JPS62199833A - ポリエステル複合糸条 - Google Patents

ポリエステル複合糸条

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JPS62199833A
JPS62199833A JP3731186A JP3731186A JPS62199833A JP S62199833 A JPS62199833 A JP S62199833A JP 3731186 A JP3731186 A JP 3731186A JP 3731186 A JP3731186 A JP 3731186A JP S62199833 A JPS62199833 A JP S62199833A
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JP
Japan
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polyester
fiber
antistatic
yarn
composite yarn
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JP3731186A
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English (en)
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昭博 大場
魚住 峰男
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリエステル複合糸条に関し、更に詳細には1
石部に制電性ポリエステル繊維が、紬部に繊維表面及び
その近傍に多数の微細孔を形成し深色性・鮮明性、或い
は吸水・吸湿性を呈し得る多孔ポリエステル繊維が夫々
配されているポリエステル複合糸条K IAする。
(従来の技術) 単一成分より成り、繊維の長手方向に沿って連通した中
空部を有し、その中空率が高々15チであるポリエステ
ル繊維に(al該ポリエステルと実質的に反応性を有し
ないポリオキジアルキレングリコール及び(b)イオン
性帯電防止剤を対繊維重量で高々3重量%含有せしめ、
その際中空部の周辺K (alのポリオキシアルキレン
グリコールを高濃度状態で分散せしめてなる制電性ポリ
エステル繊維がアルカリ減量・処理を施しても永続性の
ある実用的なレベルの制電効果を有し、耐フイブリル性
において着しく改善されていることは特開昭56−13
421)号公報により知られている。また、微細孔形成
剤を含有するポリエステル繊維にアルカリ減量処理を施
すことによって。
l衣維表曲及びその近傍に繊維軸方向に配列した多数の
微細孔な形成せしめたポリエステルiII維が、深色性
、鮮明性に侵れていることは、特開昭58−36280
号公報、特開昭58−104215号公報などでよく知
られている。
しかしながら、前記ポリエステル繊維は、いずれも制電
性或いは深色性・鮮明性等の単一の機能を呈するもので
あって、近年要求されている複数の機能、例えば制電性
と深色性・鮮明性、或いは制’ttt性と吸水・吸湿性
といった複数の機能を併有するものではない。
そこで、かかる機能を併有させ様として、前記制電剤と
微細孔形成剤とを含有せしめたポリエステル繊維に、ア
ルカリ減量処理な施したとしても、得られるポリエステ
ル糸条は深色性・鮮明性を呈することができず、制電性
能も低いものとなることが判明した。
(発明の目的) 本発明の目的は、アルカリ減量処理後に、制電性と深色
性・鮮明性、或いは吸水・吸湿性といった複数の機能を
併有し得るポリエステル糸条な提供することにある。
(構 成) 本発明者等は、前記目的を達成し得るポリエステルよm
Kついて種々検討した結果、芯部に制電性中空ポリエス
テル繊維が、・m部にアルカリ減量処理によって微細孔
を形成し深色性・鮮明性を呈し得る多孔ポリエステル繊
維が夫々配されているポリエステル複合糸条によって、
アルカリ減量後に制電性と深色性・鮮明性とな併有する
ポリエステル糸条な得ることができることを知り、本発
明に到達した。
即ち1本発明は、中空率が高々15%である中空ポリエ
ステル繊維であって、前記繊維中に制電剤としてポリエ
