即ち、本発明は、 1.芯鞘成分が共に芳香族ポリエステルからなる芯鞘型複
合繊維であって、その鞘部には該鞘部横断面に散在し且
つ繊維軸方向に配向した微細孔が存在し、該微細孔は直
径が0.01〜3μm、長さが該直径の50倍以下で、その少
なくとも一部が連通しており、芯成分には(a)下記
(i)および(ii)を同時に満足する水不溶性のポリオ
キシエチレン系ポリエーテルが1〜10重量%および
(b)有機金属塩が0.1〜5重量%存在し、且つ、芯/
鞘の面積複合比率が5/95〜50/50であることを特徴とす
る多孔化、制電性ポリエステル繊維。
(i)下記一般式(I)で表わされる非ランダム共重合
型ポリオキシエチレン系ポリエーテルであること。
Z(CH2CH2O)lR1OmR2k …(I) [式中、Zは1〜6の活性水素を有する分子量300以下
の有機化合物残基、R1は炭素原子数6以上の未置換また
は置換アルキレン基、R2は水素原子、炭素原子数1〜40
の一価の炭化水素基又は炭素原子数2〜40の一価がアシ
ル基、kは1〜6の整数、lはk×lが70以上となる整
数、mは1以上の整数を表わす。] (ii)平均分子量が5000〜16000であること。
2.下記一般式(II)で表わされる有機スルホン酸化合物
を共重合した変性ポリエステル、下記一般式(III)で
表わされるリン化合物及び下記一般式(IV)で表わされ
るスルホン酸化合物よりなる群から選ばれた少なくとも
一種の微細孔形成剤を含有する芳香族ポリエステルを鞘
成分とし、(a)下記(i)及び(ii)を同時に満足す
る水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルを1〜
10重量%および(b)有機金属塩を0.1〜5重量%含有
する芳香族ポリエステルを芯成分とし、且つ、芯/鞘の
面積複合比率が5/95〜50/50となるように複合紡糸し、
得られた芯鞘型複合繊維をアルカリ減量処理することを
特徴とする多孔化、制電性ポリエステル繊維の製造法。
(i)下記一般式(I)で表わされる非ランダム共重合
型ポリオキシエチレン系ポリエーテルであること。
Z(CH2CH2O)lR1OmR2k …(I) [式中、Zは1〜6の活性水素を有する分子量300以下
の有機化合物残基、R1は炭素原子数6以上の未置換また
は置換アルキレン基、R2は水素原子、炭素原子数1〜40
の一価の炭化水素基又は炭素原子数2〜40の一価のアシ
ル基、kは1〜6の整数、lはk×lが70以上となる整
数、mは1以上の整数を表わす。] (ii)平均分子量が5000〜16000であること。
[式中、Aは三価の芳香族基又は脂肪族炭化水素基、X
はエステル形成性官能基、Yはエステル形成性官能基又
は水素原子、M1は金属又は水素原子を示す。] [式中、Vは一価の有機基、Zは−OH,−OV′,OM5また
は一価の有機基(但し、V′は一価の有機基、M5は金
属)、M2は金属、pは0又は1を示す。] [式中、Wは水素原子又はエステル形成性官能基、M3
びM4は金属、qは1又は2を示す。] である。
本発明のポリエステル繊維を構成する芯鞘型複合繊維
にあっては、その芯鞘成分が共に芳香族ポリエステルか
らなる。
本発明でいう芳香族ポリエステルは、芳香環を重合体
の連鎖単位に有する芳香族ポリエステルであって、二官
能性芳香族カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体
とジオールまたはそのエステル形成性誘導体との反応に
より得られる重合体である。
ここでいう二官能性芳香族カルボン酸としては、テレ
フタル酸,イソフタル酸,オルトフタル酸,1,5−ナフタ
レンジカルボン酸,2,5−ナフタレンジカルボン酸,2,6−
ナフタレンジカルボン酸,4,4′−ビフェニルジカルボン
酸,3,3′−ビフェニルジカルボン酸,4,4′−ジフェニル
エーテルジカルボン酸,4,4′−ジフェニルメタンジカル
ボン酸,4,4′−ジフェニルスルホンジカルボン酸,4,4′
−ジフェニルイソプロピリデンジカルボン酸,1,2−ビス
(フェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボン酸,2,5−ア
ントラセンジカルボン酸,2,6−アントラセンジカルボン
酸,4,4′−p−ターフェニルジアルボン酸,2,5−ピリジ
ンジカルボン酸,β−ヒドロキシエトキシ安息香酸,p−
オキシ安息香酸等をあげることができ、特にテレフタル
酸が好ましい。
これらの二官能性芳香族カルボン酸は2種以上併用し
てもよい。なお、少量であればこれらの二官能性芳香族
カルボン酸とともにアジピン酸,アゼライン酸,セバシ
ン酸,ドデカンジオン酸の如き二官能性脂肪族カルボン
酸,シクロヘキサンジカルボン酸の如き二官能性脂環族
カルボン酸,5−ナトリウムスルホイソフタル酸等を1種
または2種以上併用することができる。
また、ジオール化合物としてはエチレングリコール,
プロピレングリコール,ブチレングリコール,ヘキシレ
ングリコール,ネオペンチルグリコール,2−メチル−1,
3−プロパンジオール,ジエチレングリコール,トリメ