ステルと実質的に反応性を有しないポリオキシアルキレ
ングリコール及びイオン性帯電防止剤な破開重量あたり
高々6重9c%含有するポリエステル繊m囚が芯部に、
且つアルカリ減量処理によって繊m表面及びその近傍に
多数の微細孔な形成し得る多孔ポリエステル横維(Bl
が鞘部に夫々配されていることを特徴とする誉嵜昏ポリ
エステル複合糸条である。
本発明のポリエステル複合糸条について。
図面を用いて説明する。
第1回は、本発明のポリエステル複合糸条の側面図、第
2図は本発明のポリエステル複合糸条の製造方法の一例
を示す路線図、及び第3図は本発明のポリエステル複合
糸条の芯hk M糸する際に用いる紡糸ノズルの平面図
を夫々示す。
第1図において、A及びBはポリエステル複合糸条の芯
部及び鞘部の夫々4−構成するポリエステルNRmを示
す。
本発明のポリエステル複合糸条は1石部を構成するポリ
エステル繊維(3)が制電性中空ポリエステル繊維であ
り、且つ萌部な構成するポリエステル繊維(B)がアル
カリ減量処理によって−p維表面及びその近傍に多数の
微細孔を形成し得る多孔ポリエステル繊維であることが
肝要である。
かかるポリエステル複合糸条の芯部な構成する制電性中
空ポリエステル繊維囚は、中空率が高々15%である中
袋ポリエステル繊維であって、前記喝維中に制電剤とし
てポリエステルと1g質的に反応性な有しないポリオキ
シアルキレングリコール及びイオン性帯電防止剤な繊m
重量当り高々3亜′i多き有する制電性中空ポリエステ
ル繊維である。
上記制電性中空ポリエステル繊維において用いるポリオ
キシアルキレングリコールとしては、ポリエステルと実
質的に反応性を有しないものである。ここで実質的に反
応性を有しないとはポリエステルと共重合しないことを
意味し、ポリオキシフルキレングリコールがポリエステ
ルと反応性な有すると、配合時のコントロールが固層に
なり、得られるポリエステル繊維の訓電性能も不充分な
ものとなる。
かかるポリオキシアルキレングリコールとしては、具体
的には例えば平均分子量6,000以上、好ましくは1
0,000  以上のポリオキシ:x−fk7//リフ
ール、又はオキシエチレン単位を主(通常50%以上)
とし、これに例えばオキシプロピレン単位な含むものが
好ましく使用される。
また、かかるポリオをシアルキレノブリコールの末端は
水酸基であっても、非エステル形成性有機基で封鎖され
ていても、またエーテル結合、エステル結合、カーボネ
ート結合等によって他のエステル形成性有機基と結合し
ていてもよい。なお末端が非エステル形成性有機基で封
鎖されたものにあっては、ポリオキシフルキレングリコ
ールの平均分子量は800〜4,0008度の低いもの
でもよい。
かかるポリオキシアルキレングリコールのポリエステル
中の含有量は高々2重ffi%好ましくは高々1)1[
量悌である。
これに対して、上記ポリオキシアルキレ/グリコールと
併用されるイオン性帯電防止剤としては7ニオン性帯電
防止剤、カチオン性帯電防止剤或いはこれらの混合物1
例えばポリエチレングリコール、ポリブチレングリコー
ル、ポリアルキル(又はアリールもしくはアルキルアリ
ール)スルホン酸金属塩、ポリアルキル(又は7リール
、もしくはアルキル7リール)アミン等が挙げられるが
なかでも一8o3Mft有するアニオン性帯電防止剤の
うち特に一般式R805Mで示されるアルキルアリール
またはアラルキルスルホン酸の金属塩が好ましく採用さ
れる。ここでMはアルカリ金属を示し通常ナトリウム、
カリウム、リチウムであり、特にナトリウムが好ましい
。Rは炭素数8以上のフルキル基を示す。炭素数7以下
のアルキル基の場合は、ポリエステルとの相溶性がやや
悪くなる。従って通常はこのRが炭素数8〜20のフル
キル基のものが使用され、これらの混合物として使用さ
れることが多い。
かかるアルキルスルホン酸金属塩のポリエステル中の含
有量は高々1.01fks好ましくは高々0.5重1t
チである。
以上のことからポリオキシアルキレ/グリコールとイオ
ン性帯電防止剤の含有量は繊維物性を考慮すると高々3
重量%、好ましくは高々1.5重量%、特に好ましくは
高々1.2重量%添加分散されるがその際両者の割合(
重量)は、前者50〜90重f%を占めるよう圧するの
が好ましい。
前記ポリオキシアルキレングリフールトイオン性帯電防
止剤のポリエステルへの配合には、任意の方法が採用さ
れ、両者は同時に又は任意の順序でポリエステルに配合
することができる。即ち、ポリエステルの紡糸が終了す
るまでの任意の段階1例えばポリエステルの重縮合反応
開始前1M縮合反応中、重縮合反応終了時であってまだ
溶融状態にある時点。
粉粒状態、紡糸段階等において、両者を同時に又は任意
のIll序で添加すればよい。また両者を予め溶融混合
してから添加しても、2回以上に分割添加しても、両者
を予め別々にポリエステルに配合した後、成形前等にお
いて混合してもよい。更に1重縮合反応中期以前に添加
するときは、グリコール等の溶媒に溶解又は分散させて
添加してもよい。
次いで、上記の如くして得られるポリエステルを、第3
図に示すスリン) (101)’に閉ループ状に配設し
た中空糸用紡糸ノズルな用いて溶融紡糸し、繊維の長手
方向に沿って連通した中空部を有するポリエステル繊維
を得る。
この際K、前記中空糸用紡糸ノズルとして、スリット(
101)の巾Wと該スリット(101ンの中心線(CI
 K内接する円囲の円周長lとの関係が下記式を同時に
満足するものを用いることが、得られるポリエステル繊
維の制電性能を高めるうえで好ましい。
W≧0.05rma、  l≦2.5闇。
14.0≦l/W≦27.0 尚、第3図(al及び(b)は、断面形状が円形及び三
角形の中空ポリエステル繊維を得ることができる紡糸ノ
ズルの一例を夫々示す。
この様な紡糸ノズルから得られる制電性中空ポリエステ
ル繊維において、中空部周辺の制電性負度が繊維表面に
比較して高くなり易く、少量の制電剤でも優れた制電性
能を有することができ、更にアルカリ減量処理によって
繊維表面の制電剤が溶出しても依然として優れた訓電性
能を有することができる。
しかも、かかる制電性中空ポリエステル繊維は、訓電剤
の配合量を少量にできることと相依って、従来の訓電剤
が均一に分散している訓電性中実ポリエステル繊維、例
えば特公昭46−22200号公報に示されている制電
性中実ポリエステル繊維に比較して、アルカリ減量速度
が遅(なるため、アルカリ減量処理において減量率のコ
ントロールが可能になった。
かかる訓電性中空ポリエステル繊維の中空率は高々15
%、好ましくは4チ以下であることが大切である。中空
率が15%を越えると繊維自身フィブリル状に分割し易
くなり、!、&維の機械的性能が著しく損傷される。一
方、中空率の下限については、#するにψ維方向の連続
中空部が存在する限り特に制約はないが一般的に言えば
o、o o s%程度にあれば本発明の目的に対しては
充分であろうかかる中空潅雑の形態は、繊維方向に連続
したポリマ一層が存在すればその外形及び中空部の形状
は如何なるものでもよい。例えば繊維の外形及び中空部
の形状が丸形であるもの、外形の各辺が内に凸なる多角
形状で中空部が円形の繊維、あるいは外形が円状で中空
部が多角形状のもの、外形、中空部共に異形のもの、中
空部が2〜4と複数個有するものなどが挙げられる。
次に、本発明のポリエステル複合糸条の鞘部な構成する
ポリエステル繊維(Blは、アルカリ減量処理により′
″CFB1.維表面及びその近傍に多数の微細孔を形成
し得ろ多孔ポリエステル繊維である。
かかる多孔ポリエステル繊維の表面及びその近傍に形成
される微細孔としては、繊維軸方向に配列し、且つその
度数分布において最大頻度の微細孔が下記[1]〜[2
]を同時に満足する範囲内にあるものが、繊維に優れた
深色性・鮮明性を付与することができ好ましい。
(リ 繊維軸に対して直角方向の巾;0.l〜0.7 
μm ■ 繊維軸方向の長さ;0.1〜5μ嵐また、多孔ポリ
エステル1) mに形成する微細孔を、前記深色・性・
鮮明性を呈するものよりも大きく、例えば繊維軸に対し
て直角方向の平均中を2μ属程度にすると、u&維に深
色性・鮮明性に代えて吸水・吸湿性を付与できる。
特K、多孔ポリエステル繊維を中空繊維とし、微細孔の
一部を中空部まで貫通させると、優れた吸水・吸湿性を
有する繊維を得ることができ好ましい。
かかる多孔ポリエステル繊維は、微細孔形成剤を含有す
るポリエステルで形成されているものであって、次に示
す多孔ポリエステル繊維が好ましい。
即ち、ポリエステルの合成が完了するまでの任意の段階
で、(a)ポリエステルを構成する酸成分に対して0.