チレングリコールの如き脂肪族ジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオール等およびそ
れらの混合物等を好ましくあげることができる。また、
少量であればこれらのジオール化合物と共に両末端また
は片末端が未封鎖のポリオキシアルキレングリコールを
共重合することができる。
更に、ポリエステルが実質的に線状である範囲でトリ
メリット酸,ピロメリット酸の如きポリカルボン酸、グ
リセリン,トリメチロールプロパン,ペンタエリスリト
ールの如きポリオールを使用することができる。
具体的に好ましい芳香族ポリエステルとしては、ポリ
エチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレー
ト,ポリヘキシレンテレフタレート,ポリエチレンナフ
タレート,ポリブチレンナフタレート,ポリエチレン−
1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボキシ
レート等のほか、ポリエチレンイソフタレート・テレフ
タレート,ポリブチレンテレフタレート・イソフタレー
ト,ポリブチレンテレフタレート・デカンジカルボキシ
レート等のような共重合ポリエステルをあげることがで
きる。なかでも機械的性質,成形性等のバランスのとれ
たポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレ
フタートが特に好ましい。
かかる芳香族ポリエステルは任意の方法によって合成
される。例えばポリエチレンテレフタレートについて説
明すれば、テレフタル酸とエチレングリコールとを直接
エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルの如き
テレフタル酸の低級アルキルエスエルとエチレングリコ
ールとをエステル交換反応させるかまたはテレフタル酸
とエチレンオキサイドとを反応させるかして、テレフタ
ル酸のグリコールエステルおよび/またはその低重合体
を生成させる第1段反応、次いでその生成物を減圧下加
熱して所望の重合度になるまで重縮合反応させる第2段
の反応とによって容易に製造される。
本発明のポリエステル繊維を構成する芯鞘型複合繊維
の鞘部には、該鞘部横断面に散在し且つ繊維軸方向に配
向した微細孔が存在し、該微細孔は直径が0.01〜3μ
m、その長さが該直径の50倍以下で、その少なくとも一
部が連通していなければならない。
この微細孔の直径が0.01μmに達しないときは吸水
性,不透明性,ドライ感が充分でなく、3μmを越える
ときは充分な繊維強度等の糸物性が得られない。また、
特に微細孔の長さが、その直径の50倍より長くなると、
他の条件を全て満足しても、繊維の耐フィブリル性が低
くなる。なかでも30倍以下であるのが特に好ましい。
更に、この微細孔が鞘部横断面に散在し且つ繊維軸方
向に配向し、その少なくとも一部が連通していることに
より、充分な吸水性,不透明性およびドライ感が得られ
る。微細孔が、鞘部横断面において繊維表面近傍に集中
したり、その少なくとも一部が連通していないときは充
分な吸水性,不透明性,ドライ感が得られない。この微
細孔が繊維横断面においてどのように存在しているか、
またその少なくとも一部が連通しているか否かは、繊維
横断面を3000倍程度拡大して観察することができる。
かかる微細孔は、例えば微細孔形成剤を含有せしめた
ポリエステル組成物を鞘成分に配した芯鞘型複合繊維を
溶融紡糸し、必要に応じて延伸・熱処理または仮撚加工
等を施した後、更には布帛にした後アルカリ減量処理す
ることによって形成することができる。
ここで使用する微細孔形成剤としては、下記一般式
(II)で表わされる有機スルホン酸化合物を共重合させ
た変性ポリエステルが例示される。
式中、Aは三価の芳香族基又は脂肪族炭化水素基であ
り、なかでも芳香族基が好ましい。M1は金属又は水素原
子であり、特にアルカリ金属又はアルカリ土類金属が好
ましい。Xはエステル形成性官能基であり、その具体例
としては (但し、Rは低級アルキル基又はフェニル基、aおよび
dは1以上の整数、bは2以上の整数である)等をあげ
ることができる。YはXと同一もしくは異なるエステル
形成性官能基又は水素原子を示し、なかでもエステル形
成性官能基であることが好ましい。かかる有機スルホン
酸化合物のなかでも特に好ましい具体例として、3,5−
ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウム
(又はカリウム),1,8−ジ(カルボメトキシ)ナフタレ
ン−3−スルホン酸ナトリウム(又はカリウム),2,5−
ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム(又はカリウム)等をあげることができる。
かかる有機スルホン酸化合物を共重合した変性ポリエ
ステルを製造するには、前述したポリエステルの合成が
完了する以前の任意の段階で、好ましくは第1段階の反
応が終了する以前の任意の段階で有機スルホン酸化合物
を添加すればよい。この際の有機スルホン酸化合物の使
用量は、変性ポリエステルを構成するテレフタル酸を主
とする二官能性カルボン酸成分(有機スルオン酸成分を
除く)に対して2〜16モル%となる範囲の量が好まし
い。この変性ポリエステルの芳香族ポリエステルに対す
る配合量は、芳香族ポリエステル100重量部に対して変
性ポリエステル5〜100重量部となる割合が好ましい。
また、微細孔形成剤としては、上記変性ポリエステル
以外にも、下記一般式(III)又は(IV)で表わされる
リン化合物又はスルホン酸化合物も好ましく、なかでも
下記一般式(IV)で表わされるスルホン酸化合物を特に
好ましいものとしてあげることができる。
式中、M2は金属であり、特にアルカリ金属,アルカリ
土類金属,Mn1/2,Co1/2又はZn1/2が好ましく、なかでもL
i,Na,K,Cal1/2,Mg1/2が特に好ましい。pは0又は1で
ある。Vは一価の有機基であり、具体的にはアルキル
基,アリール基,アルキルアリール基,アリールアルキ
ル基又は (但しR″は水素原子,アルキル基又はフェニル基、
l′は2以上の整数、p′は1以上の整数)等が好まし
い。Zは−OH,−OV′,−OM5又は1価の有機基であり、
V′は上記Vの定義と同様であって、V′とVとは同一
でも異なっていてもよく、M5は上記M2の定義と同様であ
って、M5とM2は同一でも異なっていてもよい。また一価
の有機基としては、上記Vにおける有機基の定義と同様
であって、Vと同一でも異なっていてもよい。
かかるリン化合物の好ましい具体例としては、リン酸
モノメチルジナトリウム,リン酸ジメチルモノナトリウ
ム,リン酸モノフェニルジカリウム,リン酸モノメチル
モノマグネシウム,リン酸モノメチルマンガン,ポリオ
キシエチレン(EO 5モル付加)ラウリルエーテルホスフ
ェートカリウム塩(但し、EO 5モル付加とは、エチレン
オキサイド5モル付加を意味し、以下同様の意味を示
す),ポリオキシエチレン(EO 5モル付加)ライリルエ
ーテルホスフェートマグネシウム塩,ポリオキシエチレ
ン(EO 50モル付加)メチルエーテルホスフェートナト
リウム塩,亜リン酸モノエチルジカリウム,亜リン酸ジ
フェニルモノナトリウム,ポリオキシエチレン(EO 50
モル付加)メチルエーテルホスファイトジナトリウム,
フェニルホスホン酸モノメチルモノナトリウム,ノニル
ベンゼンホスホン酸モノメチルモノカリウム,フェニル
ホスフィン酸モノメチルモノナトリウム等をあげること
ができる。
式中、M3及びM4は金属であり、M3としては特にアルカ
リ金属,アルカリ土類金属,Mn1/2,Co1/2又はZn1/2が好
ましく、なかでもLi,Na,K,Cal1/2,Mg1/2が特に好まし
く、M4としては特にアルカリ金属又はアルカリ土類金属
が好ましく、中でもLi,Na,K,Cal1/2,Mg1/2が特に好まし
く、M3及びM4は同一でも異なっていてもよい。qは1又
は2である。Wは水素原子又はエステル形成性官能基で
あり、エステル形成性官能基としては−COOR(但し、
Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又はフェニ
ル基)又は (但し、l″は2以上の整数、p″は1以上の整数)等
が好ましい。
かかるスルホン酸化合物は好ましい具体例としては3
−カルボメトキシ・ベンゼンスルホン酸ナトリウム−5
−カルボン酸ナトリウム,3−カルボメトキシ・ベンゼン
スルホン酸ナトリウム−5−カルボン酸カリウム,3−カ
ルボメトキシ・ベンゼンスルホン酸カリウム−5−カル
ボン酸カリウム,3−ヒドロキシエトキシカルボニル・ベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム−5−カルボン酸ナトリウ
ム,3−カルボキシ・ベンゼンスルホン酸ナトリウム−5
−カルボン酸ナトリウム,3−ヒドロキシエトキシカルボ
ニル・ベンゼンスルホン酸Mg1/2,ベンゼンスルホン酸Na
−3,5−ジカルボン酸Na,ベンゼンスルホン酸Na−3,5−
ジカルボン酸Mg1/2等をあげることができる。
上記リン化合物(III)又はスルホン酸化合物(IV)
の配合量は、添加すべき芳香族ポリエステルを構成する
酸成分に対し0.3〜15モル%の範囲が適当であり、0.5〜
5モル%の範囲が好ましい。
微細孔形成剤の配合量があまりに少ないときには、最
終的に充分な吸水性,不透明性およびドライタッチが発
現しなくなり、逆に配合量があまりに多いときには繊維
強度等の糸物性が不充分になる。
本発明の方法において、微細孔を形成するアルカリ減
量処理を行い際に使用するアルカリ化合物としては、水
酸化ナトリウム,水酸化カリウム等が一般的であり、本
発明にもこれらは適当であるが、必ずしもこれらに限定
されるものではない。
本発明のポリエステル繊維の制電成分を構成する芯成
分に含有されるポリオキシエチレン系ポリエーテルは、
下記一般式(I)で表わされる、ポリオキシエチレンブ
ロックを主鎖成分とし、該ポリオキシエチレン分子鎖末
端を1又は2以上の特定オキシアルキレン単位で封鎖す
ることによって水不溶化した非ランダム共重合型のポリ
オキシエチレン系ポリエーテルである。ここで水不溶性
とは、純水100g中に試料5gをいれて100℃で60分間加熱