5〜3モル−の下記一般式R’O−P−OMm R2 (式中 R1およびR2は水素原子又は−価の有機基で
あってR’及びR2は同一でも異なってもよく、Mはア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属であって1mはMがア
ルカリ金属の場合は1、Mがアルカリ土類金属の場合は
l゛/2である。)で表される含金属リン化合物及び(
b)該含金属リン化合物に対して0.5〜1.2倍モル
のアルカリ土類金属化合物を(a)と(blとを予め反
応させることなく添加し、しかる後ポリエステルの合成
を完了し、得られたポリエステルを溶融紡糸して得られ
る多孔ポリエステル繊維である。
この様な多孔ポリエステル繊維にアルカリ減量処理を施
して繊維表面及びその近傍に微細孔な形成するためKは
、ポリエステル成分の2重量%以上を溶出することが好
ましい。
以上、述べてきた制電性中空ポリエステル繊維(4)と
多孔ポリエステル繊維(B)とから構成される本発明の
複合糸条において、芯部に配置されるポリエステル繊維
(A)の単糸繊度は1.0〜3.Ode r鞘部に配置
される多孔ポリエステル繊維(Blの単糸繊度は0.5
〜2.5deであることが好ましく、!#に後者を前者
よりも細くすることが柔軟な風合な得るうえで好適であ
る。また、ポリエステル繊維囚と多孔ボリエであること
が好ましい。
かかる本発明のポリエステル被合糸条は、第2図に示す
方法で得ることができる。
第2図において、制電性ポリエステル繊維囚用未延伸糸
パンケージlと多孔ポリエステル繊維(Bl用未延伸糸
パンケージ1とから引出された各糸条束Y、Yは、ガイ
ド2,2′を経て、1対のブリテンションルーラに供給
され、分離ガイド4で分離された後、加熱供給ローラ5
及びそのセパレートμmう6に数回旋回せしめ、多孔ポ
リエステル繊維B用の糸条束Y′は加熱プレー)7に接
触させて熱処理を施し、ポリエステル繊mA用の糸条束
Yはガイド8によって加熱プレート7から離した状態で
熱処理を施さずに延伸ローラ9及びそのセパレートロー
ラ10に数回捲回せしめて延伸し、流体交絡処理ノズル
1)により両糸条束Y 、 Y’な交絡させ、ラベット
ガイド12を経て、リング撚糸機のスピンドルに装着さ
れたポビン13に巻取られる。
この際、交絡処理して巻取った後における制電性ポリエ
ステル繊維(8)用の糸条束Yの潜水収縮率が、多孔ポ
I)zステル績m (B)用の糸条束Y′の潜水収縮率
よりも5条以上大きくなるように熱処理売件等を選定す
るのが呑ましい。潜水収縮率の差が小さすぎると、後か
ら熱処理しても、十分な芯鞘構造をとらなくなる。また
、流体交絡処理ノズル1)による交絡処理は、mia性
を損なわず、かつ、後からの熱処理によって熱収縮率に
基づく、6鞘構造が発現する程度とすることが必要で、
通常は)45菖〜80ケ/簿の交絡度となるようにする
。尚、前述の加熱プレート7にかえて、スリットヒータ
等の非接触屋ヒータを用いることもできる。かくして得
られた交絡複合糸条な無張力状態下で熱処理すると、潜
水収縮率の大きい制電性ポリエステルut維^用の糸条
束Yが、相対的に芯部に位置し、潜水収縮率の小さい多
孔ポリエステル繊m (Bl用の糸条束Y′が相対的に
鞘部に位置するようになる。
次いで、アルカリ化合物の水溶液でアルカリ減量処理す
ると、多孔ポリエステル繊維(Bl用の糸条束Y′から
、その一部が除去されて。
繊維表面及びその近傍に繊維軸方向に配列した多数の微
細孔が形成される。
この無張力状態下での熱処理及びアルカリ化合物水溶液
による処理は、加熱加工等の加工を施した後、更には布
帛にした後で行ってもよい。
ここで使用するアルカリ化合物としては。
水酸化ナトリウム、水識化カリウムtテトラメチルアン
モニウムノ〜イドロオキサイド、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム等をあげることができる。なかでも水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムが特に好ましい。
かかるアルカリ化合物の水溶液の濃度は、アルカリ化合
物の種類、処理条件等によって異なるが1通常0.01
〜40重量%の範囲が好ましく、特に0.1〜30重t
%の範囲が好ましい。処理i度は常温〜100度の範囲
が好ましく、処理時間は1分〜4時間の範囲で通常行わ
れる。また、このアルカリ化合物の水溶液の処理によっ