処理した後、室温まで放冷し、次いで遠心分離処理して
得た透明上澄液を蒸発乾固して得た固形物の重量が10重
量%以下であることをいう。このような本発明で使用す
るポリオキシエチレン系ポリエーテルは水不溶性であっ
て、アルカリ減量処理,染色処理,更には過酷に繰り返
される洗濯処理に対して本質的に優れた耐久性を有す
る。
Z(CH2CH2O)lR1OmR2k …(I) 上記式中、Zは1〜6個の活性水素を有する分子量30
0以下の有機化合物の残基であり、メタノール,プロパ
ノール,ブタノール,フェノール,エチレングリコー
ル,ビスフェノールA,プロパレングリコール,ブタンジ
オール,ネオペンチルグリコール,グリセリン,トリメ
チロールプロパン,トリエタノールアミン,ジグリセリ
ン,ペンタエリストール,ソルビトール等のヒドロキシ
基含有化合物の残基、およびエチレンジアミン,ヘキサ
メチレンジアミン,ジエチレントリアミン等の1級およ
び2級アミン類の残基等をあげることができ、なかでも
ヒドロキシル基含有化合物が好ましい。R1は炭素原子数
6以上の未置換アルキレン基または置換アルキレン基で
あり、なかでも炭素原子数6〜50の置換アルキレン基が
好ましく、その中でも炭素原子数6〜50のアルキルエチ
レン基がより好ましい。かかるR1の好ましい具体例とし
ては、シクロヘキシレン基,フェニルエチレン基,ヘキ
シルエチレン基,メチル−ペンチルエチレン基,ヘプチ
ルエチレン基,メチル−ヘキシルエチレン基等をあげる
ことができる。また、R1は上記2種以上の混合であって
もよい。
R2は水素原子、炭素原子数1〜40の一価の炭化水素基
または炭素原子数2〜40の一価のアシル基であり、該炭
化水素基としてはアルキル基,アルケニル基,シクロア
ルキル基,アリール基,アルキルアリール基またはヒド
ロキシアルキル基が好ましい。また該アシル基としては
アルカノイル基,アルケノイル基,シクロアルキルカル
ボニル基,アリールカルボニル基またはアルキルアリー
ルカルボニル基が好ましい。kはZの元になる有機化合
物が有する活性水素原子数に対応する1〜6の整数であ
る。lはk×lが70以上となる整数であることが必要で
あり、分子間または分子内で同一であっても異なっても
よい。k×lの値は70未満であるときには最終的に得ら
れるポリエステル繊維の制電性および吸水ウィッキング
性の初期性能並びにそれらの熱水耐久性,洗濯耐久性が
共に不充分となる。また、k×lの値が大きくなるに従
って制電性および吸水ウィッキング性並びにそれらの耐
久性が向上するが、この値が300を越えると最早著しい
向上は認められ難くなり、かえって該ポリオキシエチレ
ン系ポリエーテルの水不溶化が困難になる傾向があるの
で、lとしてはk×lの値が300以下となる整数である
のが好ましい。
k×lのようり好ましい範囲は80〜200の範囲であ
る。mは1以上の整数であり、分子間または分子内で同
一であっても異なっていてもよいがZに結合したk個の
分枝内でmはすべて1以上の整数である必要がある。m
が0である分枝が存在するときには、最終的に得られる
ポリエステル繊維の制電および吸水ウィッキングの耐久
性が不充分になる。かかるポリオキシエチレン系ポリエ
ーテルを構成するCH2CH2O単位およびR1O単位の配列は、
CH2CH2O単位からなるポリオキシエチレンブロックが主
鎖を構成し、該ポリオキシエチレン分子鎖末端にR1O単
位が1単位でまたは2単位以上のブロックを形成して局
在化する配列をとる必要がある。かかる特定の構造を取
ることによってはじめて、少量のR1O単位の導入で該ポ
リオキシエチレン系ポリエーテルの高度な水不溶化と高
度な吸湿性向上を可能にすることができ、高度な制電性
および吸水ウィッキング性並びにそれらの耐久性の達成
が可能になる。CH2CH2O単位とR1O単位とがランダムに配
列している場合は、本発明の目的は達成されない。
上記した水不溶性ポリオキシエチレン系ポリエーテル
の分子量は5000〜16000の範囲である。分子量が5000未
満のときは、該ポリエーテルがポリエステル繊維中で充
分な長さの筋状分散形態をとり難いために初期制電性能
から不充分となり、また前記R1O単位をいくら増やして
も該ポリオキシエチレン系ポリエーテルの熱水,熱アル
カリ,洗濯水等への脱落を防止するのは困難であり、最
終的に得られるポリエステル繊維の制電性および吸水ウ
ィッキング性並びにそれらの耐久性が共に不充分とな
る。
分子量が16000を越えると該ポリオキシエチレン系ポ
リエーテルの芳香族ポリエステル中での溶融混和性が急
激に悪化し、分散性が不良化するので、紡糸が困難にな
るばかりでなく、得られる繊維の制電性,吸水ウィッキ
ング性,機械的物性等が不良となるので事実上実施不可
能な領域になる。更に、分子量が16000を越えて大きく
なることにより、低温・低湿度条件下での制電性も不良
となる。これは該ポリオキシエチレン系ポリエーテルの
ポリエステルマトリックス中での熱運動が小さくなるの
で、特に低温でイオン伝導による制電性能が低下するた
めと推定される。なかでも該ポリオキシエチレン系ポリ
エーテルの好ましい分子量範囲は5500〜14000である。