て溶出除去する量は、繊維を号に対して2重量%以上、
好ましくは2〜10重Q%の範囲にすべきである。
かくして、中空率が高々15%である中空ポl)エステ
ル繊維であって、前記繊維中にポリエステルと実質的に
反応性を有しないポリオキシアルキレングリコール及び
イオン性帯電防止剤を繊維重量あたり高々3重量%含有
する制電性ポリエステル繊維が相対的に芯部に配され、
且つ繊維軸方向に配列した微細孔を繊維表面及びその近
傍に多数の微細孔を有する多孔ポリエステル繊維が相対
的に鞘部に配されたポリエステル繊維が得られる。
尚、本発明でいうポリエステルとは、テレフタル酸を主
たる酸成分とし、少なくとも1種のグリコール、好まし
くはエチレングリコール、トリメチレングリコール、テ
トラメチレングリコールから選ばれた少なくとも1種の
フルキレングリコールを主たるグリコール成分とするポ
リエステルを主たる対象とする。
また、テレフタル酸成分の一部を他の二官能性カルボン
酸成分で置換えたポリエステルであってもよく、及び/
又はグリコール成分の一部を主成分以外の上記グリコー
ル、若しくは他のジオール成分で置換えたポリエステル
であってもよい。
ここで使用されるテレフタル酸以外の二官能性カルボン
酸としては1例えばインクタル酸、ナフタリンジカルボ
ン酸、ジフェニルカルボン酸、ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸。
β−ヒトpキシエトキシ安息香酸、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸の如き芳香族、脂肪族、脂環
族の二官能性カルボン酸をあげることができる。また、
上記グリコール以外のジオール化合物としては例えばシ
クロヘキサン1,4−ジメタツール。
ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA。
ビスフェノールSの如き脂肪族、脂環族、芳香族のジオ
ール化合物およびポリオキシフルキレングリコール等を
あげることができる。
かかるポリエステルは任意の方法によって合成したもの
でよい。例えばポリエチレンテレフタレートについて説
明すれば1通常テレフタル酸とエチレングリコールとを
直接エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルの
如きテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレング
リコールとをエステル交換反応させるか又はテレフタル
酸とエチレンオキサイドとを反応させるかしてテレフタ
ル酸のグリコールエステル及び/又はその低重合体を生
成させる第1段階の反応と、第1段階の反応生成物を減
圧下船熱して所望の重合度になるまで重縮合反応させる
第2段階の反応によって製造される。
(作 用) 本発明のポリエステル複合糸条は、アルカリ減量処理に
よって繊維表面及びその近傍に多数の微細孔が形成され
る多孔ポリエステル繊維が一部に、更にアルカリ減量処
理に対して優れた耐久性を有する制電性中空ポリエステ
ル繊維が芯部に夫々配されている結果、かかるポリエス
テル複合糸条にアルカリ減量処理を施して鞘部の多孔ポ
リエステル繊維に微細孔を形成して深色性・鮮明性、或
いは吸水・吸湿性を付与しても、芯部の訓電性ポリエス
テル繊維は依然として優れた制電性を有し且つフィブリ
ル化することがないため、深色性・鮮明性、或いは吸水
・吸湿性と訓電性とを併有するポリエステル先染が得ら
れる。
(効 果) 本発明のポリエステル複合糸条によれば。
アルカリ減量処理を施して多孔ポリエステル繊維に形成
する微細孔の寸法を変更することによって1種々の機能
、例えば深色性・鮮明性、又は吸水性・吸湿性と制電性
とを併有し、しかも良好な嵩高性とソフトな風合とを呈
し得るポリエステル複合糸条な得ることができる。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明な詳述する。
なお、実施例中の測定値は次の方法により測定したもの
である。
(1)  中空率;(中空部の断面′!j!/繊維の断
面積)XI 00 (2)  庵擦帯電圧; (1)  装置および材料 回転ドラム式摩擦帯電盆測定装f(ロ ータリースタティックテスター) オシロスコープ 摩擦布 木綿ブロード3o/−精練漂白無糊仕上げ (1))  試験片のv4製 巻き込み式:3.8cIn×30crn金わく式:4.