かかる非ランダム共重合型のポリオキシエチレン系ポ
リエーテルは、活性水素化合物にエチレンオキサイドを
反応させる第1段反応、次いでその生成物に炭素原子数
6以上のオレフィンオキサイドを反応させる第2段反応
および必要に応じてその生成物のヒドロキシル末端基を
炭化水素基もしくはアシル基で封鎖する第3段反応とに
より合成することができる。かかるオレフィンオキサイ
ドとしてはなかでもノネンオキサイド,ソクロヘキセン
オキサイド、炭素原子数12〜40のα−オレフィンオキサ
イドが特に好ましい。
上記のポリオキシエチレン系ポリエーテルの特に好ま
しい具体例を下記の表に示す。
第1表で示した化合物におけるR2のH以外の具体例と
してはR2=−CH3,−C6H5,−CH2C6H5,−C12H25,−C
18H37,−C18H35,C11H23CO−,C17H33CO−,C17H35CO
−等が好ましい。かかるポリオキシエチレン系ポリエー
テルは、1種のみ単独で使用しても2種以上を併用して
もよい。
かかるポリオキシエチレン系ポリエーテルの配合量
は、芯鞘型複合繊維の芯成分を構成する芳香族ポリエス
テルに対して1〜10重量%であり、好ましくは2〜7重
量%の範囲である。1重量%より少ないときは充分な制
電性と吸水ウィッキング性を得ることができない。逆
に、配合量が10重量%を越えるときには、最終的に得ら
れるポリエステル繊維の制電性と吸水ウィッキング性は
最早著しい向上を示さず、かえって得られる繊維の機械
的性質,耐熱性,耐光性が損なわれるようになる。
本発明においては、上記したポリオキシエチレン系ポ
リエーテルに併用して有機金属塩が使用される。ここで
いう有機金属塩とは、ドデシルベンゼンスルホン酸,ト
リデジルベンゼンスルホン酸,ノニルベンゼンスルホン
酸,ジブチルナフタレンスルホン酸,ヘキサデシルスル
ホン酸,ドデシルスルホン酸などのスルホン酸とナトリ
ウム,カリウム,リチウム等のアルカリ金属とから形成
されるスルホン酸のアルカリ金属塩、ジステアリルリン
酸ナトリウムなどのリン酸エステルのアルカリ金属塩、
その他の有機カルボン酸のアルカリ金属塩などがある。
更にスルホン酸金属塩として下記一般式で示されるもの
も好ましく例示することができる。
R′O(R″O)a(CH2)bSO3M (式中、R′は一価の炭化水素基、R″は炭素原子数2
〜4のアルキレン基、aは1〜100の整数、bは2〜4
の整数、MはNa,K,Li等のアルカリ金属塩) なかでも、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
平均の炭素原子数が14であるアルキルスルホン酸ナトリ
ウム混合物、C12H25O(CH2CH2O)3−CH2CH2SO3Na,C16H33
O(CH2CH2O)23CH2CH2CH2SO3Na等のスルホン酸の金属塩が
良好である。
かかる有機金属塩は1種でも、2種以上併用してもよ
い。その配合量は芯鞘型複合繊維の芯成分を構成する芳
香族ポリエステルに対して0.1〜5重量%の範囲であ
り、なかでも0.1〜3重量%の範囲が好ましい。この量
が0.1重量%未満のときは充分な制電性を付与すること
ができず、またこの量の5重量%を越えて多くすると、
かえってアルカリ減量処理時に連通微細孔を通して芯部
から該有機金属塩が溶出するようになり制電性が発現し
なくなる。
本発明のポリエステル繊維の制電成分である芯成分に
は、ヒンダードフェノール系,サルファイト系,ホスフ
ァイト系等の抗酸化剤やベンゾフェノン系,ベンゾトリ
アゾール系等の紫外線吸収剤を配合することができ、こ
うすることはこのましいことである。その他、必要に応
じて、本発明のポリエステル繊維の鞘成分に上記抗酸化
剤および/又は紫外線吸収剤を配合ていもよく、また、
鞘成分および/又は芯成分に難燃剤,蛍光増白剤,艶消
剤,着色剤,その他の添加剤等を配合してもよい。
制電成分であるポリエステルを得る方法としては、前
記ポリオキシエチレン系ポリエーテル,有機金属塩およ
び必要に応じて上記抗酸化剤等を、ポリエステルの合成
開始時から紡糸工程までの任意の時期にそれぞれ別々
に、又は予め混合して添加することができる。
本発明になるポリエステル繊維の芯/鞘の面積複合比
率は5/95〜50/50である。この芯/鞘の面積複合比率が5
/95未満のときは、ポリエステル繊維の芯部に配合され
たポリオキシチレン系ポリエーテルと有機金属塩による
効果が充分に発揮されず、制電性および低温ウィッキン
グ性並びにそれらの耐久性が不充分となる。逆に、この
面積複合比率が50/50を越えると、鞘成分を構成するポ
リエステル成分の厚さが薄くなり、このため鞘部破壊の
発生頻度が高くなり、事実上実施不可能の領域となる。
本発明の制電性ポリエステル繊維の外形ならびに芯部
分の形状は、織編物の嵩性,張り,腰,風合,光沢など
の目的に応じて任意の形状をとることができ、例えば、
円形断面の他、三角,偏平,四角,五角,星形,六角,
ブーメラン形等を例示できる。また、繊維の外形と芯部
の形状とは同心形状である必要はなく、芯部の中心が繊
維の中心から偏った形状のものでもよく、繊維の外形と
芯部分の形状とは同じ形状であってもよいし異なった形
状であってもよい。
本発明の制電性ポリエステル繊維を製造するには、従
来公知の複合紡糸装置を用い、鞘側に前述した微細孔形
成剤を配合した芳香族ポリエステルを、芯側に水不溶性
ポリオキシエチレン系ポリエーテルおよび有機金属塩並
びに必要に応じて抗酸化剤を配合した芳香族ポリエステ
ルを使用して、任意の製糸条件で何らの支障なく製造す
ることができる。例えば500〜2500m/分の速度で溶融紡
糸し、延伸,熱処理する方法、1500〜5000m/分の速度で
溶融紡糸し、延伸と仮撚加工とを同時にまたは続いて行
う方法、5000m/分以上の高速で溶融紡糸し、用途によっ
ては延伸工程を省略する方法、などにおいて任意の製糸
条件を採用することができる。また得られた繊維または
この繊維から製造された織編物を100℃以上の温度で熱
処理して、構造の安定化と繊維中に含有されているポリ
オキシエチレン系ポリエーテル、および有機金属塩、更
には必要に応じて含有されている各種添加剤の移行によ
る適性配列化を助長させることも好ましい。さらに必要
に応じて弛緩熱処理なども併用することができる。
更に、必要に応じて、本発明の制電性ポリエステル繊
維またはこの繊維から製造された織編物に、適宜の親水
化後加工を施してもよく、またそうすることは好ましい
ことである。この親水化後加工としては、例えばテレフ
タル酸および/またはイソフタル酸もしくはそれらの低
級アルキルエステルと、低級アルキレングリコール、お
よびポリアルキレングリコールとからなるポリエステル
ポリエーテルブロック共重合体の水性分散液で処理する
方法、または、アクリル酸,メタクリル酸等の親水性モ
ノマーをグラフト重合し、その後これをナトリウム塩化
する方法等が好ましく採用できる。
〈発明の効果〉 本発明になる多孔化、制電性ポリエステル繊維は、鞘
部に多数の連通微細孔を有するために、優れた抱水性,
湿潤知覚限界,不透明性およびさらっとしたドライ感触
を有すると共に、芯部に特殊なポリオキシエチレン系ポ
リエーテルを主成分とする制電剤を含有するために低温
または乾燥した環境下でも充分な制電性を有し且つ繰り
返される洗濯処理によってもこれらの機能性が失われる
ことがない。また、芯部と鞘部のかかる特殊な構成の組
み合わせの効果として、吸水ウィッキング性とその洗濯
耐久性が飛躍的に向上するという特段の効果が奏せられ
る。この理由については未だ定かではないが、芯部に含
まれる水不溶性ポリオキシエチレン系ポリエーテルの一
部がアルカリ減量処理工程あるいはその後の染色処理工
程で鞘部の連通微細孔の内部表面にマイグレートして固
着し、耐久性に優れた親水性皮膜を形成したものと推定
される。
上述したように本発明の多孔化、制電性ポリエステル
繊維は多くの優れた耐久機能性を有するがために、着用
快適性に著しく優れており、特に衣料用途に有用であ
る。
〈実施例〉 以下に実施例をあげて更に説明する。実施例中の部お
よび%はそれぞれ重量部および重量%を示し、得られる
ポリエステル繊維の摩擦帯電圧、吸水速度,抱水性,不
透明度は以下の方法で測定した。
(1)摩擦帯電圧 i)装置および材料 回転ドラム式摩擦帯電圧測定装置(ロータリースタテ
ィックテスター)、オシロスコープ、摩擦布:木綿ブロ
ード30/−精練漂白無糊仕上げ ii)試験片の調整 巻き込み式:3.8cm×30cm 金わく式:4.0cm×8.0cm それぞれ縦長に3枚採取する。さらに、摩擦布の木綿
ブロード(30/−)を2.5cm×14.0cm縦長に3枚採取す
る。
iii)試験の操作 調湿:40±2%RHまたは30±2%RHのデシケータ中に
一昼夜以上放置する。
測定室の雰囲気:40±2%RH(20±2℃)、30±2%R
H(10±2℃) 試料:重ね枚数1枚 ドラム回転数:700r.p.m. 帯電平衡時間:1分間 接圧荷重:600g 試験片を1枚表にしてロータリースタティックテスタ
ーの回転ドラムに取付け、さらに下部の両端のクリップ
に摩擦布1枚を試験片と接触する位置で平衡に取付け、
600gの荷重をかける。記録計(5cm/分),回転ドラム,
オシロスコープの順に操作し、帯電平衡に達した時、摩
擦帯電圧(V)および極値(±,−)を読み、3枚の平
均値で表わす(整数位10位まで)。
なお、制電効果と摩擦帯電圧との関係は、摩擦帯電圧
が1500V以下であれば制電効果が良好であることを示
す。
(2)吸水速度試験法(JIS−L1018に準ずる) 布帛試料を水平に張り、試料の上1cmの高さから水滴
を1滴(0.04cc)滴下し、水が試料に吸収され反射光が
観測されなくなるまでの時間を測定する。
(3)抱水率測定法 布帛を乾燥して得られる試料を水中に30分以上浸漬し
た後、家庭用電気洗濯機の脱水機で5分間脱水する。乾
燥試料の重量と脱水後の試料の重量から下記式により求
めた。
(4)不透明度 布帛試料の不透明度は次式によって算出した。
不透明度の数値については、黒色裏当て板と白色裏当
て板で裏当てされた時の反射率が等しければ不透明度10
0%の完全な不透明体であることを示し、一方黒色裏当
て板で裏当てされた時の反射率が0%であれば不透明度