0crnX8.0備 それぞれたて長に3枚採取する。さらに摩擦布の木綿ブ
ロード(30/−)を 2.5 cm X 14−Ocm tたて長に3枚採取
する。
01))試験の操作 ■ 調湿:65±2チRHのデシケータ−中に一昼夜以
上放置する ■ 測定室の雰囲気:20±2℃、65±2%RH ■ 試料二重ね枚数 1枚 ■ ドラム回転数4700 r、p、m■ 帯電平衡時
間:1分間 ■ 接圧荷重:600!i 試験片を1枚表な上にしてロータリー スタティックの回転ドラムに取り付け。
さらに下部の両端のクリップに摩擦布1枚を試験片と接
触する位置で平行に取り付け、600gの荷重をかける
。記録計(5α/m1n)一回転ドラム−オシロスコー
プのI’JI K操作し、帯電平衡に達した時、摩擦帯
電電圧閉および極値(±、−)な読み、3枚の平均値で
表す。(整数位10位まで) なお、制電効果と摩擦帯電圧との関係 については後者がおよそ2500V(好ましくは1oo
ov)以下であれば制電効果が奏される。
(3)  微細孔の大きさ 多孔ポリエステル繊fa (Blにアルカリ減量処理を
施して得られる繊維の表面を3,000倍の電子顕微鏡
写真に撮り測定した。
実施例−1 〔ポリエステル繊維(4)用未延伸糸の製造〕オルソク
ロルフェノール中25℃で測定した極限粘度0.65の
ポリエチレンテレフタレート98.8重量部、平均分子
量20 、000  のポリオキシエチレングリコール
と平均炭素数12〜13のフルキルスルホン酸ナトリウ
ムの2:lの混合″gI′!防止剤162重量部の混合
ポリエチレンテレフタレートを吐出孔数36の中空糸用
紡糸口金から290℃で溶融吐出し、1200nt/7
Mの速度で巻取り225デニール/30フイラメントの
未延伸糸を得た。得られた未延伸糸は繊維中心に1個の
繊維軸方向に連続した中空部を有していた。
〔多孔ポリエステル線維(Bl用未延伸糸の製造〕ポリ
エチレンテレフタレートの重合反応工程で、テレフタル
酸ジメチルに対して0.7七ルチのリン酸ジエステルカ
ルシウム塩と、リン酸ジエステルカルシウム塩に対して
0.9倍モルの酢酸カルシウムを添加し、極限粘度0.
64 +軟化点259℃のポリマーな得た。このポリエ
チレンテレフタレートを290℃で溶融紡糸し、1.2
00++1/分の速度で引取り225デニール/48フ
イラメントの未延伸糸を得た。
〔未延伸糸の延伸、混繊〕
この両未延伸糸を第2図に示した装置を用い。
延伸倍率で3.0倍、延伸ローラ9の周速800隔/分
の条件で延伸し、流体交絡処理ノズル1)で60ケ/−
の交絡度となるように2.Qkli/dの流体圧で交絡
を付与した。この際、多孔ポリエステル繊維B用の糸条
は加熱供給−−ラ5を通った後、180℃の加熱プレー
)7に接触させて熱処理し、ポリエステル繊維A用の糸
条は、ガイド8によって、加熱プレート7から離し熱処
理を施さなかった。前者の潜水収縮率は6.2チ、後者
の潜水収縮率は12.34であり、両者の潜水収縮率差
は6.1 cIbであった。また、後者の中空率は5.