0%となり完全な透明体である。
また、洗濯処理は下記の方法で行った。
(洗濯処理) 家庭用洗濯機を用い、新酵素サブ(花王製)2g/l溶液
を30l(浴比1:30)入れ、試料を入れて40℃で10分間自
動渦巻き水流にて洗濯する。その後脱水し、40℃の温水
30l(浴比1:30)で5分間湯洗、脱水し、次いでオーバ
ーフロー水洗を10分間行い、脱水した。上記洗濯を1回
処理とし、これを必要な回数繰り返した。
実施例1〜3 テレフタル酸ジメチル100部,エチレングリコール60
部,酢酸カルシウム1水塩0.06部をエステル交換缶に仕
込み、窒素ガス雰囲気下4時間かけて140℃から220まで
昇温して生成するメタノールを系外へ留去しながらエス
テル交換反応を行った。続いて得られた生成物にリン酸
トリメチル0.06部,三酸化アンチモン0.04部,ベンゼン
スルホン酸ナトリウム−3,5−ジカルボン酸マグネシウ
ムの10%エチレングリコール溶液7.5部を添加し、同時
に過剰のエチレングリコールを追出しながら240℃まで
昇温した後重合缶に移した。次いで1時間かけて760mmH
gから1mmHgまで減圧し、同時に1時間30分かけて240℃
から285℃まで昇温した。1mmHg以下の減圧下、重合温度
285℃で更に2時間、合計3時間30分重合して極限粘度
0.645,軟化転262℃で微細孔形成剤としてベンゼンスル
ホン酸ナトリウム−3,5−ジカルボン酸マグネシウム0.7
4重量%(テレフタル酸成分に対して0.50モル%)を含
有するポリマー(A)を得た。反応終了後ポリマーを常
法に従いチップ化した。
制電性ポリマー(B)は次の方法で製造した。
テレフタル酸ジメチル100部,エチレングリコール60
部,酢酸カルシウム1水塩0.06部(テレフタル酸ジメチ
ルに対して0.066モル%)および整色剤として酢酸コバ
ルト4水塩0.009部(テレフタル酸ジメチルに対して0.0
07モル%)をエステル交換缶に仕込み、窒素ガス雰囲気
下4時間かけて140℃から220まで昇温して生成するメタ
ノールを系外へ留去しながらエステル交換反応させた。
エステル交換反応終了後、安定剤としてリン酸トリメチ
ル0.058部(テレフタル酸ジメチルに対して0.080モル
%)および消泡剤としてジメチルポリシロキサン0.024
部を加えた。次いで10分後、三酸化アンチモン0.04部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.027モル%)を添加
し、同時に過剰のエチレングリコールを追出しながら24
0℃まで昇温した後、重合反応缶に移した。次いで1時
間かけて760mmHgから1mmHgまで減圧し、同時に1時間30
分かけて240℃から285℃まで昇温した。減圧開始2時間
後に下記化学式 (但し、jは18〜28の整数で平均21、lは平均値として
約115、mは平均値として3である)で表わされる、平
均分子量7106の水不溶性ポリオキシエチレン系ポリエー
テルの第2表記載の量を溶融状態で及びドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウムの第2表記載の量を50%のエチ
レングリコール溶液にして、減圧下に添加した。引続き
攪拌下1mmHg以下の減圧下で更に1時間重合した時点で
酸化防止剤としてサイアノックス1790(アメリカン・サ
イアナミッド社製)0.1部およびマークA0−412S(アデ
カ・アーガス化学社製)0.3部を減圧下添加し、その後
更に20分間重合させて極限粘度は0.640〜0.660,軟化点2
61.5〜263℃のポリマー(B)を得た。このポリマーを
常法によりチップ化した。
かくして得られたポリマー(A)および制電性ポリマ
ー(B)を常法にしたがって乾燥し、ポリマー(A)を
鞘成分として、また制電性ポリマー(B)を芯成分とし
それぞれスクリュー型押出機で溶融し、それぞれのギヤ
ポンプを経て二成分複合紡糸ヘッド供給した。芯成分ポ
リマーと鞘成分ポリマーの供給量は、芯/鞘の面積複合
比率が第2表記載の値となるように設定した。芯成分お
よび鞘成分の溶融ポリマーは、孔径0.3mmの円形複合紡
糸孔を24個穿設した複合紡糸口金を使用して、285℃で
押出した後、ゴデットローラーを介して1500m/分の速度
で同心円型複合繊維として一旦巻き取った。次いで、得
られる延伸糸の伸度が35%になるような延伸倍率で、90
℃の加熱ローラーと170℃の延伸加熱ヒーターにより延
伸熱処理して75デニール/24フィラメントの延伸糸を得
た。
この延伸糸を目付80g/m2の平織物に織成し、常法によ
り精練,プリセット後、3%の水酸化ナトリウム水溶液
中で沸騰温度にて処理して減量率20%の布帛となし、引
続き130℃の熱水で60分間処理(染色モデル)した後フ
ァイナルセットした。
この平織物について洗濯0回(L0と称する)および洗
濯30回(L30と称する)後の摩擦帯電圧および吸水速度
を測定した。また、洗濯0回の平織物について抱水率と
不透明度を測定した。結果は第2表に示す通りであっ
た。
実施例4 実施例1において使用したポリマー(A)に代えて、
微細孔形成剤としてリン酸モノメチルジナトリウム塩0.