2%であった。
〔製織、染色〕
得られた複合糸条な経糸、緯糸に用いて平織物を作成し
た。次いでロータリーワッシャにて沸騰温度で20分、
Vl リラックス処理を施した後、3.5 %の水酸化
ナトリウム水溶液で沸騰温度にて処理し、減量率が10
t4の布帛を得た。
このアルカリ処理後の布帛をDianix Black
HG−FS(三菱化成工業昨製品) 15 % owf
で13℃で60分間染色後、水酸化ナトリウム1)//
lおよびハイドロサルファイド1)1/1を含む水溶液
にて70℃で20分間還元洗浄して黒染布を得た。この
織物の摩擦帯電圧は1500Vで制電性良好であり、深
色性・鮮明性にも優れたものであった。また、嵩高性風
合も良好であった。尚、布帛を構成するポリエステル複
合糸条は、芯部に帯電防止剤を含有する75デニール/
30フイラメントの制電性中空ポリエステル繊維(A)
が位置し、鞘部に75デニール/48フイラメントの多
孔ポリエステル繊維(81が位置する芯鞘構造の複合糸
であり、多孔ポリエステル繊維(Blの微細孔は、その
度数分布において最大頻度を有する値が、繊維軸に直角
な断面方向の幅が0.3μTa繊維方向の長さが0.6
μ簿であった。
比較例1 実施例1の延伸、混繊においてポリエステル1)1 m
 A用の糸条を加熱プレートに接触させて熱処理し、多
孔ポリエステル繊維B用の糸条な加熱プレートから離し
熱処理を施さなかった。その他の条件は実施例1と同じ
にし、黒染布を得たつこの織物は制電性は良好であった
が深色性・鮮明性は劣るものとなった。
比較例2 実施例1において、ポリエステルI1)維A用の糸条も
ガイド8は使用せず、A、B両糸条余熱処理を施して、
その他の条件は実施例1と同じにし、黒色布を得た。
この黒色布の摩擦帯電圧は1500Vと訓電性は良好で
あったが、深色性・鮮明性に劣り、嵩高性風合も劣って
いた。
比較例3 実施例1において、ポリエステル繊維(2)用未延伸糸
として特公昭46−22200号公報の実施例1に記載
されている制電性中実ポリエステル繊維を使用した他は
実施例1と同様にしてポリエステル複合糸条を製造した
但し、前記制電性中実ポリエステル繊維を形成するポリ
エステルは、ポリエステル100部に対して分子量16
000のポリエチレングリコール1.7iとドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリクム1.7部とを、ポリエステ
ルの溶融重合終了後に添加せしめたものである。
この様にして得たポリエステル複合糸条な実施例1と同
様に1)!!織しアルカリ減量処理を施したところ、制
電性中実ポリエステル繊維がフィブリル化してしまった
ので、以後の評価を中止した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のポリエステル複合糸条の側面図、第
2図は本発明のポリエステル複合糸条の製造方法の一例
を示す路線図、及び第3図は本発明のポリエステル複合
糸条の芯部な構成する訓電性ポリエステル繊維を溶融紡
糸する際に用いる紡糸ノズルの平面図な夫々示す。 A・・・・・・制電性ポリエステル繊維B・・・・・・
多孔ポリエステル繊維 Y・・・・・・訓電性ポリエステル繊維(4)用糸条束
Y′・・・・・・多孔ポリエステル繊維(Bl用糸条束
4・・・・・・分離ガイド 5・・・・・・加熱供給ローラ 7・・・・・・加熱プレート 9・・・・・・延伸ローラ 1)・・・・・・流体交絡処理ノズル 13・・・・・・ポビ/ 101・・・・・・スリット W・・・・・・スリット巾 C・・・・・・スリットの中心線 R・・・・・・スリットの中心線に内接する円第1図 第2図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)中空率が高々15%である中空ポリエステル繊維
    であつて、前記繊維中に制電剤としてポリエステルと実
    質的に反応性を有しないポリオキシアルキレングリコー
    ル及びイオン性帯電防止剤を繊維重量あたり高々3重量
    %含有するポリエステル繊維(A)が芯部に、且つアル
    カリ減量処理によつて繊維表面及びその近傍に多数の微
    細孔を形成し得る多孔ポリエステル繊維(B)が鞘部に
    夫々配されていることを特徴とするポリエステル複合糸
    条。
  2. (2)ポリエステル繊維(A)の中空部周辺の制電剤濃
    度が繊維表面近傍に比較して高い特許請求の範囲第(1
    )項記載のポリエステル複合糸条。
  3. (3)多孔ポリエステル繊維(B)に形成される微細孔
    が繊維軸方向に配列しており、且つその度数分布におけ
    る最大頻度の微細孔が下記[1]〜[2]を同時に満足
    する範囲内にある特許請求の範囲第(1)項記載のポリ
    エステル複合糸条。 [1]繊維軸に対して直角方向の巾;0.1〜0.7μ
    m [2]繊維軸方向の長さ;0.1〜5μm
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