95重量%(テレフタル酸成分に対して0.7モル%)を含
有する、極限粘度0.638,軟化点259℃のポリマーを使用
する以外は実施例1と同様に行った。結果を第2表に示
す。
実施例5 テレフタル酸成分に対して11モル%の5−ナトリウム
スルホイソフタル酸成分を共重合した、極限粘度0.402,
軟化点203℃の変性ポリエチレンテレフタレートのチッ
プ15部と極限粘度0.710のポリエチレンテレフタレート
のチップ85部とをナウタ・ミキサー(細川鉄工所製)中
で5分間混合し、110℃で2時間、更に150℃で5時間乾
燥した後2軸のスクリュー式押出機を用いて275℃で溶
融混練してチップ化した。
このチップを、実施例1において使用したポリマー
(A)に代えて使用する以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を第2表に示した。
実施例6 実施例1において制電性ポリマー(B)の製造の際に
使用したポリオキシエチレン系ポリエーテルに代えて、
下記化学式 (但し、jは10〜12の整数で平均11,lは平均値として約
180、mは平均値として10である)で表わされる、平均
分子量11898の水不溶性ポリオキシエチレン系ポリエー
テルを使用する以外は実施例1と同様に行った。結果は
第2表に示した通りであった。
実施例7 実施例1において制電性ポリマー(B)の製造の際に
有機金属塩として使用したドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウムに代えて、下記化学式 C16H33O(CH2CH2O)23CH2CH2CH2SO3Na で表わされるスルホン酸金属塩2部を溶融状態で添加す
る以外は実施例1と同様に行った。結果は第2表に示す
通りである。
比較例 実施例1において制電性ポリマー(B)の製造の際に
使用した水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテル
に代えて、平均分子量が2万の水溶性のポリオキシエチ
レングリコールを使用する以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を第1表に示す。
なお、上記した実施例1〜7および比較例で得られた
ポリエステル繊維を走査型電子顕微鏡で5000倍に拡大し
て観察した結果、いずれも直径0.1〜1μmの連通微細
孔が鞘部に多数存在していた。
フロントページの続き (72)発明者 黒田 俊正 大阪府茨木市耳原3丁目4番1号 帝人 株式会社大阪研究センター内 (72)発明者 山田 浙雄 大阪府茨木市耳原3丁目4番1号 帝人 株式会社大阪研究センター内 (56)参考文献 特開 昭62−97920(JP,A) 特開 昭60−17117(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01F 8/00 - 8/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯鞘成分が共に芳香族ポリエステルからな
    る芯鞘型複合繊維であって、その鞘部には該鞘部横断面
    に散在し且つ繊維軸方向に配向した微細孔が存在し、該
    微細孔は直径が0.01〜3μm、長さが該直径の50倍以下
    で、その少なくとも一部が連通しており、芯成分には
    (a)下記(i)および(ii)を同時に満足する水不溶
    性のポリオキシエチレン系ポリエーテルが1〜10重量%
    および(b)有機金属塩が0.1〜5重量%存在し、且
    つ、芯/鞘の面積複合比率が5/95〜50/50であることを
    特徴とする多孔化、制電性ポリエステル繊維。 (i)下記一般式(I)で表わされる非ランダム共重合
    型ポリオキシエチレン系ポリエーテルであること。 Z(CH2CH2O)lR1OmR2k …(I) [式中、Zは1〜6の活性水素を有する分子量300以下
    の有機化合物残基、R1は炭素原子数6以上の未置換また
    は置換アルキレン基、R2は水素原子、炭素原子数1〜40
    の一価の炭化水素基又は炭素原子数2〜40の一価がアシ
    ル基、kは1〜6の整数、lはk×lが70以上となる整
    数、mは1以上の整数を表わす。] (ii)平均分子量が5000〜16000であること。
  2. 【請求項2】下記一般式(II)で表わされる有機スルホ
    ン酸化合物を共重合した変性ポリエステル、下記一般式
    (III)で表わされるリン化合物及び下記一般式(IV)
    で表わされるスルホン酸化合物よりなる群から選ばれた
    少なくとも一種の微細孔形成剤を含有する芳香族ポリエ
    ステルを鞘成分とし、(a)下記(i)及び(ii)を同
    時に満足する水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエー
    テルを1〜10重量%および(b)有機金属塩を0.1〜5
    重量%含有する芳香族ポリエステルを芯成分とし、且
    つ、芯/鞘の面積複合比率が5/95〜50/50となるように
    複合紡糸し、得られた芯鞘型複合繊維をアルカリ減量処
    理することを特徴とする多孔化、制電性ポリエステル繊
    維の製造法。 (i)下記一般式(I)で表わされる非ランダム共重合
    型ポリオキシエチレン系ポリエーテルであること。 Z(CH2CH2O)lR1OmR2k …(I) [式中、Zは1〜6の活性水素を有する分子量300以下
    の有機化合物残基、R1は炭素原子数6以上の未置換また
    は置換アルキレン基、R2は水素原子、炭素原子数1〜40
    の一価の炭化水素基又は炭素原子数2〜40の一価がアシ
    ル基、kは1〜6の整数、lはk×lが70以上となる整
    数、mは1以上の整数を表わす。] (ii)平均分子量が5000〜16000であること。 [式中、Aは三価の芳香族基又は脂肪族炭化水素基、X
    はエステル形成性官能基、Yはエステル形成性官能基又
    は水素原子、M1は金属又は水素原子を示す。] [式中、Vは一価の有機基、Zは−OH,−OV′,OM5また
    は一価の有機基(但し、V′は一価の有機基、M5は金
    属)、M2は金属、pは0又は1を示す。] [式中、Wは水素原子又はエステル形成性官能基、M3
    びM4は金属、qは1又は2を示す。]
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